JPH0641152A - 有機ケイ素化合物 - Google Patents

有機ケイ素化合物

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Publication number
JPH0641152A
JPH0641152A JP19511292A JP19511292A JPH0641152A JP H0641152 A JPH0641152 A JP H0641152A JP 19511292 A JP19511292 A JP 19511292A JP 19511292 A JP19511292 A JP 19511292A JP H0641152 A JPH0641152 A JP H0641152A
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JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
organosilicon compound
group
parts
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19511292A
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English (en)
Inventor
Norio Sato
則夫 佐藤
Seiji Kogure
清司 小暮
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種有機樹脂にシラノール基や反応性不飽和
基などの官能性基を導入するために有用な新規な有機ケ
イ素化合物を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数が1〜4のアルキル
基、R2は炭素数が1〜8の置換または非置換の一価炭化
水素基、a は0〜3の整数、b は1〜3の整数、c は0
〜2の整数であり、かつ b+c は2または3である)で
示される有機ケイ素化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、一分子中にシラノール基
が結合したシロキサニル基とアクリロイル基とを有する
新規な有機ケイ素化合物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】反応性官能基とシロ
キサン結合とを同一分子内に併せ持つ化合物は、その分
子中のシロキサン結合に由来する優れた酸素透過性を有
し、耐熱性、耐候性にも優れていることから、これらの
特性を各種有機樹脂に付与するための有用な材料として
知られている。このような化合物の内、分子内にシラノ
ール基を有するものとして、特開昭61−179213号公報
(または米国特許第4,661,573 号明細書)には下記一般
式(II)で示される化合物が開示されている。
【0003】
【化2】
【0004】(ここに R=CH3 またはH 、X, Y=C1〜C6
のアルキル, フェニルまたはZ 、Z=[OSiR'R"] mR'''、
n=1〜5、 m=1〜3 、R',R",R'''=C1〜C6のアルキ
ル、シクロヘキシルまたはフェニル)
【0005】
【発明の目的】本発明は、各種有機樹脂にシラノール基
や反応性不飽和基などの官能性基を導入するために有用
な新規な有機ケイ素化合物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【発明の構成】本発明者らは、上記目的を達成する有機
ケイ素化合物の構造に付いて鋭意検討した結果、本発明
をなすに至った。すなわち、本発明は一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1は水素原子または炭素数が1〜
4のアルキル基、R2は炭素数が1〜8の置換または非置
換の一価炭化水素基、a は0〜3の整数、b は1〜3の
整数、c は0〜2の整数であり、かつ b+c は2または
3である)で示される有機ケイ素化合物である。
【0009】本発明の有機ケイ素化合物は、一般式(II
I)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1は水素原子または炭素数が1〜
4のアルキル基、R2は炭素数が1〜8の置換または非置
換の一価炭化水素基、a は0〜3の整数、d は2または
3の整数である) で示されるケイ素原子結合水素原子(S
i-H)を有する有機ケイ素化合物を加水分解することによ
り得ることができる。本発明の原料である有機ケイ素化
合物(III) はメタクリロキシアルキルアルコキシシラン
とジメチルハイドロジェンクロロシランとの共加水分解
などで容易に製造される。上記有機ケイ素化合物(III)
を加水分解する場合には、酸、アルカリ、遷移金属化合
物など通常知られている触媒が使用可能であるが、加水
分解の後の工程での精製工程を考慮すると、活性炭やア
ルミナなどに担持された遷移金属化合物を用いるのが好
ましく、特にパラジウム担持活性炭が好ましい。ここで
用いられる触媒の量は、上記ハイドロジェンシロキサン
100 重量部に対し、0.001 〜5.0 重量部とするのがが好
ましい。また、加水分解に使用される水は有機ケイ素化
合物(III) のSi-H量と理論上等モル以上あればよいが、
1.1 〜2.0 倍モルとするのがが好ましい。加水分解反応
は室温でも進行するが、反応時間の短縮のため加熱して
も差支えない。加熱する場合、加水分解温度としては50
〜100 ℃が好ましい。反応に使用する溶媒は、特に必要
とするものではないが、原料や触媒の溶解性を高めた
り、温度制御を行うために使用しても差支えない。この
ような溶媒としては、トルエン、キシレンなどの炭化水
素系溶媒、テトラヒドロフランのようなエーテル系溶
媒、酢酸エチルのようなエステル系溶媒、ジメチルホル
ムアミドのようなアミド系溶媒などが例示される。尚、
使用した溶媒を留去する際には、適当な重合禁止剤や酸
化防止剤を添加することは、何等差支えない。
【0012】
【発明の効果】本発明の有機ケイ素化合物は、その構造
から明らかなように、反応性不飽和基とシラノール基を
同一分子内に含有する化合物であるので、各種の有機樹
脂に反応性不飽和基またはシラノール基導入するための
有用な原料となる。
【0013】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するため以下に
実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。なお実施例中、部は重量部を表す。 実施例1 滴下ロート、温度計、冷却管のついたフラスコに水40.5
部、トルエン250 部、ジメチルホルムアミド250 部、0.
5 %パラジウム担持活性炭7.6 部を入れ、60℃で加熱攪
拌しながら、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキ
シ)シリルメタクリレート190 部を1時間かけて滴下し
た。この間、反応の進行に従って水素ガスが発生した。
滴下終了後も60℃で攪拌を継続し、その後フラスコを冷
却した。パラジウム担持活性炭を濾過、除去後、濾液に
p−メトキシフェノールを0.7 部添加し、溶媒を留去し
たところ、無色透明の粘稠な液体が得られた。この生成
物のNMR、IRを測定したところ、Si-H基は完全に消
費され、Si-OH 基が生成していることが確認された。収
量は135 部であった。生成物のNMR、IRチャートを
夫々図1、図2に示す。
【0014】実施例2 滴下ロート、温度計、冷却管のついたフラスコに水26
部、THF350部、0.5 %パラジウム担持活性炭5部を入
れ、60℃で加熱攪拌しながら、ビス(ジメチルハイドロ
ジェンシロキシ)メチルシリルメタクリレート150 部を
1時間かけて滴下した。この間、反応の進行に伴って水
素ガスが発生した。滴下終了後も60℃で攪拌を継続し、
その後フラスコを冷却した。パラジウム担持活性炭を濾
過、除去後、濾液にp−メトキシフェノールを0.7 部添
加し、溶媒を留去したところ、無色透明の粘稠な液体が
得られた。この生成物のNMR、IRを測定したとこ
ろ、以下の通りであり、Si-H基は完全に消費されSi-OH
基が生成していることが確認され、生成物はビス(ジメ
チルヒドロキシシロキシ)メチルシリルメタクリレート
であると確認された。収量は110 部であった。
【0015】
【化5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得た生成物のNMRチャートを示
す図である。
【図2】 実施例1で得た生成物のIRチャートを示す
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数が1〜4のアルキル
    基、R2は炭素数が1〜8の置換または非置換の一価炭化
    水素基、a は0〜3の整数、b は1〜3の整数、c は0
    〜2の整数であり、かつ b+c は2または3である)で
    示される有機ケイ素化合物。
JP19511292A 1992-07-22 1992-07-22 有機ケイ素化合物 Withdrawn JPH0641152A (ja)

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