JPH0640475U - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH0640475U
JPH0640475U JP8071392U JP8071392U JPH0640475U JP H0640475 U JPH0640475 U JP H0640475U JP 8071392 U JP8071392 U JP 8071392U JP 8071392 U JP8071392 U JP 8071392U JP H0640475 U JPH0640475 U JP H0640475U
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JP
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cylindrical member
slide pin
peripheral surface
guide hole
outer peripheral
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JP8071392U
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昌彦 中嶋
直躬 三岡
一浩 浅井
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドピンをガイド穴内に軸方向の摺動可
能に支持し且つ軸方向と直角な方向の弾性的に保持する
場合において、スライドピンとガイド穴との摺動が長期
間に亘って行われなくても、また、繰り返し摺動されて
も、摺動抵抗が増大するのを好適に抑制し得るディスク
ブレーキを提供する。 【構成】 金属製板材から曲成されて周方向において異
なる径を有する第2円筒状部材68が、スライドピン2
6の外周面の周方向一部に当接する状態で、第1円筒状
部材66を介してガイド穴44内に嵌め着けられること
により、スライドピン26が第2円筒状部材68により
摺動可能に支持され且つ第2円筒状部材68および第1
円筒状部材66により弾性的に保持される。間隙80等
にグリスを保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はピンスライド型のディスクブレーキにおけるピンスライド機構の改良 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キャリパおよび支持部材の一方に突設されたスライドピンがそれらキャリパお よび支持部材の他方に設けられたガイド穴内に摺動可能に嵌合されることにより キャリパが支持部材にディスクロータの軸心と平行な方向の浮動可能に支持され る形式のディスクブレーキが従来より提供されている。かかるディスクブレーキ においては、通常、スライドピンとガイド穴との摺動抵抗を低減するためにそれ らスライドピンおよびガイド穴の摺動面にグリスが介在させられているとともに 、車両走行時における振動や制動等に起因して生ずるスライドピンの外周面とガ イド穴の内周面との当り音を抑制するために、ガイド穴の開口側内周面に取り付 けたゴム製ダストブーツの環状の取付部にてスライドピンの外周面を締め付けた り、あるいは、それに加えてスライドピンの先端部側外周面に形成した環状溝内 にゴムブッシュを嵌め着けてそのゴムブッシュをその環状溝の底面とガイド穴の 内周面との間で予圧したりすることにより、スライドピンを軸方向と直角な方向 において弾性的に保持することが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダストブーツの取付部やゴムブッシュがスライドピンの外 周面やガイド穴の内周面に押圧された状態でスライドピンとガイド穴との摺動が 長期間に亘って行われないと、それらダストブーツの取付部やゴムブッシュとス ライドピンの外周面やガイド穴の内周面との間の油膜が殆ど無くなってダストブ ーツの取付部やゴムブッシュがスライドピンの外周面やガイド穴の内周面に比較 的強固に固着し、これにより、スライドピンとガイド穴との摺動抵抗が増大する 等の不具合を生ずるおそれがあった。
【0004】 また、上記従来のディスクブレーキにおいては、スライドピンとガイド穴とが 繰り返し摺動すると、摺動面のグリスがダストブーツの取付部やゴムブッシュに よりその摺動面の長手方向両端部側へ移動させられてしまい、これにより、摺動 面の長手方向中間部における油膜が好適に形成されなくなって摺動抵抗が増大す るという問題があった。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするとこ ろは、スライドピンをガイド穴内に軸方向の摺動可能に支持し且つ軸方向と直角 な方向において弾性的に保持する場合において、スライドピンとガイド穴との摺 動が長期間に亘って行われなくても、また、繰り返し摺動されても、摺動抵抗が 増大するのを好適に抑制し得るディスクブレーキを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、キャリパおよび支持 部材の一方に突設されたスライドピンがそれらキャリパおよび支持部材の他方に 設けられたガイド穴に摺動可能に嵌合されることによりそのキャリパがその支持 部材に浮動可能に支持される形式のディスクブレーキであって、金属製板材から 曲成されて周方向において異なる径を有する筒状を成し、前記スライドピンの外 周面の一部に当接する状態で前記ガイド穴内に嵌め着けられることにより、その スライドピンを軸方向において摺動可能に支持し且つその軸方向と直角な方向に おいて弾性的に保持する筒状弾性保持部材を含むことにある。
【0007】
【作用および考案の効果】
かかる構成のディスクブレーキによれば、金属製板材から曲成されて周方向に おいて異なる径を有する筒状を成す筒状弾性保持部材が、スライドピンの外周面 の周方向一部に当接する状態でガイド穴内に嵌め着けられることにより、その筒 状弾性保持部材にてスライドピンが軸方向において摺動可能に支持され且つ軸方 向と直角な方向において弾性的に保持されるので、従来のようにガイド穴の開口 側内周面に取り着けたダストブーツの取付部やスライドピンの先端部外周面に取 り着けたゴムブッシュにてスライドピンを弾性的に保持しなくても、金属製の筒 状弾性保持部材の弾性力に従って車両走行時におけるスライドピンの外周面とガ イド穴の内周面との当り音を好適に抑制し得る。
【0008】 この場合において、筒状弾性保持部材はその内周面においてスライドピンの外 周面の周方向一部に当接させられることから、筒状弾性保持部材の内周面とスラ イドピンの外周面との間には筒状弾性保持部材の長手方向に延びる所定の隙間が 形成されることとなる。したがって、その隙間内に筒状弾性保持部材の長手方向 に沿ってグリスを好適に保持し得るため、繰り返し摺動が行われた場合において も、摺動面の長手方向略全長に亘って油膜を好適に形成し得てスライドピンの摺 動抵抗の増大を効果的に抑制し得る。また、上記隙間内に筒状弾性保持部材の長 手方向に沿ってグリスを保持し得るとともに、その筒状弾性保持部材は金属製で あることから、スライドピンの摺動が長期間に亘って行われない場合に、従来の ようにダストブーツの取付部やゴムブッシュがスライドピンの外周面やガイド穴 の内周面に固着してスライドピンとガイド穴との摺動抵抗が増大する等の問題を 生ずることが全く解消される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図2は本考案が適用されたディスクブレーキの要部を示す図であって、10は キャリパ、12は支持部材、14はディスクロータである。キャリパ10は、デ ィスクロータ14に向かって開口するシリンダボア13内にピストン15が突出 し可能に嵌合されたシリンダ部16と、シリンダ部16のシリンダボア13開口 側の端部から延びてディスクロータ14の外周部を乗り越える連結部18と、連 結部18の先端からディスクロータ14の内周側へ延びてディスクロータ14を 間にしてシリンダ部16と対向する図示しない爪部と、シリンダ部16のディス クロータ14周方向と対向する両側部に突設された一対のアーム部20,22と を一体に備えている。アーム部20,22には、図1および図2に示すように、 スライドピン24,26がディスクロータ14の軸心と平行な方向であって且つ ディスクロータ14側へ突き出すようにピンボルト28,30によりそれぞれ固 定されている。
【0011】 上記支持部材12は、ディスクロータ14の一面側において図示しない非回転 部材に固定された固定部32と、ディスクロータ14の他面側においてディスク ロータ14の周方向に互いに所定間隔隔てて設けられ、固定部32とディスクロ ータ14を間にして対向する一対の対向部34,36と、ディスクロータ14の 外周側において固定部32と対向部34,36との間にそれぞれ設けられた一対 のガイド部40,42と、両対向部34,36を互いに連結して補強する補強部 38とを一体に備えている。
【0012】 上記ガイド部40,42には、図1に示すように、ディスクロータ14の軸心 と平行な方向に延びる有底のガイド穴44(ガイド部42側のみ図示)がそれぞ れ形成されており、ガイド部40,42のガイド穴44内に後述の第1円筒状部 材66および第2円筒状部材68を介してスライドピン24,26が摺動可能に 嵌合されることによって、キャリパ10がディスクロータ14の軸心と平行な方 向の浮動可能に支持部材12に支持されるようになっている。
【0013】 上記ガイド部40,42のガイド穴44の開口部とスライドピン24,26と の間には、図1および図2に示すように、ゴム等の弾性材料製のダストブーツ4 8,50がそれぞれ装着されている。ダストブーツ48,50は、金属製リング 52の内周面に一体的に固着された環状の第1取付部54、環状の第2取付部5 6、および両取付部54,56間に設けられたジャバラ部58を一体に備えてそ れぞれ構成されており、金属製リング52がガイド部40,42のガイド穴44 の開口側内周面に圧入にて固定されているとともに、第2取付部56がスライド ピン24,26の外周面に所定の締付力を有する状態で嵌め着けられている。
【0014】 上記キャリパ10の内側であって且つピストン15と上記爪部との間には、一 対のパッド62,64がディスクロータ14を挟んだ状態で設けられている。一 方のパッド62は、支持部材12の固定部32においてディスクロータ14の軸 心と平行な方向の移動可能に支持されており、他方のパッド64は、支持部材1 2の対向部34,36間においてディスクロータ14の軸心と平行な方向の移動 可能に支持されている。
【0015】 以上のように構成されたディスクブレーキにおいては、シリンダボア13内に ブレーキ液圧が供給されると、ピストン15が図2において右方向へ突き出され ることにより一方のパッド62がディスクロータ14の一面に押し付けられると ともに、その反力でスライドピン24,26とガイド部40,42のガイド穴4 4内の後述の第2円筒状部材68とが摺動しつつキャリパ10が図2において左 方向へ移動させられることによりキャリパ10の爪部にて他方のパッド64がデ ィスクロータ14の他面に押し付けられ、これにより、両パッド62,64によ りディスクロータ14が挟圧されて制動が行われる。この制動時においては、キ ャリパ10は、スライドピン24,26のガイド穴44内における軸方向と直角 な方向のがたつきに応じてディスクロータ14の回転方向(図2において上下方 向)へ僅かに移動させられることとなる。
【0016】 ここで、本実施例においては、上記ガイド部40,42のガイド穴44は互い に同様に構成されており且つ上記スライドピン24,26も互いに同様に構成さ れているとともに、ガイド部40のガイド穴44の内周面とスライドピン24の 外周面との間およびガイド部42のガイド穴44の内周面とスライドピン26の 外周面との間に後述の第1円筒状部材66および第2円筒状部材68が同様に設 けられるので、以下の構成についての説明は、一方のガイド部42およびスライ ドピン26側について行うこととする。
【0017】 上記ガイド穴44の内周面とスライドピン26の外周面との間には、図1およ び図3に示すように、金属製板材から曲成された第1円筒状部材66と、金属製 板材から曲成され且つ第1円筒状部材66より小径の第2円筒状部材68とが、 第2円筒状部材68が第1円筒状部材66の内側に位置するように互いに組み合 わされた状態で介挿されており、スライドピン26は第2円筒状部材68により 軸方向の摺動可能に支持され且つその第2円筒状部材68および第1円筒状部材 66により弾性的に保持されている。上記第1円筒状部材66および第2円筒状 部材68は、一般鋼にて構成することもできるが、より好適には、通常のばね鋼 やばね用ステンレス鋼にて構成される。本実施例においては、上記第2円筒状部 材68が筒状弾性保持部材に相当する。
【0018】 上記ガイド穴44内における第1円筒状部材66および第2円筒状部材68の 軸心回りの位置は、第1円筒状部材66の周方向両端部間の中心と第2円筒状部 材68の周方向両端部間の中心とを結ぶ直線がディスクロータ14の略径方向に 位置するように決定される一方、第1円筒状部材66の周方向両端部および周方 向中間部はガイド穴44の内周面と所定の押圧力で当接させられており且つ第2 円筒状部材68の周方向両端部および周方向中間部は第1円筒状部材66を介し てガイド穴44の内周面と所定の押圧力で当接させられている。また、第1円筒 状部材66および第2円筒状部材68は、図3に示す装着状態においてそれぞれ 周方向に異なる径を有しており、第1円筒状部材66の上記周方向両端部および 周方向中間部の間に位置する部分とガイド穴44の内周面との間には、ガイド穴 44の軸心と平行な方向へ延びる所定の隙間70が径方向の両側においてそれぞ れ形成されているとともに、第1円筒状部材66の周方向両端部および周方向中 間部の間に位置する部分と第2円筒状部材68の上記周方向両端部および周方向 中間部の間に位置する部分との間にも、ガイド穴44の軸心と平行な方向へ延び る所定の隙間72が径方向の両側においてそれぞれ形成されている。第1円筒状 部材66および第2円筒状部材68の自由状態における形状が、ガイド穴44の 内径寸法およびスライドピン26の径寸法との関連において予めそのように決定 されているのである。これにより、車両走行時の制動や振動によりスライドピン 26がガイド穴44内においてたとえば図3中上下方向(ディスクロータ14の 周方向)に移動させられた場合には、第2円筒状部材68さらには第1円筒状部 材66の弾性変形に従ってスライドピン26の運動エネルギーが吸収されるので 、スライドピン26が両円筒状部材68,66を介してガイド穴44の内周面に 突き当たったときの当り音が好適に抑制される。
【0019】 なお、ガイド穴44の開口側内周面に形成された環状溝74には、図1に示す ように、止め輪76が嵌め着けられており、この止め輪76によって、第1円筒 状部材66および第2円筒状部材68のガイド穴44内からの飛出しが防止され ている一方、ガイド穴44の内周面には、図示はしないが、第1円筒状部材66 の周方向両端部の相対向する端面との係合に基づいて第1円筒状部材66の軸心 回りの回転を阻止するための回止め手段が設けられている。また、第1円筒状部 材66および第2円筒状部材68の周壁には、図1に示すように、径方向に貫通 する多数の穴78(図3においては図示せず)がそれぞれ形成されており、スラ イドピン26の外周面と第2円筒状部材68の内周面との間、第2円筒状部材6 8の外周面と第1円筒状部材66の内周面との間、および第1円筒状部材66の 外周面とガイド穴44の内周面との間には、グリスがそれぞれ介在させられてい る。また、図1および図3において、スライドピン26の外周面とガイド穴44 の内周面との間の環状空間の径方向の寸法、第1円筒状部材66および第2円筒 状部材68の肉厚寸法、および上記隙間70,72は、便宜上、実際よりそれぞ れ大きく描かれている。
【0020】 このように本実施例によれば、金属製板材から曲成された第2円筒状部材68 によりスライドピン24,26が軸方向の摺動可能に支持され且つその第2円筒 状部材68および第1円筒状部材66によりスライドピン24,26が軸方向と 直角な方向において弾性的に保持されるので、従来のように、ダストブーツの前 記第1取付部54に相当する取付部やスライドピンの先端部外周面の環状溝に取 り付けたゴムブッシュ(図1において一点鎖線で示す90)にてスライドピンを 弾性的に保持しなくても、第2円筒状部材68および第1円筒状部材66の弾性 力に従って、車両走行時の制動や振動によるスライドピン24,26の外周面と ガイド部40,42のガイド穴44の内周面との当り音を効果的に抑制すること ができる。
【0021】 また、本実施例によれば、第2円筒状部材68はその内周面においてスライド ピン24,26の外周面の周方向一部に当接させられることから、それら第2円 筒状部材68の内周面とスライドピン24,26の外周面との間には第2円筒状 部材68の長手方向に延びる隙間80(図3参照)が形成されるので、その隙間 80内に第2円筒状部材68の長手方向に沿ってグリスを好適に保持することが できる。さらに、第2筒状部材68の周方向において相対向する両端部間に形成 されて第2円筒状部材68の長手方向の全長に亘って延びる切欠82(図3参照 )内においても第2円筒状部材68の長手方向に沿ってグリスを好適に保持する ことができるとともに、第2円筒状部材68の周壁に形成された多数の穴78に おいてもグリスを好適に保持できる。したがって、キャリパ10の作動によりス ライドピン24,26とガイド穴44内の第2円筒状部材68とが繰り返し摺動 させられた場合においても、摺動面の長手方向略全長に亘って油膜を好適に維持 できて摺動抵抗の増大を効果的に抑制することができる。
【0022】 また、本実施例によれば、上記間隙80、切欠82、および第2円筒状部材6 8の穴78によりスライドピン24,26の軸方向に沿ってグリスを好適に保持 できるとともに、スライドピン24,26の外周面と当接する第2円筒状部材6 8は金属製であることから、スライドピン24,26の摺動が長期間に亘って行 われない場合に、従来のようにダストブーツの取付部やゴムブッシュがスライド ピンの外周面やガイド穴の内周面に固着してスライドピンの摺動抵抗が増大する 等の問題を生ずることが解消される。
【0023】 また、本実施例によれば、第1円筒状部材66および第2円筒状部材68の周 壁に径方向に貫通する多数の穴78がそれぞれ形成されているため、ガイド穴4 4の内周面と第1円筒状部材66の外周面との間の隙間70、第1円筒状部材6 6の内周面と第2円筒状部材68の外周面との間の隙間72、および第1円筒状 部材66の周方向両端部間に形成された切欠84(図3参照)などに存在するグ リスが、上記穴78を通して第2円筒状部材68の内側へ供給され得るため、グ リスによる摺動抵抗低減効果が一層長く得られる利点がある。
【0024】 また、本実施例によれば、上記隙間70,72に存在するグリスにより上記当 り音を一層好適に抑制できる利点がある。
【0025】 次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施 例と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0026】 図4においては、波状の金属製板材から曲成されて周方向において径が周期的 に変化する筒状弾性保持部材86が、スライドピン26の外周面の周方向一部に 当接する状態でガイド穴44内に摺動可能に嵌め着けられることにより、スライ ドピン26が軸方向の摺動可能に支持され且つ軸方向と直角な方向において弾性 的に保持されている。このようにしても、スライドピン26の外周面と筒状弾性 保持部材86の内周面との間にそれらの長手方向に延びる複数(図4においては 4個)の間隙88が形成されること等により、前述の実施例と略同様の効果が得 られる。
【0027】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明したが、本考案はその他の態様 においても適用される。
【0028】 たとえば、前記図1乃至図3に示す実施例では、スライドピン24,26の外 周面とガイド穴44の内周面との間に一対の第1円筒状部材66および第2円筒 状部材68が設けられているが、スライドピン24,26の外周面とガイド穴4 4の内周面との間の間隙が比較的小さい場合などにおいては第1円筒状部材66 を削除してもよいし、あるいは、スライドピン24,26の外周面とガイド穴4 4の内周面との間の間隙が比較的大きい場合などにおいては3つ以上の円筒状部 材を設けてもよい。この場合において、スライドピン24側とスライドピン26 側とにおいて円筒状部材の数を異ならせてもよい。
【0029】 また、前記実施例では、第1円筒状部材66および第2円筒状部材68のガイ ド穴44内からの飛出しを防止するために止め輪76が設けられているが、この 止め輪76は必ずしも必要なものではなく、たとえば、ダストブーツ50の金属 製リング52の一端部に設けた内向きフランジにより両円筒状部材66,68の 飛出しを防止し得る場合、あるいは、両円筒状部材66,68の外周側への押圧 力によりそれらの飛出しを防止し得る場合などにおいては、止め輪76を削除し てもよい。
【0030】 また、前記実施例では、一対のスライドピン24,26がキャリパ10に設け られ且つ一対のガイド穴44が支持部材12に設けられた形式のディスクブレー キについて説明したが、両スライドピンが支持部材に設けられ且つ両ガイド穴が キャリパに設けられた形式のディスクブレーキや、1組のスライドピンおよびガ イド穴を備えたディスクブレーキにおいても本考案を適用し得ることは勿論であ る。
【0031】 その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得る ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の要部拡大断面図である。
【図2】本考案が適用されたディスクブレーキの一例を
示す図であって、要部を示す図である。
【図3】図1におけるIII−III視断面を拡大して
示す図である。
【図4】本考案の他の例を示す図であって、図3に対応
する図である。
【符号の説明】
10:キャリパ 12:支持部材 24,26:スライドピン 44:ガイド穴 68:第2円筒状部材(筒状弾性保持部材) 86:筒状弾性保持部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパおよび支持部材の一方に突設さ
    れたスライドピンが該キャリパおよび支持部材の他方に
    設けられたガイド穴内に摺動可能に嵌合されることによ
    り該キャリパが該支持部材に浮動可能に支持される形式
    のディスクブレーキであって、 金属製板材から曲成されて周方向において異なる径を有
    する筒状を成し、前記スライドピンの外周面の一部に当
    接する状態で前記ガイド穴内に嵌め着けられることによ
    り、該スライドピンを軸方向において摺動可能に支持し
    且つ該軸方向と直角な方向において弾性的に保持する筒
    状弾性保持部材を含むことを特徴とするディスクブレー
    キ。
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