JPH0644506Y2 - 縦型ワーク加熱装置 - Google Patents

縦型ワーク加熱装置

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JPH0644506Y2
JPH0644506Y2 JP1988102278U JP10227888U JPH0644506Y2 JP H0644506 Y2 JPH0644506 Y2 JP H0644506Y2 JP 1988102278 U JP1988102278 U JP 1988102278U JP 10227888 U JP10227888 U JP 10227888U JP H0644506 Y2 JPH0644506 Y2 JP H0644506Y2
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KUROMATSU ELECTRIC CO.,LTD.
Aichi Steel Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、上端にワーク入口と下端にワーク出口とワー
ク入口とワーク出口とをつなぐ縦方向にのびるワーク通
過路とをもつ縦型タイプのワーク加熱装置に関する。
本考案は例えば熱間鍛造素材、熱処理材等を誘導加熱に
より加熱する方式の縦型ワーク加熱装置に利用すること
ができる。
[従来の技術] 従来より、ワーク例えば熱間鍛造素材を加熱するワーク
加熱装置では、縦型方式のワーク加熱装置が知られてい
る。この縦型ワーク加熱装置は、第6図に示すように、
上端に形成されたワーク入口100と、下端に形成された
ワーク出口101と、縦方向にのびワーク入口100とワーク
出口101とをつなぐワーク通過路102とをもつ。
そして、熱間鍛造素材を加熱するにあたっては、多数個
の熱間鍛造素材Wをワーク入口100からワーク通過路102
内に直列状態で挿入してワーク通過路102内を縦列状態
に満杯とし、その状態で熱間鍛造素材Wを加熱する。そ
して、一番下方の熱間鍛造素材Wが所定の温度になった
ときにプッシャー103の作動で一番下方の熱間鍛造素材
Wを1個横方へ押し出してワーク出口101から排出す
る。すると、縦列状態に挿入されている熱間鍛造素材W
は1個ぶんワーク通過路102内で自然落下するので、ワ
ーク入口100側に熱間鍛造素材W1個ぶんのスペースがあ
く。そこで、ワーク入口100から熱間鍛造素材Wを1個
挿入するといった、自然落下現象を利用したいわゆるダ
ルマ落し方式を採用している。
このようにダル落し方式を採用している従来の縦型ワー
ク加熱装置では、スタート時に上端であるワーク入口10
0側に挿入されていた熱間鍛造素材Wが順次自然落下
し、1000℃〜1200℃程度高温度に加熱されて、下端のワ
ーク出口101から排出されるものである。
[考案が解決しようとする課題] ところで上記した従来の縦型ワーク加熱装置では、熱間
鍛造素材Wを加熱している際には、ワーク入口100およ
びワーク出口101は共に開放状態とされている。そのた
め、ワーク通過路102の上方および下方の双方が開放し
た煙突のごとく作用し、この煙突効果の影響でワーク通
過路102内に外気が流入し、その結果ワーク通過路102内
の熱放散が生じ、加熱効率が充分ではない。
本考案は上記した実情に鑑みなされたものであり、その
目的は、ワーク通過路に煙突効果が生じる問題を極力改
善し、熱放散の抑制、加熱効率の向上の有利な縦型ワー
ク加熱装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案の縦型ワーク加熱装置は、上端に形成されたワー
ク入口と、下端に形成されたワーク出口と、ワーク入口
と前記ワーク出口とをつなぐ縦方向にのびるワーク通過
路とをもち、ワーク通過路に多数個のワークが縦列に挿
入される縦型加熱炉と、 縦型加熱炉の前記ワーク入口を開閉可能な入口側蓋部材
と、 縦型加熱炉のワーク出口を開閉可能な出口側蓋部材と、 入口側蓋部材の開放作動と出口側蓋部材の開放作動とが
重ならないように入口側蓋部材および出口側蓋部材を開
閉作動させ、ワーク入口からワークをワーク通過路に挿
入する際には出口側蓋部材を閉塞した状態で入口側蓋部
材を開放し、かつ、ワーク出口からワークを取り出す際
には入口側蓋部材を閉塞した状態で出口側蓋部材を開放
して、下方のワークをワーク出口から取り出す開閉装置
とで構成されていることを特徴とするものである。
更に説明を加える。縦型加熱炉の数は1個でも、あるい
は、複数個縦方向に直列に配置されていてもよい。
開閉装置は、縦型加熱炉のワーク入口を開閉可能な入口
側蓋部材と、縦型加熱炉のワーク出口を開閉可能な出口
側蓋部材とをもつものである。開閉装置は、入口側蓋部
材の開放作動と出口側蓋部材の開放作動とが重ならない
ように、入口側蓋部材および出口側蓋部材をそれぞれ開
閉作動させる。この場合、タイマーを用い、タイマーが
所定時間タイムアップしたときに、入口側蓋部材を開放
作動させ、更に、タイマーが所定時間タイムアップした
ときに、出口側蓋部材を開放作動させる構成とし、これ
により入口側蓋部材の開放作動と出口側蓋部材の開放作
動とが重ならないようにすることができる。タイマーと
しては、外部機器としての外部タイマー、マイコンの内
部タイマ等を採用できる。
入口側蓋部材、出口側蓋部材は、例えば、耐火材料、金
属、あるいは両者の混合体で形成することができる。上
記蓋部材を耐火材料で形成すれば、縦型加熱炉が誘導加
熱方式であるときには、上記蓋部材を誘導加熱されるこ
とを防止でき、消費電力の低減に有利である。上記した
蓋部材を開閉作動させるものとしては、エアシリンダ、
油圧シリンダ、モータ等の公知の駆動機構を採用でき
る。
縦型加熱炉にはダミー部材を付設することができる。ダ
ミー部材は、縦型加熱炉のワーク通過路内に挿入自在で
かつ縦方向に昇降自在に設けられたものである。ダミー
部材には、ワークをうけるワーク受け面が形成されてい
る。ワーク受け面は金属等の伝熱性に優れた材料で形成
することができる。その理由は以下のようである。即
ち、誘導加熱方式でワークを加熱した場合には、磁束が
集中する傾向にあるワーク端面が熱くなりがちである。
そこで伝熱性に優れたワーク受け面により、ワーク端面
の熱を伝熱させるためである。
ダミー部材を付設した場合には、ダミー部材を所定距離
づつ降下させる機能をもつ駆動機構を設けることができ
る。駆動機構は、回転運動を直進運動に変換してダミー
部材を降下させる機構とすることができる。駆動機構と
しては、例えば螺子棒機構、ラックアンドピニオン機構
を採用できる。駆動機構は、ダミー部材を連続的に降下
させる機構でも、あるいは、所定距離づつ例えばワーク
の高さ寸法ぶんづつ間欠的に降下させる機構でもよい。
[作用] ワークを加熱する際には、ワーク入口からワーク通過路
内にワークを挿入し、多数個のワークをワーク通過路内
で縦方向に縦列させると共に、入口側蓋部材でワーク入
口を閉塞し、出口側蓋部材でワーク出口を閉塞する。
そして、所定温度に加熱されたワークをワーク出口から
取出す際には、入口側蓋部材でワーク入口を閉塞した状
態で、出口側蓋部材を開放作動させてワーク出口を開放
し、これによりワーク出口からワークを所定個、通常は
1個、排出する。
このようにワークを排出したら、ワーク出口を出口側蓋
部材で閉塞すると共に、ワーク通過路のうちワーク入口
側にスペースがあくので、入口側蓋部材を開放作動させ
てワーク入口を開放させる。そして、新しいワークを開
放状態のワーク入口からワーク通過路内に挿入する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。本[実施例]は熱間鍛造の際に素材を誘導加熱する
ために使用するものである。
(実施例の構成) まづ、本実施例の縦型ワーク加熱装置の全体構成につい
て説明し、次に要部構成について説明する。即ち、第1
図〜第3図に示すように、フレーム1は横フレーム2、
3、縦フレーム4、5、6を備えている。横フレーム3
にはブラケツト8aを介して炉保持用の支柱8が縦方向に
立設されており、炉保持用の支柱8には上アーム9およ
び下アーム10を介して縦型加熱炉12が水平方向に、つま
り第4図に示す矢印P1およびP2方向へ支柱8を中心とし
て揺動自在に取付けられている。第1図に示すように下
アーム10には取付け具14を介して回転ローラ15が取付け
られている。回転ローラ15は横フレーム3の上面3aにそ
って転動する。
縦型加熱炉12には誘導コイルが内蔵されている。縦型加
熱炉12の上端部にはワーク入口17が形成され、下端部に
はワーク出口18が形成され、更に、ワーク入口17とワー
ク出口18とをつなぐ縦方向にのびるワーク通過路19が形
成されている。縦型加熱炉12のうちワーク出口18側に
は、クランプ装置20が設けられている。クランプ装置20
は、互いに対向するV溝をもつ1対のチャック20aと1
対のチャック20aを開閉する図略のシリンダとで形成さ
れている。
第1図〜第3図に示すようにフレーム1には駆動機構21
が設けられている。駆動機構21は、螺子軸22とモータ23
と昇降アーム24と案内棒25とで構成されている。螺子軸
22は横フレーム2、3間に保持具27、28により回転自在
に保持されている。螺子軸22は保持具27、28により横フ
レーム2、3に架設されているため、螺子軸22はその軸
芯回りで回転できるものの、その軸長方向には移動でき
ない。螺子軸22の外周部には、螺子軸22のほぼ全長にわ
たりおねじ部30が形成されている。モータ23は、ブレー
キ付きギャードモータであり、横フレーム2に固定され
ている。案内棒25は螺子軸22と平行に横フレーム2、3
間に並設されている。昇降アーム24には、螺子軸22のお
ねじ部30に螺合して螺進退自在なめねじ部31が形成され
ている。昇降アーム24には案内孔32が形成されており、
案内孔32に案内棒25が嵌合されている。昇降アーム24の
取付面24aにはダミー部材としてのダミー棒35が立設状
態に保持されている。ダミー棒35は耐火材料としてのセ
ラミックスで形成されている。ダミー棒35の上端がワー
ク受け面35aとされている。ここで、モータ23が駆動す
ると、螺子軸22がこれの周方向へ所定速度で回転し、こ
の結果、昇降アーム24が案内棒25に案内されて昇降し、
ひいてはダミー棒35が昇降する。回転不能の昇降アーム
24のめねじ部31が螺子軸22のおねじ部30に螺合している
からである。
なお、第3図に示すように、フレーム1の横フレーム3
には支柱38が立設されており、支柱38には縦型加熱炉12
のワーク入口17側に位置してアーム39が保持されてい
る。
次に本実施例の縦型ワーク加熱装置の要部構成について
説明する。即ち、前記したアーム39には、第3図に示す
ように、ワーク入口17側のエアシリンダ装置42が設置さ
れている。このエアシリンダ装置42のピストンロッド43
には入口側蓋部材44が取付けられている。この入口側蓋
部材44はワーク入口17を開閉するものである。更にアー
ム39には、かご状のワーク投入具45が設けられている。
また、フレーム1の横フレーム3には、ワーク出口18側
に位置しかつクランプ装置20の下方に位置して、ワーク
出口19側のエアシリンダ装置46が設置されている。この
エアシリンダ装置46のピストンロッド47には出口側蓋部
材48が取付けられている。この出口側蓋部材48はワーク
出口18を開閉するものである。ここで本実施例ではエア
シリンダ装置42とエアシリンダ装置46とで開閉装置41が
構成されている。開閉装置41のうちの制御部分にはタイ
マーが内蔵されており、タイマーの機能により、エアシ
リンダ装置42による入口側蓋部材44の開放作動と、エア
シリンダ装置46による出口側蓋部材48の開放作動とが重
ならないように設定されている。
本実施例では、入口側蓋部材44、出口側蓋部材48は、冷
却水が通過する水路が形成されたステンレス製の厚板で
形成されている。第5図に示すように入口側蓋部材44に
は熱間鍛造素材Wが通過し得る通過孔44aが形成されて
いる。出口側蓋部材48には熱間鍛造素材Wが通過し得る
通過孔48aが形成されている。
(実施例の作用) 次に本実施例の縦型ワーク加熱装置の作用についてこれ
の使用方法とともに説明する。使用に先立ち、ワークと
しての丸棒状の熱間鍛造素材Wを切り出しておく。熱間
鍛造素材の材質は炭素鋼、肌焼鋼等である。
本実施例では、加熱工程のスタート段階にはダミー棒35
を使用し、加熱工程の中段階では、ダミー棒35を使用し
ない。まづ、ダミー棒35を使用する加熱工程のスタート
段階について以下の(A)欄で説明し、次に、ダミー棒
35を使用しない中段階について以下の(B)欄で説明す
る。
(A)加熱工程のスタート段階 即ち本実施例のスタート段階では、ワーク投入具45に熱
間鍛造素材Wを挿入しておく。そして、エアシリンダ装
置46を作動させてピストンロッド47および出口側蓋部材
48を第5図に示す矢印X1方向へ後退させ、これにより出
口側蓋部材48の通過孔48aとワーク出口18とを連通さ
せ、以てワーク出口18を開放させる。このようにワーク
出口18を開放させた状態で、モータ23を駆動させて螺子
棒22を周方向へ回転させ、これにより昇降アーム24を案
内棒25にそって上昇させて、ダミー棒35を上昇させ通過
孔48aとワーク出口18とを通過させる。その結果、第2
図に示すように、ダミー棒35のほぼ全体を縦型加熱炉12
のワーク通過路19内に挿入する。
そして、エアシリンダ装置42を作動させてピストンロッ
ト43及び入口側蓋部材44を第5図に示す矢印X3方向へ後
退させ、これにより入口側蓋部材44の通過孔44aとワー
ク入口17とを連通させ、以てワーク入口17を開放する。
すると、ワーク投入具45に挿入されていたワークとして
の丸棒状をなす1個目の熱間鍛造素材Wが自身の自重で
自然落下してワーク入口17から挿入され、その自然落下
した熱間鍛造素材Wは第2図に示すダミー棒35のワーク
受け面35aに載せられる。その後、エアシリンダ装置42
を作動させてピストンロッド43および入口側蓋部材44を
第5図に示す矢印X4方向へ前進させ、これにより第5図
に示す様にワーク入口17を閉塞する。
この状態で縦型加熱炉12の誘導コイルに通電して加熱を
続けると共に、モータ23を少しづつ回転駆動させダミー
棒35を連続的に少量づつ降下させる。そして、1個の熱
間鍛造素材Wの高さ寸法ぶんダミー棒35がワーク通過路
19内で降下すると、エアシリンダ装置42を作動させてピ
ストンロッド43および入口側蓋部材44を第5図に示す矢
印X3方向に後退させ、これにより通過孔44aとワーク入
口17とを連通させ、以てワーク入口17を再び開放させ
る。
そして、ワーク入口17から2個目の熱間鍛造素材Wをワ
ーク通過路19内に挿入する。このように挿入した後、エ
アシリンタ装置42を作動させてピストンロッド43および
入口側蓋部材44を第5図に示す矢印X4方向へ前進させワ
ーク入口17を再び閉塞する。
そして、この状態で加熱を続ける。このとき、モータ23
が連続的に回転駆動しているのでダミー棒35はワーク通
過路19内で連続的に降下する。更に、前述同様に、1個
の熱間鍛造素材Wの高さ寸法ぶんダミー棒35が降下する
と、エアシリンダ装置42を作動させてピストンロッド43
および入口側蓋部材44を第5図に示す矢印X3方向に後退
させ、これによりワーク入口17と通過孔44aとを連通さ
せ、以てワーク入口17を再び開放させる。そして、ワー
ク投入具45内に挿入されていた3個目の熱間鍛造素材W
を自身の重量により自然落下させ、ワーク入口17からワ
ーク通過路19内に挿入する。このように挿入した後、エ
アシリンダ装置42を作動させてピストンロッド43および
入口側蓋部材44を前進させ、ワーク入口17を再び閉塞す
る。
このようにしてダミー棒35を順次下降させることにより
縦型加熱炉12のワーク通過路19内に多数個、例えば8〜
15個の熱間鍛造素材Wを縦方向に直列に挿入してワーク
通過路19内を満杯とし、満杯状態で各熱間鍛造素材Wを
誘導加熱する。誘導加熱の際に、磁束が集中しがちな熱
間鍛造素材Wの端面は高温度になりやすいが、熱間鍛造
素材Wの端面同士が接触しているので、端面間の伝熱作
用を期待できる。
さて、ダミー棒35のワーク受け面35aに受けられている
一番下方の熱間鍛造素材Wが所定の温度に達した頃に、
第1図に示すようにダミー棒35をワーク出口18から抜き
取る。このときダミー棒35のワーク受け面35aはワーク
出口18よりも下方となる。
すると、一番下方の熱間鍛造素材Wはワーク出口18から
外方へ排出される。このときクランプ装置20を作動して
チャック20aで、下から2番目の熱間鍛造素材Wを挟持
し、下から2番目の熱間鍛造素材Wがワーク出口18から
排出されないようにしている。
(B)加熱工程における中段階 上記したようにダミー棒35をワーク出口18から抜き取っ
た後に、加熱工程の中段階を行なう。即ち、エアシリン
ダ装置46を作動させて出口側蓋部材48を第5図に示す矢
印X2方向に前進させることにより、出口側蓋部材48でワ
ーク出口18を閉塞しておくと共に、入口側蓋部材44でワ
ーク入口17を閉塞しておく。このように入口側蓋部材44
および出口側蓋部材48を共に閉塞した状態で、ワーク通
過路19内に縦列状態に挿入されている熱間鍛造素材Wを
加熱する。入口側蓋部材44でワーク入口17を閉塞した状
態で、所定時間経過してタイマーがタイムアップする
と、エアシリンダ装置46が作動し、ピストンロッド47及
び出口側蓋部材48を開放作動させ、これにより出口側蓋
部材48の通過孔48aとワーク出口18とを連通させ、以て
ワーク出口18を開放する。このとき第5図に示す様にク
ランプ装置20のチャック20aを閉じておく。これにより
クランプ装置20のチャック20aに対面している熱間鍛造
素材Wα、つまり下から2番目の熱間鍛造素材Wαをク
ランプ装置20のチャック20aで挟持し、自然落下せぬ様
にしておく。そのため前記した出口側蓋部材48の開放作
動によりワーク出口18が開放すると、最も下方の熱間鍛
造素材Wβ、つまりクランプ装置20のチャック20aで挟
持されている熱間鍛造素材Wαよりも下方の熱間鍛造素
材Wβは自然落下により、ワーク出口18から取り出され
る。取り出しが済むと、クランプ装置20による挟持を解
除する。
このように一番下方の熱間鍛造素材Wを1個排除した
ら、ワーク通過路19内に縦列状態に挿入されている熱間
鍛造素材W全部は1個ぶんの距離自然落下する。そのた
めワーク通過路19のうちワーク入口17側に1個ぶんのス
ペースがあくので、ワーク出口18を出口側蓋部材48で閉
塞している状態で、エアシリンダ装置42により入口側蓋
部材44を開放作動させ、これにより入口側蓋部材44の通
過孔44aとワーク入口17とを連通させ、以てワーク入口1
7を開放させる。そして、新しい熱間鍛造素材Wを自然
落下させ、開放状態のワーク入口17からワーク通過路19
内に挿入する。その後、エアシリンダ装置42を作動させ
て入口側蓋部材44でワーク入口17を閉塞する。このとき
ワーク出口18は出口側蓋部材48で塀則されているので、
ワーク通過路19内はほぼ密閉状態とされ、このような密
閉状態で熱間鍛造素材Wの加熱が続けられる。
そして、密閉状態における熱間鍛造素材Wの加熱が所定
時間行なわれると、タイマーがタイムアップしてエアシ
リンダ装置46が作動してピストロッド47及び出口側蓋部
材48が開放作動し、出口側蓋部材48の通過孔48aとワー
ク出口18とが連通し、以てワーク出口18が開放される。
すると、前述同様に、一番下方の熱間鍛造素材Wが自重
による自然落下によりワーク出口18から排出される。
そして、排出された熱間鍛造素材Wをシュート等で鍛造
型まで移送し、鍛造型で熱間鍛造するものである。熱間
鍛造工程として荒地鍛造工程、仕上鍛造工程が行なわ
れ、その後、バリ取り工程が行なわれる。加熱工程にお
ける中段階』では入口側蓋部材44の開放と出口側蓋部材
48の開放とが重ならない様にされるものであり、本考案
の形態となるが、前記した(A)の欄で示す『スタート
段階』では前述の様にダミー棒35がワーク通過路19内に
挿入されているので、本考案の形態とは異なる。
尚、上記した加熱工程あるいは準備段階において必要が
生じた場合には、縦型加熱炉12を支柱8を中心として水
平方向に揺動させることができる。
(実施例の効果) 本実施例では、加熱工程における中段階では、新しい熱
間鍛造素材Wをワーク通過路19内に挿入する際には、出
口側蓋部材48を閉塞作動させてワーク出口18を閉塞させ
た状態で、入口側蓋部材44を開放作動させてワーク入口
17を開放させる。また、縦型加熱炉12で所定温度域に加
熱し終えた熱間鍛造素材Wをワーク出口18から排出する
際には、入口側蓋部材44を閉塞作動させてワーク入口17
を閉塞させた状態で、出口側蓋部材48を開放作動させて
ワーク出口18を開放することにしている。
そのため加熱前の熱間鍛造素材Wをワーク入口17内に挿
入するときでも、加熱後の熱間鍛造素材Wをワーク出口
18から取出すときでも、ワーク通過路19内の上方および
下方の双方が完全に開放することを回避でき、従って、
従来とは異なりワーク通過路19内の上方及び下方のいず
れか一方が必ず閉塞しており、故に煙突効果の抑制を図
り得、熱放散の抑制、加熱効率の向上に有利である。
また本実施例では、加熱工程のスタート段階には縦型加
熱炉12のワーク通過路19内にダミー棒35を挿入し、ダミ
ー棒35に熱間鍛造素材Wを載せた状態で、熱間鍛造素材
Wの加熱を行うことができるので、従来とは異なり、ワ
ーク出口18から取出した熱間鍛造素材Wは、最初の1個
目から高温度になっており、従って、加熱工程のスター
ト時に焼き無駄材が生じる問題を解消することができ
る。
また、加熱工程終了時が近づいた場合には、最後の熱間
鍛造素材Wをワーク入口17からワーク通過路19内に挿入
したら、後はエアシリンダ装置42を作動させて入口側蓋
部材44でワーク入口17を閉塞したまま維持し、ワーク入
口17から熱間鍛造素材Wをそれ以上挿入しなければよい
ので、縦型加熱炉12内に熱間鍛造素材Wが残ることがな
い。従ってこの意味においても焼き無駄材が発生する問
題を解消することができる。
また本実施例では、加熱工程のスタート段階ではダミー
棒35を用いるが、耐火材料製のダミー棒35は実質的に誘
導加熱されないので、消費電力の低減の面で有利であ
る。
[他の実施例] その他、本考案は上記した実施例に限られるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。例えば、ワークとしては熱間鍛造素材に限
定されるものではなく、熱処理材、熱間押出材、熱間引
抜材等、加熱するものであれば良い。更に上記した実施
例では誘導加熱方式の縦型加熱炉12に適用した場合であ
るが、これに限らず、発熱線等を内蔵した他の加熱方式
でもよい。
[考案の効果] 本考案の縦型ワーク加熱装置によれば、ワークをワーク
入口からワーク通過路内に挿入するときでも、ワークを
ワーク出口から取出すときでも、ワーク通過路内の上方
および下方の双方が共に開放することを回避できる。従
って、従来に比べて、煙突効果により外気がワーク通過
路内に流入することを抑制でき、熱放散の抑制、加熱効
率の向上に有利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はダミー棒を縦
型加熱炉に挿入する前の状態の側面図、第2図はダミー
棒を縦型加熱炉に挿入した後の状態の側面図、第3図は
ダミー棒を縦型加熱炉に挿入する前の状態の正面図、第
4図は平面図である。第5図は要部を一部断面にして示
す側面図である。第6図は従来用いられている縦型ワー
ク加熱装置の断面図である。 図中、1はフレーム、12は縦型加熱炉、17はワーク入
口、18はワーク出口、19はワーク通過路、35はダミー
棒、41は開閉装置、42はエアシリンダ装置、44は入口側
蓋部材、46はエアシリンダ装置、48は出口側蓋部材を夫
々示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に形成されたワーク入口(17)と、下
    端に形成されたワーク出口(18)と、前記ワーク入口
    (17)と前記ワーク出口(18)とをつなぐ縦方向にのび
    るワーク通過路(19)とをもち、前記ワーク通過路(1
    9)に多数個のワークが縦列に挿入される縦型加熱炉(1
    2)と、 前記縦型加熱炉(12)の前記ワーク入口(17)を開閉可
    能な入口側蓋部材(44)と、 前記縦型加熱炉(12)の前記ワーク出口(18)を開閉可
    能な出口側蓋部材(48)と、 前記入口側蓋部材(44)の開放作動と前記出口側蓋部材
    (48)の開放作動とが重ならないように前記入口側蓋部
    材(44)および前記出口側蓋部材(48)を開閉作動さ
    せ、前記ワーク入口(17)からワークを前記ワーク通過
    路(19)に挿入する際には前記出口側蓋部材(48)を閉
    塞した状態で前記入口側蓋部材(44)を開放し、かつ、
    前記ワーク出口(18)からワークを取り出す際には前記
    入口側蓋部材(44)を閉塞した状態で前記出口側蓋部材
    (48)を開放して、下方のワークを前記ワーク出口(1
    8)から自然落下させて取り出す開閉装置(41)とで構
    成されていることを特徴とする縦型ワーク加熱装置。
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