JPH0641520A - 防汚加工剤組成物 - Google Patents

防汚加工剤組成物

Info

Publication number
JPH0641520A
JPH0641520A JP21818992A JP21818992A JPH0641520A JP H0641520 A JPH0641520 A JP H0641520A JP 21818992 A JP21818992 A JP 21818992A JP 21818992 A JP21818992 A JP 21818992A JP H0641520 A JPH0641520 A JP H0641520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
group
fluorine
oil repellent
organic group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21818992A
Other languages
English (en)
Inventor
Genichirou Shioya
源市郎 塩冶
Takashi Kamata
俊 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP21818992A priority Critical patent/JPH0641520A/ja
Publication of JPH0641520A publication Critical patent/JPH0641520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カーペットや布帛に撥水撥油性および耐ドライ
ソイル性を付与するために有効な防汚加工剤組成物を提
供する。 【構成】水に分散されたフッ素系撥水撥油剤、水溶性高
分子、および水を含有する防汚加工剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素系撥水撥油剤を
含有する防汚加工剤組成物に関するものであり、特に合
成有機高分子のカーペットや布帛に撥水撥油性および耐
ドライソイル性を付与するために有効な防汚加工剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】カーペットや布帛に撥水撥油性および耐
ドライソイル性を付与するために有効な防汚加工剤とし
てフッ素系撥水撥油剤を含有する防汚加工剤組成物が知
られている。特に、カーペットの工業的生産において
は、カーペットの表面を防汚加工剤組成物で処理してカ
ーペットに好ましい特性、たとえば油および水に対する
反撥性および粒状あるいは乾燥状の泥による汚れに対す
る耐性、を付与することが必要とされ、この特性の向上
が望まれている。
【0003】従来、このような特性を付与するものとし
てパーフルオロアルキル基含有のウレタン化合物(特公
昭54−74000号公報、特公昭59−33315号
公報)やエステル化合物(米国特許3398182号明
細書、特公昭58−10539号公報)が知られている
が、実用上充分な性能を付与できるものではなかった。
また、高い性能を付与できるものとして、パーフルオロ
アルキル基含有のウレタン化合物と非ビニル性フッ素を
共重合成分として含まない水不溶のポリマーとの混合物
が提案されている(米国特許3916053号明細書、
米国特許4043964号明細書)。この混合物はカー
ペットに対し耐久性のある高い防汚性を付与し得るとい
う好ましい特性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ウ
レタン化合物と水不溶のポリマーとの混合物においては
2種の異なるラテックスの混合物であるため、混合物の
保存時に成分の沈殿を生じたり、機械的な安定性が不充
分であるという欠点を有していた。また、この混合物に
おける高い防汚性という特性のさらなる向上が望まれて
おり、特に従来技術が有していた実用上の防汚性の不足
や踏込み耐久性の低さといった欠点の解消が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の問
題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、撥水撥油性を付与
するフッ素系撥水撥油剤を水溶性高分子と併用した水系
の組成物て処理することによって、カーペットなどの繊
維製品に著しくすぐれた防汚性を付与できることを見い
だし、下記の本発明に至った。
【0006】水に分散されたフッ素系撥水撥油剤、水溶
性高分子、および水を含有する防汚加工剤組成物。
【0007】本発明におけるフッ素系撥水撥油剤はポリ
フルオロ有機基を有する化合物であり、このポリフルオ
ロ有機基含有化合物はポリフルオロ有機基を有する比較
的低分子量の化合物、ポリフルオロ有機基を有するモノ
マーのオリゴマー〜ポリマー、あるいはそれらの2種以
上の組み合わせからなる。このフッ素系撥水撥油剤につ
いてはさらに後述する。
【0008】本発明においてフッ素系撥水撥油剤は、水
に分散されている必要がある。この場合、フッ素系撥水
撥油剤は通常数μ以下の微細な粒子状で水に分散されて
いる。分散安定化のために通常界面活性剤が使用され
る。たとえば、フッ素系撥水撥油剤を界面活性剤ととも
に水と混合して安定な分散物を得ることができる。ま
た、ポリフルオロ有機基を有するモノマーのオリゴマー
〜ポリマーを製造する際、乳化重合を採用した場合は得
られた乳化物を水に分散されたフッ素系撥水撥油剤とし
てそのまま使用することができる。
【0009】水溶性高分子としては、種々の水溶性高分
子を採用することができる。たとえば、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニルの部分加水分解、N−メチロー
ルアクリルアミドのホモポリマーやコポリマー、N−ブ
チロールアクリルアミドのホモポリマーやコポリマーな
どの非イオン性水溶性高分子、ポリスチレンスルホン
酸、ポリ(2−スルホニルエチルメタアクリレート)、
ポリアクリル酸などのアニオン性水溶性高分子、並びに
ポリ(4−メチルビニルピリジン)、ポリ(N,N,N
−トリメチルエチルメタアクリレート)などのカチオン
性水溶性高分子を例示することができる。
【0010】しかしながら、アニオン性水溶性高分子や
カチオン性水溶性高分子は、併用するフッ素系撥水撥油
剤を水に分散するための界面活性剤が反対のイオン性を
示す場合には、凝集や沈殿を生じるおそれがあるためあ
まり好ましくない。また、これらイオン性水溶性高分子
は、繊維素材との密着性、被膜の強靭さの点で非イオン
性水溶性高分子に劣る。このためこのイオン性水溶性高
分子を用いた場合には耐ドライソイル性や踏込み耐久性
の向上は効果は認められるが、非イオン性水溶性高分子
の使用の場合ほど顕著ではない。従って、これらの観点
から、使用する水溶性高分子としては、非イオン性水溶
性高分子がより好ましい。特に、ポリビニルアルコー
ル、酢酸ビニルの部分加水分解物、およびN−メチロー
ルアクリルアミドから選ばれた非イオン性水溶性高分子
が好ましい。
【0011】非イオン性高分子のうちポリビニルアルコ
ールおよび酢酸ビニルの部分加水分解物は種々の分子量
および種々のアセチル化率のサンプルを試薬メーカーよ
り容易に入手することができる。またN−メチロールア
クリルアミドやN−ブチロールアクリルアミドのホモポ
リマーやコポリマーは、水中で水溶性開始剤の存在下で
原料のモノマーを重合することによって得ることができ
る。これらの高分子の重合度は重合時のモノマー濃度、
重合温度、連鎖移動剤の量などによってコントロールす
ることができる。
【0012】本発明において、フッ素系撥水撥油剤と水
溶性高分子の組み合わせる時点は、特に限定されるもの
ではない。例えば、その使用時点よりもはるか前の製品
としてあらかじめ両者を混合してなる混合物を用いても
よく、繊維に防汚処理を行う時点の直前の処理浴を形成
する段階で両者を混合して混合物としてもよい。しか
し、高濃度の水溶性高分子をフッ素系撥水撥油剤とあら
かじめ混合すると非イオン性高分子の場合でも、フッ素
系撥水撥油剤が凝集、沈殿する場合があり、処理浴にて
混合する場合に比べてその混合比が制限され易い。
【0013】処理浴にて混合する場合には、フッ素系撥
水撥油剤100重量部に対して、0.4〜200重量部
の範囲で加えるのが踏込み耐久性の向上に有効であり、
好ましくは0.4〜40重量部が適当である。あらかじ
め製品中に混合して比較的長時間保存する場合には、水
溶性高分子の種類にもよるがフッ素系撥水撥油剤100
重量部に対して、2〜20重量部が適当であり、これ以
上の添加では、製品の保存安定性が低下する場合があ
る。
【0014】フッ素系撥水撥油剤であるポリフルオロ有
機基含有化合物としては特に限定されるものではない
が、ポリフルオロ有機基含有のアクリレートやメタクリ
レートのポリマーやコポリマー、およびポリフルオロ有
機基を有するヒドロキシ化合物と多官能性イソシアネー
ト化合物や酸類との反応生成物などが好適なものとして
挙げられる。また上記ポリマーやコポリマーとして、イ
ソシアネート基と活性水素含有基等の反応で生成するウ
レタン基等の含窒素結合とポリフルオロ有機基を有する
アクリレートやメタクリレートをモノマーとして重合し
て得られるポリマーやコポリマーが好ましく用いられ
る。以下にフッ素系撥水撥油剤としてこの3種のポリフ
ルオロ有機基含有化合物を説明するが、本発明における
フッ素系撥水撥油剤はこの3種のポリフルオロ有機基含
有化合物に限られるものではない。
【0015】撥水撥油性性能を与えるポリフルオロ有機
基は、アルキル基やアルケニル基などの炭化水素基やそ
の一部の炭素原子がエ−テル性酸素原子に置換されてな
る含酸素炭化水素基などの有機基における水素原子がフ
ッ素原子に置換されてなる基である。フッ素原子が結合
した炭素原子の数は2個以上、好ましくは4〜18個、
特に6〜16個であって、未置換有機基の水素原子に対
する置換フッ素原子の数の割合(置換率)は60%以
上、特に80%以上が好ましい。また、ポリフルオロ有
機基全体の炭素数は4〜20が好ましい。このポリフル
オロ有機基は、後述重合性不飽和基や水酸基等の官能基
と直接あるいは結合基を介して結合している。
【0016】ポリフルオロ有機基の最末端炭素部分はト
リフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、クロロジフ
ルオロメチル基が好ましく、最末端が分岐を有している
場合はパーフルオロイソプロピル基であることが好まし
い。特に好ましい最末端はトリフルオロメチル基であ
る。また、このポリフルオロ有機基はその一部の炭素原
子がエーテル性炭素原子に置換されていてもよい。特
に、パーフルオロオキサアルキレン基を有するものが好
ましい。
【0017】さらに、ポリフルオロ有機基としてはポリ
フルオロアルキル基が好ましく、特に鎖状のポリフルオ
ロアルキル基が好ましい。さらには、末端に炭素数3以
上、好ましくは4〜16、の直鎖状パーフルオロアルキ
ル基、または同パーフルオロアルキル基部分を有するポ
リフルオロアルキル基が好ましい。特に炭素数6〜16
の直鎖状パーフルオロアルキル基が最も好ましい。
【0018】高い撥水撥油性を発揮し得るポリフルオロ
有機基含有ポリマーとしては、ポリフルオロ有機基含有
モノマーのポリマーやコポリマー、特にポリフルオロア
ルキル基含有のアクリレートあるいはメタクリレートの
ポリマーやそれと他の共重合性コモノマーとのコポリマ
ーが適当である。なお、以下アクリレートとメタクリレ
ートを総称して(メタ)アクリレートといい、(メタ)
アクリルアミド等においても同様である。ポリフルオロ
アルキル基含有の(メタ)アクリレートとしては、2種
以上併用してもよく、通常はポリフルオロアルキル基の
炭素数が異なる2種以上のポリフルオロアルキル基含有
(メタ)アクリレート混合物が使用される。
【0019】このポリフルオロアルキル基含有(メタ)
アクリレートとしては、下記一般式(1)で表される含
フッ素モノマーが好ましい。この含フッ素モノマーはポ
リフルオロアルキル基含有の含フッ素モノマーとしてよ
く知られている化合物が適当である。
【0020】CH2=CRCOO-A-Rf ・・・(1) (ただし、Rは水素原子あるいはメチル基、Aは2価の
結合基、Rf は炭素数6〜16のパーフルオロアルキル
基を表す)
【0021】2価の結合基Aとしては、-R2-、-R2N(R3)
SO2-、-R2N(R3)CO- 、その他の2価の結合基が適当であ
る。なお、R2 はアルキレン基、特に炭素数2〜6のア
ルキレン基、を表し、R3 はアルキル基、特に炭素数4
以下のアルキル基(以下、低級アルキル基という)を表
す。Rf は炭素数6〜16のパーフルオロアルキル基を
表し、このパーフルオロアルキル基は直鎖状あるいは末
端部に分岐を有する分岐状のパーフルオロアルキル基が
好ましい。好ましい具体的含フッ素モノマーとしては以
下の化合物が例示される。
【0022】CH2=CHCOOC2H4CnF2n+1 CH2=CHCOOCH2CnF2n+1 CH2=CHCOOC3H6CnF2n+1 CH2=C(CH3)C00C2H4CnF2n+1 CH2=C(CH3)C00CH2CnF2n+1 CH2=C(CH3)C00C3H6CnF2n+1 CH2=CHCOOC2H4N(CH3)SO2CnF2n+1
【0023】CH2=CHCOOC2H4N(C3H7)SO2CnF2n+1 CH2=C(CH3)COOC2H4N(C2H5)SO2CnF2n+1 CH2=CHCOOC2H4CnF2n-1(CF3)2 CH2=CHCOOC3H6CnF2n-1(CF3)2 CH2=C(CH3)C00C2H4CnF2n-1(CF3)2 CH2=CHCOOCH2CH(OH)CH2CnF2n-1(CF3)2 CH2=CHCOOCH(OCOCH3)CH2CnF2n-1(CF3)2
【0024】ポリフルオロ有機基含有モノマーと共重合
し得る共重合性のモノマー(以下、共重合性コモノマー
という)としては種々のモノマーを使用し得る。この共
重合性コモノマーは2種以上併用することができる。共
重合性コモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリレ
ート類、ハロゲン化ビニル類、オレフィン類、(メタ)
アクリロニトリル類、(メタ)アクリルアミド類、不飽
和ポリカルボン酸エステル、その他の広く使用されてい
るモノマーがある。好ましくは、(メタ)アクリレート
類、(メタ)アクリルアミド類、塩化ビニル、および、
これらのうちのあるいはこれら以外の水酸基、アミノ
基、エポキシ基、重合性不飽和基等の種々の官能基を有
するモノマーや炭素数8以上の長鎖炭化水素基(2−エ
チルヘキシル基やステアリル基など)を有するモノマー
などがある。特に、上記のような官能基を有するモノマ
ーを共重合性コモノマーの一部として比較的少量使用す
ることが好ましい。
【0025】共重合性コモノマーとしては、具体的に
は、例えば以下のモノマーがあるがこれらに限られるも
のではない。
【0026】N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アジリジニルアクリレート、
アジリジニルメタクリレート、ジアセトンアクリルアミ
ド、ジアセトンメタクリルアミド、メチロール化ジアセ
トンアクリルアミド、エチレンジアクリレート、エチレ
ンジメタクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレー
ト、ヒドロキシアルキルメタクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリオキシプ
ロピレンジオールのモノあるいはジメタクリレート、オ
ルガノポリシロキサン残基を有するアクリレートあるい
はメタクリレート。
【0027】塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル、フッ
化ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレ
ン、α−メチルスチレン、アクリル酸あるいはメタクリ
ル酸のアルキルエステル、ベンジルアクリレートあるい
はメタクリレート、ビニルアルキルエーテル、ハロゲン
化アルキルビニルエーテル、ビニルアルキルケトン、シ
クロヘキシルアクリレートあるいはメタクリレート、無
水マレイン酸、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン。
【0028】ポリフルオロ有機基含有モノマーと共重合
性コモノマーとのコポリマーにおいては、両者の合計に
対してポリフルオロ有機基含有モノマーが40重量%以
上、特に50〜80重量%の割合のモノマー混合物を重
合した重合体が好ましい。また使用する共重合性コモノ
マーとしては、その60重量%以上は(メタ)アクリレ
ート類あるいは(メタ)アクリルアミド類であることが
好ましい。
【0029】上記モノマーの重合は乳化重合であること
が好ましい。乳化重合であれば直接水に分散したフッ素
系撥水撥油剤が得られる。乳化重合で得られた乳化物は
必要により配合剤を配合したり水等で希釈することがで
きる。また、分散安定性をさらに高めるために水溶性溶
剤を配合した水性媒体中で乳化重合することが好まし
い。重合において使用する界面活性剤や重合開始源につ
いては特に制限はなく、界面活性剤として陰イオン性、
陽イオン性、あるいは非イオン性の各種界面活性剤のほ
とんどすべてを使用でき、重合開始剤として有機過酸化
物、アゾ化合物、過硫酸塩のような各種重合開始剤、さ
らにはγ線のような電離性放射線などが採用できる。乳
化重合で得られたフッ素系撥水撥油剤水分散液中のフッ
素系撥水撥油剤の量は通常50重量%以下であるが、こ
れに限られるものではない。被処理物を処理する場合
は、通常水等でさらに希釈したものが使用される。
【0030】ポリフルオロ有機基を有するヒドロキシ化
合物と多官能性イソシアネート化合物や酸類との反応生
成物としては、下記式(2)で表されるポリフルオロ有
機基含有ヒドロキシ化合物と多官能性イソシアネート化
合物や酸類との反応生成物が好ましい。式(2)におけ
るAやRf は前記の通りである。
【0031】HO-A-Rf ・・・(2) その具体例としても前記した具体的化合物の例における
化学式のCH2 =CHCO−あるいはCH2 =C(CH
3 )CO−を水素原子に置換した化合物が例示される。
【0032】多官能性イソシアネート化合物としては、
2以上のイソシアネート基を有する化合物であり、通常
のポリイソシアネートは勿論、その変性物であってもよ
い。特に3官能以上の多官能性イソシアネート化合物ま
たはそれと2官能イソシアネート化合物の併用が好まし
い。3官能以上の多官能性イソシアネート化合物として
は、2官能イソシアネート化合物の変性物が好ましい。
【0033】ポリイソシアネートとしては、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、ジアニシジンジイソシアネートなどの
芳香族ポリイソシアネート類、2−メチル−シクロヘキ
サン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、水添MDI(4,4’−ジシルロヘキシルメ
タンジイソシアネート)などの脂環式ポリイソシアネー
ト類、ヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレン
ジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソ
シアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート類などがあ
る。
【0034】変性体としてはこれらポリイソシアネート
の変性体、例えば、ウレタン変性体、イソシアヌレート
変性体、ビュレット変性体、ウレア変性体、カルボジイ
ミド変性体、ウレタンプレポリマー変性体などがある。
変性体としては、ビュレット変性体が好ましく、特に2
官能イソシアネート化合物のビュレット変性体が好まし
い。
【0035】また、酸類としては酢酸、マレイン酸、フ
タル酸、ピロメリット酸などの単官能性あるいは多官能
性のカルボン酸が好ましい。上記のポリフルオロ有機基
含有ヒドロキシ化合物と多官能性イソシアネート化合物
や酸類との反応は一般に知られている種々の条件を任意
に選択できる。
【0036】ポリフルオロ有機基を有するヒドロキシ化
合物と多官能性イソシアネート化合物や酸類との反応生
成物は、通常溶剤中あるいは無溶剤で合成される。従っ
て、本発明においては次にこの反応生成物を水に分散さ
せて水分散体とすることが好ましい。通常は、界面活性
剤を用いてこの反応生成物を機械的に水に分散させる。
場合により、この反応生成物を溶解しかつ水溶解性の有
機溶剤を分散助剤として用い分散を行うこともできる。
【0037】イソシアネート基と活性水素含有基等の反
応で生成するウレタン基等の含窒素結合とポリフルオロ
有機基を有するアクリレートやメタクリレートをモノマ
ーとして重合して得られるポリマーやコポリマーは、上
記2種のポリフルオロ有機基含有化合物の特徴を兼ね備
えたフッ素系撥水撥油剤であり、本発明において特に好
ましいフッ素系撥水撥油剤である。このポリマーやコポ
リマーを製造するためのモノマーは、前記ポリフルオロ
有機基含有モノマーの1種であり、イソシアネート基と
活性水素含有基等の反応で生成するウレタン基等の含窒
素結合を有する(メタ)アクリレートモノマーである。
以下このモノマーをウレタン(メタ)アクリレートとい
う。
【0038】ウレタン(メタ)アクリレートとしては、
例えば、水酸基等のイソシアネート基と反応し得る活性
水素含有基を有する(メタ)アクリレート、ポリフルオ
ロ有機基と活性水素含有基とを有する化合物、および多
官能性イソシアネート化合物の反応生成物がある。
【0039】活性水素含有基を有する(メタ)アクリレ
ートとしては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシアルキレンジオール等のジオールのモノ
(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリ
レート、メルカプトアルキル(メタ)アクリレートなど
があり、特に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとポ
リオキシエチレンジオール等のポリオキシアルキレンジ
オールのモノ(メタ)アクリレートが好ましい。ポリフ
ルオロ有機基と活性水素含有基とを有する化合物として
は、前記式(2)で表されるポリフルオロ有機基含有ヒ
ドロキシ化合物が好ましい。多官能性イソシアネート化
合物としては前記したポリイソシアネートやその変性体
が用いられる。
【0040】ウレタン(メタ)アクリレート中の(メ
タ)アクリルオキシ基の数は1個が好ましいが、2個以
上の化合物を少量併用していてもよい。ウレタン(メ
タ)アクリレート中のポリフルオロ有機基の数は1個以
上であり多数有していてもよい。通常は1〜5個であ
る。多官能性イソシアネート化合物の残基の数は通常1
〜数個である。多官能性イソシアネート化合物は(メ
タ)アクリルオキシ基とポリフルオロ有機基の導入のた
めに少なくとも2個のイソシアネート基が必要である。
3以上のイソシアネート基を有する多官能性イソシアネ
ート化合物を用いた場合は、残りのイソシアネート基は
(メタ)アクリルオキシ基やポリフルオロ有機基の導入
に使用されてもよく、それら以外の有機基の導入に使用
されてもよい。他の活性水素含有化合物としては例えば
エポキシ基等の官能基を有するヒドロキシ化合物があ
る。
【0041】ウレタン(メタ)アクリレートは前記ポリ
フルオロ有機基含有モノマーの1種であり、それらと同
様、それ単独で重合することも、前記のような共重合性
コモノマーと共重合させることもできる。重合も乳化重
合で行うことができ、また溶液重合等の他の重合法によ
りポリマーやコポリマーを製造することができる。
【0042】本発明では、従来品と比べ高い耐ドライソ
イル性と高い踏込み耐久性を付与できるが、その機構は
必ずしも明らかではない。しかしながらソルビリティー
パラメーターや繊維との密着性の観点から水溶性高分子
がフッ素系撥水撥油剤と共に繊維に処理されることによ
って、繊維とフッ素の被膜とを結ぶ接着成分としてフッ
素系撥水撥油剤の被膜の脱落を低減せしめ、かつ、比較
的もろいフッ素系撥水撥油剤の被膜を補強し強靭さを付
与せしめることによって性能を向上させると考えられ
る。
【0043】本発明の防汚加工剤組成物で処理される物
品は、特に限定なく種々の例をあげることができる。例
えば、繊維織物、繊維編物、不織布などの繊維製品、
紙、木、皮革、毛皮、プラスチック、塗料等の塗布面な
どがある。繊維製品としては、例えば、綿、麻、羊毛、
絹などの動植物性天然繊維、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポ
リ塩化ビニル、ポリプロピレンのごとき種々の合成繊
維、レーヨン、アセテートのごとき半合成繊維、ガラス
繊維のごとき無機繊維、あるいはこれらの混合繊維など
の材質からなる繊維製品がある。特にポリアミド繊維
(ナイロン)からなる繊維製品に対して本発明の組成物
の適用が有効である。例えば、ナイロンタフタファイン
デニールを用いた繊維製品、そのうちでもカーペット、
応接セット、カーテン、壁紙、車両の内装などのインテ
リア製品などへの適用が有効である。
【0044】本発明の防汚加工剤組成物の処理方法とし
ては、特に限定されることなく、周知あるいは公知の各
種の方法が採用可能である。たとえば、浸漬、噴霧、塗
布のごとき被覆加工の既知の方法により被処理物の表面
に付着させ、あるいは吸収させ、その後、乾燥するなど
の方法による施工が可能である。さらに、化学繊維など
の溶融紡糸時に紡糸油剤とともに本発明の防汚加工剤組
成物を適用し繊維に撥水撥油性と防汚性を付与する、い
わゆる原糸加工の手法を用いることも可能である。ま
た、処理に際して、帯電防止剤、防虫剤、難燃剤、染色
安定剤、防しわ剤、紡糸油剤などの各種処理剤、添加剤
などを併用することも可能である。
【0045】以下本発明を実施例や比較例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0046】
【実施例】
[合成例1]熱電対式温度計、電流式撹拌機を装着し
た、ガラス製オートクレーブ(内容積1リットル)中
に、パーフルオロアルキルエチルアクリレート(以下、
FAという)120g、N−メチロールアクリルアミド
4g、ポリオキシエチレンラウリルエーテル10g、ジ
パルミチルジメチルアンモニウムクロライド2g、アセ
トン120g、水350g、およびアゾビスイソブチル
アミジン塩酸塩1gを加え、撹拌しながら約20分間窒
素置換を行い塩化ビニル76gを加えたのち、60℃に
昇温し、重合を開始させた。60℃で15時間保温撹拌
したのち冷却し、固形分濃度31重量%のエマルジョン
を得た。ガスクロマトグラフィーによる共重合反応の転
化率は98.8〜99.6%(FAに対して)であっ
た。また、全反応モノマーに対する安定乳化エマルジョ
ンの収率は95〜99%であった。
【0047】なお、FAとは、化学式[CH2=CHCOOCH2CH
2(CF2)kCF3]で表され、kが5、7、9、11、13で
ある化合物の混合物であって、kの平均が8であるパー
フルオロアルキルエチルアクリレートの混合物をいう。
また、後記RFアルコールとは、化学式[HOCH2CH2(C
F2)kCF3 ]で表され、kが上記と同じ意味であるパーフ
ルオロアルキルエチルアルコールの混合物をいう。
【0048】[合成例2]熱電対式温度計、電流式撹拌
機を装着した、ガラス製オートクレーブ(内容積1リッ
トル)中に、FA120g、ステアリルアクリレート7
6g、N−メチロールアクリルアミド4g、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル10g、ステアリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド2g、アセトン120g、水
350g、およびアゾビスイソブチルアミジン塩酸塩1
gを加え、撹拌しながら約20分間窒素置換を行ったの
ち、60℃に昇温し、重合を開始させた。60℃で15
時間保温撹拌したのち冷却し、固形分濃度31重量%の
エマルジョンを得た。ガスクロマトグラフィーによる共
重合反応の転化率は99.0〜99.8%(FAに対し
て)であった。また、全反応モノマーに対する安定乳化
エマルジョンの収率は94〜98%であった。
【0049】[合成例3]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートのビュレット変性体(以下、T−HMDIという)
100部(重量部、以下同様)とコハク酸ジエチル10
0部を撹拌装置付きの1リットル3ツ口フラスコに入
れ、200rpmで撹拌しつつ窒素ガスを吹きこんで水
分を除去した。60℃に加温し、触媒としてジブチルチ
ンジラウレートを0.1部加え、RFアルコール224
部を2時間かけて滴下した。30分反応させた後、グリ
シドール(即ち、3−ヒドロキシプロピレンオキシド)
7.9部を30分で滴下し、30分反応させた。その
後、ステアリルアルコール19.6部を30分で滴下し
た。そのまま1時間反応を続け反応を完結させた。
【0050】得られたウレタン化合物100部(固形分
80部、コハク酸ジエチル20部)に乳化剤としてポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社製、商
品名「エマルゲン−920」)10.4部、ジパルミチ
ルジメチルアンモニウムクロライド2.6部を加え、5
0℃に加温し、溶解した後、ホモミキサー(特殊機化社
製)で撹拌しながら50℃の温水200部を加えた。さ
らにその混合物を高圧ホモジナイザーで処理し、上記ウ
レタン化合物の水分散体を得た。
【0051】なお、T−HMDIは、化学式[OCN-(C
H2)6-N-{CONH-(CH2)6-NCO}2 ]で表される化合物であ
る。
【0052】[合成例4]T−HMDI100部とメチ
ルイソブチルケトン(以下、MIBKという)374部
を撹拌装置付きの1リットル3ツ口フラスコに入れ、2
00rpmで撹拌しつつ窒素ガスを吹きこんで水分を除
去した。60℃に加温し触媒としてジブチルチンジラウ
レートを0.1部加え、RFアルコール195部を2時
間かけて滴下した。続いて、ポリオキシエチレンジオー
ル(平均のオキシエチレン基数8)のモノメタアクリレ
ート80部を30分で滴下した。そのまま4時間反応を
続け反応を完結させた。
【0053】IRによってイソシアネート基のピークが
消失しているのを確認した。NMRによってRFアルコ
ールとT−HMDIのみの反応生成物からなるウレタン
化合物が検出されないことを確認した。
【0054】[合成例5]合成例4で合成したウレタン
化合物100部(固形分50部、MIBK50部)とメ
チルメタアクリレート(以下、MMAという)25部、
ターシャリーブチルメタクリレート(以下、t−BuM
Aという)25部の混合物150部に対し乳化剤として
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王社
製、商品名「エマルゲン−920」)5.4部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム3.6部を加えて50℃に加温、溶解
したのちホモミキサーで撹拌しながら50℃の温水20
0部を加えた。さらにその混合物を高圧ホモジナイザー
で処理した。この乳化物100部に重合開始剤としてア
ゾイスイソブチロニトリル0.2部を加え、オートクレ
ーブ中で60℃、20時間反応させた。モノマーの反応
率はほぼ100%であった。
【0055】重合後溶剤のMIBKを減圧留去して乳白
色の安定な水分散体を得た。電子顕微鏡による観察で粒
子径0.2μmの均一な球状粒子ができていることを確
認した。ウレタン化合物のホモポリマー、MMAのホモ
ポリマー、およびt−BuMAのホモポリマーがないこ
とを確認するため、水分散体を乾涸したのち、固形分を
回収してメタノールで洗い、乳化剤を除いた後、ベンゼ
ンとメチルエチルケトンで各々溶媒抽出を行なった。抽
出物(上記ホモポリマーと考えられる)はそれぞれ0.
1重量%と0.2重量%であった。
【0056】[合成例6]N−メチロールアクリルアミ
ド2.5gをイオン交換水67.5gに溶解し、容積1
20mlのガラスアンプルに入れ、窒素置換により溶存
している酸素を除いたのち、開始剤として水溶性の2、
2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジヒ
ドロクロライド0.2gを加え封管し、50℃で15時
間反応させた。反応後開管して中の高分子溶液をとりだ
した。液体クロマトグラフィーよりモノマーの反応率は
ほぼ100%であった。固形分濃度3.7重量%のこの
サンプルはこのまま試験に用いた。
【0057】[合成例7]モノマーとして、N−メチロ
ールアクリルアミド2.0g、ヒドロキシエチルメタク
リレート0.5gを用い、以下合成例6と同様に反応を
行った。
【0058】[合成例8]モノマーとして、N−ブチロ
ールアクリルアミド2.5gを用い、以下合成例6と同
様に反応を行った。
【0059】[合成例9]モノマーとして、N−ブチロ
ールアクリルアミド2.0g、ヒドロキシエチルメタク
リレート0.5gを用い、以下合成例6と同様に反応を
行った。
【0060】[性能試験]以下の実施例等における性能
試験は以下の方法によって行った。
【0061】1)試験布の処理 表3、表4に示す撥水撥油剤と水溶性高分子をそれぞれ
イオン交換水で希釈し、使用直前に両者を混合して撥水
撥油剤濃度0.6重量%、水溶性高分子濃度0.2重量
%の処理液を製造し、この処理液をカーペットにピック
アップ25重量%となる量スプレーして、ピンテンダー
にて130℃で10分乾燥し、得られた試験布を下記の
撥水撥油性試験に供した。
【0062】2)撥水撥油性試験 撥水性(WR)は、濃度の異なるイソプロパノール水溶
液を用いカーペットの上に1滴を乗せ3分間保持が可能
なもっとも高い濃度のイソプロパノール水溶液のキット
のNo.数(表1)で表す。撥油性(OR)は、下記表
2に示された試験溶液をカーペットの上2個所に数滴置
き(径約4mm)、30秒後の浸透状態により判定する
(AATCC TM118 1966)。
【0063】3)耐ドライソイル性 水分量8重量%の黒土を用いて実際の靴による踏込みを
模した加速試験機によって行った。試験は5分間行った
が、これは、靴による踏込み210歩分に相当する。汚
染後、電気掃除機で余剰の汚れを除去し、反射率を測定
して耐ドライソイル性(DSR)の評価をした。
【0064】なお、耐ドライソイル性(DSR)は次式
により算出する。 DSR=[(Rs −Rc )/Ro ]×100(%) Rs =処理布の汚染試験後の反射率(%) Rc =未処理布の汚染試験後の反射率(%) Ro =汚染試験前の反射率(%)
【0065】4)踏込み後の撥水撥油性 黒土などの汚れのない状態で、加速試験機によって空踏
み試験を行った。試験は30分行ったが、これは、靴に
よる踏込み1250歩分に相当する。試験後の撥水撥油
性を上記撥水撥油性試験で測ることにより被膜の踏込み
に対する耐久性を評価した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】[実施例1〜4、比較例1〜6]合成例
1、2、3、5で得られた撥水撥油剤と水溶性高分子の
ポリビニルアルコール(重合度2000、ケン化度10
0%。以下、PVA−Aという)を処理液に加え、カー
ペットに処理を行った。PVA−Aを併用した試験を実
施例、PVA−Aを併用せず撥水撥油剤のみで処理した
物を比較例とした。また、PVA−A単独処理、未処理
の値をそれぞれ比較例5、6とした。評価結果を表3に
示した。なお、撥水撥油剤の種類は合成例番号で示す。
【0069】
【表3】
【0070】[実施例5〜12]合成例5で得られた撥
水撥油剤と種々の水溶性高分子を含有する処理液を用い
て、カーペットに撥水撥油処理を行った。評価結果を表
4に示した。なお、表4において合成例で合成した撥水
撥油剤と水溶性高分子はその合成例番号で示し、他の水
溶性高分子の略号は以下の通りである。
【0071】PVA−B:重合度1750、ケン化度1
00%ポリビニルアルコール PMVP:ポリ(4−メチルビニルピリジン) PAA:ポリアクリル酸
【0072】
【表4】
【0073】
【発明の効果】本発明の防汚加工剤組成物は、水溶性高
分子を含有することより保存安定性が高く、しかも水溶
性高分子が併用されたことによりフッ素系撥水撥油剤に
よる実用上の防汚性や踏込み耐久性が高いという効果を
有する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に分散されたフッ素系撥水撥油剤、水溶
    性高分子、および水を含有する防汚加工剤組成物。
  2. 【請求項2】フッ素系撥水撥油剤100重量部に対し水
    溶性高分子を0.4〜40重量部含有する、請求項1の
    組成物。
  3. 【請求項3】フッ素系撥水撥油剤が、ポリフルオロ有機
    基含有モノマーのポリマー、またはポリフルオロ有機基
    含有モノマーと他のモノマーとのコポリマーである、請
    求項1の組成物。
  4. 【請求項4】ポリフルオロ有機基含有モノマーがポリフ
    ルオロ有機基含有のアクリレートあるいはメタクリレー
    トである、請求項3の組成物。
  5. 【請求項5】ポリフルオロ有機基含有のアクリレートあ
    るいはメタクリレートがウレタン結合を有する、請求項
    4の組成物。
  6. 【請求項6】フッ素系撥水撥油剤が、ポリフルオロ有機
    基含有モノマーをまたはポリフルオロ有機基含有モノマ
    ーと他のモノマーとを乳化重合方法により重合して得ら
    れるポリマーである、請求項2の組成物。
  7. 【請求項7】フッ素系撥水撥油剤が、ポリフルオロ有機
    基を有するヒドロキシ化合物と多官能性イソシアネート
    化合物との反応生成物である、請求項1の組成物。
  8. 【請求項8】水溶性高分子が、ポリビニルアルコール、
    ポリ酢酸ビニルの部分加水分解物、およびN−メチロー
    ルアクリルアミドのポリマーから選ばれた非イオン性の
    水溶性高分子である、請求項1の組成物。
JP21818992A 1992-07-24 1992-07-24 防汚加工剤組成物 Pending JPH0641520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21818992A JPH0641520A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 防汚加工剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21818992A JPH0641520A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 防汚加工剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641520A true JPH0641520A (ja) 1994-02-15

Family

ID=16716012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21818992A Pending JPH0641520A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 防汚加工剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641520A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0714870A1 (fr) * 1994-11-29 1996-06-05 Elf Atochem S.A. Procédé et composition pour le traitement oléophobe et hydrophobe des matériaux de construction
JP2000336229A (ja) * 1999-06-01 2000-12-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 膜状物およびその製造法
JP2009257065A (ja) * 2007-09-14 2009-11-05 Inax Corp 洗い場
WO2017179316A1 (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 ダイキン工業株式会社 塗膜、塗膜用組成物、製膜剤、塗膜を有する物品、及び塗膜形成方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0714870A1 (fr) * 1994-11-29 1996-06-05 Elf Atochem S.A. Procédé et composition pour le traitement oléophobe et hydrophobe des matériaux de construction
JP2000336229A (ja) * 1999-06-01 2000-12-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 膜状物およびその製造法
JP2009257065A (ja) * 2007-09-14 2009-11-05 Inax Corp 洗い場
WO2017179316A1 (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 ダイキン工業株式会社 塗膜、塗膜用組成物、製膜剤、塗膜を有する物品、及び塗膜形成方法
CN109071991A (zh) * 2016-04-12 2018-12-21 大金工业株式会社 涂膜、涂膜用组合物、制膜剂、具有涂膜的物品和涂膜形成方法
JPWO2017179316A1 (ja) * 2016-04-12 2019-02-28 ダイキン工業株式会社 塗膜、塗膜用組成物、製膜剤、塗膜を有する物品、及び塗膜形成方法
EP3444307A4 (en) * 2016-04-12 2019-12-18 Daikin Industries, Ltd. COATING FILM, COMPOSITION FOR COATING FILM, FILM MANUFACTURING AGENT, ARTICLE HAVING COATING FILM, AND COATING FILM FORMING METHOD
US10767057B2 (en) 2016-04-12 2020-09-08 Daikin Industries, Ltd. Coating film, composition for coating film, film-forming agent, article having coating film, and method for forming coating film
CN109071991B (zh) * 2016-04-12 2021-10-22 大金工业株式会社 涂膜、涂膜用组合物、制膜剂、具有涂膜的物品和涂膜形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3320491B2 (ja) 防汚加工剤
JP2000154474A (ja) 水分散型防汚加工剤組成物
US11041038B2 (en) Water repellent composition
JPH0376873A (ja) 防汚加工剤
TWI523870B (zh) 氟聚合物及表面處理劑
JP2014129532A (ja) 撥水撥油剤組成物
JP6680017B2 (ja) 表面処理剤
JP6727865B2 (ja) 共重合体および表面処理剤
JP2003193370A (ja) 繊維製品の撥水撥油処理
KR102507563B1 (ko) 발수 발유제 및 섬유 제품
US5548022A (en) Aqueous dispersion type stain-proofing agent and method for its production
JP5344076B2 (ja) 含フッ素組成物
KR102262233B1 (ko) 불소 함유 중합체 및 표면 처리제 조성물
JP3744035B2 (ja) 安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
JP5397520B2 (ja) 含フッ素組成物および表面処理剤
JP5397519B2 (ja) 含フッ素組成物およびその用途
JPH09324173A (ja) 防汚加工用組成物および防汚加工方法
JP2013100497A (ja) 含フッ素組成物および含フッ素重合体
JPH0641520A (ja) 防汚加工剤組成物
JP2022103124A (ja) 耐水圧向上効果のある撥水性有機微粒子
JP3752713B2 (ja) 摩擦耐久性の高い繊維処理方法
JP3941146B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JPH05222149A (ja) 撥水撥油剤組成物
JP3484708B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP3605840B2 (ja) 新規な撥水撥油剤組成物