JP2916241B2 - ベンゼンカルボン酸エステル誘導体およびその製造方法 - Google Patents

ベンゼンカルボン酸エステル誘導体およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なベンゼンカルボン酸エステル誘導体
に関し、詳しくは、ベンゼンカルボン酸がケイ素原子結
合水素原子を2個以上有するオルガノシクロシロキサン
残基のケイ素原子または、該ケイ素原子に結合するアル
キレン基もしくはアルキレンオキシアルキレン基とエス
テル結合しているベンゼンカルボン酸エステル誘導体に
関する。
[従来の技術] ケイ素原子を有するベンゼンカルボン酸エステル誘導
体としては、カルボン酸トリオルガノシリルエステル
(特開昭57−40493号公報参照)、カルボン酸トリメチ
ルシリルエステルおよびトリメチルシリルカルボン酸ア
ミド(特開昭61−134393号公報参照)、単量体オルガノ
シリコンエステル(特開昭55−94389号公報参照)およ
びジアリルフタレート系硬化性化合物(特開昭54−3718
4号公報参照)等が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、ベンゼンカルボン酸が、ケイ素原子結合水素
原子を2個以上有するオルガノシクロシロキサン残基の
ケイ素原子または、該ケイ素原子に結合するアルキレン
基もしくはアルキレンオキシアルキレン基とエステル結
合しているベンゼンカルボン酸エステル誘導体は知られ
ていなかった。
本発明の目的は、ケイ素原子結合水素原子を2個以上
有するオルガノシクロシロキサン残基のケイ素原子また
は、該ケイ素原子に結合するアルキレン基もしくはアル
キレンオキシアルキレン基とエステル結合している、新
規なベンゼンカルボン酸エステル誘導体およびその製造
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段およびその作用] 本発明の目的は、 [一般式: C6H(6-m)[COO(R1nA] [式中、R1はアルキレン基またはアルキレンオキシアル
キレン基であり、Aは2個以上のケイ素原子結合原子を
有するオルガノシクロシロキサン残基(但し、このオル
ガノシクロシロキサン残基中の有機基は脂肪族不飽和結
合を有しない一価炭化水素である。)であり、nは0ま
たは1であり、mは1ないし4の整数である。] で示されるベンゼンカルボン酸エステル誘導体。」 により達成される。
以下、本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体に
ついて詳細に説明する。
本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体は、 一般式: C6H(6-m)[COO(R1nA] で示される。上式中、R1はアルキレン基またはアルキレ
ンオキシアルキレン基であり、具体的には、エチレン
基,プロピレン基,メチルメチレン基,メチルエチレン
基,ブチレン基等のアルキレン基;メチレンオキシエチ
レン基,エチレンオキシプロピレン基,エチレンオキシ
ブチレン基等のアルキレンオキシアルキレン基等が挙げ
られる。また、上式中、Aは2個以上のケイ素原子結合
水素原子を有するオルガノシクロシロキサン残基であ
る。本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体中のベ
ンゼンカルボン酸は、A中のケイ素原子または、該ケイ
素原子に結合するアルケニル基もしくはアルキレンオキ
シアルキレン基とエステル結合している。該オルガノシ
クロシロキサン残基中のケイ素原子結合有機基は脂肪族
不飽和結合を有しない一価炭化水素であり、具体的に
は、メチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;
フェニル基,トリル基等のアリール基;クロロメチル
基,パーフルオロプロピル基等の置換アルキル基等が挙
げられる。上式中、nは0または1であり、nが0の場
合は、本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体は、
ベンゼンカルボン酸とオルガノシクロシロキサンのケイ
素原子が直接接合するベンゼンカルボン酸シリルエステ
ル誘導体であり、また、nが1の場合には、本発明のベ
ンゼンカルボン酸エステル誘導体は、ベンゼンカルボン
酸がオルガノシクロシロキサンのケイ素原子に結合する
アルキレン基もしくはアルキレンオキシアルキレン基と
エステル結合するベンゼンカルボン酸エステル誘導体で
ある。また、mはベンゼン環に結合するカルボン酸エス
テル基の数を示す、1ないし4の整数である。これは、
mが4を越えるようなベンゼンカルボン酸エステル誘導
体の製造は産業上困難であるからである。
このように本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導
体は、2個以上のケイ素原子結合水素原子を有するオル
ガノシクロシロキサン残基および有機親和性のベンゼン
環を有するので、本発明のベンゼンカルボン酸エステル
誘導体を白金系触媒の存在下に硬化する硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物に添加した場合には、架橋剤とし
て働き、また、本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘
導体を有機樹脂添加した場合には、各種有機樹脂の物理
特性改質剤として働くことができる。
このような本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導
体は、 (A)一般式: C6H(6-m)(COOR2 (式中、R2はアルケニル基またはアルケニルオキシアル
キレン基である。mは1ないし4の整数である。) で示されるベンゼンカルボン酸エステル化合物および (B)1分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を
有するオルガノシクロシロキサン(但し、このオルガノ
シクロシロキサン中の有機基は脂肪族不飽和結合を有し
ない一価炭化水基である。) {(B)成分の添加量は、(A)成分のアルケニル基1
モルに対して(B)成分のケイ素原子結合水素原子が3
モル以上となる量である。}を、 (C)白金系触媒 の存在下に付加反応させることにより、容易に製造する
ことができる。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
(A)成分のベンゼンカルボン酸エステル化合物は、 一般式: C6H(6-m)(COOR2 で示される。上式中、R2はアルケニル基またはアルケニ
ルオキシアルキレン基であり、具体的には、ビニル基,
アリル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;アリロキシ
エチレン基,アリロキシプロピレン基等のアルケニルオ
キシアルキレン基が挙げられる。上式中、mはベンゼン
環に結合するエステル基の数を示す、1ないし4の整数
である。これはmが4を越えるようなベンゼンカルボン
酸エステル化合物は、産業上得難いからである。このよ
うな(A)成分のベンゼンカルボン酸エステル化合物と
しては、フタル酸ジアリル,イソフタル酸ジアリル、テ
レフタル酸ジアリル,トリメリト酸トリアリル,イソフ
タル酸ビス(アリロキシエチル),テレフタル酸ビス
(アリロキシエチル)等が挙げられる。ここで(A)成
分がベンゼンカルボン酸アリルエステル化合物である場
合には、本発明の製造方法により、アリル基の一部は副
反応(β−エリミネーション)を起こし、得られたベン
ゼンカルボン酸エステル誘導体はオルガノシクロシロキ
サン残基がケイ素原子に直接結合するベンゼンカルボン
酸シリルエステル誘導体となる(熊田誠、大河原六郎共
著「有機ケイ素化合物」槙書店発行130頁9行目参
照)。このような副反応が問題にされる場合には、
(A)成分にアリル基以外のアルケニル基を有するベン
ゼンカルボン酸エステル化合物を用いればよく、このよ
うなベンゼンカルボン酸エステル化合物としては、ベン
ゼンカルボン酸ビニルエステル化合物またはベンゼンカ
ルボン酸アリロキシエチルエステル化合物等が挙げられ
る。
次に、(B)成分のオルガノシクロシロキサンは、1
分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を有する。
これは、(B)成分のオルガノシクロシロキサン1分子
中に、ケイ素原子結合水素原子が3個未満であると、得
られた本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体に結
合するオルガノシクロシロキサン中のケイ素原子結合水
素原子が2個未満となり、本発明のベンゼンカルボン酸
エステル誘導体の用途の一つである、白金系触媒の存在
下に硬化する硬化性オルガノポリシロシロキサン組成物
の架橋剤として使用できなくなるためである。本発明に
おいて、(B)成分のオルガノシクロシロキサンのケイ
素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合有機基として
は、脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であ
り、このような有機基としては、メチル基,エチル基等
のアルキル基;フェニル基,トリル基等のアリール基;
クロロメチル基,パーフルオロプロピル基等の置換アル
キル基等が挙げられる。このような(B)成分のオルガ
ノシクロシロキサンとしては、1,3,5−トリメチルシク
ロトリシロキサン,1,3,5−トリエチルシクロシロキサ
ン,1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン,1,
3,5,7−テトラエチルシクロシロキサン,1,3,5,7−ペン
タメチルシクロペンタシロキサン,1,3,5,7,9−ヘキサメ
チルシクロヘキサシロキサン等のアルキルハイドロジェ
ンシクロシロキサンまたは、1,1,3,5−テトラメチルシ
クロトリシロキサン,1,1,3,3,5,7−ヘキサメチルシクロ
テトラシロキサン等の環状ジメチルシロキサン−メチル
ハイドロジェンシロキサン共重合体等が挙げられるが、
得られる本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体を
精製するためには、(B)成分のオルガノシクロシロキ
サンは、120℃で10torr以上の蒸気圧を有するオルガノ
シクロシロキサンであることが好ましく、このようなオ
ルガノシクロシロキサンとしては、1,3,5,7−テトラメ
チルシクロテトラシロキサン,1,3,5,7,9−ペンタメチル
シクロペンタシロキサン,1,3,5,7,9,11−ヘキサメチル
シクロヘキサシロキサン等のメチルハイドロジェンシク
ロシロキサンが挙げられ、特に、1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサンが好ましい。本発明の製造方
法において(B)成分の添加量は、(A)成分のアルケ
ニル基1モルに対して(B)成分のケイ素原子結合水素
原子が3モル以上となる量である。これは、(B)成分
の添加量が(A)成分のアルケニル基1モルに対して
(B)成分のケイ素原子結合水素原子が3モル未満であ
ると、目的とする本発明のベンゼンカルボン酸エステル
誘導体の収率が極端に低下するためである。また、
(A)成分のアルケニル基のモル数と(B)成分のケイ
素原子結合水素原子のモル数の比を変えることにより本
発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体の分子量およ
び1分子中に含まれるケイ素原子結合水素原子の数を調
整することができる。
(C)成分の白金系触媒は、(A)成分のアルケニル
基と(B)成分のケイ素原子結合水素原子を付加反応さ
せるための触媒である。このような(C)成分の白金系
触媒としては、具体的には、白金微粉末,白金担持アス
ベスト,白金担持カーボン,塩化白金酸,塩化白金酸の
アルコール溶液,白金のオレフィン錯体、白金のアルケ
ニルシロキサン錯体,白金のβ−ジケトン錯体,白金の
フォスフィン錯体等が挙げられる。(C)成分の添加量
は、特に限定はないが、通常使用する触媒量であり、具
体的には、(A)成分および(B)成分の合計重量に対
して、白金金属の量として0.1〜100ppmの範囲であるこ
とが好ましい。これは白金系触媒の添加量が、白金金属
の量として、0.1ppm未満であると反応が遅く実用的でな
く、また100ppmを越えると白金系触媒が無駄であるから
である。
本発明の製造法方法において反応温度は、特に限定は
なく、室温ないし加熱下で行なうことができる。しか
し、室温以下では反応が遅く実用的でなく、一方、180
℃以上では副反応が多くなり目的のベンゼンカルボン酸
エステル誘導体の収率が低下するので、反応温度は70〜
180℃の範囲であることが好ましい。また、本発明の製
造方法において溶媒の使用は任意であり、溶媒を使用す
る場合は、トルエン、キシレン等の非反応性の溶媒が好
ましい。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 撹拌装置、温度計、水分離管および還流冷却管を備え
た300mlの4つ口フラスコの内部を、十分に乾燥窒素で
置換した後、フラスコに1,3,5,7−テトラメチルシクロ
テトラシロキサン(このものの蒸気圧は120℃で460torr
である。)80g、テレフタル酸ジアリル8gおよびトルエ
ン60gを投入した。この混合液を加熱し、撹拌しながら
還流し、水、トルエンおよび1,3,5,7−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンの混合物30gを水分離管より除い
た。その後冷却し、水分離管を取り外した後、塩化白金
酸のテトラエチルジビニルジシロキサン錯体を全溶液に
対して、塩化白金酸中の白金金属が3ppmとなる量滴下し
た。その後加熱し、撹拌しながら還流させた。反応液を
ガスクロマトグラフ(以下、GLCと略す。)で分析し、
テレフタル酸ジアリルが検出されなくなるまで反応させ
た。その後更に2時間加熱し、反応を完結させた。反応
終了後、トルエンおよび未反応の1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサンを10torr以下の減圧度で、15
0℃に加熱して除いた。除去後、粘稠な液状の生成物20g
を得た。得られた生成物を1H−および29Si−核磁気共鳴
分析(以下、NMRと略す。)により分析したところ、次
の一般式で示される本発明のベンゼンカルボン酸エステ
ル誘導体であることが確認された。また、1H−および29
Si−NMRの分析により、得られたベンゼンカルボン酸エ
ステル誘導体のエステル結合の内、約半分がシリルエス
テル結合を有することが確認された。
(上式中、R3はオキシ基またはオキシプロピレン基であ
り、その比は1:1である。) 得られたベンゼンカルボン酸エステル誘導体0.41g、
平均重合度が300の両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖のジメチルポリシロキサン24gおよび塩化白金酸のテ
トラメチルジビニルジシロキサン錯体(塩化白金酸の添
加量は、全量に対して塩化白金酸中の白金金属として5p
pmである。)からなる硬化性オルガノポリシロキサン組
成物を調整した。この組成物を120℃に加熱し、1時間
で硬化させたところ、エラストマー状の硬化物を得た。
また得られたベンゼンカルボン酸エステル誘導体をポ
リスチレン{旭化成工業(株);商品名スタイロン66
6}に対して3重量%加え、共にトルエンに溶解させ
た。このものを、ガラス板上に均一にキャストした後、
60℃の真空乾燥オーブンに入れて、トルエンを除去し
た。乾燥後のポリスチレン薄膜は透明であり、表面にオ
イルのブリードはなかった。比較のため、本発明のベン
ゼンカルボン酸エステル誘導体の代わりに、次の平均
式: Me3SiO(MeHSi)(Me2SiO)3SiMe3 で示されるジメチルシロキサン−メチルハイドロジェン
シロキサン共重合体を使用しポリスチレン薄膜を作成し
た。得られたポリスチレン薄膜は白濁し、表面にオイル
のブリードが発生した。
実施例2 実施例1同様の4つ口フラスコに、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン100g、テレフタル酸ビス
(アリロキシエチル)10gおよびトルエン80gを投入し
た。この混合液を加熱し、撹拌しながら還流し、水、ト
ルエンおよび1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサンの混合物30gを水分離管より除いた。その後冷却
し、水分離管を取り外した後、塩化白金酸のテトラメチ
ルジビニルジシロキサン錯体を全溶液に対して、塩化白
金酸中の白金金属として3ppmになるように滴下した。そ
の後、この反応液を加熱し、撹拌しながら還流させ、GL
Cでテレフタル酸ビス(アリロキシエチル)が検出され
なくなるまで反応させた。その後更に2時間加熱し、還
流させ反応を完結させた。反応終了後、トルエンと未反
応の1,3,5,7−テトラメチルシクロシロキサンを実施例
1と同様にして除去した。除去後、粘稠な液状の生成物
22gを得た。この生成物は1H−および29Si−NMRの分析か
ら、次の一般式で示される本発明のベンゼンカルボン酸
エステル誘導体であることが確認された、また、1H−お
よび29Si−NMRの分析から、アリル基は検出されず、β
−エリミネーションは起きていないことが確認された。
得られたベンゼンカルボン酸エステル誘導体0.5g、平
均重合度が300の両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖
のジメチルポリシロキサン24gおよび塩化白金酸のテト
ラメチルジビニルジシロキサン錯体(塩化白金塩の添加
量は、全量に対して塩化白金酸中の白金金属として5ppm
である。)からなる硬化性オルガノポリシロキサン組成
物を調整した。この組成物を温度120℃で加熱し、1時
間で硬化させたところ、エラストマー状の硬化物が得ら
れた。
[発明の効果] 本発明のベンゼンカルボン酸エステル誘導体は、新規
な化合物であり、本発明の製造方法はこのような新規な
ベンゼンカルボン酸エステル誘導体を容易に製造できる
という特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で製造したベンゼンカルボン酸エステ
ル誘導体の1H−核磁気共鳴スペクトルチャートであり、
第2図はこのベンゼンカルボン酸エステル誘導体の29Si
−核磁気共鳴スペクトルチャートである。また第3図は
実施例2で製造したベンゼンカルボン酸エステル誘導体
1H−核磁気共鳴スペクトルチャートであり、第4図は
このベンゼンカルボン酸エステル誘導体の29Si−核磁気
共鳴スペクトルチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 7/21 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: C6H(6-m)[COO(R1nA] [式中、R1はアルキレン基またはアルキレンオキシアル
    キレン基であり、Aは2個以上のケイ素原子結合水素原
    子を有するオルガノシクロシロキサン残基(但し、この
    オルガノシクロシロキサン残基中の有機基は脂肪族不飽
    和結合を有しない一価炭化水素基である。)であり、n
    は0または1であり、mは1ないし4の整数である。] で示されるベンゼンカルボン酸エステル誘導体。
  2. 【請求項2】(A)一般式: C6H(6-m)(COOR2 (式中、R2はアルケニル基またはアルケニルオキシアル
    キレン基であり、mは1ないし4の整数である。) で示されるベンゼンカルボン酸エステル化合物および (B)1分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を
    有するオルガノシクロシロキサン(但し、このオルガノ
    シクロシロキサン中の有機基は脂肪族不飽和結合を有し
    ない一価炭化水基である。) {(B)成分の添加量は、(A)成分のアルケニル基1
    モルに対して(B)成分のケイ素原子結合水素原子が3
    モル以上となる量である。} を、 (C)白金系触媒 の存在下に付加反応させることを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項記載のベンゼンカルボン酸エステル誘導体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】(B)成分のオルガノシクロシロキサンが
    120℃で10torr以上の蒸気圧の有するオルガノシクロシ
    ロキサンである特許請求の範囲第2項記載のベンゼンカ
    ルボン酸エステル誘導体の製造方法。
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