JPH064243U - バルコニー用ユニットタイル - Google Patents

バルコニー用ユニットタイル

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JPH064243U
JPH064243U JP4199192U JP4199192U JPH064243U JP H064243 U JPH064243 U JP H064243U JP 4199192 U JP4199192 U JP 4199192U JP 4199192 U JP4199192 U JP 4199192U JP H064243 U JPH064243 U JP H064243U
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伸二 河辺
真太郎 母袋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透水性樹脂マットの上面に複数枚のタイルを
格子状に配列すると共に該樹脂マットに接合してなるバ
ルコニー用ユニットタイルにおいて、目地通り等を改善
する。 【構成】 タイル8の上辺縁8aを面落し形状にする。 【効果】 タイルの寸法誤差やバルコニー用ユニットタ
イルの製作誤差で目地ずれが生じても、その目地ずれが
目立つことはない。凹反りや凸反りで目地幅が変わって
も、これによる目地ずれが目立つこともない。可撓性に
優れ、容易に凹反りにすることができる。また、凹反り
や段差が生じた際にも、切り出し面が突出することがな
いため、安全である。面落し部の存在により、タイルに
厚み感及び立体感が付与され、バルコニー用ユニットタ
イルの高級感及び装飾性が高められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はバルコニー用ユニットタイルに係り、特に、透水性樹脂マットの上面 に複数枚のタイルを格子状に配列すると共に該樹脂マットに接合してなるバルコ ニー用ユニットタイルにおいて、目地通り等が改善されたバルコニー用ユニット タイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、透水性樹脂マットの上面に複数枚のタイルを格子状に配列すると共に該 樹脂マットに接合してなるバルコニー用ユニットタイルがバルコニーの床面に広 く用いられている。この樹脂マットには、厚み方向に貫通する開口が設けられ、 透水性と共に、該バルコニー用ユニットタイルに対し可撓性(しなやかさ)を付 与している。
【0003】 第4図は従来のバルコニー用ユニットタイルに用いられている樹脂マットの一 例を示す平面図である。この樹脂マット1の本体部分は格子状のフレーム体2を 9個タイ部3で連結したものであり、タイルは個々のフレーム体2に接合される 。この樹脂マット1の隣接2辺にはループ状のフック部4が設けられており、複 数枚のバルコニー用ユニットタイルをバルコニーに敷設したときに隣接するバル コニー用ユニットタイルの樹脂マット1同士をつなぐ機能を果す。第4図の符号 5は開口部を示す。
【0004】 図示はしないが、この樹脂マット1の裏面(下面)には突条又は突起よりなる 凸部が突設されている。この凸部は、バルコニー用ユニットタイルがバルコニー に敷設されたときにバルコニー用ユニットタイルとバルコニーの床面との間に該 凸部の高さ分だけ空間を形成するためのものであり、この空間に雨水を流通させ るようになっている。
【0005】 従来のバルコニー用ユニットタイルにおいては、このような樹脂マットの上に 配列、接合されるタイルの上縁はほぼ直角状に角ばったものとなっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来のバルコニー用ユニットタイルにおいては、タイル間の目地通りの悪さが 目立つという欠点があった。これは次の〜のような理由による。
【0007】 一般に製造されるタイルの寸法精度は良いものとは言えず、例えば100 mm角のタイルでは約2%の誤差がある。このため、樹脂マットにタイルを配 列した場合、この寸法誤差のためにタイル6同士の間に形成される目地7A, 7Bがずれることとなるが、この目地のずれは非常に目立つ。
【0008】 上記の目地のずれは、バルコニー用ユニットタイル作製時、タイルを樹 脂マットに貼る際の製作誤差によっても起こり、やはり、目地のずれは非常に 目立つ。
【0009】 バルコニー用ユニットタイルを施工するバルコニーに不陸があると、この 不陸を吸収する際にバルコニー用ユニットタイルがしなる。そして、凸反りの 場合には第6図(b)に示す如く、タイル6間の目地7Cは幅広に、凹反りの 場合には第7図(b)に示す如く、タイル7間の目地7Dは幅狭になる。この 目地幅の大小のために目地がずれたような外観となり、しかも、この目地ずれ 様の外観が非常に目立つ。
【0010】 なお、凹反りの際にはタイル6の上辺縁部6a同士が当たり、良好な敷設状態 が得られないという欠点もある。
【0011】 逆に、凸反りの際には、タイル6の上辺縁部6a、即ち、直角断面のコバの切 り出し面が突出し、この突出部が直接素足の足裏に当たるため危険であるという 欠点もある。
【0012】 また、上記〜のタイル寸法の誤差、製作誤差や不陸の吸収のために、第8 図(b)に示す如く、隣接するタイル6,6間に段差が生じる場合もあるが、従 来のバルコニー用ユニットタイルでは、この誤差によっても目地7Eがずれたよ うに見え、しかもその乱れが目立つ。その上、段差の部分に突出したタイル6の 上辺縁部6aの切り出し面が直接素足の足裏に当たって危険であるという欠点も ある。
【0013】 本考案は上記従来の問題点を解決し、透水性樹脂マットの上面に複数枚のタイ ルを格子状に配列すると共に該樹脂マットに接合してなるバルコニー用ユニット タイルにおいて、目地通り等を改善したバルコニー用ユニットタイルを提供する ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1のバルコニー用ユニットタイルは、透水性樹脂マットの上面に複数枚 のタイルを格子状に配列すると共に該樹脂マットに接合してなるバルコニー用ユ ニットタイルにおいて、該タイルの上辺縁を面落し形状にしたことを特徴とする 。
【0015】 請求項2のバルコニー用ユニットタイルは、請求項1において、前記タイルの 上辺縁は、傾斜平面状にカットした形状であることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本考案のバルコニー用ユニットタイルは、タイルの上辺縁を面落し形状にして あるため、タイルの寸法誤差、バルコニー用ユニットタイルの製作誤差や不陸の 吸収により、目地通りが悪くなってもその目地通りの悪さが目立たない。
【0017】 例えば、タイルの寸法誤差やバルコニー用ユニットタイルの製作誤差により、 第5図(a)に示す如く、目地7Aの位置と目地7Bの位置がずれても、タイル 8の上辺縁の面落し部8Aの存在でこの位置ずれが目立たない。
【0018】 また、不陸の吸収で、バルコニー用ユニットタイルが凸反りしたり凹反りした 場合でも、第6図(a)及び第7図(a)に示す如く、タイル8の面落し部8A の存在のために、目地7Cと目地7Dとは、殆ど同程度の幅に見える。
【0019】 しかも、凹反り時には、第7図(a)に示す如く、隣接するタイル8の上辺縁 8a同士が当たることもなく、また、凸反り時や段差発生時においても、切り出 し面が当たることなく、第6図(a)や第8図(a)に示す如く、タイル8の面 落し部8aが突出するため、足裏への当たりは柔らかい。
【0020】 また、面落し部の存在で、タイルに厚み感、高級感が付与され、装飾性に優れ たものとなる。
【0021】 請求項2のバルコニー用ユニットタイルによれば、より一層良好な効果が奏さ れる。
【0022】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。
【0023】 図1は本考案のバルコニー用ユニットタイルの一実施例を示す平面図、図2は 同斜視図、図3は凹反り状態を示す斜視図である。なお、図1〜3において、図 4に示すものと同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
【0024】 図示の如く、本実施例のバルコニー用ユニットタイル10は、第4図に示す樹 脂マット1の各フレーム体2に、それぞれ、タイル8を接合してなるものであっ て、タイル8は、その上辺縁が、傾斜平面状にカットした面落し形状とされてい るものである。図中、8aはこの上辺縁の面落し部を示す。
【0025】 このようなバルコニー用ユニットタイル10であれば、前述の如く、タイルの 寸法誤差やバルコニー用ユニットタイルの製作誤差で目地ずれが生じても、その 目地ずれが目立つことはない。また、凹反りや凸反りで目地幅が変わっても、こ れによる目地ずれが目立つこともない。
【0026】 更に、第3図に示す如く、可撓性に優れ、容易に凹反りにすることができる。 また、凸反りや段差が生じた際にも、切り出し面が突出することがないため、安 全である。
【0027】 また、この面落し部の存在により、タイルに厚み感及び立体感が付与され、バ ルコニー用ユニットタイルの高級感及び装飾性が高められる。
【0028】 なお、本考案に係るタイルの上辺縁の面落し形状には特に制限はなく、第1〜 3図及び第9図(a)に示す如く、上辺縁を傾斜平面状にカットした面落し部8 aを有するタイル8の他、第9図(b)に示す如く、上辺縁を傾斜凸面状にカッ トした面落し部11aを有するタイル11、第9図(c)に示す如く、上辺縁を 傾斜凹面状にカットした面落し部12aを有するタイル12等、各種の面落し形 状のものを採用し得る。また、その面落し幅や面落し深さ等についても任意であ り、タイルの大きさや目地幅等に応じて適宜決定される。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案のバルコニー用ユニットタイルによれば、目地ずれ が目立たず、目地通りが非常に良く、整然とした印象を与えるバルコニー用ユニ ットタイルであって、バルコニーの不陸を良好に吸収することができ、良好な施 工面を形成することができ、しかも高級感及び装飾性に優れたバルコニー用ユニ ットタイルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のバルコニー用ユニットタイルの一実施
例を示す平面図である。
【図2】図1に示すバルコニー用ユニットタイルの斜視
図である。
【図3】図1に示すバルコニー用ユニットタイルの凹反
り状態の斜視図である。
【図4】樹脂マットの一例を示す平面図である。
【図5】タイルの寸法誤差やバルコニー用ユニットタイ
ルの製作誤差による目地ずれを説明する平面図である。
【図6】バルコニー用ユニットタイルの凸反りによる目
地ずれを説明する断面図である。
【図7】バルコニー用ユニットタイルの凹反りによる目
地ずれを説明する断面図である。
【図8】タイルの寸法誤差等による目地ずれを説明する
断面図である。
【図9】本考案に係るタイル形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂マット 2 フレーム体 3 タイ部 4 フック部 5 開口部 6 タイル 6a 上辺縁部 7A,7B,7C,7D,7E 目地 8 タイル 8a 面落し部 10 バルコニー用ユニットタイル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性樹脂マットの上面に複数枚のタイ
    ルを格子状に配列すると共に該樹脂マットに接合してな
    るバルコニー用ユニットタイルにおいて、該タイルの上
    辺縁を面落し形状にしたことを特徴とするバルコニー用
    ユニットタイル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タイルの上辺縁
    は、傾斜平面状にカットした形状であることを特徴とす
    るバルコニー用ユニットタイル。
JP1992041991U 1992-06-18 1992-06-18 ユニットタイル Expired - Lifetime JP2604304Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60238562A (ja) * 1984-05-09 1985-11-27 東洋リノリユ−ム株式会社 連結型敷物
JPS6149063A (ja) * 1984-08-13 1986-03-10 株式会社ブリヂストン 床構造体
JPS6330534U (ja) * 1986-08-13 1988-02-27
JP3074734U (ja) * 2000-01-31 2001-01-26 株式会社ミツトモ製作所 両頭ビット用のストッパー

Patent Citations (4)

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