JPH0644879Y2 - 地下式貯槽の支持構造 - Google Patents

地下式貯槽の支持構造

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JPH0644879Y2
JPH0644879Y2 JP12133989U JP12133989U JPH0644879Y2 JP H0644879 Y2 JPH0644879 Y2 JP H0644879Y2 JP 12133989 U JP12133989 U JP 12133989U JP 12133989 U JP12133989 U JP 12133989U JP H0644879 Y2 JPH0644879 Y2 JP H0644879Y2
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storage tank
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修 浅井
定義 加藤
滋人 佐藤
嘉夫 古見
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石川島播磨重工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、LNGなどの低温液などが入れられる貯槽を
地下掘削部に独立して設置する形式の地下式貯槽の支持
構造に関し、地下掘削部のコンクリート底板への地下水
圧の影響を無くすようにしたものである。
[従来の技術] LNGやLPGなどの低温液を貯蔵する低温貯槽の形式に周囲
環境への威圧感を少なくするとともに、万一の場合の防
液効果が高い等の特長がある地下式貯槽があり、その一
つにメンブレン式の貯槽がある。
このメンブレン式の貯槽は、第2図に示すように、地盤
1に形成した掘削部2の内側に沿って上部が開口した円
筒状のコンクリートの側壁3及び底板4で構成された外
槽5を構築し、この外槽5内面にステンレスなどの1〜
3mmの薄板で形成されたメンブレン6を張り付けて気密
構造の内槽7とするとともに、これらの上部を覆うよう
に外槽5の周囲に屋根8を取付けて密閉構造としてい
る。
このような地下式貯槽では、地盤1に形成した掘削部2
にコンクリートの外槽5を構築するため、外側、特に底
板4下面から地下水Wの水圧が作用することになる。
そこで、従来は、地下水圧に耐えることができるように
コンクリート外槽5の底板4を厚く設計し、その重量で
コンクリート外槽5の浮き上がりを防止するようにして
いる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、地下式貯槽を設置しようとする場所の地盤1
によっては、地下水Wが大量にある場合もあり、コンク
リート外槽5の厚さを一層厚くしなければならず、構築
コストの増大を招いてしまうという問題がある。
一方、地下水をポンプで排出しながら地下式貯槽を運転
することも考えられるが、メンブレン式の貯槽では、コ
ンクリート外槽5やメンブレン6は密閉構造でなければ
ならず、これらに地下水吸引用の貫通孔を開けることが
できないという問題がある。
また、コンクリート外槽5の外側に不透水層まで矢板9
などを打ち込んで連続地中壁を構築して地下水Wの影響
をなくすようにしているものもあるが、地下水Wを完全
に止水することができないという問題もある。
この考案は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされた
もので、地下式貯槽の特長をそのままにし、地下水の影
響を受けることがなく、コンクリート底板に地下水圧の
影響が及ばず、その厚さを薄くしてコスト低減を図るこ
とができる地下式貯槽の支持構造を提供しようとするも
のである。
[問題点を解決するための手段] 上記従来技術が有する問題点を解決するため、この考案
の地下式貯槽の支持構造は、地盤に形成した掘削部内側
にコンクリート側壁を設けるとともに、地下水用の貫通
孔が形成されたコンクリート底板を設け、このコンクリ
ート底板上に地下水吸引用のポンプを設けるとともに、
このコンクリート底板上に支持脚を介して貯槽を設置し
たことを特徴とするものである。
[作用] この地下式貯槽の支持構造によれば、地盤に形成する掘
削部の内側のコンクリート底板に貫通孔を形成してお
り、これによって地下水の水圧が加わらないようにし、
コンクリート底板上にたまる地下水をコンクリート底板
上に設けたポンプで吸引するようにしている。
また、貯槽自体をコンクリート底板に支持脚を介して浮
かせた状態として、コンクリート駆体とは独立した状態
で設置している。
したがって、地下水の影響を受けず、コンクリート底板
を薄くすることができるとともに、地下式貯槽の特長は
そのまま備えたものとなっている。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図はこの考案の地下式貯槽の支持構造の一実施例に
かかる断面構成図である。
この地下式貯槽10では、地盤11に不透水層12に達する矢
板などによる連続地中壁13が設けられてその内部が掘削
され、この掘削部14の内側にコンクリート側壁15が円筒
状に設けられるとともに、このコンクリート側壁15の底
部分に透水砂利層16を介してコンクリート底板17が設け
られる。
このコンクリート底板17には、上下方向に貫通した地下
水用の貫通孔18が複数形成されて地下水Wによる水圧が
コンクリート底板17に加わらないようになっており、こ
れによりコンクリート底板17の厚さ自体も従来の重力底
板(第2図参照)に比べ相当薄くなっている。また、こ
のコンクリート底板17上の端部には、地下水用の貫通孔
18を介してコンクリート底板17上面にしみ出す地下水を
集めるためのピット19が形成してあり、このピット19内
に排水用のポンプ20が設置され、地上に排水できるよう
に配管されている。
このようなコンクリート底板17上には、複数の支持脚21
が設けられ、これら支持脚21上にタンク基礎22が構築さ
れコンクリート底板17から離れた状態となっている。そ
して、このタンク基礎22上に低温液などを貯蔵する貯槽
23が構築されている。
この貯槽23としては、第1図に示すように、LNGなどの
低温液を貯蔵する場合には、二重殻構造の貯槽23がコン
クリート側壁15やコンクリート底板17から完全に独立し
て構築されており、地上に設置する場合の二重殻貯槽と
全く同一の構造となっている。すなわち、タンク基礎22
上に外槽24が設けられ、この外槽24内に断熱基礎25を介
して低温材で作られた内槽26が設けられている。
このように地盤11の掘削部12の内側に設けたコンクリー
ト底板17上に支持脚21を介して貯槽23を構築して支持す
るとともに、コンクリート底板17には、上下方向に貫通
する貫通孔18を形成して地下水Wをコンクリート底板17
上に導くようにしているので、地下水Wによる大きな水
圧がコンクリート底板17に作用せず、コンクリート底板
17の地下水圧による浮き上がりなどを防止することがで
き、貯槽23を安定に支持することができる。
そして、コンクリート底板17上にしみ出す地下水はピッ
ト19に集められてポンプ20で地上に排水できるので、地
下水がコンクリート底板17上やコンクリート側壁15部分
に大量に溜まる不具合もない。
また、コンクリート底板17に大きな地下水圧が作用しな
いので、従来の重力底板の場合のようにその厚さを厚く
して浮力に耐えるようにする必要がなく、大巾に薄くす
ることができる。
さらに、地下水など地盤の状態に関係なく貯槽23を構築
することができ、特に軟弱地盤にメンブレン式貯槽を構
築する場合に比べ、コンクリート側壁15及びコンクリー
ト底板17に強度を持たせる必要がなく、その厚さを薄く
することができコスト低減を図ることができる。
なお、上記実施例では、貯槽として二重殻低温貯槽を設
ける場合で説明したが、貯蔵液などによって貯槽の構造
を適宜変更しても良い。
また、この考案の要旨を変更しない範囲で各構成要素に
変更を加えるようにしても良い。
[考案の効果] 以上、一実施例とともに具体的に説明したようにこの考
案の地下式貯槽の支持構造によれば、地盤に形成する堀
削部の内側のコンクリート底板に貫通孔を形成したの
で、これによって地下水の水圧がコンクリート側壁やコ
ンクリート底板に加わらず、これらの厚さを薄くするこ
とができ、コスト低減を図ることができる。
また、コンクリート底板上にたまる地下水をコンクリー
ト底板上に設けたポンプで吸引することができる。
また、貯槽自体をコンクリート底板に支持脚を介して浮
かせた状態として、コンクリート側壁やコンクリート底
板とは独立した状態で設置することができる。
したがって、地下水の影響を受けず、コンクリート底板
を薄くすることができるとともに、地下式貯槽の持つ、
周囲に対する威圧感の低減や防液機能を付与することな
どの特長はそのまま備えた構造となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の地下式貯槽の支持構造の一実施例に
かかる断面構成図である。 第2図は従来のメンブレン式貯槽にかかる概略構成図で
ある。 10:地下式貯槽、11:地盤、12:不透水層、13:連続地中
壁、14:掘削部、15:コンクリート側壁、16:透水砂利
層、17:コンクリート底板、18:地下水用の貫通孔、19:
ピット、20:ポンプ、21:支持脚、22:タンク基礎、23:貯
槽、24:外槽、25:断熱基礎、26:内槽、W:地下水。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に形成した掘削部内側にコンクリート
    側壁を設けるとともに、地下水用の貫通孔が形成された
    コンクリート底板を設け、このコンクリート底板上に地
    下水吸引用のポンプを設けるとともに、このコンクリー
    ト底板上に支持脚を介して貯槽を設置したことを特徴と
    する地下式貯槽の支持構造。
JP12133989U 1989-10-17 1989-10-17 地下式貯槽の支持構造 Expired - Lifetime JPH0644879Y2 (ja)

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JP12133989U JPH0644879Y2 (ja) 1989-10-17 1989-10-17 地下式貯槽の支持構造

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JPH0360297U JPH0360297U (ja) 1991-06-13
JPH0644879Y2 true JPH0644879Y2 (ja) 1994-11-16

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