JPH0643061A - 吊上型重心測定装置 - Google Patents
吊上型重心測定装置Info
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- JPH0643061A JPH0643061A JP21728192A JP21728192A JPH0643061A JP H0643061 A JPH0643061 A JP H0643061A JP 21728192 A JP21728192 A JP 21728192A JP 21728192 A JP21728192 A JP 21728192A JP H0643061 A JPH0643061 A JP H0643061A
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- Japan
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- gravity
- center
- measured
- main body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被測定物を３個のロードセルを介して吊上げ
た時の重量と、傾斜角度を変えた時の重量の変化から被
測定物の重心位置を求める。 【構成】 下面に被測定物６を位置決めして吊下げるよ
うにした下部フレーム５を上部フレーム１の下側に３個
のロードセル２，３，４を介して取付けることにより吊
り装置本体８を構成し、且つ前記上部フレーム１に設け
た３つの吊り支点９，９，９’を吊り上げる吊上装置１
１を設け、前記吊り支点９，９，９’の１点９’を吊り
支点移動装置１５により前記上部フレーム１に沿って移
動させて吊り装置本体８を傾動可能に構成し、前記吊り
装置本体８に２個の傾斜計１６，１７を互に直角に配設
し、前記ロードセル２，３，４と傾斜計１６，１７を重
心演算装置１９に接続する。
た時の重量と、傾斜角度を変えた時の重量の変化から被
測定物の重心位置を求める。 【構成】 下面に被測定物６を位置決めして吊下げるよ
うにした下部フレーム５を上部フレーム１の下側に３個
のロードセル２，３，４を介して取付けることにより吊
り装置本体８を構成し、且つ前記上部フレーム１に設け
た３つの吊り支点９，９，９’を吊り上げる吊上装置１
１を設け、前記吊り支点９，９，９’の１点９’を吊り
支点移動装置１５により前記上部フレーム１に沿って移
動させて吊り装置本体８を傾動可能に構成し、前記吊り
装置本体８に２個の傾斜計１６，１７を互に直角に配設
し、前記ロードセル２，３，４と傾斜計１６，１７を重
心演算装置１９に接続する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は吊上型重心測定装置に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】各種物流分野、原子力機器等の特に形状
管理が厳しい分野では、機器の重心を正確に知っておく
ことを要求される場合がある。例えば計装板等は重心が
比較的高い位置にある場合が多く、この様な機器を出荷
する際に重心位置が表示されていれば適切な荷作り、運
搬、据付等を行って安全性を向上させることができる。
管理が厳しい分野では、機器の重心を正確に知っておく
ことを要求される場合がある。例えば計装板等は重心が
比較的高い位置にある場合が多く、この様な機器を出荷
する際に重心位置が表示されていれば適切な荷作り、運
搬、据付等を行って安全性を向上させることができる。
【０００３】従来、こうした機器の重心を計測すること
は殆ど行われておらず、重心を出す要求があった場合に
は、設計段階で計算によって重心位置を求めるのが通例
である。
は殆ど行われておらず、重心を出す要求があった場合に
は、設計段階で計算によって重心位置を求めるのが通例
である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の計算によって重心位置を求める方式では、機器各部の
重量や形状を予め計測する作業が必要であり、更に求め
た重量、形状に基づいて機器が組立てられた時の重心を
計算する作業が必要でこの作業が非常に大変であり、コ
ンピュータを使って計算するにしても前記各部の重量、
形状の夫々を入力してやる必要があると共に、組立てる
際の取付け位置、形状等も入力する必要があるため、計
算のための準備作業が大変で長時間を要する問題を有し
てた。又、機器の形状や材料等に変更があった場合に
は、その都度前記計算をやり直す必要があり、非常に大
変な労力となっていた。
の計算によって重心位置を求める方式では、機器各部の
重量や形状を予め計測する作業が必要であり、更に求め
た重量、形状に基づいて機器が組立てられた時の重心を
計算する作業が必要でこの作業が非常に大変であり、コ
ンピュータを使って計算するにしても前記各部の重量、
形状の夫々を入力してやる必要があると共に、組立てる
際の取付け位置、形状等も入力する必要があるため、計
算のための準備作業が大変で長時間を要する問題を有し
てた。又、機器の形状や材料等に変更があった場合に
は、その都度前記計算をやり直す必要があり、非常に大
変な労力となっていた。
【０００５】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなし
たもので、被測定物を３点で吊上げた時のロードセルの
重量と、傾斜角度を変えた時のロードセルの重量の変化
から被測定物の重心位置を容易に求めることができるよ
うにした吊上型重心測定装置を提供することを目的とす
る。
たもので、被測定物を３点で吊上げた時のロードセルの
重量と、傾斜角度を変えた時のロードセルの重量の変化
から被測定物の重心位置を容易に求めることができるよ
うにした吊上型重心測定装置を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、下面に被測定
物を位置決めして吊下げるようにした下部フレームを上
部フレームの下側に３個のロードセルを介して取付ける
ことにより吊り装置本体を構成し、且つ前記上部フレー
ムに設けた３つの吊り支点を吊り上げる吊上装置を設
け、前記吊り支点の１点を吊り支点移動装置により前記
上部フレームに沿って移動させて吊り装置本体を傾動可
能に構成し、前記吊り装置本体に２個の傾斜計を互に直
角に配設し、前記ロードセルと傾斜計を重心演算装置に
接続したことを特徴とする吊上型重心測定装置、及び前
記傾斜計を２個備えることに替えて、吊り装置本体を水
平に保持させることにより、吊り装置本体を傾斜させる
方向の傾斜角度を検出するための１個のみの傾斜計を備
えることを特徴とする吊上型重心測定装置、に係るもの
である。
物を位置決めして吊下げるようにした下部フレームを上
部フレームの下側に３個のロードセルを介して取付ける
ことにより吊り装置本体を構成し、且つ前記上部フレー
ムに設けた３つの吊り支点を吊り上げる吊上装置を設
け、前記吊り支点の１点を吊り支点移動装置により前記
上部フレームに沿って移動させて吊り装置本体を傾動可
能に構成し、前記吊り装置本体に２個の傾斜計を互に直
角に配設し、前記ロードセルと傾斜計を重心演算装置に
接続したことを特徴とする吊上型重心測定装置、及び前
記傾斜計を２個備えることに替えて、吊り装置本体を水
平に保持させることにより、吊り装置本体を傾斜させる
方向の傾斜角度を検出するための１個のみの傾斜計を備
えることを特徴とする吊上型重心測定装置、に係るもの
である。
【０００７】
【作用】請求項１の発明では、下部フレームに被測定物
を位置決めして取付けた吊り装置本体を吊上装置で吊り
上げ、その時の各ロードセルが示す荷重検出値と、２個
の傾斜計が示す傾斜角度を重心演算装置によって計測
し、該重心演算装置により計測された荷重検出値と傾斜
角度から被測定物の重心を通る鉛直線の位置を演算す
る。
を位置決めして取付けた吊り装置本体を吊上装置で吊り
上げ、その時の各ロードセルが示す荷重検出値と、２個
の傾斜計が示す傾斜角度を重心演算装置によって計測
し、該重心演算装置により計測された荷重検出値と傾斜
角度から被測定物の重心を通る鉛直線の位置を演算す
る。
【０００８】次に、吊り支点移動装置により吊り支点の
１点を上部フレームに沿って移動させることにより前記
吊り装置本体を所要の角度で傾斜させ、この時の各ロー
ドセルが示す荷重検出値と、２個の傾斜計が示す傾斜角
度を再び重心演算装置によって計測し、該重心演算装置
により計測された荷重検出値と傾斜角度から被測定物の
重心を通る鉛直線の位置を演算する。
１点を上部フレームに沿って移動させることにより前記
吊り装置本体を所要の角度で傾斜させ、この時の各ロー
ドセルが示す荷重検出値と、２個の傾斜計が示す傾斜角
度を再び重心演算装置によって計測し、該重心演算装置
により計測された荷重検出値と傾斜角度から被測定物の
重心を通る鉛直線の位置を演算する。
【０００９】この様にして得られた傾斜前の重心を通る
鉛直線と傾斜後の重心を通る鉛直線との交点の位置を重
心演算装置によって演算し、更に、被測定物を吊下げな
い状態で予め求めておいた吊り装置本体の重心位置を予
め重心演算装置に入力しておいて、該吊り装置本体の重
心位置で前記交点の位置を補正することにより真の重心
位置を求める。
鉛直線と傾斜後の重心を通る鉛直線との交点の位置を重
心演算装置によって演算し、更に、被測定物を吊下げな
い状態で予め求めておいた吊り装置本体の重心位置を予
め重心演算装置に入力しておいて、該吊り装置本体の重
心位置で前記交点の位置を補正することにより真の重心
位置を求める。
【００１０】請求項２の発明では、吊り装置本体を予め
水平に保持させるようにしているので、傾斜計の数を、
吊り装置本体を傾斜させる方向の傾斜角度を検出するた
めの１個のみとすることができ、重心の演算も簡単とな
る。
水平に保持させるようにしているので、傾斜計の数を、
吊り装置本体を傾斜させる方向の傾斜角度を検出するた
めの１個のみとすることができ、重心の演算も簡単とな
る。
【００１１】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
する。
【００１２】図１，図２は請求項１の発明の一実施例を
示すもので、三角形に枠組みされた上部フレーム１を設
け、該上部フレーム１の三角形の各頂点付近の下側に配
置したロードセル２，３，４を介して３点で前記上部フ
レーム１に取付けるようにした矩形の下部フレーム５を
設け、該下部フレーム５の下面に被測定物６を位置決め
して吊下げるようにした位置決め吊下げ具７を取付けて
吊り装置本体８を構成する。位置決め吊下げ具７は、図
示の場合下部フレーム５の下面に矩形になるように４ヵ
所に配置されており、そのうちの１個７’は位置が固定
で被測定物６の原点を規定するようになっており、他の
３個は被測定物６の大きさが変化しても吊下げることが
できる様に下部フレーム５に沿って移動することができ
るようになっている。
示すもので、三角形に枠組みされた上部フレーム１を設
け、該上部フレーム１の三角形の各頂点付近の下側に配
置したロードセル２，３，４を介して３点で前記上部フ
レーム１に取付けるようにした矩形の下部フレーム５を
設け、該下部フレーム５の下面に被測定物６を位置決め
して吊下げるようにした位置決め吊下げ具７を取付けて
吊り装置本体８を構成する。位置決め吊下げ具７は、図
示の場合下部フレーム５の下面に矩形になるように４ヵ
所に配置されており、そのうちの１個７’は位置が固定
で被測定物６の原点を規定するようになっており、他の
３個は被測定物６の大きさが変化しても吊下げることが
できる様に下部フレーム５に沿って移動することができ
るようになっている。
【００１３】上部フレーム１の三角形の各頂点付近の上
側には３個の吊り支点９を設けて該吊り支点９を吊索１
０を介して吊り上げる様にした吊上装置１１を設ける。
吊上装置１１には、クレーン、ホイスト等種々の装置を
利用することができる。
側には３個の吊り支点９を設けて該吊り支点９を吊索１
０を介して吊り上げる様にした吊上装置１１を設ける。
吊上装置１１には、クレーン、ホイスト等種々の装置を
利用することができる。
【００１４】前記３個の吊り支点９のうち、１個の吊り
支点９’を上部フレーム１に設けたリニヤガイド１２に
沿って他の２個の吊り支点９，９に対して近接離反でき
るように移動可能に取付け、且つ前記１個の吊り支点
９’をボールねじ１３とモータ１４を介して移動させる
ようにした吊り支点移動装置１５を構成する。
支点９’を上部フレーム１に設けたリニヤガイド１２に
沿って他の２個の吊り支点９，９に対して近接離反でき
るように移動可能に取付け、且つ前記１個の吊り支点
９’をボールねじ１３とモータ１４を介して移動させる
ようにした吊り支点移動装置１５を構成する。
【００１５】又、前記吊り装置本体８の上部フレーム１
上に、水平で且つ互に直角をなした２個の傾斜計１６，
１７を設けてＸ方向とＹ方向の水平面からの傾きを検出
することができるようにしている。図中１８は前記各ロ
ードセル２，３，４及び傾斜計１６，１７に接続された
コントロール盤、１９は該コントロール盤を介して前記
各ロードセル２，３，４及び傾斜計１６，１７に接続さ
れ、被測定物６の重心の演算を行うようにした重心演算
装置である。
上に、水平で且つ互に直角をなした２個の傾斜計１６，
１７を設けてＸ方向とＹ方向の水平面からの傾きを検出
することができるようにしている。図中１８は前記各ロ
ードセル２，３，４及び傾斜計１６，１７に接続された
コントロール盤、１９は該コントロール盤を介して前記
各ロードセル２，３，４及び傾斜計１６，１７に接続さ
れ、被測定物６の重心の演算を行うようにした重心演算
装置である。
【００１６】被測定物６の重心を計測するに当っては、
先ず下部フレーム５に位置決め吊下げ具７を介して被測
定物６を位置決めして取付ける。この時固定された１個
の吊下げ具７’に取付けられた側の被測定物６の角部を
原点Ｏとする。続いて被測定物６を取付けた吊り装置本
体８を吊上装置１１により吊り上げて、その時の各ロー
ドセル２，３，４が示す荷重検出値、及び２個の傾斜計
１６，１７が示す傾斜角度を重心演算装置１９により計
測する。この様に計測された荷重検出値と傾斜角度か
ら、重心演算装置１９により前記被測定物６の重心を通
る鉛直線の位置を演算する。
先ず下部フレーム５に位置決め吊下げ具７を介して被測
定物６を位置決めして取付ける。この時固定された１個
の吊下げ具７’に取付けられた側の被測定物６の角部を
原点Ｏとする。続いて被測定物６を取付けた吊り装置本
体８を吊上装置１１により吊り上げて、その時の各ロー
ドセル２，３，４が示す荷重検出値、及び２個の傾斜計
１６，１７が示す傾斜角度を重心演算装置１９により計
測する。この様に計測された荷重検出値と傾斜角度か
ら、重心演算装置１９により前記被測定物６の重心を通
る鉛直線の位置を演算する。
【００１７】即ち、図３（Ａ）（Ｂ）に示すように吊上
状態で傾斜している被測定物６の上部の１つの角部を原
点Ｏとして、傾斜計１６，１７にて計測した傾斜角度θ
x，θyから前記原点Ｏを通るＸ’，Ｙ’の水平面πを設
定して該水平面π上に被測定物の上面形状を投影する。
状態で傾斜している被測定物６の上部の１つの角部を原
点Ｏとして、傾斜計１６，１７にて計測した傾斜角度θ
x，θyから前記原点Ｏを通るＸ’，Ｙ’の水平面πを設
定して該水平面π上に被測定物の上面形状を投影する。
【００１８】方向余弦ｌ，ｍ，ｎは、水平面π：ｌｘ＋
ｍｙ＋ｎｚ＝０と表わせるから、 ｓｉｎθx＝−ｌ ｓｉｎθy＝−ｍ ｌ2＋ｍ2＋ｎ2＝１ よりｌ，ｍ，ｎが求まる。
ｍｙ＋ｎｚ＝０と表わせるから、 ｓｉｎθx＝−ｌ ｓｉｎθy＝−ｍ ｌ2＋ｍ2＋ｎ2＝１ よりｌ，ｍ，ｎが求まる。
【００１９】Ａ’点の座標（ｘa’，ｙa’，ｚa’）
【数１】 これを解くと
【数２】 となる。
【００２０】Ｂ’点の座標（ｘb’，ｙb’，ｚb’）
【数３】 これを解くと
【数４】 となる。
【００２１】重心を通る垂直な線をＧＧ’（Ｇは平面π
上の点）とする。 ＧＧ’⊥平面π
上の点）とする。 ＧＧ’⊥平面π
【００２２】原点Ｏ、Ａ点、Ｂ点における荷重計測値
を、Ｌ1，Ｌ2，Ｌ3とすると、平面π上の重心点Ｇ’
（ｘg’，ｙg’，ｚg’）は下記の如く求まる。
を、Ｌ1，Ｌ2，Ｌ3とすると、平面π上の重心点Ｇ’
（ｘg’，ｙg’，ｚg’）は下記の如く求まる。
【数５】
【００２３】よって直線ＧＧ’は
【数６】 となる。
【００２４】次に、吊り支点移動装置１５により吊り支
点９の１個９’を上部フレーム１に沿って移動させるこ
とにより前記吊り装置本体８を所要の角度θx’，θy’
で傾斜させ、この時の各ロードセル２，３，４の荷重検
出値Ｌ1’，Ｌ2’，Ｌ3’から、前記式（６）と同様の
方法で、省略するが式（６）’を求め、このようにして
求められた式（６）、（６）’を連立方程式として解く
ことにより、重心の座標を求めることができる。
点９の１個９’を上部フレーム１に沿って移動させるこ
とにより前記吊り装置本体８を所要の角度θx’，θy’
で傾斜させ、この時の各ロードセル２，３，４の荷重検
出値Ｌ1’，Ｌ2’，Ｌ3’から、前記式（６）と同様の
方法で、省略するが式（６）’を求め、このようにして
求められた式（６）、（６）’を連立方程式として解く
ことにより、重心の座標を求めることができる。
【００２５】即ち、上記計算により、被測定物６の傾斜
前の重心を通る鉛直線と傾斜後の重心を通る鉛直線との
交点の位置（重心）が求められることになる。しかしこ
の交点は被測定物６以外に吊り装置本体８をも含めた重
さの重心であるので、被測定物６を吊下げていない状態
で予め求めておいた吊り装置本体８のみの重心位置を予
め重心演算装置１９に入力しておいて、この吊り装置本
体８の重心により前記吊り装置本体８を含めて演算され
た交点の位置を補正することにより、真の重心位置を質
量比から演算する。
前の重心を通る鉛直線と傾斜後の重心を通る鉛直線との
交点の位置（重心）が求められることになる。しかしこ
の交点は被測定物６以外に吊り装置本体８をも含めた重
さの重心であるので、被測定物６を吊下げていない状態
で予め求めておいた吊り装置本体８のみの重心位置を予
め重心演算装置１９に入力しておいて、この吊り装置本
体８の重心により前記吊り装置本体８を含めて演算され
た交点の位置を補正することにより、真の重心位置を質
量比から演算する。
【００２６】従って上記実施例によれば、被測定物６を
吊り装置本体８により吊り上げてこの時のロードセル
２，３，４と傾斜計１６，１７の計測を行い、続いて吊
り装置本体８を傾斜させて同様の計測を行うのみで重心
の測定を行うことができ、簡単な操作で短時間に被測定
物の重心位置を正確に測定することができる。
吊り装置本体８により吊り上げてこの時のロードセル
２，３，４と傾斜計１６，１７の計測を行い、続いて吊
り装置本体８を傾斜させて同様の計測を行うのみで重心
の測定を行うことができ、簡単な操作で短時間に被測定
物の重心位置を正確に測定することができる。
【００２７】又、図４は請求項２の発明の実施例を示す
もので、吊り装置本体８（図１参照）によって被測定物
６を水平に保持することができるようにしてあり、この
状態からＹ軸は水平を保ったままで吊り装置本体８をＸ
軸の方向のみに傾斜させるようにし、この時の傾斜角度
θを検出するための１個の傾斜計１６を設けるようにし
た場合を示している。
もので、吊り装置本体８（図１参照）によって被測定物
６を水平に保持することができるようにしてあり、この
状態からＹ軸は水平を保ったままで吊り装置本体８をＸ
軸の方向のみに傾斜させるようにし、この時の傾斜角度
θを検出するための１個の傾斜計１６を設けるようにし
た場合を示している。
【００２８】この実施例によれば、被測定物６が水平状
態の時の３個のロードセル２，３，４の検出重量から重
心を通る鉛直線（ｘ1，ｙ1）Ｗ1を求めることができ、
更に被測定物が傾斜させられた時の重心を通る鉛直線
（ｘ2，ｙ1は変化せず）Ｗ2が求められ上記両鉛直線
Ｗ1，Ｗ2の交点の高さ位置ｈ1は、 ｈ1＝ｘ1ｃｏｔθ−ｘ2ｃｏｓｅｃθ …（７） となり、前記ｘ1，ｙ1，ｈ1から重心Ｇ位置が測定され
る。この時、予め求めておいた吊り装置本体８の重心に
よって前記重心点Ｇ位置を補正することは前述と同様で
ある。
態の時の３個のロードセル２，３，４の検出重量から重
心を通る鉛直線（ｘ1，ｙ1）Ｗ1を求めることができ、
更に被測定物が傾斜させられた時の重心を通る鉛直線
（ｘ2，ｙ1は変化せず）Ｗ2が求められ上記両鉛直線
Ｗ1，Ｗ2の交点の高さ位置ｈ1は、 ｈ1＝ｘ1ｃｏｔθ−ｘ2ｃｏｓｅｃθ …（７） となり、前記ｘ1，ｙ1，ｈ1から重心Ｇ位置が測定され
る。この時、予め求めておいた吊り装置本体８の重心に
よって前記重心点Ｇ位置を補正することは前述と同様で
ある。
【００２９】上記実施例によれば、設置する傾斜計１６
を１個のみとすることができ、更に重心の演算も簡略に
することができる。
を１個のみとすることができ、更に重心の演算も簡略に
することができる。
【００３０】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、被測定物の座標が得られる状態であれば
ロードセルの数及び吊り支点の数を変更することも可能
であること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
ものではなく、被測定物の座標が得られる状態であれば
ロードセルの数及び吊り支点の数を変更することも可能
であること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【００３１】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、被測定物をロ
ードセルを介して３点で吊上げた時の各ロードセルの検
出荷重と２個の傾斜計からの傾斜角度を測定し、更に被
測定物の原点を変えずに傾斜角度を変えてもう一度ロー
ドセルによる荷重を計測することにより、重心演算装置
によって被測定物の傾斜前の重心を通る鉛直線と傾斜後
の重心を通る鉛直線との交点の位置（重心）を演算し、
更に吊り装置本体の重心による補正を行うことにより、
簡単な操作で短時間に而も精度良く被測定物の重心位置
を知ることができる優れた効果を奏し得る。
ードセルを介して３点で吊上げた時の各ロードセルの検
出荷重と２個の傾斜計からの傾斜角度を測定し、更に被
測定物の原点を変えずに傾斜角度を変えてもう一度ロー
ドセルによる荷重を計測することにより、重心演算装置
によって被測定物の傾斜前の重心を通る鉛直線と傾斜後
の重心を通る鉛直線との交点の位置（重心）を演算し、
更に吊り装置本体の重心による補正を行うことにより、
簡単な操作で短時間に而も精度良く被測定物の重心位置
を知ることができる優れた効果を奏し得る。
【００３２】請求項２の発明によれば、吊り装置本体を
予め水平に保持させるようにすることにより、傾斜計の
数を吊り装置本体を傾斜させる方向の傾斜角度を検出す
るための１個のみとすることができ、更に重心の演算も
簡単化できる。
予め水平に保持させるようにすることにより、傾斜計の
数を吊り装置本体を傾斜させる方向の傾斜角度を検出す
るための１個のみとすることができ、更に重心の演算も
簡単化できる。
【図１】請求項１の発明の一実施例を示す正面図であ
る。
る。
【図２】図１の平面図である。
【図３】（Ａ）（Ｂ）は請求項１の発明による重心計測
原理を示す線図である。
原理を示す線図である。
【図４】請求項２の発明の重心計測原理を示す線図であ
る。
る。
１ 上部フレーム ２ ロードセル ３ ロードセル ４ ロードセル ５ 下部フレーム ６ 被測定物 ８ 吊り装置本体 ９ 吊り支点 ９’ 吊り支点（移動用） １１ 吊上装置 １５ 吊り支点移動装置 １６ 傾斜計 １７ 傾斜計 １９ 重心演算装置
Claims (2)
- 【請求項１】 下面に被測定物を位置決めして吊下げる
ようにした下部フレームを上部フレームの下側に３個の
ロードセルを介して取付けることにより吊り装置本体を
構成し、且つ前記上部フレームに設けた３つの吊り支点
を吊り上げる吊上装置を設け、前記吊り支点の１点を吊
り支点移動装置により前記上部フレームに沿って移動さ
せて吊り装置本体を傾動可能に構成し、前記吊り装置本
体に２個の傾斜計を互に直角に配設し、前記ロードセル
と傾斜計を重心演算装置に接続したことを特徴とする吊
上型重心測定装置。 - 【請求項２】 請求項１の傾斜計を２個備えることに替
えて、吊り装置本体を水平に保持させることにより、吊
り装置本体を傾斜させる方向の傾斜角度を検出するため
の１個のみの傾斜計を備えることを特徴とする吊上型重
心測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21728192A JPH0643061A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 吊上型重心測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21728192A JPH0643061A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 吊上型重心測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0643061A true JPH0643061A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16701683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21728192A Pending JPH0643061A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 吊上型重心測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0643061A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009031218A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Katsuzo Kawanishi | 重心位置算出方法、持上計量装置、及び重量取得方法 |
| JP2012037469A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Yamato Scale Co Ltd | 重心位置測定装置 |
| JP2015163538A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 東芝ロジスティクス株式会社 | 荷振れ検出装置、確認装置及び荷振れ検出方法 |
| EP3059200A1 (en) * | 2015-02-19 | 2016-08-24 | Nissan Motor Manufacturing (UK) Ltd. | Control method for crane system including a spreader beam |
| JP2020024123A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | 株式会社エアロネクスト | 重心位置測定方法 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP21728192A patent/JPH0643061A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009031218A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Katsuzo Kawanishi | 重心位置算出方法、持上計量装置、及び重量取得方法 |
| JP2012037469A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Yamato Scale Co Ltd | 重心位置測定装置 |
| JP2015163538A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 東芝ロジスティクス株式会社 | 荷振れ検出装置、確認装置及び荷振れ検出方法 |
| EP3059200A1 (en) * | 2015-02-19 | 2016-08-24 | Nissan Motor Manufacturing (UK) Ltd. | Control method for crane system including a spreader beam |
| JP2020024123A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | 株式会社エアロネクスト | 重心位置測定方法 |
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