JPH0643741U - 座標情報入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、大型の押しボタンを有する場合であ
っても、該押しボタンの横方向のずれが排除され得るこ
とにより、操作性が向上され得るようにした、座標情報
入力装置を提供することを目的とする。 【構成】座標情報入力用のボール１１と、該ボールの表
面の一部が外部に露出するように、該ボールを収容する
ケース１２と、該ケースを覆うように被せられるカバー
１３と、該カバーの一端側の上面に被さるように配設さ
れる押しボタン１４と、該ケース内に配設され且つ該押
しボタンにより操作され得るスイッチとを含んでおり、
該押しボタンの下面側から下方に突出しているプランジ
ャ部１５が、該ケースに設けられた透孔１３ｂを通っ
て、上記スイッチを押圧し得るようになっていて、該ボ
ールの回転量及び回転方向に基づく座標情報信号と、上
記スイッチの動作状態を示す信号とを送信する、座標情
報入力装置１０において、該プランジャ部の両側に、リ
ブ１５ｂが形成されており、押しボタンの操作時に、該
リブが、透孔の側壁に対して接触し且つ摺動するよう
に、座標情報入力装置１０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンピュータシステム，ワードプロセッサ等にて、Ｘ−Ｙ座標位置 に関する情報を入力するための、マウス等の座標情報入力装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、このような座標情報入力装置としては、例えば図４に示すような構成の マウスが知られている。即ち、図４において、座標情報入力装置１は、座標情報 入力用のボール２と、該ボール２の表面の一部が外部に露出するように、該ボー ル２を収容するケース３と、該ケース３を覆うように被せられるカバー４と、該 カバー４の一端側に形成されたインナーカバー部４ａの上面に被さるように配設 される押しボタン５と、該ケース３内に配設され且つ該押しボタン５（図５参照 ）により操作され得るスイッチ６とを含んでおり、図示しない接続コードを介し て、該ボール２の回転量及び回転方向に基づく座標情報信号と、上記スイッチ６ の動作状態、即ちオン，オフを示す信号とを送信するように、構成されている。

【０００３】 ここで、押しボタン５は、その内側の端部が、ヒンジ部５ａを介して、取付着 座部５ｂにより、カバー４に対して、揺動可能に支持されていると共に、その下 面側には、該スイッチ６に対応して下方に突出するように形成されたプランジャ 部７が備えられており、また上記インナーカバー部４ａには、上記プランジャ部 ７が挿通される透孔４ｂが形成されている。

【０００４】 さらに、押しボタン５が、カバー４から不用意に浮き上がらないように、イン ナーカバー部４ａには、該プランジャ部７に設けられた係合孔７ａに対して、側 方から係合するフック部４ｃが備えられている。

【０００５】 このように構成された座標情報入力装置１によれば、押しボタン５を押下する ことにより、該押しボタン５の下面側に設けられたプランジャ部７の下端が、ス イッチ６の操作部６ａを下方に押圧することになり、これにより該スイッチ６が 操作され得ることになる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成された座標情報入力装置１においては、押しボ タン５は、ヒンジ５ａを介して、押動可能に支持されていることから、図４にて 矢印で示すように、横方向に関して揺れが生ずることになる。

【０００７】 特に、該押しボタン５自体が大型に形成されている場合には、操作性の点から 、所謂操作時のクリック感が重視されるため、上記ヒンジ５ａの強度を高めるこ とによって、上記揺れを回避するようにしているが、これだけでは、上記揺れが 完全に排除され得ないため、押しボタンの押し方によっては、スイッチの操作荷 重が一定にならず、操作性の点で問題があった。

【０００８】 本考案は、以上の点に鑑み、大型の押しボタンを有する場合であっても、該押 しボタンの横方向のずれが排除され得ることにより、操作性が向上され得るよう にした、座標情報入力装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、座標情報入力用のボールと、該ボールの表面の 一部が外部に露出するように、該ボールを収容するケースと、該ケースを覆うよ うに被せられるカバーと、該カバーの一端側の上面に被さるように配設される押 しボタンと、該ケース内に配設され且つ該押しボタンにより操作され得るスイッ チとを含んでおり、該押しボタンの下面側から下方に突出しているプランジャ部 が、該ケースに設けられた透孔を通って、上記スイッチを押圧し得るようになっ ていて、該ボールの回転量及び回転方向に基づく座標情報信号と、上記スイッチ の動作状態を示す信号とを送信する、座標情報入力装置において、該プランジャ 部の両側に、リブが形成されており、押しボタンの操作時に、該リブが、透孔の 側壁に対して嵌合し且つ摺動するようにしたことを特徴とする、座標情報入力装 置により、達成される。

【００１０】

【作用】

上記構成によれば、押しボタンを押下したとき、該押しボタンの下面側から下 方に突出しているプランジャ部の両側に形成されたリブが、ケースに設けられた 透孔の側壁に沿って摺動しながら、該プランジャ部が下降せしめられることによ り、該プランジャ部そして押しボタンは、横方向に揺れるようなことなく、ほぼ 垂直方向に下降せしめられることになり、さらにスイッチの操作荷重が均一化さ れることにより、操作性が向上され得ることになる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案による座標情報入力装置の一実施例を示している。

【００１２】 座標情報入力装置１０は、座標情報入力用のボール１１の表面の一部が下側に て外部に露出するように、該ボール１１を収容するケース１２と、該ケース１２ を覆うように被せられるカバー１３と、該カバー１３の一端側に形成されたイン ナーカバー部１３ａの上面に被さるように配設される押しボタン１４と、該ケー ス１２内に配設され且つ該押しボタン１４により操作され得るスイッチ（図示せ ず）とを含んでおり、図示しない接続コードを介して、該ボール１１の回転量及 び回転方向に基づく座標情報信号と、上記スイッチの動作状態、即ちオン，オフ を示す信号とを送信するように、構成されている。

【００１３】 ここで、押しボタン１４は、図２に示すように、その内側の端部が、可撓性の ヒンジ部１４ａを介して、取付着座部１４ｂにより、カバー１３に対して、揺動 可能に支持されていると共に、その下面側には、図２（Ｂ）に示すように、上記 スイッチに対応して下方に突出するように形成されたプランジャ部１５、連結部 補強リブ１４ｄが備えられている。

【００１４】 また上記インナーカバー部１３ａには、図３に示すように、上記プランジャ部 １５が挿通される透孔１３ｂが形成されている。さらに、押しボタン１４が、カ バー１３から不用意に浮き上がらないように、インナーカバー部１３ａには、該 プランジャ部１５に設けられた係合孔１５ａに対して、側方から係合するフック 部１３ｃが備えられている。

【００１５】 尚、図示の場合、該取付着座部１４ｂは、その取付孔１４ｃ内に、カバー１３ の内面に植設されたピン１３ｄが挿入され、熱カシメ等により該ピン１３ｄが潰 されることにより、カバー１３に対して固定され得るようになっている。

【００１６】 以上の構成は、押しボタン１４が二つ備えられている点を除いては、図４及び 図５に示した従来の座標情報入力装置１と基本的には同じ構成であるが、本考案 による座標情報入力装置１０においては、上記プランジャ部１５が、その両側に 張り出したリブ１５ｂを備えている。該リブ１５ｂは、該プランジャ部１５が、 カバー１３の透孔１３ｂ内に挿入されたとき、その側縁が、該透孔１３ｂの側壁 に対して軽く嵌合することにより、上下方向に沿ってほぼ垂直に案内され得るよ うに、幅が選定されている。

【００１７】 本考案による座標情報入力装置１０は、以上のように構成されており、押しボ タン１４を押下することにより、該押しボタン１４の下面側に設けられたプラン ジャ部１５の下端が、スイッチの操作部を下方に押圧することになり、これによ り該スイッチが操作され得ることになる。

【００１８】 この場合、該押しボタン１４のプランジャ部１５から側方に張り出したリブ１ ５ｂが、カバー１３の透孔１３ｂの側壁に対して軽く嵌合しており、該押しボタ ン１４の押下に伴って、該透孔１３ｂの側壁に沿って、上下方向に案内されるこ とにより、ほぼ垂直に押下され得ることになる。従って、該押しボタン１４が、 横方向に揺れるようなことが全くなく、確実にスイッチが操作され得ることにな る。

【００１９】 尚、上記構成においては、該押しボタン１４の横方向の揺れを排除するための リブ１５ｂは、プランジャ部１５の側方に形成されているので、該押しボタン１ ４の取付着座部１４ｂからリブ１５ｂまでの長さが、比較的長くても、操作時の クリック感が損なわれるようなことはなく、さらにリブ１５ｂを設けることによ り、座標情報入力装置１０の全体が大型化してしまうようなこともない。

【００２０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、大型の押しボタンを有する場合であって も、該押しボタンの横方向のずれが排除され得ることにより、操作性が向上され 得るようにした、極めて優れた座標情報入力装置が提供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による座標情報入力装置の一実施例を示
す概略平面図である。

【図２】図１の座標情報入力装置における押しボタンを
示し、（Ａ）は平面図，（Ｂ）は底面図及び（Ｃ）は断
面図である。

【図３】図１の座標情報入力装置におけるカバーの底面
図である。

【図４】従来の座標情報入力装置の一例を示す概略平面
図である。

【図５】図４の座標情報入力装置の概略断面図である。

【符号の説明】

１０ 座標情報入力装置 １１ ボール １２ ケース １３ カバー １３ａ インナーカバー部 １３ｂ 透孔 １３ｃ フック部 １３ｄ ピン １４ 押しボタン １４ａ ヒンジ部 １４ｂ 取付着座部 １４ｃ 取付孔 １４ｄ 連結部補強リブ １５ プランジャ部 １５ａ 係合孔 １５ｂ リブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 座標情報入力用のボールと、該ボールの
   表面の一部が外部に露出するように、該ボールを収容す
   るケースと、該ケースを覆うように被せられるカバー
   と、該カバーの一端側の上面に被さるように配設される
   押しボタンと、該ケース内に配設され且つ該押しボタン
   により操作され得るスイッチとを含んでおり、該押しボ
   タンの下面側から下方に突出しているプランジャ部が、
   該ケースに設けられた透孔を通って、上記スイッチを押
   圧し得るようになっていて、該ボールの回転量及び回転
   方向に基づく座標情報信号と、上記スイッチの動作状態
   を示す信号とを送信する、座標情報入力装置において、 該プランジャ部の両側に、リブが形成されており、押し
   ボタンの操作時に、該リブが、透孔の側壁に対して嵌合
   し且つ摺動するようにしたことを特徴とする、座標情報
   入力装置。