JPH0641122A - 新規なキノキサリン誘導体 - Google Patents

新規なキノキサリン誘導体

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JPH0641122A
JPH0641122A JP21648892A JP21648892A JPH0641122A JP H0641122 A JPH0641122 A JP H0641122A JP 21648892 A JP21648892 A JP 21648892A JP 21648892 A JP21648892 A JP 21648892A JP H0641122 A JPH0641122 A JP H0641122A
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JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
angiotensin
quinoxaline derivative
methoxy
Prior art date
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Pending
Application number
JP21648892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Isozaki
隆史 磯崎
Ryuichi Iemura
隆一 家村
Hideshi Takase
英志 高瀬
Nobuyasu Nishimura
宣泰 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を表す。)で示されるキノ
キサリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。 【効果】 上記のキノキサリン誘導体はアンジオテンシ
ンII受容体拮抗作用を有し、高血圧症の治療薬として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なキノキサリン誘導
体に関する。更に詳しくは、一般式(I)
【0002】
【化2】 (式中、Rは低級アルキル基を表す。)で示されるキノ
キサリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
【0003】本発明のキノキサリン誘導体はアンジオテ
ンシンII受容体拮抗作用を有し、高血圧症の治療薬とし
て有用である。
【0004】
【従来の技術】高血圧症の治療薬としてアンジオテンシ
ン変換酵素阻害薬が汎用されている。アンジオテンシン
変換酵素阻害薬はレニン−アンジオテンシン系(以下、
R−A系と略記する。)に作用して優れた降圧作用を示
すものの、キニン系にも影響を与えるために空咳などの
副作用が発現することが知られている。
【0005】アンジオテンシンII受容体に対して拮抗作
用を有する薬物は、R−A系に選択的で、キニン系に影
響を与えないので副作用が少ないことが期待されるた
め、該受容体拮抗作用を有する化合物の探索が近年、盛
んに行われており、種々の化合物が見出されてきてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アン
ジオテンシンII受容体拮抗作用を有する新規な化合物
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討し
た結果、前記一般式(I)で示される新規なキノキサリ
ン誘導体またはその薬理学的に許容される塩が上記目的
を満足させることを見出し本発明を完成させた。
【0008】一般式(I)において、Rは低級アルキル
基を表し、具体例としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などを挙げることができる。
【0009】一般式(I)で示される本発明の化合物
は、例えば次の方法により製造することができる。
【0010】即ち、化合物(II)
【0011】
【化3】 (Rは前記と同じ意味を表す。)に、アジ化ナトリウム
と塩化トリ−n−ブチルスズとをキシレンなどの不活性
溶媒中、溶媒の沸点温度で40〜100時間反応させ、
次いで、例えば、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカ
リ条件下に処理することで、本発明の化合物(I)を製
造することができる。
【0012】上記反応において、アジ化ナトリウムは化
合物(II)に対して1〜2当量使用され、塩化トリーn
ーブチルスズは化合物(II)に対して1〜2.2当量使
用される。
【0013】また、本発明の化合物(I)は、常法によ
り、薬理学的に許容される塩、例えばナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属の塩などに導くことができる。
【0014】上記製造法において用いられる化合物(I
I) は新規化合物であり、一般式(III)
【0015】
【化4】 (式中、Rは前記と同じ意味を表す。)で示されるキノ
キサリン誘導体と、後記製造例1のようにして得られる
化合物(IV)
【0016】
【化5】 とを、N,Nージメチルホルムアミドなどの不活性溶媒
中、塩基の存在下、0〜50℃で10分〜3時間反応さ
せて製造することができる。
【0017】上記反応において、化合物(IV)は化合物
(III) に対して1当量使用される。上記反応における塩
基としては水素化ナトリウム、水素化カリウムなどが用
いられ、化合物(III) に対して1〜1.5当量使用する
のが好ましい。
【0018】
【発明の作用効果】本発明の化合物はアンジオテンシン
II受容体拮抗作用を有し、高血圧症の治療に有用であ
る。
【0019】以下、本発明の化合物の作用効果を試験例
を挙げて説明する。
【0020】試験例1 (1)供試化合物 実施例1、2、3、4の各化合物(本発明の化合物) (2)試験方法 雄性家兎(体重 2.5〜3.0 kg)より胸部大動脈を摘出
し、周囲の脂肪組織および結合組織を剥離後、長さ約3
mmのリング状切片を作製し、該切片(標本)を栄養液を
満たした液槽(液量:10ml、液温:37゜C 、95%酸素 + 5
%二酸化炭素ガス通気)中に 2.0g の静止張力をかけて
懸垂した。
【0021】該標本が静止張力レベルに安定したところ
でアンジオテンシンIIを添加し(7×10-9M)、その収縮に
よって発生する張力(以下、発生張力という。)を測定
した[コントロール(C)]。次に、標本を栄養液で数
度洗浄して再び、静止張力レベルに安定させた後、供試
化合物 を添加し(10-6M)、その60分後にアンジオテン
シンIIを添加し(7×10-9M )、発生張力を測定した[供
試化合物存在下での発生張力(S)]。
【0022】供試化合物によるアンジオテンシンII受容
体拮抗作用は、下式により算出される収縮抑制率(%)
を指標にして求めた。
【0023】
【数1】 収縮抑制率(%)=[1−(S/C)]×100 (3)試験結果 結果を第1表に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【実施例】以下に、製造例および実施例を挙げて、本発
明を更に具体的に説明する。
【0026】製造例14’−ヒドロキシメチルビフェニル−2−カルボニトリ
ル[式(IV)の化合物] :4’−ブロモメチルビフェニ
ル−2−カルボニトリル(特開昭63−23868参
照)20.0g をアセトン 200mlと水 200mlとの混合溶媒中
に懸濁し、炭酸ナトリウム 30.1gを加え、17時間加熱還
流した。室温まで冷却後、反応液を減圧下に濃縮して得
られた固体をろ取し、メチルシクロヘキサンから再結晶
して標記化合物8.9gを得た。
【0027】mp 119-121゜C NMR(CDCl3,δppm):1.77(1H,s),4.78(2H,s),7.45(1H,d
t),7.49-7.58(5H,m),7.65(1H,dt),7.75-7.79(1H,m). IR(KBr):2220cm-1(CN) 元素分析値(C14H11NOとして): 計算値(%) C,80.36;H,5.30;N,6.69 実測値(%) C,80.24;H,5.29;N,6.72
【0028】製造例22−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メトキ
シ]−3−エチルキノキサリン[式(II)において、R
=エチルの化合物] :2−クロロ−3−エチルキノキサ
リン[J.Am.Chem.Soc.,73,3246(1951)参照]6.4gをN、
N−ジメチルホルムアミド100ml に溶解し、4’−ヒド
ロキシメチルビフェニル−2−カルボニトリル(製造例
1参照)7.0gを加えた。反応液に氷冷下、水素化ナトリ
ウム(60% 、油性)1.6gを加え、氷冷下で 20 分間、更
に室温で30分間かき混ぜた。これに水 500mlを加え、ジ
エチルエーテルで抽出し、溶媒を減圧下に留去した。得
られた固体をアセトニトリルから再結晶して標記化合物
8.1gを得た。
【0029】mp 107-109゜C NMR(CDCl3,δppm):1.41(3H,t),3.08(2H,q),5.64(2H,s),
7.46(1H,dt),7.52-7.69(8H,m),7.79(1H,dd),7.85(1H,d
d)7.99(1H,dd). IR(KBr):2220cm-1(CN) 元素分析値(C24H19N3O として): 計算値(%) C,78.88;H,5.24;N,11.50 実測値(%) C,78.77;H,5.42;N,11.38
【0030】実施例12−エチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メトキシ]キノキサリ
ン[式(I)において、R=エチルの化合物] :2−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メトキシ]−
3−エチルキノキサリン(製造例2参照)7.0gをキシレ
ン70mlに溶解し、アジ化ナトリウム 1.4gと塩化トリ−
n−ブチルスズ 6.0mlとを加え、24時間加熱還流した。
更にアジ化ナトリウム1.4gと塩化トリ−n−ブチルスズ
6.0mlとを加え、45時間加熱還流した。反応液を室温ま
で冷却し、n−ヘキサン 700mlを加えてタール状物質を
沈澱させ、上澄み液をデカンテーションで除去した後、
n−ヘキサンで洗浄した。これに2N水酸化ナトリウム
200mlを加え、室温で12時間かき混ぜた後、反応液をジ
エチルエーテルで洗浄した。反応液を濃塩酸でpH 3と
し、析出した固体をろ取した。この固体をメタノールか
ら再結晶し、標記化合物2.5gを淡褐色柱状晶として得
た。
【0031】mp 166-168゜C NMR(CDCl3,δppm):1.37(3H,t),3.00(2H,q),5.59(2H,s),
7.15(2H,d),7.37-7.40(1H,m),7.46-7.64(6H,m),7.84(2
H,d),8.17-8.20(1H,m). 元素分析値(C24H20N6O として): 計算値(%) C,70.57;H,4.94;N,20.57 実測値(%) C,70.39;H,5.06;N,20.45 以下、実施例1と同様にして、実施例2〜4の化合物を
得た。
【0032】実施例22−メチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メトキシ]キノキサリ
ン[式(I)において、R=メチルの化合物] : mp 197-199゜C NMR(CDCl3,δppm):2.64(3H,s),5.56(2H,s),7.07(2H,d),
7.25-7.37(1H,m),7.43-7.48(3H,m),7.58-7.66(3H,m),7.
72(1H,dd),7.86(1H,dd),8.18-8.21(1H,m). 元素分析値(C23H18N6O として): 計算値(%) C,70.04;H,4.60;N,21.31 実測値(%) C,70.04;H,4.68;N,21.39
【0033】実施例32−プロピル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メトキシ]キノキサ
リン[式(I)において、R=プロピルの化合物] : mp 162-166゜C NMR(CDCl3,δppm):1.01(3H,t),1.78-1.86(2H,m),2.91(2
H,t),5.55(2H,s),7.08(2H,d),7.35-7.48(4H,m),7.55-7.
63(3H,m),7.76(1H,dd),7.83(1H,dd),8.10-8.13(1H,m). 元素分析値(C25H22N6O として): 計算値(%) C,71.07;H,5.25;N,19.89 実測値(%) C,71.15;H,5.28;N,19.90
【0034】実施例42−ブチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メトキシ]キノキサリ
ン[式(I)において、R=ブチルの化合物] : mp 154-155゜C NMR(CDCl3,δppm):0.92(3H,t),1.35-1.48(2H,m),1.68-
1.78(2H,m),2.88(2H,t),5.52(2H,s),7.01(2H,d),7.34-
7.44(4H,m),7.54-7.61(3H,m),7.69(1H,dd),7.82(1H,d
d),8.03-8.06(1H,m). 元素分析値(C26H24N6O として): 計算値(%) C,71.54;H,5.54;N,19.25 実測値(%) C,71.71;H,5.56;N,19.17
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 257:00) 7433−4C (72)発明者 西村 宣泰 大阪府大阪市都島区友渕町1丁目6番8− 505号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基を表す。)で示されるキノ
    キサリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
JP21648892A 1992-07-21 1992-07-21 新規なキノキサリン誘導体 Pending JPH0641122A (ja)

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