JPH0642426U - 車両用オーバヘッドトレイの取付部カバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバヘッドトレイの取付部の見栄えの向上
を図ると共に、手が直接取付部に触れるのを防止するこ
とを目的とするものである。 【構成】 ルーフガーニッシュ６にはブラケット３が通
る開口部７が開設されており、この開口部７には、オー
バヘッドトレイ１とブラケット３との取付部の上方から
張り出して該取付部を覆うカバー部８が一体成形され
る。これにより、ブラケット３、スクリューグロメット
４及びスクリュー５は、カバー部８によって覆われるた
め、オーバヘッドトレイ１の上面部に露出しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両用オーバヘッドトレイの取付部カバー装置に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

自動車、特にトラック等においては、図４に示すように、車室の運転席上方部 にオーバヘッドトレイ１を設け、ここに小物類を載置するようにしている。 かかるオーバヘッドトレイ１の取付構造の従来例を図５及び図６も参照して説 明すると、オーバヘッドトレイ１は、車体のパネル部２に固定取付された略Ｌ字 形状のブラケット３の先端部に、スクリューグロメット４とスクリュー５によっ て取り付けられる。

【０００３】 尚、前記ブラケット３は、前記パネル部２を覆うルーフガーニッシュ６の開口 部６Ａを通って、オーバヘッドトレイ１の上面へと延びている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のオーバヘッドトレイ取付構造にあっては、次 のような問題点があった。 即ち、前記ブラケット３、スクリューグロメット４及びスクリュー５は、オー バヘッドトレイ１の上面部に露出しており、見栄えが悪い。又、オーバヘッドト レイ１に物を載せる場合、手がブラケット３、スクリューグロメット４及びスク リュー５に触れ、不快感を生ずるという問題点がある。

【０００５】 本考案は如上のような従来の問題に鑑み、オーバヘッドトレイ１を取り付ける ブラケットや取付具を覆うカバー装置を提供し、見栄えの向上を図ると共に、手 がブラケットや取付具に触れるのを防止することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案は、車両用オーバヘッドトレイを車体のパネル部に固定取付 されたブラケットに取付具によって取り付け、前記パネル部を覆うルーフガーニ ッシュの前記ブラケットが通る開口部に、前記オーバヘッドトレイとブラケット との取付部の上方から張り出して該取付部を覆うカバー部を一体成形して設けた 構成とする。

【０００７】

【作用】

かかる構成において、ブラケット、取付具は、カバー部によって覆われるため 、オーバヘッドトレイの上面部に露出しない。 この結果、オーバヘッドトレイの取付部の見栄えを向上できると共に、オーバ ヘッドトレイに物を載せる場合、手がブラケット、スクリューグロメット及びス クリューに触れることがなく、不快感を感じることがなくなる。

【０００８】

【実施例】

以下、添付された図面を参照して本考案を詳述する。 尚、以下に示す図面において 図４〜図６と同一要素のものには同一符号を付 して説明を簡単にする。 図１〜図３において、車室の運転席上方部に配設されるオーバヘッドトレイ１ は、車体のパネル部２に固定取付された略Ｌ字形状のブラケット３の先端部に、 スクリューグロメット４とスクリュー５によって取り付けられる。

【０００９】 この場合、スクリューグロメット４をブラケット３の先端部に取り付け、スク リュー５をオーバヘッドトレイ１の下面に形成された凹部１Ａから、該オーバヘ ッドトレイ１とスクリューグロメット４に貫通させる。 前記パネル部２には、これを覆うルーフガーニッシュ６が装着されている。 ここで、ルーフガーニッシュ６には前記ブラケット３が通る開口部７が開設さ れており、この開口部７には、前記オーバヘッドトレイ１とブラケット３との取 付部の上方から張り出して該取付部を覆うカバー部８が一体成形される。

【００１０】 この場合、カバー部８がルーフガーニッシュ６の開口部７から膨出するように 成形する。前記ブラケット３は、ルーフガーニッシュ６の開口部７を通って、オ ーバヘッドトレイ１の上面へと延びる。 かかる構成によると、前記ブラケット３、スクリューグロメット４及びスクリ ュー５は、カバー部８によって覆われるため、オーバヘッドトレイ１の上面部に 露出しない。

【００１１】 この結果、オーバヘッドトレイ１の取付部の見栄えを向上できると共に、オー バヘッドトレイ１に物を載せる場合、手がブラケット３、スクリューグロメット ４及びスクリュー５に触れることがなく、不快感を感じることがなくなる。 又、かかる構成によると、カバー部８をルーフガーニッシュ６に一体成形して設 けたため、部品数の低減、取付工数の低減等を図れ、製作性に優れ、コスト的に も有利であるという利点がある。

【００１２】 本考案は実施例の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に 基づいて種々の変更が可能である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、車体のパネル部を覆うルーフガーニッシュのブ ラケットが通る開口部に、オーバヘッドトレイとブラケットとの取付部の上方か ら張り出して該取付部を覆うカバー部を一体成形して設けるようにしたから、オ ーバヘッドトレイの取付部の見栄えの向上、不快感の解消を図れ、しかも、コス ト的に有利であるという利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る車両用オーバヘッドトレイの取
付部カバー装置の一実施例を示す正面図

【図２】 図１中Ａ−Ａ矢視断面図

【図３】 図１中Ｂ−Ｂ矢視断面図

【図４】 従来の車両用オーバヘッドトレイの取付構造
を示す斜視図

【図５】 同上の車両用オーバヘッドトレイの取付構造
の正面図

【図６】 図５中Ｃ−Ｃ矢視断面図

【符号の説明】

１ オーバヘッドトレイ ２ パネル部 ３ ブラケット ４ スクリューグロメット ５ スクリュー ６ ルーフガーニッシュ ７ 開口部 ８ カバー部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両用オーバヘッドトレイを車体のパネ
   ル部に固定取付されたブラケットに取付具によって取り
   付け、前記パネル部を覆うルーフガーニッシュの前記ブ
   ラケットが通る開口部に、前記オーバヘッドトレイとブ
   ラケットとの取付部の上方から張り出して該取付部を覆
   うカバー部を一体成形して設けたことを特徴とする車両
   用オーバヘッドトレイの取付部カバー装置。