JPH0642250B2 - 画像ファイリングシステムの制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は複数の画像ファイリング装置を制御する画像フ
ァイリングシステムの制御装置に関する。

（従来技術） 従来、極めて多量な情報を管理し活用する情報蓄積装置
としては、マイクロフイルム・システムが用いられてき
た。マイクロフイルムは経済性、保存性、解像度などの
点ですぐれ、入力スピードが速く大量の複写を高速に行
えるという利点を有しており、年々増加するフアイル情
報を効率的に保管及び管理するのに適している。

しかし、その一方で近年オフイスオートメーシヨン化が
急速に進展し、コンピユータがオフイス機器へ導入され
たり、各機器が相互に通信回線で結合されたりする傾向
が強まっている。このようなコンピユータ化、通信化の
傾向に対応するために、取扱われる情報はできるだけ電
気信号の形式で保管される方が望ましい。そこで近年注
目を浴びているのが電子フアイルシステムである。電子
フアイルシステムは情報を電気信号の形式で保管するた
めに、高速検索や高速伝送などマイクロフイルムにはな
い特長を有している。

電子フアイルシステムは上述のような特長を有し、近年
のオフイスオートメーシヨン化の傾向に十分対応しうる
システムであるが、従来のマイクロフイルムシステムは
十分対応しているとは言いがたく、特にコンピユータ
化、通信化したオフイス機器類とコンパチピリテイーを
持たないという最大の問題点を有している。

しかしながら電子フアイルシステムを前記のマイクロフ
イルムシステム・システムのもっていた長所を損う面も
ある。まず、情報を入力する際、マイクロフイルム・シ
ステムのようにレンズ系を通じてワンシヨツトで変換す
ることができず逐一ラスタースキヤンを行って変換する
ために入力スピードが遅くなること、ヒユーマンリーダ
ブルではないこと、数百枚以下の複写が高速かつ経済的
に行えないこと、１００年の長期保存安定性をもつマイ
クロフイルムに比べて十分な長期保存性の実績（１０〜
２０年）がないこと、そしてマイクロフイルムに認めら
れている法的証拠能力が認められていないこと、などで
ある。

さらに大きな問題点は電子フアイルシステムを導入した
場合、マイクロフイルム・システムを用いて築き上げた
データベースや情報が活用できなくなることである。す
でに述べたように、マイクロフイルム・システムも電子
フアイルシステムもそれぞれの利点を有している。近年
のオフイスオートメーシヨン化傾向を鑑みれば、電子フ
アイルシステムは有利な面を多く持っているが、マイク
ロフイルム・システムを無視できないことは明らかであ
る。そのためにマイクロフイルムに蓄積された情報を利
用しつつ、検索スピードが速い等の電子フアイルシステ
ムの長所を活かし、また検索の効率化、検索データの変
更、情報の編集、格納の効率化を考慮した総合的な情報
管理システムに適応するような情報蓄積装置が望まれて
いた。

そこでマイクロフイルムの画像を光電的に読み取り、電
気信号化して光デイスク等に記録する電子フアイルシス
テムが開発されているが、マイクロフイルムの所望の画
像を次に検索してデイスクに記録するには複雑な制御が
必要であり、それをすべてホストコンピユータで管理す
るのは負担が大きくなり、処理速度が低下する恐れがあ
る。

（目 的） 本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ホストコンピ
ユータ側の制御の負担を軽くし、処理速度の低下を防止
する電子フアイルシステムの提供にある。

又、本発明の他の目的は画像の検索・記録処理のための
操作性の向上を可能とする電子フアイルシステムの提供
にある。

（実施例） 本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明を適用できる電子フアイルシステムの外
観図である。

１はマイクロフイルムの画像を電気信号化するマイクロ
スキヤナ、２はマイクロフイルムのコマ検索、プリント
指示、エラーの表示等を行なうキーボード、３は１６mm
ロールフイルムを自動的に所望のコマが検索出来る検索
部、４はレーザビームプリンタであり、１１は電気信号
化された画像情報をレーザビームプリンタ４に送る為の
信号線である。２０は所望のコマが光学的に投影される
スクリーンである。

５は文書画像を電気信号化するドキユメントスキヤナ
ー、６は光デイスクに画像情報を記録する光デイスク装
置、７はシステム全体を制御するホストコンピユータ、
８はホストコンピユータ７に指示を与えるキーボード、
９は画像やオペレーシヨンの情報を表示するＣＲＴであ
る。

１０はコントローラから電子マイクロスキヤナ１に命令
を出す信号線、１１は電気信号化したマイクロフイルム
の画像をホストコンピユータ７に送る信号線、１２，１
３はそれぞれスキヤナ５、プリンタ４とホストコンピユ
ータとのデータの授受を行う信号線である。

第２図は第１図の電子フアイルシステムの構成を示すブ
ロツク図で、第２図と同じ機能をもつものには同番号を
付してある。

５０はＣＰＵでモトローラ社のマイクロコンピユータ６
８０００等で構成されている。５１はメモリであり、画
像データが１時的に記憶保持される。また、ＣＰＵ５０
のワークエリアとしても使用される。５２はＣＲＴにデ
ータを出力するインターフエースであり、ＣＲＴ９にマ
イクロフイルムスキヤナやドキユメントスキヤナで読み
取った画像や操作指示等を表示する。５３はキーボード
８からのデータをとりこむインターフエース、５４は光
デイスク装置６とのデータの授受を行うインターフエー
ス、５５はリーダ５とのデータの授受を行うインターフ
エース、５６はプリンタ４とのデータの授受を行うイン
ターフエース、５７はマイクロスキヤナ１とのデータの
授受を行うインターフエースであり、マイクロスキヤナ
１より送られてくるシリアルな画像データを１６ビツト
のデータに並列に変換するシリアル−パラレル変換機能
を有する。６０は画像データや制御信号が転送される１
６ビット巾のバスである。

次にマイクロフイルムスキヤナで読み取った画像フアイ
ルを光デイスクへ記録するとその制御フローを第３図に
示す。

まず、オペレータはマイクロフイルムスキヤナ用のキー
ボード２より所望のフアイル（又はコマ）の検索情報を
入力する（ステツプ１１）。そして入力された検索情報
に従ってフイルムを送り所望のフアイルを検索して読み
取り位置に停止させ（ステツプ１２−１）、所望のフイ
ルムコマがセツトされたことを示す信号をホストへ出力
する（ステツプ１２−２）。このとき所望のコマがスク
リーン２０に投影される。そしてホスト側からインター
フエース５７を介して読み取り指令信号が入力されるの
を待つ（ステツプ１３）。ホスト側ではフイルムコマが
セツトされたことを示す信号を入力するまで待機してい
る（ステツプ１−１）。そしてその信号を入力するとキ
ーボード８よりマイクロスキヤナからのインターフエー
ス５７を介して画像データを読み込む指令の入力を待ち
（ステツプ１−２）、入力があったらマイクロスキヤナ
へ読み取り指令信号を出力する（ステツプ２）。マイク
ロスキヤナは読み取り指令を入力するとフイルムコマ画
像をＣＣＤで走査して電気信号化し、ホスト側へ出力す
る（ステツプ１４）。ホスト側は画像データが送られて
きたらメモリ５１へ格納し（ステツプ３，４）、入力し
た画像データをＣＲＴ９へ表示させる（ステツプ５）。
そしてキーボード８よりデイスクへ記録する指示があれ
ばマイクロスキヤナへ次のコマを読み取るためにコマ送
り指令を出力し（ステツプ７）、メモリ５１から画像デ
ータを読み出して光デイスクへ書込む（ステツプ８）。
マイクロスキヤナはホスト側からのコマ送り信号を入力
すると次のフイルムを送って次のコマを検索し読み取り
位置にセツトする（ステツプ１５，１６）。そして１つ
のフアイルの読み取りが終了するまでこの処理を繰り返
す（ステツプ１７）。なお、この次のコマの検索のため
のフイルム送りは、ホスト側で前のコマの画像を光デイ
スクへ記録しているときに平行して行われる。

１つのコマの記録が終了したら１つの画像フアイルすべ
てについて記録したか否かを判断し（ステツプ９，１
０）、全部終わっていないならば再びステツプ１へ戻
る。

上述した様に本実施例ではマイクロフイルムの画像をＣ
ＲＴに表示させることができるので、オペレータは画像
を確認してからデイスクへ記録できる。

また、前記実施例では１つのコマを記録するのにオペレ
ータがキーボード８から指示を与える様になっている
が、これを自動的に実行するようにすることもできる。
即ち、ステツプ６の判断処理を無条件にＹｅｓの判断と
すれば良い。

また、前記実施例では１つのフアイルが記録終了した
ら、再びオペレータが新しい所望のフアイルを検索する
様になっているが、複数のフアイルを続けて記録する様
にしても良い。

また、前記実施例ではマイクロフイルムのコマ画像をメ
モリに記憶しておくのでデイスクへ記録するときエラー
が起っても、再度メモリから読み出して記録し直すこと
ができる。

また、１つのコマを検索して光デイスクへ記録している
最中に新たなフアイルあるいはコマ画像の検索情報をキ
ーボード２より入力して所望のフイルム画像を読み取り
位置に待機させておき、デイスクへ格納するまでの時間
を短縮することができる。即ち、画像情報のデイスクへ
の記録指令をキーボード８より入力したらデイスクへの
格納が終了する前に新たな画像フアイルをキーボード２
から入力できる。このためには例えばデイスクへの記録
指令があったらホストからマイクロスキヤナへ信号を送
り、検索情報のキー入力を許可するようにすれば良い。

（効 果） 以上説明した様に本発明によれば、第１のファイリング
装置に接続された入力手段とファイリングシステムを制
御する制御装置との両方から第１の記録媒体の画像を表
わす画像信号を出力させる指令を出るので、第１の記録
媒体の画像を第２の記録媒体へ格納させるための処理を
効率よく行うことができ、操作性が向上する。また、画
像ファイリングシステムの制御装置を処理を軽減させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すシステムの外観図、第２
図は第１図の構成を示すブロツク図、第３図は画像の読
取及び記録処理のための制御フローチヤート図である。 尚、１はマイクロフイルムスキヤナ、６は光デイスク装
置、７はホストコンピユータ、２及び８はキーボードで
ある。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１の記録媒体に記録された画像を検索す
   るための検索情報や上記第１の記録媒体に記録された画
   像を表わす画像信号の出力を指示する信号を入力するた
   めの入力手段と、上記入力手段から入力される検索情報
   に基づいて上記第１の記録媒体に記録された画像を検索
   する検索手段と、上記検索手段により検索された画像を
   表わす画像信号を出力する出力手段とを有する第１の画
   像ファイリング装置と、第２の記録媒体に画像を格納さ
   せる格納手段を有する第２のファイリング装置との両方
   の動作を制御する画像ファイリングシステムの制御装置
   において、 上記制御装置は、上記第１の記録媒体の画像を上記第２
   の記録媒体に格納する場合、上記検索手段により検索さ
   れた画像を出力させるために、上記入力手段からの信号
   入力とは独立に上記出力手段を動作させる信号を出力
   し、上記出力手段から出力された画像を上記第２の記録
   媒体に格納させるために上記格納手段を動作させる信号
   を出力することを特徴とする画像ファイリングシステム
   の制御装置。
2. 【請求項２】上記第１の記録媒体はマイクロフィルムで
   あり、上記出力手段は上記マイクロフィルムに記録され
   た画像を読み取り、電気信号を出力する読取手段を有
   し、上記制御手段から出力される出力手段を動作させる
   信号は上記読取手段を動作させる信号であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の画像ファイリングシ
   ステムの制御装置。