JPH0640598A - 無接触保持装置及び無接触搬送装置 - Google Patents

無接触保持装置及び無接触搬送装置

Info

Publication number
JPH0640598A
JPH0640598A JP4019492A JP4019492A JPH0640598A JP H0640598 A JPH0640598 A JP H0640598A JP 4019492 A JP4019492 A JP 4019492A JP 4019492 A JP4019492 A JP 4019492A JP H0640598 A JPH0640598 A JP H0640598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
opening
air
chamber member
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4019492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kitamura
昂 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUTETSUKU KK
Original Assignee
SUTETSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUTETSUKU KK filed Critical SUTETSUKU KK
Priority to JP4019492A priority Critical patent/JPH0640598A/ja
Publication of JPH0640598A publication Critical patent/JPH0640598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性シート状物やパネル状物などの無接触
保持装置と、これらを連続的に、浮上状態で移送するの
に特に適した無接触搬送装置とを開示する。 【構成】被搬送物90の搬送台1は、平板13に開口す
る開口部14aとカップ状凹部とを備え、該カップ状凹
部の内周側面と底面との交差部が弧面をなす多数のチャ
ンバ部材14を有しており、該チャンバ部材の各々は、
前記開口部の中央付近に向けて気体を吹き出す吹出口1
4bと、開口部周縁から前記平面に沿って延長する延長
壁(13)とを有しており、吹出口の夫々は、気体流路
(34)を介して送気源(3)に連通している構成を有
し、チャンバ部材からの気流によるベルヌーイ効果とホ
ーバークラフト様の浮上効果とのバランスによって、被
搬送物は、搬送台上を浮上状態で移送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状物、シート状物な
どを、無接触状態で、保持、搬送する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】この種の装置としては、例えば、特開昭6
3ー267178号公報に開示されているが、これは、
上部が閉ざされ、下部が開口している箱状体の上面に空
気送入口を備え、開口している下部内側端を滑らかな円
孤状に形成して、この曲げ部の先にフランジ状折り返し
部を設け、前記空気送入口より空気を送入することによ
り、被搬送物を非接触状態で懸垂するパッドと、該パッ
ドに空気を送る送風装置とを有し、該パッドをロボット
アームに装着して搬送路に沿って移動自在にすることに
より、ハードディスクやシリコンウェハ、フォトマスク
などの無接触搬送を行うものが知られている。
【0003】これは、パッドの空気送入口から、空気を
吹き出すことにより、エゼクター機構とベンチュリー機
構とにより、パッドの開口部付近に発生する吸引力と、
ホーバークラフトと同様の吹出し空気による反力とによ
って、パネル状の被搬送物を非接触状態でパッドの下側
に保持し、一側から他側へとパッド(保持装置)を移動す
ることにより、パネル状物を非接触で搬送するものであ
る。
【0004】このような従来装置は、一般に、吸引力に
比して、多量の風量と高い圧力を必要とし、そのため、
騒音の発生が著しく、また、クリーンルーム等における
使用にあたっては、室内に乱流を発生させたり、又、塵
埃発生の要因となるなど、不都合が多い。また、これら
の装置の適用範囲としては、板状物を1枚ずつ、取り上
げて移送するものに限られており、可撓性の大きい印刷
紙やプラスチックシート、大判のパネル状物などを、連
続的に搬送するには、能率的でなく、保持装置が大型化
し、したがって、又、保持装置の移動手段も大型化して
しまう欠点があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、吸引力に比べて、供給すべき
気体エネルギー量の少ない、板状物の無接触保持装置
と、印刷紙やプラスチックフィルムなどのような可撓性
の大きいシート状物、或は、ガラス板、半導体製造にお
けるシリコンウェハなどの如き、パネル状物などの連続
的な移送に特に適した無接触搬送装置とを開示すること
を目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明の第1の要旨は、カップ状凹部と
該凹部の円形開口部周縁から開口部平面に沿って延設さ
れた延長壁とを備えたチャンバ部材と、このチャンバ部
材の開口部に臨んで位置する板状の保持対象物とチャン
バ部材とによって囲まれる気体室と、該チャンバ部材の
底部中心から前記気体室に気体を噴出すべき気体吹出口
とを備え、前記気体室に生成する正圧と負圧の均衡によ
り保持対象物を前記チャンバ部材に対して無接触で保持
する保持装置において、前記チャンバ部材の内周側面と
底面との交差部が、弧面をなしていることを特徴とする
無接触保持装置にある。
【0007】本発明の第2の要旨は、上記における無接
触保持装置において、チャンバ部材が、延長壁をなす平
板と、該延長壁に列設された複数のカップ状凹部と、該
凹部の夫々に設けた気体吹出口を前記延長壁の裏面とカ
ップ状凹部の裏面と共に気密に囲む気体分配室と、該気
体分配室に設けられた気体導入口とから構成されている
ことにある。
【0008】本発明の第3の要旨は、被搬送物の搬送域
に沿って、該搬送域に対面する平面に開口する開口部を
備えた多数のチャンバ部材を列設し、該チャンバ部材の
各々には、前記開口部の中央付近に向けて気体を吹き出
す気体吹出口と、前記開口部周縁から前記平面に沿って
延長する延長壁とが設けられており、この気体吹出口の
夫々は、気体流路を介して送気源に連通していることを
特徴とする浮上式無接触搬送装置にある。更には、上記
搬送装置におけるチャンバ部材の一部、若しくは、すべ
ての延長壁に、その搬送方向側に、チャンバ開口部周縁
から搬送方向に1以上の導気溝が形成されている搬送装
置も本発明の要旨に含まれる。以下、実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0009】
【実施例1】図1〜3は、本発明に係る無接触保持装置
の一例を示すもので、カップ状凹部100と、この凹部
100の開口部周縁102から、開口部101のなす平
面と同一平面をなすように、該周縁102から延設され
た延長壁103と、カップ状凹部100の底部104の
中心部に、円形の開口部101の中心105の方向にむ
けて、空気を噴出する空気吹出口106とを有するチャ
ンバ部材が、底部に空気導入口をなすダクト取付縁11
1を備えた箱体から成る空気分配室110の上面に開口
する複数(図では4個)の取付穴112を気密に閉塞す
る状態で取り付けられて成るものである。
【0010】上記保持装置において、チャンバ部材の内
周側面と底面104との交差部に形成される弧面107
の半径rは、チャンバ部材の円形開口部の半径Rの0.
3倍以上で、且つ、開口部平面から底部中心までの長さ
dを越えない範囲であることが、望ましい。従来のカッ
プ状凹部の形状は、図2において、一点鎖線で示すよう
に、ほぼ円筒形に近い形状を有していた。本願発明者
は、この一点鎖線で囲まれる交差部109において、空
気吹出口106からの噴出気流が、渦流を生じて、中央
の高速気流部に対して、低速の壁を形成し、実質的に、
チャンバ部材の開口面積を狭める役割をなしているもの
と考え、この交差部を弧面によって構成することによ
り、より少ない風量で、同等の吸引力を発現することに
成功したものである。
【0011】この弧面の半径rが、開口部半径Rの0.
3倍以下では、エネルギー効率の向上効果(一定風量に
おける吸引力増大効果)は、実用上無視することがで
き、又、それが、カップ状凹部の深さd以上に大きくし
ても、吸引力(保持力)は、平衡状態となって、頭打ち
状態となる。又、チャンバ部材の開口部から延設される
延長壁103の、開口部中心105から放射方向に向か
う長さLも、吸引力に深く関与しており、本発明者が得
た、半径Rと前記Lとの比と吸引力との関係を示すグラ
フ(図4参照)から明らかなように、これは、チャンバ
部材開口部の半径の1〜2倍であることが好ましい。
【0012】
【作用】このような構成から成る上記実施例に係る装置
は、ブロワーから供給される空気が、ダクトを介して空
気分配室110に入り、ここから各チャンバ部材の空気
吹出口に分配され、チャンバ部材の開口部に臨んで位置
する液晶パネル等の板状物200に向かって吹き出す。
このとき、板状物200とチャンバ部材とが囲む空気室
の空気圧は、板状物をチャンバ部材から遠ざけるように
働く力と、板状物とチャンバ部材との為す隙間から高速
で排出する空気流によって生じる負圧による吸引力との
両方の力を発生し、このバランスによって、板状物は、
本願保持装置から、僅かの間隙を保って、無接触で保持
される。図3では、板状物200は、保持装置の上面に
保持された例を示したが、逆に保持装置を下向きにし
て、下面に保持しても、上記の作用は変わりはない。上
記保持装置を、適宜な移動手段に取り付ければ、無接触
で、板状物の移送が行える。
【0013】
【実施例2】図5は、無接触で保持すべきパネル状物
を、狭い取り出し口から、取り出すのに便利な無接触保
持装置の実施例で、取り出し口の間隔とパネル状物の厚
さとを考慮して定めた偏平箱状の空気分配室120の上
面122にカップ状凹部123、123、…が、形成さ
れており、該凹部の中央に、空気吹出口124、12
4、…が穿設されている。カップ状凹部123の開口周
縁から一体的に連続する上面122は、チャンバ部材の
延長壁として作用する。121は、空気分配室120の
側面に設けられた空気導入口である。
【0014】実施例2の装置は、薄型にして、しかも、
十分な保持力を持つ必要性から、深さに比較して、開口
面積の大きいカップ状凹部123が必要数だけ設けられ
ており、そのため、保持対称物とチャンバ部材との間の
気流が、近隣のチャンバ部材どうし相互に干渉しあっ
て、吸引力を減殺してしまう恐れがある。これを防止す
るために、チャンバ部材間を仕切る状態で、空気分配室
120の上面122に、排気溝125、…が形成されて
いる。カップ状凹部の列設方向と直角に、空気分配室上
面を横断して設けた、この排気溝によって、チャンバ部
材相互間の気流の干渉が緩和され、吸引力を高める。
【0015】
【実施例3】図7〜9は、本発明にかかる搬送装置の実
施例を示すもので、本願搬送装置は、搬送台1と、搬送
台を支持する脚部2及び搬送台への空気圧送部3とから
成る。搬送台1は、被搬送物90の幅より、若干幅広の
間隔で、ほぼ平行を保って並設された一対の板体から成
る案内枠10、11間に、少なくとも、風圧等によって
は、変位が生じない一定以上の剛性を備えた金属、プラ
スチック等の平板13が保持されており、この平板13
には、該平板表面に円形開口部14aを有するカップ状
凹部を備えた、多数のチャンバ部材14、14、…が設
けられている。平板13の水平上面が、チャンバ部材の
延長壁となる。チャンバ部材そのものの構成及び作用
は、前記実施例1の場合と同様である。
【0016】案内手段10,11は、搬送方向と直角の
方向に移動可能で、その間隔を調節できる。15は、横
桟で、この上に、平板13が固定されている。チャンバ
部材14の底部中央には、開口部14aの中心付近に向
けて、空気を吹き出す小径の空気吹出口14b、14b、
…が、開口している。この吹出口14b、14b、…に
は、空気ホース31、31、…の一端が連結している。
これらの空気ホース31、31、…の夫々には、空気圧
送部3を構成する分岐管32、32、…、流路開閉器3
3、33、…、蓄圧配気タンク34、…を辿って、送気
源としてのブロワ30に連通している。35、36は、
ブロワ30の吸入管及び吐出管に、夫々、取り付けたエ
アフィルタ、37、37、…はダクトである。
【0017】チャンバ部材14の開口部14aの周縁の
周囲には、水平方向に一定以上の平坦部が確保されるこ
とにより、延長壁を形成しており、この延長壁の搬送方
向側が、一定幅だけ、ごく浅く削られることにより、導
気溝13a、13a、…が設けられている。導気溝13
aは、図示した例のほか、開口部周縁から搬送方向に設
けられた複数の溝で構成してもよい。導気溝は、すべて
のチャンバ部材に設ける必要は必ずしもなく、図7の実
施例のように、後述する所定の配気単位毎に、交互に配
設してもよい。また、搬送速度に応じて、適宜、間引い
た状態で点在させたものでもよい。流路開閉器33は、
例えば、搬送物の搬送ピッチが、ランダムな場合に、上
流に設けた配気単位に属するチャンバ部材の上方に設置
した被搬送物検出センサ(例えば近接スイッチ)16、
16、…の検出信号に基づいて、隣接する送気単位に属
するチャンバ部材に、当該流路開閉器33を、被搬送物
が通過するのに十分な一定時間だけ動作させて、空気を
節約するように設定してもよい。
【0018】チャンバ14、……は、搬送域上流から下
流に向かって、適当な数毎に、配気単位をなして、異な
る分配管32,32,……に連通しており、夫々の分配
管32,32,……は、流路開閉器33としてのダンパ
を介して蓄圧配気タンク34に接続している。
【0019】20は、被搬送物の左右周縁を駆動するこ
とのできる第二案内手段で、搬送域を挾んで一対あて設
けられている。これは、前記第一案内手段10,11の
延長上に列設された垂直軸を有する駆動ロ−ラガイド2
2,22,……と、脚部2上に固定されたモ−タ21
と、該モ−タの出力プ−リ23及び各駆動ロ−ラガイド
22,22,……と一体回転する従動プ−リ24,2
4,……との間に巻回されたベルト25とから成る。2
6,26,……はテンションプ−リである。
【0020】28は、垂直軸の回りに自由回転可能なロ
−ラガイドで、これを案内手段20に隣接して、案内手
段20と同様に、搬送域を挾んで多数列設することによ
り、第三案内手段を構成している。
【0021】
【作用】このような構成から成る本願無接触搬送装置
は、開口部のなす平面が、被搬送物の搬送方向に向かっ
て、水平方向に対して若干傾斜して下り勾配をなすよう
に設けられている。今、この搬送台1上に、被搬送物9
0が載せられて、上面から、チャンバ部材14の開口部
に近づくにつれて、ブロワ30から、各チャンバ部材1
4に供給される空気は、吹出口から、被搬送物にあたっ
て、横方向に拡散される。すると、チャンバ部材14と
被搬送物とによって囲まれた空間から成る空気室中に
は、ベルヌーイ効果に基く負圧が発生し、被搬送物90
を吸引する力が生じる。
【0022】このベルヌーイ効果の発生に伴う負圧領域
を、十分に確保するには、開口部14aの周縁から横方
向に延長する一定幅以上の延長壁が必要である。実施例
3では、搬送方向に連続する平板13が搬送方向と直角
の方向にも、開口部14aの周縁から、一定幅の平面部
が延長壁13bとして残るように、平板13の幅が定め
られている。被搬送物が上方から更に開口部に接近する
と、横方向への空気の拡散流が次第に妨げられるように
なるので、チャンバ部材内の圧力は上昇して、浮力を与
えるようになる。かくして、被搬送物の重量及び吸引力
と浮力とが釣り合った位置で、被搬送物は空中におい
て、無接触状態で保持される。
【0023】一方、チャンバ部材14の延長壁面には、
その搬送方向に導気溝13aが設けられているので、被
搬送物90は、チャンバ部材14から導気溝13aに向
けた方向に駆動される。これは、チャンバ部材14内の
導気溝13aの側の、他の側より大きい空気の拡散が、
チャンバ部材14内に圧力の不平衡を生じさせ、その結
果として生ずるチャンバ部材14から導気溝13aに向
かって高速に移動する空気流と、被搬送物90との摩擦
によって生ずるものと思われる。更に、前記したよう
に、搬送台1は、搬送方向に傾いているので、被搬送物
は、これに作用する重力の横方向の分力も受けて、空中
に浮上しつつ滑らかに移送される。そして被搬送物下面
の軌跡は、チャンバ部材に対して、若干の間隔をおいた
平面状と成る。この際、チャンバ部材への空気流の供給
は、センサ16の検出信号に基づき、ダンパと空気流の
分配管32,……によって規制される。被搬送物の供給
が非連続的な場合には、配気単位毎に搬送方向に向かっ
て空気供給が交替して行くように作動することは、前述
の通りである。
【0024】第二案内手段は、必要に応じて駆動ロ−ラ
ガイドの回転速度を加減速することによって、被搬送物
の搬送速度を制御することができる。又、搬送台1がカ
−ブして設けられている部分には、左右の回転速度を変
えて使用することにより、被搬送物の方向変換が円滑に
なる。又、第三案内手段は、第一案内手段に比して被搬
送物との接触抵抗が少なくて駆動力の損失が少ない。上
記実施例3においては、第一、第二、第三案内手段を併
用した例を示したが、勿論、この中の一種又は二種のみ
でもよいことは言うまでもない。
【0025】
【実施例4】図10〜11は、本発明に係る無接触搬送
装置の他の実施例の要部を示すものである。尚、実施例
3と同一の部材には同一の番号を付して説明する。実施
例3と同様の脚部によって支持された搬送台40は、案
内手段10、11と、これを所定の間隔に固定する横桟
15、15、…上に、上面に開口部42、42、…を有
する、チャンバ部材41、41、…が、前記開口部4
2、42、…が一平面上に含まれる状態で固設されてい
る。各チャンバ部材41、41、…の開口部42の周縁
から、前記開口部42、42、…がなす平面に沿って延
長するフランジ状の延長壁43が延設されている。
【0026】チャンバ部材41の底部中央に空気吹出口
41a、41a、…が開口しており、この吹出口が、空気
流路としての、空気ホース等を介してブロワに接続して
いる構造は、実施例3と同様である。このようなチャン
バ部材開口部のなす平面上方に、被搬送物90の搬送方
向に向けて、搬送域に空気を噴射する、噴気ノズルとし
ての空気噴射ノズル45が、一側の案内枠11に沿っ
て、適当な間隔をおいて設けられている。空気噴射ノズ
ル45の噴射角度は、搬送面に対して、平行に近い状態
で、設けられている。46は空気噴射ノズル45に接続
する送気配管である。
【0027】
【作用】実施例3では、被搬送物の駆動は、導気溝13
a,搬送台の傾斜及び、駆動ロ−ラガイドにより、行っ
たが、第二実施例においては、被搬送物は空気噴射ノズ
ル45からの空気の噴射力を受けて駆動される。勿論、
前記各駆動手段の一以上と併用しても何等差支えない
し、更に、被搬送物の送り出し時に、エアシリンダ等に
より送り操作を加えてもよい。チャンバ部材41、…
は、略漏斗状の器の上縁にフランジ状の延長壁を設けた
ものを単位として、これを開口部が平面をなすように必
要数だけ配設した構成が、第一実施例のものと異なるの
みで、その他の構成及び機能は全く両者同じである。
【0028】
【実施例5】図12は、本発明に係る搬送装置の更に他
の実施例で、前記実施例3,4との相違は、チャンバ部
材の構成部品の相違にある。搬送台1は、搬送物90の
幅より、若干幅広の間隔で、ほぼ平行を保って並設され
た一対の板体から成る案内枠10,11間に、少なくと
も風圧等によっては、変位が生じない一定以上の剛性を
備えた金属平板50が保持されており、この平板50に
は、該平板表面に円形開口部14aを有するカップ状凹
部をプレス成形することにより、多数のチャンバ部材1
4,14,……が設けられている。
【0029】15は、案内枠10、11を、所定の幅に
固定する横桟で、該横桟15上に平板50をコ字状に折
り曲げて形成した取付部53を固定している。チャンバ
部材14の底部中央には、開口部14aの中心付近に向
けて、空気を吹き出す小径の空気吹出口14b,14
b、……が、開口して、この吹出口14b、14b、…
…には、空気ホ−ス31、31、……の一端が連結する
構造、及び、更にこれに接続する空気圧送部の構成は、
前記実施例3,4と全く同様である。このような構成に
よりチャンバ部材等がプレス成形により1工程で形成で
きる。
【0030】図13は、本願チャンバ部材を複数用いる
ときに好都合なユニット部材の一例で、箱状の空気分配
室130の上面131に、所定数のカップ状凹部13
2、…を空気分配室の長手方向に沿って列設し、分配室
130の下面に、空気導入口を為す、ダクト接続部13
4を設けて成るものである。135は、空気吹出口であ
る。これは、そのまま、無接触保持装置として用いるこ
ともでき、更に、これを、搬送装置に用いれば、給気ダ
クトの数を大幅に節約することができる。
【0031】
【効果】本願発明に係る無接触保持装置は、チャンバ部
材を構成するカップ状凹部の形を、その内周側面と底面
との交差部を弧面を為すように形成することにより、従
来のチャンバ部材と比べて、吸引力に対する所要エネル
ギーが少なくてすみ、しかも、安定した保持効果が得ら
れ、騒音の減少、クリーンルーム対応特性の向上、及
び、省エネルギー効果等が期待できるものである。 ま
た、このチャンバ部材を用いて得られる搬送装置は、半
導体ウエ−ハ−等のパネル状のもの、或いは、フィル
ム、紙などのように可撓性を有するものなどを、完全に
無接触状態で、能率よく、連続的に搬送することができ
る。
【0032】又、送気源としては、ブロワ、圧縮空気な
どの他、必要に応じて、窒素ガスなどを用いてもよく、
更に、搬送台をトンネルで覆って、空気を遮断した状態
で、不活性ガス中を搬送することもでき、様々な用途
に、容易に対応することができる。又、搬送台の上方を
覆うように排気ダクトを設けてチャンバ部材からの空気
を回収すればクリ−ンル−ム内の清浄度を低下させるお
それも少ない。供給空気として、加熱乾燥空気を用いれ
ば、印刷済の紙を搬送途中でインキを乾かして排紙する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持装置の実施例を示す平面方向から
見た説明図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】図1のC−C断面図である。
【図4】本願チャンバ部材の延長壁の吸引力に及ぼす効
果を示すグラフである。
【図5】本願保持装置の他の実施例を示す平面方向から
見た説明図である。
【図6】図5の保持装置の側面図である。
【図7】本発明に係る搬送装置の実施例を平面方向から
見た説明図である。
【図8】図7の実施例を側面方向から見た説明図であ
る。
【図9】図7の実施例を、正面から見た説明図である。
【図10】本発明に係る搬送装置の他の実施例の要部を
平面方向から見た説明図である。
【図11】図10のAーA断面から見た説明図である。
【図12】本発明に係る搬送装置の更に他の実施例の要
部の断面を示す説明図である。
【図13】複数のチャンバ部材をユニット化した例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 搬送台 2 脚部 3 空気圧送部 10,11 第一案内手段 13a 導気溝 14,41,53 チャンバ部材 14a 開口部 14b, 吹出口 30 ブロワ 32 分配管 33 流路開閉器 34 蓄圧配気タンク 45 空気噴射ノズル 90 被搬送物 100 カップ状凹部 107 弧面 110,120,130 空気分配室 134 ダクト取付部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ状凹部と該凹部の円形開口部周縁か
    ら開口部平面に沿って延設された延長壁とを備えたチャ
    ンバ部材と、該チャンバ部材の前記開口部に臨んで位置
    する板状の保持対象物と前記チャンバ部材とによって囲
    まれる気体室と、該チャンバ部材の底部中心から前記気
    体室に気体を噴出すべき気体吹出口とを備え、前記気体
    室に形成される正圧と負圧の均衡により保持対象物を前
    記チャンバ部材に対して無接触で保持する保持装置にお
    いて、前記チャンバ部材の内周側面と底面との交差部
    が、弧面をなしていることを特徴とする無接触保持装
    置。
  2. 【請求項2】チャンバ部材の内周側面と底面との交差部
    に形成されている弧面の半径は、チャンバ部材の円形開
    口部の半径の0.3倍以上で、且つ、開口部平面から底
    部中心までの長さを越えない範囲である請求項1に記載
    の無接触保持装置。
  3. 【請求項3】チャンバ部材の開口部から延設される延長
    壁の放射方向の長さが、チャンバ部材開口部の半径の1
    〜2倍である請求項1又は2に記載の無接触保持装置。
  4. 【請求項4】チャンバ部材が、延長壁をなす平板と、該
    延長壁に列設された複数のカップ状凹部と、該凹部の夫
    々に設けた気体吹出口を前記延長壁の裏面とカップ状凹
    部の裏面と共に気密に囲む気体分配室と、該気体分配室
    に設けられた気体導入口とから構成されている請求項1
    〜3項のいずれかに記載の無接触保持装置。
  5. 【請求項5】 延長壁上に、カップ状凹部のなす列の伸
    長方向と直角に排気溝が、該列を横切って設けられてい
    る請求項4に記載の無接触保持装置。
  6. 【請求項6】被搬送物の搬送域に沿って、該搬送域に対
    面する平面に開口する開口部を備えた多数のチャンバ部
    材を列設し、該チャンバ部材の各々には、前記開口部の
    中央付近に向けて気体を吹き出す吹出口と、前記開口部
    周縁から前記平面に沿って延長する延長壁とが設けられ
    ており、該吹出口の夫々は、気体流路を介して送気源に
    連通していることを特徴とする無接触搬送装置。
  7. 【請求項7】 一部の、若しくは、すべてのチャンバ部
    材の延長壁上に、搬送方向側にチャンバ部材開口部周縁
    から搬送方向に向かって1以上の導気溝が形成されてい
    る請求項6に記載の無接触搬送装置。
  8. 【請求項8】搬送域に対面する平面に沿って1以上の板
    状体が設けられており、チャンバ部材の開口部が、該板
    状体に開口している請求項6又は7の搬送装置。
  9. 【請求項9】 円形のチャンバ開口部周縁に延長された
    延長壁が、該周縁から、フランジ状に、略同一幅をなし
    て設けられている請求項6又は7の搬送装置。
  10. 【請求項10】 被搬送物が、シート状若しくは平板
    状物であり、該被搬送物の搬送域に沿って、搬送方向に
    気体を噴き出す噴気手段が設けられている請求項6〜9
    のいずれかに記載の搬送装置。
JP4019492A 1991-07-05 1992-01-29 無接触保持装置及び無接触搬送装置 Pending JPH0640598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4019492A JPH0640598A (ja) 1991-07-05 1992-01-29 無接触保持装置及び無接触搬送装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-192476 1991-07-05
JP19247691 1991-07-05
JP4019492A JPH0640598A (ja) 1991-07-05 1992-01-29 無接触保持装置及び無接触搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0640598A true JPH0640598A (ja) 1994-02-15

Family

ID=26379639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4019492A Pending JPH0640598A (ja) 1991-07-05 1992-01-29 無接触保持装置及び無接触搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0640598A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107770A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Kida Tekkosho:Kk 搬送シートの浮き上がり防止装置
JP2011138948A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Tokyo Institute Of Technology 非接触チャック
JP2013512120A (ja) * 2009-11-25 2013-04-11 オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエー シート処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107770A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Kida Tekkosho:Kk 搬送シートの浮き上がり防止装置
JP2013512120A (ja) * 2009-11-25 2013-04-11 オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエー シート処理装置
JP2011138948A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Tokyo Institute Of Technology 非接触チャック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004345744A (ja) 空気浮上装置および空気浮上式搬送装置
TWI383937B (zh) Sheet material handling device
JP4491340B2 (ja) 搬送装置
KR20100122938A (ko) 평평한 이송 물품을 이송하기 위한 하나 이상의 컨베이어 벨트를 가진 컨베이어 벨트 시스템 및 평평한 이송 물품을 이송하기 위한 방법
JPH048101Y2 (ja)
JP2010036998A (ja) ガラス基板の搬送ユニット、及びガラス基板の搬送装置、並びにガラス基板の搬送方法
JPH0233031A (ja) 磁気案内を備えたエアクッション運搬装置
JP2006176255A (ja) 搬送システム
JPH0640598A (ja) 無接触保持装置及び無接触搬送装置
EP0705212B1 (en) Damperless controlled speed air conveyor and method of conveying articles en masse
TWI483883B (zh) Handling device
JP3718014B2 (ja) 板状物搬送装置及び非接触搬送ライン
JP2004123254A (ja) 大型薄板状材の搬送方法及び装置
JP4171293B2 (ja) 薄板状材の搬送方法及び装置
CN214297745U (zh) 一种光伏晶片的吸附传输带
JP4001033B2 (ja) エア搬送装置
JP3443375B2 (ja) 搬送装置
JP2000318833A (ja) 角形プラスチックボトルの整列搬送装置
JP2012101897A (ja) 搬送装置
JP3933123B2 (ja) エア搬送装置
JPH0276242A (ja) 基板搬送方法およびその装置
TW201350412A (zh) 搬運裝置
JP2001019157A (ja) プラスチックボトルの整列搬送装置
JP3036845B2 (ja) ダンパーレスな一定速度エアコンベア
JP2013116804A (ja) 搬送装置