JPH0643169U - 現場組立用埋込み台付支柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 現場で簡単に組立てて使用することが出来る
埋込台付支柱を市販に供することを目的とする。 【構成】 長さが凡そ２ｍ〜７ｍの支柱１及び、該支柱
１の横断面形状より稍々大となした空窩を中央部に形成
した台座とからなり、支柱１及び台座には支柱を台座の
空窩へ上方から嵌入させた際、その特定位置で適宜係止
させるように構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、現場で簡単に組立てて使用を可能とする埋込み台付支柱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

金網やネットなど柵用に使用される支柱は、現場で土中に掘った穴に支柱を立 ててコンクリートを流し込んで作成するか、或いは工場で型枠を使用して作成し た台付支柱を現場に運んで使用することが行われる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の如く現場で作成することは作業時間やコストが掛かり過ぎると言う問題 があり、一方工場で作成したものは現場までの運搬や取扱いに手間が掛かり、作 業性が悪いなどの問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決せんとするものであって、その特徴とするところは 長さが凡そ２ｍ〜７ｍの支柱及び、該支柱の横断面形状より稍々大となした空窩 を中央部に形成した台座とからなり、支柱及び台座には支柱を台座の空窩へ上方 から嵌入させ、その特定位置で適宜係止させるように構成するものである。

【０００５】

【作用】

台座と支柱とを別体構成で工場生産し、現場へ分解した状態で運び、使用現場 で支柱を台座の中央個所に穿設した窩室内へ上方から嵌入させ、支柱の必要高さ で適宜係止させ、その状態で台座部分を土中へ埋設して固定するようになさしめ る。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案で使用される支柱１の斜視図である。ここに支柱１はＨ形鋼を示 すもので、亜鉛メッキが施されてなり、且つ下部（全長の約１／４〜１／３）は 次述する台座に嵌入させた際、係止棒が挿入されて係止可能となされるための１ 個以上の透孔２が穿設されてなる。

【０００７】 図２は上記支柱１を嵌入支持させるための台座３の斜視図である。ここに台座 ３は型枠内へコンクリートを流して成型するが、その際中央内部には上記支柱１ の横断面形状（図示例ではＨ形断面）より稍々大となした空窩４を上方から一定 深さに中子などを使用して形成する。又、周壁側面を貫通する１個以上の透孔５ を同様にして穿設しておく。

【０００８】 図３は上記支柱１及び台座３を現場で組立てた斜視図であって、組立てに際し ては台座３を横置きにした状態で側方から台座中央の空窩４に対し支柱１を嵌入 させるのであり、この際その嵌入過程の適当位置で、即ち台座外周透孔５と支柱 １の透孔２が一致する適当位置で台座外周の透孔５から係止棒６を挿入して両者 の係合を図られるようになし、しかる後支柱１の中間部を手に持って引起こすよ うになすのである。 図４は土中へ埋込んで防護網７の取付け用に使用した使用状態図である。

【０００９】 本考案では支柱１は長さが凡そ２ｍ〜７ｍの範囲で設計されるのであり、且つ その下部の凡そ１／４〜１／３が台座３の空窩４内へ嵌入されるものとなるので あるが、その際嵌入個所となる部分に穿設した透孔２と台座３の外周側面に設け た透孔５との一致する個所の組合わせ変更により支柱１の突出高さｈを適宜変更 させることが出来るものとなる。

【００１０】 本考案で台座３は縦・横寸法を凡そ１ｍ〜２ｍ×０．５ｍ〜１ｍのものとなさ れるのであり、この際その断面形状は円、或いは角形（主として４角〜８角）の ものとなされる。尚、支柱１は図示のＨ形鋼以外のものでも差支えなく、又金属 材料以外の木製、或いは強化プラスック材等を使用することが出来る。尚、台座 ３は土中へ一定深さ埋設する関係上、腐食のことを考えて専らコンクリート材が 使用されるが、プラスチック材（再生プラスチックも可）で作成することも差し 支えない。

【００１１】 上記実施例では、係止棒６を使用して適宜一定高さに止着させるものについて 説明したが、台座３を有底のものに作成しその有底面で支持されることにより、 或いは適宜上方から有底面に向けて詰材を填入して必要な一定高さのものが得ら れるようになしても良い。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成せしめるものであって、支柱１及び台座３は夫々れ工 場で適宜一定寸法のものを生産するのであり、夫々れ分解した状態で現場に運ぶ ことが出来るため運搬及び取扱いが容易であり、又現場ではその使用事情に応じ た必要な高さ寸法のものへ簡便に組立てることが出来るほか、固定は土中へ掘っ た穴内へ埋めるだけで良いことから、コストの低減と作業性の向上に寄与するこ と大ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案で使用する支柱の斜視図である。

【図２】同台座である。

【図３】組立状態図である。

【図４】使用状態図である。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ 透孔 ３ 台座 ４ 空窩 ５ 透孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長さが凡そ２ｍ〜７ｍの支柱及び、該支
   柱の横断面形状より稍々大となした空窩を中央部に形成
   した台座とからなり、支柱及び台座には支柱を台座の空
   窩へ上方から嵌入させ、その特定位置で適宜係止させる
   ように構成したことを特徴とする現場組立用埋込み台付
   支柱。
2. 【請求項２】 支柱が亜鉛メッキしたＨ形鋼、台座がコ
   ンクリート製であることを特徴とした請求項１記載の現
   場組立用埋込み台付支柱。