JPH0641785A

JPH0641785A - 平版印刷版用支持体の陽極酸化方法及びその装置

Info

Publication number: JPH0641785A
Application number: JP19665392A
Authority: JP
Inventors: Hiroo Kubota; 洋夫久保田; Nagayoshi Kaneko; 修芳金子; Akio Uesugi; 彰男上杉
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1992-07-23
Filing date: 1992-07-23
Publication date: 1994-02-15

Abstract

(57)【要約】【目的】アルミニウムの帯状物などを陽極酸化処理して
平版印刷用支持体を製造する際、電極の幅を帯状物の幅
に応じて最適の幅にできるようにし、帯状物の側端部へ
の電流の集中を抑制して高電流密度を達成できるように
する。【構成】電解電極16は、アルミニウム製品１の走行方向
ａに平行に配置された複数の電極片17ａ…17ｄで構成さ
れている。電極片17ａがアルミニウム製品１の走行路の
略中央に位置し、その両外側に向かって電極片17ｂ、17
ｃ、17ｄが順次一定間隔で配置されている。これらの電
極片17ａ…17ｄの端部には、スイッチ18ａ…18ｄがそれ
ぞれ接続され、これらのスイッチ18ａ…18ｄを介して直
流電源15に接続されている。以上のような電解電極16
は、アルミニウム製品１を陽極酸化処理する電解液が貯
留された陽極酸化処理槽に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム又はその
合金製の機械的、化学的又は電気化学的方法で粗面化処
理された平版印刷版用支持体を陽極酸化処理する方法及
び装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、平版印刷版に使用されるアルミ
ニウム支持体は、親水性及び保水性に優れていることが
要求され、そのために機械的、化学的又は電気化学的な
方法で表面に微細な凹凸を形成して粗面化処理されてい
る。さらに、この粗面化処理された表面の機械的強度及
び保水性を向上させるために、表面を陽極酸化処理する
ことも一般に行われている（特公昭58−24517号公報
等）。

【０００３】従来、平版印刷版用支持体の陽極酸化処理
は、特開昭48−26638号、特公昭58−24517号、特開昭47
−18739号各公報等で開示されている陽極酸化処理方法
で行われており、この方法は、いわゆる液中給電方式と
呼ばれている。この液中給電方式による陽極酸化処理装
置としては、例えば、図６に示す装置があった。

【０００４】図６に示す陽極酸化処理装置は、アルミニ
ウム製品１を負に帯電させるための給電槽41と、アルミ
ニウム製品１を陽極酸化処理する陽極酸化処理槽42と、
給電槽41と陽極酸化処理槽42との間の電流の短絡を防止
する中間部43とが設けられ、給電槽41及び陽極酸化処理
槽42には電解液２が貯留されている。そして、給電槽41
には給電電極44が、陽極酸化処理槽42には電解電極45が
それぞれ電解液２中に配置され、これらの給電電極44と
電解電極45は直流電源46を介して接続されている。

【０００５】また、上記電解電極45は、図７に示すよう
に、アルミニウム製品１の両側に突出した長方形状の電
極片47…47がアルミニウム製品１の走行方向ａに一定間
隔で配置されて構成されている。

【０００６】このような陽極酸化処理装置においては、
直流電源46からの電流は、給電槽41で給電電極44から電
解液２を介してアルミニウム製品１に流れ、その電流が
アルミニウム製品１内を陽極酸化処理槽42へ流れる。こ
れにより、陽極酸化処理槽42においてアルミニウム製品
１の表面に陽極酸化皮膜が生成される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、平版印刷版
用支持体の製造ラインにおいては、平版印刷版製品のサ
イズが非常に多様であるので、通常、被処理物であるア
ルミニウム製品も多様な巾のものが用いられている。

【０００８】そこで、従来、上述した図７に示すよう
に、電解電極の巾をアルミニウム製品の最大巾よりも広
くして、多様な全てのアルミニウム製品に対応できるよ
うにしていた。

【０００９】したがって、陽極酸化処理部においてはア
ルミニウム製品の側端部に電流が集中し、両側端部にお
ける酸化皮膜量が中央部に比べて増大するものであっ
た。このような現象は、供給電流量が小さい場合は余り
問題にならないが、生産性向上のために処理ラインを高
速化させたり、品質性能向上のために陽極酸化皮膜量を
増加させたりする場合は高電流密度化しなければなら
ず、高電流密度化させると、アルミニウム製品の側端部
における酸化皮膜量の増大が著しくなり、品質上の許容
限界を越えたり、局所的な反応の集中により所謂焼け故
障が発生するものであった。したがって、高電流密度化
ができず処理ラインの高速化、陽極酸化皮膜量の増加等
を行うことができなかった。また、設備が大型化し、か
つ設備費も高くなるものであった。

【００１０】さらに、アルミニウム製品の両面が電解液
中に露出状態で陽極酸化処理される場合は、電流が側端
部から裏側へ廻り込み、表面の酸化皮膜効率が低下する
ものであった。

【００１１】本発明は、以上の問題点を解決し、帯状物
の側端部に悪影響を与えることなく、処理ラインの高速
化、陽極酸化皮膜量の増加等を行うことができるととも
に、設備のコンパクト化等もできる平版印刷版用支持体
の陽極酸化装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、電解電極の幅を自由に変
更できるようにし、帯状物の幅に応じて最適の幅とする
ようにしたものである。すなわち、本発明の平版印刷用
支持体の陽極酸化方法は、電解液中に長尺のアルミニウ
ム又はその合金製の帯状物を走行させるとともに、電解
液中の電極に通電して帯状物を陽極酸化する方法におい
て、帯状物の幅方向における通電する電極の幅を変化さ
せることを特徴として構成されている。

【００１３】また、本発明の平版印刷用支持体の陽極酸
化装置は、電解液と、該電解液中に設けられた電極とを
有し、電解液中に長尺のアルミニウム又はその合金製の
帯状物を走行させて帯状物を陽極酸化する装置におい
て、電極の通電される幅が帯状物の幅方向において変化
するように形成されていることを特徴として構成されて
いる。

【００１４】帯状物の幅方向における通電する電極の幅
の変化は、帯状物の側端縁より電極の側端縁が内側にあ
るようにすることが好ましいが、外側としても良い。こ
の内側にある長さは、通常、１mm以上が好ましく、10mm
以上がより好ましい。また、通電する電極の幅を陽極酸
化処理槽の全域にわたって一定としても良いし、部分的
に変化させても良い。

【００１５】電極は、帯状物の幅方向における幅が変化
するように形成されていればよく、例えば、帯状物の走
行方向に複数の電極片を平行に配置し、この電極群で電
極を構成するのが一般的である。

【００１６】電極片群で電極を構成する場合、電極片は
各々別個に設けても、絶縁部を介して一体に形成されて
もよい。電極片の数は、帯状物の幅の種類により決定さ
れるが、最適な状態にするためには多い方が好ましい。
また、電極片の幅は、帯状物の幅の種類に対応して決定
されるが、中央部分は側端部の電流に影響を与えないの
で、側端部の電流に影響を与えない範囲で幅を広くする
ことができる。すなわち、中央部分を広くし、側端部分
を狭くした方が精密に制御でき、かつ操作も簡単にな
る。さらに、各電極片へ通電する電流を適宜変化させて
もよく、例えば、中央部から側端部へ行くにしたがって
電流を小さくする。

【００１７】電流の側端部への集中を防止するために、
電極の側端部と帯状物との間にエッジマスクを配置する
ことも考えられるが、エッジマスクを用いると、帯状物
の幅に対応させるための装置等が複雑となる。しかし、
本発明によれば、電極自体が変化するので、極めて簡単
な装置で帯状物の幅に対応できる。特に、ラジアル型の
陽極酸化装置においては、帯状物と電極との間隔が小さ
いので有効である。

【００１８】本発明の陽極酸化装置は、従来用いられて
いる公知の横型陽極酸化装置（フラット型）及び縦型陽
極酸化装置に適用することができ、帯状物を支持する支
持ローラーと、該支持ローラーの上流または下流の少な
くとも一方に設けられた帯状物と接触する給電ローラー
と、前記支持ローラーの外周面に沿って設置された略同
心円状の電極とを有する装置（ラジアル型）にも適用す
ることができる。

【００１９】帯状物は、純アルミニウム又はアルミニウ
ム合金で形成されており、このアルミニウム合金として
は、例えば、珪素、鉄、銅、マンガン、マグネシウム、
クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属とのアル
ミニウム合金がある。帯状物の厚みは、一般に、0.1〜
0.5mmの範囲である。

【００２０】電解液としては、例えば、硫酸、燐酸、シ
ュウ酸又はそれらの塩の水溶液、あるいはそれらの混合
液があるが、所望の品質を得るために最適なものを選べ
ばよい。電解液の濃度、温度も自由に選択できる。電源
波形としては、直流の場合が一般的であるが、他にも交
流波形や交直重畳波形など所望の品質を得るために最適
なものを選択できる。陽極酸化時の電流密度は、自由に
選択できる。例えば、処理時間中常に一定値としてもよ
いし、次第に電流密度を上げていくようにしてもよい。

【００２１】本発明の陽極酸化処理の前段階において、
通常、粗面化処理が施されている。この粗面化処理は、
アルミニウム支持体の保水性及びその上に塗設される感
光材料との密着性を向上させるためのもので、機械的粗
面化法、化学的粗面化法、電気化学的粗面化法又はそれ
らを組み合わせた方法により行われる。

【００２２】機械的粗面化法としては、例えば、ワイヤ
ーブラシングレイニング法、ブラシグレイニング法、サ
ンドブラスト法、ボールグレイニング法がある。化学的
粗面化法としては、例えば、選択的に表面を溶解させる
方法がある。電気化学的粗面化法としては、例えば、硝
酸、塩酸及びその混合液を電解液として用いる方法があ
る。さらに、これらに硝酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸マン
ガン、塩化マンガン、硝酸鉄、塩化鉄などの塩類を添加
してもよい。また、塩化ナトリウムや硝酸ナトリウムな
どの中性塩水溶液も用いられる。

【００２３】また、粗面化処理した後陽極酸化処理前
に、必要に応じてアルカリエッチング処理、中和処理、
デスマット処理などが適宜選択、複合して実施すること
ができる。また、以上のような装置を１ユニットとして
２つ以上の複数のユニットを長手方向に連結させ、複数
回上述した同様の陽極酸化処理を繰り返してもよい。

【００２４】帯状物を陽極酸化処理した後、必要により
特開平１−150583号公報記載の封孔処理、特開昭60−14
9491号公報記載の親水化処理、米国特許3181461号明細
書記載のアルカリ金属シリケート水溶液処理、米国特許
3860426号明細書記載の水溶性金属塩を含む親水性セル
ロースの下塗り層塗設などを適宜選択して実施できる。

【００２５】本発明による平版印刷版用支持体は、その
表面に感光層を設けて感光性平版印刷版とすることがで
きる。この感光層の組成物としては、ジアゾ樹脂からな
るもの、o-キノンジアジゾ化合物からなるもの、感光性
アジド化合物からなるもの、光重合性組成物、分子中に
不飽和二重結合を有する感光性樹脂からなる組成物等が
ある。

【００２６】

【作用】本発明では、通電する電極の幅を、処理しよう
とする帯状物の幅に対応して最適な幅に設定でき、帯状
物の側端部に流れ込む電流を抑制する。

【００２７】本発明の平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の一例を図１及び図２に基づいて説明する。図１は平
版印刷版用支持体のフラット型陽極酸化装置の模式図、
図２は陽極酸化処理部の部分平面図である。

【００２８】図１において、給電槽11、陽極酸化処理槽
12、中間部13、給電電極14及び直流電源15は、図６に示
した従来の陽極酸化装置略同様に構成されている。

【００２９】符号16はアルミニウム製品１を陽極酸化処
置するための電解電極で、この電解電極16は、図２に示
すように、アルミニウム製品１の走行方向ａに平行に配
置された複数の電極片17ａ…17ｄで構成されている。そ
して、電極片17ａがアルミニウム製品１の走行路の略中
央に位置し、その両外側に向かって電極片17ｂ、17ｃ、
17ｄが順次一定間隔で配置されている。また、電極片17
ａ、17ｂは電極片17ｃ、17ｄの略２倍の幅に形成されて
いる。これらの電極片17ａ…17ｄの端部には、スイッチ
18ａ…18ｄがそれぞれ接続され、これらのスイッチ18ａ
…18ｄを介して前記直流電源15に接続されている。

【００３０】以上のような平版印刷版用支持体の陽極酸
化装置でアルミニウム製品１を陽極酸化するには、ま
ず、アルミニウム製品１の側端縁の位置を確認する。
今、この側端縁は電極片17ｃの略中央にあるので、電極
片17がアルミニウム製品１より側方に突出しない範囲で
電極片17を選択すると、使用する電極片は電極片17ａ、
17ｂとなる。したがって、スイッチ18ａ、18ｂをオン、
スイッチ18ｃ、18ｄをオフに設定する。この状態で従来
と同様の方法でアルミニウム製品１を陽極酸化処理す
る。

【００３１】次に、幅の異なるアルミニウム製品１を陽
極酸化処理する場合、図３に示すように、アルミニウム
製品１の側端縁が電極片17ｄの略中央に位置するので、
スイッチ18ａ、18ｂ、18ｃをオン、スイッチ18ｄをオフ
に設定する。以後の作業は同様である。

【００３２】図４は、本発明の平版印刷版用支持体の陽
極酸化装置の他の実施例の模式図である。この図に示す
陽極酸化装置はラジアル型の陽極酸化装置で、この陽極
酸化装置は、陽極酸化槽21内にアルミニウム製品１の搬
送方向に切断した断面形状が円弧状の電極22が設けられ
ている。そして、この電極22は、図２に示す場合と同様
に、複数の電極片が平行に配置されて構成されている。
また、電極22の一方の端部上方には電解液流入口23が設
けられ、この電解液流入口23から電解液２が陽極酸化槽
21内に充填されている。また、電極22の上方には、僅か
な距離を隔てて同心円状の周面を持つ支持ローラー24が
電解液２に略半分浸漬した状態で回転自在に配設されて
いる。さらに、この支持ローラー24の両側には、上流側
給電ローラー25及び下流側給電ローラー26が回転自在に
設けられ、これら給電ローラー25、26は電源（図示せ
ず）を介して電極22に接続されている。

【００３３】以上の陽極酸化装置における電極の設定
は、上述した図２の場合と同様である。

【００３４】図５も、本発明の平版印刷版用支持体の陽
極酸化装置の他の実施例の模式図である。この図に示す
陽極酸化装置は縦型の陽極酸化装置で、この陽極酸化装
置は、陽極酸化槽31内に、一対の電極32が垂直方向に配
置されている。そして、この電極32は、図２に示す場合
と同様に、複数の電極片が平行に配置されて構成されて
いる。また、電極32、32の間には、搬送ロール33が設け
られ、アルミニウム製品１の走行路となっていおり、電
極32とアルミニウム製品１間は電源34を介して接続され
ている。

【００３５】以上の陽極酸化装置における電極の設定
は、上述した図２の場合と同様である。

【００３６】

【実施例】次に、図１及び図２の陽極酸化装置と従来の
陽極酸化装置を用いて陽極酸化処理した実験結果に付い
て説明する。

【００３７】〔陽極酸化処理する帯状物〕；長尺のＪＩ
Ｓ 1050アルミニウムの帯板状製品（厚み0.15mm、幅100
0mm）をライン搬送速度50ｍ/分で以下の処理を行なっ
た。まず、パミスー水懸濁液を研磨剤として回転ナイロ
ンブラシで表面を砂目立てした。この時の表面粗さ（中
心線平均粗さ）は0.5μｍであった。水洗後、70℃の10
％苛性ソーダ水溶液中でアルミニウムの溶解量が５g/ｍ
²になるようにエッチングした。水洗後、30％硝酸水溶
液中で中和し、再び水洗を行なった。その後、0.7％硝
酸水溶液中で陽極時電圧23ボルト、陰極時電圧12ボルト
の矩形波交番波形を用いて（特開昭52−77702号公報実
施例に記載の電源波形）160クーロン/dm²の陽極時電気
量で20秒間電解粗面化を行ない、30％硫酸水溶液中で表
面を洗浄した後、水洗した。

【００３８】（実施例１）上記アルミニウム製品を、図
１及び図２に示す陽極酸化処理装置を用い、電解液とし
て30℃で150g/lの硫酸水溶液、ライン搬送速度50ｍ/
分、電流密度20Ａ/dm ²で15秒間陽極酸化処理した。ま
た、アルミニウム製品の巾は、1000mm、電極の巾は、95
0mm、アルミニウム製品と電極の距離は、50mmであっ
た。

【００３９】（従来例１）電極の幅が1500mmである他
は、実施例１と同様の条件で陽極酸化処理を行った。

【００４０】実施例１と従来例１との特性を比較した結
果を表１に示す。

【００４１】

【表１】

【００４２】評価方法：側端部への皮膜集中は、側端部
の生成皮膜量を中央部生成皮膜量と比較生成皮膜量は重
量法で測定した。焼け故障は、感応検査（目視）により
側端部の電解焼けを判定した。裏廻り量は、裏面の生成
皮膜量を重量法で測定した。

【００４３】

【発明の効果】本発明は、電極の通電される幅を帯状物
の幅方向において変化できるようにすることにより、帯
状物の幅に対応して最適の幅とすることができる。した
がって、電流密度を上げても帯状物の側端部で酸化皮膜
量が増加し過ぎたり焼け故障が発生することがないの
で、処理ラインを高速化でき、かつ陽極酸化皮膜量を増
加させることができ、また、幅方向の皮膜の分布を均一
にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の一実施例の断面模式図。

【図２】本発明による平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の一実施例の電極部分の部分平面図。

【図３】本発明による平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の一実施例の電極部分の部分平面図。

【図４】本発明による平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の他の実施例の断面模式図。

【図５】本発明による平版印刷版用支持体の陽極酸化装
置の他の実施例の断面模式図。

【図６】従来の平版印刷版用支持体の陽極酸化装置の断
面模式図。

【図７】従来の平版印刷版用支持体の陽極酸化装置の電
極部分の部分平面図。

【符号の説明】

１…アルミニウム製品（帯状物）２…電解液 11…給電槽 12…陽極酸化処理槽 14…給電電極 15、34、46…電源 16、22、32…電極 17…電極片 18…スイッチ 24…支持ローラー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電解液中に長尺のアルミニウム又はその
合金製の帯状物を走行させるとともに、電解液中の電極
に通電して帯状物を陽極酸化する方法において、帯状物
の幅方向における通電する電極の幅を変化させることを
特徴とする平版印刷版用支持体の陽極酸化方法
【請求項２】電解液と、該電解液中に設けられた電極
とを有し、電解液中に長尺のアルミニウム又はその合金
製の帯状物を走行させて帯状物を陽極酸化する装置にお
いて、電極の通電される幅が帯状物の幅方向において変
化するように形成されていることを特徴とする平版印刷
版用支持体の陽極酸化装置
【請求項３】電極が帯状物の走行方向に平行に配置さ
れた複数の電極片群からなり、これらの電極片を選択的
に通電することにより電極の幅を変化させるようにした
請求項２記載の平版印刷版用支持体の陽極酸化装置
【請求項４】電解液中に長尺のアルミニウム又はその
合金製の帯状物を走行させるとともに、電解液中の電極
に通電して帯状物を陽極酸化する方法において、該電極
は帯状物の走行方向に配置された複数の電極片群からな
り、該電極片群に通電する電流密度を該帯状物の中央部
よりも側端部において小さくすることを特徴とする平版
印刷版支持体の陽極酸化方法