JPH0642681Y2 - 可動式防火壁 - Google Patents

可動式防火壁

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JPH0642681Y2
JPH0642681Y2 JP8386490U JP8386490U JPH0642681Y2 JP H0642681 Y2 JPH0642681 Y2 JP H0642681Y2 JP 8386490 U JP8386490 U JP 8386490U JP 8386490 U JP8386490 U JP 8386490U JP H0642681 Y2 JPH0642681 Y2 JP H0642681Y2
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衛 神坂
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衛 神坂
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ビルなどの建物の遮炎性、遮煙性の優れた
防火壁で、通常の防火・防煙シャッター、防火シャッタ
ー代りに使用できる可動式防火壁に関する。
従来の技術 ビルなどの建物の防火・防煙シャッター、防火シャッタ
ー(以下防火シャッターと略称する)は、建築基準法施
工令により、鋼板の厚さが1.5mm以上の甲種防火戸と、
鋼板の厚さが0.8〜1.2mmの乙種防火戸の2種類がある。
この防火シャッターは、用途により窓、出入口用防火戸
で耐風圧機能をもった外壁用防火シャッター、火炎を一
定区画に閉じ込め延焼を防ぐ耐火機能をもった屋内用防
火シャッターおよび煙を遮断し防煙区間をつくり、避難
路を確保する屋内用防煙シャッターがある。
しかし、従来の防火シャッターは鋼板のみから構成され
ているため、例えばシャッターの裏側に可燃性物品が接
触して置かれているような場合、表側が火炎などにより
加熱されると、裏側の物品が燃え出す危険がある。
考案が解決しようとする課題 上記のごとく、従来の鋼板のみから構成された防火シャ
ッターは遮炎性、遮煙性は優れているが、シャッター自
体の電熱性が問題となることがある。
この考案は、かかる欠点を除くため種々研究の結果、ま
た最近建築基準法施工令が改正されたのを期に、従来の
防火シャッターに代り防火性能の優れた可動式防火壁を
提供するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この考案の可動式防火壁は、
両側側面と底面を開放した横に細長い箱状で耐火性材料
からなり、内部空間の厚さが異なる複数枚のパネルを、
空間厚さの大きいパネルを外側にして順次組合せ、最小
厚さの空間を有するパネルの空間に、単板からなり上記
空間を有するパネルより幅を長くし、かつ下面に遮煙部
材を貼着した接床用パネルを組合せ、天井に設けたパネ
ルケースに伸縮自在に収納し、各パネルが順次引き出さ
れたとき、それぞれのパネルを所定高さ位置に係止する
段部を設けたガイドレールをパネルの両側側面に対応し
て建物の側壁に組込み、上記接床用パネルの両側端部に
結着したワイヤーロープをガイドレールに沿うて天井へ
向けて架設し、天井内で巻取り、巻もどし自在に設け、
ガイドレールとパネルとの間に遮煙用部材を設けてな
る。
上記パネルは、耐火製木材からなる一対のボードを対向
し上端間を幅の異なる鋼板で接続して内部空間の厚さの
異なる複数枚のパネルと、一枚のボードで接床用パネル
を構成する。あるいは、片側表面を除いて全表面に鋼板
を貼着した耐火性木材または断熱不燃材からなる一対の
ボードを鋼板面を外向きまたは内向きにして対向し、上
端間を幅の異なる鋼板で接続して内部空間厚さの異なる
複数枚のパネルと、全表面を鋼板で被覆した一枚のボー
ドで接床用パネルを構成する。
また、接床用パネルには、避難用くぐり戸を設けること
ができる。この避難用くぐり戸は、接床用パネルと同じ
構成のパネル材をばね蝶番で吊支し、表裏いずれにも簡
単に押し開けるとともの常に垂直面位置にもどるように
する。
作用 可動式防火壁を下降して通路を遮断する際は、開閉機を
介してパネルを吊り上げているワイヤーロープを緩めて
やれば、各パネルは自重により迅速に降下して遮断でき
る。
パネルは防火性能の優れた材料で構成され、かつ接床用
パネル以外は内部空間を有するため、断熱性が高めら
れ、防火壁として所要の遮熱、遮炎、遮煙性能を十二分
に発揮できる。
実施例 この考案の実施例を図面に基いて説明する。
第5図に示すように、防火木材を所定寸法(厚さは10〜
50mm)に裁断した一対のボード(9)の板面を対向し
て、その上縁間に厚さ0.8〜1.6mmの鋼板(11)を渡して
ねじ釘などで固定し、両側側面と底面を解放した横に長
い箱状で、左右ボード間の空間の厚さtが異なる第1パ
ネル(1)、第2パネル(2)および第3パネル(3)
を造る。
この空間の厚さtは、第2図に示すように、厚さtが最
も大きい第1パネル(1)の空間(1−1)に第2パネ
ルがはまり、第2パネル(2)の空間(2−1)に第3
パネル(3)がはまるように、それぞれの寸法が決めら
れる。そして、第3パネル(3)の空間(3−1)には
接床用パネル(4)がはまる。
上記接床用パネル(4)は、長さが第1〜3パネルより
やや長い一枚のボードからなり、その上縁両側端にはワ
イヤロープ(15)を係止する止め環(7)が設けられ、
床面に接触する下縁にはパネル長さ全体にわたり・遮煙
ゴム(8)が貼着される。
上記可動式防火壁は、建物の一対の壁(16)にそれぞれ
ガイドレール(6)を設けるとともに、天井(17)上に
パネルケース(5)を設け、接床用パネル(4)の止め
環(7)に係止したワイヤロープ(15)をパネルケース
両側端の上方にそれぞれ設置したプーリ(18)を経て開
閉機(19)の操作により巻取りプーリ(20)に巻き上
げ、各パネルを引き上げて、パネルケース(5)に収納
するように設ける。
ガイドレール(6)は、第2図、第4図に示すように、
各パネルの両側側面を案内するようにパネル長さ、厚さ
などに見合う寸法により形成される。すなわち、横断面
では中央の接床用パネル(4)がはまる部分は壁側に突
出し、両端は折曲げられパネルを係止する縁辺となる。
縦断面では上方から第1パネル(1)が係止する部分の
幅が最も広く、第2パネル(2)、第3パネル(3)が
係止する部分の順で幅が狭くなる。したがって、途中に
第1パネル(1)を係止する段部(6−1)、第2パネ
ル(2)を係止する段部(6−2)および第3パネル
(3)を係止する段部(6−3)が形成され、防火壁が
閉じた状態では各パネルはそれぞれの段部に係止してい
る。
なお、接床用パネル(4)には、必要により避難用くぐ
り戸(21)を設ける。この避難用くぐり戸(21)は、例
えばパネルを部分的に切り取りパネル本体上縁の鋼板と
の間にばね蝶番を設けて吊支し、表裏いずれにも簡単に
押し開けるとともに、ばね力により常に垂直面位置にも
どるように設ける。
上記はパネルを耐火木材で形成した場合であるが、他の
構成とした場合を第6図について説明する。第6図
(a)に示すように、片側表面を除いた全表面に鋼板
(12)を貼着した防火木材または断熱不燃材を所定寸法
に裁断してなる一対のボード(10)を鋼板面を外向きに
して、その上縁間を鋼板(13)で接続したパネル、また
は第6図(c)に示すように鋼板面を内向きにして、そ
の上縁間を鋼板(13)で接続したパネルで、第5図の実
施例と同様に空間の厚さtが異なる第1パネル(1)、
第2パネル(2)および第3パネル(3)を作る。一
方、第6図(b)に示す接床用パネル(4)は、防火木
材または断熱不燃材を鋼板(14)で被覆し、上縁端に止
め環(7)を設け、下縁にはパネル長さ全体にわたり遮
煙ゴム(8)を貼着してなる。この場合の防火壁も上記
実施例と同様に第1図〜第4図に示す構成により作られ
る。
なお、図には防火壁を4枚のパネルで構成した場合につ
いて説明したが、これに限るものではない。しかし、一
般に建物の室の高さは2400〜2800mm、天井上の空間は70
0〜1000mmあるから、防火壁は3〜4枚のパネルから構
成し、接床用パネル(4)の高さを500〜800mmとし、腹
ばいでくぐり抜けられる避難用くぐり戸(21)を作れる
高さを確保することが望ましい。
第1図、第2図は防火壁を使用状態で示したが、通常は
開閉機(19)を作動してワイヤロープ(15)を巻取りプ
ーリ(20)に巻き上げ、各パネルをパネルケース(5)
に収納しておく。
そして、日常の開閉時には、押しボタンスイッチを開閉
して開閉機(19)を操作してワイヤロープ(15)を伸ば
しパネルを降下させる。すると、第1パネル(1)は段
部(6−1)に、第2パネル(2)は段部(6−2)
に、第3パネル(3)は段部(6−3)に、それぞれ係
止し、また接床用パネル(4)は遮煙ゴム(8)を介し
て床面に圧接し、通路は防火壁で遮断される。
火炎発生時には、所要箇所に設置されている熱感知器、
煙感知器の信号により開閉機(19)のブレーキを解放し
て自重で降下させる。
なお、防火壁を降下させる際、パネルの両側側面がガイ
ドレールに当り降下に支障をきたすのを防止し、円滑に
降下させるため、接床用パネルの両側側面の下端に案内
ローラ(図示省略)を設けることができる。
また、天井板とパネルケースとの間にはパッキングをは
め、ガイドレールとパネルとの間にはバッキングを設
け、遮煙性能を確保する。
考案の効果 この考案は、耐火性ボードを使った内部空間のある複数
枚のパネルを伸縮自在に組合せ可動式とするから、硬質
で厚さのあるパネルであるにかかわらず、天井上にコン
パクトに収納することができる。
また、パネルは、内部空間があって十分な厚さがあり、
優れた断熱効果が得られ、防火壁として十二分な遮炎
性、遮煙性が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施による可動式防火壁の使用状態
における正面図、第2図は第1図A−A線上の縦断面
図、第3図は第1図B−B線上の横断面図、第4図はガ
イドレール部分の詳細を示す拡大横断面図、第5図はパ
ネルの一実施例を示し、図(a)は第1〜3パネルの断
面図、図(b)は接床用パネルの断面図、第6図はパネ
ルの他の実施例を示し、図(a)は鋼板面を外向きにし
た第1〜3パネルの断面図、図(b)は接床用パネルの
断面図、図(c)は鋼板面を内向きにした第1〜3パネ
ルの断面図である。 1…第1パネル、2…第2パネル 3…第3パネル 1−1、2−1、3−1…空間 4…接床用パネル 5…パネルケース、6…ガイドレール 6−1、6−2、6−3…段部 7…止め環、8…遮煙ゴム 9、10…ボード 11、12、13、14…鋼板 15…ワイヤロープ、16…壁 17…天井、18…プーリ 19…開閉機、20…巻取りプーリ 21…避難用くぐり戸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側側面と底面を開放した横に細長い箱状
    で耐火性材料からなり、内部空間の厚さが異なる複数枚
    のパネルを、空間厚さの大きいパネルを外側にして順次
    組合せ、最小厚さの空間を有するパネルの空間に、単板
    からなり上記空間を有するパネルより幅を長くし、かつ
    下面に遮煙部材を貼着した接床用パネルを組合せ、天井
    に設けたパネルケースに伸縮自在に収納し、各パネルが
    順次引き出されたとき、それぞれのパネルを所定高さ位
    置に係止する段部を設けたガイドレールをパネルの両側
    側面に対応して建物の側壁に組込み、上記接床用パネル
    の両側端部に結着したワイヤーロープをガイドレールに
    沿うて天井へ向けて架設し、天井内で巻取り、巻もどし
    自在に設け、ガイドレールとパネルとの間に遮煙用部材
    を設けた可動式防火壁。
  2. 【請求項2】耐火性木材からなる一対のボードを対向
    し、上端間を幅の異なる鋼板で接続して内部空間厚さの
    異なる複数枚のパネルと、一枚のボードで接床用パネル
    を構成した請求項1記載の可動式防火壁。
  3. 【請求項3】片側表面を除いた全表面に鋼板を貼着した
    耐火性木材または断熱不燃材からなる一対のボードを鋼
    板面を外向きまたは内向きにして対向し、上端間を幅の
    異なる鋼板で接続して内部空間厚さの異なる複数枚のバ
    ネルと、全表面を鋼板で被覆した一枚のボードで接床用
    パネルを構成した請求項1記載の可動式防火壁。
  4. 【請求項4】接床用パネルの一部に避難用くぐり戸を設
    けた請求項1、2および3記載の可動式防火壁。
JP8386490U 1990-08-07 1990-08-07 可動式防火壁 Expired - Lifetime JPH0642681Y2 (ja)

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JPH0442850U JPH0442850U (ja) 1992-04-10
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