JPH064394U - 圧縮機の制御装置 - Google Patents
圧縮機の制御装置Info
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- JPH064394U JPH064394U JP4453192U JP4453192U JPH064394U JP H064394 U JPH064394 U JP H064394U JP 4453192 U JP4453192 U JP 4453192U JP 4453192 U JP4453192 U JP 4453192U JP H064394 U JPH064394 U JP H064394U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機の安定した運転を保証し得る圧縮機の
制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 第1の除算器23で、第1及び第2の圧力検
出器22,21で検出した圧縮機1の入口及び出口の圧
力に基づき昇圧比を演算し、この昇圧比と回転数検出器
26で検出する圧縮機1の回転数に基づき昇圧比と回転
数との比を第2の除算器で演算するとともに、この演算
結果を入力する調節計25で、圧縮機1がチョーキング
領域に入らずに運転されるよう圧力調節弁20を制御す
るようにしたものである。
制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 第1の除算器23で、第1及び第2の圧力検
出器22,21で検出した圧縮機1の入口及び出口の圧
力に基づき昇圧比を演算し、この昇圧比と回転数検出器
26で検出する圧縮機1の回転数に基づき昇圧比と回転
数との比を第2の除算器で演算するとともに、この演算
結果を入力する調節計25で、圧縮機1がチョーキング
領域に入らずに運転されるよう圧力調節弁20を制御す
るようにしたものである。
Description
【0001】
本考案は圧縮機の制御装置に関し、特にガスパイプラインやアンモニアプラン ト等に適用される圧縮機に適用して有用なものである。
【0002】
ガスパイプラインのコンプレッサステーションの圧縮機を例に上げて従来の技 術について説明する。
【0003】 図5は従来技術に係るガスパイプラインのコンプレッサステーションのプラン トフロー図を示す。
【0004】 上流側コンプレッサステーション3と対象コンプレッサステーション30は、 パイプライン10で接続されている。対象コンプレッサステーション30と下流 側コンプレッサステーション6はパイプライン11で接続されている。
【0005】 対象コンプレッサステーション30は、上流側コンプレッサステーション3か ら下流側コンプレッサステーション6へのバイパスライン12を介してガスを流 すことができる。圧縮機1は駆動機2によって駆動される。駆動機2としては、 例えばガスタービン、蒸気タービンなどが使用される。圧縮機1の運転時、ガス は配管17、サクションドラム5を通して圧縮機1に入り、抜き出し配管18を 通してパイプライン11へ流れる。バイパスライン12には逆止弁4が設置され ており、圧縮機1の運転時には、抜き出し配管18内の圧力が入口の配管17の 圧力より高くなって逆止弁4が全閉となり、バイパスライン12を流れる流量は ゼロとなる。
【0006】 また、圧縮機1の出口から配管7を通じてサクションドラム5にガスが循環で きるようになっており、圧縮機1の流入流量がある値以下にならないように流量 調節計9で調節弁8を操作する。これで圧縮機1のサージング現象を防止するよ うになっている。
【0007】 図6はパイプライン内圧力分布を示したものである。図中の破線は、対象コン プレッサステーション30が停止している時の圧力分布である。このとき、対象 のコンプレッサステーション30の入口配管17の圧力と出口配管18の圧力は ほぼ同一であり、逆止弁4が全開で、バイパスライン12を通じてガスが流れて いる。圧縮機1の起動後は図6の実線のような圧力分布を示す。対象コンプレッ サステーション30では入口配管17の圧力P1 から出口配管18の圧力P2 ま で昇圧されている。
【0008】 上述の如き従来技術において、圧縮機1の昇圧比が小さくなる、若しくは流量 が大きくなる等の原因により運転がチョーキング領域近くになった場合の挙動に ついて図7及び図8に基づき説明する。
【0009】 図7は運転時の挙動を表わす性能曲線を示す特性図、図8は横軸に時間、縦軸 に状態量(圧力、流量など)を採った特性を示す特性図である。両図に示すよう に、A点までは、圧縮機1は定格運転中で、入口、出口圧力、流量、回転数とも 定格一定である。この状態から回転数一定で流量が増加する、あるいは出口圧力 と入口圧力の比(昇圧比)が小さくなると、性能曲線の定格回転数曲線上を右下 に下がってくる。B′点は、チョーキング領域境界上における時点である。この 時点においてもさらに昇圧比が小さくなり続ける。C点に至ると、定常状態とな り、圧力、流量は一定となる。このとき、圧縮機1はチョーキング領域内での運 転にある。
【0010】
図7の圧縮機1の運転時の挙動を検討すると、運転時に吸入圧力が大幅に大き くなったような場合などで昇圧比が小さくなった場合、昇圧比が小さくなり過ぎ ると運転点がチョーキング領域に入ってしまう。この状態で運転し続けると、圧 縮機1の破損につながる恐れがある。
【0011】 本考案は、上記従来技術に鑑み、圧縮機の安定した運転を保証し得る圧縮機の 制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
上記目的を達成するための本考案の構成は、 圧縮機を運転してガスを昇圧するプロセスにおいて、圧縮機の入口圧力を検出 する第1の圧力検出器と、同圧縮機の出口圧力を検出する第2の圧力検出器と、 前記第1の圧力検出器の出力信号および前記第2の圧力検出器の出力信号を入力 して昇圧比を演算する第1の除算器と、前記圧縮機の回転数を検出する回転数検 出器と、前記第1の除算器の出力信号および前記回転数検出器の出力信号を入力 して昇圧比と回転数との比を演算する第2の除算器と、前記第2の除算器の出力 信号を入力するとともに、チョーキング領域の境界を通る昇圧比と回転数との比 を設定値信号として圧縮機がチョーキング領域に入らないよう調節弁を制御する 調節計と、前記圧縮機の入口に設置され前記調節計の出力信号を入力する調節弁 とを備えて成ることを特徴とする。
【0013】
上記構成の本考案によれば、第1および第2の圧力検出器で圧縮機の入口圧力 および出口圧力が検出され、第1の除算器に送られる。第1の除算器で昇圧比が 演算され第2の除算器へ送られる。また、圧縮機の回転数が回転数検出器で検出 され、第2の除算器へ送られる。第2の除算器で昇圧比と回転数の比が演算され 調節計へ送られる。調節計ではチョーキング領域の境界を通る昇圧比と回転数の 比を設定値信号とし、第2の除算器からの出力信号を入力とし、圧縮機がチョー キング領域に入らずに運転されるよう調節弁の操作信号を出力し、その信号は調 節弁へ送られる。調節弁は入力に応じて弁開度を調節する。かくして、圧縮機は チョーキング領域に入らずに運転することができる。
【0014】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一部 分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0015】 図1は本考案の実施例を示す全体構成系統図である。同図に示すように、圧縮 機1の入口圧力を検出するため入口部には、第1の圧力検出器22が設けられ、 その出力は除算器23へ送られる。また出口圧力を検出するため抜き出し配管1 8に第2の圧力検出器21が設けられ、その出力は第1の除算器23へ送られる 。さらに回転数検出器26の出力と第1の除算器23の出力は第2の除算器24 に送られる。また入口配管17には調節弁20が設けられる。第2の除算器24 の出力は調節計25を経て、調節弁20へ送られる。
【0016】 以上の構成において、第1および第2の圧力検出器22,21で圧縮機1の入 口圧力および出口圧力が検出され、第1の除算器23へ送られる。第1の除算器 23で昇圧比が演算され第2の除算器24へ送られる。また圧縮機1の回転数が 回転数検出器26で検出され、第2の除算器24へ送られる。第2の除算器24 で昇圧比と回転数の比が演算され、調節計25へ送られる。調節計25では、第 2の除算器24からの出力を制御信号とし、チョーク領域の境界となる昇圧比と 回転数の比の値を設定値信号として入力し、圧縮機1がチョーキング領域に入ら ないように調節弁20の操作信号を出力し、その信号は調節弁20へ送られる。 調節弁20は入力に応じて弁開度を調節する。
【0017】 図2に、調節計25の設定値となる昇圧比と回転数の比を示す。
【0018】 図3及び図4に、本実施例による圧縮機1の吸入圧力が大幅に大きくなった場 合などで、昇圧比が小さくなった場合の挙動を示す。
【0019】 圧縮機1の運転時に吸入圧力が大幅に大きくなったような場合などで、昇圧比 が小さくなった場合、圧縮機1の運転点は、圧縮機1の性能曲線の等回転数の曲 線を下がってきて、さらに昇圧比が小さくなると、チョーキング領域に接近する 。昇圧比と流量との比が調節計25の設定値よりも小さくなったとき、調節計2 5の出力として、調節弁20の弁開度を小さくするような信号が出力され、調節 弁20は閉められる。このため、吸入圧力は小さくなり、昇圧比と流量との比が 一定となるように調節弁20の弁開度が調整されるため、運転点はチョーキング 領域に入らずに運転される。
【0020】
以上に説明したように、本考案によれば、チョーキング領域に入ることなく運 転される。従って圧縮機の信頼性が向上する。
【図1】本考案の実施例を示す全体構成系統図である。
【図2】前記実施例に係る調節計の設定値となる昇圧比
と回転数の比とを示す特性図である。
と回転数の比とを示す特性図である。
【図3】前記実施例における圧縮機の性能曲線と運転軌
跡を示す特性図である。
跡を示す特性図である。
【図4】前記実施例における圧力、流量、弁開度などの
時間変化の特性を示す特性図である。
時間変化の特性を示す特性図である。
【図5】従来技術を示す全体構成系統図である。
【図6】従来技術におけるパイプラインの圧力分布を示
す特性図である。
す特性図である。
【図7】従来技術における圧縮機の性能曲線と運転軌跡
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図8】従来技術における圧力、流量、弁開度などの時
間変化の特性を示す特性図である。
間変化の特性を示す特性図である。
1 圧縮機 20 圧力調節弁 21 第2の圧力検出器 22 第1の圧力検出器 23 第1の除算器 24 第2の除算器 25 調節計 26 回転数検出器
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機を運転してガスを昇圧するプロセ
スにおいて、圧縮機の入口圧力を検出する第1の圧力検
出器と、同圧縮機の出口圧力を検出する第2の圧力検出
器と、前記第1の圧力検出器の出力信号および前記第2
の圧力検出器の出力信号を入力して昇圧比を演算する第
1の除算器と、前記圧縮機の回転数を検出する回転数検
出器と、前記第1の除算器の出力信号および前記回転数
検出器の出力信号を入力して昇圧比と回転数との比を演
算する第2の除算器と、前記第2の除算器の出力信号を
入力するとともに、チョーキング領域の境界を通る昇圧
比と回転数との比を設定値信号として圧縮機がチョーキ
ング領域に入らないよう調節弁を制御する調節計と、前
記圧縮機の入口に設置され前記調節計の出力信号を入力
する調節弁とを備えて成ることを特徴とする圧縮機の制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4453192U JPH064394U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧縮機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4453192U JPH064394U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧縮機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064394U true JPH064394U (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=12694100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4453192U Withdrawn JPH064394U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 圧縮機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064394U (ja) |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP4453192U patent/JPH064394U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961003 |