JPH0641748B2 - 回転するピストンを備えたピストンポンプ - Google Patents

回転するピストンを備えたピストンポンプ

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JPH0641748B2
JPH0641748B2 JP61129353A JP12935386A JPH0641748B2 JP H0641748 B2 JPH0641748 B2 JP H0641748B2 JP 61129353 A JP61129353 A JP 61129353A JP 12935386 A JP12935386 A JP 12935386A JP H0641748 B2 JPH0641748 B2 JP H0641748B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B7/00Piston machines or pumps characterised by having positively-driven valving
    • F04B7/04Piston machines or pumps characterised by having positively-driven valving in which the valving is performed by pistons and cylinders coacting to open and close intake or outlet ports
    • F04B7/06Piston machines or pumps characterised by having positively-driven valving in which the valving is performed by pistons and cylinders coacting to open and close intake or outlet ports the pistons and cylinders being relatively reciprocated and rotated

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シリンダ孔内で往復運動すると共に回転する
ピストンと、このピストンに継手によつて結合された回
転するクランクとを備えたピストンポンプであつて、ピ
ストンの軸線とクランクの回転の軸線とが交差してお
り、クランクとピストンとが回転駆動可能に互いに連結
されており、継手装置がころがり面を有しており、この
ころがり面がクランク及びピストンのところに設けられ
ている形式のものに関する。
回転するピストンを備えたポンプの利点は、ピストンが
回転スプールとして有効である制御ピストンポンプを形
成することができることにある。この種のポンプは最小
の運動する部分を有しかつ極めて堅牢である。回転スプ
ールとしての機能を確保するためには、クランクとピス
トンとの間の継手は、角度変化が可能であるようにかつ
ピストンができるだけ遊びなくかつ確実に回転するよう
に形成されなければならない。従つて継手には特別な要
求が課せられる。
従来の技術 西独国特許第509222号明細書に開始された公知ポ
ンプでは、クランクが玉継手を介してピストンに結合さ
れている。玉継手は玉とソケツトとの間に生じる不断の
滑り運動ゆえに摩耗しやすく、従つて迅速に玉継手内に
遊びが生じる。その結果、騒音が発生し、吐出特性が変
動する。それゆえ良好な潤滑を施すか又は短い寿命を甘
受しなければならない。
ヨーロツパ特許出願公開第0116165号(EP−O
S0116165号)明細書に開示されたポンプでは、
クランクとピストンとの間の継手内の滑り運動が著しく
回避され、これによつて寿命が伸びている。上述の文献
に記載された解決手段によれば、円錐面が平らな面上を
転動する。これによれば確かに両転動面間の圧着性が良
好となるが、しかしそれは所定の傾斜位置角度において
のみである。それゆえ、このポンプの吐出行程を軸の傾
斜位置の変化によつて安易に変化させることはできな
い。さらにヨーロツパ特許出願公開第0116115号
明細書によれば、傾斜位置の変化を許容する解決手段が
開示されている。その場合、一方の転動面がトーラス
面、他方の転動面がこのトーラス面と係合する溝として
形成されている。吸込行程時の力の伝達のためにばねが
設けられており、これはトーラス面を溝内に圧着せしめ
る。構造上の理由でトーラスの横断面が小さいため、圧
着性は特別効果的ではない。さらに、吸込時に生じる力
を転動面を介して伝達することができない。
本発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、吐出行程を変化させるために、ピスト
ン軸線とクランク軸線との間の角度を調節することがで
き、かつあらゆる調節位置において効果的な圧着性が生
じるように冒頭に述べた形式のピストンポンプを改良す
ると共に、吸込行程時に生じる力を転動面を介して伝達
することができるように構成することにある。
問題点を解決するための手段 上記課題を解決した本発明の要旨は、クランク及びピス
トンの前記ころがり面が凹部として形成されており、か
つ、この凹部内に凸状の転動体が係合しており、この転
動体の表面の曲率が凹部の表面の曲率に比して大きく、
かつ、凹部間の相対運動時に凹部の縁が互いに接触しな
いように、かつ回転運動の周方向で凹部と転動体との間
に確実係合が生じるように、かつ吐出行程方向で転動体
を介して力が伝達されるように凹部が形成されかつ配置
されていることにある。
吸込行程方向でも凹部と転動体との確実な嵌合が生じ、
これによつてクランクからピストンへ引張力が伝達され
るように凹部の縁が形成されると有利である(特許請求
の範囲第2項)。この構成の利点は、吸込力の克服のた
めにばねが不要であることにある。しかし、吸込時の力
の伝達が行なわれないように構成されてもよい。この場
合には、冒頭に述べた公知のポンプと同様に、吸込行程
時に生じる力を受止めるばねを設ける必要がある。
凹部は有利には縦長に形成され、かつ特許請求の範囲第
3項に記載の如くに形成される。このような縦長の凹部
によれば、円形のクランク軌道の幅と、ピストンに設け
られた凹部が運動するだ円の短軸との相違が補償され
る。クランクの軸線とピストンの軸線との間の角度が小
さい場合、クランクの円軌道の直径と、ピストンのだ円
軌道の短軸の長さとの相違が極めてわずかであるので、
凹部を縦長に形成する必要がない。さらに、後で述べる
ように凹部の接線方向の配置でも、凹部を縦長に形成す
る必要がない。
転動体は有利には玉から成る(特許請求の範囲第4
項)。玉状の転動体は特に製作容易である。良好な強度
を有する玉は購入可能である。玉軸受に使用される玉が
適当である。転動体の形状は玉形でなくてもよい。例え
ば円盤形の転動体が考慮される。
本発明の別の実施態様では、有利に弾性的なクリツプ部
材が設けられ、これによつて、凹部を備えた凹部体を転
動体に対して保持することができる(特許請求の範囲第
5項)。これによつて、凹部が転動体から離れることが
確実に回避される。しかし、必ずしもクリツプ部材が必
要ではない。吸込行程力の伝達のために確実係合が存在
しない場合にクリツプ部材が使用される。クリツプ部材
及びその配置のための効果的な構成は特許請求の範囲第
6項〜第8項に記載されている。クリツプ部材の代り
に、クランクとピストンとの間に特別な支持部材を設け
ることができる。これはピストンの軸線から間隔をおい
て配置され、吸込行程時に場合によつて生じるような負
のトルクの伝達のために役立てられる。
クランクの軸線とピストンの軸線との間の角が変化可能
である場合(特許請求の範囲第9項)、特許請求の範囲
第10項及び同第11項に記載の構成が特に有利であ
る。シリンダ孔を備えたシリンダ体の回転によつて傾斜
角が変化し、角度が例えば特許請求の範囲第11項に基
づいて選択されるならば値零にもなることができる。こ
の位置では吐出は生じない。
実施例 ポンプはポンプケーシング1、駆動モーター2、ポンプ
軸3、シリンダ4及びピストン5を備えている。
駆動モータ2は電動機から成り、そのケーシングからモ
ータ軸6の端部が突出している。駆動モータ2には中間
リング7がねじ8によつて固定されている。中間リング
7にはポンプケーシング1がねじ9によつてフランジ固
定されている。モータ軸6には継手10が設けられてお
り、これはねじ11によつてモータ軸6に締付け固定さ
れている。継手10は円筒形の突出部12を備えてお
り、この突出部に連行面13が設けられている。連行面
13にピン14が接しており、これはポンプ軸3に設け
た孔を貫通している。
ポンプ軸3はポンプケーシング1内で玉軸受15によつ
て支承されており、玉軸受はスナツプリング16によつ
てポンプケーシング内で軸方向で止められている。ポン
プ軸3の軸方向の固定のために、ポンプ軸に配置された
スナツプリング17と、ポンプ軸に設けられた肩とが役
立てられている。玉軸受は駆動モータ2へ向かつて軸パ
ツキン19によつてシールされており、かつポンプケー
シング1の内室へ向つて軸パツキン20によつてシール
されている。
ポンプケーシング1の内部の室21の左方へのシールの
ために、パツキン装置22が設けられている。このパツ
キン装置22にすべりリング23が所属しており、これ
は弾性的なOリングパツキン24を介してポンプケーシ
ング内の肩に支持されている。すべりリング23にはパ
ツキンリング25が摺動しており、これはポンプ軸3に
対して弾性的なOリングパツキン26によつてシールさ
れている。パツキンリング25は圧縮コイルばね27に
よつて圧縮されており、これはその右側(図面で)の端
部で構成部材に支持されている。この構成部材は後で説
明する機能ゆえにクランク28と呼ぶべきものである。
クランク28とピストン5との間に継手装置が配置され
ており、これが狭い意味で本発明の対象である。この継
手装置に、すでに述べたクランク28、玉30、凹部体
31及びばねリング32が所属している。凹部体31は
ピストン5の頭33内に挿入されてピン34によつて固
定されている。シリンダ体4はポンプケーシング1の斜
めの孔35内に収容されている。この孔の軸線36はシ
リンダ体4の軸線と合致しており、かつポンプ軸3の軸
線37に斜めに交差している。シリンダ体4は軸方向で
左向きにポンプケーシングの肩38への当付けによつて
固定されており、かつ軸方向で右向きにリング39によ
つて固定されている。リング39はねじ40によつてポ
ンプケーシングに固定されている。2つのパツキンリン
グ41,42によつて、室21が右方へシールされてい
る。
シリンダ体4内にシリンダ孔43が設けられており、シ
リンダ孔43内でピストン5が摺動可能である。シリン
ダ孔43は右方へ閉鎖栓44によつてシールされてお
り、これは部分的にシリンダ孔43に係合しており、か
つその係合した部分にパツキンリング45を収容するた
めの環状溝を備えている。シリンダ孔43はなめらかに
形成されている。ピストン5の軸線と合致しているシリ
ンダ孔43の軸線46は常にシリンダ体の軸線36に対
して斜めである。軸線36と軸線46との傾斜角は、軸
線36と軸線37との傾斜角に等しい。
シリンダ体4内にはさらに孔47が設けられており、こ
れはシリンダ孔43と交差している。入口は吸込口48
を形成しており、出口は吐出口49を形成している。ピ
ストンには縦スリツト50が形成されており、これは吸
込口48と吐出口49とにオーバラツプすることができ
る。吐出口49は孔51を介して溝52に連通してお
り、溝はシリンダ体4の周方向に延びている。シリンダ
体4の各回転位置で溝52は接続孔53に連通する。接
続孔には圧力導管が接続可能である。吸込口48は室2
1に連通しており、この室内に吸込導管のための接続孔
54が開口している。
調節リング55がシリンダ体4に装着されてねじ56に
よつて軸方向に固定されている。この調節リング55は
シリンダ体4を簡便に回動せしめる。
以下に図面について継手装置29の詳細を説明する。
まず、第7図及び第8図について本継手装置のジオメト
リについて説明する。第7図にはポンプ軸3及びピスト
ン5が略示されている。継手装置のうち玉30が2つの
互いに異なる位置で示されている。ピストンの軸線46
はポンプ軸3の軸線37と交差している。傾斜角は符号
αで示されている。継手装置は軸線37を中心に半径r
αの円軌道上を循環する。ピストン5はポンプ軸3と同
方向に回転する。回転方向は矢印57,58で示されて
いる。ポンプ軸3はトルクMKによつて駆動される。ピス
トンは継手装置を介してポンプ軸3と同じ回転数で回転
させられる。ピストンに軸方向力FKが作用する。これは
第7図に矢印で表わされている。ポンプ軸3に固定され
た、継手装置29の部分は円軌道上を循環する。この円
軌道は第8図に符号59で示されている。ピストンに結
合された、継手装置の部分は線84で規定された平面内
でだ円軌道を描いて循環する。だ円の長軸61は2・r
αの長さを有する。だ円の短軸は2・rα・cosαの長さ
を有する。それゆえ、両側における相違aはrα-rα・co
sα、要するにrα(1−cosα)となる。それゆえ、円
軌道59とだ円軌道60の幅の相違全体は2・rα(1
−cosα)となる。このだ円軌道60はrα・cosαの半径
を有する円筒の斜めの切口とも見ることができる。
傾斜角αにおけるピストン行程は図面に二重矢印で示さ
れている。第7図から判るように、ピストン行程は傾斜
角αに依存して変化する。傾斜角αが小さくなるにつれ
てピストン行程も小さくなる。傾斜角が零であると、ピ
ストンは回転するがもはや往復運動しない。従つて吐出
量は零となる。円軌道59とだ円軌道60との相違aは
継手装置の特別な構成を要求する。これについて以下に
詳しく説明する。
第2図に継手装置29が拡大図示されている。クランク
28は軸線37を中心に回転する。クランク28に凹部
体64が設けられており、これに凹部65が形成されて
おり、この凹部に玉30が係合する。ピストン5にも凹
部体66が設けられており、これに凹部67が形成され
ており、この凹部67は凹部65と同じ形状を有してい
る。両方の凹部体64,65は切断されたばねリング6
8によつて玉30に圧着されている。この目的のため
に、凹部体64,66の外側に溝69,70が形成され
ており、この溝にばねリング68が係合している。
第5図は第6図に示す凹部65″を上面図でみたもので
ある。凹部65″の長さlは幅bに比して長く、少なく
とも である。第5図のII−II線に沿つた断面において、凹部
の半径rM(第2図参照)は玉30″の半径rKよりわずか
に大きい。しかし半径rMはいかなる場合も玉の半径rK
りも大きい。従つて玉は凹部内で転動することができ
る。凹部の縦方向に対して平行な凹部断面は一点鎖線7
2,73の領域における短い直線区分と、これに続く曲
線区分とから成り、直線区分の長さは少なくとも であり、曲線区分の半径はrMである。一点鎖線72,7
3の間の領域で凹部は円形横断面を備えたトラフの形状
を有しており、この円の半径は玉の半径に比してわずか
に大きいだけである。凹部の縦方向は、円軌道59とだ
円軌道60との相違a(第8図参照)を補償することが
できるように、要するにクランク及びピストンの軸線に
対してほぼ半径方向に向けられなければならない。
ポンプ稼動時に玉30は両方の凹部65,67内でロー
リング運動を行ない、そのさい同時に凹部65及び凹部
67内で転動する。吸込行程と吐出行程とから成る1作
業サイクル中に玉30は両方の凹部65,67内でころ
がる。ころがり運動は吸込行程から吐出行程への移り換
り時に力の方向が逆転することによつて生じる。ころが
り運動にとつて重要なことはさらに、凹部65,67の
曲率が玉表面の曲率に比してわずかに小さいことであ
る。凹部の縦方向と直角方向との相違はわずかである
が、第2図には誇張して示されている。回転方向で曲率
がわずかにしか相違していないため、ピストンの回転駆
動に関して著しい遊びは生じない。回転方向に対して直
角方向には若干の遊びを設け、ピストンに設けた凹部が
だ円軌道を描けるように考慮される。だ円軌道60と円
軌道59との相違(第8図参照)の半分は凹部65内
で、かつ半分は凹部67内で補償される。ポンプ軸3の
回転中に玉はわずかに凹部に対して相対的に往復運動す
る。
凹部65,67の縁65a,67aはそれぞれ一平面内
に在り、両方の凹部体64,66の間の相対運動時に互
いに衝突しないような相互間隔を有している。第5図に
示したような形状を有する縁65a,67aは互いに平
行に向かい合つていると、縁に対して平行な玉30の赤
道から等間隔で位置し、要するにほぼ緯線を形成する。
しかし、縁65a,67aは正確な円形ではなく、若干
長円形に形成されている(第5図参照)。尚、第5図の
長円形は誇張されて描かれている。
第6図には、ポンプ軸3とピストン5との完全な1回転
中の継手装置の種々の位置が示されている。第6図で符
号VTで示した前死点ではピストン5がその吐出行程を
終了する。ピストンは可能な限りシリンダ孔内に突入す
る。この位置では玉30″は凹部65″の内端部と、凹
部67″の外端部とに接触する。このことは図面でギヤ
ツプ74,75によつて表わされている。要するに凹部
の長さが完全に利用されている。この前死点VTでは円
軌道59とだ円軌道60とが重なる。
矢印76の方向へポンプ軸37が角90゜回転すると、
継手装置は符号Bで示す位置に達する。玉30″は凹部
65″,67″の長手中央部に位置する。さらに第6図
及び第8図で符号HTで示す後死点まで回転すると、玉
30″は再び両方の凹部の端部に接触する。この場合、
玉30″が接触する凹部の端部は前死点のときとは逆に
なる。要するに玉30′は凹部65″の外端部と凹部6
7″の内端部とに接触する。さらに角90゜回転する
と、継手装置は位置Cに達し、玉30″は再び両方の凹
部の長手中央部に位置する。凹部が縦長に形成されてい
るために、円軌道59とだ円軌道60の差異が補償され
る。
図示の実施例では、吸込行程時に生じる力も玉30を介
してピストン5に伝達される。第2図に示すように、玉
30が凹部65,67内に係合しているため、吸込行程
方向S(第2図参照)でも確実係合が生じ、これは付加
的にばねリング68によつて確保される。ばねリング6
8の平面は玉30のほぼ中心点Mを通る。
第3図に示す実施例では、第2図に示す実施例とは異な
る方向に向いた凹部78,79内に玉77が係合してい
る。この凹部78,79も縦長に形成されており、これ
によつてクランク80の円軌道とピストン81のだ円軌
道との相違を補償することができる。しかし、この場合
は第3図から判るように、吸込行程の方向Sでピストン
を引張る力は玉を介して伝達されない。しかし、凹部7
8,79を玉77に圧着するばねリング82ゆえに、吸
込行程が可能である。この場合生じる力はばねリング8
2によつて受止められなければならない。第3図に示す
この実施例の利点は、吐出行程のために特に効果的であ
る。
第2図に示す実施例では、凹部65の縁65aが1平面
内に位置していることはすでに述べたが、この平面はク
ランクの軸線37を中心軸とする仮想円錐の母線に接す
る面を形成している。凹部67の縁67aは同様に、ピ
ストン5の軸線5aを中心軸とする仮想円錐の母線に接
する1平面内に在る。凹部の縁65a,67aがそれぞ
れ位置する両方の平面は前述とは異なる方向に向いてい
てもよい。例えば軸線37及び35aを中心軸とする仮
想円筒の母線に接する平面内に縁65a,67aが位置
していてもよい。この場合には、ばねリング並びに凹部
の縦長の構成を省略することができる。
第3図は第2図に示す原理に相応する「接線方向の位
置」に在る平面内の縁を示す。しかしこの場合、クラン
クの軸線37′若しくはピストンの軸線5′aをそれぞ
れ中心軸とする仮想円錐は第2図の場合より著しく鈍
(円錐角が大きい)である。円錐角が極めて大きいた
め、ばねリング82が有効である。
第4図に、第2図に示す部分に類似した部分が同一数字
に「″」を付した符号で示されている。第4図に示され
た極端位置では、凹部体64″の凹部65″の縁65″
aは、クランク28″の軸線37″を含む1平面に対し
て平行な1平面内に位置している。凹部体66″の凹部
67″の縁67″はピストンの軸線を含む1平面に対し
て平行な1平面内に位置している。この極端位置では、
負のトルクの場合に凹部体64″,66″を玉30″に
接触保持するためにリング68″が必要である。
第2図及び第3図に示す、いわば「接線方向の配置」
と、第4図に示す、いわば「半径方向の配置」との間に
任意の配置が可能であり、その配置においては、凹部の
縁を含む平面が、特許請求の範囲第1項の規定の範囲内
で図示の位置からすべての方向に偏位することができ
る。
本ポンプは次のように作動する。モータ軸6の回転時
に、ポンプ軸3が継手10によつて連行される。これに
よつてクランク28も回転して玉30を介してピストン
5を連行する。第1図にピストンの前死点が示されてお
り、この前死点においてピストンの縦スリツト50は吸
込口48に接続される。さらに回転すると、ピストンが
引込み、位置Bを経て後死点HTに達する。そのさい、
シリンダ室は孔47、ピストン5に設けられた縦スリツ
ト50及び孔83を介して送出媒体によつて充てんされ
る。後死点HTを経て後、シリンダ孔43内の室は再び
減少し、送出媒体は縦スリツト50及び孔51を介して
接続孔53に達する。吐出行程時には縦スリツト50は
吐出口49に接続される。
第1図にはポンプ軸の軸線37とピストンの軸線46と
の間の角αが最大であるシリンダ体回転位置が図示され
ている。シリンダ体4の回転によつて角度が減少し、最
終的には零となることができる。この平行な向きは、軸
線36と軸線46との間の角が軸線36と軸線37との
間の角に等しいために可能である。第2図及び第3図の
実施例では切断されたばねリング68若しくは82が図
示されているが、このばねリングの代りに、閉じたリン
グを使用することもできる。この種のリングは著しく大
きな引張力に耐えることができる。
図示の実施例では転動体が玉として形成されているが、
玉とは異なる形状の、隆起した表面を有する物体、例え
ば円盤を転動体として使用することもできる。
本発明の作用・効果 本発明によれば冒頭に述べた形式の公知のポンプと異な
り、ピストンの転動面及びクランクの転動面がじかに互
いに転動せず、むしろ付加的な緩着された転動体が設け
られる。このような基本構造では、クランクの軸線とピ
ストンの軸線との間の角度の調節時に圧着比が変化せ
ず、従つて傾斜位置を変化させることができる。しか
し、調節を行なわない場合でも、転動体及び凹部が簡単
に製作されるため、本ポンプは有利である。転動体の曲
率と凹部の面の曲率とが互いに異なるため、転動体は両
凹部内で同時に転動運動を行ない、そのさいすべり摩擦
が回避される。圧着比はすべての調節位置で効果的であ
る。凹部の面の曲率と転動体の曲率とが互いに著しく近
寄ることができるため、ヘルツの圧力は比較的わずかで
あり、これによつて、潤滑が悪い場合でもリンクの長い
寿命が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に基づくポンプの縦断面図、
第2図は第1図中一点鎖線で囲つた部分の拡大部分断面
図、第3図は本発明の別の実施例の第2図同様の拡大部
分断面図、第4図は第2図のIV−IV線に沿つて断面して
第2図に対して角90゜回転させた図、第5図は第6図
のV−V線に沿つて継手の凹部体の1つを見た図、第6
図はポンプの4つの異なつた回転位置を示す断面図、第
7図及び第8図は本ピストンポンプの主要部の略示説明
図である。 1……ポンプケーシング、2……駆動モータ、3……ポ
ンプ軸、4……シリンダ体、5……ピストン、5a……
軸線、6……モータ軸、7……中間リング、8,9……
ねじ、10……継手、11……ねじ、12……突出部、
13……連行面、14……ピン、15……玉軸受、1
6,17……スナツプリング、18……肩、19,20
……軸パツキン、21……室、22……パツキン装置、
23……すべりリング、24……Oリングパツキン、2
5……パツキンリング、26……Oリングパツキン、2
7……圧縮コイルばね、28……クランク、29……継
手装置、30……玉、31……凹部体、32……ばねリ
ング、33……頭、34……ピン、35……孔、35a
…軸線、36,37……軸線、38……肩、39……リ
ング、40……ねじ、41,42……パツキンリング、
43……シリンダ孔、44……閉鎖栓、45……パツキ
ンリング、46……軸線、47……孔、48……吸込
口、49……吐出口、50……縦スリツト、51……
孔、52……溝、53,54……接続孔、55……調節
リング、57,58……矢印、59……円軌道、60…
…だ円軌道、61……長軸、64……凹部体、65……
凹部、66……凹部体、67……凹部、68……ばねリ
ング、69,70……溝、78,79……凹部、80,
81……凹部体、82……リング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ孔(43)内で往復運動すると共
    に回転するピストン(5)と、このピストン(5)に継
    手によつて結合された回転するクランク(28,2
    8′,28″)とを備えたピストンポンプであつて、ピ
    ストン(5)の軸線(5a)とクランク(28,2
    8′,28″)の回転の軸線(37,37′,37″)
    とが交差しており、クランク(28,28′,28″)
    とピストン(5)とが回転駆動可能に互いに連結されて
    おり、継手装置(29,29′,29″)がころがり面
    を有しており、このころがり面がクランク(28,2
    8′,28″)及びピストン(5)のところに設けられ
    ている形式のものにおいて、クランク(28)及びピス
    トン(5)の前記ころがり面が凹部(65,67;7
    8,79;65″,67″)として形成されており、か
    つ、この凹部内に凸状の転動体(30;30″,77)
    が係合しており、この転動体の表面の曲率が凹部の表面
    の曲率に比して大きく、かつ、凹部間の相対運動時に凹
    部の縁(65a,67a;78a,79a;65″a,
    67″a)が互いに接触しないように、かつ回転運動の
    周方向で凹部と転動体との間に確実係合が生じるよう
    に、かつ吐出行程方向で転動体を介して力が伝達される
    ように凹部が形成されかつ配置されていることを特徴と
    する回転するピストンを備えたピストンポンプ。
  2. 【請求項2】凹部(65,67)と転動体(30)との
    確実係合が吸込行程方向でも生じ、これによつてクラン
    ク(28)からピストン(5)へ引張力が伝達されるよ
    うに凹部(65,67)の縁(65a,67a)が形成
    されかつ配置されている特許請求の範囲第1項記載のピ
    ストンポンプ。
  3. 【請求項3】凹部(65,67;78,79;65″,
    67″)がその運動軌道(59,60)に対して直角方
    向に縦長に形成されており、凹部の寸法(l)はその縦
    方向で少なくとも1/2・r・(1−cosα)だけ、凹部の
    縦方向に対して直角な方向の寸法(b)に比して大き
    く、この場合、rはクランク半径、αはピストンの軸線
    (46)とクランク(28;28′;28″)の回転の
    軸線(37;37′;37″)との間の角度である特許
    請求の範囲第1項から第2項までのいずれか1項記載の
    ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】転動体(30,77)が玉から成り、凹部
    (65,67;78,79;65″,67″)が、少な
    くとも回転方向に対して接線方向の横断面でみて円形横
    断面を有している特許請求の範囲第1項から第3項まで
    のいずれか1項記載のピストンポンプ。
  5. 【請求項5】凹部(65,67;78,79;65″,
    67″)を有する凹部体(64,66;80,81;6
    4″,66″)を抱き締めて、凹部を転動体に弾性的に
    圧着する弾性的なクリツプ部材(68;82;68″)
    が設けられている特許請求の範囲第1項から第4項まで
    のいずれか1項記載のピストンポンプ。
  6. 【請求項6】クリツプ部材が弾性的なリングから成る特
    許請求の範囲第5項記載のピストンポンプ。
  7. 【請求項7】弾性的なリング(68;82;68″)が
    凹部体(64,66;80,81;64″,66″)の
    溝(69,70;69″,70″)内に係合しており、
    かつこれによつて、その平面に対して直角なその位置が
    固定されている特許請求の範囲第6項記載のピストンポ
    ンプ。
  8. 【請求項8】リング(68;82;68″)の平面が少
    なくとも転動体(30;77;30″)の中心点を通つ
    ている特許請求の範囲第7項記載のピストンポンプ。
  9. 【請求項9】クランク(28;28′;28″)の回転
    の軸線(37;37′;37″)とピストンの軸線(4
    6,5a)との間の角(α)が変化可能であるようにピ
    ストン(5)とポンプ軸(3)とが互いに調節可能であ
    る特許請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項
    記載のピストンポンプ。
  10. 【請求項10】シリンダ孔(43)が、回転可能なシリ
    ンダ体(4)内に形成されており、シリンダ体はポンプ
    ケーシング(1)内に支承されており、シリンダ体
    (4)の軸線(36)がクランク(28)の軸線(3
    7)に対して傾斜しており、かつ、シリンダ孔(43)
    の軸線(46)がシリンダ体(4)の回転の軸線(3
    6)に対して傾斜している特許請求の範囲第9項記載の
    ピストンポンプ。
  11. 【請求項11】シリンダ孔(43)の軸線(46)とシ
    リンダ体の軸線(36)との間の角度が、シリンダ体の
    軸線(36)とクランク(28)の軸線(37)との間
    の角度に等しい特許請求の範囲第10項記載のピストン
    ポンプ。
JP61129353A 1985-06-05 1986-06-05 回転するピストンを備えたピストンポンプ Expired - Lifetime JPH0641748B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3520233A DE3520233C1 (de) 1985-06-05 1985-06-05 Kolbenpumpe mit rotierendem Kolben
DE3520233.5 1985-06-05

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Publication Number Publication Date
JPS6238881A JPS6238881A (ja) 1987-02-19
JPH0641748B2 true JPH0641748B2 (ja) 1994-06-01

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EP (1) EP0204263B1 (ja)
JP (1) JPH0641748B2 (ja)
AT (1) ATE48677T1 (ja)
DE (2) DE3520233C1 (ja)

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