JPH0643231A - Squid磁束計 - Google Patents

Squid磁束計

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JPH0643231A
JPH0643231A JP4199857A JP19985792A JPH0643231A JP H0643231 A JPH0643231 A JP H0643231A JP 4199857 A JP4199857 A JP 4199857A JP 19985792 A JP19985792 A JP 19985792A JP H0643231 A JPH0643231 A JP H0643231A
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JP
Japan
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coil
magnetic flux
squid
light irradiation
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP4199857A
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English (en)
Inventor
Teruo Kido
照雄 木戸
Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0643231A publication Critical patent/JPH0643231A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな雑音源をSQUIDループの近傍に持
込むことなく高い周波数での変調を行ない、低周波雑音
を効果的に排除する。 【構成】 ピックアップコイル3とインプックコイル2
とを2対の配線4a,4bで順接続するとともに逆接続
し、両配線4a,4bに光照射時にのみ超伝導状態にな
るスイッチ部4c,4dを設け、光照射制御部4gおよ
び光導波路4e,4fによりスイッチ部4c,4dに交
互に光を照射し、SQUIDループ1からの出力信号を
同期検波回路5aにより同期検波した後、極性反転回路
5bにより極性を反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はSQUID磁束計に関
し、さらに詳細にいえば、ピックアップコイルにより検
出され、かつインプットコイルを介してSQUIDルー
プに導かれる被計測磁束に対して変調を施し、SQUI
Dループからの出力信号に対して同期検波を行なった結
果に基づいて被計測磁束測定結果を得るSQUID磁束
計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からSQUID(超伝導量子干渉素
子、SuperconductingQuantum
Interference Device)を用いたS
QUID磁束計が、生体磁場等の微弱磁場を高感度に測
定できるという特質に着目して、種々の分野で広く採用
され始めてきている。ところで、SQUID磁束計にお
いては、SQUIDが著しく高感度であるために、雑音
の影響を受け易く、雑音の影響を十分に排除しなければ
SQUID磁束計が本来有している磁束感度よりも著し
く低い磁束感度での使用しかできなくなってしまう。
【0003】上記雑音のうち、低周波で問題になるのは
1/f雑音であり、特に生体磁気計測において重要な周
波数帯0.1〜100Hzにおいては、1/f雑音を十
分に低減しなければ、微弱磁場を高感度に計測すること
が不可能になってしまう。このような点を考慮して、入
力信号に変調を施して同期検波することが提案されてい
る。具体的には、SQUIDループに結合するインプッ
トコイルと並列に補助コイルリングを設け、可動超伝導
体を補助コイルリングに対して所定の周波数で進退させ
ることにより入力信号に対して変調を施し、SQUID
ループから取出された信号に対して上記周波数に基づく
ロックイン検波を行なうようにしたSQUID磁束計
(特公平4−4555号公報参照)、およびピックアッ
プコイルを一定周波数で振動させ、SQUIDループか
ら取出された信号に対して上記周波数に基づくロックイ
ン検波を行なうようにしたSQUID磁束計(特開平3
−269379号公報参照)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記何れのSQUID
磁束計においても、入力信号に変調を施すために、可動
超伝導体を進退させ、またはピックアップコイルを振動
させるために、これらを機械的に変位させる駆動手段が
必要であり、高感度な磁場センサであるSQUIDの近
傍に新たな雑音源となる機械的駆動手段を持込むことに
なるという新たな不都合が生じる。また、入力信号に対
する変調周波数は、測定したい周波数よりも十分に高く
する必要があるが、機械的駆動手段で実現できる変調周
波数には上限があり、十分に高い変調周波数を実現する
ことが著しく困難であるという不都合もある。
【0005】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、SQUIDの近傍に新たな雑音源を持込
むことなく、十分に高い周波数での変調を実現できるS
QUID磁束計を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1のSQUID磁束計は、ピックアップコ
イルからインプットコイルへの供給電流を、光照射によ
り常伝導状態と超伝導状態との間で転移することにより
変調する変調手段と、変調手段に対する光照射をON/
OFF制御する光照射制御手段と、光照射のON/OF
F周波数に基づいてSQUIDループからの出力信号を
同期検波する同期検波手段とを含んでいる。
【0007】請求項2のSQUID磁束計は、変調手段
が、光照射により常伝導状態から超伝導状態になるスイ
ッチ手段である。請求項3のSQUID磁束計は、スイ
ッチ手段が、ピックアップコイルとインプットコイルと
の接続状態を反転させるべく両コイル間に設けられてあ
る。請求項4のSQUID磁束計は、ピックアップコイ
ルとインプットコイルとの中間部において補助コイルが
並列に接続されてあり、スイッチ手段が、補助コイルの
電気的接続をON/OFFさせるべく補助コイル接続配
線の所定位置に設けられてある。
【0008】請求項5のSQUID磁束計は、変調手段
が、超伝導状態においてコイルに対する磁束導入を阻止
し、光照射により超伝導状態から常伝導状態になること
によりコイルに対する磁束導入を許容する磁場シャッタ
手段である。請求項6のSQUID磁束計は、磁場シャ
ッタ手段が、ピックアップコイルに対する磁束導入を制
御するものである。
【0009】請求項7のSQUID磁束計は、ピックア
ップコイルとインプットコイルとの中間部において補助
コイルが並列に接続されてあり、磁場シャッタ手段が、
補助コイルに対する磁束の影響を制御するものである。
【0010】
【作用】請求項1のSQUID磁束計であれば、ピック
アップコイルにより検出された被計測磁束をインプット
コイルを介してSQUIDループに導き、SQUIDル
ープからの出力信号に基づいて被計測磁束測定結果を得
る場合に、光照射制御手段により変調手段に対する間欠
的な光照射を行なわせるので、ピックアップコイルから
インプットコイルへの供給電流即ち、被計測磁束に対応
する電流を、間欠的な光照射に基づく変調手段の状態変
化により変調できる。この場合には、SQUIDループ
からの出力信号も変調された状態になっているので、同
期検波手段により、光照射のON/OFF周波数に基づ
いてSQUIDループからの出力信号を同期検波するこ
とにより被計測磁束に対応する出力信号を得ることがで
きる。この結果、間欠的な光照射に基づいて定まる変調
周波数よりも十分に低い周波数の雑音成分を除去でき、
高精度の磁束計測を達成できる。また、以上の説明から
明らかなように、間欠的な光照射により変調を施すので
あるから、機械的駆動手段を用いて変調を施す場合と比
較して変調周波数を簡単に高く設定することができ、し
かも機械的駆動手段を必要としないのであるから、高感
度のSQUIDの近傍に新たな雑音源を持込むという不
都合を未然に防止できる。
【0011】請求項2のSQUID磁束計であれば、ス
イッチ手段によりピックアップコイルからインプットコ
イルへの供給電流を所定周期で変調することができ、変
調周波数に基づく同期検波を行なうことにより十分に低
い周波数の雑音成分を除去でき、高精度の磁束計測を達
成できる。請求項3のSQUID磁束計であれば、スイ
ッチ手段によりピックアップコイルからインプットコイ
ルへの供給電流を所定周期で正逆反転させることにより
変調することができ、変調周波数に基づく同期検波を行
なうことにより十分に低い周波数の雑音成分を除去で
き、高精度の磁束計測を達成できる。また、単に供給電
流をON/OFFさせるのではなく、極性を反転させる
のであるから、全期間にわたって供給電流が保存された
状態になり、情報量が減少しないので著しく高精度の磁
束計測を達成できる。
【0012】請求項4のSQUID磁束計であれば、イ
ンプットコイルに対して補助コイルが接続された状態と
接続されていない状態とを交互に出現させることにより
供給電流に対する変調を達成でき、変調周波数に基づく
同期検波を行なうことにより十分に低い周波数の雑音成
分を除去でき、高精度の磁束計測を達成できる。また、
単に供給電流をON/OFFさせるのではなく、インプ
ットコイルのインダクタンスを変化させるのであるか
ら、全期間にわたって供給電流が保存された状態にな
り、情報量が減少しないので著しく高精度の磁束計測を
達成できる。
【0013】請求項5のSQUID磁束計であれば、磁
場シャッタ手段によりコイルに対する磁束導入を許容
し、または阻止することにより供給電流に対する変調を
達成でき、変調周波数に基づく同期検波を行なうことに
より十分に低い周波数の雑音成分を除去でき、高精度の
磁束計測を達成できる。請求項6のSQUID磁束計で
あれば、ピックアップコイルに対する磁束導入がON/
OFF制御させるので供給電流に対する変調を達成で
き、変調周波数に基づく同期検波を行なうことにより十
分に低い周波数の雑音成分を除去でき、高精度の磁束計
測を達成できる。
【0014】請求項7のSQUID磁束計であれば、イ
ンプットコイルに対して補助コイルが接続された状態と
接続されていない状態とを交互に出現させることにより
供給電流に対する変調を達成でき、変調周波数に基づく
同期検波を行なうことにより十分に低い周波数の雑音成
分を除去でき、高精度の磁束計測を達成できる。また、
単に供給電流をON/OFFさせるのではなく、インプ
ットコイルのインダクタンスを変化させるのであるか
ら、全期間にわたって供給電流が保存された状態にな
り、情報量が減少しないので著しく高精度の磁束計測を
達成できる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明のSQUID磁束計の一実施
例の要部の構成を示す概略図であり、ジョセフソン接合
1aを有するSQUIDループ1と、SQUIDループ
1に外部磁束を導入するインプットコイル2と、外部磁
束を検出するピックアップコイル3と、ピックアップコ
イル3とインプットコイル2とを接続する配線4とを有
している。上記配線4は、両コイル2,3を順接続する
第1配線4aと逆接続する第2配線4bとを有し、第1
配線4aの所定位置および第2配線4bの所定位置にス
イッチ部4c,4dが設けられてある。そして、スイッ
チ部4cに光を照射する光導波路4eおよびスイッチ部
4dに光を照射する光導波路4fが設けられてあるとと
もに、図示しない光源からの光を交互に一方の光導波路
に導入する光導入制御部4gが設けられてある。また、
SQUIDループ1から出力される信号は同期検波回路
5aに供給され、さらに極性反転回路5bに供給されて
いる。
【0016】上記スイッチ部4c,4dは超伝導/半導
体/超伝導接合からなるものであり、光が照射されてい
ない場合に常伝導特性を示し、光が照射されている場合
に超伝導特性を示す。ここで、半導体としてはCdSが
最も好適であるが、CdS以外の半導体を用いることも
可能である。また、上記スイッチ部は、例えば、図2に
示すようにインプットコイル2に接続される配線層41
を形成した後、CdSなどからなる半導体層42を形成
し、その後、ピックアップコイル3に接続される配線層
43を形成することにより構成される。したがって、特
別の製造プロセスを適用することは必要でなく、単に層
形成プロセス数が増加するだけであるから、SQUID
を基板上に形成するに当って薄膜技術を用いて何ら不都
合なくスイッチ部を形成でき、SQUID素子を可能な
限り小形化できる。
【0017】尚、モジュレーションコイル、磁束ロック
ループ回路等も組込まれているが図示を省略してある。
以上の構成のSQUID磁束計の作用は次のとおりであ
る。例えば、第1配線4aのみによりピックアップコイ
ル3とインプットコイル2とが接続されている状態にお
いて図3に実線で示す電流がピックアップコイル3から
インプットコイル2に供給される場合には、光導入制御
部4gにより交互に一方の光導波路を通して光を照射す
ることにより、接続状態を反転させるのであるから、図
3に破線で示すように、極性が反転する。
【0018】したがって、SQUIDループ1から図3
に破線で示す信号に比例する信号が出力され、同期検波
回路5aにより同期検波された後に極性反転回路5bに
より、反転された部分の極性を再び反転させることによ
り元の連続的な信号を得ることができる。この結果、極
性反転の周波数よりも十分に低い周波数の雑音成分を効
果的に排除でき、高精度の磁束計測を達成できる。
【0019】また、上記変調のために機械的駆動手段を
全く必要とせず、単に光照射を交互に制御するだけでよ
いから、新たな雑音源をSQUIDループ1の近傍に持
込まず、測定精度の低下を防止でき、また、変調のため
に電気配線を設ける必要がないので、外部からの熱の侵
入量の増加がなく、超伝導転移温度以下の温度の保持を
容易に達成できる。
【0020】
【実施例2】図4はこの発明のSQUID磁束計の他の
実施例の要部を示す概略図であり、図1の実施例と異な
る点は、配線4が第1配線のみで構成されている点、第
1配線に対応する光導波路のみが設けられている点およ
び極性反転回路5を省略した点のみである。
【0021】したがって、この実施例の場合には、図2
において極性が反転されている期間に対応して電流が遮
断され、ピックアップコイル3からインプットコイル2
への供給電流がON/OFF制御される。そして、SQ
UIDループ1からON/OFF制御された状態に対応
する信号が出力されるので、同期検波回路5aにより同
期検波を行なうことにより、十分に低い周波数の雑音成
分が排除された信号を得ることができ、得られた信号に
基づいて高精度の磁束計測を達成できる。
【0022】尚、この実施例においては1対のスイッチ
部4cを設け、それぞれに光を導き得るようにしている
が、スイッチ部4cを1つだけ設けて光を導き得るよう
にしてもよいことはもちろんである。
【0023】
【実施例3】図5はこの発明のSQUID磁束計のさら
に他の実施例の要部を示す概略図であり、図4の実施例
と異なる点は、インプットコイル2と並列に補助コイル
6を接続してある点、補助コイル6に対する接続配線6
bの途中にスイッチ部6aを設けてある点、配線4に対
するスイッチ部4cを省略した点、および光導波路4e
をスイッチ部6aに対応させて設けた点のみである。
【0024】したがって、この実施例の場合には、補助
コイル6が並列接続された状態と接続されていない状態
とに応じてインプットコイル側のインダクタンスが変動
するので、ピックアップコイル3からインプットコイル
2への供給電流が上記変動の周波数で変調される。そし
て、SQUIDループ1からの出力信号を同期検波回路
5aにより同期検波することにより、十分に低い周波数
の雑音成分が排除された信号を得ることができ、得られ
た信号に基づいて高精度の磁束計測を達成できる。尚、
補助コイル6が断続されることに伴なう動作は特公平4
−4555号公報に詳細に記載されているので、ここで
は詳細な動作説明を省略してある。
【0025】尚、この実施例においては1対のスイッチ
部4cを設け、それぞれに光を導き得るようにしている
が、スイッチ部4cを1つだけ設けて光を導き得るよう
にしてもよいことはもちろんである。
【0026】
【実施例4】図6はこの発明のSQUID磁束計のさら
に他の実施例の要部を示す概略図であり、図4の実施例
と異なる点は、配線4のスイッチ部4cを省略した点、
ピックアップコイル3と正対する状態で磁気シールド7
を設けた点および磁気シールド7に光を照射するための
光導波路7aを設けた点のみである。
【0027】図7は磁気シールド7の構成を概略的に示
す斜視図であり、熱容量が大きく、かつ超伝導特性を示
さない基板7b上に超伝導特性を示す円形薄膜7cを形
成してなる。この円形薄膜7cは所定の大きさを有する
磁場シールドであるから、光感応型ジョセフソン接合と
は異なり、円形薄膜7cに光を照射することにより超伝
導状態から常伝導状態に転移させることができ、光の照
射を中断することにより、基板7bが大きい熱容量を有
していることに起因して迅速に超伝導状態に転移する。
【0028】上記の構成のSQUID磁束計であれば、
円形薄膜7cが常伝導状態である場合にのみピックアッ
プコイル3に外部磁束が導入され、円形薄膜7cが超伝
導状態である場合には、ピックアップコイル3に対する
外部磁束の導入が阻止される。即ち、光照射のON/O
FF周波数で変調を施した状態になる。そして、SQU
IDループ1からON/OFF制御された状態に対応す
る信号が出力されるので、同期検波回路5aにより同期
検波を行なうことにより、十分に低い周波数の雑音成分
が排除された信号を得ることができ、得られた信号に基
づいて高精度の磁束計測を達成できる。
【0029】
【実施例5】図8はこの発明のSQUID磁束計のさら
に他の実施例の要部を示す概略図であり、図5の実施例
と異なる点は、補助コイル6に対するスイッチ部6aを
省略した点、補助コイル6と正対する状態で磁気シール
ド7を設けた点および磁気シールド7に光を照射するた
めの光導波路7aを設けた点のみである。
【0030】したがって、この実施例の場合には、補助
コイル6に対して磁気シールドが配置された状態と磁気
シールドが配置されていない状態とに応じてインプット
コイル側のインダクタンスが変動するので、ピックアッ
プコイル3からインプットコイル2への供給電流が上記
変動の周波数で変調される。そして、SQUIDループ
1からの出力信号を同期検波回路5aにより同期検波す
ることにより、十分に低い周波数の雑音成分が排除され
た信号を得ることができ、得られた信号に基づいて高精
度の磁束計測を達成できる。
【0031】上記実施例4,5において、光導波路を用
いることなく直接光を照射することが好ましいが、この
場合には、SQUIDループ1等を液体ヘリウムにより
冷却するよりも、極低温冷凍機を用いて冷却し、SQU
IDループ1等を真空中に収容しておくことが、光照射
の効率化の面から好ましい。また、円形薄膜7cとして
は高温超伝導体(約100K前後で超伝導特性を示す酸
化物超伝導体等からなる超伝導体等)を用いることが好
ましく、照射すべき光強度を弱めることができる。
【0032】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、スイッチングに伴なう雑音を排
除するためにローパスフィルタを通してSQUIDルー
プ1からの出力信号を同期検波回路5aに供給すること
が可能であるほか、この発明の要旨を変更しない範囲内
において種々の設計変更を施すことが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、間欠的
な光照射に基づいて定まる変調周波数よりも十分に低い
周波数の雑音成分を除去して、高精度の磁束計測を達成
でき、この場合において、機械的駆動手段を用いて変調
を施す場合と比較して変調周波数を簡単に高く設定する
ことができ、しかも機械的駆動手段を必要としないので
あるから、高感度のSQUIDの近傍に新たな雑音源を
持込むという不都合を未然に防止できるという特有の効
果を奏する。
【0034】請求項2の発明は、スイッチ手段によりピ
ックアップコイルからインプットコイルへの供給電流を
所定周期で変調して、変調周波数に基づく同期検波を行
なうことにより、請求項1の発明と同様に十分に低い周
波数の雑音成分を除去して、高精度の磁束計測を達成で
きる。請求項3の発明は、スイッチ手段によりピックア
ップコイルからインプットコイルへの供給電流を所定周
期で正逆反転させることにより変調して、変調周波数に
基づく同期検波を行なうことにより、請求項2の発明と
同様に十分に低い周波数の雑音成分を除去して、高精度
の磁束計測を達成でき、この場合において、単に供給電
流をON/OFFさせるのではなく、極性を反転させる
のであるから、全期間にわたって供給電流が保存された
状態になり、情報量が減少しないので著しく高精度の磁
束計測を達成できるという特有の効果を奏する。
【0035】請求項4の発明は、インプットコイルに対
して補助コイルが接続された状態と接続されていない状
態とを交互に出現させることにより供給電流に対する変
調を達成して、変調周波数に基づく同期検波を行なうこ
とにより、請求項2の発明と同様に十分に低い周波数の
雑音成分を除去して、高精度の磁束計測を達成でき、こ
の場合において、単に供給電流をON/OFFさせるの
ではなく、インプットコイルのインダクタンスを変化さ
せるのであるから、全期間にわたって供給電流が保存さ
れた状態になり、情報量が減少しないので著しく高精度
の磁束計測を達成できるという特有の効果を奏する。
【0036】請求項5の発明は、磁場シャッタ手段によ
りコイルに対する磁束導入を許容し、または阻止するこ
とにより供給電流に対する変調を達成して、変調周波数
に基づく同期検波を行なうことにより、請求項1の発明
と同様に十分に低い周波数の雑音成分を除去して、高精
度の磁束計測を達成できるという特有の効果を奏する。
【0037】請求項6の発明は、ピックアップコイルに
対する磁束導入がON/OFF制御させるので供給電流
に対する変調を達成して、変調周波数に基づく同期検波
を行なうことにより、請求項5の発明と同様に十分に低
い周波数の雑音成分を除去して、高精度の磁束計測を達
成できるという特有の効果を奏する。請求項7の発明
は、インプットコイルに対して補助コイルが接続された
状態と接続されていない状態とを交互に出現させること
により供給電流に対する変調を達成して、変調周波数に
基づく同期検波を行なうことにより、請求項5の発明と
同様に十分に低い周波数の雑音成分を除去して、高精度
の磁束計測を達成でき、この場合において、単に供給電
流をON/OFFさせるのではなく、インプットコイル
のインダクタンスを変化させるのであるから、全期間に
わたって供給電流が保存された状態になり、情報量が減
少しないので著しく高精度の磁束計測を達成できるとい
う特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のSQUID磁束計の一実施例の要部
の構成を示す概略図である。
【図2】スイッチ部の構成を示す縦断面図である。
【図3】変調動作を説明する図である。
【図4】この発明のSQUID磁束計の他の実施例の要
部を示す概略図である。
【図5】この発明のSQUID磁束計のさらに他の実施
例の要部を示す概略図である。
【図6】この発明のSQUID磁束計のさらに他の実施
例の要部を示す概略図である。
【図7】磁気シールドの構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図8】この発明のSQUID磁束計のさらに他の実施
例の要部を示す概略図である。
【符号の説明】
1 SQUIDループ 2 インプットコイル 3 ピックアップコイル 4c,4d スイッチ部 4e,4f 光導波路 4g 光導入制御部 5a 同期検波回路 5b 極性反転回路 6 補助コイル 6a スイッチ部 6b 接続配線 7 磁気シールド 7a 光導波路 7c 円形薄膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップコイル(3)により検出さ
    れた被計測磁束をインプットコイル(2)を介してSQ
    UIDループ(1)に導き、SQUIDループ(1)か
    らの出力信号に基づいて被計測磁束測定結果を得るSQ
    UID磁束計において、ピックアップコイル(3)から
    インプットコイル(2)への供給電流を、光照射により
    常伝導状態と超伝導状態との間で転移することにより変
    調する変調手段(4c)(4d)(6a)(7)(7
    c)と、変調手段(4c)(4d)(6a)(7)(7
    c)に対する光照射をON/OFF制御する光照射制御
    手段(4e)(4f)(4g)(7a)と、光照射のO
    N/OFF周波数に基づいてSQUIDループ(1)か
    らの出力信号を同期検波する同期検波手段(5a)(5
    b)とを含むことを特徴とするSQUID磁束計。
  2. 【請求項2】 変調手段(4c)(4d)(6a)が、
    光照射により常伝導状態から超伝導状態になるスイッチ
    手段(4c)(4d)(6a)である請求項1に記載の
    SQUID磁束計。
  3. 【請求項3】 スイッチ手段(4c)(4d)が、ピッ
    クアップコイル(3)とインプットコイル(2)との接
    続状態を反転させるべく両コイル間に設けられてある請
    求項2に記載のSQUID磁束計。
  4. 【請求項4】 ピックアップコイル(3)とインプット
    コイル(2)との中間部において補助コイル(6)が並
    列に接続されてあり、スイッチ手段(6a)が、補助コ
    イル(6)の電気的接続をON/OFFさせるべく補助
    コイル接続配線(6b)の所定位置に設けられてある請
    求項2に記載のSQUID磁束計。
  5. 【請求項5】 変調手段(7)(7c)が、超伝導状態
    においてコイルに対する磁束導入を阻止し、光照射によ
    り超伝導状態から常伝導状態になることによりコイルに
    対する磁束導入を許容する磁場シャッタ手段(7)(7
    c)である請求項1に記載のSQUID磁束計。
  6. 【請求項6】 磁場シャッタ手段(7)(7c)が、ピ
    ックアップコイル(3)に対する磁束導入を制御するも
    のである請求項5に記載のSQUID磁束計。
  7. 【請求項7】 ピックアップコイル(3)とインプット
    コイル(2)との中間部において補助コイル(6)が並
    列に接続されてあり、磁場シャッタ手段(7)(7c)
    が、補助コイル(6)に対する磁束の影響を制御するも
    のである請求項5に記載のSQUID磁束計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040968A (ja) * 2012-11-28 2013-02-28 Commissariat A L'energie Atomique 低周波ノイズを伴わない磁気抵抗複合センサに基づく装置および関連する方法

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JP2013040968A (ja) * 2012-11-28 2013-02-28 Commissariat A L'energie Atomique 低周波ノイズを伴わない磁気抵抗複合センサに基づく装置および関連する方法

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