JPH0641309A - ジオルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製造方法 - Google Patents

ジオルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製造方法

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JPH0641309A
JPH0641309A JP4215530A JP21553092A JPH0641309A JP H0641309 A JPH0641309 A JP H0641309A JP 4215530 A JP4215530 A JP 4215530A JP 21553092 A JP21553092 A JP 21553092A JP H0641309 A JPH0641309 A JP H0641309A
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JP
Japan
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diorganosiloxane
diorganosilazane
copolymer
cyclic
viscous liquid
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JP4215530A
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Akihiko Shirahata
明彦 白幡
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/54Nitrogen-containing linkages

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジオルガノシロキサン単位とジオルガノシラ
ザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状のジオルガ
ノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製造方法
を提供する。 【構成】 (A)(a)ヘキサオルガノジシロキサンと(b)環
状ジオルガノシロキサンとの混合物または重合反応物
と、(B)一般式: 【化1】 (式中、R1は一価炭化水素基であり、R2は水素原子ま
たは一価炭化水素基であり、nは3ないし4である。)
で示される環状ジオルガノシラザンとを、(C)水酸化セ
シウムの存在下で平衡重合させることを特徴とする、ジ
オルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジオルガノシロキサン
・ジオルガノシラザン共重合体の製造方法に関し、詳し
くは、ジオルガノシロキサン単位とジオルガノシラザン
単位とがランダムに分散してなる直鎖状のジオルガノシ
ロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ジオルガノシロキサン・ジオルガノシラ
ザン共重合体は、ジオルガノシラザン単位の加水分解性
を利用し、粉体、繊維または無機質基材用の撥水性付与
剤として提案されている。
【0003】このようなジオルガノシロキサン・ジオル
ガノシラザン共重合体の製造方法としては、例えば、
1,3−ビス−ジメチルリチウムオキシシリル−テトラ
メチルシクロジシラザンと分子鎖両末端にケイ素原子結
合塩素原子を有するジオルガノポリシロキサンとを共縮
合反応させることによる、ジオルガノシロキサン・ジオ
ルガノシクロシラザン共重合体の製造方法(Journ
al of PaintTechnology,42
[543]220,1970参照)、または分子鎖両末
端にケイ素原子結合塩素原子を有するジオルガノシロキ
サンとジオルガノジハロシランとの混合物をアンモニア
または第1級アミン中で反応させることによる、ジオル
ガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製造方
法(特開昭60−145815号公報参照)が提案され
ている。
【0004】しかし、Journal of Pain
t Technologyに提案された製造方法では、
取扱が困難なブチルリチウムを使用しなければならず、
さらにブロック型のジオルガノシロキサン・ジオルガノ
シラザン共重合体しか製造することができないという欠
点があった。また特開昭60−145815号公報によ
り提案された製造方法では、反応過程で多量に発生する
塩化アンモニウムを生成物から除く必要があり、さらに
ブロック型のジオルガノシロキサン・ジオルガノシラザ
ン共重合体しか製造することができないという欠点があ
った。
【0005】本発明者は、ジオルガノシロキサン単位と
ジオルガノシラザン単位とがランダムに分散してなる直
鎖状のジオルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重
合体を製造するため、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の塩基性触媒を使用し、環状ジオルガノシロキサン
と環状ジオルガノシラザンとを平衡重合を試みたが、原
料の沸点まで加熱しても、ジオルガノシロキサン・ジオ
ルガノシラザン共重合体を得ることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記問題
点を解決するため鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。
【0007】すなわち、本発明の目的は、ジオルガノシ
ロキサン単位とジオルガノシラザン単位とがランダムに
分散してなる直鎖状のジオルガノシロキサン・ジオルガ
ノシラザン共重合体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)(a)ヘキサオルガノジシロキサンと(b)環状ジオ
ルガノシロキサンとの混合物または重合反応物と、(B)
一般式:
【化2】 (式中、R1は一価炭化水素基であり、R2は水素原子ま
たは一価炭化水素基であり、nは3または4である。)
で示される環状ジオルガノシラザンとを、(C)水酸化セ
シウムの存在下で平衡重合させることを特徴とする、ジ
オルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製
造方法に関する。
【0009】本発明の製造方法について詳細に説明す
る。
【0010】(A)成分は、(a)成分と(b)成分との混合物
または重合反応物である。(a)成分のヘキサオルガノジ
シロキサンは、一般式: R1 3SiOSiR1 3 で示され、本発明の製造方法において、分子鎖末端封止
基として作用する。上式中、R1は一価炭化水素基であ
り、具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブ
チル基等のアルキル基;ビニル基,アリル基,ブテニル
基,ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基,トリ
ル基,キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネ
チル基等のアラルキル基等が例示される。このような
(a)成分のヘキサオルガノジシロキサンとして、具体的
には、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシロキ
サン,1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジビニ
ルジシロキサン,1,1,3,3,−テトラメチル−
1,3−ジフェニルジシロキサン,1,1,1,3,
3,3−ヘキサフェニルジシロキサン,1,1,1,
3,3−ペンタメチル−3−ビニルジシロキサン,1,
1,1,3,3−ペンタメチル−3−フェニルジシロキ
サン,1,1,3,3−テトラメチル−1−フェニル−
3−ビニルジシロキサン等が例示され、これらの一種も
しくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0011】また、(b)成分の環状ジオルガノシロキサ
ンは、一般式:
【化3】 (式中、R1は一価炭化水素基であり、mは3以上の整
数である。)で示され、本発明の製造方法により得られ
たジオルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体
中にジオルガノシロキサン単位を提供する成分である。
上式中、R1は前記と同様の一価炭化水素基が例示され
る。また、mは3以上の整数であり、これは、mが2で
ある環状ジオルガノシロキサンが存在しないからであ
る。このような(b)成分の環状ジオルガノシロキサンと
して、具体的には、1,1,3,3,5,5−ヘキサメ
チルシクロトリシロキサン,1,3,5−トリメチル−
1,3,5−トリビニルシクロトリシロキサン,1,
3,5−トリメチル−1,3,5−トリフェニルシクロ
トリシロキサン,1,1,3,3,5,5−ヘキサフェ
ニルシクロトリシロキサン,1,1,3,3,5,5,
7,7−オクタメチルシクロテトラシロキサン,1,
3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビ
ニルシクロテトラシロキサン,1,3,5,7−テトラ
メチル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラ
シロキサン,1,1,3,3,5,5,7,7−オクタ
フェニルシクロテトラシロキサン等の環状ジオルガノシ
ロキサンが例示され、これらの一種もしくは2種以上を
組み合わせて使用することができる。
【0012】(A)成分は、上記(a)成分と(b)成分を混合
または重合することにより得られる。(a)成分と(b)成分
の添加量は特に限定されず、(a)成分の添加量を増減す
るすることにより、本発明の製造方法で得られたジオル
ガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体中の分子
鎖末端基含有量を任意に調節することができ、また(b)
成分の添加量を増減することにより、該共重合体中のジ
オルガノシロキサン単位の含有量を任意に調節すること
ができる。また、(a)成分と(b)成分とを重合するための
重合触媒は特に限定されず、具体的には、水酸化ナトリ
ウム,水酸化カリウム,カリウムシラノレート等の塩基
性触媒または硫酸,塩酸,硝酸,活性白土等の酸性触媒
等が例示される。
【0013】(A)成分が、(a)成分と(b)成分を重合する
ことにより得られた重合反応物である場合、(A)成分と
して、具体的には、分子鎖両末端をトリメチルシロキシ
基で封鎖したジメチルポリシロキサン,分子鎖両末端を
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖したジメチルポリシロ
キサン,分子鎖両末端をトリメチルシロキシ基で封鎖し
たジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重
合体,分子鎖両末端をトリメチルシロキシ基で封鎖した
ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体,
分子鎖両末端をトリメチルシロキサンで封鎖したジメチ
ルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体,分子
鎖両末端をジメチルビニルシロキシ基で封鎖したジメチ
ルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,分
子鎖両末端をジメチルビニルシロキシ基で封鎖したジメ
チルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体等のジ
オルガノポリシロキサンまたはこれらのジオルガノポリ
シロキサンを主とする重合反応混合物が例示される。
【0014】(B)成分は、一般式:
【化4】 で示される環状ジオルガノシラザンであり、本発明の製
造方法により得られるジオルガノシロキサン・ジオルガ
ノシラザン共重合体中のジオルガノシラザン単位を提供
する成分である。上式中、R1は前記と同様の一価炭化
水素基であり、R2は水素原子または一価炭化水素基で
あり、一価炭化水素基としては、R1と同様の一価炭化
水素基が例示される。またnは3または4であり、これ
はnが3未満であるかまたはnが4を超えると、環状ジ
オルガノシラザンの反応性が低下するためである。この
ような(B)成分の環状ジオルガノシラザンとして、具体
的には、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルシクロ
トリシラザン,1,1,3,3,5,5−ヘキサエチル
シクロトリシラザン,1,3,5−トリメチル−1,
3,5−トリビニルシクロトリシラザン,1,3,5−
トリメチル−1,3,5−トリフェニルシクロトリシラ
ザン,1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチル
シクロテトラシラザン,1,3,5,7−テトラメチル
−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシラザ
ン,1,1,2,3,3,4,5,5,6−ノナメチル
シクロトリシラザン,1,1,3,3,5,5−ヘキサ
メチル−2,4,6−トリエチルシクロトリシラザン,
1,1,2,3,3,4,5,5,6,7,7,8−ド
デカメチルシクロテトラシラザン等が例示される。(B)
成分の添加量は特に限定されず、(B)成分の添加量を増
減することにより、本発明の製造方法により得られたジ
オルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体中の
ジオルガノシラザン単位の含有量を任意に調節すること
ができる。
【0015】(C)成分の水酸化セシウムは、本発明の製
造方法において平衡重合触媒として作用し、その添加量
は平衡重合反応を進行させるに足る量であれば特に限定
されず、好ましくは、(A)成分と(B)成分の総重量に対し
て5〜500ppmの範囲であり、さらに好ましくは20
〜100ppmの範囲である。
【0016】本発明の製造方法において、平衡重合反応
の条件は特に限定されず、原料である環状ジオルガノシ
ロキサンや環状ジオルガノシラザン中の有機基により適
宜選択すべきである。本発明の製造方法において、良好
な反応速度を得るためには、反応温度は80〜200℃
であることが好ましく、さらに好ましくは120〜17
0℃の範囲である。
【0017】本発明の製造方法では(A)〜(C)成分を混合
して平衡重合させるが、必要に応じて非反応性の有機溶
媒を使用することができる。使用できる非反応性の有機
溶媒として、具体的には、ヘキサン,ヘプタン,オクタ
ン,ノナン等の脂肪族系溶媒;トルエン,キシレン等の
芳香族系溶媒等が例示される。
【0018】本発明の製造方法により得られたジオルガ
ノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体は、ジオル
ガノシロキサン単位とジオルガノシラザン単位とがラン
ダムに分散した直鎖状ポリマーであり、有機シラザン化
合物と同様、無機質粉体、繊維等の撥水性処理剤、ゴム
接着用プライマー、塗料等に使用することができる。
【0019】
【実施例】本発明を実施例により説明する。なお、実施
例中、粘度の値は、25℃において測定した値である。
【0020】
【実施例1】攪拌装置付き4つ口フラスコに、1,1,
1,3,3,3−ヘキサメチルジシロキサン8.1g、
1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルシクロ
テトラシロキサンを主成分とする環状ジメチルシロキサ
ン混合物204.2gおよびヘキサメチルシクロトリシ
ラザン5.1gを投入し、攪拌しながら水酸化セシウム
10mg投入した。次いで、この混合物を攪拌しながら
加熱し、150℃で2時間反応させた。冷却後、反応系
中にドライアイスを投入して重合触媒を失活させ、13
0℃、5mmHgで低沸分を除去した。濾過後、粘度7
2.2cSの透明粘性液体202gを得た。この透明粘
性液体の収率は93%であった。この透明粘性液体を29
Si−核磁気共鳴スペクトル(以下、NMR)分析した
ところ、この透明粘性液体は、分子鎖両末端がトリメチ
ルシロキシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位とジ
メチルシラザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状
のジメチルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体であ
ることが確認された。
【0021】
【実施例2】実施例1において、ヘキサメチルジシロキ
サン8.1g、1,1,3,3,5,5,7,7−オク
タメチルシクロテトラシロキサンを主成分とする環状ジ
メチルシロキサン混合物193.9g、ヘキサメチルシ
クロトリシラザン15.3gおよび水酸化セシウム10
mgを用いた以外は実施例1と同様にして、粘度107
cSの透明粘性液体201gを調製した。この透明粘性
液体の収率は92.5%であった。この透明粘性液体を
29Si−NMR分析したところ、この透明粘性液体は、
分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、ジメ
チルシロキサン単位とジメチルシラザン単位とがランダ
ムに分散してなる直鎖状のジメチルシロキサン・ジメチ
ルシラザン共重合体であることが確認された。
【0022】
【実施例3】実施例1において、1,1,1,3,3,
3−ヘキサメチルジシロキサン8.1g、1,1,3,
3,5,5,7,7−オクタメチルシクロテトラシロキ
サンを主成分とする環状ジメチルシロキサン混合物19
3.9g、ヘキサメチルシクロトリシラザン30.6g
および水酸化セシウム10mgを用いた以外は実施例1
と同様にして、粘度113cSの透明粘性液体215g
を調製した。この透明粘性液体の収率は92.4%であ
った。この透明粘性液体を29Si−NMR分析したとこ
ろ、この透明粘性液体は、分子鎖両末端がトリメチルシ
ロキシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位とジメチ
ルシラザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状のジ
メチルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体であるこ
とが確認された。
【0023】
【実施例4】実施例1において、1,1,1,3,3,
3−ヘキサメチルジシロキサン0.5g、1,1,3,
3,5,5,7,7−オクタメチルシクロテトラシロキ
サンを主成分とする環状ジメチルシロキサン混合物23
4.6g、ヘキサメチルシクロトリシラザン5.8gお
よび水酸化セシウム10mgを用いた以外は実施例1と
同様にして、粘度18400cSの透明粘性液体210
gを調製した。この透明粘性液体の収率は87%であっ
た。この透明粘性液体を29Si−NMR分析したとこ
ろ、この透明粘性液体は、分子鎖両末端がトリメチルシ
ロキシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位とジメチ
ルシラザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状のジ
メチルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体であるこ
とが確認された。
【0024】
【実施例5】攪拌装置付き4つ口フラスコに、1,1,
3,3−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン
72.8g、1,1,3,3,5,5,7,7−オクタ
メチルシクロテトラシロキサンを主成分とする環状ジメ
チルシロキサン混合物1634gおよびヘキサメチルシ
クロトリシラザン40.8gを投入し、攪拌しながら水
酸化セシウム50mgを投入した。次いで、この混合物
を攪拌しながら加熱し、170℃で2時間反応させた。
冷却後、反応系中にドライアイスを投入して重合触媒を
失活させ、130℃、5mmHgで低沸分を除去した。
濾過後、粘度83.2cSの透明粘性液体1640gが
得られた。この透明粘性液体の収率は94%であった。
この透明粘性液体を29Si−NMR分析したところ、こ
の透明粘性液体は、分子鎖両末端がジメチルビニルシロ
キシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位とジメチル
シラザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状のジメ
チルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体であること
が確認された。
【0025】
【実施例6】攪拌装置付き4つ口フラスコに、1,1,
1,3,3,3−ヘキサメチルジシロキサン4.1g、
1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルシクロ
テトラシロキサンを主成分とする環状ジメチルシロキサ
ン混合物150.4g、1,1,3,3,5,5,7,
7−オクタフェニルシクロテトラシロキサンを主成分と
する環状ジフェニルシロキサン混合物25.0gおよび
ヘキサメチルシクロトリシラザン16.0gを投入し、
攪拌しながら水酸化セシウム15mg投入した。次い
で、この混合物を攪拌しながら加熱し、160℃で4時
間反応させた。冷却後、この反応系中にドライアイスを
投入して重合触媒を失活させ、130℃、5mmHgで
低沸分を除去した。濾過後、粘度3900cSの透明粘
性液体180gが得られた。この透明粘性液体の収率は
92%であった。この透明粘性液体を29Si−NMR分
析したところ、この透明粘性液体は、分子鎖両末端がト
リメチルシロキシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単
位とジフェニルシロキサン単位とジメチルシラザン単位
とがランダムに分散してなる直鎖状のジメチルシロキサ
ン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体
であることが確認された。
【0026】
【実施例7】攪拌装置付き4つ口フラスコに、1,1,
1,3,3,3−ヘキサメチルジシロキサン3.6g、
1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルシクロ
テトラシロキサンを主成分とする環状ジメチルシロキサ
ン混合物180.5g、1,3,5,7−テトラメチル
−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキ
サンを主成分とする環状メチルフェニルシロキサン混合
物30.0gおよびヘキサメチルシクロトリシラザン2
4.5gを投入し、攪拌しながら水酸化セシウム15m
g投入した。次いで、この混合物を攪拌しながら加熱
し、160℃で4時間反応させた。冷却後、この反応系
中にドライアイスを投入して重合触媒を失活させ、13
0℃、5mmHgで低沸分を除去した。濾過後、粘度8
700cSの透明粘性液体215gが得られた。この透
明粘性液体の収率は90.3%であった。この透明粘性
液体を29Si−NMR分析したところ、この透明粘性液
体は、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れ、ジメチルシロキサン単位とメチルフェニルシロキサ
ン単位とジメチルシラザン単位とがランダムに分散して
なる直鎖状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロ
キサン・ジメチルシラザン共重合体であることが確認さ
れた。
【0027】
【実施例8】攪拌装置付き4つ口フラスコに、粘度が1
000cSであり、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ
基で封鎖されたジメチルポリシロキサン200gとヘキ
サメチルシクロトリシラザン30gを投入し、攪拌しな
がら水酸化セシウム10mg投入した。次いで、この混
合物を攪拌しながら加熱し、150℃で2時間反応させ
た。冷却後、この反応系中にドライアイスを投入して重
合触媒を失活させ、130℃、5mmHgで低沸分を除
去した。濾過後、粘度1200cSの透明粘性液体21
5gが得られた。この透明粘性液体の収率は93.5%
であった。この透明粘性液体を29Si−NMR分析した
ところ、この透明粘性液体は、分子鎖両末端がトリメチ
ルシロキシ基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位とジ
メチルシラザン単位とがランダムに分散してなる直鎖状
のジメチルシロキサン・ジメチルシラザン共重合体であ
ることが確認された。
【0028】
【発明の効果】本発明の製造方法は、ジオルガノシロキ
サン単位とジオルガノシラザン単位とがランダムに分散
してなる直鎖状のジオルガノシロキサン・ジオルガノシ
ラザン共重合体を収率良く製造することができるという
特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)ヘキサオルガノジシロキサンと
    (b)環状ジオルガノシロキサンとの混合物または重合反
    応物と、(B)一般式: 【化1】 (式中、R1は一価炭化水素基であり、R2は水素原子ま
    たは一価炭化水素基であり、nは3または4である。)
    で示される環状ジオルガノシラザンとを、(C)水酸化セ
    シウムの存在下で平衡重合させることを特徴とする、ジ
    オルガノシロキサン・ジオルガノシラザン共重合体の製
    造方法。
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