JPH06399A - 竪型乾式研米機の冷却装置と除糖装置及び駆動制御装置 - Google Patents

竪型乾式研米機の冷却装置と除糖装置及び駆動制御装置

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Publication number
JPH06399A
JPH06399A JP15910592A JP15910592A JPH06399A JP H06399 A JPH06399 A JP H06399A JP 15910592 A JP15910592 A JP 15910592A JP 15910592 A JP15910592 A JP 15910592A JP H06399 A JPH06399 A JP H06399A
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JP
Japan
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rice
polishing
chamber
sugar
polishing machine
Prior art date
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Application number
JP15910592A
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English (en)
Inventor
Yutaka Ishihara
豊 石原
Hiroaki Tsukahara
広明 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研米機の研米中の発熱による研米性能の変動
を抑制することのできる竪型乾式研米機の冷却装置を得
る。 【構成】 精米12を一時的に収納する収納室R1内に
内筒70と外筒60とを相対回動可能に遊嵌させて上下
方向に配置し、これら内筒70と外筒60にて隙間間隔
が変化する環状の研米室R2を形成するとともに、この
研米室R2内に、収納室R1内から研米室下部に導入さ
れた精米12を相対回動時に研米室上部に案内しながら
その研削と研磨を行うスリット群71およびメッシュ7
3を設け、研削および研磨後の米を研米室の上部より送
出するように構成された研米機と、研米室R2内に空気
の流れを生じさせて内筒70を冷却する空気吸引装置8
0とを設け、空気の流れで研米中の内筒70を冷却する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を使わずに乾燥状態
で米を研ぐ竪型乾式研米機の冷却装置と除糖装置及び駆
動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水を使わずに乾燥状態で米を研ぐ乾式研
米機の一例として、特開平2ー135153号公報に開
示されたものがある。この乾式研米機は、ケース内に研
磨体となる内筒と研米体となる外筒を遊嵌させて同心状
に配置し、これら内筒と外筒にて研米室を形成するとと
もに、内筒を駆動する電動機をこれと直列に接続し、こ
れら電動機、内筒、外筒を横置き状態に配置している。
そして、研米室の一側を、上部に配置した精米供給用の
ホッパに連通接続するとともに、研米室の他側を、米送
出口に接続し、ホッパより計量されて供給された精米
を、研米室を通過する間に研米および研磨し、研米およ
び研磨された研米室内の白米を全て米送出口より下部に
配置した米受皿内に回収するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の乾式研米機は、
上述したように、電動機と、内筒および外筒が直列で横
置状態に配置された横型に構成されているので、装置の
占有スペースが平面でみて大きくならざるを得ないとい
う難点があった。
【0004】また、研米および研磨された白米を米送出
口より下部に配置した米受皿内に回収するようにしてい
るため、例えばその後の炊飯工程を一連の動作で行なわ
せるために乾式研米機と炊飯器とを一体化する場合、米
受皿内から炊飯器までの白米の移動を自然落下を利用す
れば装置全体が縦長となってしまい、自然落下を利用し
なければ米受皿内から炊飯器までの白米の移動が面倒
で、トラブルを生じ易い等、種々の問題があった。
【0005】そこで、研米室を構成する内筒と外筒を竪
型とし、精米を研米室の下部から上部に移送しながらそ
の研削と研磨を行うようにするとともに、研削および研
磨後の白米を外部にて設定された量に応じて研米室より
送り出すようにして、研米機の占有スペースを平面的に
縮小するとともに、研削および研磨後の白米の移送を容
易ならしめた竪型乾式研米機が本出願人によって既に提
案されている。
【0006】しかしながら、このような竪型乾式研米機
では、研米機の内筒は研米中に米との摩擦により発熱
し、研米中の内筒温度が上昇することにより研米性能が
変動するという問題点があった。
【0007】また、研米中に発生した研削粉等の糖分を
効果的に回収することが出来ないという問題点があっ
た。
【0008】また、米の表面に付着した研削粉や胚芽・
縦溝部に堆積した糖分などを充分に除去することが出来
ないという問題点があった。
【0009】更に、研米機を停止すると米が研米室に残
留し、かつ研削粉が研米室に付着残存して衛生上好まし
くないという問題点があった。
【0010】本発明は叙上の点に鑑み、竪型乾式研米機
の研米性能を安定させる冷却装置と、糖を効果的に除去
・回収する除糖装置と、研米室を衛生的に保つ駆動制御
装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
る竪型乾式研米機の冷却装置は、精米を一時的に収納す
る収納室内に内筒と外筒とを相対回動可能に遊嵌させて
上下方向に配置し、これら内筒と外筒にて隙間間隔が変
化する環状の研米室を形成するとともに、この研米室内
に、上記収納室内から該研米室下部に導入された精米を
上記相対回動時に該研米室上部に案内しながらその研削
と研磨を行うスリット群およびメッシュを設け、研削お
よび研磨後の米を該研米室の上部より送出するように構
成された研米機と、上記研米室内に空気の流れを生じさ
せて上記内筒を冷却する空気吸引装置とを備えたもので
ある。
【0012】また、本発明の第2の発明に係る竪型乾式
研米機の除糖装置は、竪型乾式研米機の空気吸引装置に
より発生する空気流れの経路の途中に、研米機の研米室
を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖分の通過
を阻止するフィルタを設けたものである。
【0013】また、本発明の第3の発明に係る竪型乾式
研米機の除糖装置は、竪型乾式研米機の空気吸引装置に
より発生する空気流れの経路の途中に、研米機の研米室
を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖分の通過
を阻止するフィルタを設けるとともに、研米室を形成す
る内筒の下部に米表面研削用のスリットを、上部の外周
にメッシュに代えて米の縦溝を除糖する内除糖ねじを設
け、かつ上記内除糖ねじの位置に対応する外筒の内周
に、該内除糖ねじと径方向に所定間隔置いて対向する外
除糖ねじを設けたものである。
【0014】また、本発明の第4の発明に係る竪型乾式
研米機の除糖装置は、竪型乾式研米機の空気吸引装置に
より発生する空気流れの経路の途中に、研米機の研米室
を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖分の通過
を阻止するフィルタを設けるとともに、研米室を形成す
る内筒の下部に米表面研削用のスリットを、上部の外周
にメッシュに代えて米の表面、胚芽、縦溝の除糖用の除
糖ブラシを設けたものである。
【0015】また、本発明の第5の発明に係る竪型乾式
研米機の駆動制御装置は、精米を一時的に収納する収納
室内に内筒と外筒とを相対回動可能に遊嵌させて上下方
向に配置し、これら内筒と外筒にて隙間間隔が変化する
環状の研米室を形成するとともに、この研米室内に、上
記収納室内から該研米室下部に導入された精米を上記相
対回動時に該研米室上部に案内しながらその研削を行う
スリット群を設け、研削後の米を該研米室の上部より送
出するように構成された研米機と、上記研米機の内筒お
よび外筒のいずれか一方を駆動する電動機と、上記研米
機の外部に設置され、上記研米室の上部より搬出される
白米を設定量になるまで計量し、設定量に達すると計量
終了信号を出力する計量部と、上記研米室内に空気の流
れを生じさせて上記内筒を冷却する空気吸引装置と、操
作部からの研米機作動信号入力があると上記電動機を研
米方向に回転させるための正回転指令信号を出力し、上
記計量部から計量終了信号入力があると正回転指令信号
の出力を停止し、該電動機を研米方向とは逆方向に回転
させるための逆回転指令信号を出力する駆動指令部と、
上記駆動指令部からの正回転指令信号入力があると上記
電動機を研米方向に回転させる正回転指令手段と、上記
駆動指令部からの逆回転指令信号入力があると上記電動
機を研米方向とは逆方向に所定時間回転させる逆回転指
令手段と、上記駆動指令部からの正回転指令信号と逆回
転指令信号の入力に基づき、上記研米機が研米方向に回
転を開始した時点から上記逆回転して停止した後の所定
時間経過するまで上記空気吸引装置を作動させる空気吸
引装置駆動指令手段とを備えたものである。
【0016】
【作用】本発明の第1の発明においては、収納室から研
米室に導入された米は、研米機の正回転により、研米室
の隙間の大きさの変化によって、不規則な方向に移動し
て掻き混ぜられながら、研削を行うスリット群により送
出側へ案内され、米全体として上に押し上げられる。上
昇途中で、研削と研磨を行うスリット群およびメッシュ
あるいは米粒相互の接触によって、米粒の表面にある糖
層が削り取られたり磨かれる。そして、研米作用を受け
ながら研米室の上部に押し上げられた白米は、研米室上
部から送り出される。研米中に米との摩擦により発熱す
る研米機の内筒は、空気吸引装置により発生する研米室
内の空気流によってその熱を奪われ、冷却される。
【0017】本発明の第2の発明においては、竪型乾式
研米機の空気吸引装置により発生する空気流れの経路の
途中に設けたフィルタが、空気吸引装置により発生する
空気流れにより吸引されて運ばれてくる研米中に発生し
た研削粉等の糖分の通過を阻止し、回収する。
【0018】本発明の第3の発明においては、内除糖ね
じと外除糖ねじが米の縦溝に嵌まり込んで、研米中に発
生し米の縦溝に堆積している研削粉等の糖分を掻き出
す。掻き出された研削粉等の糖分は、空気吸引装置によ
り発生する空気流れにより吸引されて運ばれフィルタに
回収される。
【0019】本発明の第4の発明においては、除糖ブラ
シが、研米中に発生し米の表面に付着した研削粉や胚芽
・縦溝部に堆積した糖分などを除去する。除去された研
削粉や胚芽・縦溝部に堆積した糖分などは空気吸引装置
により発生する空気流れにより吸引されて運ばれフィル
タに回収される。
【0020】本発明の第5の発明においては、収納室か
ら研米室に導入された米は、研米機の正回転により、研
米室の隙間の大きさの変化によって、不規則な方向に移
動して掻き混ぜられながら、研削を行うスリット群によ
り送出側へ案内され、米全体として上に押し上げられ
る。上昇途中で、研削を行うスリット群あるいは米粒相
互の接触によって、米粒の表面にある糖層が削り取られ
たり磨かれる。そして、研米作用を受けながら研米室の
上部に押し上げられた白米は、設定量に達するまで研米
室上部から送り出され、設定量に達すれば研米機が停止
する。その後、研米機が逆回転に移行すると、研米室内
の残米は、研米室内の米の案内機能を有するスリット群
に案内されて全て収納室側に戻され、所定時間経過すれ
ば研米機が停止する。研米中に米との摩擦により発熱す
る研米機の内筒は、研米機が研米方向に回転を開始した
時点から上記逆回転して停止した後の所定時間経過する
まで作動する空気吸引装置により発生する研米室内の空
気流によってその熱を奪われ、冷却される。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、図示実施例により本発明を説明する。
まず、本実施例の竪型乾式研米機の原理について図9乃
至図15を用いて説明する。図9は竪型乾式研米機を正
面側より見た構成説明図、図10はそのA−A断面図で
ある。図9において、1は基板、2は基板1に固定され
減速機構を備えた電動機、3はその出力軸である。4は
駆動プーリ、5はベルト、6は従動プーリである。ベル
ト5には、ここではトルクの伝達中に滑りが発生しない
タイミングベルトが用いられ、両プーリ4と6の外周に
もタイミングベルトの歯に対応した歯形が形成されてい
る。
【0022】10は研米機の本体である。20は本体1
0の円筒状の外ケースで、上部ケース21と中間ケース
22および下部ケース23とに分割構成されている。2
4は中間ケース22の上下に設けられた複数の連結金具
で、上部ケース21と下部ケース23を中間ケース22
の上と下に着脱可能に連結する。外ケース20は例えば
透明な樹脂で作られ、下部ケース23の付近が基板1に
固定されている。25は複数の支柱、26は取付板であ
る。取付板26は、支柱25によって下部ケース23の
下方に間隔を空けて水平方向に取付られている。27は
U字形の保持枠、28はトレイである。トレイ28は保
持枠27内に配置され、後述の研米動作で分離された糠
分を回収する。31は下部ケース23と取付板26に固
定した環状の下部軸受座、32は2つの球軸受、33は
両球軸受32に支持された駆動軸である。駆動軸33に
は従動プーリ6が取り付けられている。
【0023】41は中間ケース22内の下方に固定され
た傾斜リングで、その上面には、中間ケース22と後述
の外筒60間に形成される収納室内の米がその自重によ
りリング中心側に滑落するに十分な傾斜角度に設定され
た傾斜面42が設けられている。43はフランジ付き面
軸受、44は従動軸である。従動軸44は面軸受43に
支承され、駆動軸33に連結される。
【0024】51は上部ケース21に設けられた上部軸
受座、52は面軸受、53はダストシール、54は面軸
受52に軸受けされた環状軸である。また、55は上部
ケース21に固定された上面板、56は米の投入路、5
7は送出口である。従動軸44の上端と環状軸54の下
端は、内面側が外筒60の外形に合わせて六角形に形成
され、外周側は面軸受43と52に対応させて円形に作
られている(従動軸44は図11参照)。
【0025】60は外筒、70は外筒60の内部にその
軸心XーX方向に配置された円筒状の内筒である。外筒
60の上端と下端には環状軸54と従動軸44が嵌合し
て一体に取り付けられ、面軸受52と43により回転可
能に外ケース20内に支持されている。63は従動軸4
4の上部における周方向複数個所に設けられた取入口で
ある。
【0026】71はスリットで、内筒70の内外を貫通
する。スリット71は内筒70の筒部の途中にほぼ90度
隔てて軸心X−X方向に並んだ4組の群に分けられ、図
11で示す如く、各群のスリット71はいずれも直径方
向に対して角θ(実施例ではθは約25度)傾斜して設け
られている。また、スリット71の溝幅Wsは、米粒の
薄い方の厚さWrより小さくWs<Wrの大きさに穿設
され、米粒がスリット71から通り抜けない幅で開口縁
72は面取りされずに尖角状に形成されている(図1
4,図15参照)。
【0027】73は内筒70の上部に形成されたメッシ
ュである。メッシュ73は、太さが0.5φで縦横13
又は14本程度の不銹鋼のような金属の細い線を網状に
編んだもので、短冊に円弧面を持たせた“八ツ橋”状に
作られ、スリット71と対応して90度間隔に内筒70の
周面に設けられている。74は内筒70の上端に固着さ
れた固定板、75は固定ねじである。固定板74は固定
ねじ75により上面板55に固定され、内筒70の自由
回動を規制する機能を果たす(図12参照)。
【0028】76はスパイラルである。スパイラル76
は内筒70の途中で取入口63に対向して形成され、傾
斜リング41の傾斜面42上を滑落して取入口63から
取り入れられた米を送出口57側へ案内するためのもの
である。そして、スリット71やメッシュ73等を形成
した内筒70は外側の外筒60より長尺に設定され、上
面板55から垂下されて途中が従動軸44および駆動軸
33の中空部を通って下端が保持枠27内に露出する。
【0029】12は研米される前の精米、13は研米機
で研米された白米、15は精米の中に混入した胚芽粉や
ゴミ等を含み糠を主体とした糠分であり、研米により精
米12から分離されたものである。16は胚芽孔であ
る。
【0030】而して、外ケース20と外筒60との間で
形成する環状の空間は研米する精米12を一時的に収納
する収納室R1を、六角の外筒60と円形の内筒70と
の間の環状の隙間は研米室R2を、内筒70の内部空間
は精米12から分離された糠分15を回収するための回
収用ダクトR3を、それぞれ構成する。実験結果に基づ
いて研米室R2の軸心X−Xと直交する方向の隙間の最
大値Lmと最小値Lnは、普通の米粒の長さをLrとし
たときに、それぞれLm≦2LrおよびLr≧Lnにな
る範囲に入る程度に選定されている(図13,図14参
照)。
【0031】次に、このような構成を有する竪型乾式研
米機の研米動作を、図10乃至図10により説明する。
まず、精米12が上部ケース21の投入路56から収納
室R1の中に投入されて、底部の傾斜面42から堆積し
て収納される。収納室R1に投入された精米12の一部
は、傾斜面42上を滑落して取入口63から研米室R2
の底の付近に侵入する。
【0032】ここで、電動機2が一定速度で駆動される
と、その回転力が出力軸3と駆動プーリ4およびベルト
5を介して本体10側の従動プーリ6に伝達される。従
動プーリ6に伝達された回転力は、更に駆動軸33と従
動軸44に伝えられて下と上を面軸受43と52で支承
された外筒60が図13の矢印方向(以下、正回転方向
という)に回転を始める。外筒60が回転すると、傾斜
リング41の傾斜面42上を滑落してきた精米12が、
上方の精米12からの圧力をも受けて3か所の取入口6
3から研米室R2内に強制的に押し込められる。押し込
められた精米12は続いて押し込まれてきた精米12の
押し込め力を受けて、既に侵入した精米12と共に研米
室R2内に押し上げられる。同時に、取入口63から押
し込まれてスパイラル76に接触した米粒に、回転する
外筒60により、図14に示すように水平方向の成分F
kと垂直方向の成分Fvを持つ力Fが加えられる。螺旋
角α傾斜した力Fは、傾斜面42およびその上方の精米
12からの圧力による押し込め力と協働して精米12を
研米室R2内に押上げる。押し上げられた個々の米粒
は、正回転する六角形の外筒60と固定した円形の内筒
70との横断面の形状の相違に伴う隙間間隔Lm−Ln
=δの変化によつて、不規則な方向に移動して掻き混ぜ
られながら、集合体としての精米12が研米室R2内を
上昇する。
【0033】この場合、内筒70に接触しながら上昇す
る米粒は、図15に示すようにスリット71に一部が嵌
まり込んでスリット71の尖角状の開口縁72で表面の
糠層が削り取られる。また、研米室R2内の上層部から
の重みと下層部からの押し上げに伴う米粒同志の揉み合
い動作でも、糠層が剥離される。また、研米室R2の上
部に到達した米粒は、メッシュ73の円弧面を持つ網目
で擦られて研磨される。更に、米同志の摩擦によって
も、各米粒の表面に磨きが掛けられる。そして、削られ
た糠粉と胚芽粉および混入している小さいゴミ類等は、
糠分15としてスリット71とメッシュ73の隙間から
回収用ダクトR3側に通り抜けて精米12から分離さ
れ、回収用ダクトR3を落下してトレイ28の中に回収
される。このように乾燥状態で研削と研磨を受けながら
研米室R2の上部に押上げられて送出口57から送り出
される白米13は、外部の図示しない計量部にて計量さ
れながら設定量に達するまで送出口57から送り出され
る。そして、設定量に達すると電動機2が停止され、送
り出された白米はその後、炊飯工程に移され、炊飯器に
投入されて適量の水と共に加熱され、炊飯されることに
なる。
【0034】ところで、研米中に発生した熱は内筒の温
度を上昇させ、この内筒に接触する米の温度が上がり米
表面を軟化させて研削量が著しく増加する。このため、
研米を終えた白米は光沢の無い米となる。これを防ぐに
は研米中の内筒温度上昇を抑制する必要がある。
【0035】また、研米中に発生した糖や研削粉を自重
による自然落下を利用して回収する方法は効率的でな
く、研米終了後の米表面に研削粉等の糖分が付着してい
るため、より研削粉等の糖分を効果的に回収する必要が
ある。
【0036】また研削用のスリットや研磨用のメッシュ
では除去不可能な米表面に付着した研削粉や、胚芽、縦
溝部に堆積した糖分を充分除去する必要がある。
【0037】更に、研米機を停止すると米が研米室に残
留し、かつ研削粉等の糖分が研米室に付着残存して衛生
上好ましくないため、研米終了後は研米室に残存する米
を全て収納室内へ戻し、かつ研米室に付着した研削粉等
の糖分を取り除く必要がある。
【0038】図1は研米中に研米機の内筒と外筒の間を
上部から下部に向かって空気を吸引することにより、研
米時の内筒の温度上昇を抑制するようにした本発明の第
1の発明に係る竪型乾式研米機の冷却装置を示す概略構
成図、図2はその空気吸引装置の平面図である。なお、
図1中の矢印は空気の流れを示す。また、図1中、図9
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図1および図2において、80は空気吸引装置、81は
一端が研米機の内筒70の下端に空気が漏れないように
密着嵌合されたL字状のダクト、82はダクト81の他
端と密着嵌合し上部に向けて末広がり状の扇型の断面を
有するモーターケース、83はモーターケース82と密
着嵌合する台座、84はファンモータ、84aはファン
モータ出力軸、85はファンモータ84を内蔵し台座8
3へ一体に取り付けられたモーターカバー、86は外形
が渦巻状でモーターカバー85の上部に固定されている
ファンケース、87はファンケース86の吸気穴、88
はファンケース86の排気穴、89はファンケース86
内のファンモータ出力軸84aに固着されたファン、9
0は研米機の上部に複数設けられて周囲の空気を研米室
R2に吸入する吸気孔である。
【0039】次に、上記構成を有する竪型乾式研米機の
冷却装置の動作を図1により説明する。まず、研米機の
電動機(図9参照)が作動されると同時にファンモータ
84も作動される。ファンモータ84が作動されるとフ
ァン89が高速で回転するため、ファンケース86内が
負圧になることから周囲の空気が研米機の上部に設けら
れた複数の吸気孔90から研米室R2内に吸引される。
吸引された空気は内筒70に設けられたスリット71や
メッシュ73を通って内筒70の回収用ダクトR3へ入
り、次にダクト81へ導かれる。更に、ダクト81に導
かれた空気はモーターケース82やモーターカバー85
を経て吸気穴87からファンケース86に入る。ファン
ケース86内の空気はファン89によって遠心力が与え
られ、更に外形が渦巻状のファンケース86に案内され
ながら排気穴88から送り出される。
【0040】空気が吸気孔90からダクト81に導かれ
る過程において、内筒70やスリット71およびメッシ
ュ73に接触する空気で、研米中の研削や摩擦によって
発熱した内筒70の熱を奪い取り、内筒70の温度が上
昇するのを抑制する。
【0041】実施例2.図3は研削粉等の等分を、ファ
ンにて吸引する空気を利用して効果的に回収するように
した本発明の第2の発明に係る竪型乾式研米機の除糖装
置を示す概略構成図であり、実施例1と同一部分には同
一符号を付してある。なお、図3中の矢印は空気の流れ
を示す。図3において、100は除糖装置、101は除
糖装置100の糖回収フィルタである。糖回収フィルタ
101は、空気を通し糖分を通さないフィルタから構成
され、ダクト81の途中に着脱可能に設置されている。
それ以外の構成は実施例1と同様であるので、その説明
は省略する。
【0042】次に、上記構成を有する竪型乾式研米機の
除糖装置の動作を図3により図2を参照しながら説明す
る。まず、研米機の電動機(図9参照)が作動されると
同時にファンモータ84も作動される。ファンモータ8
4が作動されるとファン89が高速で回転するため、フ
ァンケース86内が負圧になることから周囲の空気が研
米機の上部に設けられた複数の吸気孔90から研米室R
2内に吸引される。吸引された空気は内筒70に設けら
れたスリット71やメッシュ73を通って内筒70の回
収用ダクトR3へ入り、糖回収フィルタ101を通過し
てダクト81へ導かれる。更に、ダクト81に導かれた
空気はモーターケース82やモーターカバー85を経て
吸気穴87からファンケース86に入る。ファンケース
86内の空気はファン89によって遠心力が与えられ、
更に外形が渦巻状のファンケース86に案内されながら
排気穴88から送り出される。
【0043】空気が吸気孔90からダクト81に導かれ
る過程において、内筒70やスリット71およびメッシ
ュ73に接触する空気で、研米中の研削や摩擦によって
発生し、内筒70のスリット71やメッシュ73あるい
は回収用ダクトR3内壁に付着している研削粉等の糖分
は取り除かれ、そしてこれら糖分を通さない糖回収フィ
ルタ101により一カ所に集められ回収される。
【0044】実施例3.図4は米の縦溝部に堆積する糖
分を除去できるようにした本発明の第3の発明に係る竪
型乾式研米機の除糖装置を示す概略構成図、図5は本装
置と本装置によって糖分が除去される米との関係を示す
説明図であり、実施例2と同一部分には同一符号を付し
てある。なお、図4中の矢印は空気の流れを示す。ま
た、この実施例では図14を参照しながら説明する。図
4、図5および図14において、110は米の縦溝、T
は縦溝110の幅を示す。111は内筒70のスリット
71が穿設されている研削部、112は研削部111の
上部に連接して固定されている内除糖ねじであり、内筒
70は、研削部111と内除糖ねじ112によって構成
されている。113は内除糖ねじ112のねじ部で、ね
じ部113は内除糖ねじ112の外周にねじ山状突起と
して多条連続して形成されている。また、ねじ部113
は、その先端が米の縦溝110の幅Tにもぐり込む寸法
に設定されている。114は内筒70の内除糖ねじ11
2の位置に対応させて外筒60の上部に設けられている
外除糖ねじであり、内除糖ねじ112に対し径方向に所
定間隔離して対向配置されている。115は外除糖ねじ
114のねじ部で、ねじ部115は外除糖ねじ114の
内周に、内除糖ねじ112のねじ部113に対応させて
形成されている。
【0045】次に、上記構成を有する竪型乾式研米機の
除糖装置の動作を図4および図5に基づき図14および
図15を参照しながら説明する。まず、精米12は内筒
70に接触しながら上昇し、図15に示すようにスリッ
ト71に一部が嵌まり込んでスリット71の尖角状の開
口縁72で表面の糖層が削り取られる。また、研米室R
2内の上層部からの重みと下層部からの押上げに伴う米
粒相互の揉み合い動作でも糖層が剥離される。更に、内
除糖ねじ112および外除糖ねじ114の各ねじ部11
3,115が図5に示すように縦溝110に嵌まり込ん
で、堆積する糖分15を掻き出す。
【0046】掻き出された糖分15は空気吸引装置80
で吸引される空気によって回収用ダクトR3へ導かれ、
糖回収フィルタ101に回収される。
【0047】実施例4.図6は米表面に付着した研削粉
や、胚芽、縦溝部に堆積する糖分を除去できるようにし
た本発明の第4の発明に係る竪型乾式研米機の除糖装置
を示す概略構成図、図7は本装置と本装置によって糖分
が除去される米との関係を示す説明図であり、実施例3
と同一部分には同一符号を付してある。なお、図6中の
矢印は空気の流れを示す。図6および図7において、1
10は米の縦溝、Tは縦溝110の幅、Hは胚芽孔の直
径を示す。120は内筒70の研削部111の上部外周
に連接して固定されている除糖ブラシであり、内筒70
は、研削部111と除糖ブラシ120によって構成され
ている。121は除糖ブラシ120の突起で、突起12
1は除糖ブラシ120の表面に外方へ向けて放射状に高
密度で形成されている。また、突起121は、米の縦溝
110の幅Tおよび胚芽孔16の直径Hにもぐり込む寸
法に設定されている。
【0048】次に、上記構成を有する竪型乾式研米機の
除糖装置の動作を図6および図7に基づき図15を参照
しながら説明する。まず、精米12は内筒70に接触し
ながら上昇し、図15に示すようにスリット71に一部
が嵌まり込んでスリット71の尖角状の開口縁72で表
面の糖層が削り取られる。また、研米室R2内の上層部
からの重みと下層部からの押上げに伴う米粒相互の揉み
合い動作でも糖層が剥離される。更に、除糖ブラシ12
0の突起121が米表面に付着している研削粉を除去
し、胚芽孔16や縦溝110に嵌まり込んでいる糖分1
5を掻き出す。
【0049】除去された糖分15は空気吸引装置80で
吸引される空気によって回収用ダクトR3へ導かれ、糖
回収フィルタ101に回収される。
【0050】実施例5.図8は研米中の内筒の冷却と糖
分の回収を行い、更に研米終了後に研米室に残存する米
を全て収納室内へ戻し、研米室に付着した研削粉等の糖
分を取り除くようにした本発明の第5の発明に係る竪型
乾式研米機の駆動制御装置を示す説明図である。図8に
おいて、130は操作部であり、少なくとも研米のみを
させる研米キー130aと、自動的に研米させた後に、
炊飯等の他の処理を連続して行なわせる全自動キー13
0b等を有したものである。
【0051】131は信号判別部であり、研米キー13
0aまたは全自動キー130bのいずれが選択されたか
を判定し、研米キー130aが選択されると後述する駆
動指令部および逆回転指令手段に研米キー130aが選
択されたことを知らせる信号(以下、研米選択信号とい
う)を出力し、また全自動キー130bが選択されると
上記駆動指令部および逆回転指令手段に対して全自動キ
ー130bが選択されたことを知らせる信号(以下、全
自動選択信号という)を出力するものである。
【0052】132は駆動指令部であり、研米選択信号
が入力すると、後述する正回転指令手段に研米機Kの外
筒60を動作させる信号(以下、正回転指令信号とい
う)を出力すると同時に、後述する空気吸引装置駆動指
令手段に対しても正回転指令信号を出力する。また、研
米機Kの外部に設置されて送出口57より送り出された
白米を設定量に達するまで積算計量する計量部134か
ら計量終了信号が入力すると、正回転指令信号の出力を
停止し、後述する逆回転指令手段に研米機Kの外筒60
を動作させる信号(以下、逆回転指令信号という)を出
力すると同時に、後述する空気吸引装置駆動指令手段に
対しても逆回転指令信号を出力するものである。
【0053】133は正回転指令手段であり、正回転指
令信号が入力すると、研米機Kの電動機2に対し正回転
させて研米させる正回転制御信号を出力するものであ
る。
【0054】135は逆回転指令手段であり、信号判別
部131から研米選択信号が入力した後に、逆回転指令
信号が入力すると、研米機Kの電動機2に対し所定時間
(例えば10秒間)だけ逆回転させて研米室R2内の残
米を全て収納室R1側に戻すようにさせるための逆回転
制御信号を出力し、10秒経過すると逆回転制御信号の
出力を停止させかつ研米終了と判断して設定する。ま
た、信号判別部131から全自動選択信号が入力した後
に、逆回転指令信号が入力すると、上記と同様に研米機
Kの電動機2に対し逆回転制御信号を出力し、10秒経
過すると他の処理部136すなわち炊飯器に対して研米
終了信号を出力して炊飯させるものである。
【0055】137は正回転指令手段133からの正回
転制御信号や逆回転指令手段135からの逆回転制御信
号が入力すると、対応する回転方向に研米機Kの電動機
2を駆動して外筒60を動作させるモータードライバで
ある。
【0056】138は空気吸引装置駆動指令手段であ
り、駆動指令部132から正回転指令信号が入力する
と、ファンドライバ139に対しファンモータ制御信号
を出力してファンモータ84を作動させ、更に駆動指令
部132から逆回転指令信号が入力すると、逆回転制御
時間である10秒より長い時間(例えば20秒)経過す
るまでファンドライバ139に対してファンモータ制御
信号を出力してファンモータ84を作動させるものであ
る。
【0057】次に、上記構成を有する竪型乾式研米機の
駆動制御装置の動作を図8に基づき図9および図15を
参照しながら説明する。まず、使用者が操作部130の
研米キー130aまたは全自動キー130bを選択して
押すと、信号判別部131が研米キー130aまたは全
自動キー130bのいずれが選択されたかを判定し、研
米キー130aが選択されたと判定すれば、駆動指令部
132および逆回転指令手段135に研米キー130a
が選択されたことを知らせる研米選択信号を出力する。
駆動指令部132は信号判別部131から研米キー13
0aが選択されたことを知らせる研米選択信号入力があ
ると、計量部134から計量終了信号が入力するまで正
回転指令手段133と空気吸引装置駆動指令手段138
に対し正回転指令信号を出力する。
【0058】正回転指令手段133は駆動指令部132
から正回転指令信号入力があると、モータードライバ1
37に対して正回転制御信号を出力する。モータードラ
イバ137は正回転指令手段133からの正回転制御信
号に基づき電動機2を研米方向である正回転方向に駆動
し、研米機Kの外筒60を正回転方向に回転させる。こ
れにより、図9乃至図15で説明した研米動作が開始さ
れ、研米された白米13が送出口57より連続的に送り
出される。送出口57より白米13が送り出されると、
計量部134は送り出された白米13を設定量に達する
まで積算計量し、設定量に達すれば、計量が終了したこ
とを駆動指令部132に知らせる。また、駆動指令部1
32は計量部134から計量終了信号入力があると、正
回転指令信号の出力を停止し、逆回転指令手段135と
空気吸引装置駆動指令手段138に対し逆回転指令信号
を出力する。
【0059】逆回転指令手段135は信号判別部131
から研米選択信号が入力した後に駆動指令部132から
逆回転指令信号入力があると、モータードライバ137
に対して逆回転制御信号を10秒間出力する。モーター
ドライバ137は逆回転指令手段135からの逆回転制
御信号に基づき電動機2を研米時とは逆回転方向に駆動
し、研米機Kの外筒60を研米時とは逆回転方向に10
秒間回転させる。これにより、研米室R2内の残米は全
て収納室R1側に戻され、残米が研米機Kの余熱によっ
て割れるのが防止される。その後、10秒経過すれば、
逆回転指令手段135は逆回転制御信号の出力を停止
し、かつ研米終了と判断して設定する。
【0060】空気吸引装置駆動指令手段138は、駆動
指令部132から正回転指令信号入力があると、ファン
ドライバ139に対しファンモータ制御信号を出力す
る。次に、駆動指令部132から逆回転指令信号入力が
あると、ファンドライバ139に対しファンモータ84
を20秒間作動させるファンモータ制御信号を出力す
る。ファンドライバ139は空気吸引装置駆動指令手段
138からのファンモータ制御信号に基づきファンモー
タ84を20秒間作動させる。これにより、研米室R2
内の残米が全て収納室R1側に戻された後、空の状態に
なった研米室R2に付着している研削粉等の糖分が除去
される。
【0061】また、逆回転指令手段135は、信号判別
部131から全自動選択信号が入力した後に駆動指令部
132から逆回転指令信号入力があると、上述したと同
様に10秒間モータードライバ137に対し逆回転制御
信号を出力して電動機2を研米時とは逆回転方向に駆動
させ、10秒経過すると逆回転制御信号の出力を停止
し、他の処理部136すなわち炊飯器に対し研米終了信
号を出力して炊飯工程へと制御を移行させる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1の発明
によれば、研米中に米との摩擦により発熱する研米機の
内筒を空気吸引装置により発生する研米室内の空気流に
よって冷却するようにしたので、竪型乾式研米機の研米
性能が安定する。
【0063】また、本発明の第2の発明によれば、竪型
乾式研米機の空気吸引装置により発生する空気流れの経
路の途中に設けたフィルタによって、空気吸引装置によ
り発生する空気流れにより吸引されて運ばれてくる研米
中に発生した研削粉等の糖分を回収するようにしたの
で、研米中に発生した研削粉等の糖分を効果的に回収す
ることができる。
【0064】また、本発明の第3の発明によれば、内除
糖ねじと外除糖ねじによって、研米中に発生し米の縦溝
に堆積している研削粉等の糖分を掻き出すようにしたの
で、米の縦溝部に堆積した糖分などを充分に除去するこ
とができる。
【0065】また、本発明の第4の発明によれば、除糖
ブラシによって、研米中に発生し米の表面に付着した研
削粉や胚芽・縦溝部に堆積した糖分などを除去するよう
にしたので、米表面に付着した研削粉や胚芽・縦溝部に
堆積した糖分などを充分に除去することができる。
【0066】また、本発明の第5の発明によれば、研米
終了後に電動機を所定時間逆回転させて研米室内から残
米を全て収納室側に戻すとともに、研米室内に空気の流
れを生じさせて内筒を冷却する空気吸引装置を、研米機
が研米方向に回転を開始した時点から逆回転して停止し
た後の所定時間経過するまで作動させるようにしたの
で、研米室を衛生的に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明に係る竪型乾式研米機の冷
却装置の概略構成図である。
【図2】図1の要部である空気吸引装置のファンケース
の平面図である。
【図3】本発明の第2の発明に係る竪型乾式研米機の除
糖装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第3の発明に係る竪型乾式研米機の除
糖装置の概略構成図である。
【図5】図4の装置とこの装置によって糖分が除去され
る米との関係を示す説明図である。
【図6】本発明の第4の発明に係る竪型乾式研米機の除
糖装置の概略構成図である。
【図7】図6の装置とこの装置によって糖分が除去され
る米との関係を示す説明図である。
【図8】本発明の第5の発明に係る竪型乾式研米機の駆
動制御装置を示す説明図である。
【図9】本発明が適用された竪型乾式研米機の構成説明
図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】図9の竪型乾式研米機の研米室付近の縦断面
図である。
【図12】図9の竪型乾式研米機の内筒の上面図であ
る。
【図13】図9の竪型乾式研米機の動作の説明図であ
る。
【図14】図9の竪型乾式研米機による米粒の搬送状態
の説明図である。
【図15】図9の竪型乾式研米機による研米動作の説明
図である。
【符号の説明】
2 電動機 12 精米 13 白米 15 糖分 57 送出口 60 外筒 63 取入口 70 内筒 71 スリット 73 メッシュ 80 空気吸引装置 81 ダクト(空気流れの経路) 84 ファンモータ 89 ファン 100 除糖装置 101 糖回収フィルタ 110 縦溝 112 内除糖ねじ 114 外除糖ねじ 120 除糖ブラシ 130 操作部 132 駆動指令部 133 正回転指令手段 134 計量部 135 逆回転指令手段 138 空気吸引装置駆動指令手段 K 研米機 R1 収納室 R2 研米室 R3 回収用ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精米を一時的に収納する収納室内に内筒
    と外筒とを相対回動可能に遊嵌させて上下方向に配置
    し、これら内筒と外筒にて隙間間隔が変化する環状の研
    米室を形成するとともに、この研米室内に、上記収納室
    内から該研米室下部に導入された精米を上記相対回動時
    に該研米室上部に案内しながらその研削と研磨を行うス
    リット群およびメッシュを設け、研削および研磨後の米
    を該研米室の上部より送出するように構成された研米機
    と、 上記研米室内に空気の流れを生じさせて上記内筒を冷却
    する空気吸引装置とを備えたことを特徴とする竪型乾式
    研米機の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の竪型乾式研米機の空気吸
    引装置により発生する空気流れの経路の途中に、研米機
    の研米室を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖
    分の通過を阻止するフィルタを設けたことを特徴とする
    竪型乾式研米機の除糖装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の竪型乾式研米機の空気吸
    引装置により発生する空気流れの経路の途中に、研米機
    の研米室を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖
    分の通過を阻止するフィルタを設けるとともに、 研米室を形成する内筒の下部に米表面研削用のスリット
    を、上部の外周にメッシュに代えて米の縦溝を除糖する
    内除糖ねじを設け、 かつ上記内除糖ねじの位置に対応する外筒の内周に、該
    内除糖ねじと径方向に所定間隔置いて対向する外除糖ね
    じを設けたことを特徴とする竪型乾式研米機の除糖装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の竪型乾式研米機の空気吸
    引装置により発生する空気流れの経路の途中に、研米機
    の研米室を通過した後の空気のみを通し、研削粉等の糖
    分の通過を阻止するフィルタを設けるとともに、 研米室を形成する内筒の下部に米表面研削用のスリット
    を、上部の外周にメッシュに代えて米の表面、胚芽、縦
    溝の除糖用の除糖ブラシを設けたことを特徴とする竪型
    乾式研米機の除糖装置。
  5. 【請求項5】 精米を一時的に収納する収納室内に内筒
    と外筒とを相対回動可能に遊嵌させて上下方向に配置
    し、これら内筒と外筒にて隙間間隔が変化する環状の研
    米室を形成するとともに、この研米室内に、上記収納室
    内から該研米室下部に導入された精米を上記相対回動時
    に該研米室上部に案内しながらその研削を行うスリット
    群を設け、研削後の米を該研米室の上部より送出するよ
    うに構成された研米機と、 上記研米機の内筒および外筒のいずれか一方を駆動する
    電動機と、 上記研米機の外部に設置され、上記研米室の上部より搬
    出される白米を設定量になるまで計量し、設定量に達す
    ると計量終了信号を出力する計量部と、 上記研米室内に空気の流れを生じさせて上記内筒を冷却
    する空気吸引装置と、 操作部からの研米機作動信号入力があると上記電動機を
    研米方向に回転させるための正回転指令信号を出力し、
    上記計量部から計量終了信号入力があると正回転指令信
    号の出力を停止し、該電動機を研米方向とは逆方向に回
    転させるための逆回転指令信号を出力する駆動指令部
    と、 上記駆動指令部からの正回転指令信号入力があると上記
    電動機を研米方向に回転させる正回転指令手段と、 上記駆動指令部からの逆回転指令信号入力があると上記
    電動機を研米方向とは逆方向に所定時間回転させる逆回
    転指令手段と、 上記駆動指令部からの正回転指令信号と逆回転指令信号
    の入力に基づき、上記研米機が研米方向に回転を開始し
    た時点から上記逆回転して停止した後の所定時間経過す
    るまで上記空気吸引装置を作動させる空気吸引装置駆動
    指令手段とを備えたことを特徴とする竪型乾式研米機の
    駆動制御装置。
JP15910592A 1992-06-18 1992-06-18 竪型乾式研米機の冷却装置と除糖装置及び駆動制御装置 Pending JPH06399A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362310B1 (ko) * 2000-08-17 2002-11-27 주식회사 고려엔지니어링 건식 연미장치
JP2018176067A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 株式会社サタケ 酒造用精穀機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362310B1 (ko) * 2000-08-17 2002-11-27 주식회사 고려엔지니어링 건식 연미장치
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