JPH0643174A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH0643174A
JPH0643174A JP19714492A JP19714492A JPH0643174A JP H0643174 A JPH0643174 A JP H0643174A JP 19714492 A JP19714492 A JP 19714492A JP 19714492 A JP19714492 A JP 19714492A JP H0643174 A JPH0643174 A JP H0643174A
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俊幸 池田
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俊行 宮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液状成分と固体成分とに分離された検体から
液状成分を効率良く抽出し、抽出した液状成分量を正確
に検出できる自動分析装置を実現する。 【構成】 制御部61はノズル41が吸引動作を行いな
がら検体容器42に接近するように、モータ40、48
を制御する。ノズル41の先端が時点t1で液状成分4
3の上面に到達すると、圧力検出器50の信号が急激に
上昇する。この時点で、ノズル41の下降を一時停止
し、ノズル41を一定量上昇させ、シリンジ47を元の
状態に戻す。時点t2からノズル41及びシリンジ47
を下降させながら、液状成分をノズル41内に吸引す
る。時点t3でノズル41が分離剤44に侵入すると、
圧力検出器50の信号が急激に上昇する。この時点で、
ノズル41の下降及びシリンジ47による吸引を停止す
る。この間のシリンジ47の吸引動作量からノズルの抽
出液体量56が制御部61により正確に算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院や検査機関におい
て、血液や各種体液等の分析を行うための自動分析装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】血液等の検体を遠心分離により液状成分
部分と固形成分部分とに分離し、分離された検体から液
状成分のみを抽出し、抽出した液状成分を分析する自動
分析装置がある。この自動分析装置においては、検体容
器内の液状成分と固形成分とのうち、液状成分が吸引吐
出機構により、吸引される。このとき、検体容器内の液
状成分の量は、検体容器に白色光を照射することによっ
て推定される。つまり、上記白色光の透過率が、検体の
液状成分層と固形成分層とでは異なることを利用して、
検体容器内の液状成分と固形成分との境界点が検出され
る。そして、検出された境界点から、液状成分の量が推
測され、その量が検査に必要な検体量を満足するか否か
が判別される。
【0003】液状成分の量が、検査に必要な量を満足す
る場合には、吸引吐出機構により吸引された液状成分が
検査容器に吐出される。そして、この検査容器内の検体
液状成分が分析される。自動分析装置の公知例として
は、特公平1−21911号公報に記載されたものや、
特開昭58ー105066号公報に記載されたものがあ
る。
【0004】上述の公知例のうち、特開昭58ー105
066号公報に記載のものは、検体容器から、一定量の
検体を吸引吐出機構により吸引するものであり、ノズル
の内部が詰まっている場合や、検体液状成分の粘度が高
い場合に、吸引される検体が一定量以下となってしまう
場合についての対策である。つまり、液体吸引吐出用シ
リンダ内の圧力を検出し、検出した圧力値を判別して、
この圧力値が、例えば、所定値より大のときには、一定
量の検体を吸引し得ないとして、動作停止し、警告等を
行うように、構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、検体を液状
成分と固形成分とに分離し、分離された検体から液状成
分を吸引抽出し、抽出した液状成分を分析する自動分析
装置においては、分離された液体量を、例えば、白色光
照射により、液状成分と固形成分との境界を検出し、推
定していたので、以下の第1、2、3のような問題点が
あった。第1に、遠心分離などにより液状成分と固形成
分との分離境界層は、必ずしも検体容器に垂直とは限ら
ない。つまり、図6の(D)に示すように、分離剤12
及び固体成分13が、検体容器1に対し傾斜する場合が
ある。この場合、図6の(A)に示すように、分離剤1
2の傾斜上方部2が、液状成分と固形成分との境界面と
して、検出されたとする。すると、液状成分9のうち、
上記上方部2より下方部分にある液状成分9Rは、検体
容器1に残留してしまう。したがって、2次検体容器4
6に吐出される液状成分9Aの上面4は、液状成分9が
全て容器46に吐出された場合の上面7よりも、下方部
となる。これにより、充分な量の液状成分がありなが
ら、検体量不足を生じて検査処理を中断しなければなら
ない可能性があった。また、図6の(B)に示すよう
に、分離剤12の傾斜下方部3が、境界面として、検出
されたとする。この場合、2次検体容器46に吐出され
る液状成分9Aの上面5は、推定液体量の上面8よりも
下方部となってしまい、これも検体量不足となり、検査
処理を中断しなければならない可能性があった。
【0006】第2に、検体容器1の周囲には、通常、検
体識別のためのラベルが貼られるが、このラベルが何ら
かの原因で、上記境界面を覆ってしまうと、白色光照射
による境界面検出が不可能となってしまい、検査処理を
中断してしまわなければならなかった。
【0007】第3に、検体容器1内に、検体が定められ
た容量が入れられていれば問題ないが、実際は、予め入
れられる検体量に変動が生じてしまう。検体量が少ない
場合には、液状成分と固体成分との境界面が正確に検出
されたとしても、検査に必要な液体量を抽出することが
できない可能性があり、検査処理を中断しなければなら
なかった。
【0008】また、最近では、複数の検査部を組み合わ
せて、複数種の検査項目を実行する自動分析装置が提案
されている。この場合、検体容器1から複数種の検査項
目に必要な検体量が、正確に、かつ効率良く抽出されな
ければならない。さらに、一つの検査項目が終了した
後、検体量が次の検査項目に必要な量だけ残存している
か否かを判断する等の検体量の管理機能を有する必要が
ある。
【0009】したがって、本発明の目的は、液状成分と
固形成分とに分離された検体から液状成分を効率良く抽
出し、抽出した液状成分量を正確に検出できる自動分析
装置を実現することである。さらに、本発明の他の目的
は、液状成分と固形成分とに分離された検体から、液状
成分を効率良く抽出して、抽出した液状成分量を正確に
検出し得るとともに、検査が終了した後の、正確な残存
検体量を把握し、管理し得る機能を有する自動分析装置
を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下のように構成される。固形成分と液状
成分とが分離された検体が収容される検体容器と、ノズ
ルを有し、このノズルにより上記液状成分を吸引吐出す
るための吸引吐出機構と、吸引吐出機構の吸引吐出圧力
を検出する圧力検出器と、ノズルを移動するノズル移動
手段と、圧力検出器からの検出信号により、ノズルの位
置を判断するノズル位置判断部と、上記検体容器から抽
出される液状成分量を記憶する記憶部と、ノズルを、吸
引動作させながら上記検体容器の開口部に移動させ、上
記判断部からの位置信号により、ノズルが検体容器内の
液状成分上面から固形成分上面まで移動したことを判断
し、この移動の間の吸引吐出機構の動作量から、吸引吐
出機構が吸引した液状成分量を算出し、算出した液状成
分量を上記記憶部に記憶させるとともに、ノズルを検体
容器内から外部へ移動させる演算制御部と、を備える。
【0011】好ましくは、上記自動分析装置において、
吸引された液状成分が透明容器内に吐出され、この透明
容器に光を照射する発行手段と、上記発行手段からの光
が上記透明容器を介して照射される光電変換手段と、光
電変換手段からの信号に基づいて、透明容器内の液状成
分量を算出する液量算出部と、上記記憶部に記憶された
液状成分量を、液量算出部により算出された液状成分量
に更新する校正部と、をさらに備える。
【0012】また、固形成分と液状成分とが分離された
検体が収容された検体容器が配置される検体容器配置部
と、検体容器に収容された検体から液状成分を抽出し、
2次検体容器に吐出する検体抽出部と、検体を検査する
複数の検査部と、2次検体容器を、上記検査部に搬送す
る検体搬送部と、上記検体抽出部、複数の検査部、及び
検体搬送部の動作を制御する制御部と、を有する自動分
析装置であって、上記検体抽出部は、ノズルを有しこの
ノズルにより上記液状成分を吸引吐出するための吸引吐
出機構と、吸引吐出機構の吸引吐出圧力を検出する圧力
検出器と、ノズルを移動するノズル移動手段と、を有
し、上記制御部は、圧力検出器からの検出信号により、
ノズルの位置を判断するノズル位置判断部と、上記検体
容器から抽出される液状成分量を記憶する記憶部と、ノ
ズルを、吸引動作させながら上記検体容器の開口部に移
動させ、上記判断部からの位置信号により、ノズルが検
体容器内の液状成分上面から固形成分上面まで移動した
ことを判断し、この移動の間の吸引吐出機構の動作量か
ら、吸引吐出機構が吸引した液状成分量を算出し、算出
した液状成分量を上記記憶部に記憶させるとともに、ノ
ズルを検体容器内から外部へ移動させる演算制御部と、
複数の検査部、及び検体搬送部の動作を指示する分析指
示部と、各検査部における検体使用量を算出する使用量
算出部と、使用量算出部により算出された使用量を記憶
部に記憶された液状成分量から減算して更新する校正部
と、を備える。
【0013】好ましくは、上記自動分析装置において、
吸引された液状成分が透明容器内に吐出され、この透明
容器に光を照射する発行手段と、上記発行手段からの光
が上記透明容器を介して照射される光電変換手段と、光
電変換手段からの信号に基づいて、透明容器内の液状成
分量を算出する液量算出部と、を有する2次容器内検体
量計測手段をさらに備え、上記校正部は、上記記憶部に
記憶された液状成分量を、液量算出部により算出された
液状成分量に更新し、2次検体容器内の液状成分が検査
に使用される毎に、2次容器内検体量計測手段により、
2次検体容器内の残留液体成分量を検出する。
【0014】また、好ましくは、上記自動分析装置にお
いて、上記分析指示部は、使用量算出部により算出され
た検体使用量と、2次検体容器内の残留液状成分量とを
比較し、上記検体使用量よりも残留液状成分量が小の場
合には、検査部の動作を停止させる。
【0015】さらに、好ましくは、上記自動分析装置に
おいて、分析指示部は、上記検体使用量よりも残留液状
成分量が小の場合には、表示手段により、警報表示を行
う。
【0016】
【作用】ノズルは、吸引動作を行いながら検体容器内の
液状成分上面に接近する。ノズルが液状成分上面に接触
すると、吸引吐出機構の吸引圧力が急変する。これによ
り、ノズル位置判断部は、ノズルが液状成分上面に到達
したことを検知する。続いて、ノズルは、液状成分を吸
引しながら、検体容器内の固形成分上面に向かって移動
する。ノズルが上記固形成分上面に接触すると、吸引吐
出機構の吸引圧力が急変する。これにより、ノズル位置
判断部は、ノズルが固形成分上面に到達したことを検知
する。そして、ノズルの吸引動作が停止される。演算制
御部は、ノズルが、液状成分上面から固形成分上面まで
移動する間に吸引した液状成分量を算出し、算出した液
状成分量を記憶部に記憶させる。吸引した液状成分量の
一部が、検査のために使用されると、記憶部に記憶され
た液状成分量から使用した液状成分量が減算される。そ
して、残存液状成分量が記憶部に記憶される。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による自動分析装
置の要部概略構成図である。図1において、47はシリ
ンジ、48はシリンジ駆動用モータ、41は分注ノズル
である。また、63は、シリンジ47と分注ノズル41
とに連結されたチューブ、50は、チューブ63内の圧
力を検出する圧力検出器である。これらノズル41、チ
ューブ63、シリンジ47、及びモータ48により吸引
吐出機構が構成される。40はノズル上下駆動用モー
タ、55はノズル左右駆動用モータであり、これらモー
タ40及び55によりノズル移動手段が構成される。さ
らに、57は発行ランプ、58は平行光線変換用レン
ズ、62は光線分離用フィルタ、59は光電変換器、6
1は制御部である。この制御部61は、図2に示す機能
ブロックを有している。
【0018】つまり、図2において、611は圧力検出
器50からの圧力信号に基づいてノズル位置を判断する
ノズル位置判断部、612は演算制御部、613はモー
タ40及び55を駆動するノズル駆動部、614はモー
タ48を駆動するシリンジ駆動部である。また、615
は検体の液体量を記憶するメモリ、617は光電変換器
59からの信号に基づき検体液量を算出する液量算出部
である。また、616は、メモリ615に記憶された液
体量を校正する校正部である。
【0019】図1及び図2において、操作者が操作卓6
6から検体抽出開始を指示すると、演算制御部612
は、ノズル駆動部613を介してモータ55を駆動し、
分注ノズル41を、検体容器42のほぼ鉛直方向中心線
に移動させる。そして、演算制御部612は、時点t0
から、ノズル41が吸引動作を行いながら上記鉛直方向
中心線にほぼ沿って検体容器42に接近し、開口部に挿
入するように、ノズル駆動部613及びシリンジ駆動部
614を制御する。ここで、51はノズル先端の駆動パ
ターン、52はシリンジの動作パターン、60はチュー
ブ63内圧力を示す。
【0020】ノズル41の先端が、時点t1にて、液状
成分43の上面に到達すると、圧力検出器50の信号が
急激に上昇する(波形53)。この時点で、ノズル41
の下降を一時停止し、ノズル41を一定量上昇させ、シ
リンジ47を元の状態に戻す。そして、時点t2から再
度シリンジ47及びノズル41を下降させながら、検体
容器42内の液状成分をノズル41内に吸引する。
【0021】吸引下降中に、時点t3にてノズル41
が、分離剤44に侵入すると、圧力検出器50の信号が
急激に上昇する(波形54)。この時点で、ノズル41
の下降及びシリンジ47による吸引を停止する。この間
のシリンジの吸引動作量から、ノズルの抽出液体量56
が、演算制御部612により、正確に算出される。つま
り、検体容器42内の液状成分量を、光学的手段等で推
定するのではなく、実際にノズル41が抽出した液体量
が算出される。したがって、例えば、図6の(C)に示
すように、分離剤12が傾斜している場合にも、抽出液
体量を正確に把握することができる。さらに、ノズル4
1が下降して、分離剤12に接触する位置は、分離剤1
2のほぼ中央部であるので、液体成分抽出した後に、容
器1に残留する液体成分9Rは、図6の(A)に示す場
合に比較して、約半分となる。
【0022】上述のようにして算出された液体量が、メ
モリ615に記憶される。その後、ノズル41は、上昇
され、時点t4にて、初期の位置となる。次に、ノズル
41は、他の容器の上方位置まで左右方向に移動され
る。そして、時点t5にて、ノズル41は他の容器に対
して下降され、時点t6からt7にて、液体成分のうち、
所望量だけ吐出される。
【0023】さて、ノズル41に吸入された液状成分4
3のうち、検査のために、ある量だけ吐出され、シリン
ジ47内に液状成分が残存するとする。この場合、シリ
ンジ47の液状成分残量を正確に測定するためには、残
存液状成分を容器に分注する必要がある。このような場
合は、2次検体容器46に、残存液状成分を吐出する。
そして、発光ランプ57からの白色光をレンズ58を介
して2次検体容器46に照射する。2次検体容器46を
透過した光は、フィルタ62を介して3原色に分離さ
れ、この分離された光が光電変換器59に検出される。
そして、光電変換器59からの検出信号が、液量算出部
617に供給される。この場合、液中に対応する部分
は、黄色から赤色であり、赤色光及び緑色光が強度大と
なる。また、液以外の部分は、透明であるため、赤色
光、緑色光、青色光は、ほぼ同一強度として観測され
る。これにより、液量算出部617は、液面が2次検体
容器46内のどの部分にあるかを、識別し、液状成分残
量を算出する。液量算出部617は、液状成分残量を示
す信号を校正部616に供給する。校正部616は,メ
モリ615に記憶された液体量を液量算出部617から
供給された液状成分残量に更新する。
【0024】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、分注ノズル41を、吸引動作させながら検体容器4
2に向かって下降させ、チューブ63内の圧力変化によ
り、液状成分吸引量を算出するように構成した。これに
より、液状成分吸引と、吸引量算出とがほぼ同時に実行
されるので、液状成分抽出及び液状成分量検出の効率及
び液状成分量検出精度が向上される。したがって、液状
成分を効率良く抽出し、抽出した液状成分量を正確に検
出し得る自動分析装置を実現することができる。さら
に、本発明の一実施例によれば、分注ノズル41により
吸引された液状成分量をメモリ615に記憶させるとと
もに、検査終了後の残存液を、2次検体容器46に吐出
して、残存液量を光学的に検出し、メモリ615に記憶
された液状成分量を検出した残存液量に更新するように
構成した。したがって、正確な残存検体量を、自動的に
把握し管理し得る機能を有する自動分析装置を実現する
ことができる。
【0025】図3は、本発明の他の実施例の概略構成図
であり、図4は制御部61Aの機能ブロック図である。
そして、この図3の例は、複数の検査部が組み合わさ
れ、複数種の検査項目を実行する自動分析装置に適用し
た場合の例である。また、図3の例において、図示して
いないが、検体抽出部は、図1の例と同様となってい
る。さらに、図4の例において、図2の例と同等な部分
には、同一の符号が付してある。図4の例は、図2の例
に、分析指示部618、使用量算出部619、検体量テ
ーブル620を追加したものである。
【0026】図3及び図4において、検体が収容された
検体容器30が、操作者(オペレータ)により検体架設
部21にセットされる。続いて、操作者により、操作卓
66を介して、分析指示部618に検体の移動が指示さ
れる。すると、分析指示部618は、制御ライン28を
介して検体搬送部23を動作させ、検体容器30を検体
抽出部22に搬送させる。この検体抽出部22におい
て、図1の例と同様にして、検体容器30から液状成分
のみが抽出され、2次検体容器31に吐出される。この
とき、抽出された液体成分の量が演算制御部621から
メモリ615に供給される。次に、分析指示部618
は、検査依頼情報に基づき、分析指示を行う。つまり、
図5のステップ100において、分析指示部618は、
メモリ615に記憶された残存検体量αを読み出す。そ
して、ステップ101にて、使用量算出部619が、検
体量テーブル620から検査依頼情報の検査項目に必要
な検体量βを積算し、分析指示部618に供給する。次
に、ステップ102において、分析指示部618は、残
存検体量αが必要検体量βより大か否かを判断する。残
存検体量αが必要検体量βより小であれば、使用量算出
部619は、検体使用量を校正部616に供給する。校
正部616は、メモリ615に記憶された残存検体量か
ら検体使用量を減算し、減算した結果をメモリ615に
記憶させる。次に、ステップ104に進み、表示器29
に警報表示させ、操作者に警報する。ステップ102に
おいて、残存検体量αが必要検体量βより大であれば、
ステップ103に進む。このステップ103において、
分析指示部618は、搬送部23を動作させ、検体容器
31を検査部24、25に搬送させる。そして、各検査
部24、25において、検体容器31から必要な量だけ
の検体が抽出され、検査が行われる。検査が終了する
と、検体容器31は、検体溜まり部26に搬送される。
【0027】検体溜まり部26の検体に対して、再度検
査依頼が行われた場合は、制御部61Aにおいて、検査
項目に必要な量の検体が2次容器31内に残存すること
が確認され、確認された検体は、検体搬送部23によ
り、検査部24、25に搬送される。そして、検査が行
われる。
【0028】以上のように、図3の例によれば、複数の
検査部が組み合わされ、複数種の検査項目を実行する自
動分析装置であって、液状成分の抽出及び液状成分量の
検出の効率が向上され、正確な液所成分量を検出し得る
とともに、検査終了後の正確な残存液状成分量を、自動
的に把握し管理する機能を有する自動分析装置を実現す
ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果がある。ノズルを有する
吸引吐出機構と、吸引吐出圧力を検出する圧力検出器
と、ノズル移動手段と、ノズル位置判断部と、液状成分
量を記憶する記憶部と、ノズルを、吸引動作させながら
検体容器に移動させ、ノズルが検体容器内の液状成分上
面から固形成分上面まで移動したことを判断し、この移
動の間の吸引吐出機構の動作量から、吸引した液状成分
量を算出し、記憶部に記憶させる演算制御部とを備え
る。したがって、液状成分の抽出及び抽出した液状成分
量検出の効率が向上されるとともに、液状成分量検出の
精度が向上された自動分析装置を実現することができ
る。
【0030】さらに、上記自動分析装置において、液状
成分が吐出された透明容器に光を照射する発行手段と、
発行手段からの光が透明容器を介して照射される光電変
換手段と、光電変換手段からの信号に基づいて、透明容
器内の液状成分量を算出する液量算出部と、記憶部に記
憶された液状成分量を、算出された液状成分量に更新す
る校正部とをさらに備えるように構成すれば、液状成分
の抽出及び液状成分量の検出の効率が向上され、正確な
液所成分量を検出し得るとともに、検査終了後の正確な
残存液状成分量を、自動的に把握し管理する機能を有す
る自動分析装置を実現することができる。
【0031】また、検体容器が配置される検体容器配置
部と、検体容器の検体から液状成分を抽出し、2次検体
容器に吐出する検体抽出部と、複数の検査部と、2次検
体容器を、検査部に搬送する検体搬送部と、検体抽出
部、検査部、及び検体搬送部の動作を制御する制御部
と、を有する自動分析装置であって、検体抽出部は、ノ
ズルを有する吸引吐出機構と、吸引吐出機構の圧力検出
器と、ノズル移動手段と、を有し、制御部は、ノズル位
置判断部と、液状成分量を記憶する記憶部と、ノズル
を、吸引動作させながら検体容器の開口部に移動させ、
ノズルが検体容器の液状成分上面から固形成分上面まで
移動したことを判断し、この間の吸引吐出機構の動作量
から吸引した液状成分量を算出し、記憶手段に記憶させ
る演算制御部と、分析指示部と、検体使用量の算出部
と、算出された使用量を記憶された液状成分量から減算
し更新する校正部とを備える。したがって、複数の検査
部を有し、液状成分の抽出及び抽出した液状成分量検出
の効率が向上され、液状成分量検出の精度が向上される
とともに、検査終了後の正確な残存液状成分量を、自動
的に把握し管理する機能を有する自動分析装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部概略構成図である。
【図2】図1の例の制御部の機能ブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例の概略構成図である。
【図4】図3の例の制御部の機能ブロック図である。
【図5】図3の例の概略動作フローチャートである。
【図6】固体成分が検体容器に対して傾斜した場合の、
液状成分量の検出についての説明図である。
【符号の説明】
21 検体架設部 22 検体抽出部 23 検体搬送部 24 検査部 25 検査部 26 検体溜まり部 29 警報表示部 30 検体容器 31 2次検体容器 40 ノズル上下用駆動モ−タ 41 分注ノズル 42 検体容器 43 液状成分 44 分離剤 45 固形成分 46 2次検体容器 47 シリンジ 48 シリンジ駆動モ−タ 50 圧力検出器 51 ノズル先端の駆動パタ−ン 52 シリンジの動作パタ−ン 55 ノズル移動用モ−タ 56 抽出量 57 発光ランプ 58 平行光線変換用レンズ 59 光電変換器 61、61A 制御部 62 フィルタ 63 チューブ 66 操作卓 611 ノズル位置判断部 612 演算制御部 613 ノズル駆動部 614 シリンジ駆動部 615 メモリ 616 校正部 617 液量算出部 618 分析指示部 619 使用量算出部 620 検体量テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形成分と液状成分とが分離された検体
    が収容される検体容器と、 ノズルを有し、このノズルにより上記液状成分を吸引吐
    出するための吸引吐出機構と、 吸引吐出機構の吸引吐出圧力を検出する圧力検出器と、 ノズルを移動するノズル移動手段と、 圧力検出器からの検出信号により、ノズルの位置を判断
    するノズル位置判断部と、 上記検体容器から抽出される液状成分量を記憶する記憶
    部と、 吸引吐出機構及びノズル移動手段により、ノズルを、吸
    引動作させながら上記検体容器の開口部に移動させ、上
    記判断部からの位置信号により、ノズルが検体容器内の
    液状成分上面から固形成分上面まで移動したことを判断
    し、この移動の間の吸引吐出機構の動作量から、吸引吐
    出機構が吸引した液状成分量を算出し、算出した液状成
    分量を上記記憶部に記憶させるとともに、ノズル移動手
    段により、ノズルを検体容器内から外部へ移動させる演
    算制御部と、 を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動分析装置において、 吸引された液状成分が透明容器内に吐出され、この透明
    容器に光を照射する発行手段と、 上記発行手段からの光が上記透明容器を介して照射され
    る光電変換手段と、 光電変換手段からの信号に基づいて、透明容器内の液状
    成分量を算出する液量算出部と、 上記記憶部に記憶された液状成分量を、液量算出部によ
    り算出された液状成分量に更新する校正部と、 をさらに備えることを特徴とする自動分析装置。
  3. 【請求項3】 固形成分と液状成分とが分離された検体
    が収容された検体容器が配置される検体容器配置部と、
    検体容器に収容された検体から液状成分を抽出し、2次
    検体容器に吐出する検体抽出部と、検体を検査する複数
    の検査部と、2次検体容器を、上記検査部に搬送する検
    体搬送部と、上記検体抽出部、複数の検査部、及び検体
    搬送部の動作を制御する制御部と、を有する自動分析装
    置であって、 上記検体抽出部は、ノズルを有しこのノズルにより上記
    液状成分を吸引吐出するための吸引吐出機構と、吸引吐
    出機構の吸引吐出圧力を検出する圧力検出器と、ノズル
    を移動するノズル移動手段と、を有し、 上記制御部は、圧力検出器からの検出信号により、ノズ
    ルの位置を判断するノズル位置判断部と、上記検体容器
    から抽出される液状成分量を記憶する記憶部と、吸引吐
    出機構及びノズル移動手段により、ノズルを、吸引動作
    させながら上記検体容器の開口部に移動させ、上記判断
    部からの位置信号により、ノズルが検体容器内の液状成
    分上面から固形成分上面まで移動したことを判断し、こ
    の移動の間の吸引吐出機構の動作量から、吸引吐出機構
    が吸引した液状成分量を算出し、算出した液状成分量を
    上記記憶部に記憶させるとともに、ノズル移動手段によ
    り、ノズルを検体容器内から外部へ移動させる演算制御
    部と、複数の検査部、及び検体搬送部の動作を指示する
    分析指示部と、各検査部における検体使用量を算出する
    使用量算出部と、使用量算出部により算出された使用量
    を記憶部に記憶された液状成分量から減算して更新する
    校正部と、を備えることを特徴とする自動分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動分析装置において、
    吸引された液状成分が透明容器内に吐出され、この透明
    容器に光を照射する発行手段と、上記発行手段からの光
    が上記透明容器を介して照射される光電変換手段と、光
    電変換手段からの信号に基づいて、透明容器内の液状成
    分量を算出する液量算出部と、を有する2次容器内検体
    量計測手段をさらに備え、上記校正部は、上記記憶部に
    記憶された液状成分量を、液量算出部により算出された
    液状成分量に更新し、2次検体容器内の液状成分が検査
    に使用される毎に、2次容器内検体量計測手段により、
    2次検体容器内の残留液体成分量を検出することを特徴
    とする自動分析装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の自動分析装置において、
    上記分析指示部は、使用量算出部により算出された検体
    使用量と、2次検体容器内の残留液状成分量とを比較
    し、上記検体使用量よりも残留液状成分量が小の場合に
    は、検査部の動作を停止させることを特徴とする自動分
    析装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動分析装置において、
    分析指示部は、上記検体使用量よりも残留液状成分量が
    小の場合には、表示手段により、警報表示を行うことを
    特徴とする自動分析装置。
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