JPH0640832B2 - インタ−ロイキン2ポリペプチドの回収方法 - Google Patents

インタ−ロイキン2ポリペプチドの回収方法

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JPH0640832B2
JPH0640832B2 JP60099262A JP9926285A JPH0640832B2 JP H0640832 B2 JPH0640832 B2 JP H0640832B2 JP 60099262 A JP60099262 A JP 60099262A JP 9926285 A JP9926285 A JP 9926285A JP H0640832 B2 JPH0640832 B2 JP H0640832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、インターロイキン2(IL-2)の回収方法
に関し、詳しくは、微生物細胞内に顆粒状の蓄積されて
いるIL-2ポリペプチドを回収する方法に関する。
IL-2は、T細胞増殖因子としての作用を有するリンホ
カインの一種であり、医薬としての用途が期待されてい
る。
従来の技術 IL-2の製造法の一つとして、組換えDNA技術により造成
された微生物を用いる方法が知られている(欧州特許出
願公開第0091539号)。このような微生物を用いてIL-2
を製造しようとする場合、IL-2ポリペプチドは、微生
物細胞内に顆粒状に蓄積されることが多い。顆粒状に蓄
積されたIL-2ポリペプチドを可溶化し、IL-2活性を有
するポリペプチドとして回収するには、従来煩雑な工程
を必要とし、また得られたポリペプチドの比活性も低
く、更にポリペプチドの回収率も高いものではなかっ
た。
顆粒状に微生物細胞内に蓄積された蛋白質を採取するた
めに、微生物細胞を先ずリゾチームに接触させ、ついで
超音波により細胞を破砕し、破砕物より遠心分離により
蛋白顆粒を分離する方法が知られている(例えば、牛生
長ホルモンについて、バイオテノノロジー(Biotechnol
ogy),151−154,1985年2月を参照)。ま
た、得られた蛋白顆粒をグアニジン塩酸塩等により可溶
化することも知られている(例えば、インターフェロン
について、米国特許第4,476,049号参照)。更に、一般
の可溶性蛋白質分子中の2つのチオール残基をグルタチ
オン等で酸化してジスルフィド結合を形成せしめること
も知られている(例えば、バイオケミストリー(Bioche
mistry)(1970)5015〜5022)。
しかしながら、微生物細胞内に顆粒状に蓄積されたIL-
2ポリペプチドについては、より比活性が高いポリペプ
チドをより高い回収率で得るには、どのような回収方法
が適しているのか、知られていない。
特にIL-2ポリペプチドは、他の蛋白質と比べると、水
に溶けにくい。加えて顆粒状ポリペプチドを可溶化した
ときは、分子中に3箇のチオール残基が生じ、このよう
なポリペプチドは、IL-2活性を有しない。従って、こ
れら3つのチオール残基よりジスルフィド結合を形成せ
しめる必要があると考えられるが、いずれか二つのチオ
ール残基より選択的にジスルフィド結合を形成せしめな
ければならない。これらの点から、従来の顆粒状に蓄積
された蛋白に比べ、IL-2ポリペプチドの回収について
は、より困難が予想される。
発明が解決しようとする問題点 従って、本発明の目的は、微生物細胞内に顆粒状に蓄積
されたIL-2ポリペプチドを、可溶性のIL-2活性を有す
るポリペプチドとして、より高い比活性であってより高
い回収率で、回収する方法を見い出すことにある。
問題点を解決するための手段 叙上のような状況下で本発明者らは、IL-2ポリペプチ
ドを顆粒状で細胞内に蓄積している微生物細胞を、リゾ
チームと接触せしめた後、超音波にて細胞を破砕し、つ
いで破砕物を重力場において沈降物を採取し、沈降物を
1Mから6Mグアニジン水溶液を入れ、これを弱い酸化
的条件下に置き、最後にグアニジン水溶液中に溶解され
ているIL-2ポリペプチドを採取することにより高い比
活性のポリペプチドが高い回収率で得られることを見い
出した。
組換えDNA技術により造成されたIL-2生産能を有する微
生物及びその微生物を培養してIL-2ポリペプチドを生
成せしめる方法は、欧州特許出願公開第0091539号に記
載されている。
IL-2ポリペプチドを顆粒状に蓄積している微生物細胞
をリゾチームに接触せしめる方法は、微生物菌体を好ま
しくは湿重量0.005〜0.2g/mlとなるようにpH
6から8の低張緩衝液あるいは培養液にけん濁し、リゾ
チームを2,500から50,000単位/mlとなるよ
うに加え、好ましくは0から30℃の範囲に、通常30
分以上保てばよい。けん濁液中には0.1から100m
μのEDTAを添加すれば、好ましい結果が得られることが
ある。
リゾチームに接触させた細胞は、9から25kHzの超音波
により破砕される。装置は、通常、細胞や組織の破砕・
ホモジエナイジングに用いられる超音波発生装置を用い
ればよく、試料に超音波を伝達するホーンは投込式のも
の、カップ式のもの、いずれも使用できる。超音波出力
は、使用する超音波発生装置に適したものでよいが、通
常20Wから1kWが用いられる。処理時間は、処理液
量,出力,使用するホーン等に応じ適宜選択すればよ
い。細胞の破砕状態は顕微鏡下に容易に観察することが
できる。適切な破砕が行なわれると、IL-2ポリペプチ
ドの顆粒以外の細胞構成物(細胞壁,細胞膜等)は、微
細な破片となり、もとの形をとどめない。また超音波処
理は発熱を伴うので、けん濁液の熱変性を防ぐため細胞
の破砕は通常4℃とできるだけ低い温度下で行なわれ
る。
破砕により得られたIL-2ポリペプチド顆粒は重力場に
おき、沈降物として採取される。遠心分離はIL-2ポリ
ペプチド顆粒が沈降する条件で行えばよいが、通常2,00
0〜30,000×g、好ましくは10,000×g、5分程度行な
われる。また、蔗糖等の密度勾配遠心分離を行ってもよ
い。このようにして得られる沈降物は、通常80%以上
のIL-2ポリペプチドを含有する。
得られた顆粒状IL-2ポリペプチドよりなる沈降物を1
Mから6Mの範囲のグアニジン溶液中に、好ましくは、
0.01から0.2g/の濃度となるようにけん濁又
は溶解する。グアニジン溶液が4から6Mの範囲である
ときは、顆粒が充分溶解して後、1.5から3Mになる
ように水または緩衝液で希釈する。グアニジン水溶液の
pHは、6から10の範囲、より好ましくは7から9の範
囲である。また、顆粒状IL-2ポリペプチドがけん濁ま
たは溶解されているグアニジン水溶液は、温度5℃から
45℃の範囲に置くのが好ましい。
グアニジンは、グアニジン塩酸塩が容易に入手できるの
で、塩酸塩が通常使用されるが、他の塩又は遊離形であ
ってもよい。
顆粒状IL-2ポリペプチドがけん濁又は溶解されている
1から6Mグアニジン水溶液は、弱い酸化条件に置かれ
る。弱い酸化条件に置くには、グアニジン水溶液に空気
又は酸素を含む気体を通気してもよく、また、グルタチ
オン,システィン,メルカプトエタノール,ジチオスレ
イトール等のチオール化合物(及び酸素又は他の酸化
剤)及びこれらのジスルフィド体のような弱い酸化剤を
水溶液に添加してもよい。弱い酸化剤は、顆粒状IL-2
ポリペプチドと同時にグアニジン水溶液に添加しても良
いが、IL-2ポリペプチドがある程度溶解して後、特に
4から6Mグアニジンを水にて希釈した後に添加しても
よい。
弱い酸化剤は大過剰量使用されるが、通常1から100
mM好ましくは10から20mMの濃度範囲で用いられる。ジス
ルフィド化合物を酸化剤として用いる場合は、そのチオ
ール体と混用するのがよく、例えばグルタチオンを用い
る場合には、還元型グルタチオン(GSH)と酸化型グル
タチオン(GSSG)を好ましくは5:1〜20:1の比混
用する。還元型のみを用いるときは、グアニジン水溶液
に空気を流すのがよい。
酸化は、反応液を適当な時間間隔でサンプルをとりだ
し、逆相HPLCによる分析により、活性型IL-2のピーク
の増加が停止する迄続けられる。
かくして、グアニジン水溶液中に溶解されたIL-2ポリ
ペプチドを、通常の方法で回収する。例えば、グアニジ
ン水溶液をゲル過によって脱塩し、陽イオン交換樹脂
を用いるカラムクロマトグラフィーに供する。塩濃度を
上昇させることにより、吸着されたIL-2ポリペプチド
を溶離せしめ、溶離液を逆相HPLCに直接負荷することに
より精製する。このようにして、実質的に夾雑物を含ま
ないIL-2ポリペプチドを得ることが出来る。
発明の作用、効果 この発明のIL-2の回収方法によれば、高い比活性のIL-
2ポリペプチドが、高い回収率で得られる。
実施例1 IL-2産生微生物の取得 IL-2ポリペプチドを細胞内に顆粒状に蓄積できるエシ
ェリヒア・コリ(Escherichia coli)pT9-11/HB101を
次のようにして得た(第1図参照)。
即ち、IL-2全cDNAを含むpIL2-50A(欧州特許出願公開9
1539号),(寄託エシェリヒア・コリ(Escherichiacol
i)χ1776/pIL2-50A,AJ11996,FERMBP-226)よりPstIで切
断しインターロイキン−2cDNA断片を得、さらにDraIで
消化してIL-2cDNA遺伝子の3′非構造遺伝子に存在す
るA−T,G−Cホモポリマーを含む約300塩酸対の
断片を除去したところの530塩基対断片を得た。そし
てこの断片とBamHIリンカーと、pBR322のPstI-EcoRIの
大きい方の断片(EcoRI部位はクレノウで平滑末端にし
た)とをT4DNAリガーゼで連結し、インターロイキン−
2構造遺伝子のおよそ50塩基対下流の非構造遺伝子の
後にBamHI切断部位の入ったプラスミドを造成した。そ
してこのプラスミドを、HgiA1で消化しIL-2遺伝子を含
むHgiA1断片を得、これをDNAポリメラーゼI(クレノ
ウ)処理で3′側に突出した単鎖部分のヌクレオチドを
削り取り平滑末端にした。そしてさらにこの断片をBamH
Iで切断して約450塩基対の断片を得た。
また、trpプロモーターを搭載したプラスミドとしてpDR
720を使用した。pDR720はpKO-1(Russel,D.R. and Benn
ett,G.N., Gene, 20,231(1982))のSma I 切断部位にtr
pプロモーター,オペレーター断片が組込まれたもので
ある。pDR720をHpaIとBamHIで消化し、大きいHpaI−Bam
HI断片を得、trpプロモーターの1部とAAGGなるSD配列
ならびに蛋白合成開始コドンATGと成熟IL-2ポリペプチ
ドのN末端のアラニンをコードするGCAを含む合成オリ
ゴマーとを第1図に示すように連結しpMI-9を選びだし
た。
一方、pBR322のPvuIIとSalI切断断片の大きい断片と、
合成したtrpAターミネーター配列を持つDNAとを連結さ
せpTrpAを得た。そしてpMI-9 とpTrpAをともにEcoRIとB
amHIで消化しpMI-9 はIL-2遺伝子を含む方の断片、pTr
pAはtrpAターミネータを含む方の断片をそれぞれ調製
し、この2者を連結して、pT9-11を得た。そこでpT9-11
をエシュリヒア・コリ HB101(F-,hsdS20(rB -
mB -),recA13, ara-14, proA2, lacY1, gaLK2,rpsL20
(Smr), xy1-5, m+l-1, supE44,λ-)に導入してpT9-11
/HB101 を得た。
IL-2ポリペプチド顆粒の調製 細胞は、(2%カザミノ酸、0.2%酵母エキス、0.
5%NH4Cl,2%グルコース,0.1%KH2PO4,0.0
5%MgSO4・7H2O,0.005%CaCl2・2H2O,0.8mg/ml
L−ロイシン,0.8mg/mlL−プロリン,8mg/サ
イアミン,100μg/mlアンピリシン,25μg/ml
ストレプトマイシン)の組成の培地300ml中で、アン
モニアでpHを6.2に調節しながら31℃で13時間、
通気培養した。途中、660nmのO.D.がおよび5.0に
達した時点で、3−インドールアクリル酸25μg/ml
を加えて、IL-2遺伝子を発現させた。
その後、細胞を集め、湿重量0.02g/mlになるよう
に、50mMのEDTAを加えて20mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)にけん濁し、1mg/mlとなるようにリゾチーム
(生化学工業製、卵白、比活性>50,000U/mg)を加え、
10℃に30分保った。次いで、このうち20mlを4
℃,50W,10分間超音波処理して(大岳製作所Soni
cator使用)細胞を破砕し、12,000×g,5分間
遠心分離して、IL-2ポリペプチドの顆粒を採取した。
活性型IL-2ポリペプチドの回収 得られたIL-2ポリペプチド顆粒を、6Mグアニジン塩
酸塩(Gun・HCl)20mlに溶解して、液体クロマトグラ
フィーによりIL-2ポリペプチド量を測定した。一方、
培養終了後の細胞をリゾチーム処理、超音波による細胞
破砕をせずに直接6M Gun・HClにより可溶化したものを
調製し、液体クロマトグラフィーによりIL-2ポリペプ
チド量を測定した。これらの結果を表1に示す。
得られたIL-2ポリペプチドを含むペレットを、6M塩
酸グアニジンを含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH
8.0,以下Aと略す)に、IL-2濃度0.3mg/ml と
なるように溶解した。その後、0.1Mトリス−塩酸緩
衝液(pH8.0,以下、Bと略す)で、3倍に希釈し、
GSH及びGSSGをそれぞれ、最終濃度10mM及び1mMとなる
ように加えた後、希苛性ソーダを用いて、pHを8に調整
した。室温下、12時間静止した後反応液0.05M酢酸
ナトリウム緩衝液(pH5.0)で平衡化したセファデッ
クスG-25を用いるカラムクロマトグラフィーに供して低
分子を除去した。0.05M酢酸ナトリウム緩衝液(pH
5.0)で平衡化したCM-セファデックスC-25を充填し
たカラムに通液し、IL-2を吸着させた後に、0.5M
酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)で、IL-2を溶出し
た。
得られたIL-2ポリペプチド画分を逆相HPLC(特開昭59
−225195に記載されている方法を使用した)に供し、IL
-2画分を分取した。得られたIL-2ポリペプチドは、細
胞障害性T−リンパ球株を用いる活性検定法では4.8×1
07U/mgの比活性を示した。またペプチドマップ法によ
り、ジスルフィド結合の架橋位置を調べたところ、天然
型IL-2(ProNAS.81 (1984) 6486-6490)と同じくCys-5
8とCys-105間にあることが判った。また、ペレット中に
含まれるIL-2ポリペプチドからの回収率は86%であ
った。
実施例2 実施例1に記した緩衝液Aで可溶化したペレットを緩衝
液Bで希釈する際に、ペレット量に対するA,Bの容量
を変化させることによりIL-2ポリペプチド濃度及び塩
酸グアニジン濃度を表2に示した値になるように調節し
た溶液を作成した。これを、実施例1に記載した方法と
同様にして、GSHとGSSGで処理し、処理液を直接逆相HPL
Cで分析することによって、総IL-2ポリペプチドに対す
る活性型、すなわちCys-58 Cys-105間にジスルフィド結
合を持つIL-2の変換率を求めた。結果を表2に記し
た。
実施例3 実施例1に記載した方法によって得たIL-2ポリペプチ
ドを含むペレットを、緩衝液AにIL-2濃度0.3mg/ml
となるように溶解し、続いて緩衝液Bで3倍に希釈し
た。この溶液に空気をおだやかに通じながら12時間撹
拌した。しかる後に、実施例2に記した方法により、脱
塩,イオン交換クロマトグラフィー,逆相HPLC工程を経
て、IL-2画分を得た。得られたIL-2は4.9×107U/mg
の比活性を示し、また、ジスルフィド結合位置は、Cys-
58-Cys-105間であることが確認された。なおペレット中
に含まれるIL-2ポリペプチドからの回収率は72%で
あった。
実施例4 実施例1に記載した方法によって得られたIL-2ポリペ
プチドを含むペレットを、3M塩酸グアニジン,10mM
GSH,1mM GSSGを含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液(p
H8.0)に懸濁し、室温下、24時間、緩かに撹拌し
た。遠心分離によって不溶性画分を除去した後実施例2
に記した方法によって脱塩,イオン交換クロマトグラフ
ィー,逆相HPLCを行ない、IL-2画分を得た。得られたI
L-2は、4.8×107U/mgの比活性を示し、ジスルフィド
結合をCys-58-105 間に有していた。また、ペレット中
に含まれるIL-2ポリペプチドからの回収率は65%で
あった。
実施例5 実施例1に記載した方法によって得られたIL-2ポリペ
プチドを含むペレットを3M塩酸グアニジンを含む0.
1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)に懸濁し、室温下
空気を通じながら、24時間撹拌した。遠心分離によっ
て不溶性画分を除去した後、実施例2に記した方法によ
り脱塩,イオン交換クロマトグラフィー,逆相HPLCを行
ないIL-2画分を得た。得られたIL-2は、5.0×107U/
mgの比活性を示し、ジスルフィド結合をCys-58-105 間
に有していた。またペレット中に含まれるIL-2ポリペ
プチドからの回収率は、52%であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、インターロイキン2産生微生物の取得経過説
明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターロイキン2ポリペプチドを細胞内
    に顆粒状に蓄積している微生物細胞をリゾチームに接触
    させる第1工程、リゾチームに接触された細胞を超音波
    により破砕する第2工程、破砕物を重力場に置き沈降物
    を採取する第3工程、沈降物を150μg/ml以下の
    インターロイキン2ポリペプチド濃度とし、1.5から
    3Mのグアニジン水溶液中にて弱い酸化条件に置く第4
    工程、及びグアニジン水溶液中に溶解されているインタ
    ーロイキン2ポリペプチドを採取する第5工程よりなる
    インターロイキン2ポリペプチドの回収方法。
JP60099262A 1985-05-10 1985-05-10 インタ−ロイキン2ポリペプチドの回収方法 Expired - Lifetime JPH0640832B2 (ja)

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