JPH0639971Y2 - 薄型の独立気泡型緩衝シート - Google Patents

薄型の独立気泡型緩衝シート

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JPH0639971Y2
JPH0639971Y2 JP1989058687U JP5868789U JPH0639971Y2 JP H0639971 Y2 JPH0639971 Y2 JP H0639971Y2 JP 1989058687 U JP1989058687 U JP 1989058687U JP 5868789 U JP5868789 U JP 5868789U JP H0639971 Y2 JPH0639971 Y2 JP H0639971Y2
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closed
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heat
thickness
cushioning sheet
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栄洋 岸
徹 古賀
智文 小野田
真澄 林
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、従来の独立気泡型緩衝シート(例えば商標
「エアーキャップ」が付された製品)に比べ、厚さの薄
い独立気泡型緩衝シートに関する。
本考案の緩衝シートは、精密機械、家庭電気製品、陶
器、ガラス製品、家具、果物、薬品、食品、美術品、楽
器等の包装・緩衝材として用いられる。特に、ガラス製
品や陶器等割れやすい品物を重ねて梱包する時に、あい
紙の代用として品物の間に挟むのに好適である。
〔従来の技術〕
精密機械、家庭電気製品、陶器、ガラス製品等衝撃に弱
い品物を輸送する際、これらの品物を輸送中の衝撃から
守るため、従来から各種の緩衝材が用いられてきた。
この様な緩衝材としては、ポリスチレンやポリオレフィ
ン等の発泡シートや発泡ブロック、新聞紙や段ボール等
が主なものであった。
しかし、発泡シートや発泡ブロック等の製造には、発泡
剤としてプロパン等の低沸点炭化水素やフロンガス、或
いはジアゾ化合物等の熱分解型発泡剤等が用いられる。
これらの発泡剤の中には、オゾン層の破壊等、重大な環
境問題を起こすものが多い。
近年は、これらの発泡剤の代わりに空気や窒素ガスを発
泡剤に用いた発泡シートも開発されている。これらの発
泡剤は、オゾン層の破壊等の環境問題の原因とはならな
い。しかし、ポリオレフィン等のシートに空気や窒素を
含浸させるには、高温・高圧が必要である。このため、
製造の際、大量のエネルギーを必要とするだけでなく、
製造設備の設備費も嵩むという問題があった。
これらの緩衝材の欠点を解消すべく、二枚のポリエチレ
ン等のシートの間に気泡を形成した独立気泡型緩衝シー
トが開発された。このタイプの緩衝シートとしては、エ
アーキャップ(登録商標)等が主なものである。
〔本考案の解決すべき課題〕
しかし、従来の独立気泡型緩衝シートは、厚さが最も薄
いもので2.5mm、通常は5〜20mmと厚かった。このた
め、独立気泡型緩衝シートをロール状に巻いた時の巻径
が大きくなりがちなので、運賃や倉庫料が嵩みがちであ
った。
又、フィルムの厚さは30μm〜100μmのものを用いて
いたので、生産スピードを余り高くできないという問題
点があった。
本考案は、上記の問題点に鑑み、ロール状に巻いた時の
巻径が従来の独立気泡型緩衝シートよりも小さい独立気
泡型緩衝シートを提供することを目的とする。
又、本考案の独立気泡型緩衝シートに使用されるフィル
ムの厚さは20μm以下なので、フィルム同士をヒートシ
ールする際の加熱が少なくて済む。このため、生産性を
大幅に向上させることができる。
〔本考案の構成〕
本考案は、 (1)(a)平面状フィルム1を、波板状フィルム2の
少なくとも一方の面に積層し、交線部分をヒートシール
し(第1図〜第3図の3の部分)、 (b)上記の交線部分と交差するようにヒートシールし
て(第1図或いは第2図の4の部分)、独立気泡5を形
成してなる独立気泡型緩衝シートにおいて、 (c)厚さhが2.5mm未満0.5mm以上であり、 (b)平面状フィルム1及び波板状フィルム2の厚さが
20μm以下である、 独立気泡型緩衝シート及び、 (2)エンボスフィルム2′の少なくとも一方の面に平
面状フィルム1をヒートシールして独立気泡5を形成し
てなる独立気泡型緩衝シートにおいて、 (a)厚さhが2.5mm未満0.5mm以上であり、 (b)平面状フィルム1及びエンボスフィルム2′の厚
さが20μm以下である、 独立気泡型緩衝シートに関する。
本考案の独立気泡型緩衝シートは、上記のいづれのタイ
プにおいても、厚さhが2.5mm未満〜0.5mm以上でなくて
はならない。
ここで、厚さとは、当該独立気泡型緩衝シートの厚さで
あり、添付の図面第3図及び第6図において「h」で示
した厚さである。
独立気泡型緩衝シートの厚さが2.5mm以上であると、ロ
ール状に巻いた時の巻径が、従来の独立気泡型緩衝シー
トと殆ど変わらなくなる。このため、巻径を小さくする
ことにより運送・保管時のスペースの節約を図るという
本考案の目的が達成されなくなる。
一方、厚さが0.5mm未満であると、緩衝性が充分でなく
なる。又、生産も困難になるという問題点も生じる。
平面状フィルム1、波板状フィルム2、及びエンボスフ
ィルム2′の厚さは20μm以下でなくてはならない。こ
れらのフィルムに、20μmよりも厚いフィルムを用いる
と、ヒートシールする際の加熱は、従来と同程度必要で
ある。このため、生産速度を大幅に向上させることがで
きない。
〔実施例〕
次に、本考案の独立気泡型緩衝シートにつき、添付の図
面に示した実施例を用いて説明する。
先ず、実用新案請求の範囲第1項に記載の独立気泡型緩
衝シートの例を第1図〜第3図に示す。
この独立気泡型緩衝シートは、平面状フィルム1と波板
状フィルム2を積層、ヒートシールしたものである。
平面状フィルム1とは、熱可塑性樹脂をTダイやインフ
レーションダイでフィルム状に成形した通常のフィルム
のことである。
又、波板状フィルム2とは、上記の平面状フィルムをト
タン板状に成形したものである。
第1図は、このタイプの独立気泡型緩衝シートの全体図
を示す。第2図は、平面図を示す。第3図は、A-A′断
面を示す。
この独立気泡型緩衝シートの次のようにして製造され
る。先ず、平面状フィルム1と波板状フィルム2を積層
し、これらのフィルムの交線部分をヒートシールする
(ヒートシール部分3)。次いで、当該ヒートシール部
分3と交差するように、ヒートシールして(ヒートシー
ル部分4)独立気泡5を形成する。
ヒートシール部分3及び4は、ヒートシールする代わり
に接着剤等で接着してもよい。しかし、ヒートシールの
方が接着部の信頼性や気密性、及び衛生・安全の点で優
れているので好ましい。
ヒートシール部分3及び4の幅即ち独立気泡5の間隔d
は0.5〜10mmが好ましく、0.5〜5mmの範囲が更に好まし
い。
独立気泡5の底面積は0.01〜1cm2の範囲が特に好まし
い。
波板状フィルム2の断面形状は、所謂波型に限定されな
い。台形が連続した形状や矩形波状、ジグザグ状等の形
状も可能である。
波板状フィルム2は、縦溝を切ったロール同士、或いは
横溝を切ったロール同士を自由に組み合わせ回転させて
いる所に平面状フィルム1をとおすことにより好適に製
造される。又、波型、台形が連続した形状、矩形波状、
ジグザグ状等の形状のダイで、熱可塑性樹脂を直接波板
状フィルムに成形してもよい。
次に、実用新案登録請求の範囲第2項に記載の独立気泡
型緩衝シートの例を第4図〜第6図に示す。
この独立気泡型緩衝シートは、エンボスフィルム2′と
平面状フィルム1とをヒートシールしたものである。
エンボスフィルム2′とは、熱可塑性樹脂フィルム1に
多数のエンボス22を形成したフィルムである。
エンボス22の形状としては、円柱状、角柱状、半球状、
回転楕円体状等が可能である。又、これらの各種の形状
のエンボスを組み合わせてもよい。
エンボスの底面積は0.01〜1cm2の範囲が好ましい。
又、独立気泡5同士の間隔dは0.5〜10mmの範囲が好ま
しいが、更に好ましい範囲は0.5〜5mmの範囲である。
第4図及び第6図にしめした独立気泡型緩衝シートは、
エンボス22が半球状である例である。第4図は、この独
立気泡型緩衝シートの全体図である。第5図は、この独
立気泡型緩衝シートの平面図であり、第6図は、B-B′
断面である。
このタイプの独立気泡型緩衝シートは、次のようにして
製造できる。
まず、熱可塑性樹脂のフィルムを、加熱したエンボスロ
ール等に通して、エンボスフィルム2′とする。
このエンボスフィルム2′を平面状フィルム1と気密に
ヒートシールして(ヒートシール部3)、独立気泡5を
形成する。
更に、これらの独立気泡型緩衝シートにおいて、エンボ
ス22の頂面にさらに平面状フィルム1をヒートシール等
することにより、緩衝シート全体の強度を大幅に向上で
きる。又、エンボス22の頂面の部分は、フィルム厚さが
薄くなり、強度が大きく低下し易いが、この部分の補強
にもなる。
平面状フィルム1、波板状フィルム2、及びエンボスフ
ィルム2′の材質としては、薄くても腰の強いものが好
ましい。このような材質としては、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、ポリ
アミド、ポリエステル、1,2−ポリブタジエン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などがあ
る。これらのなかで、価格や加工性の点で、低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合
体、ポリアミド、ポリエステルが特に好ましい。
平面状フィルム1、波板状フィルム2、及びエンボスフ
ィルム2′の材質は必ずしも同一でなくてもよいが、材
質の組み合わせは、互いに容易にヒートシールできるも
のでなくてはならない。
〔本考案の効果〕
本考案の独立気泡型緩衝シートは、厚さが2.5mm未満
で、従来の独立気泡型緩衝シートに比べ薄い。従って、
ロール状に巻いた時の巻径が小さくできるため、運送・
保管時のスペースの節約を図ることができる。
又、フィルムに厚さ20μm以下と薄いものを用いている
ため、ヒートシールの際の加熱が少なくてすむ。このた
め、生産性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、実用新案登録請求の範囲第1項に記
載の、平面状フィルムと波板状フィルムからなる独立気
泡型緩衝シートの例をしめす。 第1図は、この独立気泡型緩衝シートの全体図を示す。
第2図は、この独立気泡型緩衝シートの平面図を示す。
第3図は、この独立気泡型緩衝シートのA-A′断面を示
す。 第4図〜第6図は、実用新案登録請求の範囲第2項に記
載の、エンボスフィルム2′と平面状フィルム1とをヒ
ートシールしてなる独立気泡型緩衝シートの例を示す。 第4図は、この独立気泡型緩衝シートの全体図である。
第5図は、この独立気泡型緩衝シートの平面図である。
又、第6図は、この独立気泡型緩衝シートのB-B′断面
である。 1……平面状フィルム 2……波板状フィルム 2′……エンボスフィルム 22……エンボスフィルム2′に多数形成されたエンボス 3、4……平面状フィルム1と波板状フィルム2、或い
は平面状フィルム1と波板状フィルム2′のヒートシー
ル部 5……独立気泡 d……独立気泡5同士の間隔 h……本考案の独立気泡型緩衝シートの厚さ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)平面状フィルム1を波板状フィルム
    2の少なくとも一方の面に積層し、交線部分をヒートシ
    ールし(ヒートシール部分3)、 (b)次いで、上記の交線部分と交差するようにヒート
    シールし(ヒートシール部分4)、独立気泡5を形成し
    てなる独立気泡型緩衝シートにおいて、 (c)独立気泡型緩衝シートの厚さが2.5mm未満0.5mm以
    上であり、 (b)平面状フィルム1及び波板状フィルム2の厚さが
    20μm以下である、 独立気泡型緩衝シート。
  2. 【請求項2】多数のエンボス22を形成したエンボスフィ
    ルム2′の少なくとも一方の面に、平面状フィルム1を
    ヒートシールし、独立気泡5を形成してなる独立気泡型
    緩衝シートにおいて、 (a)独立気泡型緩衝シートの厚さが2.5mm未満0.5mm以
    上であり、 (b)平面状フィルム1及びエンボスフィルム2′の厚
    さが20μm以下である、 独立気泡型緩衝シート。
JP1989058687U 1989-05-23 1989-05-23 薄型の独立気泡型緩衝シート Expired - Lifetime JPH0639971Y2 (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS595566U (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 船曳 孝 鍔付きボビン
JPS607156U (ja) * 1983-06-27 1985-01-18 株式会社島津製作所 マスマ−カ回路
JPS608997U (ja) * 1983-06-17 1985-01-22 新出 精一 ベルトカスタ−
JPS60105530A (ja) * 1983-11-14 1985-06-11 宇部興産株式会社 導電性の緩衝性材料およびその製法
JPS613623U (ja) * 1984-06-12 1986-01-10 株式会社明電舎 アクチユエ−タ操作式断路器の動作不良警報装置

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