JPH0640394Y2 - 螺旋形の可撓管用ソケット型継手 - Google Patents

螺旋形の可撓管用ソケット型継手

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JPH0640394Y2
JPH0640394Y2 JP6875090U JP6875090U JPH0640394Y2 JP H0640394 Y2 JPH0640394 Y2 JP H0640394Y2 JP 6875090 U JP6875090 U JP 6875090U JP 6875090 U JP6875090 U JP 6875090U JP H0640394 Y2 JPH0640394 Y2 JP H0640394Y2
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flexible tube
socket
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sleeve portion
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初雄 酒井
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明邦工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外周面に螺旋状の突条が形成された合成樹脂
製ホース、いわゆる螺旋形可撓管のソケット型継手に関
するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知のごとく、この種の可撓管はベンドやエルボ等を使
用せずに任意の曲率半径で弯曲できる特徴を備えてお
り、一方、下水管や集排水管等の管きょ施設は、地表勾
配が急峻な場合には、管きょ流速の調整と最小土被りを
保つために、管径の変化の有無に拘わらず地表勾配に応
じて、段差接合または階段接合の構造が採用されてい
る。したがって、かかる管きょ施設に、一般の直管状の
塩ビ管やヒューム管等を使用すれば、マンホール等も介
在させ、管きょ施設がきわめて複雑な構造となる。とこ
ろが、かかる管きょ施設に前記可撓管を使用すれば、一
本の長尺の可撓管で足り、したがって継手類も少なくて
すみ、施工が特段に容易となるので、例えば、ゴルフ場
などの集排水管に重宝がられている。
しかしながら、かかる可撓管を用いた管きょ施設でも継
手が全く不用ではなく、継手を介して管布設工事が行わ
れている。
ところが、接続されるべき上流および下流側の可撓管
は、長尺もの(30〜50m)である上に、急峻な地表勾配
のある場所に埋設するため、両者の可撓管は固定(少な
くとも回動すことができない)状態であり、しかも接続
部には管軸方向の大きい引張り力(300kg/cm2〜400kg/c
m2)が作用されることとなり、したがって、その接続工
事が困難となっている。
そこで、かかる可撓管を使用した接続工事に用いられる
継手には、当然のことながらねじ継手やフランジ継手を
採用できず、また、実公昭55−37817号公報や実公昭57
−25029号公報等で示されている、いわゆるコルゲート
パイプ用継手は次の理由により用いることができない。
すなわち、コルゲートパイプ用継手は、接続しようとす
るコルゲートパイプ(波形管)の各端部を衝合し、その
衝合部の外周に、半円状のバンド1対を上下から被せ
て、その両端の水平状に折曲されたフランジ部を接合し
ボルトにより縫付ける構造とし、これらのバンドの内面
にコルゲートパイプの波形に適合する凹凸を形成したも
のであるが、かかるコルゲートパイプ用継手は、衝合部
の水漏れがあり、しかも、ボルト縫付け部の腐食があっ
て採用することができない。
そのため、一般にはソケット型継手(管を直線状に接続
するために用いる差し込み式の管継手)を用い、可撓管
の外面の谷部にはコーキング剤等の充填剤を介在させる
ようにしているが、かかるソケット型継手では前記のよ
うな管軸方向の強大な引抜き力に対抗できないおそれが
あった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる従来技術の各種の問題点を一挙
に解決するために案出されたもので、その要旨とすると
ころは、布設されて、それ自身回転困難な長尺の第1の
可撓管と、それ自身回転困難な第2の可撓管とを接続す
るソケット型継手において、該継手を、互に遊転するよ
う嵌合された1対の、ブロー成形によって成形された塩
ビ製継手体で構成し、該継手体の一方を、前記第1の可
撓管が螺入される第1の受口用螺子部と、該第1の受口
用螺子部の内径より小径の内径を有する内嵌用スリーブ
部とを一体的に連接して構成し、前記継手体の他方を、
前記第2の可撓管が螺入される第2の受口用螺子部と、
前記内嵌用スリーブ部が、Oリングを介して、密着嵌合
する外嵌用スリーブ部とを一体的に連設して構成し、前
記内嵌用スリーブ部の外周に樹脂弾性で変形可能の係止
用突起を周設し、前記外嵌用スリーブ部に該係止用突起
が内嵌されて、接続される第1および第2の可撓管の管
軸方向引張り力を支持する凹部を周設したことを特徴と
する螺旋形の可撓管用ソケット型継手にある。
〔実施例〕
本考案の構成を作用とともに、添付図面に示す実施例に
より詳細に述べる。
第1図は本考案の実施例の一部切断側面図である。
本実施例は前述の集排水管に用いられる可撓管のソケッ
ト型継手に好適であるばかりでなく、地中に埋設される
電線が複数本挿入される導管用の可撓管(口径30mmφ〜
200mmφ、螺旋ピッチ10mm〜40mm、長さ50m〜200mのも
の)のソケット型継手に好適である。
第1図において、1は第1(上流側または固定側)の螺
旋形の可撓管で、通常ポリエチレン樹脂製(勿論、塩ビ
製または鋼製でも可)となっている。2は第2(下流側
または可動側)の螺旋形の可撓管を示し、これらの第1
および第2の可撓管1,2は同一径(勿論、異径であって
も可)となっている。そこで本実施例は、これらの可撓
管1,2を次のようなソケット型継手3で接続しようとす
るものである。なお、これらの第1および第2の可撓管
1,2は接続施工に際し、埋設前においても長尺のもので
あるので、互に回動することは困難な状態になってい
る。
このソケット型継手3は、互に遊転自在に嵌合された、
左右1対の継手体4,5から構成されている。すなわち、
一方側の継手体4は、第1の受口用螺子部6と、この第
1の受口用螺子部6の内径より小径(可撓管1の肉厚だ
け小径)の内径を有する内嵌用スリーブ部7とが一体と
なって連接されており、この第1の受口用螺子部6には
その内面にシール用布体が貼着されて第1の可撓管1が
螺入するようになっている。また、内嵌用スリーブ部7
には断面視で垂直面8と傾斜面9とからなる係止用突起
10が周設されている。
また、他方側の継手体5は、第2の受口用螺子部11と、
この第2の受口用螺子部11の内径と同一内径を有し、か
つ、前記内嵌用スリーブ部7と密接嵌合する外嵌用スリ
ーブ部12とが一体となって連接されており、この第2の
受口用螺子部11には前記の第2の可撓管2が貼着された
シール用布体を介して螺入されるようになっている。ま
た、外嵌用スリーブ部12には前記係止用突起10が内嵌さ
れる、この突起10と同形状の凹部13が周設され、可撓管
1,2の管軸方向の引張り力を支持している。更に、外嵌
用スリーブ部12の奥の方には、Oリング14の嵌合された
Oリング溝15が周設され、スリーブの嵌合時にOリング
14との摺接を少なくしてOリング14が損傷しないように
している。このOリング溝15も当然、ブロー成形により
作られるので、これに適合するOリング14は適宜選定さ
れる。なお、この外嵌用スリーブ12には、これらの凹部
13およびOリング溝15と同形状のものが管軸直交線に対
し対称的に設けられており、ソケット型継手3の全体の
外形バランスを整えている。
次に、本実施例の使い方を述べれば、すでに布設されて
いる第1の可撓管1に対し、第1の受口用螺子部6を、
可撓管1の端縁が内嵌用スリーブ部7に当接する迄螺入
する。そのときの螺入操作は第1の受口用螺入部6を把
持して回動して行う。次いで、第2の可撓管2に対し、
第2の受口用螺子部11を螺入するには、第2の可撓管2
は第1の可撓管1と衝合できる位置にすでに布設されて
いるので、第2の受口用螺子部11を把持して回動すれ
ば、第2の受口用螺子部11が第2の可撓管2に螺入して
行く。このとき、すでに第1の可撓管1に取付けられて
いる内嵌用スリーブ部7に対しては遊転するので、第2
の受口用螺子部11の螺入は支障なく行われ、第1の可撓
管1の端縁に第2の可撓管2の端縁が衝合する迄螺入す
る。
次に、本実施例のソケット型継手3の製造方法について
述べると、1対の継手体4,5は別々に通常のブロー成形
により成形する。この場合、呼び径100mmφ程度のもの
では、肉厚3.5〜4mmの薄肉とすればブロー成形が良好に
行われ、しかも、係止用突起10の高さを最小約2mmとす
れば、可撓管1,2は管軸方向に発生する300kg./cm2〜400
kg/cm2の引抜き力に充分抵抗することができると共に、
樹脂弾性による変形も可能となって嵌合も容易にできる
ことが判明した。このブロー成形は加熱されて軟化した
硬質塩ビパイプ素材を金型内でブロー成形し、これが冷
却すれば、Oリング溝15にOリング14を嵌め込み、内嵌
用スリーブ部7を外嵌用スリーブ部12を嵌合させる。そ
のとき、内嵌用スリーブ部7の外周に設けた係止用突起
10は、内嵌用スリーブ部7が樹脂弾性により変形するの
で、容易に凹部13に嵌合できる。
なお、本実施例は、Oリング14が1本の場合に述べた
が、本考案はこれに限らず、2本以上設けてあってもよ
い。
〔考案の効果〕
本考案によれば、それ自身回動困難な第1および第2の
可撓管を接続するに当り、第1の受口用螺子部を第1の
可撓管に螺入した後、第2の受口用螺子部を、第1の受
口用螺子部に対し遊転させながら第2の可撓管に螺入す
ることができ、布設された可撓管を回動しなくて接続工
事ができ、きわめて便利となる。
また、内・外嵌用スリーブ部に、管軸方向に係止して抜
止めする係止用突起と凹部とを周設したので、長尺の可
撓管に管軸方向の大きな引張り荷重が作用しても、それ
に充分対抗して引抜かれず、確実に接続することができ
る。
しかも、本考案のソケット型継手を塩ビ樹脂を用いてブ
ロー成形したので、係止用突起と凹部とが周設されてい
ても、その嵌合は樹脂弾性を利用して嵌合できるので、
他の機械加工を併用せず、ひいては安価に製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の一部切断側面図である。 1,2…可撓管、3…ソケット型継手、4,5…継手体、6…
第1の受口用螺子部、7…内嵌用スリーブ部、8…垂直
面、9…傾斜面、10…係止用突起、11…第2の受口用螺
子部、12…外嵌用スリーブ部、13…凹部、14…Oリン
グ、15…Oリング溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】布設されて、それ自身回転困難な長尺の第
    1の可撓管と、それ自身回転困難な第2の可撓管とを接
    続するソケット型継手において、 該継手を、互に遊転するよう嵌合された1対の、ブロー
    成形によって成形された塩ビ製継手体で構成し、該継手
    体の一方を、前記第1の可撓管が螺入される第1の受口
    用螺子部と、該第1の受口用螺子部の内径より小径の内
    径を有する内嵌用スリーブ部とを一体的に連接して構成
    し、前記継手体の他方を、前記第2の可撓管が螺入され
    る第2の受口用螺子部と、前記内嵌用スリーブ部が、O
    リングを介して、密着嵌合する外嵌用スリーブ部とを一
    体的に連設して構成し、前記内嵌用スリーブ部の外周に
    樹脂弾性で変形可能の係止用突起を周設し、前記外嵌用
    スリーブ部に該係止用突起が内嵌されて、接続される第
    1および第2の可撓管の管軸方向引張り力を支持する凹
    部を周設したことを特徴とする螺旋形の可撓管用ソケッ
    ト型継手。
JP6875090U 1990-06-27 1990-06-27 螺旋形の可撓管用ソケット型継手 Expired - Lifetime JPH0640394Y2 (ja)

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JP5281310B2 (ja) * 2008-04-01 2013-09-04 株式会社イナバ 管の接続継手
JP5234940B2 (ja) * 2008-08-18 2013-07-10 建東 張 管継手
JP2016205531A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 東洋化工株式会社 配管用の接続継手
JP6936704B2 (ja) * 2017-11-10 2021-09-22 未来工業株式会社 接続装置

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