JPH0642489A - ウェスコポンプの騒音低減構造 - Google Patents
ウェスコポンプの騒音低減構造Info
- Publication number
- JPH0642489A JPH0642489A JP4112099A JP11209992A JPH0642489A JP H0642489 A JPH0642489 A JP H0642489A JP 4112099 A JP4112099 A JP 4112099A JP 11209992 A JP11209992 A JP 11209992A JP H0642489 A JPH0642489 A JP H0642489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- discharge flow
- partition wall
- pump
- fluid passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
給水ポンプ等として多用されているウェスコポンプの騒
音、特に高い周波数の騒音を低減すること。 【構成】 外周縁に多数の溝(1) を刻設することにより
羽根(2) を形成したインペラー(3) と、このインペラー
(3) の円周の略3/4乃至7/8において溝(1)部分を
覆うように流体通路(6) を形成し、この流体通路(6) の
一部に吸込流路(4) と吐出流路(15)を形成すると共に、
この両流路(4),(15)を隔絶する隔壁部(17)を形成したケ
ーシング(8) とからなるウェスコポンプにおいて、上記
吐出流路(15)側の隔壁部(17)の流体通路(6) に面する前
面を、上記インペラー(3) の回転軸に対して所定角度傾
斜させた状態で形成すると共に、上記吐出流路(15)を上
記隔壁部(17)の傾斜面(10)に沿って円滑に連続するよう
に形成した構造。
Description
ンプや、家庭用浅井戸用給水ポンプ等として多用されて
いるウェスコポンプの騒音、特に高い周波数の騒音を低
減した構造に関するものである。
戸用給水ポンプ等としては、高揚程小流量のポンプが好
ましく、そのような用途に対し、渦流ポンプとも言われ
るウェスコポンプが賞用されている。
すように、外周縁の多数の溝(1) により、羽根(2) が形
成されるインペラー(3) と、このインペラー(3) の溝
(1) 部分を覆うように所定の断面形状(図示する例にお
いては略矩形)の円環状の流体通路(6) を形成すると共
に、この通路(6) の一部を隔壁部(7) によって遮断して
その両端部に吸込流路(4) 及び吐出流路(5) を形成した
ケーシング(8) とで構成されている。
ラー(3) の回転に伴って溝(1) 内から流出した水は角運
動量を得て、インペラー(3) 外周からケーシング(8) 内
の流体通路(6) に流出し、この通路(6) 内の液と運動量
の交換を行った後、再び溝(1) 根元に流入する。このよ
うな作用が夫々の溝(1) 内で繰り返され、流体は螺旋状
の経路を経て吐出され、小型の割に高い圧力を発生す
る。尚、吸込流路(4) と吐出流路(5) との間の隔壁部
(7) は、吐出流路(5) 側の高圧流体が吸込流路(4)へ逆
流するのを防止する。
のような問題があった。即ち、ケーシング(8) 内のイン
ペラー(3) 周縁部分の流体通路内では、インペラー(3)
の溝(1) から流出した水は高速で円周方向に流出し、円
周方向の圧力勾配に対抗する。そして、流体通路(6) の
終端で流出した水は、隔壁に遮られて吐出流路(5) に向
かう。この水はインペラー(3) に対しては連続的に流出
するが、静止している隔壁部(7) から見れば、インペラ
ー(3) の羽根(2) の部分と、水が半径方向に流れる溝
(1) の部分とが交互に到来するため、その水の衝撃を周
期的に受け、それが(羽根の枚数)×(羽根車の回転
数)に対応する周波数、並びに、この整数倍の周波数の
n次高調波の騒音が発生する。実際にこの騒音は、金属
的な甲高い音であり、非常に耳障りな騒音である。
合、特に深夜などにポンプが稼動すると非常に近所迷惑
である。一方、ボイラ用給水ポンプとして利用した場
合、特に近年賞用されている小型ボイラの多缶設置シス
テム(一台の大型ボイラの代りに複数の小型ボイラを用
い、要求蒸気負荷に合せて必要台数の小型ボイラを起動
させる。起蒸待ち時間の短縮や、運転効率の向上が図れ
る。)においては、多数台のポンプを用いるため、その
騒音は倍加され、著しいものとなってしまう。そのた
め、現在では、高価な多段タービンポンプを採用してい
る。
上の面で大きな問題となっており、これまでにもこのよ
うな騒音を低減するための方策は種々提案されている。
例えば、『羽根車の中央面の左右における羽根の位相を
半ピッチずらし、隔壁への流体の衝突を平均化して低騒
音化をはかるもの。』、『羽根車の外周と隔壁とが接す
る部分の隔壁部を楔状に削って、羽根から流出する噴流
の衝撃を緩和する空洞部を作るもの。』等があり、夫々
少しばかりの効果を挙げているが、まだ不充分である。
とする課題は、流体通路の脈動流に起因する高周波数の
衝撃音を低減したウェスコポンプの騒音低減構造を提供
することにある。
決するためになされたもので、外周縁に多数の溝を刻設
することにより羽根を形成したインペラーと、このイン
ペラーの円周の略3/4乃至7/8において溝部分を覆
うように流体通路を形成し、この流体通路の一部に吸込
流路と吐出流路を形成すると共に、この両流路を隔絶す
る隔壁部を形成したケーシングとからなるウェスコポン
プにおいて、上記吐出流路側の隔壁部の流体通路に面す
る前面を、上記インペラーの回転軸に対して所定角度傾
斜させた状態で形成すると共に、上記吐出流路を上記隔
壁部の傾斜面に沿って円滑に連続するように形成したこ
とを特徴とするウェスコポンプの騒音低減構造である。
8に示すウェスコポンプに適用した一実施例を、図1,
図2を参照しながら説明する。尚、図1,図2におい
て、図5〜図8と同一構成部材には同一参照番号を附
し、その詳細説明を省略する。
プのケーシング(8) は、インペラー(3) の軸方向の中ほ
どで2つのケーシング(8a)(8b)に二分割されるように構
成されており、その一方側のケーシング(8a)に吸込流路
(4) 並びに吐出流路(5) を形成してある。
出流路(15)との間に設けた隔壁部であって、吐出流路(1
5)側の前面には、インペラー(3) の軸方向に対して所定
の角度をなす傾斜面(10)を形成してある。
は、この傾斜面(10)の傾斜に対し、円滑に連続するよう
に、傾斜させてある。図示する実施例においては、吐出
流路(15)終端の外部機器との接続部(15') をインペラー
(3) の回転面中心からインペラー(3) の軸線方向に所定
距離離隔させ、この接続部(15') と上記の傾斜面(10)と
の間を滑らかに連続する吐出流路(15)としてある。
前述のように、吸込流路(4) から流体通路(6) 内に吸込
まれた水は、インペラー(3) の回転と共に、この流体通
路(6) 内を、圧力を高めながら螺旋状の経路を経て流通
する。そして、この流体通路(6) 終端で、溝(1) 間から
流出した水は、隔壁部(17)に遮られて吐出流路(15)に向
かう。
出する水は、静止している隔壁部(17)に対し、上述のよ
うに断続的に衝突し、その方向を変えられて吐出流路(1
5)から噴出するが、この発明に係る騒音低減構造によれ
ば、上記の溝(1) から流出する水は、傾斜面(10)によっ
てその流れ方向を急激に変えることなく、滑らかに吐出
流路(15)終端の接続部(15') に流れるため、水の圧力エ
ネルギーの変動による騒音の低減が図れる。即ち、各溝
(1) からの水流が隔壁部(17)に対して断続的に衝突する
ことによって生じる騒音のエネルギーは、〔各溝(1) か
らの水が傾斜面(10)に及ぼす単位面積当りの圧力〕の2
乗と〔その圧力が作用する面積〕に比例するから、この
発明のように傾斜面(10)を設け、更に、上記吐出流路(1
5)を上記隔壁部(17)の傾斜面(10)に沿って円滑に連続す
るように形成したことによって、単位面積当りの圧力を
大幅に減少させることができ、上記のような騒音の発生
を効果的に防止できる。また、このように隔壁部(17)に
傾斜面(10)を設けることによって、上記インペラー(3)
の両面の溝(1) からの水の流出が同時に隔壁部(17)に対
して衝突せず、交互に衝突するため、衝撃音は平坦化さ
れ、その騒音レベルは低下する、
例を示すもので、吐出流路(15)をインペラー(3) の軸線
方向に形成したもので、図示する実施例では、吸込流路
(4)を設けたケーシング(8a)と対向するもう一つのケー
シング(8b)に吐出流路(15)を垂直方向に設けてある。
からの流体が上記の傾斜面(10)によってインペラー(3)
の軸線方向に方向を変えられた後、この方向に沿って一
層、円滑に吐出流路(15)に向けて流れることになり、従
って、一層の騒音低減が達成できる。
の傾きを上記と逆方向に設定することにより、上述の第
一実施例同様に吐出流路(15)と吸込流路(4) とを同一側
のケーシング(8a)に設けることも可能である。
出流路側の隔壁部の前面を、上記インペラーの回転軸に
対して所定角度傾斜させた状態で形成すると共に、上記
吐出流路を上記隔壁部の傾斜面に沿って円滑に連続する
ように形成したので、吐出流路に達したインペラーの溝
からの水流による衝撃音は、傾斜面にて順次緩和され、
さらに、この水流は吐出流路内においても急激に方向を
変えることなく円滑に流れるため、隔壁部並びに吐出流
路内においても上記のような騒音の発声を効果的に防止
でき、従来のごとき高周波による衝撃音の発生を有効に
防止できる。
におけるケーシングの分解斜視図である。
例におけるケーシングの分解斜視図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 外周縁に多数の溝(1) を刻設することに
より羽根(2) を形成したインペラー(3) と、このインペ
ラー(3) の円周の略3/4乃至7/8において溝(1) 部
分を覆うように流体通路(6) を形成し、この流体通路
(6) の一部に吸込流路(4) と吐出流路(15)を形成すると
共に、この両流路(4),(15)を隔絶する隔壁部(17)を形成
したケーシング(8) とからなるウェスコポンプにおい
て、 上記吐出流路(15)側の隔壁部(17)の流体通路(6) に面す
る前面を、上記インペラー(3) の回転軸に対して所定角
度傾斜させた状態で形成すると共に、上記吐出流路(15)
を上記隔壁部(17)の傾斜面(10)に沿って円滑に連続する
ように形成したことを特徴とするウェスコポンプの騒音
低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112099A JPH0642489A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | ウェスコポンプの騒音低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112099A JPH0642489A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | ウェスコポンプの騒音低減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642489A true JPH0642489A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=14578107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4112099A Pending JPH0642489A (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | ウェスコポンプの騒音低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642489A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024770A1 (de) * | 1995-02-11 | 1996-08-15 | Robert Bosch Gmbh | Flüssigkeitspumpe |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60173390A (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-06 | Nippon Denso Co Ltd | 電動式燃料ポンプ |
JPS6394095A (ja) * | 1986-10-09 | 1988-04-25 | Japan Electronic Control Syst Co Ltd | タ−ビン型燃料ポンプ |
JPH02169892A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-29 | Daikin Ind Ltd | 渦流形ターボ機械 |
-
1992
- 1992-04-04 JP JP4112099A patent/JPH0642489A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60173390A (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-06 | Nippon Denso Co Ltd | 電動式燃料ポンプ |
JPS6394095A (ja) * | 1986-10-09 | 1988-04-25 | Japan Electronic Control Syst Co Ltd | タ−ビン型燃料ポンプ |
JPH02169892A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-29 | Daikin Ind Ltd | 渦流形ターボ機械 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024770A1 (de) * | 1995-02-11 | 1996-08-15 | Robert Bosch Gmbh | Flüssigkeitspumpe |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001271791A (ja) | 多翼ファン | |
US6296439B1 (en) | Regenerative turbine pump impeller | |
KR910009060B1 (ko) | 캐스케이드 펌프장치 | |
KR890004933B1 (ko) | 터어보분자펌프 | |
US4371310A (en) | Centrifugal pump recirculation diffuser | |
JPH0642489A (ja) | ウェスコポンプの騒音低減構造 | |
JPH09100797A (ja) | 遠心圧縮機の羽根車 | |
JPH06288380A (ja) | ウェスコポンプの騒音低減構造 | |
JP2001073993A (ja) | 遠心式流体機械 | |
JPH0797999A (ja) | ウェスコポンプ | |
KR100339570B1 (ko) | 베인 디퓨져 구조 | |
KR20190096497A (ko) | 송풍기 | |
JP3193222B2 (ja) | 多翼送風機 | |
JPS58160586A (ja) | 液封ポンプ | |
JPH0511238B2 (ja) | ||
EP0061159A2 (en) | Reversible centrifugal pump with identical hydraulic performance either way | |
EP1277964B1 (en) | Hydraulic pump | |
JPS5893996A (ja) | 電動送風機 | |
JP2002155880A (ja) | 自吸式ポンプ | |
JPS60166799A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JPH11294392A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP2666490B2 (ja) | 電動送風機 | |
JP4411644B2 (ja) | 再生ポンプ | |
JPH0626487A (ja) | 自吸式うず巻ポンプ | |
JPH05312187A (ja) | 渦巻ポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20071113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071114 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |