JPH0644213U - アンテナアクチュエータ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 パラボラアンテナ等の仰角及び方位角の調整
において、予め調整した仰角を変化させることなく、方
位角を調整できるようにする。 【構成】 マスト取付金具５ａの一端にギヤ３を設け、
マスト１と同軸的に配設する。円筒状で上部にフランジ
を設けたアンテナ取付台２ａをマスト取付金具５ａと同
軸的に配設する。アンテナ取付台２ａにマスト取付金具
５ａに設けたギヤ３と歯合するようにウォーム軸４設
け、ウォーム軸４の駆動によって回動自在にする。固定
ボルト６，９はマスト１とマスト取付金具５ａ及びマス
ト取付金具５ａとアンテナ取付金具２ａを固定する。な
お上記において、マスト取付金具５ａに設けたギヤ３及
びアンテナ取付台２ａに設けたウォーム歯車４の代わり
に、マスト取付金具５ｂにベアリング取付部８を設け、
アンテナ取付台２ｂにベアリング取付部８を軸支する軸
受部９を設けてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパラボラアンテナ等のアクチュエータをポールに固定した後、方位角 を調整する構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

衛星放送（衛星通信を含む）を受信するためにはパラボラアンテナ等が使用さ れるが、約３８００Ｋｍという遠いところからの信号を受信するために、このパ ラボラアンテナ等は、屋外の地面上或いは屋上などに柱となるマストを立設し、 このマストに取付・固定されるのが一般的である。 屋外に据付けられるから、 例えば、直径１ｍのパラボラアンテナでは、風速４０ｍで約１００Ｋｇの風圧が 加わるが、このような外力が加っても十分に耐えうる構造を要求され、また、一 方では希望する衛星に対応できるようにパラボラアンテナの仰角及び方位角の方 向を設置場所に応じて自在に変更しうる構造であることが要求される。 図２は従来から用いられているアンテナアクチュエータ取付構造の一例である 。パラボラアンテナ等１１の背面に仰角調整部１２及び取付金具１３が設けられ ている。１４はパラボラアンテナ等１１を固定するマストであり、マスト１４を 挟んで前記取付金具１３に対応して固定金具１５が設けられており、ボルト１６ によって取付金具１３と固定金具１５がマスト１４を挟んで固定されている。 パラボラアンテナ等１１の仰角及び方位角を調整するには、先ず仰角を仰角調 整部１２で調整した後、方位角を調整するために、マスト１４を固定しているボ ルト１６を緩めて方位角を調整してからボルト１６を固定するが、このボルト１ ６の固定時に仰角がずれることがあり、再度仰角を調整することが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、パラボラアンテナ等の仰角及び 方位角の調整において、予め調整した仰角を変化させることなく、方位角を調整 出来るようにしたアンテナアクチュエータ取付構造を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するため、パラボラアンテナ等の方位角調整構造と マスト取付構造が一体となっているものにおいて、マスト取付部とアンテナ取付 台を分離し、マストと、一端にギヤを有する円筒状でなるマスト取付金具と、固 定ボルトとからなるマスト取付部と、円筒状で上部にフランジを設け、側部にパ ラボラアンテナ等を取付け、前記マスト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ 取付台と、このアンテナ取付台に前記ギヤと歯合するように設けたウォーム歯車 と、固定ボルトとからなることを特徴とする。 或いは、パラボラアンテナ等の方位角調整構造とマスト取付構造が一体となっ ているものにおいて、マスト取付部とアンテナ取付台を分離し、マストと、一端 にベアリング取付部を有する円筒状でなるマスト取付金具と、固定ボルトとから なるマスト取付部と、円筒状で上部にフランジを設け、側部にパラボラアンテナ 等を取付け、前記マスト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ取付台と、この アンテナ取付台に前記ベアリング部を軸支するように設けた軸受部と、固定ボル トとからなることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、本考案によるアンテナアクチュエータ取付構造に おいては、従来の一体化したパラボラアンテナの方位角調整構造及びマスト取付 構造を、マストと、一端にギヤを有する円筒状でなるマスト取付金具と、固定ボ ルトからなるマスト取付部と、円筒状で上部にフランジを設け、側部にパラボラ アンタナ等を取付け、さらに前記ギヤに歯合するようにウォーム歯車を設け、前 記マスト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ取付台と分離したので、パラボ ラアンテナ等の仰角及び方位角の調整において、予め調整した仰角を変化させる ことなく、方位角を調整出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案による実施例を詳細に説明する。図１は本考案に よるアンテナアクチュエータ取付構造の一実施例の要部断面図であり、図１（Ａ ）はギヤ構造のものであり、図１（Ｂ）はベアリング構造のものである。図にお いて、１は、パラボラアンテナ等を取付・固定するために屋外の地面上或いは屋 上などの場所に立設するマストであり、５ａは円筒状でなるマスト取付金具で、 このマスト取付金具５ａの一端にギヤ３が設けられており、前記マスト１と同軸 的に配設されている。２ａはパラボラアンテナ等を側部に取付けた円筒状で上部 にフランジを設けたアンテナ取付台で、前記マスト取付金具５ａと同軸的に配設 されている。このアンテナ取付台２ａには、前記マスト取付金具５ａに設けたギ ヤ３と歯合するようにウォーム軸４設けられているため、ウォーム軸４の駆動に よって回動自在となっている。６は、前記マスト１とマスト取付金具５ａを固定 するボルトであり、９は前記マスト取付金具５ａとアンテナ取付金具２ａを固定 するボルトである。 なお上記において、マスト取付金具５ａの一端に設けたギヤ３及びこのギヤ３ と歯合するウォーム歯車４を設けたアンテナ取付台２ａの代わりに、マスト取付 金具５ｂの一端にベアリング取付部８を設け、このベアリング取付部８を軸支す る軸受部９を設けたアンテナ取付台２ｂを用い、マスト取付金具５ｂとアンテナ 取付台２ｂをボルト９で固定するようにしても同等の効果を期待出来る。

【０００７】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によるアンテナアクチュエータ取付構造におい ては、従来の一体化したパラボラアンテナの方位角調整構造及びマスト取付構造 を、マストと、一端にギヤを有する円筒状でなるマスト取付金具と、固定ボルト からなるマスト取付部と、円筒状で上部にフランジを設け、側部にパラボラアン タナ等を取付け、さらに前記ギヤに歯合するようにウォーム歯車を設け、前記マ スト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ取付台と分離したので、パラボラア ンテナ等の仰角及び方位角の調整において、予め調整した仰角を変化させること なく、方位角を調整出来るため、調整時間を短縮できるし、調整精度の向上も図 れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるアンテナアクチュエータ取付構造
の一実施例の要部断面図である。

【図２】従来のアンテナアクチュエータ取付構造の一例
の要部断面図である。

【符号の説明】

１ マスト ２ａ アンテナ取付台 ２ｂ アンテナ取付台 ３ ギヤ ４ ウォーム歯車 ５ａ マスト取付金具 ５ｂ マスト取付金具 ６ ボルト ７ ベアリング取付部 ８ 軸受部 ９ ボルト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パラボラアンテナ等の方位角調整構造と
   マスト取付構造が一体となっているものにおいて、マス
   ト取付部とアンテナ取付台を分離し、マストと、一端に
   ギヤを有する円筒状でなるマスト取付金具と、固定ボル
   トとからなるマスト取付部と、円筒状で上部にフランジ
   を設け、側部にパラボラアンテナ等を取付け、前記マス
   ト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ取付台と、こ
   のアンテナ取付台に前記ギヤと歯合するように設けたウ
   ォーム歯車と、固定ボルトとからなるアンテナアクチュ
   エータ取付構造。
2. 【請求項２】 パラボラアンテナ等の方位角調整構造と
   マスト取付構造が一体となっているものにおいて、マス
   ト取付部とアンテナ取付台を分離し、マストと、一端に
   ベアリング取付部を有する円筒状でなるマスト取付金具
   と、固定ボルトとからなるマスト取付部と、円筒状で上
   部にフランジを設け、側部にパラボラアンテナ等を取付
   け、前記マスト取付金具と同軸的に配設されたアンテナ
   取付台と、このアンテナ取付台に前記ベアリング部を軸
   支するように設けた軸受部と、固定ボルトとからなるア
   ンテナアクチュエータ取付構造。