JPH0641805Y2 - 回転砥石 - Google Patents

回転砥石

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JPH0641805Y2
JPH0641805Y2 JP2882988U JP2882988U JPH0641805Y2 JP H0641805 Y2 JPH0641805 Y2 JP H0641805Y2 JP 2882988 U JP2882988 U JP 2882988U JP 2882988 U JP2882988 U JP 2882988U JP H0641805 Y2 JPH0641805 Y2 JP H0641805Y2
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grindstone
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廣和 大西
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Nippon Resibon Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はグラインダ用の回転砥石において、砥石取付
用のナット体が砥石本体に一体に固定されているものに
関し、特にこのナット体のグラインダ本体への固定構造
の改良を図ったものである。
(従来の技術) 従来より、砥石のグラインダ駆動軸への着脱を、レンチ
等の工具を用いることなく行えるようにするために、砥
石取付用のナット体を砥石本体と一体に固定したものは
公知である(実公昭61-40465号公報)。これでは、砥石
本体の中央の取付穴に、ナット体の筒状ボス部を内嵌
し、このボス部の開口縁を拡開状にかしめ付けることに
より、ナット体を砥石本体に固定している。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように、ナット体を砥石本体にかしめ固定するも
のでは、かしめ部の挟持面の摩擦力だけでトルク伝達を
行う関係上、伝達可能なトルクに限度があり、比較的小
さな駆動トルクのグラインダに適用される砥石にしか利
用できない不利があった。また、ナット体の固定対象が
プラスチック製の基板である場合に、基板の機械的強度
が不足して十分なかしめ強度が得られにくい不利もあっ
た。さらに、固定状態においてかしめ部端縁が砥石本体
の取付面から突出しないよう、慎重に加工を行う必要が
あり、加工が面倒で量産に不向きな点で難があった。
この考案は上記に鑑み提案されたものであって、ナット
体の固定構造を改善するこにより、トルク伝達量を向上
し、しかも量産に適したグラインダ用の回転砥石を得る
ことを主たる目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案では、接着によってナット体を砥石本体に固定
することとし、さらに、接着後の固化状態において、ナ
ット体と接着剤とが機械的に係合できるようにした。
具体的には、第1図に示すように、ナット体(2)の砥
石本体(1)への接着面(12)に係合凹部(15)を形成
し、この係合凹部(15)内に接着剤(9)が入り込んだ
状態でナット体(2)を砥石本体(1)に接着固定す
る。そして、接着剤(9)が固化した状態において、係
合凹部(15)と、これの内部に入り込んだ接着剤(9)
の突起部(9a)との機械的な係合構造によって、ナット
体(2)から砥石本体(1)へのトルク伝達の確実化を
図るものとする。
(作用) 上記のように構成した回転砥石によれば、ナット体
(2)を砥石本体(1)と一体化した状態において、ナ
ット体(2)が接着剤(9)によって砥石本体(1)と
分離不能に一体化されるとともに、係合凹部(15)と接
着剤(9)の突起部(9a)との機械的な係合によって、
ナット体(2)と砥石本体(1)とが確実に相対回動不
能に一体化される。従って、ナット体(2)が一体化さ
れた回転砥石において、ナット体(2)から砥石本体
(1)へのトルク伝達量を向上でき、加工の容易な接着
でナット体(2)を固定して、回転砥石の量産を容易に
行うことができる。
(実施例) 第1図ないし第3図は、この考案をオフセット型の研削
兼研磨用の回転砥石に適用した実施例を示している。
第1図において、回転砥石は、砥石本体(1)と、これ
の一側中央に固定されたナット体(2)とからなり、砥
石本体(1)は、レジノイド砥石を円盤状に形成した基
板(3)と、この基板(3)の板面一側に固定された研
磨布紙(4)とからなる。基板(3)は、板面の過半周
縁部を占める研削部(5)の内側に、円錐台状の取付部
(6)を膨出状に連続して形成する。そして、取付部
(6)の端壁に取付穴(7)を通設し、その内面にイン
サート固定された口金(8)で取付穴(7)を補強して
いる。
上記基板(3)の研削部(5)の下面側に研磨布紙
(4)を接着剤(9)で固定している。各研磨布紙
(4)は、短欄状に形成されており、その長辺部同士が
上下に重なる状態で、研削部(5)上を放射姿勢で周回
するよう配置される。また、回転砥石の回転駆動方向に
対して、研磨布紙(4)が回転下手側へ後傾し、この後
傾する側縁が最外面に位置するように接着固定される。
必要に応じて、複数枚の研磨布紙(4)を一組として、
これを上記のように配置して接着固定することもある。
ナット体(2)はアルミニウム等の金属、あるいはポリ
カーボネイト等の機械的特性に優れたプラスチック成形
体からなり、第1図のように、偏平な珠算玉状の断面形
に形成し、その上端面から下端面にわたってねじ穴(1
1)を貫通状に形成したものである。このナット体
(2)は、基板(3)の取付部(6)の内面に、前記接
着剤(9)を利用して接着される。つまり、研削部
(5)から取付部(6)の内面に至る、基板(3)の底
面全域に接着剤(9)を塗布しておき、ナット体(2)
の接着面(12)を取付部(6)の内面に嵌め込むように
して接着されている。接着面(12)は、取付部(6)の
内面形状に合致して断面台形状に形成されている。ま
た、接着面に連続する上端面には、口金(8)に僅かに
内嵌してナット体(2)全体の位置決めを行うボス部
(13)が低く突設されている。
上記のようにナット体(2)を基板(3)に接着固定す
ることにより、ナット体(2)が砥石本体(1)と分離
不能に一体化される。しかし、このままでは充分な伝達
トルクが得られにくい。そのために、接着面(12)の周
縁部(14)にV字状の係合凹部(15)を形成し、ナット
体(2)を接着固定した状態において、第1図のように
接着剤(9)が係合凹部(15)に入り込んで、突起部
(9a)を形成するようにした。つまり、接着剤(9)は
固化した状態において、接着剤突起(9a)と係合凹部
(15)とが機械的に係合して、ナット体(2)と基板
(3)との相対回動を阻止し、確実にトルク伝達を行え
るようにするのである。前記周縁部(14)は円形に形成
されており、研磨布紙(4)を接着する際の位置決めに
も利用される。
第1図に示すように、回転砥石は、グラインダの駆動軸
(17)のねじ軸(18)にカラー(19)を挿通した後、取
付穴(7)側からナット体(2)をねじ込んで使用す
る。このとき、基板(1)を手で掴んで捻り操作するだ
けで、ナット体(2)をねじ軸(18)に強固にねじ込む
ことができる。なお、ナット体(2)のねじ込み方向
は、使用時の研削反力によってナット体(2)が締り勝
手に螺進するように設定されている。
ところで、上記のナット体(2)は、ねじ軸(18)に対
する連結強度を充分なものとするために、ねじ穴(11)
の上下寸法を大きく設定している。換言すると、ナット
体(2)の上下端面間の厚みが大きく設定されている。
こうした場合、回転砥石を使用限界付近まで使用すると
き、ナット体(2)が被研削物に当接してそれ以後使用
できなくなっていた。これを防ぐために、ナット体
(2)の上下端面間の厚みを薄くすると、とくにプラス
チック製のナット体(2)においてねじ軸(18)との連
結強度が不充分となり、また、ねじ軸(18)がナット体
(2)から突出し、この突端が被研削物と当接して、擦
過痕を生じてしまう点で不利があった。
そこで、本実施例においては、第3図に示すように、研
磨布紙(4)の使用限界角度(θ)まではナット体
(2)が被研削物と当接することのないように、その下
面の過半周縁に上拡がり状のテーパー面からなる逃げ面
(20)を形成し、ねじ穴(11)の上下長を減少すること
なく使用限界まで回転砥石を使用できるものとした。こ
のようなナット体(2)は、オフセット型の回転砥石は
もちろん、オフセット型以外の回転砥石においても使用
限界まで砥石を使用する場合に有利である。
第1図及び第2図において、符合(21)はレンチ穴を示
している。このレンチ穴(21)は通常図示するように丸
穴とされるが、その少なくとも一方を長穴で形成してお
けば、メーカーによってレンチの係合ピンのピッチが多
少異なっていても、支障なくレンチをナット体(2)に
係合して、その締緩操作を容易に行うことができる。
以上のように構成した回転砥石によれば、ナット体
(2)の基板(3)との接着力はもちろん、ナット体
(2)の係合凹部(15)とこれに入り込んだ突起部(9
a)との機械的な係合力によって、ナット体(2)から
基板(3)へのトルク伝達量を従来のかしめ構造のもの
に比べて向上でき、しかも、ナット体(2)と基板
(3)との一体化を量産ライン中で容易に行うことがで
きることとなった。特に、上記の実施例では、ナット体
(2)の周縁部(14)に係合凹部(15)を形成したの
で、突起部(9a)におけるモーメントアームを大きくす
ることができ、トルク伝達量を向上する上で有利であ
る。
(変形例) 第4図は係合凹部(15)の変形例を示す。これでは、断
面台形状の接着面(12)の傾斜壁面に係合凹部(15)を
放射溝状に形成し、この溝内に入り込んだ突起部(9a)
と係合凹部(15)とが、機械的に係合するようにした。
この実施例から理解できるように、係合凹部(15)は、
接着剤(9)と接する接着面(12)であればどこに形成
してあってもよい。
上記以外に、実施例で説明した回転砥石において、係合
凹部(15)とは別に接着面(12)に放射状の突条を多数
形成しておき、伝達トルク量をさらに向上することもで
きる。
また、この考案は、オフセット型以外の回転砥石にも適
用できるのはもちろん、基板(3)がプラスチックで形
成された研磨専用の回転砥石、あるいは研磨布紙(4)
を備えていない研削専用の回転砥石等の、グラインダ用
の回転砥石全般にわたって適用できる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案では、基本的にナット体
(2)の砥石本体(1)への固定を接着剤(9)によっ
て行うものとした上で、ナット体(2)の接着面(12)
に設けた係合凹部(15)と、この凹部(15)内に入り込
んだ接着剤(9)の突起部(9a)とが機械的に係合する
ようにした。これにより、接着剤(9)の接着力とその
突起部(9a)の係合力とで、ナット体(4)を砥石本体
(1)に確実にしかも容易に固定して、従来のかしめ構
造の回転砥石に比べて、ナット体(4)から砥石本体へ
のトルク伝達量を向上でき、比較的大きな駆動トルクの
グラインダに適用される回転砥石としても充分に使用で
きることとなった。また、砥石本体(1)がプラスチッ
ク製の基板(3)で構成される場合でも、ナット体
(2)を砥石本体(1)に確実にしかも強固に固定でき
ることとなった。さらに、加工の容易な接着法によっ
て、ナット体(2)の固定を行うので、従来砥石に比べ
て容易に量産化でき、回転砥石の生産性を向上し、その
製造コストを低減できる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の実施例を示し、第1図は
回転砥石の装着状態を示す縦断正面図、第2図は第1図
における底面図、第3図は回転砥石とその使用限界との
関係を示す説明図、第4図は係合凹部の変形例を示す断
面図である。 (1)…砥石本体、(2)…ナット体、(9)…接着
剤、(9a)…突起部、(12)…接着面、(15)…係合凹
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石本体(1)と、その一側中央に接着剤
    (9)を介して固定されたナット体(2)とを備えた回
    転砥石であって、 前記ナット体(2)の砥石本体(1)への接着面(12)
    に係合凹部(1)を形成し、前記接着剤(9)の一部が
    係合凹部(15)内に入り込んだ状態でナット体(2)を
    砥石本体(1)に接着固定したことを特徴とする回転砥
    石。
JP2882988U 1988-03-03 1988-03-03 回転砥石 Expired - Lifetime JPH0641805Y2 (ja)

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JPH01132360U JPH01132360U (ja) 1989-09-08
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