JPH0640763A - 高度結晶質品の製造方法 - Google Patents

高度結晶質品の製造方法

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JPH0640763A
JPH0640763A JP4034620A JP3462092A JPH0640763A JP H0640763 A JPH0640763 A JP H0640763A JP 4034620 A JP4034620 A JP 4034620A JP 3462092 A JP3462092 A JP 3462092A JP H0640763 A JPH0640763 A JP H0640763A
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frit
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Robert M Morena
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/16Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on silicates other than clay
    • C04B35/18Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on silicates other than clay rich in aluminium oxide
    • C04B35/19Alkali metal aluminosilicates, e.g. spodumene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0018Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポルサイトが主要結晶相を構成する高度結晶
質品の製造方法において、標準的な製造設備に合った温
度を用いることができる。 【構成】 ポルサイトが主要結晶相を構成する高度結晶
質品の製造方法であって、(a) 略Cs2 O・2SiO2
の化学量論値から略Cs2 O・4SiO2 の化学量論値
の範囲の組成を有するガラス用のバッチを溶融し、(b)
その溶融体をガラスボディに冷却し、(c) 該ガラスボデ
ィをフリットに粉砕し、(d) 適切な量のAl2 3 含有
材料を前記フリットに混合し、(e) その混合物を、約10
00℃以上で、適切な時間焼成する、各工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポルサイトを主要結晶相
として含む高度結晶質品に関する。
【0002】
【従来の技術】高度耐火性セラミック材料は、まさにそ
の性質のため、商業的処理の観点から種々の大変困難な
問題をかかえている。慣例的に、それらの耐火性は、そ
れらの材料を合成しそして有用な形状に加工するため、
極めて高い焼成温度を必要とする。その高温により、そ
れら耐火性の大きい材料から製品を合成しそして造形す
るよう考案された実験室段階でのプロセスは、商業生産
へとスケールアップするにはあまりに不経済であった
り、標準的な製造設備の能力限界を超えた作業条件を必
要としたりする。
【0003】そのような状況は、鉱物ポルサイトであ
る、組成Cs2 O−Al2 3 −4SiO2 (略してC
AS4 )を有するセシウム含有准長石に見ることができ
る。ポルサイトは、1900℃を超える融点を示す知られて
いる限りにおいて最も耐火性の大きいシリケートであ
る。ポルサイトは、大きい耐火性に加えて、高温安定
性、低弾性率、比較的小さい線熱膨張率(すなわち0〜
1000℃において約20〜30×10-7/℃)を示し、従って熱
衝撃を受ける用途に適し、水およびアルカリ溶液による
攻撃に良好な耐性を有する。
【0004】このようにポルサイトをして有用な材料な
らしめている極めて大きい耐火性は、不都合にも、伝統
的なアプローチをもって合成を行なうことを極めて困難
にしている。
【0005】米国特許第3,723,140 号は、ポルサイトが
主要結晶相を構成し、50容量%を超える(通常80容量%
を超える)結晶を有するガラスセラミックボディの調製
を開示している。その先駆体ガラスは、ロジウムるつぼ
中で1850〜2000℃の溶融温度を必要とする。このような
処理条件は、大きなスケールの商業的操業において実行
するのは極めて困難であると考えられる。
【0006】同様に、ポルサイトを構成する個々の成分
酸化物を互いに焼結することによってポルサイトを調製
することは大変困難であることが示され、ここでも極め
て高い焼成温度を必要とする。
【0007】
【発明の目的】上記に鑑みて、本発明の一般的な目的
は、標準的な製造設備に合った温度を用いるポルサイト
の合成方法を提供することである。
【0008】また、より高温が利用できるとしても、本
発明のより特定的な目的は、1650℃以下の温度を用いて
ポルサイトのボディを調製する方法を提供することであ
る。
【0009】
【発明の構成】これらの目的が、“反応セラミング(rea
ctive ceraming)”と称する工程により達成できること
を見い出した。反応セラミング工程の基本は、ガラスフ
リットと反応体粉末との間の現場の反応にある。すなわ
ち、この工程は、下記の概略的な式で表わせる。
【0010】ガラス+反応体→ポルサイト ガラスからのポルサイト結晶の合成は、化学反応と失透
の組合わされた作用(“反応セラミング”のプロセスと
称する)を含む。
【0011】ガラスセラミックプロセスを介しての結晶
化ボディの製造は(概略的にガラス→結晶相と示せ
る)、同様に先駆体ガラスを含むが、本発明のプロセス
は、この先駆体ガラスに加えられる組成上の制限の点で
異なる。ガラスセラミックプロセスにおける重点が、慣
例上、ボディ中に形成される結晶の量を最大にすること
にあるため、出発ガラスは所望の最終結晶質品に近いも
のでなければならない。これとは対照的に、反応セラミ
ングにおける出発ガラスは、このガラスが反応スキーム
における原料の1つに過ぎないので、所望の最終製品と
かけ離れた組成であってもよい。結晶濃度の最大化が反
応セラミングの目標であるが、本発明のプロセスが有す
る大きい組成上の柔軟性により、先駆体ガラス組成を選
択する際に、ガラス溶融温度やガラス形成能等を考慮す
る余地がある。このファクターに照らし合わせて、反応
セラミングプロセスがポルサイトの合成を商業的にみて
経済性を有すべく十分に実用的に達成できるようにし得
るかどうかを判定する調査を行った。この調査に課した
1つの任意の制限は、使用温度が1650℃以下となるよう
にすることであった。この温度は標準的設置の限界を示
していると思われる。
【0012】この調査により、反応セラミング技術は、
1650℃以下の温度で高結晶質ポルサイトボディを製造す
るのに十分使用できることが示された。この方法は、次
のような2つの一般的工程を含む。
【0013】(a) 略Cs2 O・2SiO2 (CS2 )の
化学量論値から略Cs2 O・4SiO2 (CS4 )の化
学量論値の範囲の組成を有するガラスフリットを調製
し、(b) そのガラスフリットを、ポルサイトの化学量論
値に近似した化学量論値を有する最終製品を形成するの
に適した割合でAl2 3 含有材料と反応させる。
【0014】このようなガラスは、1650℃を超えない温
度でCs2 O含有材料およびSiO2 含有材料を適当な
割合で溶融することにより調製できる。[これらのガラ
スは周囲環境中で水和に供されるため、少量のAl2
3 (約1〜5重量%)が、水和に対するこれらガラスの
耐性を大きく改善するために加えられる。これらのガラ
ス中におけるAl2 3 溶解度の実際的限度が約5重量
%なので、ガラス中の未溶解Al2 3 をたとえあって
も極めて低レベルにおさえるために、Al2 3 の添加
は4重量%を超えないことが好ましい。]ガラスは細か
い粉末(フリット)に粉砕される。
【0015】このフリットを、脱水カオリン、含シリカ
ボーキサイトおよびアルミナなどのAl2 3 含有材料
と、1650℃以下の温度(好ましくは1000〜1550℃の範囲
の温度)で反応させる。前記各材料は、細かく分割され
た粉末である。ポルサイト結晶含有ボディは上記のどの
場合からも製造されるが、ポルサイトの収量が最大であ
る点および最終製品の密度が最大である点から、粉末の
アルミナを使用することが好ましい。
【0016】フリットと脱水カオリンの反応から調製さ
れた物品は、残留ガラスまたは他のアモルファス相をほ
とんど有さずかついくらかの多孔度を示した。フリット
およびカオリンの割合は、化学量論的ポルサイトを生成
するよう設定したが、ポルサイトとCs2 O・Al2
3 ・2SiO2 とがX線回折法により結晶質品中に確認
された。おそらく、(Cs2 O・Al2 3 ・2SiO
2 )の相は、ポルサイト固溶相への先駆体であると思わ
れる。[ポルサイト固溶相の不存在は、それがシリカイ
ンリッチメント(silica enrichment)をまねくものだと
すれば、上記反応の質量バランス(mass balance)を保
つものである。] フリットと含シリカボーキサイトとの反応から調製され
た物品はポルサイトを含んでいたが、多くの残留ガラス
の存在をも示した。
【0017】最も好ましいプロセスは、フリットとアル
ミナとの反応を含む。フリットとアルミナとの間の反応
は表面媒介(surface-mediated)(すなわち、材料の粒度
が反応の動力学上での役割をになう)されるので、フリ
ットの平均粒度は約30ミクロン化であり、約2〜20ミク
ロンの範囲にあることが好ましい。アルミナの平均粒度
はより小さい(10ミクロン未満)ことが好ましい。ポル
サイト結晶化の量を最大にするためには、アルミナの平
均粒度は約2ミクロン未満とする。実験室段階での調査
により、アルミナの粒度を上げるとポルサイト結晶の収
量が減ると共に残留ガラスなどの未結合反応体の量がそ
れに応じて増加することが示された。
【0018】フリットと粉末化Al2 3 含有材料との
間の反応は有効焼成温度範囲中のより低い温度において
比較的ゆっくりと進み、温度が1000℃を超えるとその反
応速度はかなり大きくなるので、1100℃以上の温度がこ
のプロセスの商業的活用にとってより実用的であると考
えられる。
【0019】先駆体ガラスがCS2 の化学量論値に近似
して設定される場合、その組成は、酸化物基準の重量%
で表わして、65〜75%のCs2 O、25〜35%のSi
2 、そして任意に1〜5%のAl2 3 から実質的に
成る。後者は、ガラスの水和耐性を改良するために加え
られる。そのようなガラスから調製されるフリットは、
粉末化Al2 3 含有材料と十分に混合される。この
時、前記Al2 3 含有材料の量は、ポルサイトの化学
量論値に近似した反応生成物を生じるように設定され
る。例えば、粉末化アルミナがAl2 3 含有材料を構
成する場合、通常それは、約10〜35重量%の量で存在す
る。
【0020】先駆体ガラスがCS4 の化学量論値に近似
するよう設定される場合、その組成は、酸化物基準の重
量%で表わして、50〜60%のCs2 O、40〜50%のSi
2、そして任意に1〜5%のAl2 3 から実質的に
成る。Al2 3 は、ガラスの水和耐性を改良するため
に加えられる。そのようなガラスから調製されたフリッ
トは、粉末化Al2 3 含有材料と十分に混合される。
ここで、前記Al2 3 含有材料の量は、ポルサイトの
化学量論値に近似した反応生成物を生じるように設定さ
れる。粉末化アルミナがAl2 3 含有材料を構成する
場合、それは、約10〜35重量%の量で存在する。
【0021】実質的にポルサイト結晶から成るボディ
は、ゾル−ゲル反応から合成することもできる。すなわ
ち、Al2 3 のソースを与えるアルミナ含有ゾルが調
製できる。CS4 の略化学量論値からCS2 の略化学量
論値の範囲の組成を有するガラスフリットがゾルに混合
できる。フリットとゾルの反応後、得られたゲルを乾燥
し、次に粉末化Al2 3 含有材料を使用した場合と同
じようにして焼成する。
【0022】現状では、本発明の方法の最も好ましい実
施態様では、フリットと反応させるのに粉末化アルミナ
を使用する。
【0023】上記説明において、先駆体ガラスは実質的
にCs2 O,SiO2 、そして任意にAl2 3 のみか
ら成るものであったが、アルカリ土類金属酸化物、清澄
剤、SnO2 ,ZrO2 等の補助剤および稀釈剤をガラ
ス組成に少量加えることもできることは理解されよう。
ここで少量とは、低溶融ガラス質相を形成しない、低温
結晶相の生成を生じさせない、そしてその他最終製品の
特性全体に悪影響を与えない量である。
【0024】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。
【0025】下記の表において、ガラスAはCS2 の化
学量論値に近似した組成に4%のAl2 3 を加えた組
成を有し、ガラスBは、Cs2 OとSiO2 の910 ℃共
有混合物の化学量論値に近似し、3%のAl2 3 を含
む組成を有し、ガラスCは、CS4 の化学量論値に近似
し、4%のAl2 3 を含む組成を有する。各組成は酸
化物基準の重量%で表わしてある。ガラスのバッチ成分
は、SiO2 とAl23 とCs2 CO3 からなり、C
2 CO3 はCs2 Oのソースを与えるものである。
【0026】均質溶融物を得る助けとするため、これら
バッチ成分を互いにボールミル混練し、プラチナるつぼ
に充填は、このるつぼを約1650℃で運転中の炉に入れ
た。16時間後、十分に流動的となった溶融物を水冷スチ
ールロールを通して流し、ガラスの薄いリボン/フレー
クを形成し、その後それを乾燥ボールミル粉砕して約8
〜10ミクロンの平均粒度を有する粉子とした。
【0027】
【表1】 ガラスA ガラ スB ガラスC Cs2 O 67.2 57.6 52.8 SiO2 28.8 39.4 43.2 Al2 3 4.0 3.0 4.0実施例1 ガラスAのフリットを600 ℃で数時間焼成して粉子の表
面から吸着水を除いた後、そのフリットを約1.5 ミクロ
ンの平均粒度を有する粉末化脱水カオリンと十分に混合
した。この時、フリットはこの混合物の約60重量%であ
った。約5重量%の有機バインダープレス助剤(pressin
g aid)をそれに混合し、得られた混合物を室温でプレス
して、約0.5 ″(約1.27cm)の直径と約1″(約2.54c
m)の高さを有する円形ペレットとした。
【0028】得られたペレットを電気炉に入れ、温度を
約300 ℃/時の速度で1250℃あるいは1550℃まで上げ
た。前記各温度において2時間放置した後、炉を約300
℃/時の速度で冷却した。X線回折法により、全ての焼
成ペレット中にアモルファス相はほとんど検出されなか
った。フリットとカオリンの量は化学量論的ポルサイト
を生成すべく設定されたのだが、ポルサイトとCs2
・Al2 3 ・2SiO2 の両方がほぼ同量で形成され
ていた。CS4 とCS2 の割合は、焼成温度によってほ
とんど影響されないようであった。
【0029】実施例2 実施例1と同様にしてガラスBのフリットを焼成した
後、それを約10ミクロンの平均粒度を有する粉末化含シ
リカボーキサイトと十分に混合した。この時フリットは
混合物の約80重量%を構成するものであった。得られた
混合物を円形ペレットにプレスし、実施例1のようにし
て1250℃か1550℃で焼成した。
【0030】X線回折法により、実施例1の場合より多
量の残留ガラスがペレット中に検出された。ボーキサイ
トが比較的粗い粒度であるために、フリットとボーキサ
イトとの間の反応性が低下したのが原因であると考えら
れる。主要結晶相はポルサイトであるが、かなりの量の
Cs2 O・Al2 3 ・2SiO2 も見られた。実施例
1の場合と同様に、CS4 とCS2 の割合は焼成温度に
よって大きく影響されないようであった。
【0031】実施例3 26重量部のゾルにつき1重量部のAl2 3 を含むゾル
を公知の方法に従って、アルミニウムイソプロポキシド
(aluminum isopropoxide)をエタノール/硝酸溶液にゆ
っくりと加えることにより調製した。ガラスCのフリッ
トを実施例1および2と同様にして焼成した後、それを
ゆっくりと上記ゾルに加えた。この時、ゾルを約100 ℃
でかくはんしていた。フリットのゾルへの添加は、0.22
重量部のゾルに対して1重量部のフリットとした。数分
後、混合物はゲル化し、それを200 〜250 ℃において空
気雰囲気で運転される乾燥機に入れて残留溶剤をゆっく
りと揮発させた。乾燥機中で数時間、経過させた後、混
合物を600 ℃で運転される炉に移して有機材料の全ての
痕跡を除去した。85重量%のフリットと15重量%の(ゾ
ルからの)Al2 3 にほぼ相当する得られた乾燥混合
物を200 メッシュスクリーン(74ミクロン)を通すこと
によって粒状化した。実施例1および2と同様にして、
得られた乾燥粉末をプレスしてペレットを得、1550℃で
2時間焼成した。
【0032】X線回折法により、アモルファス相の痕跡
は検出されなかったポルサイトが実質的に存在する唯一
の結晶相を構成した。得られた生成物はいくらかの多孔
度を示した。
【0033】実施例4 ガラスCのフリットを600 ℃で数時間焼成して粉子の表
面から吸着水を除去した後、そのフリットを2つのブラ
ンドの粉末化Al2 3 (すなわちAlcaoから販売
されるA−1000およびA−3000)と十分に混合した。A
−1000Al2 3 の平均粒度は約0.5 ミクロンであって
約8.9m2 /g の表面積を与えるものであり、A−3000A
2 3 の平均粒度は約2.9 ミクロンであって約2.8m2
/g の表面積を与えるものであった。Al2 3 は混合
物の約15重量%を構成し、この量はポルサイトの化学量
論値に近似した生成物を得るよう設定された。約5重量
%の有機バインダー/プレス助剤を各混合物に加え、そ
れを室温でプレスして実施例1〜3と同様の略寸法を有
するペレットとした。
【0034】それらのペレットを電気炉に入れ、その温
度を約300 ℃/時の速度で1250℃か1550℃に上げた。約
2時間その温度で放置した後、炉を約300 ℃/時の速度
で冷却した。
【0035】A−1000Al2 3 を含むペレットのX線
回折法では、ごく少量ではあるが残留ガラスの存在が見
つかり、ごく少量の未反応α−Al2 3 を除いて、結
晶化がポルサイトとして確認された。このように、焼成
ペレットは実質的に相純粋ポルサイト(phase-pure poll
ucite)であった。しかしながら、これらのペレットはい
くらかの多孔度を示し、天然ポルサイトの理論的密度の
85%と測定された。
【0036】A−3000Al2 3 を含むペレットのX線
回折法では、A−1000Al2 3 を含むペレットの場合
より多くの量の未反応α−Al2 3 粒子およびガラス
が示された。ポルサイト結晶化のレベルはA−1000Al
2 3 を含むペレットの場合より小さかった。一方、多
孔度は事実上認められず、理論上の密度に極めて近い密
度を有していた。
【0037】このような微小構造上の相違は、A−3000
Al2 3 の粒度がより大きく、そのためにフリットと
の反応のための表面積が小さいことに帰因していると考
えられる。Al2 3 粒子がより粗いとフリットの流れ
がよく大きくなってペレット中の多孔度を下げる。
【0038】従って、ポルサイト結晶化のより大きな形
成とより大きな密度とが、A−1000とA−3000のアルミ
ナを組合わせることにより達成できる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポルサイトが主要結晶相を構成する高度
    結晶質品の製造方法であって、 (a) 略Cs2 O・2SiO2 の化学量論値から略Cs2
    O・4SiO2 の化学量論値の範囲の組成を有するガラ
    ス用のバッチを溶融し、 (b) その溶融体をガラスボディに冷却し、 (c) 該ガラスボディをフリットに粉砕し、 (d) ポルサイトの化学量論値に近似した化学量論値を有
    する生成物を形成するのに適した割合でAl2 3 含有
    材料を前記フリットに混合し、 (e) その混合物を、約1000℃以上で、前記フリットが前
    記Al2 3 含有材料と反応してポルサイトを主要結晶
    相として含む高度結晶質品を形成するのに十分な時間、
    焼成する、 各工程から成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ガラスが約1〜5%のAl2 3
    含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記フリットの平均粒度が約30ミクロン
    以下であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記フリットの平均粒度が約2〜20ミク
    ロンの範囲にあることを特徴とする請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記Al2 3 含有材料が粉末の形態で
    あることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記Al2 3 含有材料の平均粒度が約
    10ミクロン以下であることを特徴とする請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記Al2 3 含有材料がアルミナであ
    ることを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記焼成の温度が1650℃以下であること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記焼成の温度が約1100℃〜1550℃の範
    囲であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 略Cs2 O・2SiO2 の化学量論値
    に近似した組成を有する前記ガラスが、酸化物基準の重
    量%で表わして65〜75%のCs2 Oと25〜35%のSiO
    2 から実質的に成ることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ガラスが1〜5%のAl2 3
    含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 略Cs2 O・4SiO2 の化学量論値
    に近似した組成を有する前記ガラスが、酸化物基準の重
    量%で表わして50〜60%のCs2 Oと40〜50%のSiO
    2 から実質的に成ることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ガラスが1〜5%のAl2 3
    含むことを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ガラスが略Cs2 O・2SiO2
    の化学量論値に近似した組成を有し、前記Al2 3
    有材料が、約10〜35重量%の範囲の量で存在するアルミ
    ナであることを特徴とする請求項5記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ガラスが略Cs2 O・4SiO2
    の化学量論値に近似した組成を有し、前記Al2 3
    有材料が、約10〜35重量%の範囲で存在するアルミナで
    あることを特徴とする請求項5記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記Al2 3 含有材料が、異なった
    粒度または表面積の2種類以上のアルミナから成ること
    を特徴とする請求項5記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記Al2 3 含有材料がゾルの形態
    であることを特徴とする請求項1記載の方法。
JP4034620A 1991-03-04 1992-02-21 高度結晶質品の製造方法 Withdrawn JPH0640763A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/664,084 US5094677A (en) 1991-03-04 1991-03-04 Preparation of pollucite ceramics
US664084 1996-06-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0640763A true JPH0640763A (ja) 1994-02-15

Family

ID=24664450

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