JPH0643814Y2 - 電子写真用コロナ放電器 - Google Patents

電子写真用コロナ放電器

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JPH0643814Y2
JPH0643814Y2 JP10684487U JP10684487U JPH0643814Y2 JP H0643814 Y2 JPH0643814 Y2 JP H0643814Y2 JP 10684487 U JP10684487 U JP 10684487U JP 10684487 U JP10684487 U JP 10684487U JP H0643814 Y2 JPH0643814 Y2 JP H0643814Y2
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JP
Japan
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shield case
wire
corona
discharge
photoconductor
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JP10684487U
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JPS6413058U (ja
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誠太郎 吉田
栄次 中嶋
敏雄 吉山
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三田工業株式会社
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電子写真を形成する際に使用されるコロナ放
電器に関し,特に感光体表面を均一に帯電させるために
好適に使用される電子写真用のコロナ放電器に関する。
(従来の技術) 例えば電子写真複写機においては,コロナ放電器により
感光体を均一に帯電させ,該感光体に原稿像に対応した
静電潜像を形成して該静電潜像をトナーにて現像するこ
とにより複写画像を形成している。
感光体を均一に帯電させるために使用される従来のコロ
ナ放電器は,第4図に示すように,開口部を有するシー
ルドケース31内にコロナ放電用のワイヤ32が配設されて
おり,該ワイヤ32が,該感光体40にシールドケース31の
開口部31aを介して対向するように該感光体40とは所定
の間隔を有して配設される。そして,シールドケース31
を接地した状態でワイヤ32に高電圧を印加して,コロナ
放電を行いつつ,感光体40をコロナ放電器に対して移動
させることにより,感光体40を一様に帯電させる。
このようなコロナ放電器において,コロナ放電が行われ
ると,放電用ワイヤ32の周囲の空気は絶縁破壊を起こし
て電離する。この電離によって生じたイオンは,その極
性に従って,対向電極として作用するシールドケース31
および感光体40表面へ移動し,感光体40を帯電させる。
このようにイオンが移動する際に,イオンはオゾン,酸
素等の気体分子と衝突し,これらの気体分子をイオンの
移動方向へ移動させて,一種の風を起こす。この風に
は,イオンそのものは含まれていないが,イオンによっ
て発生するため,通常,イオン風と呼ばれている。
コロナ放電用のワイヤ32が,シールドケース31にて覆わ
れている場合には,第4図に示すように,イオン風は,
感光体40表面と対向する開口部31aから外部へ流出する
が,シールドケース31内の気圧の平衡を保つために,放
電の比較的少ないワイヤ32の各端部からシールドケース
31内に外気が流入する。このため,シールドケース31内
では,イオン風の乱流が生じ,イオン風に含まれるオゾ
ン,塵埃等がコロナ放電用ワイヤ32に付着するおそれが
ある。ワイヤ32にオゾン,塵埃等が付着すれば,放電む
らが生じ,感光体40を一様に帯電することができない。
特開昭61-223759号公報には,第5図に示すように,シ
ールドケース31の感光体40移動方向下流側の側部内周面
に絶縁体33を配設したコロナ放電器が開示されている。
また,特公昭51-10785号公報には,感光紙に向かうより
も導電性のシールドに向かってより多くコロナ電流が流
れるように,コロナ放電電極と導電性シールドと感光紙
との関係位置を設定し,導電性シールドの適所にイオン
風排出開口を設けたコロナ放電器が開示されている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記特開昭61-223759号公報に開示されたコロナ放電器
では,イオン風は,第5図に示すように,シールドケー
ス31の軸方向の全体にわたって絶縁体33配列側の側部下
方から開口部31a内を通ってシールドケース31内へ流入
し,また,絶縁体33とは対向するシールドケース31の側
部下方からシールドケース31の軸方向の全体にわたって
流出する。このように,シールドケース31の側部に絶縁
体33を取付ければ,イオン風は,ある程度整流される
が,シールドケース11内においては,ワイヤ32の各端部
の周囲と中央部の周囲との気圧に差があるため,その気
圧を平衡化するために,イオン風に乱れが生じ,その乱
れを解消することができない。
また,特公昭51-10785号公報に開示されたコロナ放電器
は,コロナ放電用ワイヤをシールドケースおよび感光体
に対して所定位置に配設することにより,シールドケー
スの開口部からイオン風をシールドケース内へ導入し
て,イオン風排出口から感光体表面とは反対方向へイオ
ン風を排出している。このため,感光体等からのシール
ドケース内へ流入するイオン風により,塵埃等がワイヤ
に付着するおそれがある。しかも,イオン風を感光体配
設側からその反対側へ通流させるためにコロナ放電用ワ
イヤを位置決めしなければならない。また,上記特公昭
51-10785号公報においては,シールドケース内におい
て,イオン風を感光体表面とは反対方向へ通流させる際
の整流効果を高めるためには,シールドケースの各側部
に絶縁体をそれぞれ配設し,あるいは,シールドケース
の各側部に凹部を形成するということが必要になる。
本考案は上記従来の問題を解決するものであり,その目
的は,簡潔な構成であって,シールドケース内にてイオ
ン風の乱流を生じさせるおそれがなく,従って,コロナ
放電用ワイヤにオゾン,塵埃等が付着して放電ムラが生
じるおそれのないコロナ放電器を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は,放電用開口部を有する導電性シールドケース
内にコロナ放電用ワイヤが配設されており,該コロナ放
電用ワイヤが前記シールドケースの放電用開口部を介し
て感光体と対向するように,該感光体とは相対移動可能
に配設された電子写真用コロナ放電器において,前記シ
ールドケースの放電用開口部とはコロナ放電用ワイヤを
挟んで対向するシールドケースの側面部に,該コロナ放
電用ワイヤの放電領域における各端部を除く部分に対向
して開設されたスリットと,前記シールドケースにおけ
る感光体移動方向下流側に相当する側面内周面に配設さ
れた絶縁体と,を具備することを特徴とし,そのことに
より上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案のコロナ放電器は,第1図および第2図に示すよ
うに,例えば,電子写真複写機の感光体ドラム20に対向
して配設され,該感光体ドラム20を一様に帯電させるた
めに使用される。該コロナ放電器10は金属等の導電性材
料を断面コ字状に成形してなるシールドケース11と,該
シールドケース11内に配設されたコロナ放電ワイヤ12と
を有する。
シールドケース11は,その放電用開口部11aが,図面に
矢印Aで示す方向へ回転する感光体ドラム20表面に対向
して,該感光体ドラム20の軸心とは平行に配設されてい
る。該シールドケース11は放電用開口部11aとは対向す
る対向側面部11cと,感光体ドラム20の回転方向上流側
に位置する側面部11eと,感光体ドラム20回転方向下流
側に位置する側面部11bとを有する。
シールドケース11の長手方向の両端部には,絶縁ブロッ
ク13および13がそれぞれ嵌合されている。各絶縁ブロッ
ク13にはコロナ放電用ワイヤ12の各端部が支持されてお
り、該コロナ放電溶用ワイヤ12は,シールドケース11の
略中央部を挿通している。そして,該コロナ放電用ワイ
ヤ12の該シールドケース11内を挿通する部分が,高圧を
印加されることにより放電する放電領域となっている。
該コロナ放電用ワイヤ12は,シールドケース11の放電用
開口部11aから感光体ドラム20表面に対向している。
シールドケース11における感光体ドラム20の回転方向下
流側に相当する側面部11bの内周面には,例えばポリエ
ステルフィルムでなる絶縁体14が貼着されており,該絶
縁体14にて,シールドケース11における該側面部11bの
内周面が覆われている。
また,シールドケース11において,コロナ放電用ワイヤ
12を挟んで放電用開口部11aと対向する対向側面部11cに
は,スリット11dが開設されている。該スリット11dは,
該対向側面部11cの幅方向の略中央部に,コロナ放電用
ワイヤ12とは平行して形成されている。該スリット11d
の各端部と,コロナ放電用ワイヤ12における放電領域の
各端部,換言すれば,シールドケース11の各端部に嵌合
されたそれぞれの絶縁ブロック13および13の相対向する
端面との距離Xは,少なくとも10mm以上とされる。従っ
て,コロナ放電用ワイヤ12における放電領域の各端部の
少なくとも10mmの範囲は,シールドケース11における対
向側面部11cに覆われており,スリット11dとは対向して
いない。
このような構成の本考案のコロナ放電器10は,感光体ド
ラム20を一様に帯電させるべく,感光体ドラム20を回転
させ,シールドケース11を接地した状態で,コロナ放電
用ワイヤ12に高電圧が印加される。これによりコロナ放
電用ワイヤ12はコロナ放電を行い,感光体ドラム20表面
を一様に帯電させる。
この場合,ワイヤ12の周囲の空気は絶縁破壊を起こし,
シールドケース11内にイオン風が発生する。該イオン風
は,シールドケース11における感光体ドラム20回転方向
下流側の側面部11bが絶縁体14で覆われているため,該
絶縁体14から遠ざかる方向へ移動し,シールドケース11
の放電用開口部11aから,絶縁体14と対向するシールド
ケース11の側面部11eの下方を通って外部へ流出する。
このようにして,イオン風がシールドケース11外へ流出
することにより,シールドケース11内の気圧が低下する
と,シールドケース11における絶縁体14を取付けた側面
部11bの下方から外気がシールドケース11内へ流入す
る。
また,コロナ放電用ワイヤ12は,各端部において放電量
が少なく,中央部において放電量が多いために,該中央
部の周囲において,イオン風の発生量が多くなる。この
ため,ワイヤ12の中央部の周囲からシールドケース11外
へ流出するイオン風量が多くなり,シールドケース11内
におけるワイヤ12中央部の周囲の気圧が低下し,シール
ドケース11の対向側面部11cに開設されたスリット11dか
らも該シールドケース11内へ外気が流入する。このと
き,シールドケース11の対向側面部11cに開設されたス
リット11dは,ワイヤ12の各端部とは対向しておらず,
ワイヤ12の各端部はシールドケース11の対向側面部11c
に覆われた状態となっている。しかし,シールドケース
11内におけるワイヤ12各端部の周囲は,上述のように,
イオン風の発生量が少なく,該ワイヤ12に各端部の周囲
における気圧の低下が小さいために,シールドケース11
の対向側面部11cの中央部におけるスリット11dから流入
する外気の一部がワイヤ12各端部の周囲へ流入するだけ
で補填される。
その結果,本考案のコロナ放電器10ではコロナ放電時に
は,第3図に示すように,イオン風は,シールドケース
11における放電用開口部11aから,絶縁体14とは対向す
る側面部11eの下方を通って流出し,外気はシールドケ
ース11における絶縁体14配設側の側面部11bの下方から
放電用開口部11aを通って,シールドケース11内へ流入
すると共に,シールドケース11の対向側面部11cに形成
されたスリット11dを通って,シールドケース11内へ流
入する。
(考案の効果) 本考案の電子写真用コロナ放電器は,このように,コロ
ナ放電用ワイヤのコロナ放電により生じるイオン風が所
定方向へ整流されて通流するため,シールドケース内お
よびシールドケース外にてイオン風の乱流が生じるおそ
れがなく,しかも,感光体の配設側とは反対側の外気を
シールドケース内へ流入させて放電用開口部から流出さ
せているため,ワイヤにオゾン,塵埃等が付着するおそ
れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電子写真用コロナ放電器の一例を示す
一部破断斜視図,第2図は第1図におけるII-II線の断
面図,第3図は本考案のコロナ放電器におけるイオン風
の説明図,第4図および第5図は,それぞれ従来のコロ
ナ放電器の説明図である。 10…コロナ放電器,11…シールドケース,11a…放電用開
口部,11d…スリット,12…放電用ワイヤ,14…絶縁体,20
…感光体ドラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−188062(JP,A) 特開 昭54−70845(JP,A) 特開 昭61−215564(JP,A) 特開 昭60−189769(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電用開口部を有する導電性シールドケー
    ス内にコロナ放電用ワイヤが配設されており,該コロナ
    放電用ワイヤが前記シールドケースの放電用開口部を介
    して感光体と対向するように,該感光体とは相対移動可
    能に配設された電子写真用コロナ放電器において, 前記シールドケースの放電用開口部とはコロナ放電用ワ
    イヤを挟んで対向するシールドケースの側面部に,該コ
    ロナ放電用ワイヤの放電領域における各端部を除く部分
    に対向して開設されたスリットと, 前記シールドケースにおける感光体移動方向下流側に相
    当する側面部内周面に配設された絶縁体と, を具備することを特徴とする電子写真用コロナ放電器。
  2. 【請求項2】前記コロナ放電用ワイヤの放電領域におけ
    る各端部が10mm以上の長さである実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の電子写真用コロナ放電器。
JP10684487U 1987-07-10 1987-07-10 電子写真用コロナ放電器 Expired - Lifetime JPH0643814Y2 (ja)

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JP5484247B2 (ja) * 2010-07-30 2014-05-07 ダイハツ工業株式会社 ヒータコントロールユニットとクラスタをインストルメントパネルに組付ける組付構造

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