JPH0641163A - アリールホスフィニト - Google Patents

アリールホスフィニト

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JPH0641163A
JPH0641163A JP5117431A JP11743193A JPH0641163A JP H0641163 A JPH0641163 A JP H0641163A JP 5117431 A JP5117431 A JP 5117431A JP 11743193 A JP11743193 A JP 11743193A JP H0641163 A JPH0641163 A JP H0641163A
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デイーター・レグナート
Hans-Jerg Dr Kleiner
ハンス−イエルク・クライナー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/46Phosphinous acids [R2POH], [R2P(= O)H]: Thiophosphinous acids including[R2PSH]; [R2P(=S)H]; Aminophosphines [R2PNH2]; Derivatives thereof

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン
酸二ハロゲン化物とアルキル−またはアリールマグネシ
ウムブロミドあるいはアルキル−またはアリールマグネ
シウムクロリドとを反応させることにより、式(I) 【化1】 で表されるアリール−ホスフィニトを製造する。 【効果】 簡単な方法および最も高い可能な収率でアリ
ールホスフィニトが製造できる。アリールホスフィニト
は、触媒系中のホスフィン配位子の製造のための出発材
料として使用される第二ホスフィンオキシドの製造に役
立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規アリールジアルキ
ル−およびアルキルアリール−ホスフィニトおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アリールジアルキル−およびアルキルア
リール−ホスフィニトは、工業的に重要な化合物であ
り、例えば、触媒系中のホスフィン配合子の出発材料と
して使用される第二ホスフィンオキシドの合成のための
出発材料として使用される。
【0003】亜ホスフィン酸エステルは、亜ホスフィン
酸ハロゲン化物から、フェノールとの反応によって製造
され得る。しかしながら、亜ホスフィン酸ハロゲン化物
は、工業的に入手するのが難しい。実際上、唯一の工業
的に入手できる前駆体はジフェニル亜ホスフィン酸塩化
物である。
【0004】亜ホスフィン酸エステルを、ジクロロ亜ホ
スホン酸エステルとグリニャール試薬との反応によって
製造する間、収率を減じる副反応として、グリニャール
化合物によるアルコラート基ORの交換が起こり、その
結果、最も有利な場合ですら得られる収率は60%を越
えない(Houben-Wely, K. Sasse, 第12/1巻, 第210
頁)。
【0005】さらに、ある先入観が文献中に存在して、
ジハロ亜ホスホン酸エステルと有機マグネシウムブロミ
ドとの反応により先ず常に不溶性の複合体化合物を生じ
させ、所望の亜ホスフィン酸エステルの単離を可能にす
るために、さらに助剤、例えばピリジンを添加すること
によって、その複合体化合物を先ずそれらの成分を分け
なければならないと信じられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡単な方法および最も高い可能な収率でアリールジ
アルキル−およびアルキルアリール−ホスフィニト(pho
sphinites)を得ることであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】今や、2,4−ジ−t−
ブチルフェニルジアルキル−およびアルキルアリール−
ホスフィニトが、驚くべきことに、2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル亜ホスホン酸二ハロゲン化物とアルキル−
もしくはアリールマグネシウムブロミドまたはアルキル
−もしくはアリールマグネシウムクロリドとの反応によ
って高い収率で製造され得、その際ハロゲン化物は同様
にクロリドまたはブロミドであることが見出された。
【0008】本発明は、式(I)
【0009】
【化3】 〔式中R1 およびR2 は互いに無関係にそれぞれ枝分か
れした、枝分かれしていないまたは環状の炭素原子数1
〜20のアルキル基であるかまたはR1 は上で定義され
たアルキル基の中の1つでありそしてR2 はフェニルま
たはナフチル基であり、それらは各々置換されていない
かまたは1〜5個の置換基を有し、その際、置換基は同
一または異なりそして非芳香族のC1 〜C12−炭化水素
基、C1 〜C12−アルコキシ基、C1 〜C12−アルキル
チオ基、ジ−C1 〜C12−アルキルアミノ基または、炭
素原子数6〜12のアリール基もしくはアリールオキシ
基である。〕で表される2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ルジアルキル−およびアルキルアリール−ホスフィニト
に関する。
【0010】本発明の目的のため、R1 およびR2 が、
互いに無関係に、それぞれ、炭素原子数1〜10、好ま
しくは2〜6の枝分かれしたまたは枝分かれしていない
アルキル基であるかまたは炭素原子数6〜12、好まし
くは6〜7の環状アルキル基である式(I)で表される
化合物が好ましい。
【0011】本発明の目的のため、R1 が、炭素原子数
1〜10、好ましくは2〜6の枝分かれしたまたは枝分
かれしていないアルキル基または炭素原子数6〜12、
好ましくは6〜7の環状アルキル基でありそしてR2
1〜3個のC1 〜C8 −アルキル基、C1 〜C8 −アル
コキシ基、C1〜C8 −アルキルチオ基、ジ−C1 〜C
8 −アルキルアミノ基、フェニル基またはフェノキシ
基、置換されていないナフチル基または、1〜3個のC
1 〜C8 −アルキル基、C1 〜C8 −アルコキシ基、C
1 〜C8 −アルキルチオ基、ジ−C 1 〜C8 −アルキル
アミノ基、フェニル基またはフェノキシ基によって置換
されているナフチル基である式(I)で表される化合物
も同様に同様に好ましい。
【0012】R1 およびR2 が、互いに無関係に、それ
ぞれメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはシクロヘ
キシルである式(I)で表される化合物が特に重要であ
る。R1 がメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはシ
クロヘキシルでありそしてR2 がトリル、キシリル、メ
シチル、2,4,5−トリメチルフェニル、2,4,6
−トリ−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−オクチ
ルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチルナフチル、
ジメチルナフチルまたはトリメチルナフチル基である式
(I)で表される化合物も特に重要である。
【0013】式(I)で表される以下の化合物が特に重
要である:2,4−ジ−t−ブチルフェニルジメチルホ
スフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニルジエチル
ホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニルジプロ
ピルホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニルジ
イソプロピルホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニルジブチルホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチル
フェニルジ(1−メチルプロピル)ホスフィニト、2,
4−ジ−t−ブチルフェニルジ(2−メチルプロピル)
ホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニルジシク
ロヘキシルホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル2,4,6−トリメチルフェニルイソプロピルホス
フィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6
−トリメチルフェニル(2−メチルプロピル)ホスフィ
ニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−ト
リメチルフェニルシクロヘキシルホスフィニト、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチル(イソプロピ
ル)ホスフィニト、2,4−ジ−t−ブチルフェニル1
−ナフチル(2−メチルプロピル)ホスフィニトおよび
2,4−ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチル(シクロ
ヘキシル)ホスフィニト。
【0014】本発明は、R1 およびR2 が上述の意味を
有する式(I)で表される2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニルホスフィニトの製造方法であって、 a)R1 およびR2 が互いに異なる場合、まず、第一工
程で、2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二
ハロゲン化物を式R1 −MgXで表されるグリニャール
化合物と、0.8:1〜1.2:1、好ましくは1:1
のモル比で反応させ、その際R1 は上述の意味を有し、
その際ハロゲン化物は塩化物または臭化物でありそして
Xは少なくとも35の原子量を有するハロゲン、好まし
くは塩素または臭素、特に臭素であり、式(II)
【0015】
【化4】 で表されるハロ亜ホスホン酸エステルとし次いで、第二
工程で、式(II)で表される化合物を式R2 −MgX
で表されるグリニャール化合物とを、0.8:1〜1.
2:1、好ましくは1:1のモル比で反応させ、その際
2 はR1 以外の上述の意味の中の1つを有するか、ま
たは b)R1 およびR2 が同一の意味を有する場合、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二ハロゲン化物
をグリニャール化合物R1 −MgXと、0.8:2〜
1.2:2、好ましくは1:2のモル比で反応させるこ
とを特徴とする上記方法にも関する。
【0016】グリニャール化合物R1 −MgXまたはR
2 −MgXの製造は、それ自体公知の方法で、ヒドロカ
ルビルハロゲン化物(hydrocarbyl halide)R1 −Xまた
はR 2 −Xをグリニャール条件下で有利にはよく混合し
ながら、少なくとも化学量論的量の細かく分割されたマ
グネシウムとそして好ましくは非プロトン性有機溶剤、
例えば、エーテル、特にジエチルエーテル、ジプロピル
エーテルまたはジイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテルまたはメチルt−
ブチルエーテル、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン
の中で反応させることにより行われる。グリニャール化
合物は加水分解および酸化に対して敏感であるので、反
応を不活性ガス雰囲気下に行うのが有利であり得る。し
かしながら、このような手順は、反応の好結果の終了の
ために必ずしも必要ではない。適当な不活性ガスは窒素
またはアルゴンである。反応温度は一般に20〜125
℃であるが、好ましくは30〜70℃である。グリニャ
ール反応の間の良好な攪乱運動を、例えば超音波を適用
することによって、与えることも有利であり得る。
【0017】変法a)の第一の反応工程において好まし
く使用されるハロゲン化炭化水素R 1 −Xは、R1 が、
上述の置換基の少なくとも1つによって置換されている
フェニル基である(その際、1つの置換基が2位にある
のが好ましい)かまたは置換されていないまたは上述の
置換基の少なくとも1つによって置換されているナフチ
ル基であるものである。
【0018】式(II)で表される化合物を製造する際
に、グリニャール化合物R1 −MgXの溶液または懸濁
液を、2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二
ハロゲン化物の溶液に少量に分けてまたは連続的に激し
く混合しながら、好ましくは0℃以下の温度で添加する
のが有利であり得る。
【0019】変法b)および変法a)の第二工程におい
て式(I)で表される化合物を製造する際に、所望であ
れば反応物を互いに合わせ得る。しかしながら、基R1
およびR2 が、第一アルキル基を除く上述の意味を有す
る場合、変法b)においては2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル亜ホスホン酸二ハロゲン化物をまたは変法a)の
第二工程においては式(II)で表される化合物を、対
応するグリニャール化合物に、少量に分けてまたは連続
的に添加するのが技術的に有利である。
【0020】R1 およびR2 が第一アルキル基の場合、
グリニャール化合物の溶液または懸濁液を、変法b)に
おいては2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸
二ハロゲン化物の溶液に、または、変法a)の第二工程
においては式(II)で表される化合物の溶液に、激し
く混合しながら、有利には0℃以下の温度で添加するの
が有利である。
【0021】変法a)の第一および第二工程にまた変法
b)に適当な希釈剤は、不活性の非プロトン性溶剤、例
えば、脂肪族炭化水素分画、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレンまたは
上記エーテルの1つあるいはこれらの溶剤の混合物であ
る。これらの反応工程での反応温度は、−30°〜+5
0℃であるが、好ましくは−20°〜+20℃である。一
般に、反応は発熱性である;従って、反応の進行を冷却
することによって制御するのが有利であり得る。最も有
利な結果は、反応物を化学量論的量で使用することによ
って得られる。しかしながら、1つの反応物を過剰に使
用することもできる;しかしながら、一般に、これによ
る特別な利益は得られない。反応混合物を、反応が終わ
るまで攪拌し次いで沈澱したハロゲン化マグネシウムを
分離するのが有利である。溶剤は、通常の方法で、好適
には蒸留によって、特に減圧下で濾液から除去され得
る。
【0022】式(I)で表される化合物は、粗生成物か
ら慣用の方法によって、例えば蒸留または晶出によって
単離され得る。本発明はさらに、本発明によるアリール
ジアルキル−およびアルキルアリール−ホスフィニト
を、第二ホスフィンオキシドを、水中でまたは水性有機
性媒体中で加水分解することによって製造するための出
発物質として使用することに関する。上記目的のための
出発材料の精製は必要ない。第二ホスフィンオキシド
は、難燃剤の製造のための中間体、金属抽出剤および第
三ホスフィンオキシドの製造のための出発材料であり、
その脱酸素により、種々の方法で触媒として使用され得
る第三ホスフィンが得られる。
【0023】
【実施例】例 以下の例において、本発明による式(I)で表される化
合物は、以下に挙げた変法a)またはb)によって製造
された。
【0024】変法a):対応するグリニャール化合物R
1 −MgBrを、有機臭素化合物R1 −Br150ミリ
モルおよびマグネシウム削りくず150ミリモル(3.
65g)から、テトラヒドロフラン90ml中で窒素雰
囲気下にかつ湿気を除いて、製造した。得られる有機金
属化合物の溶液または懸濁液を次いで、テトラヒドロフ
ラン/n−ヘプタン(1:1)中の2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル亜ホスホン酸二塩化物150ミリモル(4
6.1g)の溶液に30〜40分間にわたって激しく攪
拌しながら−20°〜−10℃の温度で配量した。次い
で反応混合物を約20℃に加温し、そして攪拌をさらに
3時間続けて反応を完了した。対応するグリニャール化
合物R2 −MgBrを、有機臭素化合物R2 −Br15
0ミリモルおよびマグネシウム削りくず150ミリモル
から、テトラヒドロフラン90ml中で窒素雰囲気下に
かつ湿気を除いて、製造した。得られる有機金属化合物
の溶液または懸濁液を次いで、前もって製造した2,4
−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスフィン酸塩化物に、3
0〜40分間にわたって激しく攪拌しながら−20°〜
−10℃で配量した。反応混合物を次いで約20℃に加
温し、そして攪拌をさらに3時間続けて反応を完了し
た。沈澱したマグネシウム塩をろ過しそして約50ml
の石油エーテルで洗浄し、溶剤をまず約0.02bar
で次いで高減圧で留去して無色または黄色の油状物を
得、それを、所望により、高減圧で蒸留した。
【0025】変法b):対応するグリニャール化合物
を、有機臭素化合物300ミリモルおよびマグネシウム
削りくず300ミリモル(7.3g)から、テトラヒド
ロフラン180ml中で、窒素雰囲気下にかつ湿気を除
いて、製造した。得られる有機金属化合物の溶液または
懸濁液を、テトラヒドロフラン/n−ヘプタン(1:
1)120ml中の2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜
ホスホン酸二塩化物150ミリモル(46.1g)の溶
液に30〜40分間にわたって激しく攪拌しながら−2
0°〜10℃の温度で配量した。次いで反応混合物を約
20℃に加温し、そして攪拌をさらに3時間続けて反応
を完了した。沈澱したマグネシウム塩をろ過しそして約
50mlの石油エーテルで洗浄し、溶剤をまず約0.0
2barで次いで高減圧で留去して無色または黄色の油
状物を得、それを、所望により、高減圧で蒸留した。
【0026】本発明による化合物の収率を、各場合にお
いて、31P NMR分光法により測定したら、それは一
般に70〜90%であった。上記場合において、蒸留
は、生成物を確認するために行われた。
【0027】1)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジメ
チルホスフィニト(変法b)による) 出発材料としてのクロロメタン15.2g(300ミリ
モル)から、75%の2,4−ジ−t−ブチルフェニル
ジメチルホスフィニトの含有率を有する黄色の油状物4
0gが得られた。
【0028】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=11
7.4ppm 2)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジエチルホスフィ
ニト(変法b)による) 出発材料としてのブロモエタン32.70g(300ミ
リモル)から、79%の2,4−t−ブチルフェニルジ
エチルホスフィニトの含有率を有する薄黄色の油状物4
1gが得られた。
【0029】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=13
0.8ppm 3)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジプロピルホスフ
ィニト(変法b)による) 出発材料としての1−ブロモプロパン36.90g(3
00ミリモル)から、83%の2,4−ジ−t−ブチル
フェニルジプロピルホスフィニトの含有率を有する薄黄
色の油状物48gが得られた。
【0030】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
5.4ppm 4)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジイソプロピルホ
スフィニト(変法b)による) グリニャール化合物は、2−ブロモプロパン36.90
g(300ミリモル)を用いて製造した。2,4−ジ−
t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二塩化物をグリニャー
ル化合物の懸濁液に添加することを除いて、一般的変法
b)に従って、90〜95%の2,4−ジ−t−ブチル
フェニルジイソプロピルホスフィニトの含有率を有する
薄黄色の油状物48gを得た。
【0031】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=13
7.9ppm。0.4〜0.5mbarでの蒸留によ
り、沸点136℃の無色の油状物として上記化合物4
3.2g(90%)が得られた。
【0032】5)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジブ
チルホスフィニト(変法b)による) 出発材料としての1−ブロモブタン41.10g(30
0ミリモル)から、71%の2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニルジブチルホスフィニトの含有率を有する薄黄色の
油状物52gが得られた。
【0033】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
6.5ppm 6)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジ(1−メチルプ
ロピル)ホスフィニト(変法b)による) グリニャール化合物は、2−ブロモブタン41.10g
(300ミリモル)を用いて出発して製造した。2,4
−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二塩化物をグリ
ニャール化合物の懸濁液に添加することを除いて、一般
的変法b)に従って、75%の2,4−ジ−t−ブチル
フェニルジ(1−メチルプロピル)ホスフィニトの含有
率を有する薄黄色の油状物51.1gを得た。
【0034】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
0〜140ppm、ブロード。0.4〜0.5mbar
での蒸留により、沸点154〜156℃の無色の油状物
として上記化合物34.5g(67%)が得られた。
【0035】7)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジ
(2−メチルプロピル)ホスフィニト(変法b)によ
る) グリニャール化合物は、1−ブロモ−2−メチルプロパ
ン41.10gを用いて出発して製造した。2,4−ジ
−t−ブチルフェニルジ亜ホスホン酸二塩化物をグリニ
ャール化合物の懸濁液に配量することを除いて、一般的
変法b)に従って、70%の2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニルジ(2−メチルプロピル)ホスフィニトの含有率
を有する薄黄色の油状物52gを得た。
【0036】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
1.8ppm、ブロード。0.4〜0.5mbarでの
蒸留により、沸点144〜146℃の無色の油状物とし
て上記化合物35.3g(68%)が得られた。
【0037】8)2,4−ジ−t−ブチルフェニルジシ
クロヘキシルホスフィニト(変法b)による) グリニャール化合物は、ブロモシクロヘキサン48.1
2gを用いて出発して製造した。2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル亜ホスホン酸二塩化物をグリニャール化合物
の懸濁液に配量することを除いて、一般的変法b)に従
って、71%の2,4−ジ−t−ブチルフェニルジシク
ロヘキシルホスフィニトの含有率を有する黄色の油状物
60gを得た。
【0038】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=13
3.3ppm。 9)2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−トリ
メチルフェニルイソプロピルホスフィニト(変法a)に
よる) 出発材料としての1−ブロモ−2,4,6−トリメチル
ベンゼン29.87g(150ミリモル)およびイソプ
ロピルブロミド18.45g(150ミリモル)から、
70%の2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−
トリメチルフェニルイソプロピルホスフィニトの含有率
を有する黄色の油状物59gが得られた。
【0039】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
9.0ppm 10)2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−ト
リメチルフェニル−2−メチルプロピルホスフィニト
(変法a)による) 出発材料としての1−ブロモ−2,4,6−トリメチル
ベンゼン29.87g(150ミリモル)および2−メ
チルブロモプロパン20.55g(150ミリモル)か
ら、76%の2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,
6−トリメチルフェニル−2−メチルプロピルホスフィ
ニトの含有率を有する黄色の油状物61.5gが得られ
た。
【0040】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
1.9ppm 11)2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−ト
リメチルフェニルシクロヘキシルホスフィニト(変法
a)による) 出発材料としての1−ブロモ−2,4,6−トリメチル
ベンゼン29.87g(150ミリモル)およびブロモ
シクロヘキサン24.06g(150ミリモル)から、
67%の2,4−ジ−t−ブチルフェニル2,4,6−
トリメチルフェニルシクロヘキシルホスフィニトの含有
率を有する黄色の油状物が得られた。
【0041】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=12
6.3ppm 12)2,4−ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチルイ
ソプロピルホスフィニト(変法a)による) 出発材料としての1−ブロモナフタレン31.05g
(150ミリモル)およびイソプロピルブロミド18.
45g(150ミリモル)から、89%の2,4−ジ−
t−ブチルフェニル1−ナフチルイソプロピルホスフィ
ニトの含有率を有する黄色の油状物60.5gが得られ
た。
【0042】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=11
7.1ppm 13)2,4−ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチル−
2−メチルプロピルホスフィニト(変法a)による) 出発材料としての1−ブロモナフタレン31.05g
(150ミリモル)および2−メチルブロモプロパン2
0.55g(150ミリモル)から、79%の2,4−
ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチル−2−メチルプロ
ピルホスフィニトの含有率を有する黄色の油状物63g
が得られた。
【0043】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=11
0.5ppm 14)2,4−ジ−t−ブチルフェニル1−ナフチルシ
クロヘキシルホスフィニト(変法a)による) 出発材料としての1−ブロモナフタレン31.05g
(150ミリモル)およびブロモシクロヘキサン24.
06g(150ミリモル)から、75%の2,4−ジ−
t−ブチルフェニル1−ナフチルシクロヘキシルホスフ
ィニトの含有率を有する黄色の油状物66gが得られ
た。
【0044】31P NMR:δ[D]-クロロホルム=11
5.0ppm 使用例 第二ホスフィンオキシドの合成 1)ジイソプロピルホスフィンオキシド 例2からの2,4−ジ−t−ブチルフェニルジイソプロ
ピルホスフィニト32.3g(0.1モル)を、アセト
ニトリル100ml中で、水2.0g(0.11モル)
と反応させ、次いで当該混合物を70℃で1時間攪拌し
た。溶剤を減圧で留去し、水50mlおよび酢酸エチル
100mlを添加し、相を分離し、有機相を各50ml
の水でさらに2回抽出した。合わせた水性相を蒸発さ
せ、そして残留物を減圧で蒸留して、沸点40〜42℃
/0.25mbarを有する無色の液体10.0g(7
5%)を得た。
【0045】2)ジブチルホスフィンオキシド 例5からの2,4−ジ−t−ブチルフェニルジブチルホ
スフィニト35g(0.1モル)を、アセトニトリル1
00ml中で、水2.0g(0.11モル)と20℃で
反応させ、次いで当該混合物を70℃で1時間攪拌し
た。溶剤を減圧で留去し、水50mlおよび酢酸エチル
100mlを添加し、相を分離し、有機相を各50ml
の水でさらに2回抽出した。合わせた水性相を蒸発さ
せ、そして残留物を減圧で蒸留して、沸点102〜10
4℃/0.25mbarを有する無色の液体10.2g
(70%)を得た。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中R1 およびR2 は互いに無関係にそれぞれ枝分か
    れした、枝分かれしていないまたは環状の炭素原子数1
    〜20のアルキル基であるかまたはR1 は上で定義され
    たアルキル基の中の1つでありそしてR2 はフェニルま
    たはナフチル基であり、それらは各々置換されていない
    かまたは1〜5個の置換基を有することができ、その
    際、置換基は同一または異なりそして非芳香族のC1
    12−炭化水素基、C1 〜C12−アルコキシ基、C1
    12−アルキルチオ基、ジ−C1 〜C12−アルキルアミ
    ノ基または、炭素原子数6〜12のアリール基もしくは
    アリールオキシ基である。〕で表される化合物。
  2. 【請求項2】 R1 およびR2 が、互いに無関係に、そ
    れぞれ、炭素原子数1〜10、好ましくは2〜6の枝分
    かれしたまたは枝分かれしていないアルキル基であるか
    または炭素原子数6〜12、好ましくは6〜7の環状ア
    ルキル基である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が、炭素原子数1〜10、好ましく
    は2〜6の枝分かれしたまたは枝分かれしていないアル
    キル基または炭素原子数6〜12、好ましくは6〜7の
    環状アルキル基でありそしてR2 が1〜3個のC1 〜C
    8 −アルキル基、C1 〜C8 −アルコキシ基、C1〜C
    8 −アルキルチオ基、ジ−C1 〜C8 −アルキルアミノ
    基、フェニル基またはフェノキシ基、置換されていない
    ナフチル基または、1〜3個のC1 〜C8 −アルキル
    基、C1 〜C8 −アルコキシ基、C1 〜C8 −アルキル
    チオ基、ジ−C 1 〜C8 −アルキルチオ基、ジ−C1
    8 −アルキルアミノ基、フェニル基またはフェノキシ
    基によって置換されているナフチル基である、請求項1
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 およびR2 が、互いに無関係に、そ
    れぞれメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはシクロ
    ヘキシルである、請求項1または2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1 がメチル、エチル、プロピル、ブチ
    ルまたはシクロヘキシルでありそしてR2 がトリル、キ
    シリル、メシチル、2,4,5−トリメチルフェニル、
    2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−
    t−オクチルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチル
    ナフチル、ジメチルナフチルまたはトリメチルナフチル
    基である、請求項1または3記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の少なくとも1項に記載の
    式(I)で表される化合物の製造方法であって、 a)R1 およびR2 が互いに異なる場合、まず、第一工
    程で、2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二
    ハロゲン化物を式R1 −MgXで表されるグリニャール
    化合物と、0.8:1〜1.2:1、好ましくは1:1
    のモル比で反応させ、その際R1 は上述の意味を有し、
    その際ハロゲン化物は塩化物または臭化物でありそして
    Xは少なくとも35の原子量を有するハロゲン、好まし
    くは塩素または臭素、特に臭素であり、式(II) 【化2】 で表されるハロ亜ホスホン酸エステルとし次いで、第二
    工程で、式(II)で表される化合物を式R2 −MgX
    で表されるグリニャール化合物と、0.8:1〜1.
    2:1、好ましくは1:1のモル比で反応させ、その際
    2 はR1 以外の上述の意味の中の1つを有するか、ま
    たは b)R1 およびR2 が同一の意味を有する場合、2,4
    −ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二ハロゲン化物
    をグリニャール化合物R1 −MgXと、0.8:2〜
    1.2:2、好ましくは1:2のモル比で反応させるこ
    とを特徴とする上記方法。
  7. 【請求項7】 式(II)で表される化合物を製造する
    際に、グリニャール化合物R1 −MgXが、溶液状態ま
    たは懸濁状態で、2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホ
    スホン酸二ハロゲン化物の溶液に少量に分けてまたは連
    続的に添加される、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 R1 およびR2 が、第一アルキル基を除
    いた請求項1に挙げられた意味を有し、変法b)におけ
    る2,4−ジ−t−ブチルフェニル亜ホスホン酸二ハロ
    ゲン化物または変法a)の第二工程における式(II)
    で表される化合物が、個々のグリニャール化合物の溶液
    または懸濁液に少量に分けてまたは連続的に添加され
    る、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 第二ホスフィンオキシドの製造の際に請
    求項1〜5の少なくとも1項に記載の式(I)で表され
    る化合物を使用する方法。
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