JPH0643820Y2 - 電子写真複写機用定着ローラ - Google Patents

電子写真複写機用定着ローラ

Info

Publication number
JPH0643820Y2
JPH0643820Y2 JP1985034770U JP3477085U JPH0643820Y2 JP H0643820 Y2 JPH0643820 Y2 JP H0643820Y2 JP 1985034770 U JP1985034770 U JP 1985034770U JP 3477085 U JP3477085 U JP 3477085U JP H0643820 Y2 JPH0643820 Y2 JP H0643820Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
coating layer
heat
fixing roller
fluororubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985034770U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61150366U (ja
Inventor
尚利 宮原
三郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd, Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP1985034770U priority Critical patent/JPH0643820Y2/ja
Publication of JPS61150366U publication Critical patent/JPS61150366U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0643820Y2 publication Critical patent/JPH0643820Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電子写真複写機用定着ローラに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、複写紙上に転写等によって形成されたトナー粉像
を定着する手段としては、ヒーター等の加熱源を内蔵し
た金属製ローラの外面に、フッ素樹脂又はシリコンゴム
等の耐熱性材料を被覆した熱ローラが知られており、こ
れによって、直接トナー粉像を溶融し定着させることは
公知である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来の定着ローラにおいては、例
えば、フッ素樹脂を被覆したローラの場合は、表面が硬
く定着性に劣り、シリコンゴムを被覆したローラの場合
は、シリコンゴム自身引裂強さ等の機械的物性に劣り耐
久性がないという問題に加え、いずれのローラの場合に
おいても、熱伝導性が悪く、良画質を得るのに必要なウ
ォームアップに長時間を要すると共に、ローラ内に内蔵
する加熱源の熱容量を大きくしなければならないなどの
問題があり、加熱源の熱容量を大きくすると、被覆材料
の劣化が促進され耐久性が損なわれるという問題があ
る。
他方、加熱源を内蔵した金属製ローラ芯の外周に、金属
酸化物とフッ素ゴムとからなる内層を設け、その外周に
フッ素ゴムとフッ素樹脂と金属酸化物とからなる外層を
設けた定着ローラが提案されている(特開昭58-90674号
公報)。この定着ロールは、離型性には優れているが、
内装に含有される金属酸化物の量が少ない(フッ素ゴム
100重量部に対して5〜35重量部)ことから、ウォーム
アップ時間が比較的長くかかるという欠点がある。ま
た、外層は、フッ素ゴムとフッ素樹脂との混合物からな
るため、比較的硬質であって弾性に欠け、定着性が劣る
という難点がある。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、
耐久性にすぐれ、ウォームアッフ時間が短くて足り、し
かも定着性にも優れた電子写真複写機用定着ローラの提
供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の電子写真複写機
用定着ローラは、加熱源を内蔵した金属製ローラの外面
に2層の耐熱性高分子材料からなる被覆層を設けてなる
電子写真複写機用定着ローラにおいて、金属製ローラに
近い側の第1の被覆層を、フッ素ゴム,シコリンゴムお
よびフッ素樹脂の少なくとも一つからなる耐熱性高分子
材料で構成し、かつその被覆層中に、熱伝導性に優れた
金属酸化物の粉末を耐熱性高分子材料100重量部に対し
て250〜500重量部含有せしめると共に、最外層の第2の
被覆層をフッ素ゴム配合物で形成したという構成をと
る。
〔作用〕
この考案の電子写真複写機用ローラは、第1の被覆層
を、熱伝導性に優れた金属酸化物の粉末を多量含有せし
めて形成することによって、ウォームアップ時間の短縮
化を実現する。特に、この考案では、金属ローラに近い
側の第1の被覆層(内層)に、金属酸化物を、耐熱性高
分子材料100重量部に対して250〜500重量部というよう
に、多量配合することによって、ウォームアップ時間の
短縮化を図ると同時に、最外層を、フッ素ゴム配合物で
形成することによって、定着性の向上を実現する。この
ように、最外層の第2の被覆層(外層)をフッ素ゴム配
合物で形成することによって、上記のように、フッ素樹
脂使用による硬質化を回避し、フッ素ゴム自体の弾性を
利用し、定着性の向上を達成できるようになる。
つぎに、この考案について詳しく説明する。
この考案の電子写真複写機用ローラに用いる耐熱性高分
子材料としては、フッ素ゴム,シリコンゴム,フッ素樹
脂等があげられるが、特に最外層にはローラとして耐久
性および定着性の点からフッ素ゴムが用いられる。
また、金属製ローラに近い側の第1の被覆槽に含有させ
る熱伝導性に優れた金属酸化物としては、酸化第二銅,
アルミナ,シリカ,マグネシア等が、熱的に安定である
ので、好適に用いられる。これらの金属酸化物の粒径
は、20μ以下の微粒子のものが用いられ、その含有量
は、フッ素ゴム,シリコンゴム,フッ素樹脂等の耐熱性
高分子材料100重量部に対し、250重量部〜500重量部の
割合で用いられる。
また、第2の被覆層を構成するフッ素ゴム配合物とは、
ほとんどがフッ素ゴムからなり、金属酸化物等を少量
(フッ素ゴム100重量部に対して5〜35重量部)配合し
たもののことであり、フッ素樹脂を全く含まない。
つぎに、実施例について説明する。
〔実施例〕
以下、図示の実施例により本考案の電子写真複写機用定
着ローラを説明する。
第1図ないし第2図において、トナー粉像(A)の形成
された支持体シート(1)は矢印(B)の向きに移送さ
れるようになっている。このシート(1)の上方には、
トナー粉像(A)がその表面に直接接触する、この考案
の定着ローラ(2)が配置されている。この定着ローラ
(2)は、金属製ローラ(3)内に該ローラ(3)を加
熱し、同ローラを熱ローラとする加熱源(4)が内蔵さ
れている。この加熱源(4)はコイルヒータで構成され
ていて、このコイルヒータはローラ(3)内の中心軸上
に配設されたガラス棒(5)に巻つけられている。ロー
ラ(3)の外表面には、厚さ150μ,硬さ80のフッ素ゴ
ム配合物からなる第1の被覆層(6)が形成されてい
る。この第1の被覆層(6)には、フッ素ゴム100重量
部に対して、粒径8μの酸化第二銅が250重量部配合さ
れている。この第1の被覆層(6)の熱伝導率は、酸化
第二銅を含有しない場合(4×10-4cal/℃・cm・sec)
に比べて、約2.8倍に増加している。この第1の被覆層
(6)の外周には、厚さ50μ,硬さ45の、フッ素ゴム配
合物からなる第2の被覆層(7)が形成されている。こ
の第2の被覆層(7)の表面は、鏡面状に形成されてい
る。
このように構成されたこの考案の定着ローラ(2)の下
方には、支持体シート(1)の裏面にその表面が当接す
る圧接用ローラ(8)が配設される。このローラ(8)
は、少なくともその表面が耐熱性でかつ弾性を有する高
分子材料で構成されている。そして、両ローラ(2),
(8)は、互いに圧接し、それらのローラ(2),
(8)間に、トナー粉像(A)の形成された支持体シー
ト(1)が通過するように支持される。
以上のように構成されたこの考案の定着ローラ(2)と
圧接用ローラ(8)間に、トナー粉像(A)の形成され
た支持体シート(1)を通過させると、加熱源(4)に
よって定着ローラ(2)は短時間で速やかに加熱され、
定着ローラ(2)の表面に粉像(A)が接触し熱溶融に
より定着作用が営まれる。また、この際、定着ローラ
(2),圧接用ローラ(8)間の圧力によって定着作用
は促進される。さらに、この溶着の際、発生するオフセ
ットは、最外層の被覆層(7)が非常に薄く、弾性に富
み、かつ表面が鏡面状に仕上げられているので、完全に
防止され、良好な定着が行われる。また、最外層の第2
の被覆層(7)は、フッ素ゴム配合物で形成されてお
り、シリコンゴムに比較して引裂強さが優れ、圧接用ロ
ーラ(8)との圧接にも耐え、シリコン油(離型油)に
対する耐性にも優れ、機械的物性の低下もなく耐久性に
優れる。さらに、酸化第二銅を配合した第1の被覆層
(6)は熱伝導性に優れ、ウォームアップ時間の短縮化
が達成される。
尚、上記の各被覆層(6),(7)の形成方法は、スプ
レー,ディップ,接着等によって形成される。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案の電子写真複写機用定着ローラ
は、加熱源内蔵の金属製ローラ外周の第1の被覆層(内
層)を、フッ素ゴム,シリコンゴムおよびフッ素樹脂の
少なくとも一つからなる耐熱性高分子材料で構成し、か
つその被覆層中に、金属酸化物粉末を、耐熱性高分子材
料100重量部に対して250〜500重量部というように、極
わめて多量含有せしめ、最外層の第2の被覆層をフッ素
ゴム配合物で形成している。このように、第1の被覆層
を上記特定の耐熱性高分子材料で構成しているため、こ
れに金属酸化物を多量に配合しても金属酸化物の遊離が
生じず均一分散ができる。そして、多量の金属酸化物の
均一分散によって、定着ローラ自体の特性の低下を招く
ことなく、ウォームアップ時間の短縮を実現できように
なる。また、最外層の第2の被覆層を、フッ素樹脂を用
いず、フッ素ゴムを用いて構成することにより、第2の
被覆層(外層)が、弾性に富むようになり、定着性が大
幅に向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す定着ローラの断面図で
あり、第2図はその使用態様の断面図である。 A……トナー粉像、1……支持体シート 2……この考案の定着ローラ、3……金属製ローラ 4……加熱源、5……ガラス棒、6,7……被覆層 8……圧接用ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 三郎 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600 東海 ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−90674(JP,A) 特開 昭60−19178(JP,A) 特開 昭56−48664(JP,A) 特開 昭57−26883(JP,A) 特開 昭61−59382(JP,A) 特開 昭58−83878(JP,A) 特開 昭56−77873(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱源を内蔵した金属製ローラの外面に2
    層の耐熱性高分子材料からなる被覆層を設けてなる電子
    写真複写機用定着ローラにおいて、 金属製ローラに近い側の第1の被覆層を、フッ素ゴム,
    シリコンゴムおよびフッ素樹脂の少なくとも一つからな
    る耐熱性高分子材料で構成し、かつその被覆層中に、熱
    伝導性に優れた金属酸化物の粉末を耐熱性高分子材料10
    0重量部に対して250〜500重量部含有せしめると共に、
    最外層の第2の被覆層をフッ素ゴム配合物で形成したこ
    とを特徴とする電子写真複写機用定着ローラ。
JP1985034770U 1985-03-11 1985-03-11 電子写真複写機用定着ローラ Expired - Lifetime JPH0643820Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985034770U JPH0643820Y2 (ja) 1985-03-11 1985-03-11 電子写真複写機用定着ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985034770U JPH0643820Y2 (ja) 1985-03-11 1985-03-11 電子写真複写機用定着ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61150366U JPS61150366U (ja) 1986-09-17
JPH0643820Y2 true JPH0643820Y2 (ja) 1994-11-14

Family

ID=30538451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985034770U Expired - Lifetime JPH0643820Y2 (ja) 1985-03-11 1985-03-11 電子写真複写機用定着ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0643820Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2509544B2 (ja) * 1987-08-07 1996-06-19 キヤノン株式会社 弾性回転体及びそれを有する定着装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648664A (en) * 1979-09-28 1981-05-01 Ricoh Co Ltd Fixing roll of copying machine or the like
JPS5726883A (en) * 1980-07-24 1982-02-13 Fuji Xerox Co Ltd Heat fixing roll for electrostatic copying machine
JPS5890674A (ja) * 1981-11-25 1983-05-30 Canon Inc 定着装置
JPS6019178A (ja) * 1983-07-13 1985-01-31 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 電子写真装置用ロ−ラ
JPH0640234B2 (ja) * 1984-08-30 1994-05-25 昭和電線電纜株式会社 加熱定着ロ−ラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61150366U (ja) 1986-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0186314B1 (en) Fixing device
US6377777B1 (en) Fluorine-containing resin-coated pressure roller and heat-fixing device
JPH0136624B2 (ja)
JPH0643820Y2 (ja) 電子写真複写機用定着ローラ
JPH0743555B2 (ja) 加熱ロ−ラ
JPH045989B2 (ja)
JP2000227110A (ja) ローラ及び加熱加圧定着装置
JPH0564351B2 (ja)
JP2521242B2 (ja) 定着装置及び定着用回転体
JPH052147B2 (ja)
JPS60186883A (ja) ロ−ラ定着装置
JPH0493876A (ja) 加圧ローラ及び加熱定着装置
JPH0379708B2 (ja)
JPH02115882A (ja) ロールクリーニング装置
JPH03197989A (ja) 加熱定着装置
JPS6148879A (ja) 定着装置
JPS5838786B2 (ja) 接触式定着装置
JPS60205560A (ja) 定着装置
JPH0433037B2 (ja)
JPH0418582A (ja) 定着ロール
JPS5930571A (ja) 複写機における熱定着装置
JPH07271225A (ja) 定着装置
JPH0642111B2 (ja) 電子複写機の熱定着装置
JPS5834144U (ja) 熱ロ−ラ定着装置
JP2001092287A (ja) 定着装置