JPH0643437Y2 - ロールスクリーンの操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は生布の一端を巻取パイプに取付け、該生布の他
端にウェイトバーを取付け、該生布を該巻取パイプに巻
取り或いは巻戻すことによって生布を昇降させるように
したロールスクリーンに関するものである。

［従来の技術］ 一般にロールスクリーンは、巻取パイプの中に、生布巻
取方向に巻取パイプを回転させるコイルスプリングを配
置し、生地を所望の位置まで巻戻した位置で該巻取パイ
プを停止させ、ウェイトバーの重量によって生布を垂直
に垂れ下がった状態に保持するように構成されている。
しかし、このような通常のロールスクリーンは傾斜窓ま
たは水平窓に取付けることはできない。また、風の強い
ところに取付けられたロールスクリーンは、生布が風に
よってあおられる。

このようなロールスクリーンの不都合を排除するため
に、ウエイトバー内に軸方向に操作コードを挿通して、
その両端をウエイトバーの両端から外部に導出し、その
一端を窓枠等に固定具により固定し、且つその他端をス
トッパーにより係止できる操作部として、ウエイトバー
を任意の高さに止めることができるようにしたロールス
クリーンが提案された。この型式のロールスクリーン
は、例えば高い位置にある水平窓に取付けて、これを下
方から操作コードによって操作することが可能となる。

［考案が解決しようとする課題］ 上記の型式のロールスクリーンは、特に天窓等の高い位
置にある窓に取付けるのに便利で、下方から操作コード
によってロールスクリーンの開閉をすることができる
が、このようなロールスクリーンの生布は窓枠の巾一杯
に配置されているため、そのウェイトバーの両端から外
部に導出されている操作コードも窓枠の端に取付けざる
を得ず、操作コードの一端を固定する固定具および操作
コードの他端を係止するためのストッパーは窓枠のコー
ナー部分に設置しなければならない。このような窓枠の
コーナー部分では電動ドリル等の電動工具を使うことが
極めて困難で、孔あけ作業、ビスのねじ込み作業等を効
率的に行うことができない。

本考案は、上記の如き従来のロールスクリーンにおける
不都合を排除し、極めて施工性の優れたロールスクリー
ンを提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記のような課題を解決する手段として、本考案は、ロ
ールスクリーンの生布の下端に設けたウェイトバー内を
軸方向に挿通された操作コードの両端を該ウェイトバー
より導出し、一端は窓枠等に取付けた固定具に固定し、
他端側はウェイトバーを任意の高さで止めるストッパー
により係止できる操作部としたロールスクリーンの操作
装置において、ウェイトバーの軸方向に設けた操作コー
ド挿通溝に摺動可能に設置した左右一対の操作コード取
出案内具と該操作コード取出案内具の間に設けた溝閉塞
具よりなり、該溝閉塞具の長さを調節することによっ
て、前記固定具とストッパーの窓枠等への取付け間隔を
自由に設定できるようにしたことを特徴とするロールス
クリーンの操作装置を提供する。

［作用］ 本考案に係るロールスクリーンの操作装置では、操作コ
ードの一端を固定する固定具および操作コードの他端を
係止するストッパーを窓枠のコーナーに取付ける必要は
なく、予め巻取パイプを支持するセットフレームに対し
て一対のガイドワイヤ固定具を摺動可能に取付け、ウェ
イトバーに対しても一対の操作コード取出案内具を摺動
可能に取付けておき、固定具とストッパーを窓枠の取付
け易い位置に取付けた後、固定具の間隔に合わせてガイ
ドワイヤ固定具および操作コード取出案内具の位置を合
わせ、溝閉塞具を適宜の長さに切断して、これを左右一
対の操作コード取出案内具の間に配置する。従って、施
工時に施工現場の状況に合わせて、固定具等の取付位置
を自在に対応させることができる。

［実施例］ 以下、図示の実施例について説明する。

第１図は本考案に係るロールスクリーンの操作装置を示
す一部切断正面図である。図中、１はロールスクリーン
の生布、２は生布を巻取る巻取パイプ、３は生布の下端
に取付けられたウェイトバーを示す。図示の実施例では
生布１は水平面内で開閉するように配置され、そのため
に、ガイドワイヤ４がセットフレーム14に取付けられた
ガイドワイヤ固定具５および窓枠に取付けられた固定具
６の間に張設され、固定具６の取付け後に２本のガイド
ワイヤ４が平行となる位置にガイドワイヤ固定具５を合
わせる。

ウェイトバー３の上側にはガイドワイヤ４によって案内
される案内片７がウェイトバー３の軸方向に対して摺動
可能に取付けられているため、ウェイトバー３はガイド
ワイヤ４に沿って移動して、生布１の開閉を行う。

ウェイトバー３を操作するために、ウェイトバー３の軸
方向に設けた操作コード挿通溝に摺動可能に左右一対の
操作コード取出案内具8,9が配置され、該操作コード取
出案内具8,9の間に溝閉塞具10が介装される。この溝閉
塞具10の長さを調節することで、操作コード取出案内具
8,9の間隔に合わせることができる。

操作コード11は操作コード取出案内具8,9および溝閉塞
具10に対して軸方向に挿通され、その一端は、操作コー
ド取出案内具８を通ってウェイトバー３から導出され
て、窓枠などに取付けられた固定具６の一方に固定され
る。また、操作コード11の他端は操作コード取出案内具
９を通ってウェイトバー３から導出され、他方の固定具
６を通過した後、操作コード11を係止するストッパー12
を通って操作部13を構成する。

上記のロールスクリーンにおいては巻取パイプ２内に、
生布を常に巻取パイプ上に巻取るように働くコイルスプ
リング（図示せず）が配置されて生布１を巻取ってい
る。生布を引き降ろす時には、操作部13を引いてウェイ
トバー３を上記コイルスプリングの作用に抗して引き、
生布が所望の位置にきた時にストッパー12を作用させ
て、生布を止める。生布１を引き上げる時には、上記の
ストッパーによる停止を外すと、生布は上記のコイルス
プリングの作用で巻取パイプ上に巻取られる。

［考案の効果］ 本考案によれば、操作コードの一端を固定する固定具お
よび操作コードの他端を停止するストッパーの取付け位
置が従来のように窓枠のコーナー部に限定されず、適宜
施工しやすい位置に取付けることが可能で、効率よく取
付け作業を行うことができる。然して、間隔保持具は操
作コードの固定具とストッパーを取付けてからその間隔
に合わせて切断すればよいので、施工時に施工現場の状
況に合わせて自由に対応できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロールスクリーンの一実施例を示
す一部切欠き正面図、第２図は第１図のII-II線におけ
る断面図、第３図は第１図に示す装置の斜視図である。 １……ロールスクリーンの生布、 ２……巻取パイプ、３……ウェイトバー、 ４……ガイドワイヤ、５……ガイドワイヤ固定具、 ６……固定具、７……案内片、 8,9……操作コード取出案内具、 10……溝閉塞具、11……操作コード、 12……ストッパー、13……操作部、 14……セットフレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロールスクリーンの生布の下端に設けたウ
   ェイトバー内を軸方向に挿通された操作コードの両端を
   該ウェイトバーより導出し、一端は窓枠等に取付けた固
   定具に固定し、他端側はウェイトバーを任意の高さで止
   めるストッパーにより係止できる操作部としたロールス
   クリーンの操作装置において、ウェイトバーの軸方向に
   設けた操作コード挿通溝に摺動可能に設置した左右一対
   の操作コード取出案内具と該操作コード取出案内具の間
   に設けた溝閉塞具よりなり、該溝閉塞具の長さを調節す
   ることによって、前記固定具とストッパーの窓枠等への
   取付け間隔を自由に設定できるようにしたことを特徴と
   するロールスクリーンの操作装置。