JPH0640252A - 自動車用窓ガラス - Google Patents

自動車用窓ガラス

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JPH0640252A
JPH0640252A JP11794193A JP11794193A JPH0640252A JP H0640252 A JPH0640252 A JP H0640252A JP 11794193 A JP11794193 A JP 11794193A JP 11794193 A JP11794193 A JP 11794193A JP H0640252 A JPH0640252 A JP H0640252A
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和良 野田
Tsunemitsu Koizumi
常光 小泉
Koichi Osada
幸一 長田
Hisashi Nishiyama
久司 西山
Yasushi Takemasa
康史 武政
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス板1の表面に濃色被膜7を設けた窓ガラ
スであって、この窓ガラスの近傍に配置されるハイマウ
ントストップランプ6から発光する光が透過する発光光
線透過部分5は、この窓ガラスの濃色被膜が形成された
濃色部分より、可視光線透過率を高くする。 【効果】熱線反射等の機能を有しつつ、車内設置型ハイ
マウントストップランプも本来の機能を発揮できる、デ
ザイン意匠性に優れた高機能の自動車用窓ガラスを提供
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイマウントストップ
ランプ用の濃色被膜付き自動車用窓ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車ガラスには、快適さや意匠
性、車内のプライバシーを得ること等を目的として様々
な熱線反射被膜、光線遮断被膜がコートされたものが使
用されている。なかでも運転視界域外のリアガラス、サ
イドリアガラス等には、可視光線透過率が70%以下の
いわゆる濃色ガラスが多く採用されてきた。この濃色ガ
ラスは太陽光線遮蔽性能が高いことによる室内の快適性
や空調負荷低減、高級感を与える色調の選択が可能、デ
ザイン的に優れた意匠性、車内のプライバシー保護、等
の面で優れている。
【0003】従来この濃色ガラスの製造は、フロート法
を主とする板ガラス製造時に、フロート窯から出た直後
のガラス温度が400℃〜500℃(ガラスの歪点)と
まだ充分熱い時点でスプレー法等で金属酸化物からなる
濃色被膜を片面に強固に(焼き付け)形成したいわゆる
オンライン濃色ガラスを素板にし、曲面リア、サイドガ
ラスの平面展開形状に切断した後、周辺部の遮光層用の
着色セラミックフリットペースト、通電加熱防曇用の熱
線銀ペーストをプリントし、ガラス成形炉で曲げ型を用
い600〜680℃の高温で所定の曲面形状に成形して
製造したものが主流であった。
【0004】また最近、通常のストップランプと別にリ
アスポイラーやボディー上部、リアダッシュボードや車
内天井にもう一つストップランプ(=ハイマウントスト
ップランプ)を設けることが、後続車への注意喚起、夜
間や降雨、降雪、霧中の運転時の後方からの視認性の面
で極めて有効で、自動車の安全対策として注目されてき
ている。また、新車への装着率も高まってきており、法
制面でもアメリカ合衆国では既に義務化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハイマウント
ストップランプを車内に設けた場合、リアガラスに前述
の濃色ガラスを用いていると、従来の濃色ガラスはその
製造方法上ガラス全面に被膜が形成されているので、濃
色ガラスの可視光線透過率が低いためハイマウントスト
ップランプ発光器から車外に透過する光量が不足し、ま
たハイマウントストップランプの発光が濃色被膜で反射
し車内へ映り込むという問題があり、今まで車内設置ハ
イマウントストップランプと濃色ガラスは両立しにくか
った。そのため、この濃色ガラスをリアガラスに採用す
る場合、ハイマウントストップランプは車室外のボディ
ーやリアスポイラーに取り付ける等の制約があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するためになされたものであり、1枚のガラスの表面
に濃色被膜を設けた窓ガラス、または、少なくとも1枚
のガラスと少なくとも1枚の合成樹脂膜とを積層した窓
ガラスの表面またはガラスと合成樹脂膜の界面に濃色被
膜を設けた窓ガラスであって、該窓ガラスを通して発光
する警告灯の光が透過する発光光線透過部分は、この窓
ガラスの濃色被膜が形成された濃色部分より、可視光線
透過率が高いことを特徴とする自動車用窓ガラスを提供
する。
【0007】本発明における窓ガラスを通して発光する
警告灯の光を発生する手段は特に限定されないが、例え
ば、窓ガラスの近傍の車室内側に配置されるハイマウン
トストップランプなどが挙げられる。
【0008】自動車に車内設置ハイマウントストップラ
ンプを採用し、リアガラスに濃色ガラスを用いる場合
は、ハイマウントストップランプの光線通過部分だけ濃
色被膜を設けないようにすることで、ハイマウントスト
ップランプ本来の機能と、濃色ガラスの持つ室内の快適
性や意匠性、車内のプライバシー保護という機能の両立
が可能となる。
【0009】本発明において対象となる窓ガラスは、自
動車用窓ガラスの機能を持つものであれば特に材料は限
定されず、無機ガラスの他、ポリカーボネートなどの有
機ガラスも用いられる。
【0010】本発明における窓ガラスは、1枚のガラス
の表面に濃色被膜を設けた窓ガラス、または、少なくと
も1枚のガラスと少なくとも1枚の合成樹脂膜とを積層
した窓ガラスの表面またはガラスと合成樹脂膜の界面に
濃色被膜を設けた窓ガラスである。例えば、単板ガラ
ス、合成樹脂ガラス等の表面に濃色被膜を設けたもの
や、合成樹脂や別のガラス板を積層、接着したもの、例
えば、ガラス/合成樹脂膜、ガラス/合成樹脂膜/ガラ
ス、ガラス/合成樹脂膜/ガラス/合成樹脂膜、ガラス
/合成樹脂膜/合成樹脂膜、等の構成の、表面、または
ガラスと合成樹脂膜の界面に濃色被膜を設けたものが挙
げられる。濃色被膜が表面に形成される場合には、該膜
を保護するため、車内側の表面に形成されることが好ま
しい。
【0011】図1は、単板ガラスに濃色被膜を設けた場
合の本発明のハイマウントストップランプ用自動車用窓
ガラスの一例の平面図、図2は、図1のA−A断面図で
ある。図において1はリアガラス板、2は窓ガラス周囲
の遮光層、3は通電加熱により防曇機能を与える熱線銀
プリント、4はリアガラスアンテナ、5はハイマウント
ストップランプから発光する光が透過する発光光線透過
部分、6はハイマウントストップランプ発光器、7は熱
線反射被膜、光線遮断被膜などの半透明ないし透明性の
低い濃色または着色被膜である。
【0012】図3は、本発明に係る自動車用窓ガラスを
自動車に組みつけた場合の該自動車を後ろ側から見た平
面図である。
【0013】本発明は、濃色被膜が形成された窓ガラス
の、この窓ガラスの近傍に配置されるハイマウントスト
ップランプから発光する光が透過する発光光線透過部分
5は、この窓ガラスの濃色被膜が形成された濃色部分よ
り、可視光線透過率が高いことを特徴とする。具体的に
は、発光光線透過部分5には、濃色被膜を形成しない、
または、濃色被膜形成後に除去する、あるいは、濃色被
膜より可視光線透過率の高い被膜を形成する、等によっ
て、発光光線透過部分5の可視光線透過率を濃色部分よ
り高くすることができる。ハイマウントストップランプ
が充分に機能を発揮できるように、発光光線透過部分5
の可視光線透過率は50%以上であることが好ましい。
【0014】濃色被膜7はハイマウントストップランプ
から発光する光が透過する発光光線透過部分5を除いた
ガラス全面、あるいはさらにガラス周辺部分を除いたガ
ラス全面に被膜されるのが好ましい。
【0015】発光光線透過部分ではランプ発光光線の膜
反射による車内映り込みがないようにハイマウントスト
ップランプ発光器をガラスに近づけることが好ましく、
ハイマウントストップランプ発光器とガラスとを接触さ
せることが特に好ましい。さらに、濃色被膜7を形成し
ない部分はランプ発光光線通過部分より幾分大きめにし
た方が望ましく、また、外観およびランプ発光光線の車
内映り込み低減の面では、濃色部分と発光光線透過部分
との境界部分に遮光層8をプリントするのが好ましい。
かかる遮光層8としては、着色顔料およびガラスフリッ
トを含む着色セラミックフリットペーストを印刷等によ
り塗布して焼成したものが好ましい。
【0016】窓ガラスの、上記濃色被膜が形成された部
分の可視光線透過率は任意に設定できるが、プライバシ
ー保護の観点からは、昼間、車外から室内を容易にのぞ
かれないようにする必要があり、また、熱線遮断性能
(これは、可視光線透過率の低下とともに向上する傾向
がある)が高い方が車内の快適性が向上するため、70
%以下であることが望ましい。
【0017】また、濃色部分は、発光光線透過部分との
境界部分において、単位面積当たりの可視光線透過率が
発光光線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分ま
たはぼかし部分をもって形成されていることが、外観
上、および、ランプ発光光線の車内映り込みを低減する
ためには好ましい。このグラデーション部分またはぼか
し部分は、濃色部分と発光光線透過部分の境界部分に設
けられた遮光層と、少なくとも一部が重なって形成され
ていると、濃色部分の端部がさらに目立ちにくくなるの
で好ましい。
【0018】この濃色被膜の材料としては、特に限定さ
れないが、無機物としては、Mg、Al、Si、Ti、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、G
a、Ge、As、Se、Y、Zr、Nb、Mo、Pd、
Ag、In、Sn、Ba、Ta、W、Re、Pt、A
u、Pb、Bi等から選ばれる少なくとも1種の元素を
含む金属、金属酸化物、金属窒化物、金属ホウ化物が挙
げられ、有機物としては、上記元素を含む有機物が挙げ
られる。具体的には、Al、Ti、V、Cr、Co、N
i、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、Ag、Ta、W、
Re、Pt、Au、等の金属被膜、SiOxy 、Si
−C、TiOxy 、Ti−SiOxy 、Ti−Cr
xy 、TiNiOxy 、VOxy 、CrOx
y 、Cr−NiOxy 、MnOxy 、FeOx
y 、CoOxy 、NiOxy 、ZnOxy 、Zn
−GaOxy 、SeOxy 、YOxy 、ZrOx
y 、Zr−SiOxy 、Zr−BOxy 、NbO
xy 、MoOxy 、InOxy 、In−SnOx
y 、SnOxy 、BaOxy 、TaOxy 、W
xy 、ReOxy 、BiOxy 等の複合化合物
が例示できる。これらの化合物は、たいてい、可視域、
近赤外域、近紫外域で吸収を持たせるために、化学量論
比からずれた組成で用いられることが多い。
【0019】上記した金属被膜、合金被膜、無機物被
膜、有機物被膜などの場合には、特に耐久性および可視
光線透過率を高めるために被膜の表面にSnO2 、In
2 、TiO2 、ZnO、WO、Al23 、BiO
2 、ZrO2 、ZrSiOx 等の透明膜の被膜を形成し
たり、あるいは金属被膜をその上下から上記透明膜の被
膜による少なくとも3層からなる膜が使用できる。
【0020】上記の濃色被膜の構成は代表的なものを示
したに過ぎず、さらに多層化したり、異種の被膜により
多層化したり、複合膜化したり、その他の物質からなる
濃色被膜を選んだりしてもよい。この濃色被膜は、被膜
材料や構成によって、熱線反射被膜として機能したり、
あるいは紫外線遮蔽被膜として機能したりできる。
【0021】図1における窓ガラス周囲の遮光層2や、
熱線銀プリント3や、リアガラスアンテナ4、等は、所
望により設けられるものである。窓ガラス周囲の遮光層
2は、上述の遮光層8と同様のものでよい。遮光層2と
遮光層8は図1のように一部が重なって連続して設けら
れてもよいし、別々に設けられていてもよい。熱線銀プ
リント3、リアガラスアンテナ4は、銀とガラスフリッ
トとを含むペーストを印刷等により塗布した後焼成した
ものが通常用いられるが、これに限られるものではな
い。
【0022】本発明の自動車用窓ガラスの一例の製造方
法を、以下に説明する。まず、所望の形状に切断された
ガラス板を用意し、そのガラス板に、スクリーン印刷法
等で遮光層、熱線銀プリントを印刷し、150℃で予備
乾燥後、平板の状態で、或いはこのガラス板を自重曲げ
法、プレス曲げ法、ローラー曲げ法、或いはエアフォー
ム法等により、所望の形状に曲げ加工し、さらに、必要
に応じて強化加工を施し、また合わせガラスとして用い
る場合には二枚のガラス板を合わせガラス用素板ガラス
として用意して同様の前処理を施す。
【0023】このガラスの濃色被膜をコートする面を充
分に酸化セリウムの粉末を研磨材として用いながら洗浄
し、乾燥、除塵し、次にこの表面のうち、ハイマウント
ストップランプに対応する場所、必要に応じてガラスの
周辺部分もマスキングした後、スパッタリング法、真空
蒸着法、プラズマ蒸着法その他各種真空成膜法、スプレ
ー法、CVD法、CLD法、メッキ法、ディップ法、ス
クリーン印刷やフレキソ印刷などの印刷法、等の適宜の
被膜成形法により、所望の濃色被膜等を形成する。
【0024】マスキングの材料としては、各種のテー
プ、各種の光レジスト等が利用できる。また、マスキン
グ材の上にそのマスキング領域より若干大きめのガラス
板などのある程度剛性のあるカバー材で覆ってから濃色
被膜を形成すれば、カバー材と、濃色被膜の材料がカバ
ー材の下に若干回り込むようにすることができ、濃色被
膜の境界をぼかすことができるので外観上好ましい場合
もある。
【0025】また、ガラス全面に濃色被膜を形成した
後、エッチング等によって所定部分の被膜を剥すことに
よって、該自動車用窓ガラスを製造することもできる。
中間膜に接するようにガラス内側に被膜を形成し合わせ
ガラスにする場合には被膜形成後に合わせガラスにし、
或いはガラスの外側に被膜を形成した合わせガラスを製
造する場合は、成膜工程と合わせ工程の順序は工程レイ
アウト、製品歩留まり、品質等を考慮して適宜に決めら
れる。
【0026】本発明は濃色被膜ガラスの一部分に被膜の
ない部分を設けることを主旨としているので、この主旨
を満たせば、ガラスと同様な機能を有する他の材料でも
よく、ガラス成形方法、成膜方法、マスキング方法、合
わせ方法等の製造方法は限定されない。
【0027】
【実施例】
[実施例1]板厚3. 5mmのブロンズガラスを所定の
形状に切断し、遮光層と熱線銀プリントを設け、曲げ強
化を施した自動車のリアガラスに、洗浄後、マスキング
板をハイマウントストップランプの場所およびガラス周
辺部に固定し、真空スパッタ成膜装置に搬入し、Arと
2 の混合ガスを導入しながら、スパッタソースはCr
メタルを使用した反応性スパッタリングでCrNx の窒
化クロム膜を約400Åの厚さで成膜形成し、その上に
オーバーコート膜としてZrO2 を主成分にした複合酸
化膜を約100Åの厚さで形成した。
【0028】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約30
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ80%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
【0029】[実施例2]板厚3. 5mmのクリアガラ
スを所定の形状に切断し、遮光層と熱線銀プリントを設
け、曲げ強化を施した自動車のリアガラスに、洗浄後、
マスキング板をハイマウントストップランプの場所およ
びガラス周辺部に固定し、ハイマウントストップランプ
用の濃色被膜のくり抜き部分にはガラスの上方2cmの
高さにハイマウントストップランプのくり抜き形状より
も1cm大きめのカバー材を配置し、真空スパッタ成膜
装置に搬入し、ArとN2 とO2 の混合ガスを導入しな
がら、スパッタソースはCrメタルを使用した反応性ス
パッタリングでCrNxyの窒化酸化クロム膜を約6
00Åの厚さで成膜形成し、その上にオーバーコート膜
としてZrO2 を主成分にした複合酸化膜を約100Å
の厚さで形成した。
【0030】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約40
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ87%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
さらに、濃色被膜とハイマウントストップランプの発光
光線透過部分との境界はぼかされていて外観上優れてい
た。
【0031】[実施例3]板厚3. 5mmの酸化チタン
膜付き濃色熱線反射ガラスを所定の形状に切断し、エッ
チング溶液が他の部位にかからないようにマスキング板
をハイマウントストップランプ用の濃色被膜のくり抜き
部分とガラス周辺部を囲むように圧着固定し、0.5規
定の硫酸水溶液でハイマウントストップランプ用のくり
抜き部分とガラス周辺部の熱線反射被膜(酸化チタン
膜)を剥し、洗浄後、遮光層と熱線銀プリントを設け、
曲げ強化を施し自動車のリアガラスを製造した。
【0032】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約27
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ76%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、高い熱線反射等の機能
を有しながら、車内設置型ハイマウントストップランプ
も本来の機能を発揮できる、デザイン意匠性に特に優れ
た高機能の自動車用窓ガラスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板ガラスに濃色被膜を設けた場合の本発明の
ハイマウントストップランプ用自動車用窓ガラスの一例
の平面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明に係る自動車用窓ガラスを自動車に組み
つけた場合の該自動車を後ろ側から見た平面図
【符号の説明】
1:リアガラス板 2:遮光層 3:熱線銀プリント 4:リアガラスアンテナ 5:ハイマウントストップランプの発光光線透過部分 6:ハイマウントストップランプ発光器 7:濃色被膜 8:遮光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 久司 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 武政 康史 神奈川県川崎市川崎区田町2丁目4番1号 旭硝子株式会社京浜工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚のガラスの表面に濃色被膜を設けた窓
    ガラス、または、少なくとも1枚のガラスと少なくとも
    1枚の合成樹脂膜とを積層した窓ガラスの表面またはガ
    ラスと合成樹脂膜の界面に濃色被膜を設けた窓ガラスで
    あって、該窓ガラスを通して発光する警告灯の光が透過
    する発光光線透過部分は、この窓ガラスの濃色被膜が形
    成された濃色部分より、可視光線透過率が高いことを特
    徴とする自動車用窓ガラス。
  2. 【請求項2】前記窓ガラスを通して発光する警告灯の光
    が、該窓ガラスの近傍の車室内側に配置されるハイマウ
    ントストップランプから発光する光であることを特徴と
    する請求項1の自動車用窓ガラス。
  3. 【請求項3】発光光線透過部分の可視光線透過率が50
    %以上であることを特徴とする請求項1または2の自動
    車用窓ガラス。
  4. 【請求項4】濃色部分の可視光線透過率は70%以下で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の自
    動車用窓ガラス。
  5. 【請求項5】濃色部分は、発光光線透過部分との境界部
    分において、単位面積当たりの可視光線透過率が発光光
    線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分またはぼ
    かし部分をもって形成されたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項の自動車用窓ガラス。
  6. 【請求項6】濃色部分と発光光線透過部分の境界部分に
    遮光層を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項の自動車用窓ガラス。
  7. 【請求項7】濃色部分は、発光光線透過部分との境界部
    分において、単位面積当たりの可視光線透過率が発光光
    線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分またはぼ
    かし部分をもって形成され、このグラデーション部分ま
    たはぼかし部分は、濃色部分と発光光線透過部分の境界
    部分に設けられた遮光層と、少なくとも一部が重なって
    形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項の自動車用窓ガラス。
  8. 【請求項8】1枚のガラスの表面に濃色被膜を設けた窓
    ガラス、または、少なくとも1枚のガラスと少なくとも
    1枚の合成樹脂膜とを積層した窓ガラスの表面またはガ
    ラスと合成樹脂膜の界面に濃色被膜を設けた窓ガラスで
    あって、該窓ガラスを通して発光する警告灯の光が透過
    する発光光線透過部分は、この窓ガラスの濃色被膜が形
    成された濃色部分より、可視光線透過率が高いことを特
    徴とする自動車用窓ガラスと、該窓ガラスの近傍に配置
    される警告灯の光を発する手段とが設けられた自動車。
  9. 【請求項9】前記窓ガラスの近傍に配置される警告灯の
    光を発する手段が車室内側に配置されるハイマウントス
    トップランプであることを特徴とする請求項8の自動
    車。
  10. 【請求項10】発光光線透過部分の可視光線透過率が5
    0%以上であることを特徴とする請求項8または9の自
    動車。
  11. 【請求項11】濃色部分の可視光線透過率は70%以下
    であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項
    の自動車。
  12. 【請求項12】濃色部分は、発光光線透過部分との境界
    部分において、単位面積当たりの可視光線透過率が発光
    光線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分または
    ぼかし部分をもって形成されたことを特徴とする請求項
    8〜11のいずれか1項の自動車。
  13. 【請求項13】濃色部分と発光光線透過部分の境界部分
    に遮光層を設けたことを特徴とする請求項8〜12のい
    ずれか1項の自動車。
  14. 【請求項14】濃色部分は、発光光線透過部分との境界
    部分において、単位面積当たりの可視光線透過率が発光
    光線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分または
    ぼかし部分をもって形成され、このグラデーション部分
    またはぼかし部分は、濃色部分と発光光線透過部分の境
    界部分に設けられた遮光層と、少なくとも一部が重なっ
    て形成されたことを特徴とする請求項8〜13のいずれ
    か1項の自動車。
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Cited By (10)

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