JPH0644563Y2 - 突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップおよびクランプホルダー - Google Patents

突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップおよびクランプホルダー

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JPH0644563Y2
JPH0644563Y2 JP1988046470U JP4647088U JPH0644563Y2 JP H0644563 Y2 JPH0644563 Y2 JP H0644563Y2 JP 1988046470 U JP1988046470 U JP 1988046470U JP 4647088 U JP4647088 U JP 4647088U JP H0644563 Y2 JPH0644563 Y2 JP H0644563Y2
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JP
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JP1988046470U
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Inventor
達也 川口
博 村上
真 西久保
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東芝タンガロイ株式会社
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチッ
プおよびこのスローアウェイチップを組込んだクランプ
ホルダーに関し、特にスローアウェイチップが押え金部
材によって確実かつ強固に取付けられるようにしたもの
である。
(従来の技術) 従来、この種の突切り、溝入れ用のクランプホルダーと
しては、例えば実開昭61−178603号公報、特公昭53−25
394号公報、特公昭52−30750号公報、特公昭57−58245
号公報等にみられるものが開示されている。
第1の公報は、スローアウェイチップの取付け機構その
ものに特徴はないが、スローアウェイチップの2つの取
付け面に凹み面を形成して楔角を有するチップ座内に圧
入する形式のものおよびこのスローアウェイチップがス
リット形成に伴って構成される弾性腕および締付けねじ
によって押圧固定される形式のものが示されている。
また、第2の公報は、ホルダー側部に取付けられる支持
ブロックのチップ座内にあるスローアウェイチップが押
え金部材によって押圧固定される形式のものである。そ
して、このスローアウェイチップの取付け面は、V突起
が構成されているものである。
さらに、第3の公報は、チップの中央部位にある係合面
がチップ座側でV字突起、押え金側で平面になっている
ものであり、また、第4の公報はチップの係合面として
第5図でV溝−V溝、V突起−V突起、V溝−V突起、
平面−V突起、平面−V溝からなる組合わせが開示され
ている。
(考案が解決しようとする課題) しかして、取付け面の両側がともV溝である場合は、そ
の頂角を小さくすれば、スローアウェイチップ自体の強
度低下があり、頂角を大きくすれば、側圧力に対して弱
くなるものであった。また、取付け面の両側ともV突起
の場合は、横方向の動きをなくすため通常90°位の小さ
な角度にする必要があり、特にホルダーの下側にあるV
溝については、巾が狭くなると側方圧力に対して強度的
に弱くなるものであった。
また、チップ座側をV突起とし、押え金側をV溝又は平
面とした場合では、両V突起の場合と同様側方圧力に対
する安定性が悪いという問題点があった。
このようなことから、本考案では、形状の組合せおよび
角度限定からの改善を行ないスローアウェイチップおよ
びホルダーの取付け強度がそれぞれ高められるようにし
たものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、2コーナー
形式の突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップお
よびこれを組込んだクランプホルダーを提供するもので
ある。
すなわち、突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチッ
プは、上面側に備えられた係合面が中央部位にあって、
その横断面ではθ=90°〜130°の頂角を有するV突
起を形成するとともに、底面側に備えられた係合面が長
手方向の全域にあって、その横断面ではθ=130°〜1
50°の頂角を有するV溝を形成したものである。この場
合、頂角θおよびθの関係はθ<θの関係にあ
るようにしたものである。
また、これに対するクランプホルダーは、押え金部材に
よりスローアウェイチップを固定する形式のもので、前
述したスローアウェイチップの係合面に適合するよう
に、押え金部材に形成される上方側ではV溝、ホルダー
に形成される底面側ではV突起がそれぞれ備えられるよ
うにしたものである。
(作用) 本考案における突切りまたは溝入れ用のスローアウェイ
チップは、直方体を基本形状とした2コーナー形式のも
のであるため、その両端にある2コーナーがそれぞれ切
削に関与する。
また、本考案のスローアウェイチップは、長手方向を基
準にしたときに、上面側の中央部位にある係合面をV突
起とし、底面側の全域におよぶ係合面をV溝とするとと
もに、そのV突起およびV溝の頂角を特定範囲に設定し
たことから、スローアウェイチップ自体の強度が高めら
れ、またクランプホルダーに対する取付け強度も高めら
れているものである。したがって、スローアウェイチッ
プに対する側方圧力に充分耐える取付け強度が得られ、
これに伴って切削性能も向上するものである。
(実施例) 以下、本考案突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチ
ップおよびクランプホルダーにおける一実施例について
説明する。
第1図乃至第3図において、(1)は、直方体を基本形
状とした突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップ
であり、その長手方向の両端には、刃先部分(2)
(2)が形成されているとともに、その上面および底面
には、取付け係合面(3)(4)がそれぞれ形成されて
いる。
そして、上面側にある取付け係合面(3)は、刃先部分
(2)(2)の存在に伴って中央部位に形成されるもの
で、その横断方向では、V突起を呈するものである。こ
の場合、V突起の頂角θは、θ=90°〜130°の範
囲内で設定される。
また、底面側にある取付け係合面(4)は、長手方向の
全域にわたってV溝を呈するもので、V溝の頂角θ
は、θ=130°〜150°の範囲内で設定される。これ
らの角度設定は、後述するようにスローアウェイチップ
(1)の強度、すわりの安定性などからである。この場
合、頂角θおよびθはθ<θの関係にある。
さらに、第4図乃至第8図は、前述したスローアウェイ
チップ(1)を組込むようにしたクランプホルダー(1
0)である。
このクランプホルダー(10)は、角棒状をなし、その一
端側部には、キー(11)およびキー溝(12)によって位
置調整できる支持ブロック(13)が、例えば止めねじ
(14)によって取付けられるようになっている。この場
合、支持ブロック(13)は、押え金部材(15)に相当す
る部分を一体的に形成しているものである。すなわち、
支持ブロック(13)には、スリット(16)が形成され、
締付けねじ(17)によって前述スローアウェイチップ
(1)がV突起をなすチップ座(18)に取付けられるよ
うになっている。
しかし、前述した押え金部材(15)に相当する部分は、
前述した特公昭53−25394号公報にみられるように別体
形式としてもよいものである。この結果、クランプホル
ダー(10)のチップ座(18)はV突起をなし、また、押
え金部材(15)の押え部分(19)はV溝を呈し、その頂
角が前述したスローアウェイチップ(1)に適合するよ
うになっている。
次に、前述したスローアウェイチップ(1)の上面側に
ある係合面(3)におけるV突起の頂角θ、底面側に
ある係合面(4)におけるV溝の頂角θについて、そ
の限定した理由を説明する。
まず、スローアウェイチップ(1)におけるV突起の頂
角θについては、第9図を基にした側方圧力FHの関係
から、チップ座(18)内におけるすわりの安定性を評価
した。この場合、評価基準は、○;良好、△;やゝ悪
い、×;悪いとしたもので、刃巾は3mmとして、θを1
40°の一定とした。
上記表において、側方圧力FHは、S45Cの実切削により与
えたものである。すなわち、切削条件として、切込み=
1mm、送り=0.15mm/rev、切削速度=150m/minの条件を
設定し、外周切削により約300Nの側方圧力FHを付与した
ものである。この結果、θについては、θ=90°〜
130°の範囲がFHに対し良好であった。この場合の安定
性は、側方圧力FHを与えたときに、押え金部材(15)の
押え部分(19)における安定性を評価したものである。
また、v溝の頂角θについては、同じくS45Cの実切削
により垂直圧力FVおよび側方圧力FHの両者から評価し
た。この時の評価基準および刃巾は、前述した基準およ
び仕様を採用し、θは110°の一定とした。また、垂
直圧力FVについては、切削速度=150m/min、送り=0.2m
m/revの条件で溝入れ切削により与えたもので、約1300N
の主分力に相当するものである。
この結果、θについては、130°〜150°の範囲がFH,F
Vに対し良好であった。この場合、FHは、スローアウェ
イチップ(1)の割れに対する強度を評価したものであ
り、またFVは、チップ座(18)に対する強度およびすわ
りの安定性を評価したものである。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように、2コーナー形式のスロ
ーアウェイチップ(1)を提供し、また、スローアウェ
イチップ(1)における強度、クランプホルダー(10)
に対する取付け時の安定性が高められるように、スロー
アウェイチップ(1)の係合面(3)(4)を改善した
ものである。したがって、スローアウェイチップ(1)
のクランプホルダー(10)への取付け強度が高められ
る。また、これに伴って、切削条件および切削能率の向
上が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案スローアウェイチップの一実施例を示
す正面図、第2図は、その側面図、第3図は、下面図、
第4図は、本考案クランプホルダーの一実施例を示す正
面図、第5図は、側面図、第6図は、下面図、第7図お
よび第8図は、それぞれ異なった方向からの一部拡大斜
視図、第9図は、スローアウェイチップのV突起および
V溝に対する側方圧力および上方圧力の関係を示す説明
図である。 (1)…スローアウェイチップ (2)…刃先部分、(3)(4)…係合面 (10)クランプホルダー、(13)…支持ブロック (15)…押え金部材、(18)…チップ座 (19)…押え部分

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体を基本形状とし、その上面および底
    面には、取付け係合面(3)(4)がそれぞれ備えら
    れ、また長手方向の両端には、刃先部分(2)(2)が
    それぞれ形成されるようにした突切りまたは溝入れ用の
    スローアウェイチップにおいて、 上面側に備えられた取付け係合面(3)は、中央部位に
    あり、しかもその横断面では、θの頂角を有するV突
    起を呈しているとともに、その頂角θがθ=90°〜
    130°の範囲内で設定されるようになっており、 底面側に形成された取付け係合面(4)は、長手方向の
    全域にわたっており、しかもその横断面では、θの頂
    角を有するV溝を呈しているとともに、その頂角θ
    θ=130°〜150°の範囲内で設定され、前記係合面の
    頂角θに対してθ<θの関係にあることを特徴と
    する突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】棒状をなすクランプホルダー(10)の一端
    側部に備えられた支持ブロック(13)のチップ座(18)
    内には、突切りまたは溝入れ用のスローアウェイチップ
    (1)が配置され、このスローアウェイチップ(1)が
    押え金部材(15)によって押圧固定されるようにしたク
    ランプホルダーにおいて、 前記チップ座(18)および押え金部材(15)の押え部分
    (19)は、請求項第1項のスローアウェイチップの組込
    みが適合するように、前記チップ座(18)がV突起を呈
    し、また押え金部材(15)の押え部分(19)がV溝を呈
    するようになっていることを特徴とするクランプホルダ
    ー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5230750A (en) * 1975-09-05 1977-03-08 Kobe Steel Ltd High temperature extrusion method for mangannaluminumm carbon magnetic alloy
JPS5758245A (en) * 1980-09-22 1982-04-07 Toshiba Corp Magnetic field orientation device for manufacturing vertical magnetic recording medium

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