JPH0642162A - 仮設用螺旋階段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ごく狭いスペースにも容易に構築することが
でき、しかも、組立および解体もきわめて容易に行うこ
とができる仮設用螺旋階段を提供する。 【構成】 構築される仮設用螺旋階段の中央に建て付け
られる親支柱１と、この親支柱１の周囲に所定間隔おき
に建て付けられるガイド支柱２および補助支柱３と、前
記ガイド支柱２および補助支柱３の上下両端部をそれぞ
れ連結する上部連結リング５および下部連結リング４
と、前記親支柱１の周囲に、前記親支柱１、ガイド支柱
２および補助支柱３にクランプ14によって固定しつつ螺
旋状に取り付けられる、複数枚の段板６および踊り場用
板７と、前記ガイド支柱２および補助支柱３の内側に、
このガイド支柱２および補助支柱３にクランプによって
固定しつつ螺旋状に取り付けられる手すり８とを備えて
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、建設現場やその他の
高所作業等で広く使用される仮設用螺旋階段に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、建設現場などでは、仮設足場と
ともに上階に上り降りすのための架設階段が構築される
ことがあるが、その多くは、いわゆる鉄砲階段や折れ階
段タイプのもので、架設足場と一体的に構築される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の階段
は、形状的に比較的広いスペースを必要とするため、設
置場所が自ずと限られ、また、他の作業の障害となる等
の課題があった。

【０００４】また、架設足場の一部として、仮設足場と
一体的に組み立てられているため、組立後の移動が全く
できないという課題もあった。

【０００５】さらに、単管パイプなどの架設資材をクラ
ンプなどの緊結金具によって一つ々固定しながら組み立
てる必要があるため、組み立ておよび解体が煩雑になり
やすいという課題もあった。

【０００６】この発明は、このような前記従来の課題を
解決するためになされたもので、ごく狭いスペースにも
容易に構築することができ、しかも、組立および解体も
きわめて容易に行うことができる仮設用螺旋階段を提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係る仮設用螺
旋階段は、構築される仮設用螺旋階段の中央に建て付け
られる親支柱と、この親支柱の周囲に所定間隔おきに建
て付けられるガイド支柱および補助支柱と、前記ガイド
支柱および補助支柱の上下両端部をそれぞれ連結する上
部連結リングおよび下部連結リングと、前記親支柱の周
囲に、前記親支柱、ガイド支柱および補助支柱にクラン
プによって固定しつつ螺旋状に取り付けられる、複数枚
の段板および踊り場用板と、前記ガイド支柱および補助
支柱の内側に、このガイド支柱および補助支柱にクラン
プによって固定しつつ螺旋状に取り付けられる手すりと
を備えて構成されている。

【０００８】

【実施例】

実施例１．図１〜図６は、この発明に係る仮設用螺旋階
段の一実施例を示し、図１は仮設用螺旋階段（以下、単
に螺旋階段という）の一部正面図、図２は下部連結リン
グの一部平面図、図３はその側面図、図４は段板の平面
図、図５は踊り場用板の平面図、そして、図６は下部連
結リングおよび上部連結リングとガイド支柱との連結部
の縦断面図である。

【０００９】図において、符号１は螺旋階段の中央に建
て付けられた親支柱、２は親支柱１の周囲に円形状に所
定間隔おきに建て付けられたガイド支柱、３はガイド支
柱2,2 間に所定間隔おきに建て付けられた補助支柱、４
はガイド支柱２および補助支柱３の下端部を連結する下
部連結リング、５はガイド支柱２および補助支柱３の上
端部を連結する上部連結リング、６と７は親支柱１の周
囲に螺旋状に取り付けられた段板と踊り場用板、そし
て、符号８はガイド支柱２および補助支柱３の内側に螺
旋状に取り付けられた手すりである。

【００１０】親支柱１、ガイド支柱２および補助支柱３
には、いずれも鋼管が使用され、ガイド支柱２の上下両
端部には所定長さの雄ねじ部９が突設されている。

【００１１】また、親支柱１、ガイド支柱２および補助
支柱３の径、ガイド支柱２および補助支柱３の設置間隔
は、螺旋階段の規模や段板６の段数に応じて適宜決めら
れている。

【００１２】また、一部のガイド支柱2,2 間には、この
部分に建て付けられるべき補助支柱３を省略することに
より出入り口部10が設けられている。

【００１３】下部連結リング４および上部連結リング５
には、何れも山形鋼が使用され、螺旋階段の径に応じて
円周方向に２分割ないしそれ以上の数に分割され（実施
例では２分割されている）、それぞれを連結ボルトによ
って連結することにより円形リング状に構成されてい
る。

【００１４】また、下部連結リング４および上部連結リ
ング５の垂直フランジ4aおよび5aの外側に、ガイド支柱
２の建て付け位置に一致させてブラケット11が水平に突
設されている。ブラケット11には上下に貫通する貫通孔
12が形成されている。

【００１５】ブラケット11の貫通孔12にはガイド支柱２
の雄ねじ部９が貫通され、その先端部に固定ナット13が
締め付けられ、係る構成によりガイド支柱２の上下両端
部が下部連結リング４および上部連結リング５によって
それぞれ強固に連結されている。

【００１６】また、補助支柱２の上下両端部が下部連結
リング４および上部連結リング５にクランプ等の緊結金
具（図省略）によって固定され、係る構成により補助支
柱２の上下両端部が下部連結リング４および上部連結リ
ング５によってそれぞれ強固連結されている。

【００１７】段板６は鋼板より親支柱１側から外方に徐
々に幅広となるような扇形に形成され、その内側と外側
の各端部にクランプ14がそれぞれ取り付けられている。
また、段板６の縁端部に剛性を高めるために補強リブ6
a,6a が形成され、かつ、表面には凹凸状の滑り止めが
形成されている。

【００１８】また、段板６はその内側端部をクランプ14
を介して親支柱１に固定し、外側端部をクランプ14を介
してガイド支柱２または補助支柱５に固定することによ
り親支柱１の周囲に規定のけあげを保持しつつ螺旋状に
取り付けられている。

【００１９】踊り場用板７は段板６と同様に鋼板よりほ
ぼ矩形板状に形成され、その内側と外側の各端部にクラ
ンプ14がそれぞれ取り付けられている。また、踊り場７
の縁端部には剛性を高めるために補強リブ7a,7a が形成
され、かつ、表面に凹凸状の滑り止めが形成されてい
る。

【００２０】また、踊り場用板７は最下段の段板６の下
側と最上段の段板６の上側にそれぞれ取り付けられ、い
ずれも内側端部をクランプ14を介して親支柱１に固定
し、外側端部をクランプ14を介してガイド支柱２または
補助支柱５に固定することにより取り付けられている。
さらに、最下段の段板６の下側の踊り場用板７は出入り
口10に面して取り付けられている。

【００２１】手すり８には鋼管が使用され、ガイド支柱
２および補助支柱３の内側に、これらの支柱に沿って規
定の手すり高を保持しつつ螺旋状に添え付けられ、か
つ、ガイド支柱２および補助支柱３にクランプ（図省
略）によって固定されている。

【００２２】なお、親支柱１、ガイド支柱２および補助
支柱３を上に継ぎ足し、かつ、継ぎ足された親支柱１の
周囲に、新たに段板６および踊り場用板７を前記段板６
および踊り場用板７を取り付ける要領で取り付けること
により、螺旋階段の高さを自由に嵩上げすることができ
る。

【００２３】この場合、例えば、上下ガイド支柱２は、
図６に示すような構成によって連結されている。すなわ
ち、図において、下側ガイド支柱２の上端部にジョイン
ト金具15が取り付けられ、このジョイント金具15に上側
ガイド支柱２の下端部が挿入され、かつ、上側ガイド支
柱２およびジョイント金具15の側部に抜け止めピン16が
挿入されている。

【００２４】また、上下ガイド支柱２の端部にブラケッ
ト17がそれぞれ突設され、このブラケット17が連結プレ
ート18によって連結されている。

【００２５】このように構成されていることにより、上
下ガイド支柱２の連結および切り離しをワンタッチで行
うことができる。

【００２６】上下親支柱1,1 および上下補助支柱3,3
も、連結および切り離しをワンタッチで行えるような方
法で連結されている。

【００２７】実施例２．図７〜図10は、この発明に係る
仮設用螺旋階段の他の実施例を示し、図７は架設用螺旋
階段の全体を示す正面図、図８は階段専用ユニットの正
面図、図９および図10は出入り口専用ユニットの正面図
である。図において、実施例１と同一部分および相当す
る部分には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００２８】図において、符号19は階段専用ユニット、
20および21は出入り口専用ユニットである。

【００２９】出入り口専用ユニット20は螺旋階段の最下
段に設置され、この出入り口専用ユニット20の上に階段
専用ユニット19が設置され、この階段専用ユニット19の
上に出入り口専用ユニット21が設置され、かつ、各階段
ユニットどうしは離れないように強固に連結されてい
る。

【００３０】この実施例によれば、各階段ユニットを積
み上げ、連結するだけで螺旋階段を構築することができ
るので、組み立て作業の大幅な簡略化が図れ、また、階
段専用ユニット19を増やすことにより螺旋階段の高さを
自由に嵩上げすることができる。

【００３１】

【発明の効果】この発明は以上説明したように構成さ
れ、上下方向に螺旋状に構築されているので、スペース
をとらず、ごく狭いスペースに設置することがてき、他
の作業の障害となることがきわめて少ない。

【００３２】また、組立部品のほとんどはクランプによ
って組み立てられているので、組み立ておよび解体もき
わめて簡単に行うことができる。さらに、部品には、全
て在来品が使用されているので、きわめて経済的であ
る。

【００３３】また、独立して構築することができるの
で、組立後でも容易に移動することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る仮設用螺旋階段の一実施例の一
部正面図である。

【図２】下部連結リングの一部平面図である。

【図３】図２の下部連結リングの側面図である。

【図４】段板の平面図である。

【図５】踊り場用板の平面図である。

【図６】下部連結リングおよび上部連結リングとガイド
支柱との連結部の縦断面図である。

【図７】この発明に係る仮設用螺旋階段の他の実施例の
全体を示す正面図である。

【図８】階段専用ユニットの正面図である。

【図９】出入り口専用ユニットの正面図である。

【図１０】出入り口専用ユニットの正面図である。

【符号の説明】

１…親支柱、２…ガイド支柱、３…補助支柱、４…下部
連結リング、５…上部連結リング、６…段板、７…踊り
場用板、８…手すり、９…雄ねじ部、10…出入り口部、
11…ブラケット、12…貫通孔、13…固定ナット、14…ク
ランプ、15…ジョイント金具、16…抜け止めピン、17…
ブラケット、18…連結プレート、19…階段専用ユニッ
ト、20,21 …出入り口専用ユニット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 構築される仮設用螺旋階段の中央に建て
   付けられる親支柱と、この親支柱の周囲に所定間隔おき
   に建て付けられるガイド支柱および補助支柱と、前記ガ
   イド支柱および補助支柱の上下両端部をそれぞれ連結す
   る上部連結リングおよび下部連結リングと、前記親支柱
   の周囲に、前記親支柱、ガイド支柱および補助支柱にク
   ランプによって固定しつつ螺旋状に取り付けられる、複
   数枚の段板および踊り場用板と、前記ガイド支柱および
   補助支柱の内側に、このガイド支柱および補助支柱にク
   ランプによって固定しつつ螺旋状に取り付けられる手す
   りとを備えて構成されていることを特徴とする仮設用螺
   旋階段。