JPH0642920Y2 - ウエザーストリップの取付け構造 - Google Patents

ウエザーストリップの取付け構造

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JPH0642920Y2
JPH0642920Y2 JP1985161743U JP16174385U JPH0642920Y2 JP H0642920 Y2 JPH0642920 Y2 JP H0642920Y2 JP 1985161743 U JP1985161743 U JP 1985161743U JP 16174385 U JP16174385 U JP 16174385U JP H0642920 Y2 JPH0642920 Y2 JP H0642920Y2
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JP
Japan
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water
clip
weather strip
sheet metal
seal member
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JP1985161743U
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JPS6268849U (ja
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英行 重松
佑治 山本
洋 田中
亮 芦川
達夫 石田
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案におけるウエザーストリップは、自動車の車体開
口部の板金部にクリップを介して装着される。より詳細
に述べると、本考案のウエザーストリップの取付け構造
においては、少なくともクリップ挿入孔を含むウエザー
ストリップの取付基部に防食剤を配合した水膨張性組成
物より成るシール部材が一体に形成されていて、防水性
と板金部の防食性を同時に発現するという優れた効果を
発揮し、自動車用ウエザーストリップの用途をより拡大
する。
〔従来の技術〕
自動車用のウエザーストリップは、防水、防音及び防塵
の目的で車体開口部に装着されている。
第6図は従来のウエザーストリップの構造を示す断面図
である。第6図に示すように、従来のウエザーストリッ
プは、中空状シール部材5をその内部に数個の中空部3
及び4を設けて単一素材により一体に押出成形した構造
のものがあり、取付基部面から中空部3に達して穿設さ
れたクリップ挿入孔9に、クリップ2の頭部7を挿入し
て中空部3内に固定させた後、板金部6に設けられた孔
にクリップの脚部8を挿入して装着されている。
上記のような構造より成る従来のウエザーストリップ
は、主としてEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン タ
ーポリマー)等を主原料とし、必要によりスポンジ状又
はソリッド状に形成されている。従って、従来タイプの
ウエザーストリップの防水効果は、ゴム弾性圧のみによ
るものであり不十分なものであった。従って第6図にお
いて、外部(矢印方向)より侵入した水は、比較的容易
に空隙部X及びX′まで侵入する。更に多量の水が侵入
した場合は、クリップ2を伝わってドア下方にまで水が
侵入して滞留する。従って空隙部、板金部とクリップ間
或いはドア下方に流出せずに滞留した水により、経時と
共に板金部に錆が発生し腐食するという大きな欠点があ
る。
所で、実開昭59-4309号、実開昭59-174913号及び実開昭
60-28515号では、水膨張性素材を使用して防水効果を向
上させるウインドシール用ウエザーストリップが開示さ
れている。この種のタイプのウエザーストリップは、ゴ
ム弾性圧による防水効果及び水を吸収して自己体積膨張
圧による止水効果により、ウエザーストリップの防止効
果をより完全なものとしようとするものであるが、従来
のウエザーストリップと同様に防食性がなく、経時と共
に板金部が腐食するという大きな欠点がある。
〔本考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、従来のウエザーストリップの欠点である板金
部の腐食を抑制し、併せてウエザーストリップの本来の
目的である防水効果を完全ならしめることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述した問題点は、クリップ挿入孔を含むウエザースト
リップの取付基部に防食剤を配合した水膨張性組成物よ
り成るシール部材を一体に形成することによって解決さ
れる。
以下本考案の実施例を図面により説明する。
第1図及び第2図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は取付基部10全面とクリップ2挿入部分を水膨張性組
成物から成るシール部材1で形成したウエザーストリッ
プの断面図。第2図は取付基部の凹部に水膨張性組成物
から成るシール部材1を一体に形成したウエザーストリ
ップの断面図である。
本考案で使用する水膨張性組成物は、ゴム、熱可塑性樹
脂及びそれらの混合物から成る群から選択された一種10
0重量部に対し、高吸水性樹脂10〜200重量部及び腐食防
止剤5〜30重量部を配合して成り、金属に対する腐食抑
制効果と、水と接触すると組成物中の親水性部分が水の
分子と水素給合し、物理的、化学的な吸水、抱水が生
じ、その結果自己体積が膨張する性質を有する。
〔作用〕
本考案におけるウエザーストリップの取付け構造の作用
を図面により説明する。
第3図は、本考案におけるウエザーストリップを自動車
ドアの板金部に装着した状態を示す第5図A−A線断面
の部分拡大図で、シール部材1が水を吸収して膨張した
状態を示す。第3図において、車外(矢印方向)より侵
入した水はシール部材1に触れて吸収される。水を吸収
したシール部材は自己体積の数倍に膨張する。その効
果、ウエザーストリップの持つゴム弾性圧と水吸収によ
る膨張圧の相乗効果により水の車室内及び板金部への侵
入は完全に阻止される。
第4図は別の態様を示すものであるが、第3図と同様の
作用、効果が得られる。
所で本考案の最も重要な特徴は、シール部材を形成する
水膨張性組成物に防錆機能を持たせた点である。
本考案の防錆効果について以下述べる。
本考案における水膨張性組成物には、酸化タングステン
塩、ホスホン酸塩、アミノトリスメチレンホスホン酸、
有機リン酸エステル、アミリン酸塩から成る群から選択
される金属腐食防止剤が配合されている。この金属腐食
防止剤は水の存在下で水溶液として溶出し、ウエザース
トリップが当接している金属表面に薄い皮膜を形成し腐
食の進行を遅延させ防錆効果を発現する。
〔実施例〕
第1図は、自動車のドアの板金部に装着するウエザース
トリップの一実施例を示す断面図である。
第1図において、11は従来の材料から成るスポンジゴム
の芯体で、該芯体は中空状シール部材5及び中空部3及
び4を一体に設けた構成とする。1は防食剤を配合した
水膨張性組成物で形成したシール部材である。本実施例
はクリップ挿入孔9及び取付基部10面をシール部材で形
成する。尚、クリップ挿入孔を形成するシール部材は、
クリップの胴部12の直径より太く形成する。
第2図は他の実施例を示す断面図で、従来の材料から成
るスポンジゴム芯体11の取付基部10凹部に、防食を配合
した水膨張性組成物から成るシール部材1を一体に形成
する。
本考案におけるウエザーストリップは、押出成形法によ
り一体成形される。
〔効果〕
本考案のウエザーストリップの取付け構造においては、
水膨張性組成物から成るシール部材(1)が少なくとも
クリップの挿入孔を含むウエザーストリップの取付基部
(10)に設けられているため、外部から水が侵入する
と、まずシール部材が水を吸収して膨張し、そのゴム弾
性圧による防水効果に加えて、その吸水膨張圧による防
水効果が相乗作用として生じて十分な防水効果を発現す
る。その結果、クリップの脚部と板金部の孔との間隙が
シールされるため、その間隙から板金部内部への水の侵
入は完全に阻止される。また、該シール部材(1)に水
溶出性の金属腐食防止剤が配合されていることにより、
吸収した水によって該金属腐食防止剤がウエザーストリ
ップ表面に溶出し、該ウエザーストリップが当接してい
る板金部と、クリップの脚部および頭部との表面に薄い
皮膜を形成し、腐食を防止する効果がある。更に、該シ
ール部材(1)を構成する水膨張性組成物は、水の含
水、保水及び放水機能を有するため、金属腐食防止剤の
溶出が容易となり、ひいては一層効果的に防食を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本考案の実施例を示す断面図であ
る。第3図及び第4図は第5図のA−A線断面の部分拡
大図で、第3図は板金部に装着された第1図のシール部
材が水を吸収して膨張した状態を示し、第4図は板金部
に装着された第2図のシール部材が水を吸収して膨張し
た状態を示す。第5図は本考案の適用箇所を説明する自
動車の概略図、第6図は第5図A−A線断面を示す従来
例の部分拡大図である。 1……シール部材、2……クリップ、3・4……中空
部、5……中空状シール部材、6……板金部、7……ク
リップ頭部、8……クリップ脚部、9……クリップ挿入
孔、10……取付基部、11……芯体、X、X′……空隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 佑治 広島県福山市松浜町2丁目2番11号 広島 化成株式会社内 (72)考案者 田中 洋 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (72)考案者 芦川 亮 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (72)考案者 石田 達夫 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (56)参考文献 特開 昭56−149483(JP,A) 実開 昭59−4309(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両等の板金部に設けた孔と、前記孔にそ
    の脚部を挿入し、胴部および頭部を前記板金部表面に突
    出せしめたクリップと、前記クリップの頭部を挿入する
    クリップ挿入孔および前記頭部を収容する中空部を有す
    るウエザーストリップとを具備したウエザーストリップ
    の取付け構造において、前記クリップ挿入孔を含む前記
    板金部に対する前記ウエザーストリップの取付基部に、
    水膨張性組成物より成るシール部材を一体に形成すると
    ともに、前記水膨張性組成物に、酸化タングステン塩、
    ホスホン酸塩、アミノトリスメチレンホスホン酸、有機
    リン酸エステル及びアミリン酸塩から成る群から選択さ
    れる水溶出性の金属腐食防止剤を配合して成ることを特
    徴とするウエザーストリップの取付け構造。
JP1985161743U 1985-10-22 1985-10-22 ウエザーストリップの取付け構造 Expired - Lifetime JPH0642920Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6268849U JPS6268849U (ja) 1987-04-30
JPH0642920Y2 true JPH0642920Y2 (ja) 1994-11-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6268849U (ja) 1987-04-30

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