JP2004122151A - 金属製部材の溶接方法 - Google Patents

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森 紘兵
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Abstract

【課題】一般的な抵抗溶接機で実施するために熟練した高度な溶接技術を身につけていない溶接工でも溶接可能であり、溶接時間が瞬時であり、熱による歪や変形も発生しない均一な溶接に仕上がるため溶接後の手直しが不必要であり、時間と手間を大幅に削減可能とした、金属製部材の溶接方法を提供する。
【解決手段】金属製の溶接部材と金属製の被溶接部材を接続する抵抗溶接接続において、接続する部位を接触させると互いに線接触となる部位を備え、当該線接触にて形成される面に対して垂直な方向の少なくとも一方から所定時間加圧をして、当該所定時間のうちの所定時間のみ通電させ抵抗溶接接続する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製の溶接部材と金属製の被溶接部材を接続する金属製部材の溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、フォークリフトのフォークの駆動に用いる油圧経路の配管には、高圧の流体(油圧)に耐え得るように、金属製パイプが用いられている。
また、当該金属製パイプの端部には、各部(他の配管等)に接続するための金属製部材(金属ニップル等)が溶接接続(固定)されている。例えば、金属製パイプの端末と金属製ニップルの溶接接続には、強度と密閉性が要求されるため、主に以下の(1)〜(3)に示す3通りの溶接方法の1つが用いられている。
(1)アーク溶接機による隅肉溶接
(2)ガス溶接機による隅肉溶接、またはろう付溶接
(3)電気炉によるろう付溶接
次に、図7及び図8を参照して、従来の金属製パイプの溶接方法(上記(1)〜(3))について説明する。従来では、端部がストレートの形状のパイプ10の端部を、パイプ10の一方の端部が挿入される嵌合孔21が形成されたニップル20に嵌合し(図7(A)参照)、結合部30を、上記(1)〜(3)にて溶接(図7(B)参照)している。図8(A)は隅肉溶接を示す例であり、図8(B)はろう付溶接を示す例である。
【0003】
なお、上記に説明した、(1)アーク溶接機による隅肉溶接、(2)ガス溶接機による隅肉溶接、またはろう付溶接、(3)電気炉によるろう付溶接は、従来より一般的に行われているので、あえて先行技術文献を記載しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の、金属製パイプの端末と金属製ニップルの接続では、以下に示す課題が挙げられる。
(1)アーク溶接機による隅肉溶接は、熟練した高度な溶接技術を身につけた溶接工が実施しないと、パイプ本体は隅肉溶接による穴あきやパイプの内側は溶接肉がはみ出して穴詰まりの状態になる。またニップルは広く熱が加わることにより歪や変形が発生した状態になる。そのため、溶接後に手直しを必要とするために時間と手間を要した。
(2)ガス溶接機による隅肉溶接、またはろう付溶接は、上記(1)と同じく熟練した高度な溶接技術を身につけた溶接工が実施しないと、ニップルに広く熱を加えるため歪や変形が発生した状態になる。そのため、溶接後に手直しを必要とするために時間と手間を要した。
(3)電気炉によるろう付溶接では、パイプやニップル全体に熱を加えるため、パイプの歪や変形や材質変化が発生し、ニップルも歪や変形が発生した。そのため、溶接後に手直しを必要とするために時間と手間を要した。また、パイプ及びニップルを電気炉までの運搬や電気炉への添付にも時間と手間を要した。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、一般的な抵抗溶接機で実施するために熟練した高度な溶接技術を身につけていない溶接工でも溶接可能であり、溶接時間が瞬時であり、熱による歪や変形も発生しない均一な溶接に仕上がるため溶接後の手直しが不必要であり、時間と手間を大幅に削減可能とした、金属製部材の溶接方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの金属製部材の溶接方法である。
請求項1に記載の金属製部材の溶接方法を用いれば、金属製の溶接部材と金属製の被溶接部材は接続時に互いに線接触となる部位を備えている。当該線接触をした際に形成される面に対して垂直な方向の少なくとも一方から所定の時間の間加圧する。そして加圧されている所定の時間の内の所定の時間のみ金属製の溶接部材と金属製の被溶接部材を通電すると当該線接触している箇所でのみ通電されその箇所が溶融されて接続される。当該加圧により線接触が周縁状に均一になり、また接触抵抗値は大きくなるため通電により大きな発熱量にて溶融された抵抗溶接接続となる。また通電後も加圧状態であるため更に圧着されて気密性の高い抵抗溶接接続となる。
上記抵抗溶接接続は、一般的な抵抗溶接機で実施できるために熟練した高度な溶接技術を身につけていない溶接工でも溶接可能であり、溶接時間が瞬時であり、熱による歪や変形も発生しない均一な溶接に仕上がるため溶接後の手直しが不必要であり、時間と手間を大幅に削減可能とした金属性部材を溶接することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
◆[第1の実施の形態]
本発明の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。なお、以下発明の実施の形態では、金属製の溶接部材として金属製のパイプ10を用いた例を示し、金属製の被溶接部材として金属製のニップル20を用いた例を示す。
図1(A)は金属製のパイプ10を金属製のニップル20に抵抗溶接接合する前の姿態図である。
【0007】
●[パイプ端部(図1)]
金属製のパイプ10(以下、パイプ10と言う)の端部から所定の位置(後記で記述する)に、パイプ10の外周にパイプ膨らみ体11が形成してある。
このパイプ膨らみ体11の形状は断面半円状等であり、後述する金属製のニップル20(以下、ニップル20と言う)に形成の嵌合孔にパイプ10の端部を挿入したとき、ニップル20の表面と線接触可能な形状であれば良く、三角形状もしくは半楕円形状等であっても良い。
また、パイプ10の外径の長さを「d」とすると、このパイプ膨らみ体11の外形の長さは「1.2d」以上であるのが好ましい。また、このパイプ膨らみ体11の図1(B)に示す膨らみ角度であるθは「30°〜60°」以内が好ましい。
【0008】
●[ニップル(図2、図3)]
ニップル20の中央には、前記パイプ10の端部を挿入可能な嵌合孔21が形成してあるとともに、導通孔24が連通してある。
尚、前記嵌合孔21の内径は、前記パイプ10の外形より僅かに大きく形成してあり、パイプを挿入したとき隙間を有する。この隙間を嵌合部縦隙間35とし、例えば「0.05〜0.15mm」以内の隙間が好ましい。また、前記嵌合孔21の深さは、前記パイプ膨らみ体11がニップル20の表面と線接触したとき、パイプ10の端部であるパイプ接続孔端面12が嵌合孔の底部である嵌合孔底面23に接触しない状態で隙間を有する。この隙間を嵌合部横隙間36とし、例えば「1mm」以上の隙間が好ましい。即ち、パイプ10の端部をニップル20に形成の嵌合孔21に挿入したとき、パイプ10に形成のパイプ膨らみ体11とニップル20の表面が線接触するのみであり、従来のように、パイプ10の外周面が嵌合孔21の側部や、パイプ10のパイプ接続孔端面12と嵌合孔底面23とが接触しない。
【0009】
●[抵抗溶接(図3、図4、図5)]
次に、図3、図4、図5を参照してパイプ10とニップル20の抵抗溶接の実施方法について説明する。尚、パイプ10をニップル20に形成の嵌合孔に挿入した状態(図3(A)、及び図3(B)参照)で抵抗溶接機にセット(図4参照)し、溶接機上電極治具42と溶接機下電極治具44とで挟着する。前記挟着と共に、例えば、パイプ10からニップル20への軸方向に加圧を開始する。加圧は所定の時間行われ、その間の所定の時間のみ所定の通電を実施し溶接を行う。
上記加圧によりパイプ10のパイプ膨らみ体11とニップル20の表面との間で周縁状に均一な線接触となり、通電(図5(A)参照)されて、その通電された箇所が溶融して結合部30(図5(B))となる。また、通電後も所定の時間加圧状態のため更に結合部30は圧着されて気密性の高い抵抗溶接接続となる。
なお、前記加圧は、例えばパイプ10の重量等により必ずしも必要ではないが、確実に均一な抵抗溶接を実施するために強制的に加圧することが望ましい。
また、この通電は線接触状態で行われているために大きな接触抵抗値となり接触部分は大きな発熱量を有した溶融となり良好な抵抗溶接接続となる。
なお、図4に示す溶接機上電極治具42と溶接機下電極治具44とは、図示しないが抵抗溶接機本体にに組みつけられている。
【0010】
◆[第2の実施の形態]
本発明の実施の形態(第2の実施の形態)を図6を参照して説明する。
第1の実施の形態は、パイプ10の端部から所定の位置に形成されたパイプ膨らみ体11のみがパイプ10の外形に対して太い形状であったが、この第2の実施の形態では、パイプ10の端部はニップル20に挿入する側に向けて先絞形状形状であり、パイプ10とニップル20の表面との間で線接触状態であると共に嵌合部縦隙間35及び嵌合部横隙間36を形成する。そのため第1の実施の形態と同様に抵抗溶接が可能であり以下詳細は省略する。
【0011】
本発明の金属製部材の溶接方法は、本実施の形態で説明した構成、形状、手順、数値等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で様々の変更、追加、削除が可能である。例えば、金属製の溶接部材を金属製のパイプ10として、また金属製の被溶接部材を金属製のニップル20を例に説明したが、これに限定されるものではないし、金属材料は、抵抗溶接可能であれば材質は限定しない。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の金属製部材の溶接方法を用いれば、一般的な抵抗溶接機で実施するために熟練した高度な溶接技術を身につけていない溶接工でも溶接可能であり、溶接時間が瞬時であり、熱による歪や変形も発生しない均一な溶接に仕上がるため溶接後の手直しが不必要であり、時間と手間を大幅に削減可能とした金属性部材を溶接することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプ10の溶接方法をニップル20との抵抗溶接接続に適用した一実施の形態の全体斜視図、及びパイプ10の軸を通る面で切断した断面図を示している。
【図2】本発明の実施の形態における、ニップル20の全体斜視図、及び軸を通る面で切った断面図である。
【図3】第1の実施の形態における、パイプ10をニップル20に嵌合した状態の全体斜視図、及び軸を通る面で切った断面図である。
【図4】第1の実施の形態における、パイプ10とニップル20を抵抗溶接機で保持した抵抗溶接の概略図を示す。
【図5】第1の実施の形態における、パイプ10とニップル20の抵抗溶接を実施中、及び実施後の例をそれぞれ示しており軸を通る面で切った断面図である。
【図6】第2の実施の形態における、パイプ10とニップル20の抵抗溶接を実施した例を示しており軸を通る面で切った断面図である。
【図7】従来のパイプ10の溶接方法をニップル20との溶接接続に適用した実施の形態の全体斜視図を示している。
【図8】従来のパイプ10の溶接方法である隅肉溶接、及びろう付溶接をニップル20との接続に適用した実施の形態を示す軸を通る面で切った断面図である。
【符号の説明】
10  パイプ
11  パイプ膨らみ体
12  パイプ接続孔端面
20  ニップル
21  嵌合孔
23  嵌合孔底面
24  導通孔
30  結合部
35  嵌合部縦隙間
36  嵌合部横隙間
42  溶接機上電極治具
44  溶接機下電極治具

Claims (1)

  1. 金属製の溶接部材と金属製の被溶接部材を接続する抵抗溶接接続において、
    接続する部位を接触させると互いに線接触となる部位を備え、当該線接触にて形成される面に対して垂直な方向の少なくとも一方から所定時間加圧をして、当該所定時間のうちの所定時間のみ通電させ抵抗溶接接続する、
    ことを特徴とする金属製部材の溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013113428A (ja) * 2011-12-01 2013-06-10 Shinko Pipe Kogyo Kk 配管端末構造及び配管端末構造の製造方法
US20140360002A1 (en) * 2013-06-07 2014-12-11 Shinko Pipe Kogyo Kabushiki Kaisha Method of forming pipe end structure

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