JPH0641087A - スルホニルベンジル−置換されたイミダゾール類 - Google Patents

スルホニルベンジル−置換されたイミダゾール類

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JPH0641087A
JPH0641087A JP5061347A JP6134793A JPH0641087A JP H0641087 A JPH0641087 A JP H0641087A JP 5061347 A JP5061347 A JP 5061347A JP 6134793 A JP6134793 A JP 6134793A JP H0641087 A JPH0641087 A JP H0641087A
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carbon atoms
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branched
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hydrogen
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ルドルフ・ハンコ
Juergen Dr Dressel
ユルゲン・ドレツセル
Peter Dr Fey
ペーター・フアイ
Walter Huebsch
バルター・ヒユプシユ
Thomas Kraemer
トーマス・クレマー
Ulrich E Mueller
ウルリヒ・イー・ミユラー
Matthias Mueller-Gliemann
マテイアス・ミユラー−グリーマン
Martin Beuck
マルテイン・ボイク
Stanislav Kazda
スタニスラフ・カツダ
Claudia Hirth-Dietrich
クラウデイア・ヒルト−デイートリヒ
Andreas Knorr
アンドレアス・クノル
Johannes-Peter Stasch
ヨハネス−ペーター・シユタツシユ
Stefan Dr Wohlfeil
シユテフアン・ボールフアイル
Oezkan Yalkinoglu
エツカン・ヤルキノグル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)のスルホニルベンジル−置換さ
れたイミダゾール類。イミダゾリルアルデヒド類をスル
ホニルベンジル化合物と反応させそして次にアルデヒド
官能基を一般的方法で酸化または還元することにより製
造できる。 〔式中、Rは(シクロアルキル置換)C1−8−アル
キルまたはC2−8−アルケニル、あるいはC3−8
シクロアルキル;RはH、ハロゲン、C1−8−ペル
フルオロアルキル;RはOHまたはアルコキシ置換さ
れたC1−6−アルキル、置換カルバモイル等;R
H、ハロゲンC1−8−アルキル、C1−6−ペルフル
オロアルキル、−OX(XはH、ベンジル等);AはN
で結合した(置換)C〜8員飽和複素環式基を表わす〕 【効果】 抗高血圧症剤及び抗−アテローム性動脈硬化
剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、スルホニルベンジル−置換され
たイミダゾール類、それらの製造方法並びに薬品中で
の、特に抗高血圧症剤および抗−アテローム性動脈硬化
症剤としての、それらの使用に関するものである。
【0002】蛋白分解酵素であるレニンがデカペプチド
アンギオテンシンIをアンギオテンシノーゲンから生体
内で分裂させ、そして該アンギオテンシンIは肺、腎臓
または他の組織中で劣化して高血圧症性オクタペプチド
アンギオテンシンIIを与えることは知られている。例え
ば血管収縮、腎臓中でのNa+貯留、副腎中でのアルド
ステロン放出および交感神経系の緊張力の増加の如きア
ンギオテンIIの種々の影響が血圧上昇の意味において相
乗的に作用する。
【0003】アンギオテンシンIIはさらに例えば心筋細
胞および円滑筋細胞の如き細胞の成長および複製を促進
させる性質も有しており、これらは種々の疾病状態(高
血圧症、アテローム性動脈硬化症および心不全)におり
て増加方式で成長しそして増殖する。
【0004】レニン−アンギオテンシン系(RAS)に
おける介在に関する見込みのある用途は、レニン活性の
抑制の他に、アンギオテンシン−転化酵素(ACE)の
活性およびアンギオテンシンII受容体の遮蔽の抑制であ
る。
【0005】フェニル(アルキル)イミダゾール酸類お
よびイミダゾリルアルケン酸類は公報ヨーロッパ特許3
24 377 A2、ヨーロッパ特許403 158 A2
およびヨーロッパ特許403 159 A2中に記載され
ている。
【0006】本発明は、一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1は場合により炭素数が3−6
のシクロアルキルにより置換されていてもよい各場合と
も炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
またはアルケニルを表すか、或いは炭素数が3−8のシ
クロアルキルを表し、R2は水素またはハロゲンを表す
か、或いは炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
ペルフルオロアルキルを表し、R3はヒドロキシルもし
くは炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシにより置換された炭素数が6までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルを表すか、或いは式−CO−R5
たは−CO−NR67の基を表し、ここでR5は水素、
炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シ、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたはフェノキシを
表すか、或いはR6およびR7は同一もしくは異なってお
り、そして水素、炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルまたはフェニルを示し、R4は水素、ハ
ロゲン、または炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルを表すか、或いは炭素数が6までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のペルフルオロアルキルを表すか、或
いは式−OXの基を表し、ここでXは水素、ベンジル、
ヒドロキシル保護基を示すか、或いは炭素数が8までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、Aは窒素原
子を介して結合されており、S、NおよびOよりなる系
からの2個までの他のヘテロ原子を含有しておりそして
場合により炭素数が5までの同一もしくは相異なるペル
フルオロアルキルによりまたは式
【0009】
【化4】
【0010】の基により2回まで置換されていてもよい
3−〜8−員の飽和複素環を表し、ここでR8は水素、
炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
またはトリフェニルメチルを示し、R9はR5の上記の意
味を有しておりそしてこの基と同一もしくは相異なって
おり、R10およびR11はR6およびR7の上記の意味を有
しており、そしてこれらの基と同一もしくは相異なって
おり、そしてR12およびR13は同一もしくは相異なり、
そして水素、炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル、またはフェニルを示す〕の化合物類および
それらの塩類に関するものである。
【0011】本発明に従うスルホニルベンジル−置換さ
れたイミダゾール類はそれらの塩類の形状で存在するこ
とができる。有機もしくは無機塩基類または酸類との塩
類が一般的にここで挙げられる。
【0012】生理学的に許容可能な塩類が本発明の概念
では好適である。スルホニルベンジル−置換されたイミ
ダゾール類の生理学的に許容可能な塩類は、本発明に従
う物質と鉱酸類、カルボン酸類またはスルホン酸類との
塩類であることができる。特に好適な塩類は、例えば、
塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、メタンスルホン酸、エ
タンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル
酸、マレイン酸または安息香酸とのものである。
【0013】生理学的に許容可能な塩類は、遊離カルボ
キシル基を有する本発明に従う化合物の金属またはアン
モニウム塩類であることもできる。特に好適な塩類は、
例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカ
ルシウム塩類、並びにアンモニアまたは例えばエチルア
ミン、ジ−もしくはトリエチルアミン、ジ−もしくはト
リエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチ
ルアミノエタノール、アルギニン、リシンもしくはエチ
レンジアミンの如き有機アミン類から誘導されるアンモ
ニウム塩類である。
【0014】本発明に従う化合物は立体異性体形で、エ
ナンチオマー類またはジアステレオマー類として、存在
することができる。本発明は、エナンチオマー類または
ジアステレオマー類およびそれらのそれぞれの混合物の
両者に関するものである。ラセミ形は、ジアステレオマ
ー類と同様に、既知の方法で立体異性体的に均一な成分
類に分離することができる〔E.L.エリエル(Eliel)、
炭素化合物の立体化学(Stereochemistry of Carbon Com
pounds)、マックグロウ・ヒル、1962〕。
【0015】Nを介して結合されておりそしてさらに2
個までの酸素、硫黄および/または窒素原子をヘテロ原
子として含有することのできる3−〜8−員の飽和複素
環式基は一般的にはアゼチジニル、ピペリジル、モルホ
ニル、ピペラジニルまたはピロリジニルを表す。1個の
酸素および/または2個までの窒素原子を有する5−ま
たは6−員環、例えばピペリジル、モルホリニルまたは
ピペラジニルまたはピロリジニル、が好適である。ピペ
リジルおよびピロリジニルが特に好適である。一般式
(I)の好適な化合物は、R1が場合によりシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチルもしくはシクロヘ
キシルにより置換されていてもよい各場合とも炭素数が
6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアル
ケニルを表すか、或いはシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表し、R2
が水素、弗素、塩素または臭素を表すか、或いは炭素数
が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のペルフルオロアル
キルを表し、R3がヒドロキシル、メトキシまたはエト
キシにより置換された炭素数が4までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルを表すか、或いは式−CO−R5
たは−CO−NR67の基を表し、ここでR5が水素、
炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シ、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたはフェノキシを
表し、R6およびR7が同一もしくは相異なり、そして水
素または炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルを示し、R4が水素、弗素、塩素、臭素、または
炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
表すか、或いは炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のペルフルオロアルキルを表すか、或いは式−OXの
基を表し、ここでXが水素、ベンジル、アセチルを示す
か、或いは炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルを示し、Aが窒素原子を介して結合されており
そして場合によりトリフルオロメチルによりまたは式
【0016】
【化5】
【0017】の基により置換されていてもよいアゼチジ
ニル、ピペリジル、ピロリジニルまたはモルホリニルを
表し、ここでR8が水素、炭素数が4までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、またはトリフェニルメチルを
示し、R9がR5の上記の意味を有しておりそしてこの基
と同一もしくは相異なっており、そしてR10およびR11
がR6およびR7の上記の意味を有しており、そしてこれ
らの基と同一もしくは相異なっており、そしてR12およ
びR13が同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数が
6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、またはフ
ェニルを示す、ものおよびそれらの塩類である。
【0018】一般式(I)の特に好適な化合物は、R1
が各場合とも炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルまたはアルケニル、或いはシクロプロピルを
表し、R2が水素、弗素または塩素を表すか、或いは炭
素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のペルフルオロ
アルキルを表し、R3が−CH2OH基を表すか、或いは
式−CO−R5または−CO−NR67の基を表し、こ
こでR5が水素、炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたは
フェノキシを示し、R6およびR7が同一もしくは相異な
り、そして水素または炭素数が4までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルを示し、R4が水素、弗素、塩素、
または炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルを表すか、或いは炭素数が3までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のペルフルオロアルキルを表すか、或いは式−
OXの基を表し、ここでXが水素、ベンジル、アセチル
を示すか、或いは炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルを示し、Aが窒素原子を介して結合され
ておりそして場合によりトリフルオロメチルによりまた
は式
【0019】
【化6】
【0020】の基により置換されていてもよいピペリジ
ルまたはピロリジニルを表し、ここでR8が水素、メチ
ル、エチルまたはトリフェニルメチルを示し、R9がR5
の上記の意味を有しておりそしてこの基と同一もしくは
相異なっており、そしてR10およびR11がR6およびR7
の上記の意味を有しており、そしてこれらの基と同一も
しくは相異なっており、そしてR12およびR13が同一も
しくは相異なり、そして水素、炭素数が4までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルまたはフェニルを示す、も
のおよびそれらの塩類である。
【0021】一般式(II)
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、R1およびR2は上記の意味を有す
る〕のアルデヒド類を、不活性溶媒中で、適宜塩基の存
在下で、最初に一般式(III)
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、R4およびAは上記の意味を有
し、そしてWはハロゲン、好適には臭素、を表す〕の化
合物と反応させ、そしてアルデヒド官能基を適宜次に一
般的方法により酸化または還元し、エステル類の場合に
は酸類を次に一般的方法によりエステル化し、そして酸
類の場合にはエステル類を加水分解し、アミド類の場合
には適宜活性化されたカルボン酸段階を介して塩基およ
び/または脱水性物質の存在下でアミド化を行い、そし
てR8≠Hである場合にはアルキル化を行うことを特徴
とする、本発明に従う一般式(I)の化合物の製造方法
もさらに見いだした。
【0026】本発明に従う方法は例えば下記の反応式に
より説明できる:
【0027】
【化9】
【0028】該方法の個々の段階用に適している溶媒
は、反応条件下で変化しない一般的な有機溶媒である。
これらには好適には、エーテル類、例えばジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフランおよびグリコー
ルジメチルエーテル、または炭化水素類、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンも
しくは石油留分類、またはハロゲノ炭化水素類、例えば
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエ
チレン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、
または酢酸エチル、またはアルコール類、例えばメタノ
ール、エタノールおよびターシャリー−ブタノール、ま
たはトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル燐酸トリアミ
ド、アセトニトリル、アセトンもしくはニトロメタンが
包含される。上記の溶媒類の混合物を使用することもで
きる。テトラヒドロフラン、塩化メチレン、トルエンお
よびジメチルホルムアミドが種々の段階用に好適であ
る。
【0029】無機または有機塩基類を本発明に従う方法
用に一般的に使用することができる。これらには好適に
は、アルカリ金属水酸化物類、例えば水酸化ナトリウム
または水酸化カリウム、アルカリ土類金属水酸化物類、
例えば水酸化バリウム、アルカリ金属炭酸塩類、例えば
炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、アルカリ土類金属
炭酸塩類、例えば炭酸カルシウム、或いはアルカリ金属
もしくはアルカリ土類金属アルコレート類またはアミド
類、例えばナトリウムもしくはカリウムメタノレート、
ナトリウムもしくはカリウムエタノレート、またはカリ
ウムターシャリー−ブチレート、またはリチウムジイソ
プロピルアミド(LDA)、および有機アミン類(トリ
アルキル(C1−C6)アミン類)、例えばトリエチルアミ
ンまたはN,N−ジイソプロピルアミン、或いは複素環
式化合物類、例えば1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕−オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシク
ロ〔5.4.0〕ウンデセ−7−ン(DBU)、ピリジ
ン、ジアミノピリジン、メチルピペリジンまたはモルホ
リンが包含される。塩基類としてアルカリ金属類、例え
ばナトリウム、またはそれらの水素化物類、例えば水素
化ナトリウム、を使用することもできる。水素化ナトリ
ウムが好適である。
【0030】一般的には、塩基は1モルの式(III)の
化合物当たり0.05モル−10モルの、好適には1モ
ル−2モルの、量で使用される。
【0031】本発明に従う方法は一般的には−20℃〜
+100℃の、好適には0℃〜+80℃の、温度範囲に
おいて実施される。
【0032】本発明に従う方法は一般的には常圧におい
て実施される。しかしながら、該方法を加圧または減圧
(例えば0.5−5バールの範囲)で実施することもで
きる。
【0033】酸化は一般的には上記の溶媒の1種中で、
好適にはターシャリー−ブタノールを用いて、例えば過
マンガン酸カリウム、塩化クロミル、硝酸アンモニウム
セリウム、酸化銀、二酸化セレンまたは無水酢酸と組み
合わされた酸化クロム(VI)の如き酸化剤を用いて、実
施される。過マンガン酸カリウムが好適である。
【0034】酸化は常圧または加圧もしくは減圧(例え
ば0.5−5バール)において実施することができる。
それは0℃〜+40℃の温度範囲において、好適には室
温において、実施される。
【0035】対応するアルコール類を与えるためのアル
コキシカルボニル化合物またはアルデヒド類の還元は一
般的には例えば水素化アルミニウムリチウムまたは水素
化ホウ素ナトリウムの如き水素化物を用いて、好適には
水素化ホウ素アルミニウムを用いて、例えばエーテル
類、炭化水素類もしくはアルコール類、またはそれらの
混合物の如き不活性溶媒中で、好適には例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフランもしくはジオキサンの如
きエーテル類、または例えばエタノールの如きアルコー
ル類中で、そしてアルデヒド類の場合には好適にはテト
ラヒドロフラン中で水素化ホウ素アルミニウムを用い
て、0℃〜+150℃の、好適には+20℃〜+80℃
の、温度範囲において、常圧で実施される。
【0036】アルキル化用に適している溶媒は、反応条
件下で変化しない一般的な有機溶媒である。これらには
好適には、エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランおよびグリコールジメチル
エーテル、または炭化水素類、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ヘキサンおよびシクロヘキサン、または
石油留分類、またはハロゲノ炭化水素類、例えば塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエチレ
ン、トリクロロエチレンおよびクロロベンゼン、または
酢酸エチル、またはトリエチルアミン、ピリジン、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ル燐酸トリアミド、アセトニトリル、アセトンもしくは
ニトロメタンが包含される。上記の溶媒類の混合物を使
用することもできる。塩化メチレンが好適である。
【0037】アルキル化は上記の溶媒中で0℃〜+15
0℃の温度において、好適には室温〜+100℃までに
おいて、常圧で実施される。
【0038】アミド化は一般的には不活性溶媒中で塩基
および脱水剤の存在下で実施される。
【0039】ここで適している溶媒は、反応条件下で変
化しない一般的な有機溶媒である。これらには好適に
は、ハロゲノ炭化水素類、例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリク
ロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエ
タンおよびトリクロロエチレン、炭化水素類、例えばベ
ンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサンおよびシクロヘ
キサン、または石油留分類、ニトロメタン、ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリルまたはヘキサメチル燐酸ト
リアミドが包含される。上記の溶媒類の混合物を使用す
ることもできる。塩化メチレンが特に好適である。
【0040】アミド化用に適している塩基類は一般的な
塩基性化合物である。これらには好適には、アルカリ金
属およびアルカリ土類金属水酸化物類、例えば水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸
化バリウム、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナト
リウム、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属炭酸塩
類、例えば炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム、または
アルカリ金属アルコレート類、例えばナトリウムメタノ
レートもしくはエタノレート、およびカリウムターシャ
リー−ブチレート、または有機アミン類、例えば水酸化
ベンジルトリメチルアンモニウム、水酸化テトラブチル
アンモニウム、ピリジン、トリエチルアミンおよびN−
メチルピペリジンが包含される。
【0041】アミド化は一般的には0℃〜150℃の、
好適には25℃〜40℃の、温度範囲において実施され
る。
【0042】アミド化は一般的には常圧において実施さ
れる。しかしながら、該方法を減圧または加圧(例えば
0.5−5バールの範囲)で実施することもできる。
【0043】アミド化の実施においては、塩基は一般的
には1モルの対応するカルボン酸当たり1−3モルの、
好適には1−1.5モルの量で、使用される。
【0044】適している脱水用試薬は、カルボジイミド
類、例えばジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドおよびN−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩、また
はカルボニル化合物類、例えばカルボニルジイミダゾー
ル、または1,2−オキサゾリウム化合物類、例えば2
−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−
スルホネート、または無水プロパン燐酸もしくはクロロ
蟻酸イソブチルまたはヘキサフルオロ燐酸ベンゾトリア
ゾリルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウム
またはホスホン酸ジフェニルエステル−アミドもしくは
塩化メタンスルホニルもしくは塩化チオニルであり、適
宜例えばトリエチルアミンまたはN−エチル−モルホリ
ンまたはN−メタンピペリジンまたはジシクロヘキシル
カルボジイミドおよびN−ヒドロキシスクシンイミドの
如き塩基の存在下であってもよい〔J.C.シーハ(Sheeh
an)、S.L.レディス(Ledis)、ザ・ジャーナル・オブ・
ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ(J. Amer. Ch
em. Soc.)、95、875(1973)、F.E.フリー
マン(Freeman)他、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー(J. Biol. Chem.)、225、507
(1982)およびN.B.ベノトン(Benoton)、K.クル
ロダ(Kluroda)、Int. Pept. Prot. Res.、13、403
(1979)、17、187(1981)参照〕。
【0045】エステル化は一般的方法により、対応する
カルボン酸(R5=OH)を適宜活性化段階を介して−
20℃〜+120℃の温度範囲において、好適には20
℃において、そして常圧で対応するアルコール類と反応
させることにより、実施される。
【0046】カルボン酸エステル類の加水分解は一般的
方法によりエステル類を不活性溶媒中で一般的塩基で処
理することにより実施される。
【0047】加水分解用に適している塩基類は一般的な
無機塩基類である。これらには好適には、アルカリ金属
水酸化物類もしくはアルカリ土類金属水酸化物類、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化バ
リウム、またはアルカリ金属炭酸塩類、例えば炭酸ナト
リウムもしくはカリウムおよび炭酸水素ナトリウム、が
包含される。水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが
特に好適に使用される。
【0048】加水分解用に適している溶媒は、水または
加水分解用の一般的有機溶媒である。これらには好適に
は、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノールおよびブタノール、また
はエーテル類、例えばテトラヒドロフランおよびジオキ
サン、またはジメチルホルムアミドもしくはジメチルス
ルホキシドが包含される。アルコール類、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノー
ルが特に好適に使用される。上記の溶媒類の混合物を使
用することもできる。
【0049】加水分解は一般的には0℃〜+100℃
の、好適には+20℃〜+80℃の、温度範囲で実施さ
れる。
【0050】一般的には、加水分解は常圧において実施
される。しかしながら、加水分解を減圧または加圧(例
えば0.5−5バール)で実施することもできる。
【0051】加水分解の実施においては、塩基は一般的
には1モルのエステル当たり1−3モルの、好適には1
−1.5モルの、量で使用される。モル量の反応物類が
特に好適に使用される。
【0052】一般式(III)の化合物類は新規であり、
そして一般式(IV)
【0053】
【化10】
【0054】〔式中、R4およびWは上記の意味を有す
る〕の置換されたベンジルスルホン酸クロライド類を、
上記の溶媒および塩基の1種中で、好適には塩化メチレ
ン中でトリエチルアミンを用いて、一般式(V)
【0055】
【化11】H−A (V) 〔式中、Aは上記の意味を有する〕の化合物と反応させ
ることにより製造することができる。
【0056】該反応は一般的には常圧において実施され
る。しかしながら、該反応を減圧または加圧(例えば
0.5−5バール)で実施することもできる。
【0057】反応の実施においては、塩基は一般的には
1モルの一般式(IV)の化合物当たり1−3モルの、好
適には1−1.5モルの、量で使用される。モル量の反
応物類が特に好適に使用される。
【0058】反応は一般的には−40℃〜+40℃の、
好適には−30℃〜0℃の、温度範囲においてそして常
圧において実施される。
【0059】一般式(IV)および(V)の化合物類は既
知であるかまたは一般的方法により製造することができ
る。
【0060】一般式(II)の化合物は既知であるかまた
は一般的方法により製造することができる〔例えば、バ
イルステイン(Beilstein)、、511参照〕。
【0061】本発明に従う一般式(I)の化合物は予期
されない有用な分野の薬学的活性を示す。
【0062】本発明に従う化合物はAII受容体に対する
アンギオテンシンIIの結合を競合的に抑制するため、そ
れらは特異的なAII−拮抗質活性を示す。それらはアン
ギオテンシンIIの血管収縮およびアルドステロン分泌−
刺激効果を抑制する。さらに、それらは円滑筋細胞の増
殖も抑制する。
【0063】それらは従って、動脈性高血圧症およびア
テローム性動脈硬化症の治療用の薬品中で使用すること
ができる。さらに、それらは冠状心臓疾病、心不全、脳
機能の障害、虚血性脳障害、末梢循環障害、腎臓および
副腎の機能障害、気道の気管支痙攣および血管条件付け
障害、ナトリウム貯留および浮腫の治療用に使用するこ
とができる。該物質はさらにナトリウム排泄増加および
利尿活性も有している。この活性は浮腫流体の可動化に
おいて心臓および非−心臓器官の病理学的流体中の増加
で証明される。
【0064】作用薬で誘発される収縮の抑制の研究 両性の兎に首への一撃により麻酔をかけそして出血させ
るか、またはエムブタール(約60−80mg/kg、
静脈内)で麻酔をかけそして胸隔を開くことにより死亡
させる。胸隔動脈を取り出し、付着している関連組織を
除去し、1.5mm幅の輪部分に分割し、そしてこれら
を約3.5gの初期負荷下で下記の組成:119ミリモ
ル/lのNaCl、2.5ミリモル/lのCaCl2×2
2O、1.2ミリモル/lのKH2PO4、10ミリモル
/lのグルコース、4.8ミリモル/lのKCl、1.4
ミリモル/lのMgSO4×7H2Oおよび25ミリモル
/lのNaHCO3を有する37℃で恒温調節されてい
る95%O2/5%CO2−通気クレブス−ヘンセレイト
養分溶液を含有している10ml器官浴に個別に移す。
【0065】収縮をスタットハムUC2細胞によりブリ
ッジ増幅器(ifdミュルハイムまたはDSMアーレ
ン)を用いて等張的に検出し、デジタル化し、そしてA
/D変換器(システム570、ケイスレー、ミュンヘ
ン)を用いて評価する。作用薬投与量−応答曲線(DR
C)の作成を1時間毎に行う。それぞれのDRCを用い
て、3または4回の個別収縮を4分間隔で浴に適用す
る。DRCの終了およびその後の洗浄サイクル(16
回、各場合とも上記の養分溶液を用いて約5秒/分)後
に、28分の休止すなわち培養段階を行い、その間に収
縮は原則として出発値に再び達する。
【0066】正常の場合の第3回目のDRCの高さがそ
の後の実験で検査しようとする試験物質の評価用の対照
値として使用され、その試験物質はその後のDRCでは
培養時間の開始時に浴に各場合とも投与量を増加させな
がら適用される。この場合にはそれぞれの大動脈輪は1
日中常に同じ作用薬で刺激される。
【0067】作用薬およびそれらの標準的収縮(個別投与量当たりの投与容量=100μl) : KCl 22.7、32.7、42.7、52.7 ミリモル/l 1−ノルアドレナリン 3×10-9、3×10-8、3×10-7、3×10-6 g/ml セロトニン 10-8、10-7、10-6、10-5 g/ml B−HT920 10-7、10-6、10-5 g/ml メトキサミン 10-7、10-6、10-5 g/ml アンギオテンシンII 3×10-9、10-8、3×10-8、10-7 g/ml IC50(検査した物質が50%抑制を生じる濃度)の計
算用には、各場合とも第3回目=最大以下の作用薬濃度
を基準として使用する。
【0068】本発明に従う化合物はアンギオテンシンII
により誘発される単離された兎の動脈の収縮を投与量−
依存方式で抑制する。カリウム減極または他の作用薬に
より誘発される収縮は抑制されないかまたは高濃度にお
いてのみ弱く抑制される。
【0069】
【表1】表A試験管内での兎の単離された大動脈輪における血管収縮の抑制 下記のものにより誘発される収縮に対するIC50〔nM〕実施例番号: AII 15 202 16 309 19 44 25 5 21 250アンギオテンシンII−灌流された鼠に対する血圧測定 300−350gの体重を有する雄のウィスター鼠(メ
レガード、コペンハーゲン、デンマーク)にチオペンタ
ール(100mg/kg、腹腔内)で麻酔をかける。気
管切開後に、カテーテルを血圧測定用に大腿動脈中に挿
入し、そしてアンギオテンシンII灌流用のカテーテルお
よび物質投与用のカテーテルを大腿静脈中に挿入する。
神経節遮蔽剤ペントリニウム(5mg/kg、静脈内)
の投与後にアンギオテンシンII灌流(0.3μg/kg
/分)を開始する。血圧値が安定な水平状態に達した直
後に、試験物質を静脈内にまたは経口的に0.5%チロ
ース中懸濁液または溶液状で投与する。物質の影響下で
の血圧変化を表中に平均値±SEMとして示す。
【0070】意識のある高血圧症鼠における抗高血圧症
活性の測定 本発明に従う化合物の経口的な抗高血圧症活性を、外科
的に誘発された片側の腎動脈狭窄症を有する意識のある
鼠に対して試験した。このために、右側の腎臓動脈を
0.18mmの内側幅の銀クリップを用いて締め付け
た。この形の高血圧症では、血漿レニン活性は介在後の
最初の6週間で増加した。これらの動物の動脈血圧を物
質投与後に一定時間間隔で「テイル・カフ」を用いて無
血方式により測定した。試験しようとする物質を経胃的
に(経口的に)胃管を通してチロース懸濁液中に懸濁さ
れた種々の投与量で投与した。本発明に従う化合物は高
血圧症の鼠の動脈血圧を臨床的に適している投与量で低
下させる。
【0071】さらに、本発明に従う化合物は放射性アン
ギオテンシンIIの特異的結合を濃度の関数として抑制す
る。
【0072】本発明に従う化合物と副腎皮質(牛)の膜
部分に対するアンギオテンシンII受容体との相互作用 取り出した直後でありそして注意深く腺髄質が除去され
ている牛の副腎皮質(AGC)をスクロース溶液(0.
32M)中でウルトラ−ツラックス(ジャンケ・アンド
・クンケル、スタウフェンi.B.)を用いて粉砕して粗
い膜ホモジネートを与え、そして2回の遠心段階で部分
的に精製して膜部分とする。
【0073】牛のAGCの部分的に精製された膜部分に
対して、詳細には部分的に精製された膜(50−80μ
g)、3H−アンギオテンシンII(3−5nM)、試験
緩衝溶液(50mMトリス、pH7.2、5mM MgC
2、0.25%BSA)および試験しようとする物質を
含有している0.25mlの検定量の放射性アンギオテ
ンシンIIを用いて受容体結合研究を行う。室温における
60分間の培養時間後に、試料の未結合放射性を湿った
ガラス繊維フィルター(ホヮットマンGF/C)を用い
て分離し、そして蛋白質を氷冷緩衝溶液(50mMトリ
ス/HCl、pH7.4、5%PEG6000)で洗浄
した後に結合された放射性をシンチレーションカルテル
中で分光写真計で測定する。未処理データの分析をコン
ピュータープログラムを用いて行って、KiまたはIC
50値(Ki:使用した放射性に関して補正されたIC50
値、IC50値:検査しようとする物質が放射配位子の特
異的結合の50%抑制を生じる濃度)を与えた。
【0074】実施例番号15 Ki=400nM 実施例番号18 Ki=200nM本発明に従う化合物による円滑筋細胞の増殖の抑制の研
化合物の抗増殖活性を測定するために、鼠または豚の大
動脈から媒体体外移植技術〔R.ロス(Ross)、J. Cell.
Biol.、50、172、1971〕により得られた円滑
筋細胞を使用する。細胞を原則として24−穴の板であ
る適当な培養皿中で接種させ、そして37℃において5
%CO2中で2−3日間にわたり7.5%のFCSおよび
7.5%のNCS、2mMのL−グルタミンおよび15
mMのHEPESを含有しているpH7.4のメディウ
ム199中で培養する。この後に、細胞を血清の除去に
より2−3日間にわたり同期させ、そして次にAII、
血清または他の因子を用いて成長を刺激する。同時に、
試験化合物を加える。16−20時間後に、1μCiの
3H−チミジンを加え、そしてさらに4時間後に細胞の
TCA−沈澱可能DNA中へのこの物質の加入を測定す
る。
【0075】 実施例番号 10-6Mにおける%抑制 11 20 12 70ナトリウム排泄増加効果に関する試験 断食させたウィスター鼠を試験物質(チロース溶液中に
懸濁されている)で経口的に処理する。次に尿排泄を利
尿ケージ中で6時間にわたり集める。尿中のナトリウム
およびカリウムの濃度をフレーム写真計により測定す
る。
【0076】新規な活性物質は既知の方法で不活性の非
毒性の薬学的に適している賦形薬または溶媒を用いて一
般的な調合物、例えば錠剤、コーテイング錠剤、丸薬、
粒剤、エーロゾル、シロップ、乳化液、懸濁液および溶
液、にすることができる。治療的に活性な化合物は各場
合とも合計混合物の約0.5−90重量%の濃度で、す
なわち指示された投与量範囲を得るために充分な量で、
存在していなければならない。
【0077】活性物質を適宜乳化剤および/または分散
剤を用いて溶媒および/または賦形薬で伸展させること
により調合物は製造され、そして例えば水を希釈剤とし
て使用する場合には有機溶媒を適宜補助溶媒として使用
することができる。
【0078】投与は一般的方法で、好適には経口的にま
たは非経口的に、特に舌下的にもしくは静脈内で、行わ
れる。
【0079】非経口的投与の場合には、適当な液体賦形
薬を用いる活性物質の溶液を使用することができる。
【0080】一般的には、有効な結果を得るためには静
脈内投与では約0.001−1mg/kg、好適には約
0.01−0.5mg/kg、の体重の量を投与すること
が有利であると証されており、そして経口的投与に関し
ては投与量は約0.01−20mg/kg、好適には0.
1−10mg/kg、の体重である。
【0081】これにもかかわらず、特に体重もしくは投
与方式の型、薬品に対する個々の反応、それの調合方法
および投与を行う時間もしくは間隔によっては上記量を
逸脱する必要があることがある。すなわち、ある場合に
は上記の最少量より少ない量を使用することで充分であ
るが、他の場合には上記の上限を越えなければならな
い。比較的大量投与の場合には、これらを1日にわたり
数回の個別投与量に分割することが推奨されることがあ
る。
【0082】可動化相混合物: a=石油エーテル/酢酸エチル 1:1 b=CH2Cl2/酢酸エチル 5:1 c=CH2Cl2/CH3OH 3:1 d=CH2Cl2/CH3OH 10:1
【0083】
【実施例】出発化合物 実施例I 4−(ブロモメチル)ベンゼン−スルホクロライド
【0084】
【化12】
【0085】38.1g(0.2モル)の4−メチルベン
ゼンスルホニルクロライドを300mlの四塩化炭素中
に溶解させ、そして35.6g(0.2モル)のN−ブロ
モスクシンイミドで処理し、そして0.2g(1.2ミリ
モル)のアゾビスイソブチロニトリル(ABU)の添加
後に混合物を4時間にわたり加熱還流させた。冷却後
に、固体を濾別し、そして濾液から溶媒を除去した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン
4:1、50μm粒子寸法)およびその後の100ml
のシクロヘキサンからの再結晶化で、24.0g(理論
値の45%)の標記化合物を与えた。
【0086】Rf=0.75(トルエン)。
【0087】実施例II 4−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼンスルホンクロ
ライド
【0088】
【化13】
【0089】45.9g(0.2モル)の3−クロロ−4
−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウムを83.3g
(0.4モル)の五塩化燐と混合し、そして140℃の
油浴温度に30分間にわたり加熱した。熱い混合物を5
00mlのトルエンで処理し、そして生じた溶液を加熱
沸騰させ、そして冷却後に氷中に注いだ。有機相を分離
しそして水(2×200ml)で洗浄した。MgSO4
上での乾燥後に、それを濾過しそして全ての揮発分を真
空中でストリッピングさせた。得られた残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン4:
1、50μm粒子寸法)により精製した。24.9gの
生成物が得られ、それを直ちにさらに反応させた。
【0090】生成物を200mlの四塩化炭素中に加
え、そして19.6g(0.11モル)のN−ブロモスク
シンイミドおよび0.1g(0.6ミリモル)のABNの
添加後に6時間にわたり加熱還流させた。冷却後に、固
体を濾別しそして濾液を溶媒から除去した。フラッシュ
クロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン4:1、
50μm粒子寸法)で、21.2g(35%)の標記化
合物を与えた。
【0091】Rf=0.32(石油エーテル/ジクロロ
メタン4:1)。
【0092】実施例III 4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニル−N−ピロリ
ジニド
【0093】
【化14】
【0094】5.3g(0.02モル)の実施例Iからの
化合物を200mlのジクロロメタンおよび4.0g
(0.04モル)のトリエチルアミン中に溶解させ、そ
して1.4g(0.02モル)のピロリジンの添加後に混
合物を0℃において1時間にわたり50mlのジクロロ
メタン中で撹拌した。混合物を2N HCl(2×10
0ml)、H2O(2×100ml)で抽出し、MgS
4上で乾燥し、濾過し、そして全ての揮発性成分類を
真空中で蒸発させた。
【0095】収量:5.4g(理論値の89%)。
【0096】Rf=0.09(トルエン)。
【0097】実施例IV 4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニル−N−ピペリ
ジニド
【0098】
【化15】
【0099】実施例IIIの工程と同様にして、1.0g
(理論値の81%)の標記化合物が1.1g(4ミリモ
ル)の実施例IIIからの化合物および0.34g(4ミリ
モル)のピペリジンから得られた。
【0100】Rf=0.14(トルエン)。
【0101】実施例V (S)−4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニル−N−
2−(ターシャリー−ブトキシ−カルボニル)ピロリジニ
【0102】
【化16】
【0103】実施例IIIの工程と同様にして、9.1g
(理論値の84%)の標記化合物が7.25g(27ミ
リモル)の実施例IIIからの化合物および4.6g(27
ミリモル)のS−プロリンターシャリー−ブチルエステ
ルから得られた。
【0104】Rf=0.66(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0105】実施例VI ラセミ−4−(ブロモメチル)−ベンゼンスルホニル−N
−2−(ターシャリー−ブトキシ−カルボニル)ピペリジ
ニド
【0106】
【化17】
【0107】実施例IIIの工程と同様にして、7.4g
(理論値の59%)の標記化合物が8.0g(30ミリ
モル)の実施例IIIからの化合物および5.5g(30ミ
リモル)のラセミ−ピペコリン酸ターシャリー−ブチル
から得られた。
【0108】Rf=0.53(石油エーテル/酢酸エチ
ル5:1)。
【0109】実施例VII (S)−4−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼンスルホ
ニル−N−2−(ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピ
ロリジニド
【0110】
【化18】
【0111】実施例IIIの工程と同様にして、13.9g
(理論値の96%)の標記化合物が10.0g(33ミ
リモル)の実施例IVからの化合物および5.7g(33
ミリモル)のS−プロリンターシャリー−ブチルエステ
ルから得られた。
【0112】Rf=0.55(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0113】実施例VIII ラセミ−4−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼンスル
ホニル−N−2−(ターシャリー−ブトキシ−カルボニ
ル)ピペリジニド
【0114】
【化19】
【0115】実施例IIIの工程と同様にして、14.6g
(理論値の98%)の標記化合物が10.0g(33ミ
リモル)の実施例IVからの化合物および6.1g(33
ミリモル)のラセミ−ピペコリン酸ターシャリー−ブチ
ルから得られた。
【0116】Rf=0.6(石油エーテル/酢酸エチル
7:3)。
【0117】実施例IX N−トリフルオロアセチル−L−プロリンアミド
【0118】
【化20】
【0119】30g(0.142モル)のトリフルオロ
アセチルプロリンを最初に150mlのDMF中に保護
気体下で加えた。−20℃において、142.6ml
(0.1704モル)の酢酸エチル中38%強度PAA
を加えた。アンモニアを混合物が飽和するまで加える
と、30分後に白色沈澱が沈着した。バッチを静かなア
ンモニア流下で解凍した。反応混合物全部を次に600
mlのH2Oに加え、そして濃酢酸を用いて酸性化して
pH4とした。それを200mlの塩化メチレンと共に
4回振りそして200mlのエーテルと共に3回振るこ
とにより抽出した。一緒にした有機相を硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥し、そして溶媒をストリッピングさせ
た。残渣をシリカゲル60F254上で塩化メチレン/
メタノール(10:1)を用いてクロマトグラフィーに
かけた。生成物を含有している留分から溶媒を回転蒸発
器上で除去した。
【0120】17.12gの標記化合物(理論値の57
%)が得られた。
【0121】Rf:0.345(トルエン/酢酸エチル
/CH3COOH)20:20:1。
【0122】実施例X 2−シアノ−N−トリフルオロアセチル−ピロリジン
【0123】
【化21】
【0124】40g(0.19モル)の実施例IXからの
生成物および45g=46ml(0.57モル)のピリ
ジンを最初に300mlのTHF中に保護気体下で加え
た。0℃において、48g=32.25ml(0.228
モル)の無水トリフルオロ酢酸を加えた。反応混合物を
0℃において30分間そして室温において90分間撹拌
した。次にバッチを1リットルの1N塩酸に加え、そし
て200mlの塩化メチレンと共に3回振ることにより
抽出した。一緒にした有機相を200mlの飽和NaC
l溶液と共に振ることにより抽出し、そして硫酸マグネ
シウム上で乾燥した。溶媒をストリッピングさせ、そし
て残渣をシリカゲル60F254上でクロマトグラフィ
ーにかけた。石油エーテル/酢酸エチル/酢酸(160
0:200:5)。生成物を含有している留分を濃縮し
た。
【0125】32.4gの標記化合物(理論値の88.8
%)が得られた。
【0126】Rf:0.57(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0127】実施例XI 2−テトラゾリル−N−トリフルオロアセチル−ピロリ
ジン
【0128】
【化22】
【0129】31.35g=32.6ml(0.26モ
ル)のジエチルアルミニウムクロライドを最初に65m
lのトルエン中に保護気体下で加えた。29.95g=
34.04ml(0.26モル)のトリメチルシリルアジ
ドを室温において加え、そして混合物を室温において1
0分間撹拌した。65mlのトルエン中に溶解されてい
る25g(0.13モル)の実施例XIVからの生成物を0
℃において加えた。反応混合物を0℃において30分
間、室温において120分間、そして40℃において6
0分間にわたり撹拌した。冷却されたバッチを飽和弗化
カリウム溶液で、もはや気体の発生が検出できなくなる
まで、処理した。
【0130】反応混合物を600mlのH2Oに加え、
酸性化してpH4とし、そして100mlの酢酸エチル
で3回抽出した。一緒にした有機相を50mlのn−ヘ
キサンで処理した。アジド類を除去するために、溶媒を
1/3を冷却せずに蒸留橋上での蒸留により除去した。
残渣を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして回転蒸発器
上で溶媒を除去した。
【0131】18.54gの標記化合物(理論値の60.
6%)が得られた。
【0132】Rf:0.4(トルエン/酢酸エチル1:
1)。
【0133】実施例XII N−トリフルオロアセチル−2−〔N−トリチル−テト
ラゾリル〕ピロリジン
【0134】
【化23】
【0135】16.23g(0.069モル)の実施例XI
からの生成物および10.47g=14.35ml(0.
1035モル)のトリエチルアミンを最初に70mlの
塩化メチレン中に加えた。19.83g(0.069モ
ル)のトリフェニルメチルクロライドを次に加えた。反
応混合物を室温で1.5時間撹拌し、塩化メチレンで希
釈し、そしてpH5の緩衝溶液(3×50ml)で抽出
した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を
回転蒸発器上でストリッピングさせた。残渣をエーテル
と共に撹拌した。生じた結晶を吸引濾別しそして乾燥し
た。
【0136】24.65gの標記化合物(理論値の75
%)が得られた。
【0137】Rf:0.53(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0138】実施例XIII 2−(N−トリチル−テトラゾリル)ピロリジン
【0139】
【化24】
【0140】24g(0.05モル)の実施例XIIからの
生成物を最初に100mlのエタノール中に保護気体下
で加えた。2.84g(0.075モル)の水素化ホウ素
ナトリウムを一部分ずつ0℃において加えた。バッチを
解凍しそして室温において1時間撹拌した。それを6m
lの酢酸で処理し、そして全反応混合物を500mlの
pH9の緩衝溶液に加えた。バッチを3×75mlの塩
化メチレンで抽出した。一緒にした有機相を硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、そして回転蒸発器上で溶媒を除去し
た。残渣をシリカゲル60F254上でクロマトグラフ
ィーにかけた。石油エーテル/酢酸エチル(7:3)。
対応する留分を濃縮しそして乾燥した。7.16gの標
記化合物(理論値の37.5%)が得られた。
【0141】Rf:0.22(酢酸エチル)。
【0142】実施例XIV 4−ブロモメチル−3−クロロ−ベンゼンスルホン酸−
2−〔トリチル−テトラゾリル〕ピロリジニド
【0143】
【化25】
【0144】実施例IIIの指示と同様にして、6.49g
の標記化合物(理論値の95%)が3.19g(10.5
ミリモル)の実施例IIからの化合物および4g(10.
5ミリモル)の実施例XIIIからの化合物から得られた。
【0145】Rf:0.53(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0146】実施例XV 4−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼンスルホクロ
ライド
【0147】
【化26】
【0148】20.9g(0.1モル)の3−フルオロ−
4−メチルベンゼンスルホクロライドを200mlの四
塩化炭素中に加え、そして19.6g(0.11モル)の
N−ブロモスクシンイミドおよび0.3gの過酸化ジベ
ンゾイルの添加後に、混合物を還流下で5時間にわたり
加熱した。冷却後に、固体を濾別しそして濾液から溶媒
を除去した。フラッシュクロマトグラフィー、石油エー
テル/トルエン(4:1)、50μm粒子寸法で、1
2.4g(理論値の44%)の標記化合物を与えた。
【0149】Rf:0.42(石油エーテル/トルエン
3:1)。
【0150】実施例XVI 4−(ブロモメチル)−3−トリフルオロメチルベンゼン
スルホクロライド
【0151】
【化27】
【0152】64.6g(0.25モル)の3−トリフル
オロメチル−4−メチルベンゼンスルホクロライドを5
00mlの四塩化炭素中に加え、そして44.5g(0.
25モル)のN−ブロモスクシンイミドおよび0.4g
のABNの添加後に、混合物を還流下で24時間加熱し
た。冷却後に、固体を濾別しそして濾液から溶媒を除去
した。フラッシュクロマトグラフィー、エーテル/トル
エン(4:1)、50μm粒子寸法で、33.9g(理
論値の40%)の標記化合物を与えた。
【0153】Rf:0.41(石油エーテル/トルエン
3:1)。
【0154】実施例XVII (S)−4−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼンスル
ホニル−N−2−(ターシャリー−ブトキシ−カルボニ
ル)ピロリジニド
【0155】
【化28】
【0156】実施例IIIの工程と同様にして、12.7g
(理論値の100%)の標記化合物が8.6g(30ミ
リモル)の実施例XVからの化合物および5.1g(30
ミリモル)のS−プロリンターシャリー−ブチルエステ
ルから得られた。
【0157】Rf:0.57(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0158】実施例XVIII (S)−4−(ブロモメチル)−3−トリフルオロメチルベ
ンゼンスルホニル−N−2−(ターシャリー−ブトキシ
カルボニル)ピロリジニド
【0159】
【化29】
【0160】実施例IIIの工程と同様にして、23.6g
(理論値の100%)の標記化合物が16.9g(50
ミリモル)の実施例XVIからの化合物および8.6g(5
0ミリモル)のS−プロリンターシャリー−ブチルエス
テルから得られた。
【0161】Rf:0.63(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0162】実施例XIX (S)−4−カルボキシ−3−ヒドロキシベンゼンスルホ
ニル−N−2−(ターシャリー−ブトキシカルボニル)−
ピロリジニド
【0163】
【化30】
【0164】実施例IIIの方法と同様にして、30.0g
(理論値の81%)の標記化合物が23.7gの4−カ
ルボキシ−3−ヒドロキシベンゼンスルホクロライド
(100ミリモル)および17.1g(100ミリモ
ル)のS−プロリンターシャリー−ブチルエステルから
得られた。
【0165】Rf:0.18(アセトン)。
【0166】実施例XX (S)−4−ベンジルオキシカルボニル−3−ベンジルオ
キシベンゼンスルホン酸N−2−(ターシャリー−ブト
キシカルボニル)−ピロリジニド
【0167】
【化31】
【0168】28.3gのK2CO3(204ミリモル)
および25.7g(150ミリモル)の臭化ベンジルを
200mlのDMF中に溶解されている25.3g(6
8ミリモル)の実施例XIXの化合物に加えた。反応混合
物を75℃においてさらに2時間撹拌し、そして冷却し
た。1リットルの水を次に加え、混合物を酢酸エチル
(3×400ml)で抽出し、抽出物を水(5×400
ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そし
て全ての揮発性成分類を真空中でストリッピングさせ
た。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エー
テル/CH2Cl25:1および石油エーテル/酢酸エチ
ル6:1、粒子寸法:50μ)により精製し、そして次
に600mlの溶媒混合物(石油エーテル/酢酸エチル
6:1)からの再結晶化により精製した。35.5g
(理論値の95%)の化合物が得られた。
【0169】Rf=0.53(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0170】実施例XXI (S)−4−(ヒドロキシメチル)−3−ベンジルオキシベ
ンゼンスルホン酸N−2−(ターシャリー−ブトキシ−
カルボニル)−ピロリジニド
【0171】
【化32】
【0172】11.03g(20ミリモル)の実施例XX
の化合物を100mlのジエチレングリコールジメチル
エーテル中に溶解させ、そして1.51g(40ミリモ
ル)の水素化ホウ素ナトリウムおよび1.68g(40
ミリモル)のLiClの添加後に、混合物を70℃にお
いて4時間撹拌した。冷却後に、500mlの水を反応
混合物に加え、それを次に1N HClを用いて酸性化
して3のpHとした。混合物をエーテル(3×300m
l)で抽出し、抽出物を水(6×300ml)で洗浄
し、MgSO4上で乾燥し、そして濾液から溶媒を除去
した。残渣をシリカゲル60F254(石油エーテル/
酢酸エチル(7:3))上でクロマトグラフィーにかけ
た。対応する留分を蒸発により濃縮し、そして乾燥し
た。5.0g(理論値の56%)の標記化合物が得られ
た。
【0173】Rf=0.36(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0174】実施例XXII (S)−4−(ブロモメチル)−3−ベンジルオキシベンゼ
ンスルホン酸N−2−(ターシャリー−ブトキシ−カル
ボニル)−ピロリジニド
【0175】
【化33】
【0176】2.24g(5ミリモル)の実施例XXIから
の化合物を最初に20mlの無水DMF中に不活性気体
下で加えた。2.53g(6ミリモル)のトリフェニル
ホスフィンジブロマイドを0℃において加えた。反応混
合物を室温において1時間撹拌した。200mlの水を
加え、混合物を酢酸エチル(3×80ml)で抽出し、
抽出物を水(5×60ml)で洗浄し、MgSO4上で
乾燥し、濾過し、そして全ての揮発性成分類を真空中で
ストリッピングさせた。生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィー(CH2Cl2、粒子寸法:50μ)により精製
すると、2.55g(理論値の100%)の標記化合物
が得られた。
【0177】Rf=0.56(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0178】製造実施例 実施例1 4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイミダ
ゾリル)メチル}ベンゼンスルホニル−N−ピロリジニド
【0179】
【化34】
【0180】180mg(6.0ミリモル)の水素化ナ
トリウムの鉱油中80%強度分散液を12mlのジメチ
ルホルムアミド中の1.1g(6.0ミリモル)の2−ブ
チル−4−クロロ−5−ホルミルイミダゾールに加え、
そして混合物を20℃において30分間撹拌した。それ
を0℃に冷却し、そして15mlのジメチルホルミルア
ミド中の1.8g(6.0ミリモル)の実施例IIIからの
化合物を加えた。反応混合物を次に20℃において2.
5時間撹拌し、氷上に注ぎ、そして酢酸エチル(3×5
0ml)で抽出し、一緒にした有機相を飽和塩化ナトリ
ウム溶液(5×50ml)で洗浄し、MgSO4上で乾
燥し、濾過し、そして全ての揮発性成分を真空中でスト
リッピングさせた。粗製生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィー(石油エーテル/酢酸エチル10:1→3:
1、50μ粒子寸法)により精製して、1.1g(理論
値の60%)の標記化合物を与えた。
【0181】Rf=0.14(トルエン)。
【0182】実施例2 4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイミダ
ゾリル)メチル〕ベンゼンスルホニル−N−ピペリジニ
【0183】
【化35】
【0184】実施例1の指示と同様にして、3.1g
(理論値の61%)の標記化合物が3.8g(12.0ミ
リモル)の実施例IIIからの化合物および2.2g(1
2.0ミリモル)の2−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミルイミダゾールから得られた。
【0185】Rf=0.39(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0186】実施例3 (S)−4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル
イミダゾリル)メチル〕−ベンゼンスルホニル−N−(2
−ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピロリジニド
【0187】
【化36】
【0188】実施例1の指示と同様にして、6.0g
(理論値の74%)の標記化合物が9.1g(23ミリ
モル)の実施例Vからの化合物および3.0g(16ミ
リモル)の2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイミ
ダゾールから得られた。
【0189】Rf=0.61(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:3)。
【0190】実施例4 ラセミ−4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミ
ルイミダゾリル)メチル〕ベンゼンスルホニル−N−(2
−ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピペリジニド
【0191】
【化37】
【0192】実施例1の指示と同様にして、4.9g
(理論値の53%)の標記化合物が7.4g(18ミリ
モル)の実施例VIからの化合物および3.3g(18ミ
リモル)の2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイミ
ダゾールから得られた。
【0193】Rf=0.08(石油エーテル/酢酸エチ
ル7:1)。
【0194】実施例5 (S)−4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル
イミダゾリル)メチル〕−3−クロロベンゼンスルホニ
ル−N−(2−ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピロ
リジニド
【0195】
【化38】
【0196】実施例1の指示と同様にして、2.7g
(理論値の42%)の標記化合物が6.6g(15ミリ
モル)の実施例VIIからの化合物および2.2g(12ミ
リモル)の2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイミ
ダゾールから得られた。
【0197】Rf=0.75(石油エーテル/酢酸エチ
ル10:1)。
【0198】実施例6 ラセミ−4−〔(2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミ
ルイミダゾリル)メチル〕−3−クロロベンゼンスルホ
ニル−N−(2−ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピ
ペリジニド
【0199】
【化39】
【0200】実施例1の指示と同様にして、2.4g
(理論値の26%)の標記化合物が6.8g(15ミリ
モル)の実施例VIIIからの化合物および2.2g(12
ミリモル)の2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミルイ
ミダゾールから得られた。
【0201】Rf=0.87(ジクロロメタン/酢酸エ
チル10:1)。
【0202】実施例7 ラセミ−4−〔5−カルボキシ−4−クロロ−2−ブチ
ルイミダゾリル)メチル〕−ベンゼンスルホニル−N−
(2−ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピペリジニド
【0203】
【化40】
【0204】255mg(0.5ミリモル)の実施例3
からの化合物を3mlのターシャリー−ブタノール中に
溶解させ、2mlの1.25M NaH2SO4溶液(Na
OHでpH=7にされている)を加え、そして3mlの
1M KMnO4を添加した。混合物を次に20℃におい
て10分間撹拌し、そして5mlの飽和Na2SO4溶液
を加えた。pHを濃HClで4とし、そして混合物を酢
酸エチル(3部分の50ml)で抽出した。一緒にした
有機相をH2O(3×50ml)で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、そして溶媒を除去した。258mg(理論値
の98%)の上記の標記化合物が得られた。
【0205】Rf=0.14(ジクロロメタン/MeO
H10:1)。
【0206】実施例8 ラセミ−4−〔5−カルボキシ−4−クロロ−2−ブチ
ルイミダゾリル)メチル〕−ベンゼンスルホニル−N−
(2−カルボキシ)ピペリジド
【0207】
【化41】
【0208】158mg(0.3ミリモル)の実施例7
からの化合物を10mlの塩化メチレン中に溶解させ、
そして2mlのトリフルオロ酢酸を加えた。混合物を次
に20℃において4時間撹拌し、50mlの塩化メチレ
ンを加え、混合物を氷−水(3×50ml)で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、濾過し、そして全ての揮発性成
分を真空中でストリッピングさせて、101mg(理論
値の72%)の標記化合物を与えた。
【0209】Rf=0.10(CH2Cl2/MeOH
3:1)。
【0210】実施例9 ラセミ−4−〔2−ブチル−4−クロロ−5−(ヒドロ
キシメチル)イミダゾリル〕−メチル−3−クロロベン
ゼンスルホニル−N−(2−ターシャリー−ブトキシ−
カルボニル)ピペリジド
【0211】
【化42】
【0212】223mg(0.4ミリモル)の実施例6
からの化合物を5mlのテトラヒドロフラン中に溶解さ
せ、そして2mlの0.01N NaOH中の30mg
(0.8ミリモル)のNaBH4を加えた。混合物を次に
20℃において30分間撹拌し、氷で冷却しながら気体
の発生が終了するまで1N HClを滴々添加した。有
機相を分離し、そして水相を酢酸エチル(2×50m
l)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そして
溶媒を除去した。214mg(理論値の96%)の標記
化合物が得られた。
【0213】Rf=0.35(CH2Cl2/酢酸エチル
5:1)。
【0214】実施例1−9の指示と同様にして、表1に
挙げられている化合物が製造された。
【0215】
【表2】
【0216】
【表3】
【0217】実施例26 (S)−4−〔(2−ブチル−5−ホルミルイミダゾリル)
メチル〕−3−クロロベンゼンスルホニル−N−(2−
ターシャリー−ブトキシカルボニル)ピロリジニド
【0218】
【化43】
【0219】4.98g(9.15ミリモル)の実施例5
からの化合物を100mlのテトラヒドロフラン/50
mlのメタノール中に溶解させ、そして1.24g(9.
15ミリモル)の酢酸ナトリウム三水塩および0.5g
の活性炭上のパラジウム(5%)の存在下で約3バール
の水素圧において1時間にわたり水素化した。次に触媒
を濾別し、混合物を濃縮し、そして残渣をシリカゲル上
で酢酸エチル/石油エーテル(1:1および2:1)上
で精製した。
【0220】収量:3.3g(理論値の71%)。
【0221】Rf=0.18(酢酸エチル/石油エーテ
ル=1:1)。
【0222】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0223】1.一般式
【0224】
【化44】
【0225】〔式中、R1は場合により炭素数が3−6
のシクロアルキルにより置換されていてもよい各場合と
も炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
またはアルケニルを表すか、或いは炭素数が3−8のシ
クロアルキルを表し、R2は水素またはハロゲンを表す
か、或いは炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状の
ペルフルオロアルキルを表し、R3はヒドロキシルもし
くは炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシにより置換された炭素数が6までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルを表すか、或いは式−CO−R5
たは−CO−NR67の基を表し、ここでR5は水素、
炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シ、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたはフェノキシを
表すか、或いはR6およびR7は同一もしくは異なってお
り、そして水素、炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルまたはフェニルを示し、R4は水素、ハ
ロゲン、または炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルを表すか、或いは炭素数が6までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のペルフルオロアルキルを表すか、或
いは式−OXの基を表し、ここでXは水素、ベンジル、
ヒドロキシル保護基を示すか、或いは炭素数が8までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、Aは窒素原
子を介して結合されており、S、NおよびOよりなる系
からの2個までの他のヘテロ原子を含有しておりそして
場合により炭素数が5までの同一もしくは相異なるペル
フルオロアルキルによりまたは式
【0226】
【化45】
【0227】の基により2回まで置換されていてもよい
3−〜8−員の飽和複素環を表し、ここでR8は水素、
炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
またはトリフェニルメチルを示し、R9はR5の上記の意
味を有しておりそしてこの基と同一もしくは相異なって
おり、R10およびR11はR6およびR7の上記の意味を有
しており、そしてこれらの基と同一もしくは相異なって
おり、そしてR12およびR13は同一もしくは相異なり、
そして水素、炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル、またはフェニルを示す〕のスルホニルベン
ジル−置換されたイミダゾール類およびそれらの塩類。
【0228】2.R1が場合によりシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルに
より置換されていてもよい各場合とも炭素数が6までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニルを
表すか、或いはシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチルまたはシクロヘキシルを表し、R2が水素、弗
素、塩素または臭素を表すか、或いは炭素数が6までの
直鎖状もしくは分枝鎖状のペルフルオロアルキルを表
し、R3がヒドロキシル、メトキシまたはエトキシによ
り置換された炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルを表すか、或いは式−CO−R5または−C
O−NR67の基を表し、ここでR5が水素、炭素数が
6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ヒドロ
キシル、ベンジルオキシまたはフェノキシを表し、R6
およびR7が同一もしくは相異なり、そして水素または
炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
示し、R4が水素、弗素、塩素、臭素、または炭素数が
6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表すか、
或いは炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のペル
フルオロアルキルを表すか、或いは式−OXの基を表
し、ここでXが水素、ベンジル、アセチルを示すか、或
いは炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルを示し、Aが窒素原子を介して結合されておりそして
場合によりトリフルオロメチルによりまたは式
【0229】
【化46】
【0230】の基により置換されていてもよいアゼチジ
ニル、ピペリジル、ピロリジニルまたはモルホリニルを
表し、ここでR8が水素、炭素数が4までの直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、またはトリフェニルメチルを
示し、R9がR5の上記の意味を有しておりそしてこの基
と同一もしくは相異なっており、そしてR10およびR11
がR6およびR7の上記の意味を有しており、そしてこれ
らの基と同一もしくは相異なっており、そしてR12およ
びR13が同一もしくは相異なり、そして水素、炭素数が
6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、またはフ
ェニルを示す、上記1のスルホニルベンジル−置換され
たイミダゾール類およびそれらの塩類。 3.R1が各場合とも炭素数が4までの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル、或いはシクロプ
ロピルを表し、R2が水素、弗素または塩素を表すか、
或いは炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のペル
フルオロアルキルを表し、R3が−CH2OH基を表す
か、或いは式−CO−R5または−CO−NR67の基
を表し、ここでR5が水素、炭素数が4までの直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキル、ヒドロキシル、ベンジルオ
キシまたはフェノキシを示し、R6およびR7が同一もし
くは相異なり、そして水素または炭素数が4までの直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、R4が水素、弗
素、塩素、または炭素数が4までの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルを表すか、或いは炭素数が3までの直鎖
状もしくは分枝鎖状のペルフルオロアルキルを表すか、
或いは式−OXの基を表し、ここでXが水素、ベンジ
ル、アセチルを示すか、或いは炭素数が6までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルを示し、Aが窒素原子を介
して結合されておりそして場合によりトリフルオロメチ
ルによりまたは式
【0231】
【化47】
【0232】の基により置換されていてもよいピペリジ
ルまたはピロリジニルを表し、ここでR8が水素、メチ
ル、エチルまたはトリフェニルメチルを示し、R9がR5
の上記の意味を有しておりそしてこの基と同一もしくは
相異なっており、そしてR10およびR11がR6およびR7
の上記の意味を有しており、そしてこれらの基と同一も
しくは相異なっており、そしてR12およびR13が同一も
しくは相異なり、そして水素、炭素数が4までの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルまたはフェニルを示す、上
記1のスルホニルベンジル−置換されたイミダゾール類
およびそれらの塩類。 4.治療用途のための上記1のスルホニルベンジル−置
換されたイミダゾール類。
【0233】5.式(II)
【0234】
【化48】
【0235】〔式中、R1およびR2は上記1に示されて
いる意味を有する〕のアルデヒド類を、不活性溶媒中
で、適宜塩基の存在下で、最初に一般式(III)
【0236】
【化49】
【0237】〔式中、R4およびAは上記1に示されて
いる意味を有しており、そしてWはハロゲン、好適には
臭素、を表す〕の化合物と反応させ、そしてアルデヒド
官能基を適宜次に一般的方法により酸化または還元し、
エステル類の場合には酸類を次に一般的方法によりエス
テル化し、そして酸類の場合にはエステル類を加水分解
し、アミド類の場合には適宜活性化されたカルボン酸段
階を介して塩基および/または脱水性物質の存在下でア
ミド化を行い、そしてR8≠Hである場合にはアルキル
化を行うことを特徴とする上記1のスルホニルベンジル
−置換されたイミダゾール類の製造方法。
【0238】6.少なくとも1種の上記1のスルホニル
ベンジル−置換されたイミダゾールを含有する薬品。
【0239】7.高血圧症およびアテローム性動脈硬化
症の治療用の上記6の薬品。
【0240】8.スルホニルベンジル−置換されたイミ
ダゾール類を、適宜一般的助剤および賦形薬を用いて、
適当な投与形に転化させることを特徴とする上記6の薬
品の製造方法。
【0241】9.薬品を製造するための上記1のスルホ
ニルベンジル−置換されたイミダゾール類の使用。
【0242】10.抗高血圧症およびアテローム性動脈
硬化症薬品の製造用のための上記9の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/415 ABU 9360−4C 31/445 ABX 9360−4C AEQ (72)発明者 ペーター・フアイ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・アムアイクホフ23 (72)発明者 バルター・ヒユプシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ビルトシユタイク22 (72)発明者 トーマス・クレマー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・インデンビルケン92アー (72)発明者 ウルリヒ・イー・ミユラー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・クラウデイウスベーク9 (72)発明者 マテイアス・ミユラー−グリーマン ドイツ連邦共和国デー5650ゾリンゲン−オ ーリヒス・ライバツハーシユトラーセ10 (72)発明者 マルテイン・ボイク ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルス7 (72)発明者 スタニスラフ・カツダ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ゲレルトベーク18 (72)発明者 クラウデイア・ヒルト−デイートリヒ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・クラウデイウスベーク9 (72)発明者 アンドレアス・クノル ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルザーグラーベン10 (72)発明者 ヨハネス−ペーター・シユタツシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・シユネービツトヘンベーク37 (72)発明者 シユテフアン・ボールフアイル ドイツ連邦共和国デー4010ヒルデン・トウ ヒヤーベーク25 (72)発明者 エツカン・ヤルキノグル ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ノイアーベーク21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1は場合により炭素数が3−6のシクロアル
    キルにより置換されていてもよい各場合とも炭素数が8
    までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケ
    ニルを表すか、或いは炭素数が3−8のシクロアルキル
    を表し、R2は水素またはハロゲンを表すか、或いは炭
    素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のペルフルオロ
    アルキルを表し、R3はヒドロキシルもしくは炭素数が
    4までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシにより置
    換された炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝鎖状のア
    ルキルを表すか、或いは式−CO−R5または−CO−
    NR67の基を表し、ここでR5は水素、炭素数が8ま
    での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ヒドロキシ
    ル、ベンジルオキシまたはフェノキシを表すか、或いは
    6およびR7は同一もしくは異なっており、そして水
    素、炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
    ルまたはフェニルを示し、R4は水素、ハロゲン、また
    は炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
    を表すか、或いは炭素数が6までの直鎖状もしくは分枝
    鎖状のペルフルオロアルキルを表すか、或いは式−OX
    の基を表し、ここでXは水素、ベンジル、ヒドロキシル
    保護基を示すか、或いは炭素数が8までの直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキルを示し、Aは窒素原子を介して結
    合されており、S、NおよびOよりなる系からの2個ま
    での他のヘテロ原子を含有しておりそして場合により炭
    素数が5までの同一もしくは相異なるペルフルオロアル
    キルによりまたは式 【化2】 の基により2回まで置換されていてもよい3−〜8−員
    の飽和複素環を表し、ここでR8は水素、炭素数が6ま
    での直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、またはトリフ
    ェニルメチルを示し、R9はR5の上記の意味を有してお
    りそしてこの基と同一もしくは相異なっており、R10
    よびR11はR6およびR7の上記の意味を有しており、そ
    してこれらの基と同一もしくは相異なっており、そして
    12およびR13は同一もしくは相異なり、そして水素、
    炭素数が8までの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
    またはフェニルを示す〕のスルホニルベンジル−置換さ
    れたイミダゾール類およびそれらの塩類。
JP5061347A 1992-02-27 1993-02-26 スルホニルベンジル−置換されたイミダゾール類 Pending JPH0641087A (ja)

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