JPH0642674B2 - 監視伝送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は通信設備の動作状態を遠隔監視するための監視
伝送装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の監視伝送装置として次のようなものがあ
った。

第１の監視伝送装置は、装置の動作条件や機能条件を規
定するパラメータ類を全く設けていないものである。

第２の監視伝送装置は、前記パラメータの設定によって
装置の動作条件等を変更できるものであり、このパラメ
ータ設定手段が装置内部のスイッチ群，ＲＯＭ・ＩＣ又
は不揮発性ＲＡＭ・ＩＣと設定器とによる半固定設定に
より行われるものである。

第３の監視伝送装置は、前記パラメータをセンタ側の監
視伝送装置からリモート側の監視伝送装置にデータ伝送
で転送する形式のものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の監視伝送装置は以下の欠点があった。

（イ）第２の監視伝送装置は、パラメータ設定により装
置の動作条件を変更できるが、このパラメータをリモー
ト側の監視伝送装置においてローカル的に設定する構造
となっているため、パラメータを変更する際に保守者が
リモート側の監視伝送装置まで出向いて人為的に変更し
なければならない。従って変更作業に手間を要しかつパ
ラメータの変更設定に誤りを招き易い。また、パラメー
タの設定内容が不良になった場合の異常検出やパラメー
タ再設定をリモート側の監視伝送装置ごとローカル的か
つ人為的に行わなければならず、極めて煩雑な作業を強
いるものであった。

（ロ）第３の監視伝送装置は、リモート側の監視伝送装
置でパラメータが失われたり、パラメータ設定内容が破
壊された場合の回復手段がないため、装置の信頼性に欠
けていた。

本発明の目的は、上記課題を解決し、センタ側の監視伝
送装置によるリモート側監視伝送装置の一元管理と管理
の省略化を図った監視伝送装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、センタ側監視伝送装置とこのセンタ側監視伝
送装置に接続された複数のリモート側監視伝送装置との
間でポーリング・セレクティング方式によって情報の伝
送を行う監視伝送装置であって、 前記センタ側監視伝送装置は、前記リモート側監視伝送
装置の各々の管理情報を記憶した記憶部と、この記憶部
内の管理情報を変更可能でありかつこの変更時又はリモ
ート側監視伝送装置からの管理情報転送要求時に前記変
更又は転送要求のあったリモート側監視伝送装置に変更
管理情報又は転送要求管理情報をセレクティング手順で
伝送する中央処理部とを備え、 前記リモート側監視伝送装置は、前記センタ側監視伝送
装置から伝送された管理情報を記憶するための記憶部
と、この記憶部にセンタ側監視伝送装置から伝送された
管理情報を記憶させかつこの記憶させた管理情報の障害
の有無を定期的に検査して障害検出時にポーリング手順
で前記管理情報転送要求をセンタ側監視伝送装置に対し
て行う中央処理部とを備えていることを特徴とする。

〔実施例〕

本発明の実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例に係る監視伝送装置を示すブ
ロック図である。

監視伝送装置は、図に示すように、センタ側監視伝送装
置１と、このセンタ側監視伝送装置１に通信回線２を介
して接続されたｎ台のリモート側監視伝送装置３(1)〜
３(n) とにより構成され、センタ側監視伝送装置１とリ
モート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）との間でポー
リング・セレクティング方式によって所定の情報を伝送
するものである。

センタ側監視伝送装置１は、通信回線２を介してリモー
ト側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）と情報の送受を行
うための通信制御部４と、情報を記憶するための記憶部
５と、これら通信制御部４及び記憶部５を制御可能な中
央処理部６とを備えている。

記憶部５は、リモート側監視伝送装置の動作条件及び機
能条件等を示す管理情報を記憶するためのものである。
この管理情報は、各リモート側監視伝送装置３(1)（〜
３(n) ）の動作条件等を示すものである。記憶部５は各
リモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）に対応した
ｎ個の管理情報を内部に記憶している。

中央処理部６は、通信制御部４を介して各リモート側監
視伝送装置３(1)（〜３(n) ）とポーリング・セレクテ
ィング方式によって通信する一般的機能と、記憶部５に
前記管理情報を記憶させる機能と、記憶部５内の管理情
報を変更又はリモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n)
）へ転送する機能とを有する。また、中央処理部６
は、第２図に示すように、転送される情報が特定のリモ
ート側監視伝送装置の管理情報であることを示すキーワ
ード部７ａ，記憶部５内の管理情報と同一内容のデータ
部７ｂ及びチェックデータ部７ｃで管理情報７を構成し
て転送する機能を有する。チェックデータ部７ｃには、
例えばデータ部７ｂに誤りがあるか否かを水平パリティ
チェックによって行うために用いる水平パリティビット
等の水平パリティデータが含まれている。更に中央処理
部６は、リモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）か
らの異常通告電文13を受信した場合にポーリング・セレ
クティング手段の一環として異常通告電文13を送信した
リモート側監視伝送装置を特定し、そのリモート側監視
伝送装置に正しい内容の管理情報７を転送する機能をも
有する。

リモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）は、センタ
側監視伝送装置１からの管理情報７を通信回線２を介し
て受信可能な装置で、一般に被監視設備８(1)（〜８(n)
）のある遠隔地に設置される。このリモート側監視伝
送装置３(1)（〜３(n) ）は、センタ側監視伝送装置１
によるポーリング・セレクティング方式の通信時に情報
の送受信を制御する通信制御部９(1)（〜９(n) ）と、
センタ側監視伝送装置１からの管理情報７を記憶可能な
記憶部10(1)（〜10(n) ）と、被監視設備８(1)（〜８
(n) ）からの監視情報を入力する入出力部11(1)（〜11
(n) ）と、これら通信制御部９(1)（〜９(n) ），記憶
部10(1)（〜10(n) ）及び入出力部11(1)（〜11(n) ）を
制御する中央処理部12(1)（〜12(n) ）とを備えてい
る。

中央処理部12(1)（〜12(n) ）は、センタ側監視伝送装
置１からの管理情報７のキーワード部７ａに基づいて管
理情報が否かを識別する機能と、管理情報７を記憶部10
(1)（〜10(n) ）に記憶させる機能と、記憶部10(1)（〜
10(n) ）内の管理情報７のデータ部７ｂに障害があるか
否かを検査するチェック機能とを併有する。中央処理部
12(1)（〜12(n) ）によるチェック機能は、管理情報７
のデータ部７ｂとチェックデータ部７ｃとをつき合せ、
データ部７ｂとチェックデータ部７ｃの内容が水平パリ
ティの関係にあるか否かを調べ、水平パリティの関係に
ない場合にはデータ部７ｂに障害が生じたことを示すと
共にリモート側監視伝送装置を特定する異常通告電文13
を通信制御部９(1)（〜９(n) ），通信回線２及び通信
制御部４を介して中央処理部６に送信する機能である。

次に、本実施例の監視伝送装置が示す動作について説明
する。

センタ側監視伝送装置１の記憶部５に各リモート側監視
伝送装置３(1)（〜３(n) ）の管理情報が中央処理部６
の制御によって記憶される。

リモート側監視伝送装置３(1)〜３(n) の立上がり時に
は、各リモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）に対
応したｎ個の管理情報７が、セレクティング手順により
転送される。このとき、中央処理部６により、管理情報
７のキーワード部７ａには各リモート側監視伝送装置を
特定しかつ管理情報であることを示すキーワードが挿入
され、データ部７ｂには記憶部５内の管理情報と同一内
容のデータが各リモート側監視伝送装置に対応して挿入
され、かつチェックデータ部７ｃには水平パリティビッ
ト等が挿入される。

ｎ個の管理情報７は、各リモート側監視伝送装置３(1)
（〜３(n) ）の通信制御部９(1)（〜９(n) ）に順次入
力される。中央処理部12(1)（〜12(n) ）は、キーワー
ド部７ａに基づき、入力したｎ個の管理情報７のうち自
分のリモート側監視伝送装置３(1)（〜３(n) ）を特定
している管理情報７のみを記憶部10(1)（〜10(n) ）に
記憶させる。このようにして全リモート側監視伝送装置
３(1)〜３(n) に各リモート側監視伝送装置に対応した
管理情報７が記憶される。

リモート側監視伝送装置３(1)の入出力部11(1)で入力す
る被監視設備８(1)からの監視情報数等を変更したい場
合には、記憶部10(1)内の管理情報を書換えなければな
らない。この場合、センタ側監視伝送装置１の中央処理
部６が、記憶部５に記憶されているリモート側監視伝送
装置３(1)の管理情報を変更したい内容に書換えた後、
その管理情報を管理情報７としてセレクティング手順に
よってリモート側監視伝送装置３(1)に転送する。通信
回線２と通信制御部９(1)を介して前期管理情報７を受
信した中央処理部12(1)は、この管理情報７を記憶部10
(1)に入力し記憶内容を変更する。

リモート側監視伝送装置３(1)の電源断等により記憶部1
0(1)に記憶されている管理情報７のデータ部７ｂの内容
が破壊された場合には、中央処理部12(1)の定期的なチ
ェック機能により、データ部７ｂとチェックデータ部７
ｃとが水平パリティの関係にないことが検出される。こ
の結果、中央処理部12(1)は、記憶部10(1)内の管理情報
に障害が生じたことを示すと共にリモート側監視伝送装
置３(1)を特定した異常通告電文13を一定周期のポーリ
ング時に通信回線２を介してセンタ側監視伝送装置１に
転送する。通信制御部４を介して異常通告電文13を受信
した中央処理部６は、リモート側監視伝送装置３(1)の
管理情報を記憶部５から取り出し管理情報７としてセレ
クティング手順によってリモート側監視伝送装置３(1)
に転送する。この管理情報７は、通信回線２及び通信制
御部９(1)を介して中央処理部12(1)に受信され、中央処
理部12(1)の制御によって記憶部10(1)に記憶される。こ
れにより、障害が生じた管理情報は正常な管理情報に更
新される。

尚、上述したセンタ側監視伝送装置１を監視用コンピュ
ータにより実現し、リモート側監視伝送装置３(1)（〜
３(n) ）をマイクロプロセッサで実現することが可能で
ある。この場合、中央処理部６と中央処理部12(1)（〜1
2(n) ）は、ＣＰＵに該当する。また記憶部５，10(1)〜
10(n) はＲＡＭ・ＩＣにより実現できる。

〔発明の効果〕

本発明の監視伝送装置は、以上説明したように構成され
ているため、以下の効果がある。

（イ）リモート側監視伝送装置の管理情報をセンタ側監
視伝送装置が保有し、管理情報変更時やリモート側から
の要求時等必要な時に通信回線を介して管理情報をリモ
ート側の監視伝送装置に転送することができるため、セ
ンタ側監視伝送装置によるリモート側監視伝送装置に対
する一元管理と管理の省力化とを実現することができ
る。

（ロ）リモート側監視伝送装置において管理情報を常時
チェックするため、電源断等により記憶部内のデータが
喪失した場合にも早急に対処することができる。

（ハ）記憶部を構成する素子として安価なＲＡＭ・ＩＣ
を用いれば充分であり、この結果装置のコストダウンを
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る監視伝送装置を示すブ
ロック図、 第２図は第１図の監視伝送装置で用いられる管理情報の
内容を示す概略図である。 １……センタ側監視伝送装置 ３(1)〜３(n) ……リモート側監視伝送装置 ５，10(1)〜10(n) ……記憶部 ６，12(1)〜12(n) ……中央処理部 ７……管理情報

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】センタ側監視伝送装置とこのセンタ側監視
   伝送装置に接続された複数のリモート側監視伝送装置と
   の間でポーリング・セレクティング方式によって情報の
   伝送を行う監視伝送装置であって、 前記センタ側監視伝送装置は、前記リモート側監視伝送
   装置の各々の管理情報を記憶した記憶部と、この記憶部
   内の管理情報を変更可能でありかつこの変更時又はリモ
   ート側監視伝送装置からの管理情報転送要求時に前記変
   更又は転送要求のあったリモート側監視伝送装置に変更
   管理情報又は転送要求管理情報をセレクティング手順で
   伝送する中央処理部とを備え、 前記リモート側監視伝送装置は、前記センタ側監視伝送
   装置から伝送された管理情報を記憶するための記憶部
   と、この記憶部にセンタ側監視伝送装置から伝送された
   管理情報を記憶させかつこの記憶させた管理情報の障害
   の有無を定期的に検査して障害検出時にポーリング手順
   で前記管理情報転送要求をセンタ側監視伝送装置に対し
   て行う中央処理部とを備えていることを特徴とする監視
   伝送装置。