JPH0642890B2 - 生体接着剤塗布装置 - Google Patents
生体接着剤塗布装置Info
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- JPH0642890B2 JPH0642890B2 JP62182830A JP18283087A JPH0642890B2 JP H0642890 B2 JPH0642890 B2 JP H0642890B2 JP 62182830 A JP62182830 A JP 62182830A JP 18283087 A JP18283087 A JP 18283087A JP H0642890 B2 JPH0642890 B2 JP H0642890B2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/00491—Surgical glue applicators
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61B17/00491—Surgical glue applicators
- A61B2017/00495—Surgical glue applicators for two-component glue
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は人間または動物に対して動物性蛋白質を主成分
とする生体接着剤を適用するための装置に関する。さら
に詳しくは人間もしくは動物の組織または器管などを接
合したり、傷口をシールしたり、出血箇所の止血を行っ
たりするために用いられる生体接着剤塗布装置に関す
る。
とする生体接着剤を適用するための装置に関する。さら
に詳しくは人間もしくは動物の組織または器管などを接
合したり、傷口をシールしたり、出血箇所の止血を行っ
たりするために用いられる生体接着剤塗布装置に関す
る。
〈従来の技術〉 動物性蛋白質を主成分とする生体接着剤は、蛋白質の溶
液とこの蛋白質の凝塊形状を促進する凝固因子の溶液と
を混ぜ合せることにより現場で形成される。この種の生
体接着剤を使用する場合、たとえば第XIII因子およびフ
ィブリノーゲンを含有する溶液をトロンビン含有溶液と
混合し、これを接着または保護すべき裂傷部位に適用す
る場合には、従来、一方の溶液を適用部位に塗布し、こ
れに他方の溶液を被覆する方法、または2つの溶液を混
合溶液内などであらかじめ混合し、それをシリンジに吸
い込んで、次いで接着すべき部位に塗布する方法が採用
されていた。
液とこの蛋白質の凝塊形状を促進する凝固因子の溶液と
を混ぜ合せることにより現場で形成される。この種の生
体接着剤を使用する場合、たとえば第XIII因子およびフ
ィブリノーゲンを含有する溶液をトロンビン含有溶液と
混合し、これを接着または保護すべき裂傷部位に適用す
る場合には、従来、一方の溶液を適用部位に塗布し、こ
れに他方の溶液を被覆する方法、または2つの溶液を混
合溶液内などであらかじめ混合し、それをシリンジに吸
い込んで、次いで接着すべき部位に塗布する方法が採用
されていた。
ところが上記の方法はいずれも欠点を有するものであっ
た。すなわち1番目の方法は、2つの溶液が完全に混合
しないうちに表面の固化が生じるために混合が不完全に
なり、従って接着力の低下が生じるので問題があり、ま
た2番目の方法は、2つの溶液を混合すると直ちに接着
剤の固化が起こってしまうので、2溶液の混合後素早く
接着剤を適用部位に塗布しなければならず、相当の熟練
を必要とし、またたとえ適用できたとしても適用分野が
限られているので問題であった。
た。すなわち1番目の方法は、2つの溶液が完全に混合
しないうちに表面の固化が生じるために混合が不完全に
なり、従って接着力の低下が生じるので問題があり、ま
た2番目の方法は、2つの溶液を混合すると直ちに接着
剤の固化が起こってしまうので、2溶液の混合後素早く
接着剤を適用部位に塗布しなければならず、相当の熟練
を必要とし、またたとえ適用できたとしても適用分野が
限られているので問題であった。
そこでこのような問題点を解決するための方法として、
近年、異る2つの溶液をそれぞれ2本のシリンジ体にあ
らかじめ収納しておき、これらシリンジ体に収納された
2つの溶液を同時に注出させて、2つの溶液を混合させ
ながら塗布する方法が提案されている(米国特許第3,22
3,083号公報、特開昭56-152641号公報、実開昭62-62674
号公報、実開昭62-62675号公報、実開昭62-65972公報、
実開昭62-65973号公報)。
近年、異る2つの溶液をそれぞれ2本のシリンジ体にあ
らかじめ収納しておき、これらシリンジ体に収納された
2つの溶液を同時に注出させて、2つの溶液を混合させ
ながら塗布する方法が提案されている(米国特許第3,22
3,083号公報、特開昭56-152641号公報、実開昭62-62674
号公報、実開昭62-62675号公報、実開昭62-65972公報、
実開昭62-65973号公報)。
米国特許第3,223,083号公報の発明は生体組織等を接着
剤で接着する方法に関するものであり、クランプ状保持
手段によつて保持された2本のシリンジ体とY字管、ナ
イロン製のアダプター、および注射針とから構成された
生体接着剤の塗布装置が開示されている。シリンジ体の
円錐部(ノズル)はY字管に挿入されており、このY字
管において生体接着剤を構成する2成分は混合される
が、2溶液混合後塗布までの距離が長く射出作業に時間
を要するので、操作中に接着剤の固化が進んで接着力の
低下が生じる。また射出作業を中断した場合にはY字管
での接着剤の固化が避けられないため、射出作業中断後
にY字管を交換しなければならず厄介である。
剤で接着する方法に関するものであり、クランプ状保持
手段によつて保持された2本のシリンジ体とY字管、ナ
イロン製のアダプター、および注射針とから構成された
生体接着剤の塗布装置が開示されている。シリンジ体の
円錐部(ノズル)はY字管に挿入されており、このY字
管において生体接着剤を構成する2成分は混合される
が、2溶液混合後塗布までの距離が長く射出作業に時間
を要するので、操作中に接着剤の固化が進んで接着力の
低下が生じる。また射出作業を中断した場合にはY字管
での接着剤の固化が避けられないため、射出作業中断後
にY字管を交換しなければならず厄介である。
また特開昭56-152641号公報の発明は、上記塗布装置の
欠点を改良するもので、シリンジ体の円錐部が生体接着
剤の各成分用の隔離コンベアー流路を包含する集合ヘッ
ドによって接続され、必要ならば混合ニードルを集合ヘ
ッドに嵌められるようにし、プランジャの一体的作動手
段により2つのシリンジ体から同時にかつ同量の溶液を
射出させ、集合ヘッドで2液を混合して適用部位に混合
2液(接着剤)を注入できるようにしたものである。こ
れは確かに上記米国特許に開示された装置の欠点を改良
するものではあるが、接着剤の射出作業を中断した場合
に、集合ヘッド内での接着剤の固化が緩和されるとはい
うものの固化が回避されるわけではないので、射出作業
中断後にやはり集合ヘッドを交換する必要が生ずること
があり問題である。また集合ヘッドに接着剤塗布用の注
射針などを接続した場合には、2溶液混合後塗布までの
距離が長くなるので、やはり塗布操作中に接着剤の固化
が進んで接着剤の接着力が低下することが避けられな
い。
欠点を改良するもので、シリンジ体の円錐部が生体接着
剤の各成分用の隔離コンベアー流路を包含する集合ヘッ
ドによって接続され、必要ならば混合ニードルを集合ヘ
ッドに嵌められるようにし、プランジャの一体的作動手
段により2つのシリンジ体から同時にかつ同量の溶液を
射出させ、集合ヘッドで2液を混合して適用部位に混合
2液(接着剤)を注入できるようにしたものである。こ
れは確かに上記米国特許に開示された装置の欠点を改良
するものではあるが、接着剤の射出作業を中断した場合
に、集合ヘッド内での接着剤の固化が緩和されるとはい
うものの固化が回避されるわけではないので、射出作業
中断後にやはり集合ヘッドを交換する必要が生ずること
があり問題である。また集合ヘッドに接着剤塗布用の注
射針などを接続した場合には、2溶液混合後塗布までの
距離が長くなるので、やはり塗布操作中に接着剤の固化
が進んで接着剤の接着力が低下することが避けられな
い。
また実開昭62-62674号、同62-62675号、同62-65972号、
同62-65973号公報の考案は、いずれも特開昭56-152641
号の発明においてシリンジを保持する手段とプランジャ
を一体的に作動する手段とを改良しよとするものであ
る。従ってこれらはいずれも特開昭56-152641号の発明
における上記問題点を解決するものではない。
同62-65973号公報の考案は、いずれも特開昭56-152641
号の発明においてシリンジを保持する手段とプランジャ
を一体的に作動する手段とを改良しよとするものであ
る。従ってこれらはいずれも特開昭56-152641号の発明
における上記問題点を解決するものではない。
しかも従来一般に行われていた接着剤の塗布方法は勿論
のこと、米国特許第3,223,083号公報に開示されたもの
を始めとする前記生体接着剤の塗布装置を用いて行う接
着剤の塗布は、簡単な患部表面への塗布を行なうには適
しているが、頭蓋の内側や消化管、気管などの体内組織
への適用は困難である。
のこと、米国特許第3,223,083号公報に開示されたもの
を始めとする前記生体接着剤の塗布装置を用いて行う接
着剤の塗布は、簡単な患部表面への塗布を行なうには適
しているが、頭蓋の内側や消化管、気管などの体内組織
への適用は困難である。
〈発明の解決しようとする問題点〉 本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、本発明の第
1の目的は、接着剤の塗布操作中断によって接着剤の装
置内での固化を生ずることがなく、また塗布操作中に接
着剤の接着力が低下することのない生体接着剤塗布装置
を提供することにある。また本発明の第2の目的は、頭
蓋の内側などの複雑な体内組織にも適用することのでき
る生体接着剤塗布装置を提供することにある。
1の目的は、接着剤の塗布操作中断によって接着剤の装
置内での固化を生ずることがなく、また塗布操作中に接
着剤の接着力が低下することのない生体接着剤塗布装置
を提供することにある。また本発明の第2の目的は、頭
蓋の内側などの複雑な体内組織にも適用することのでき
る生体接着剤塗布装置を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は上記問題点を解決するために鋭意検討を行な
ったところ、一体的に保持された1組のシリンジ体の狭
窄端に、容易に変形可能な2本のノズルを装着し、この
2本のノズルを変形し必要ならば結束してノズルの先端
を揃えて使用することにより上記問題点が全て解決する
ことを見出し本発明に到達した。
ったところ、一体的に保持された1組のシリンジ体の狭
窄端に、容易に変形可能な2本のノズルを装着し、この
2本のノズルを変形し必要ならば結束してノズルの先端
を揃えて使用することにより上記問題点が全て解決する
ことを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、狭窄端を有するバレルおよびこのバ
レルに挿入された摺動可能なプランジャからなる1組の
シリンジ体と、この1組のシリンジ体の狭窄端に装着し
て使用する容易に変形可能な2本のノズル、前記1組の
シリンジ体を保持固定するための手段および、前記1組
のシリンジ体のプランジャを一体的に作動させるための
手段、とから構成されてなる装置であって、前記ノズル
が針基とこの針基に挿着固定された刃先のない変形自在
な針管とからなり、該針管が焼鈍されたステンレス鋼で
形成されたことを特徴とする生体接着剤塗布装置。
レルに挿入された摺動可能なプランジャからなる1組の
シリンジ体と、この1組のシリンジ体の狭窄端に装着し
て使用する容易に変形可能な2本のノズル、前記1組の
シリンジ体を保持固定するための手段および、前記1組
のシリンジ体のプランジャを一体的に作動させるための
手段、とから構成されてなる装置であって、前記ノズル
が針基とこの針基に挿着固定された刃先のない変形自在
な針管とからなり、該針管が焼鈍されたステンレス鋼で
形成されたことを特徴とする生体接着剤塗布装置。
〈作用〉 本発明の生体接着剤塗布装置は、シリンジ体の狭窄端に
刃先のない変形自在な針管を有するノズルが装置されて
いるので、容易に変形してノズルの先端を揃えることが
でき、また必要ならばノズルの一部または全体を結束し
て用いることができる。従って近接した2つのノズルか
ら射出される2種類の溶液は、ほぼ同じ位置に同時に塗
布されることになるので、塗布面の表面に接した部分の
溶液の固化が生じる前に2つの溶液の適当な混合が行わ
れ、強力な接着を行なうことができる。
刃先のない変形自在な針管を有するノズルが装置されて
いるので、容易に変形してノズルの先端を揃えることが
でき、また必要ならばノズルの一部または全体を結束し
て用いることができる。従って近接した2つのノズルか
ら射出される2種類の溶液は、ほぼ同じ位置に同時に塗
布されることになるので、塗布面の表面に接した部分の
溶液の固化が生じる前に2つの溶液の適当な混合が行わ
れ、強力な接着を行なうことができる。
またノズルを容易に変形することができるので、頭蓋の
内側や耳道の深部、消化管の内面など複雑な部位への適
用も可能である。
内側や耳道の深部、消化管の内面など複雑な部位への適
用も可能である。
〈実施例〉 次に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る生体接着剤塗布装置の
平面図、第2図は第1図の塗布装置の分解説明図、第3
図は使用時のノズルの変形例、第4図は一体的作動手段
の他の例である。
平面図、第2図は第1図の塗布装置の分解説明図、第3
図は使用時のノズルの変形例、第4図は一体的作動手段
の他の例である。
第1図および第2図に示すように本発明の生体接着剤塗
布装置は1組のシリンジ体(1)、(1)と1組のノズル
(2)、(2)、シリンジ保持手段(3)および一体的作動手段
(4)とから構成されており、2本のシリンジ体(1)、(1)
から同時に異る2つの溶液を射出して、塗布対象部位ま
たはその直前で2つの溶液を混合し、接着剤を調製して
接着剤の塗布を行なうものである。
布装置は1組のシリンジ体(1)、(1)と1組のノズル
(2)、(2)、シリンジ保持手段(3)および一体的作動手段
(4)とから構成されており、2本のシリンジ体(1)、(1)
から同時に異る2つの溶液を射出して、塗布対象部位ま
たはその直前で2つの溶液を混合し、接着剤を調製して
接着剤の塗布を行なうものである。
シリンジ体(1)は一般にガラスや透明な合成樹脂のたと
えばポリプロピレンやポリカーボネート、ポリスチレン
などの材料で形成されており、その一端にこれを前記ノ
ズル(2)の針基(8)に挿入して両者を嵌合するための狭窄
端(6)(以下、チップという)を有するバレル(5)と、こ
のバレル(5)に挿入された滑らかに摺動可能なプランジ
ャ(7)とから構成されている。
えばポリプロピレンやポリカーボネート、ポリスチレン
などの材料で形成されており、その一端にこれを前記ノ
ズル(2)の針基(8)に挿入して両者を嵌合するための狭窄
端(6)(以下、チップという)を有するバレル(5)と、こ
のバレル(5)に挿入された滑らかに摺動可能なプランジ
ャ(7)とから構成されている。
ノズル(2)は注射針状に形成されたものであり、針基(8)
とこの針基(8)に挿入して固着された刃先のない変形自
在な針管(9)とから構成されている。針基(8)は普通ポリ
プロピレンやポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ABS樹脂などの合成樹脂で形成されており、
一般に前記シリンジ体(1)のチップ(6)を挿入して嵌合す
ることができるような形状に形成される。一方針管(9)
は細いパイプ状のものであり、軟質の合成樹脂や高延性
の医療用金属材料などで形成されるが、塑性の大きい高
延性の医療用金属材料が好ましく、とくにステンレス鋼
が好ましい。これは頭蓋の内側などの複雑な場所への接
着剤塗布を行なう場合、高延性の医療用金属材料で形成
された針管を有するノズルが効果があるからであり、こ
の点については本出願人らがすでに提案している(実願
昭61-61152号)。
とこの針基(8)に挿入して固着された刃先のない変形自
在な針管(9)とから構成されている。針基(8)は普通ポリ
プロピレンやポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ABS樹脂などの合成樹脂で形成されており、
一般に前記シリンジ体(1)のチップ(6)を挿入して嵌合す
ることができるような形状に形成される。一方針管(9)
は細いパイプ状のものであり、軟質の合成樹脂や高延性
の医療用金属材料などで形成されるが、塑性の大きい高
延性の医療用金属材料が好ましく、とくにステンレス鋼
が好ましい。これは頭蓋の内側などの複雑な場所への接
着剤塗布を行なう場合、高延性の医療用金属材料で形成
された針管を有するノズルが効果があるからであり、こ
の点については本出願人らがすでに提案している(実願
昭61-61152号)。
針管(9)の形成材料は、軟質の合成樹脂としてはたとえ
ばポリエチレンやエチレン−プロピレン共重合体、ポリ
プロピレン、エチレン−ポリテトラフルオロエチレン共
重合体などが使用でき、また高延性の医療用金属材料と
してはたとえばステンレス鋼、タンタル、チタン−タン
タル合金などが使用しうる。コスト面を考慮した場合に
は合成樹脂が有利であるが、生体の複雑な部位への適用
を考慮した場合には、少なくとも1本のノズルは形成さ
れた針管が塑性を有するよう高延性の医療用金属材料を
用いて形成する必要がある。そして医療用金属材料とし
てはコストの面からもステンレス鋼、とくにJIS−G
4303に規定されるSUS316Lが好ましく、ステンレ
ス鋼を用いる場合には、注射針の製造過程で得られるパ
イプをそのまま用いることができ、製造されたパイプが
硬い場合には焼鈍を行なうことにより軟化させて使用す
る。
ばポリエチレンやエチレン−プロピレン共重合体、ポリ
プロピレン、エチレン−ポリテトラフルオロエチレン共
重合体などが使用でき、また高延性の医療用金属材料と
してはたとえばステンレス鋼、タンタル、チタン−タン
タル合金などが使用しうる。コスト面を考慮した場合に
は合成樹脂が有利であるが、生体の複雑な部位への適用
を考慮した場合には、少なくとも1本のノズルは形成さ
れた針管が塑性を有するよう高延性の医療用金属材料を
用いて形成する必要がある。そして医療用金属材料とし
てはコストの面からもステンレス鋼、とくにJIS−G
4303に規定されるSUS316Lが好ましく、ステンレ
ス鋼を用いる場合には、注射針の製造過程で得られるパ
イプをそのまま用いることができ、製造されたパイプが
硬い場合には焼鈍を行なうことにより軟化させて使用す
る。
シリンジ保持手段(3)は1対のシリンジ体(1)、(1)を一
体的に保持して固定するものであり色々な形状のものが
考えられるが、第2図に示すものはその一例である。こ
れはその一つの面にバレル(5)の外壁の形状に対応した
2本の平行な溝(10)、(10)が形成されたもので、溝(10)
の深さはバレル(5)の横断面の半径よりも大きく、従っ
て溝(10)の入口が狭くなっており、溝(10)にバレル(5)
を嵌入したときに丁度溝壁によってバレル(5)が保持さ
れるようになっている。そして溝(10)と直角な端面には
好ましくはプランジャ(7)を押す時に指を掛けることが
できるようフランジ(11)が形成されている。
体的に保持して固定するものであり色々な形状のものが
考えられるが、第2図に示すものはその一例である。こ
れはその一つの面にバレル(5)の外壁の形状に対応した
2本の平行な溝(10)、(10)が形成されたもので、溝(10)
の深さはバレル(5)の横断面の半径よりも大きく、従っ
て溝(10)の入口が狭くなっており、溝(10)にバレル(5)
を嵌入したときに丁度溝壁によってバレル(5)が保持さ
れるようになっている。そして溝(10)と直角な端面には
好ましくはプランジャ(7)を押す時に指を掛けることが
できるようフランジ(11)が形成されている。
シリンジ保持手段(3)は1箇のみ使用してもその機能を
果すことができるが、バレル(5)の前後に1箇ずつ計2
箇用いても良く、その場合にはシリンジ体(1)、(1)を強
く固定することができるので、ノズル(2)、(2)の先端が
摩れることがなく操作性が良くなる。
果すことができるが、バレル(5)の前後に1箇ずつ計2
箇用いても良く、その場合にはシリンジ体(1)、(1)を強
く固定することができるので、ノズル(2)、(2)の先端が
摩れることがなく操作性が良くなる。
一体的作動手段(4)は2本のプランジャ(7)、(7)のフラ
ンジ部分(13)、(13)を固定して、プランジャ(7)、(7)が
バレル(5)、(5)内を一体的に移動できるようにするもの
であり、色々な形状のものが考えられる。第2図および
第4図に示すものはその一例であり、第2図のものはプ
ランジャ(7)、(7)のロツド(12)、(12)を嵌入させるため
の2本の平行な溝(14)、(14)と、この溝(14)、(14)と垂
直な押え板(15)とが一体的に形成されている。溝(14)、
(14)の形状はロッド(12)、(12)が溝(14)、(14)に嵌入さ
れて保持されるようほぼ前記シリンジ保持手段(3)の溝
(10)、(10)と同様の形状に形成されており、溝(14)、(1
4)と押え板(15)との間にはプランジャ(7)、(7)のフラン
ジ部分(13)、(13)に対応して間隙(16)が形成されてい
る。
ンジ部分(13)、(13)を固定して、プランジャ(7)、(7)が
バレル(5)、(5)内を一体的に移動できるようにするもの
であり、色々な形状のものが考えられる。第2図および
第4図に示すものはその一例であり、第2図のものはプ
ランジャ(7)、(7)のロツド(12)、(12)を嵌入させるため
の2本の平行な溝(14)、(14)と、この溝(14)、(14)と垂
直な押え板(15)とが一体的に形成されている。溝(14)、
(14)の形状はロッド(12)、(12)が溝(14)、(14)に嵌入さ
れて保持されるようほぼ前記シリンジ保持手段(3)の溝
(10)、(10)と同様の形状に形成されており、溝(14)、(1
4)と押え板(15)との間にはプランジャ(7)、(7)のフラン
ジ部分(13)、(13)に対応して間隙(16)が形成されてい
る。
また第4図のものはプランジャ(7)、(7)のフランジ部分
(13)、(13)に対応した幅の内部空間を有するもので、こ
の内部空間にフランジ部分(13)、(13)が挿入されて固定
されるように形成されている。
(13)、(13)に対応した幅の内部空間を有するもので、こ
の内部空間にフランジ部分(13)、(13)が挿入されて固定
されるように形成されている。
尚シリンジ保持手段(3)および一体的作動手段(4)の形成
材料としては一般に合成樹脂が用いられ、たとえばポリ
エチレンやポリプロピレン、アクリロニトリルブタジェ
ンスチレン共重合体、ポリカーボネートなどが好適に使
用しうる。
材料としては一般に合成樹脂が用いられ、たとえばポリ
エチレンやポリプロピレン、アクリロニトリルブタジェ
ンスチレン共重合体、ポリカーボネートなどが好適に使
用しうる。
次に本発明の生体接着剤塗布装置の使用方法について説
明する。
明する。
本発明の生体接着剤塗布装置の使用に際しては、まず1
組のシリンジ体(1)、(1)の一方にたとえばフィブリノー
ゲン溶液を、他方にトロンビン溶液を同量収容し、それ
から第1図に示すようにこの溶液の収容された1組のシ
リンジ体をシリンジ保持手段(3)で固定し、次いでシリ
ンジ体(1)、(1)のチップ(6)、(6)に1組のノズル(2)、
(2)を装着し、プランジャ(7)、(7)のフランジ部分(1
3)、(13)およびそれに隣接するロッド(12)、(12)部分に
一体的作動手段(4)を装着して生体接着剤塗布装置を組
み立てる。次にノズル(2)、(2)の針管(9)、(9)をたとえ
ば第3図に示すような形に変形し、必要ならば第3図の
(b)や(c)のようなたとえば軟質の合成樹脂で形成された
補助具を用いて針管(9)、(9)の先端を揃える。そしてシ
リンジ保持手段(3)のフランジ(11)に人差指を掛け、親
指で一体的作動手段(4)を押してプランジャ(7)、(7)を
一体的にバレル(5)、(5)内を押し進め、2つの溶液を同
時に塗布対象部位に射出させれば良い。
組のシリンジ体(1)、(1)の一方にたとえばフィブリノー
ゲン溶液を、他方にトロンビン溶液を同量収容し、それ
から第1図に示すようにこの溶液の収容された1組のシ
リンジ体をシリンジ保持手段(3)で固定し、次いでシリ
ンジ体(1)、(1)のチップ(6)、(6)に1組のノズル(2)、
(2)を装着し、プランジャ(7)、(7)のフランジ部分(1
3)、(13)およびそれに隣接するロッド(12)、(12)部分に
一体的作動手段(4)を装着して生体接着剤塗布装置を組
み立てる。次にノズル(2)、(2)の針管(9)、(9)をたとえ
ば第3図に示すような形に変形し、必要ならば第3図の
(b)や(c)のようなたとえば軟質の合成樹脂で形成された
補助具を用いて針管(9)、(9)の先端を揃える。そしてシ
リンジ保持手段(3)のフランジ(11)に人差指を掛け、親
指で一体的作動手段(4)を押してプランジャ(7)、(7)を
一体的にバレル(5)、(5)内を押し進め、2つの溶液を同
時に塗布対象部位に射出させれば良い。
尚、針管(9)、(9)の変形はノズル(2)、(2)をチップ
(6)、(6)に装着する前に行っても構わない。
(6)、(6)に装着する前に行っても構わない。
〈試験例〉 第1表は本発明の生体接着剤塗布装置を用いた場合と、
特開昭56-152641号公報で開示された塗布装置を用いた
場合とで接着力を比較したものである。
特開昭56-152641号公報で開示された塗布装置を用いた
場合とで接着力を比較したものである。
従来のものに比べて大幅に接着力が向上しているのが分
かる。
かる。
但し、本試験に用いた生体接着剤は、フィブリノーゲン
をアプロチニン溶液で可溶化して得られた溶液と、トロ
ンビンを塩化カルシウム溶液で可溶化して得られた溶液
とから構成されている。
をアプロチニン溶液で可溶化して得られた溶液と、トロ
ンビンを塩化カルシウム溶液で可溶化して得られた溶液
とから構成されている。
〈発明の効果〉 以上説明してきたことから明らかなように、本発明の生
体接着剤塗布装置を用いることにより、次のような利点
を得ることができる。
体接着剤塗布装置を用いることにより、次のような利点
を得ることができる。
(1)射出直後に2液が混合されるか、あるいは2溶液の
混合後射出までの距離が極めて短かいので、接着剤の塗
布操作中断があっても接着剤が装置内で固化を生ずるこ
とがない。従ってノズルを交換する必要がないので経済
的であり、また接着力も従来のものより強力である。
混合後射出までの距離が極めて短かいので、接着剤の塗
布操作中断があっても接着剤が装置内で固化を生ずるこ
とがない。従ってノズルを交換する必要がないので経済
的であり、また接着力も従来のものより強力である。
(2)ノズルを容易に変形することができるので頭蓋の内
側や耳道の深部、消化管の内面など複雑な部位に適用す
ることができる。
側や耳道の深部、消化管の内面など複雑な部位に適用す
ることができる。
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図の分解説明図、第3図は使用時のノズルの変形例、第
4図は一体的作動手段の他の例である。 〈主な符号の説明〉 1:シリンジ体、2:ノズル 3:シリンジ保持手段、4:一体的作動手段 5:バレル、6:チップ 7:プランジャ、8:針基 9:針管
図の分解説明図、第3図は使用時のノズルの変形例、第
4図は一体的作動手段の他の例である。 〈主な符号の説明〉 1:シリンジ体、2:ノズル 3:シリンジ保持手段、4:一体的作動手段 5:バレル、6:チップ 7:プランジャ、8:針基 9:針管
Claims (1)
- 【請求項1】狭窄端を有するバレルおよびこのバレルに
挿入された摺動可能なプランジャからなる1組のシリン
ジ体と、該1組のシリンジ体の狭窄端に挿着して使用す
る容易に変形可能な2本のノズル、前記1組のシリンジ
体を保持固定するための手段および、前記1組のシリン
ジ体のプランジャを一体的に作動させるための手段、と
から構成されてなる装置であって、前記ノズルが針基と
この針基に挿着固定された刃先のない変形自在な針管と
からなり、該針管が焼鈍されたステンレス鋼で形成され
たことを特徴とする生体接着剤塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182830A JPH0642890B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | 生体接着剤塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182830A JPH0642890B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | 生体接着剤塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6425843A JPS6425843A (en) | 1989-01-27 |
JPH0642890B2 true JPH0642890B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=16125212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62182830A Expired - Fee Related JPH0642890B2 (ja) | 1987-07-21 | 1987-07-21 | 生体接着剤塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642890B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523148A (ja) * | 1998-08-18 | 2002-07-30 | バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド | シーラントアプリケータチップおよび適用法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7909808B2 (en) | 2003-06-13 | 2011-03-22 | Medlogic Global Limited | Dual-ended applicator for dispensing two fluids |
US8702751B2 (en) | 2006-06-30 | 2014-04-22 | Advanced Medical Solutions (Plymouth) Limited | Surgical adhesive applicator |
US8518076B2 (en) | 2007-01-08 | 2013-08-27 | Advanced Medical Solutions (Plymouth) Limited | Surgical adhesive applicator |
US8342765B2 (en) | 2008-06-12 | 2013-01-01 | Advanced Medical Solutions (Plymouth) Limited | Liquid applicator |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT366916B (de) * | 1980-04-02 | 1982-05-25 | Immuno Ag | Vorrichtung zur applikation eines gewebeklebstoffes auf basis von menschlichen oder tierischenproteinen |
-
1987
- 1987-07-21 JP JP62182830A patent/JPH0642890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523148A (ja) * | 1998-08-18 | 2002-07-30 | バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド | シーラントアプリケータチップおよび適用法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6425843A (en) | 1989-01-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |