JP2000256465A - ジメチルシロキサン、高級アルキルシロキサン及びアミノアルキルシロキサンを含むシリコーンターポリマー - Google Patents

ジメチルシロキサン、高級アルキルシロキサン及びアミノアルキルシロキサンを含むシリコーンターポリマー

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JP2000256465A
JP2000256465A JP2000057252A JP2000057252A JP2000256465A JP 2000256465 A JP2000256465 A JP 2000256465A JP 2000057252 A JP2000057252 A JP 2000057252A JP 2000057252 A JP2000057252 A JP 2000057252A JP 2000256465 A JP2000256465 A JP 2000256465A
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Daniel Joseph Halloran
ダニエル・ジョセフ・ハロラン
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Dow Silicones Corp
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Dow Corning Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/26Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen nitrogen-containing groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘアケア及び繊維処理用途に特に有用な新規
なシリコーンターポリマーを提供する。 【解決手段】式: R3SiO(Me2SiO)x(MeR’SiO)y(Me
R”SiO)zSiR3 [RはC1〜C4アルキル基であり;Meはメチル基を表
し;R’は少なくともC 8含有アルキル基であり;R”
は 【化1】 等のアミノアルキル基であり;x、y及びzはそれぞれ
1〜1000であり;R'''及びR''''はH又はメチル
であり;RVはH又は 【化2】 (aは2又は3;RV'はH又はメチル)等の基である]
のシリコーンターポリマー及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式R2SiO
2/2の二官能性「D」単位の3つの異なるタイプを含む
ポリオルガノシロキサンに関するものである。特に、本
発明のポリオルガノシロキサンは(i)ジメチルシロキサ
ン、(ii)高級アルキルメチルシロキサン、及び、(iii)
アミノアルキルシロキサンの「D」単位のターポリマー
(terpolymer;三元共重合体)である。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、ジメチルシロキサン「D」
単位、メチル基及び少なくとも8又はそれ以上の炭素原
子(C≧8)を有する長鎖アルキル基を有する「D」単
位、及び、メチル基及びアミノアルキル官能基を有する
「D」単位を有するシリコーンターポリマー;又は、そ
のような三元重合シリコーンの調製方法を記述する一般
公表文献について知らない。
【0003】米国特許第4,844,888号でZawads
kiは「II型」と分類されるポリシロキサンについて述べ
ており、それはジメチルシロキサン単位又はメチル、長
鎖アルキルシロキサンのいずれかでありうる第1の
「D」単位、及び、メチル、アミノアルキルシロキサン
である第2の「D」単位、第3の又は残りの「D」単位
を含んでいるが、Zawadskiの「II型」ポリシロキサンで
は、OH又はOR等の加水分解可能な基を含まなければ
ならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】すなわち、Zawadskiの(ポリシロキサン)にお
けるOH又はOR基は加水分解によって架橋可能であ
り、分岐又は架橋ポリマーを形成する。また、そのよう
な物質は固形の皮膜形成剤である。対照的に、本発明の
ターポリマーではどの「D」単位にも対応する加水分解
可能基は存在しない。そのような基の不存在は、Zawads
kiの固形皮膜形成剤よりもむしろ流体であるシリコーン
ターポリマーの提供をここに可能とする。
【0005】これは、提供されるターポリマーを単に新
しいものとするだけでなく、ヘアケア及び繊維処理用途
に非常に貴重な改善された潤滑性及び皮膜形成特性を示
すものとすることができる。
【0006】本発明は、シリコーンターポリマーの調製
方法であって、(i)アルキル(C≧8)メチルシロキサ
ン、ジメチルシロキサン共環状モノマー、及び、(ii)ア
ミノアルキルシロキサンホモポリマーの混合物を、(ii
i)アルカリ触媒の存在下で、所望のシリコーンターポリ
マーを形成するための前記モノマー及び前記ホモポリマ
ーの重合を生じさせるのに十分な温度及び時間で加熱す
ることによる調製方法に関するものである。前記混合物
は、任意に、(iv)短鎖線状シリコーン末端ブロッキング
モノマー、及び、(v)ジメチルシクロシロキサンモノマ
ーを含む。
【0007】また、本発明は、この方法に従って調製さ
れたシリコーンターポリマーにも関する。このシリコー
ンターポリマーは、式: R3SiO(Me2SiO)x(MeR’SiO)y(Me
R”SiO)zSiR3 [Rは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基であり;M
eはメチル基を表し、R’は少なくとも8個の炭素原子
を含むアルキル基であり;R”は
【化3】 で表されるアミノアルキル基であり;x、y及びzはそ
れぞれ1〜1000の値を有し;R'''及びR''''は水
素又はメチル基であり;RVは水素又は基
【化4】 (aは2又は3;RV'は水素又はメチル基)である]を
有する。
【0008】本発明のこれらの及び他の特徴は詳細な説
明を考慮すると明らかとなるであろう。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、新たな高級アルキル
メチルシロキサン、ジメチルシロキサン、アミノアルキ
ルシロキサンターポリマーが記述されており、それは繊
維の処理に使用される場合に改善を与え、例えば、当該
シリコーンターポリマーが塗布された繊維に対してより
ソフトでより滑らかな感触を与える。
【0010】これらのターポリマーは(i)アルキル(C
≧8)メチルシロキサンとジメチルシロキサンの共環状
(co-cyclic)モノマー;(ii)アミノアルキルシロキサ
ンホモポリマー;及び(iii)アルカリ触媒から調製する
ことができる。上記したように、(iv)短鎖線状シリコー
ン末端ブロッキングモノマー、或いは更に(v)ジメチル
シクロシロキサンモノマーを任意にその調製に使用する
ことができる。
【0011】アルキル(C≧8)メチルシロキサンとジ
メチルシロキサンの共環状モノマー(i)、及び、アミノ
アルキルシロキサンホモポリマー(ii)は実施例で用いら
れる「一般方法」の記載において記述される。好ましく
は、アルキル基はC8〜C30アルキルである。
【0012】本発明の方法で使用される触媒(iii)は式
a wSi(OM)4-wを有するアルカリ金属シラノレー
ト、又は、式MO(Ra 2SiO)nMのアルカリ金属シ
ロキサノレートとすることができる。これらの式で、R
aは1〜6の炭素原子のアルキルラジカル(基)、アリ
ールラジカル、アルケニルラジカル又はアミノアルキル
ラジカルを表し、wは0〜3であり、nは2〜20であ
る。
【0013】好適なアルキル及びアリールラジカルRa
の幾つかの例は、メチル、エチル及びフェニルである。
好適なアルケニルラジカルRaの幾つかの例は、ビニ
ル、アリル、プロペニル及びヘキセニルである。好適な
アミノアルキルラジカルRaの幾つかの例はアミノプロ
ピル及びエチレンジアミノプロピルである。Mはリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウム等
の周期律表のIA族のアルカリ金属を表す。ナトリウム
及びカリウムが好ましいアルカリ金属である。
【0014】アルカリ金属シラノレートが好ましいもの
である。しかし、アルカリ金属シロキサノレートを採用
することが望ましい場合は、nの値は、好ましくは2〜
10、最も好ましくは3〜6の範囲となるように選択さ
れる。
【0015】好適なアルカリ金属シラノレート及びアル
カリ金属シロキサノレートの幾つかの例は、ナトリウム
トリメチルシラノレート(CH33Si(ONa)、ナ
トリウムトリフェニルシラノレート(C653Si
(ONa)、ジナトリウムジフェニルシラノレート(C
652Si(ONa)2、ジナトリウムジメチルシラノ
レート(CH32Si(ONa)2、ジナトリウムメチ
ルアミノプロピルシラノレート(CH3)[H2NCH2
CH2CH2]Si(ONa)2、これらのカリウム等価
物、ジカリウムジメチルシラノレートKO[(CH32
SiO]K、ジカリウムジメチルシロキサノレートKO
[(CH32SiO]nK(nは4〜8)、ジカリウム
フェニルメチルシラノレートKO[(C65)(C
3)SiO]K、及び、ジカリウムフェニルメチルシ
ロキサノレートKO[(C65)(CH3)SiO]n
(nは4〜8)である。
【0016】そのようなアルカリ金属シラノレート及び
アルカリ金属シロキサノレートは当該分野で公知の様々
な方法によって得ることができ、それらの調製のための
幾つかの手法が米国特許第5,629,401号及び
5,637,668号に詳細に述べられている。
【0017】好ましい触媒はアルカリ金属シラノレート
であり、より詳しくは、式:
【化5】 のジカリウムジメチルシラノレートである。
【0018】しかし、これは他のアルカリ金属シラノレ
ート及びアルカリ金属シロキサノレートの使用を除外す
るものではない。好適なアルカリ金属シロキサノレート
の一例はジカリウムジメチルシロキサノレートであり、
下記の式に対応する(nは好ましくは4〜8である)。
【化6】
【0019】第4の成分は、MDeM[eは一般に0〜
8の値を有し;Mは一官能性単位(CH33SiO1/2
を表し;そして、Dは二官能性単位(CH32SiO
2/2を表す]のタイプの(iv)短鎖線状シリコーン末端ブ
ロッキングモノマーである。この第4の且つ任意の成分
は、100℃の沸点、0.65mm2/sの粘度及び式
Me3SiOSiMe3を有するヘキサメチルジシロキサ
ン(MM);152℃の沸点、1.04mm2/sの粘
度及び式Me3SiOMe2SiOSiMe3を有するオ
クタメチルトリシロキサン(MDM);194℃の沸
点、1.53mm2/sの粘度及び式Me3SiO(Me
2SiO)2SiMe3を有するデカメチルテトラシロキ
サン(MD2M);229℃の沸点、2.06mm2/s
の粘度及び式Me 3SiO(Me2SiO)3SiMe3
有するドデカメチルペンタシロキサン(MD3M);2
45℃の沸点、2.63mm2/sの粘度及び式Me3
iO(Me2SiO)4SiMe3を有するテトラデカメ
チルヘキサシロキサン(MD4M);及び、270℃の
沸点、3.24mm2/sの粘度及び式Me3SiO(M
2SiO)5SiMe3を有するヘキサデカメチルヘプ
タシロキサン(MD5M)等の線状の揮発性メチルシロ
キサンのいずれか1つ又はそれ以上とすることができ
る。
【0020】第5の且つ任意の成分は、(v)ジメチルシ
クロシロキサンモノマーである。この第5の任意の成分
は、室温で固体であり、134℃の沸点、式{(M
2)SiO}3を有するヘキサメチルシクロトリシロキ
サン(D3);176℃の沸点、2.3mm2/sの粘度
及び式{(Me2)SiO}4を有するオクタメチルシク
ロテトラシロキサン(D4);210℃の沸点、3.8
7mm2/sの粘度及び式{(Me2)SiO}5を有す
るデカメチルシクロペンタシロキサン(D5);及び、
245℃の沸点、6.62mm2/sの粘度及び式
{(Me2)SiO}6を有するドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン(D6)等の環状の揮発性メチルシロキサ
ンのいずれか1つ又はそれ以上とすることができる。
【0021】本発明の方法の改良点は、共環状モノマー
(i)を重合反応の成分の1つとして含むことにある。こ
の点に関して、高級アルキルメチルシロキサンのホモ環
状モノマーはここに記載されるタイプのターポリマーを
形成するために使用できないことに注目すべきである。
その理由は、そのようなモノマーに由来する線状構造は
ホモ環状種に自発的に戻るという事実による。
【0022】本発明のシリコーンターポリマーは式: R3SiO(Me2SiO)x(MeR’SiO)y(Me
R”SiO)zSiR3 [RはC1〜C4アルキル基であり;Meはメチル基を表
し、R’は少なくともC 8又はそれ以上を含むアルキル
基であり;R”は
【化7】 のタイプのアミノアルキル基であり;そして、x、y及
びzはそれぞれ1〜1000の値を有する]で表され
る。
【0023】好ましくは、Rはメチル基であり;R’は
8〜C30の炭素原子含有アルキル基であり;R'''及び
R''''は水素又はメチル基であり;RVは水素又は
【化8】 で表される基(aは2又は3;RV'は水素又はメチル基
であり)であり、xは1〜500の値を有し;yは1〜
100の値を有し;そして、zは1〜50の値を有す
る。
【0024】これらの新しいシリコーンターポリマーは
構造の上では線状であり、一官能性「M」単位(C
33SiO1/2及び二官能性「D」単位(CH32
iO2/2を含む構造として、本発明に従って定義され
る。当該シリコーンターポリマーは三官能性「T」単位
CH3SiO3/2又は四官能性「Q」単位SiO4/2を大
きな割合では含まないと思われる。
【0025】さらに、この新たなシリコーンターポリマ
ーは、ROSi≡(Rは水素又はアルキルを表す)のタ
イプの単位を全く含まないという意味で非反応性として
特徴付けることができる。さらに、当該シリコーンター
ポリマーは、第4級アンモニウム型[R4+]Z-とし
て分類される物質とは対照的に、その特徴上、アミノア
ルキル官能性ポリマーである。
【0026】これらの新しいシリコーンターポリマーの
構造について特に独特であると思われることは、それら
は同一の分子又はポリマー鎖中に、珪素原子に結合した
8又はそれ以上の炭素原子を有するアルキル基と、珪素
原子に結合したアミン官能基を共に含むことである。
【0027】共環状シロキサンモノマーを使用すること
以外では、本発明のシリコーンターポリマーの調製方法
は当該分野で一般に知られているものである。例えば、
米国特許第2,868,766号、2,994,684
号及び3,002,951号は、触媒の存在下、高い温
度、実質的に線状構造のポリマーへの所望の重合状態、
すなわち、アニオン性開環重合機構を得るのに十分な時
間で、環状型のシロキサン種の重合及び共重合によって
様々なタイプのポリマーを合成する方法に関する。
【0028】ここでの方法は、共環状シロキサンモノマ
ーの存在以外は、そのような方法と大差ないので、当該
方法を実施するために必要な一般的な条件についてはこ
れらの3つの米国特許を参照することができる。
【0029】したがって、例えば、共環状シロキサンの
重合は、30〜250℃の範囲の温度で、5分〜3日間
の範囲の時間で行うことができる。一般に、重合は反応
温度の上昇によって加速させることができる。
【0030】触媒の量は100珪素原子につき1つのア
ルカリイオンから200,000珪素原子につき1つの
アルカリイオンまでとすることができる。これらのアル
カリ量より多い又は少ない量を用いても重合は達成する
ことができるが、一方の場合では反応終了の際の触媒の
中和のために酸の過剰量が必要となり、また他方の場合
では酸性不純物の痕跡量が初期反応での触媒の有効性を
妨害するので、それは実際的ではない。一般に、酢酸な
どの弱酸が触媒を不活性化するために使用される。
【0031】溶媒の不存在下で当該反応を実行すること
が好ましいが、必要であれば、当該反応は、アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、デカヒドロナフタレン、
トルエン、p−クロロトルエン、o−ジクロロベンゼ
ン、テトラヒドロフラン、キシレン、ジメチルスルホキ
シド又はジブチルエーテル等の溶媒の存在下で行うこと
もできる。
【0032】重合反応の必須及び任意のモノマー成分
は、化学量論的な又は多少過剰な量で組み合わされるこ
とができ、これはシリコーンターポリマーのポリマー鎖
の繰り返し単位の所望の分布を達成するために必要であ
る。したがって、1つ又はそれ以上の反応物の過剰量を
使用することが必要かもしれないが、等量の反応物が当
該手法で使用されるべきである。消費されない過剰の反
応物を使用することは何の利益にもならないので、その
最大量は例えば経済環境によって決定される。最小量は
反応物のタイプ及び純度に依存する。
【0033】
【実施例】下記の実施例は本発明をより詳細に例証する
ために記載されるものである。この3つの実施例では、
式:
【化9】 [Meはメチル基を表し、Octはオクチル基CH3(CH
27−を表し、Qは−CH2CH2CH2NHCH2CH2
NH2を表す]に対応する構造を有するシリコーンター
ポリマーが調製された。実施例1、2及び3で調製され
た3つのシリコーンターポリマーのx、y及びzで表さ
れる値は下記の表1に示されている。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1−3 一般方法 反応容器中に第1の任意の成分である末端ブロッキング
シリコーンが入れられた。デカメチルテトラシロキサン
(MD2M)又はエイコサメチルノナシロキサン(MD7
M)が実施例1〜3では使用された。次いで、第2の任
意の成分である共重合される環状シリコーンが反応容器
に加えられた。オクタメチルシクロテトラシロキサン
(D4)が実施例1〜3で使用された環状シリコーンで
あった。これらの2つの反応物は、本発明では任意の成
分として分類されているが、一般に、反応媒体の成分と
して含まれることが好ましい。
【0036】反応容器に添加された第1の必須成分は、
共重合される共環状シロキサンである。実施例1〜3で
使用された共環状シロキサンは式:
【化10】 [r及びsはそれぞれ1〜10の値を有する整数を表
し、R2は−(CH27CH3、−(CH211CH3又は
−(CH215CH3等の長鎖炭素原子含有基を表す]に
対応する構造を有していた。R2は、必要であれば、1
6個より多い炭素原子を含んでもよいことに注意すべき
である。
【0037】反応容器に添加された第2の必須成分は、
共重合されるアミノアルキルシロキサンホモポリマーで
ある。実施例1〜3では、使用されたアミノアルキルシ
ロキサンホモポリマーは線状及び環状の種の混合物から
構成されていた。当該種は式:
【化11】 [tは1〜20の値を有する整数を表し、Aは−CH2
CH2CH2NHCH2CH 2NH2基又は−CH2CH(C
3)CH2NHCH2CH2NH2基を表す]に対応する
構造を有していた。
【0038】反応容器に添加された第3の必須成分は触
媒であった。実施例1〜3で使用された触媒はカリウム
シラノレートであった。
【0039】実施例1〜3で使用された成分の特定量が
表2に示されている。一般方法によれば、これらの成分
を含む反応容器は窒素でパージされ、次いで、150℃
で4〜6時間加熱される。反応容器は50℃未満に冷却
されて次に反応容器の内容物は酢酸で中和される。中和
後、当該方法の任意の工程として、反応容器の内容物を
濾過することができる。
【表2】
【0040】表1では、NVはシリコーンターポリマー
の非揮発性含量を表す。シリコーンターポリマーは、そ
の多分散性Dの点だけでなくその粘度の点においても特
徴を有しており、それは表1に示されている。
【0041】これに関して、77゜F/25℃で5mm
2/s未満の粘度を有するシリコーン流体の分子量は、
そのような流体は分留された製品であり相対的に純粋な
分子種であるので、一般に非常に正確である点に注意す
べきである。しかし、5mm 2/s以上では、前記流体
は残留物製品でありそのために分子サイズの分布を含む
ので、分子量は平均値(すなわちMw)である。
【0042】重合体サンプルの分子量分布は全分子量値
の分子の相対数を記述する。数平均分子量Mn、重量平
均分子量Mw、及び、Z平均分子量Mz等の平均分子量
は分子量分布の一般形を記述するために最も広く使用さ
れているパラメータである。重量平均分子量Mwのピー
ク又はMpは普通に使用される他のパラメータである。
ポリマーにおける分子量分布の一つの簡便な測定は数平
均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比、すなわ
ちMw/Mn或いは当該ポリマーの多分散性(polydisp
ersity)Dである。一般に、完全に均一な単分散ポリマ
ーでは、前記比は1である。
【0043】シリコーンの分子量分布及び分子量平均を
測定する方法は他のポリマーに対するものと同じであ
る。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(Gel Perm
eationChromatography;GPC)は時にはサイズエクスクル
ージョンクロマトグラフィ(size exclusion chromatog
raphy)とも称されるが、最も普通で、簡便で且つ有用
な方法である。この手法は、典型的にはポリスチレン製
の多孔性架橋ゲルが詰められたカラム中で溶液中でのサ
イズに従ってポリマー分子を分離することに基礎を置い
ている。
【0044】したがって、ポリマー溶液をカラムにかけ
ると、比較的高分子量の種は、カラムをより早く通過し
最初に溶出する比較的低分子量の種よりも遅く多孔性ポ
リスチレンゲルを通過する。この系は適当な値に換算さ
れて、与えられたサンプルの概算分子量分布を生成す
る。唯一の要件はサンプルが適当な溶媒に可溶性で安定
であり、サンプル成分が何らかの手段によって溶出分中
で検出可能であることである。
【0045】当該系は既知の分子量の、狭い分散の複数
の基準物の希釈溶液を注入することによって換算され
る。次いで、各基準物の保持体積又は保持時間は当該基
準物の対数分子量に対してプロットされ、曲線に等しい
状態にフィットされる。次に、与えられたポリマーの分
子量分布が、その基準への相対値として計算され表され
る。
【0046】本発明の本質的特徴から離隔しない限り、
ここに記載される化合物、組成物及び方法について他の
変形が為されてもよい。ここに具体的に例証される本発
明の態様は単なる例であって、付随する請求の範囲に定
義されたもの以外のそれらの範囲への制限を意図するも
のではない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンターポリマーの調製方法であっ
    て、(i)アルキル(C≧8)メチルシロキサン、ジメチ
    ルシロキサン共環状モノマー、(ii)アミノアルキルシロ
    キサンホモポリマーの混合物を、(iii)アルカリ触媒の
    存在下で、目的とするシリコーンターポリマーへの前記
    モノマー及び前記ホモポリマーの重合を生じさせるのに
    十分な温度及び時間で加熱することを含む方法。
  2. 【請求項2】前記混合物が(iv)短鎖線状シリコーン末端
    ブロッキングモノマーを更に含む、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記混合物が(v)ジメチルシクロシロキサ
    ンモノマーを更に含む、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】式: R3SiO(Me2SiO)x(MeR’SiO)y(Me
    R”SiO)zSiR3 [Rは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基であり;M
    eはメチル基を表し、 R’は少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル基であ
    り;R”は 【化1】 で表されるアミノアルキル基であり;x、y及びzはそ
    れぞれ1〜1000の値を有し;R'''及びR''''は水
    素又はメチル基であり;RVは水素又は基 【化2】 (aは2又は3;RV'は水素又はメチル基)である]を
    有するシリコーンターポリマー。
JP2000057252A 1999-03-05 2000-03-02 ジメチルシロキサン、高級アルキルシロキサン及びアミノアルキルシロキサンを含むシリコーンターポリマー Withdrawn JP2000256465A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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