JPH064403U - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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Publication number
JPH064403U
JPH064403U JP4376092U JP4376092U JPH064403U JP H064403 U JPH064403 U JP H064403U JP 4376092 U JP4376092 U JP 4376092U JP 4376092 U JP4376092 U JP 4376092U JP H064403 U JPH064403 U JP H064403U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
welding
oil port
gas
accumulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP4376092U
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English (en)
Inventor
清志 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH064403U publication Critical patent/JPH064403U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シェルとオイルポートの接合強度を高め、溶接
の入熱量を低減することにより溶接速度を向上させる。 【構成】シェル1に接合されたオイルポート2を有する
アキュムレータであり、シェルの溶接端面3とオイルポ
ートの溶接端面4とを突き合わせ、この接合部5の奥に
ガス逃し溝6を形成する。この接合部5に溶接トーチを
向け、シェルおよびオイルポートと溶接トーチを相対的
に回転させながらキーホール溶接を行う。接合部を貫通
したパイロットガスは、接合部の奥に形成されたガス逃
し溝に案内されて、現在溶接を行っている溶接部位の前
方から大気中に放出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用ブレーキの油圧系などに用いられるアキュムレータ に関し、特にシェルとオイルポートとの溶接品質を高めた考案である。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用ブレーキの油圧回路には、油圧ポンプが故障したときの作動を 補償するためにアキュムレータが設けられている。 この種のアキュムレータにおいては、図2に示すように、金属製のシェル20 内にブラダ21が装着されており、シェル内の空間がこのブラダによって気体室 22と液体室23とに密閉区画されている。そして、気体室22に窒素ガスなど の気体を所定圧封入し、液体室23をブレーキの油圧回路に連通させることによ り、制動時に油圧ポンプによって加わる油圧をアキュムレータ内に蓄えることが できる。 なお、「24」は、液体室23の圧力が極度に低下してブラダ21が液体室側 に過剰変形したとき液体導入口25にブラダ21が食い込むのを防止するための ポペットである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、液体室に油圧回路の油圧を導入・排出するために、シェルにはオイ ルポートが溶接接合されている。従来のアキュムレータにおけるシェルとオイル ポートとの溶接は、図2に示すように、これらの接合部に開先を形成し、溶接熱 源である溶接トーチを当該開先方向に向け、シェルおよびオイルポートを回転さ せながら、これらシェル、オイルポートおよび溶接材を溶融することにより接合 を行っていた。 しかしながら、溶接を行う際に溶接ガスの逃げ道が、この開先の表面にしか存 在しないため、溶接強度を高めるために溶け込みを深くするとブローホールが発 生するという問題があった。 また、シェルとオイルポートの接合部に形成した開先を溶接材で埋める必要が あるため、溶接の入熱量が極めて多くなり、その結果、溶接速度が低下するとい う問題があった。
【0004】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、シェル とオイルポートの接合強度を高め、溶接の入熱量を低減することにより溶接速度 を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のアキュムレータは、シェルに接合された オイルポートを有するアキュムレータにおいて、前記シェルの溶接端面と前記オ イルポートの溶接端面とを突き合わせ、この接合部の奥にガス逃し溝を形成した ことを特徴としている。
【0006】
【作用】
シェルの溶接端面とオイルポートの溶接端面とを突き合わせて形成した接合部 に溶接トーチを向け、シェルおよびオイルポートと溶接トーチを相対的に回転さ せながら、キーホール溶接を行う。 このキーホール溶接により、シェルとオイルポートの両溶接端面は溶融される が、このとき、この接合部を貫通したパイロットガスは、接合部の奥に形成され たガス逃し溝に案内されて、現在溶接を行っている溶接部位の前方から大気中に 放出される。 したがって、アークがシェルの内部まで貫通することなく、また、ブラダなど に損傷を与えることなく、溶け込みが深く、しかも入熱量が少ないキーホール溶 接を行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例に係るアキュムレータを示す縦断面図であり、本実施 例に係るシェル1は、2つの椀状材(上部シェル1aおよび下部シェル1b)を 最中合わせに溶接接合することにより内部に空間が形成される。下部シェル1b には窒素などの気体を封入するための気体導入口8が開設されており、気体を所 定圧力で封入した後にガスプラグ(不図示)によって密閉されるようになってい る。 一方、上部シェル1aにはブレーキの油圧回路に接続するためのオイルポート 2が溶接接合によって取り付けられており、このオイルポート2に開設された液 体導入口7からシェル内部にブレーキオイルが案内される。
【0008】 ブラダ12は、例えばゴム材などのような弾性体からなり、リング13とシェ ル1との間に挟持された状態でシェル内に装着されており、これによってシェル 内部の空間を二室に密閉区画している。そして、ブラダ12と上部シェル1aと によって形成される室は液体室9を構成し、他方、ブラダ12と下部シェル1b とによって形成される室は気体室10を構成している。 ブラダ12の液体室9側の中心にはポペット11が取り付けられており、ブラ ダ12が液体室9側に過剰変形したときに当該ブラダ12が液体導入口7に食い 込むことを防止する。このポペット11の形状などは特に限定されないが、少な くとも液体導入口7の周縁に当接する必要がある。また、本考案ではポペット1 1を省略しても良い。
【0009】 なお、本考案のアキュムレータでは、気体室10内に剛体からなるインナシェ ルを配設して、気体室圧が液体室圧よりも低圧となった場合のブラダ12の過剰 変形を阻止するようにしても良い。
【0010】 本実施例のアキュムレータでは、オイルポート2をシェル1に接合するにあた り、シェル1の接合端面3と、オイルポート2の接合端面4とを、従来のアキュ ムレータのように開先を設けることなく、僅かな隙間を有する突き合わせの構造 としている。 また、この突き合わせ構造(接合部)5の奥側、すなわちアキュムレータの内 部側に、円周方向のガス逃し溝6を形成している。このガス逃し溝6は、オイル ポート2側に形成しても良いし、シェル1側、あるいはシェル1とオイルポート 2の両方に形成しても良い。また、ガス逃し溝6はオイルポート2の円周方向に 対して全周形成することが好ましいが、断続的に設けることも可能である。
【0011】 次に作用を説明する。 本実施例のアキュムレータにおいて、オイルポートをシェルに接合する場合は 以下のようにして行う。 すなわち、シェル1の溶接端面3とオイルポート2の溶接端面4とを突き合わ せて形成した接合部5に溶接トーチを向け、シェル1およびオイルポート2を回 転させながら、キーホール溶接を行う。なお、この場合、溶接トーチ側を回転さ せながら溶接を行うことも可能である。要するに、シェルおよびオイルポートと 溶接トーチを相対的に回転させれば良い。
【0012】 キーホール溶接は、熱の集中による熱源が溶接方向における溶融溶接金属の前 方に直接表面を通過した穴を形成させる溶接法であり、この穴は溶接の進行によ り埋められるので、完全な溶接接合が保証されるという優れた溶接法である。 このキーホール溶接により、シェル1とオイルポート2の両溶接端面3,4は 溶融されるが、このとき、この接合部5を貫通したパイロットガスは、接合部5 の奥に形成されたガス逃し溝6に案内されて、現在溶接を行っている溶接部位の 前方から大気中に放出されることになる。
【0013】 したがって、アークがシェル1の内部、すなわち液体室9まで貫通することな く、また、ブラダ12などに損傷を与えることはない。 また、キーホール溶接は、溶け込みが深いので溶接強度を向上させることがで き、しかも、接合部5の近傍のみを溶融させる工法であることから入熱量を少な くすることができ、その結果、溶接速度を高めることが可能となる。
【0014】 このようにして製造された本実施例のアキュムレータでは、ブラダ12により 密閉区画された気体室10に気体導入口8から窒素などのガスを所定圧で封入し 、ガスプラグにより気体室10を密封する。 そして、液体室9のオイルポート2を、例えば自動車用ブレーキの油圧回路に 接続して、この液体室9にブレーキオイルを導入すると、気体圧と液体圧との差 圧によりブラダ12が作動することになる。特に、制動時には油圧ポンプによっ て油圧回路内が高圧となるので、アキュムレータの液体室9内の圧力が上昇し、 ブラダ12は気体室10の気体圧に抗して気体室10側に移動し、油圧エネルギ ーを蓄積することができる。したがって、ブレーキの油圧ポンプが故障したとき の作動を補償することができる。
【0015】 なお、本考案のアキュムレータは上述した実施例にのみ限定されることなく種 々に改変することができる。例えば、本考案のアキュムレータを適用するのは自 動車用ブレーキの油圧回路にのみ限定されることはなく、種々の流体圧回路に適 用することができる。
【0016】
【考案の効果】
本考案のアキュムレータは、シェルの溶接端面と前記オイルポートの溶接端面 とを突き合わせ、この接合部の奥にガス逃し溝を形成し、この接合部に溶接トー チを向け、シェルおよびオイルポートと溶接トーチを相対的に回転させながら、 キーホール溶接を行うように構成したので、アークがシェルの内部まで貫通する ことなく、また、ブラダなどに損傷を与えることなく、溶け込みが深く、しかも 入熱量が少ないキーホール溶接を行うことができる。 これにより、シェルとオイルポートの接合強度を高め、溶接の入熱量を低減す ることにより溶接速度を向上させることができる。
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例に係るアキュムレータを示す縦断面図であり、本実施 例に係るシェル1は、2つの椀状材(上部シェル1aおよび下部シェル1b)を 最中合わせに溶接接合することによりもしくは、一体絞り加工により内部に空間 が形成される。下部シェル1bには窒素などの気体を封入するための気体導入口 8が開設されており、気体を所定圧力で封入した後にガスプラグ(不図示)によ って密閉されるようになっている。 一方、上部シェル1aにはブレーキの油圧回路に接続するためのオイルポート 2が溶接接合によって取り付けられており、このオイルポート2に開設された液 体導入口7からシェル内部にブレーキオイルが案内される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るアキュムレータを示す
縦断面図である。
【図2】従来のアキュムレータを示す半断面図である。
【符号の説明】
1,20…アウタシェル 1a…上部シェル 1b…下部シェル 2…オイルポート 3…シェルの接
合端面 4…オイルポートの接合端面 5…接合部 6…ガス逃し溝 7…液体導入口 8…気体導入口 9…液体室 10…気体室 11…ポペット 12…ブラダ 13…リング 20…シェル 21…ブラダ 22…気体室 23…液体室 24…ポペット 25…液体導入
口 26…オイルポート 27…開先

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル(1)に接合されたオイルポート
    (2)を有するアキュムレータにおいて、前記シェルの
    溶接端面(3)と前記オイルポートの溶接端面(4)と
    を突き合わせ、この接合部(5)の奥にガス逃し溝
    (6)を形成したことを特徴とするアキュムレータ。
JP4376092U 1992-06-01 1992-06-01 アキュムレータ Pending JPH064403U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4376092U JPH064403U (ja) 1992-06-01 1992-06-01 アキュムレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4376092U JPH064403U (ja) 1992-06-01 1992-06-01 アキュムレータ

Publications (1)

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JPH064403U true JPH064403U (ja) 1994-01-21

Family

ID=12672720

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JP4376092U Pending JPH064403U (ja) 1992-06-01 1992-06-01 アキュムレータ

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JP (1) JPH064403U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53143902U (ja) * 1977-04-20 1978-11-13
WO2003064862A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-07 Nhk Spring Co., Ltd. Accumulateur
JP2008512616A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 油圧アキュムレータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53143902U (ja) * 1977-04-20 1978-11-13
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