JPH0639878A - 射出成形型用ゲート装置および射出成形型 - Google Patents

射出成形型用ゲート装置および射出成形型

Info

Publication number
JPH0639878A
JPH0639878A JP19879692A JP19879692A JPH0639878A JP H0639878 A JPH0639878 A JP H0639878A JP 19879692 A JP19879692 A JP 19879692A JP 19879692 A JP19879692 A JP 19879692A JP H0639878 A JPH0639878 A JP H0639878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
block
mold
gate device
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19879692A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Toyoda
賢示 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19879692A priority Critical patent/JPH0639878A/ja
Publication of JPH0639878A publication Critical patent/JPH0639878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形型の樹脂供給口における「みみた
れ」や「樹脂詰まり」を確実に防止できる機能を備え、
しかも、構造が簡単で、成形品の形状変更に容易に対応
することのできる射出成形型用ゲート装置および射出成
形型を提供する。 【構成】 樹脂通路が、樹脂導入口A側に配置された導
入ブロック20と、樹脂供給口B側に配置され成形樹脂
の導入圧力で開閉する供給弁を有する供給ブロック40
と、導入ブロック20と供給ブロック40の間を連絡す
る通路空間を有する通路ブロック30とを備えてなり、
各ブロックがゲート装置に組み込み自在に設けられ、ゲ
ート装置の樹脂供給口B側に、型窩を構成する型面部材
16が取り付け自在になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形型用ゲート
装置および射出成形型に関し、詳しくは、各種合成樹脂
製品の成形製造に利用される射出成形型と、このような
射出成形型において、成形樹脂を型窩に供給するための
構造部分を構成する射出成形型用ゲート装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】射出成形型は、通常、シリンダ機構など
で移動自在に設けられた移動型と、固定型とからなり、
移動型を移動させることによって、型の開け締めを行っ
ている。成形用の樹脂は、加熱溶融され、スクリュー装
置などで加圧された状態で、固定型の背面などに設置さ
れた樹脂導入口に導入され、固定型の内部に設けられた
樹脂通路を経て、固定型の型窩面に開口する樹脂供給口
から型窩内に、成形樹脂が供給充填されるようになって
いる。
【0003】成形品の形状が変更されれば、移動型およ
び固定型の型窩面の構造を変更する必要がある。型窩の
構造が変われば、前記した樹脂供給口の配置も変更する
必要が生じる。但し、成形品の形状が変わっても、スク
リュー装置などの配置は変更できないので、固定型の樹
脂導入口の配置構造は変わらない。したがって、樹脂供
給口の配置変更に伴って、樹脂導入口から樹脂供給口ま
での樹脂通路の配置構造を変更する必要がある。
【0004】つぎに、樹脂供給口から型窩内に成形樹脂
を供給して、射出成形を行った後、型を開いたときに、
樹脂供給口が開口したままであると、この樹脂供給口か
ら成形樹脂が漏れたり、漏れた樹脂が固まって樹脂供給
口に付着したりして、いわゆる「はなたれ」や「樹脂詰
まり」という問題を生じる。そのため、1ショットの射
出成形毎に、樹脂供給口に付着した樹脂を取り除く作業
が必要になる。
【0005】このような問題を解決するため、樹脂供給
口に、エアー圧で動作する開閉弁を設けておくことが提
案されている。成形樹脂を型窩に供給する際には開閉弁
を開いておき、樹脂の供給が完了した後、エアー圧で開
閉弁を閉じれば、樹脂供給口から樹脂が漏れたり、固ま
ったりするのを防止することがのできるというものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な、射出成形型の樹脂供給口に、エアー圧で動作する開
閉弁を取り付けた場合、成形品の形状変更に合わせて、
樹脂供給口の配置を変えるのが、非常に面倒であり、そ
のために、成形型を構成する金型の作製に手間がかかり
製造コストも高くつくという問題が生じる。
【0007】これは、樹脂供給口に、エアー圧で動作す
る開閉弁を取り付けるには、エアー通路が必要であり、
このエアー通路は、少なくとも一部を成形型の内部に通
さなければならない。そのため、成形型に対する樹脂供
給口の配置が変わる度に、成形型の内部に通すエアー通
路の設計および作製加工が必要になり、成形型全体の製
造の手間が増え、製造コストが増大するのである。
【0008】エアー圧で動作する開閉弁は、エアー漏れ
を防ぐための気密機構が複雑であり、このような複雑な
機構を備えた樹脂供給口を、成形品の形状が変更される
度に成形型に組み込む作製するのは、大変に面倒であ
り、型コストの増大、ひいては、射出成形製品のコスト
増大を招いていた。また、別の問題として、従来の射出
成形型では、型窩のうち、成形品の表となる面に、樹脂
供給口が配置されるので、成形品の表面に樹脂供給口の
跡が残るという問題があった。
【0009】これは、従来の射出成形型では、型の製造
が比較的容易な固定型で、成形品の表側の面を構成する
ようにしていた。しかし、前記したように、成形型に樹
脂を導入するスクリュー装置も、固定型側に設置してお
かなければ、スクリュー装置からの樹脂導入がスムーズ
に行えない。固定型に樹脂を導入すれば、樹脂供給口も
固定型側の型窩面に開口することになり、前記した成形
品の表となる面に樹脂供給口の跡が残ってしまうのであ
る。
【0010】そこで、この発明の課題のうち、第1の課
題は、構造の複雑なエアー圧で動作する開閉弁を用いる
ことなく、前記「みみたれ」や「樹脂詰まり」を確実に
防止できる機能を備え、しかも、構造が簡単で、成形品
の形状変更に容易に対応することのできる射出成形型を
提供することにある。第2の課題は、成形品の表となる
面に樹脂供給口の跡が残らないようにできる射出成形型
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明のうち、請求項1の射出成形型用ゲート装置は、
成形樹脂を導入する樹脂導入口から、成形樹脂を型窩に
供給する樹脂供給口につながる樹脂通路を備えた射出成
形型用ゲート装置であり、樹脂通路が、樹脂導入口側に
配置された導入ブロックと、樹脂供給口側に配置され成
形樹脂の流動圧力で開閉する供給弁を有する供給ブロッ
クと、導入ブロックと供給ブロックの間を連絡する通路
空間を有する通路ブロックとを備えてなり、各ブロック
がゲート装置に組み込み自在に設けられ、ゲート装置の
樹脂供給口側に、型窩を構成する型面部材が取り付け自
在になっている。
【0012】射出成形型の基本的な構造は、従来用いら
れていた通常の射出成形型と同様でよい。射出成形型
は、通常、互いに対向して配置された一対の固定型と移
動型で構成されるが、ひとつの固定型に対して複数の移
動型を組み合わせて構成されたものでも構わない。成形
樹脂を加熱溶融したり、圧力をかけて供給するスクリュ
ー装置、固定型および移動型の支持構造、移動型の移動
機構なども、通常の射出成形型と同様でよい。
【0013】この発明では、固定型と移動型の何れか一
方あるいは両方の成形型に、型窩を構成する型面部材
と、射出成形型に成形樹脂を導入して、この成形樹脂を
型窩に供給するためのゲート装置とを備えている。ゲー
ト装置には、成形樹脂を導入する樹脂導入口から、型窩
を構成する型面部材に開口した樹脂供給口につながる樹
脂通路を備えている。樹脂導入口、樹脂供給口および樹
脂通路の配置は、射出成形型の全体構造あるいは成形品
の形状に合わせて自由に設定できる。ひとつの成形型に
対して、樹脂導入口は、1個所だけの場合もあるし、複
数個所の場合もある。また、ひとつの樹脂導入口に対し
て、樹脂供給口を1個所だけ設ける場合もあるし、複数
個所の樹脂供給口に成形樹脂を分配するように構成する
こともできる。
【0014】樹脂導入口から樹脂供給口に至る樹脂通路
を、導入ブロック、供給ブロックおよび通路ブロックで
構成する。導入ブロックは、成形樹脂を導入するスクリ
ュー装置の先端ノズルを受けることができるようになっ
ており、成形樹脂が導入ブロック内に送り込まれる。導
入ブロックのうち、スクリュー装置の先端ノズルを受け
る部分すなわち樹脂導入口の形状や構造は、通常の射出
成形型の場合と同様でよい。
【0015】導入ブロックの樹脂導入口側には、スクリ
ュー装置から送り込まれる成形樹脂の流動圧力で開閉す
る導入弁を備えておくことができる。導入弁は、成形樹
脂の流動圧力が加われば開き、圧力がなくなれば閉じる
という動作を行えれば、各種流体装置で採用されている
通常の弁機構が自由に採用できる。例えば、樹脂の導入
方向とは反対の方向にスプリングなどで付勢されて樹脂
導入口を塞ぐ弁体を設けておけば、樹脂導入口から成形
樹脂が導入されて流動圧力が加わったときだけ、弁体が
開いて、樹脂を導入ブロック内に取り込める。導入弁と
しては、外部からの動力、例えば、エアー圧や電力など
で駆動されるものでなく、成形樹脂の流動圧力のみで作
動するものを用いる。但し、導入ブロックに上記のよう
な導入弁が設けられていなくても、後述する供給ブロッ
クの供給弁のみで、型窩への樹脂の供給を制御すること
は可能である。
【0016】導入ブロックには、樹脂を加熱する加熱手
段を設けておくことができる。加熱手段は、導入ブロッ
ク内の樹脂を所定の温度に加熱維持できれば、いわゆる
バンドヒータやカートリッジヒータ、ヒータピンなどと
呼ばれている通常の射出成形型における加熱手段を自由
に組み合わせて使用できる。供給ブロックは、その一部
が、前記型窩を構成する型面部材に設けられた樹脂供給
口に通じて型窩面に開口しているとともに、供給ブロッ
クの内部に、成形樹脂の流動圧力で開閉する供給弁を備
えている。この供給弁が開けば、樹脂が樹脂供給口から
型窩内に供給され、供給弁が閉じれば、樹脂の供給は遮
断される。
【0017】供給弁の構造としては、前記導入ブロック
の導入弁と同様に、成形樹脂の流動圧力が加われば開
き、圧力がなくなれば閉じるという動作を行えれば、各
種流体装置で採用されている通常の弁機構が自由に採用
できる。例えば、樹脂の圧力によって動作するピストン
シリンダ機構のピストン先端に、樹脂供給口を塞ぐ弁体
を設けておき、ピストンをスプリングなどで常に樹脂供
給口を塞ぐ方向に付勢しておけば、樹脂の流動圧力が加
わったときだけピストンが後退して樹脂供給口を開くよ
うにすることができる。このようなピストンシリンダ機
構の構造も、各種流体装置における動作機構が自由に採
用できる。供給ブロックにも、前記導入ブロックと同様
の加熱手段を設けておくことができる。
【0018】通路ブロックは、導入ブロックから供給ブ
ロックへと樹脂が流通できる通路空間を備えていれば、
具体的な形状構造は、成形型の構造に合わせて自由に変
更できる。通路ブロックとしては、その一部あるいは複
数個所に、連結構造を備え、この連結構造は、導入ブロ
ックまたは供給ブロックの一部と連結できたり、通路ブ
ロック同士を連結できるような、嵌合構造あるいはねじ
込み構造になっているのが好ましい。この連結構造とし
て、テーパ付のあり溝継手構造を備えておけば、各ブロ
ック同士を簡単かつ強固に連結することができる。通路
ブロックに設けておく通路空間は、上記したような他の
ブロックと連結したとき、あるいは、同じ通路ブロック
同士を連結したときに、通路空間同士も連結されるよう
に配置しておく。通路ブロックにも、必要に応じて、前
記導入ブロックなどと同様の加熱手段を設けておくこと
ができる。
【0019】上記した導入ブロック、供給ブロックおよ
び通路ブロックは、それぞれの機能部分、例えば、導入
ブロックでは、スクリュー装置の先端ノズルを受ける部
分および導入弁部分が、ひとつのブロック構造として、
予め組み立て製造されており、これらのブロックを、ゲ
ート装置に組み込んで使用する。したがって、ゲート装
置のうち、射出成形型の樹脂導入口となる個所には導入
ブロックを配置し、樹脂供給口につながる個所には供給
ブロックを配置し、導入ブロックから供給ブロックへと
樹脂が流通するように、通路ブロックを配置することに
なる。導入ブロックと供給ブロックの配置が変われば、
通路ブロックを継ぎ足したり、樹脂の通路空間の構造が
異なる通路ブロックに置き換えたりして、導入ブロック
から供給ブロックへの樹脂の流通が確実かつスムーズに
行われるようにする。
【0020】導入ブロックが、樹脂導入口の開口方向、
言い換えるとスクリュー装置の先端ノズル方向に、長さ
調整可能になっていれば、成形型の厚み方向の構造変更
に対応して、常にスクリュー装置の先端ノズルに配置す
ることができる。導入ブロックを長さ調整可能にするに
は、例えば、導入ブロックの長さ方向に、嵌合あるいは
ねじ込みなどで連結自在な調整部材を装着できるように
しておけばよい。供給ブロックについても、同じよう
に、長さ調整可能になっていれば、成形型の厚み方向の
構造変更に対応することができる。
【0021】上記のような構造の射出成形型用ゲート装
置の樹脂供給口側に型面部材が取り付けられる。型面部
材は、従来の金型と同様の材料からなり、射出成形品を
成形するための型窩を構成する。型面部材には、樹脂供
給口となる貫通孔が設けられている。この型面部材が、
前記ゲート装置の樹脂供給口側に、ボルト結合、嵌合、
係合その他の着脱自在な取り付け手段で取り付けられる
ようになっている。射出成形型用ゲート装置に型面部材
を取り付けた状態で、射出成形型の構造が完成する。
【0022】つぎに、請求項3の射出成形型用ゲート装
置は、成形樹脂を導入する樹脂導入口を備えた固定型側
ゲート装置と、成形樹脂を型窩に供給する樹脂供給口に
つながる樹脂通路を備えた移動型側ゲート装置とで構成
される射出成形型用ゲート装置であり、固定型側ゲート
装置と移動型側ゲート装置の対向面に、それぞれ型窩を
構成する型面部材が取り付け自在になっており、固定型
側ゲート装置には、樹脂導入口側に配置された導入ブロ
ックと、固定型と移動型の対向面に開口する開閉弁を有
する固定側伝達ブロックと、導入ブロックと固定側伝達
ブロックの間を連絡する通路空間を有する通路ブロック
で構成された樹脂通路を備えてなり、移動型側ゲート装
置には、固定側伝達ブロックの開閉弁に対面して開口す
る開閉弁を有する移動側伝達ブロックと、樹脂供給口側
に配置され成形樹脂の流動圧力で開閉する供給弁を有す
る供給ブロックと、導入ブロックと供給ブロックの間を
連絡する通路空間を有する通路ブロックとで構成された
樹脂通路を備えてなる。
【0023】射出成形型および射出成形型用ゲート装置
の全体および各構成部材の基本的な構造は、前記した請
求項1の射出成形型用ゲート装置の場合と同様であるの
で、共通する部分については説明を省略する。この射出
成形型用ゲート装置では、固定型側ゲート装置と移動型
側ゲート装置を組み合わせて用いる。固定型側ゲート装
置には、前記同様に、導入ブロックと通路ブロックを備
えているが、供給ブロックの代わりに、固定側伝達ブロ
ックを設けておく。
【0024】伝達ブロックは、固定型と移動型の当接面
に開口する開閉弁を備えている。固定型と移動型は、成
形を行う型窩の部分では互いに間隔を開けて対向してい
るが、型窩の外側、あるいは、型窩の内側で成形品の孔
などを構成する部分では、固定型と移動型が直接当接す
る部分が存在する。このような当接面に伝達ブロックの
開閉弁が配置される。開閉弁は、固定型と移動型が型閉
めされた状態で、固定型から移動型へと樹脂を供給する
ときには開き、それ以外のときは閉じる。開閉弁は、エ
アー圧などの外部動力によって作動するようにしてもよ
いし、樹脂の流動圧力によって作動するようにしてもよ
い。また、固定型と移動型が当接することによって、互
いの開閉弁の弁体同士が機械的に押圧されて作動するよ
うになっていてもよい。具体的には、例えば、対向して
配置された固定側および移動側の伝達ブロックで、それ
ぞれの開口を塞いで外部に突出する突起状の弁体を設
け、この弁体をスプリングなどで開口を塞ぐ方向に付勢
しておけば、固定型と移動型とが当接したときに、互い
の伝達ブロックの弁体同士が押圧されて、開口を開くこ
とになる。
【0025】移動型側ゲート装置には、固定側伝達ブロ
ックの開閉弁に対面して開口する開閉弁を備えた移動側
伝達ブロックを備えている。移動側伝達ブロックの構造
は、固定側伝達ブロックの構造と同様でよい。移動型に
は、型窩に開口する樹脂供給口が配置され、この樹脂供
給口に配置され成形樹脂の流動圧力で開閉する供給弁を
備えた供給ブロックを備え、移動側伝達ブロックと供給
ブロックの間は、通路ブロックで連絡されている。供給
ブロックおよび通路ブロックの構造は、前記したような
構造を備えたものでよい。
【0026】この射出成形型用ゲート装置では、移動型
側ゲート装置の樹脂供給口および伝達口側に移動型側の
型面部材が取り付けられ、固定型側ゲート装置の伝達口
側に固定型側の型面部材が取り付けられることになり、
互いに対向して取り付けられた型面部材で型窩を構成す
ることになる。
【0027】
【作用】
〔請求項1の発明〕成形型の樹脂通路が、前記したゲー
ト装置の導入ブロック、供給ブロックおよび通路ブロッ
クで構成されていれば、これらのブロックを成形型ある
いはゲート装置に任意の組み合わせ配置で組み込んでお
くことにより、成形しようとする成形品の形状構造、す
なわち、型窩あるいは金型の構造に合わせて、樹脂通路
を自由に設定することができる。
【0028】供給ブロックには、成形樹脂の流動圧力が
加わったときに、この流動圧力によって作動する供給弁
を備えているので、まず、樹脂導入口にスクリュー装置
の先端ノズルを配置して、樹脂を供給すれば、樹脂が樹
脂導入口から導入ブロック内に入り、通路ブロックを経
て供給ブロックに送られる。供給ブロックでは、樹脂の
流動圧力で供給弁が開いて、樹脂供給口から型窩内に樹
脂が送り込まれる。所定量の樹脂が型窩内に送り込まれ
れば、樹脂の流動圧力はなくなるので、供給ブロックで
は、樹脂供給口の供給分給弁が閉じる。したがって、そ
の後、型を開いても、樹脂供給口から樹脂が漏れたり、
樹脂供給口で樹脂が固まる心配はない。
【0029】上記供給ブロックにおける供給弁の動作
は、全て樹脂の流動圧力によって行われるので、従来の
方法のように、エアー配管等の外部動力の導入手段を設
けておく必要がなくなり、これらの外部動力を制御する
必要もない。その結果、成形品の形状に合わせて、導入
ブロックおよび供給ブロックを、成形型あるいはゲート
装置の任意の位置に簡単に組み込むことが可能になり、
成形型の作製の手間が大幅に削減されることになる。エ
アー配管などの構造がなくなれば、その分だけ成形型の
構造を簡略化したり小型化することも可能になる。
【0030】成形型が、上記のような各ブロックからな
るゲート装置と、型窩を構成する型面部材とで構成され
ていれば、同じゲート装置を用いて、型面部材を取り替
えるだけで、成形品の形状変更に容易に対応することが
できる。 〔請求項3の発明〕従来の射出成形型では、固定型側
に、樹脂導入口および樹脂供給口の両方を設けていた
が、この発明では、樹脂導入口は固定型側に設け、樹脂
供給口は移動型側に設け、固定型と移動型の樹脂通路
を、互いの当接面に設けた伝達ブロックによって連結し
ている。
【0031】したがって、スクリュー装置の先端ノズル
を連結する固定型の樹脂導入口に成形樹脂を導入すれ
ば、導入された樹脂は、固定型側の伝達ブロックから移
動型側の伝達ブロックを経て、移動型側の樹脂通路に入
り、樹脂供給口から型窩内に送り込まれる。伝達ブロッ
クには開閉弁を備えているので、固定型と移動型を当接
させた状態、すなわち型閉めを行った状態で型窩に樹脂
を供給するときだけ、開閉弁を開いて、固定型側から移
動型側への樹脂の送給を果たし、型を開いたときには、
伝達ブロックの開閉弁を閉じて、樹脂が漏れたり固まっ
たりしないようにできる。
【0032】なお、供給ブロックには供給弁を備えてい
るので、前記した請求項1と同様の作用も達成できる。
また、前記同様に、射出成形型用ゲート装置に型面部材
を取り付け自在にしているので、成形品の形状変更に対
応する際には、型面部材だけを取り替えればよい。ま
た、導入ブロック、供給ブロック、通路ブロックおよび
伝達ブロックを、固定型または移動型に組み込み自在に
設けておけば、前記した請求項1と同様の作用が達成で
きる。
【0033】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1は、射出成形型のう
ち、固定型の要部断面構造を表している。固定型1は、
取付板部10を成形装置の構造部分に固定し、この取付
板部10に各種の構造部材を取り付ける。固定型1と対
向する位置には、固定型1に向かって近接移動自在な移
動型2が設けられている。固定型1から移動型2に向か
って、ガイドピン3が突出しており、このガイドピン3
を移動型2側のガイド孔(図示せず)に嵌入させて、両
成形型1、2の型合わせを行う。固定型1と移動型2の
対向部分には、成形品となる空間、すなわち型窩4が構
成される。
【0034】取付板部10の背面側(図では上面側)に
は、樹脂導入口Aを備えた導入ブロック20が配置され
ている。導入ブロック20は、樹脂導入口Aが開口した
フランジ部21と、フランジ部21の下部にねじ込み連
結される調整部材22、調整部材22の下部にねじ込み
連結される本体部23で構成されている。フランジ部2
1と調整部材22のねじ込み構造と、調整部材22と本
体部23のねじ込み構造は、全く同じ構造であり、調整
部材22を挟まず、本体部23に直接フランジ部21を
ねじ込み接続することも可能になっている。すなわち、
調整部材22を挟むことによって、導入ブロック20の
長さが変わる。調整部材22の長さ、あるいは、調整部
材22の挿入個数を変えれば、導入ブロック20の長さ
を任意に調整することができる。
【0035】フランジ部21の下端から調整部材22の
外周を覆って、筒状のバンドヒータ24が取り付けられ
ており、導入ブロック20内の樹脂を加熱維持できるよ
うにしている。本体部23の内部は、筒状の空間になっ
ており、その中心にはピストン25が配置されている。
ピストン25は、その後端をベアリング252を介して
本体部23に対して長さ方向に移動可能に支持されてい
る。ピストン25の後端と本体部23の間には、コイル
スプリング258が装着されており、ピストン25を樹
脂導入口A側に付勢している。ピストン25の内部に
は、棒状のカートリッジヒータ254が挿入されてい
て、ピストン25周辺の樹脂を加熱維持できるようにな
っている。ピストン25の樹脂導入口A側の先端には、
導入弁を構成する弁体256が取り付けられている。
【0036】弁体256は、セラミックなど、耐熱性あ
るいは耐磨耗性などに優れた材料からなり、ピストン2
5の先端に着脱自在に嵌め込み取り付けされている。弁
体256は、フランジ部21の樹脂導入口Aをぴったり
と塞ぐ概略裁頭円錐状をなしている。弁体256が磨耗
したり損傷したりすれば、弁体256のみを取り替える
ことができる。
【0037】本体部23とピストン25の間には、樹脂
が通過する通路空間26が構成されている。また、通路
空間26の一部262は、外周に延びて、本体部23の
外面に開口している。本体部23に側面には、様々な形
状の通路ブロック30が配置されている。通路ブロック
30には、本体部23と互いに嵌合自在な嵌合凹凸構造
を備えており、本体部23と密着するように組み合わせ
て配置されている。通路ブロック30の内部には、導入
ブロック20の通路空間26に連通する通路空間36が
設けられている。通路ブロック30としては、予め長さ
や通路空間36の配置構造が異なる複数種類の通路ブロ
ック30を用意しておき、成形型の構造に合わせて、必
要な通路ブロック30を組み合わせて使用するのが好ま
しい。
【0038】取付板部10の下面側で、導入ブロック2
0とは別の位置に、供給ブロック40が設けられてい
る。供給ブロック40は、導入ブロック20と同様の構
造を備えた本体部43と、本体部43の下端にねじ込み
接続され、樹脂供給口Bを備えた先端部42とで構成さ
れている。本体部43と先端部42の間に、前記導入ブ
ロック20の調整部材22と同様の調整部材を組み込め
ば、供給ブロック40の全長を延ばすことができる。先
端部42から本体部43の一部にわたる外周には、筒状
のバンドヒータ44が装着されている。
【0039】供給ブロック40の本体部43の内部に
は、前記同様のピストン45が、ベアリング452で移
動自在に支持され、スプリング458で前進側に付勢さ
れた状態で装着されている。ピストン45の下端には、
概略円錐状の弁体456が取り付けられている。ピスト
ン45の中心にはカートリッジヒータ454が埋め込ま
れている。
【0040】本体部43とピストン45の間の通路空間
46から、外周に延びて外面に開口する駆動用通路46
2および樹脂流通用通路464が、上下2段に設けられ
ている。したがって、供給ブロック40に連結する通路
ブロック30では、導入ブロック20につながる1本の
通路空間36が2本に分岐して、駆動用通路462およ
び樹脂流通用通路464につながっている。
【0041】ピストン45の外周面のうち、駆動用通路
462に対応する位置には、断面三角形状の凹溝457
が設けられている。この三角凹溝457は、上方側の傾
斜がゆるく、下方側の傾斜が強くなっている。ピストン
45の外周面のうち、樹脂流通用通路464に対応する
位置には、断面半円形状の凹溝459が設けられてい
る。この半円凹溝459と三角凹溝457の間で、ピス
トン45の外面と本体部43の内面の間の通路空間は狭
く絞られている。
【0042】導入ブロック20の下端を抑えるようにし
て、取付板部10と対向する前面板部14が設けられて
いる。前面板部14と取付板部10の間にはスペーサ1
3が挟み込まれている。供給ブロック40は、前面板部
14を貫通して下方に突出している。前面板部14の前
面には、成形品の形状に対応する型窩面を構成する型面
部材16すなわち金型が取り付けられている。型面部材
16には、供給ブロック40の弁体456が嵌入して塞
ぐ貫通孔が形成されており、樹脂供給口Bを構成してい
る。弁体456の先端は型窩4内に突出している。この
実施例では、型面部材16を除く構造部分が、射出成形
型用ゲート装置を構成している。
【0043】上記のような構造を備えた射出成形型の作
動について説明する。図1は、型窩4への樹脂供給を行
っていない状態を表し、図2は、型窩4に樹脂を供給し
ている状態を表している。成形型1の背面に、樹脂を溶
融して加圧供給するスクリュー装置の先端ノズルを配置
して、先端ノズルを、導入ブロック20の樹脂導入口A
に当てる。この状態で、スクリュー装置から樹脂を圧送
すると、図2に示すように、導入ブロック20の弁体2
56に樹脂の流動圧力が加わり、ピストン25を下方に
押し下げる。ピストン25が下がると、弁体256と本
体部23の間に隙間があき、この隙間を通過して、本体
部23の通路空間26に樹脂が流入してくる。
【0044】樹脂は、通路空間26の外周延長部262
を経て、通路ブロック30の通路空間36に入り、上下
に分岐して、供給ブロック40の駆動用通路462およ
び樹脂流通用通路464に入る。この段階では、図1に
示すように、弁体456で樹脂供給口Bが塞がれている
ので、樹脂の流動圧力は、駆動用通路462からピスト
ン45の三角凹溝457に加わり、その流動圧力でピス
トン45を押し上げる方向の力が作用する。
【0045】ピストン45が押し上げられると、弁体4
56も持ち上がり、樹脂供給口Bが開いて、樹脂が型窩
4内に送り込まれる。なお、樹脂供給口Bが開くと、通
路ブロック30から供給ブロック40へは、より通過し
易い樹脂流通用通路464を通って、樹脂供給口Bへと
樹脂が流れ込む。すなわち、駆動用通路462から、樹
脂供給口B側へは、通路空間46の狭い個所を通過する
必要があるので、駆動用通路462に供給された樹脂
は、ピストン45を押し上げる方向の力を有効に作用さ
せることができる。しかし、このような通路空間46の
狭い隙間を通って、樹脂供給口B側へと樹脂を供給する
のは難しい。そこで、ピストン45を作動させるための
駆動用通路462と、樹脂供給口B側に樹脂を流通させ
るための樹脂流通用通路464の両方を設けておくこと
が好ましいのである。
【0046】樹脂供給口Bから型窩4内に供給された樹
脂は、所定の形状に成形されて、射出成形品が得られ
る。型窩4内に樹脂が充填された後は、供給ブロック4
0のピストン45を押し上げる樹脂の流動圧力がなくな
るので、スプリング458の付勢力でピストン45が元
に戻され、弁体456が樹脂供給口Bを塞ぐ。
【0047】移動型2を作動させて、固定型1から離せ
ば、型窩4内で成形された射出成形品が取り出せる。こ
のとき、樹脂供給口Bは弁体456で塞がれているの
で、樹脂供給口Bの部分に、いわゆる「はなたれ」や
「樹脂の固まり」が生じることがない。上記実施例で
は、導入ブロック20と供給ブロック40を1個づつ連
結しているが、ひとつの導入ブロック20から、それぞ
れ通路ブロック30を介して複数の供給ブロック40へ
と樹脂通路を設ければ、型窩4の複数個所に同時に樹脂
を供給したり、複数の型窩4部分に同時に樹脂に樹脂を
供給したりすることも可能である。導入ブロック20と
供給ブロック40の間をつなぐ通路ブロック30は、図
示したような定型の通路ブロック30を、適当な個数お
よび配置でつなげば、任意の樹脂通路を構成することが
できる。
【0048】射出成形品の形状変更などで、型面部材1
6の構造が変わる場合には、この型面部材16について
は新たに作製する必要があるが、樹脂供給口Bの配置な
どを変える必要がなければ、型面部材16を除く射出成
形型用ゲート装置自体は同じものを用いることができ
る。また、樹脂供給口Bなどの配置を変える場合にも、
導入ブロック20や供給ブロック40および通路ブロッ
ク30は同じものを用いて、その配置や組み合わせを変
更するだけで、容易に対応することができる。
【0049】つぎに、図3および図4に示す実施例は、
型窩4への樹脂の供給を移動型2側から行えるようにし
たものである。基本的な構造は、前記した図1および図
2の実施例と同じであるので、共通する部分については
説明を省略する。固定型1は、導入ブロック20に通路
ブロック30を介して伝達ブロック50を連結してい
る。伝達ブロック50の構造は、前記した実施例におけ
る供給ブロック40の構造とほぼ同じものである。伝達
ブロック50の本体部53内には、ピストン55を備
え、ピストン55はベアリング552に支持され、スプ
リング558で付勢されている。ピストン55の内部に
は、カートリッジヒータ554が内蔵されている。ピス
トン55の先端には弁体556が取り付けられている。
弁体556の形状は、裁頭円錐状をなしている。この伝
達ブロック50は、型窩4に面する個所には開口してお
らず、移動型2に当接する個所に、伝達口Cを開口して
いて、この伝達口Cを弁体556で塞ぐ。
【0050】なお、図示した実施例では、伝達ブロック
50として、前記供給ブロック40と同じものを用いる
が、この伝達ブロック50の場合には、樹脂の流動圧力
で自動的にピストン55が作動するようになっていなく
てもよい。すなわち、後述するように、伝達ブロック5
0の弁体556およびピストン55の作動は、移動型2
側の弁体との機械的な押圧力で行うことができるからで
ある。したがって、伝達ブロック50のピストン55に
は、供給ブロック40における三角凹溝457あるいは
駆動用通路464に相当する構造がなくてもよい。
【0051】移動型2には、固定側伝達ブロック50の
伝達口Cに対面する位置に、移動側伝達ブロック60を
備えている。この伝達ブロック60は、内部にピストン
65を備え、このピストン65は、ベアリンク652に
支持され、スプリング658で付勢されており、移動型
2の型面に形成された伝達口Dを、ピストン65の先端
の弁体656で塞ぐ。弁体656は、裁頭円錐形状をな
し、前記固定側伝達ブロック50の弁体556が当接す
るようになっている。
【0052】移動型2の型面のうち、型窩4に対面する
位置には、供給ブロック70を備えており、この供給ブ
ロック70と伝達ブロック50の間は、通路ブロック3
0で連結されている。供給ブロック70の構造は、前記
供給ブロック40と同じ構造を備えている。供給ブロッ
ク70は、バンドヒータ74、ピストン75、弁体75
6、ベアリング752、カートリッジヒータ754、ス
プリング758などで構成されている。この供給ブロッ
ク70の場合、樹脂の供給圧力で弁体756の開閉が行
えるように、駆動用通路762、樹脂流通用通路76
4、三角凹溝757、半円凹溝759の構造も備えてい
る。
【0053】供給ブロック70の先端は、型窩4の移動
型2側の型面を構成する型面部材206内に埋め込ま
れ、型窩4に開口して、樹脂供給口Eとなり、この樹脂
供給口Eが弁体756で塞がれる。樹脂供給口Eの設置
場所は、射出成形品のうち、樹脂供給口Eの跡が残って
も差し支えのない個所、使用時に表に露出しない個所な
どを選んで配置しておく。
【0054】上記のような構造を備えた射出成形型の作
動について説明する。図3は、型閉め状態で、型窩4に
樹脂を供給している状態を表し、図4は、型開き状態を
表している。図4の型開き状態では、固定型1側の伝達
ブロック50の伝達口Cは弁体556で塞がれ、移動型
2側の伝達ブロック60の伝達口Dは弁体656で塞が
れ、供給ブロック70の供給口Eは弁体756で塞がれ
ている。この状態で、伝達口Cには弁体556の先端が
突出し、伝達口Dには弁体656の先端が突出してい
る。
【0055】図3に示すように、型閉めを行えば、伝達
口Cの弁体556と伝達口Dの弁体656が当接して、
互いを押圧することになる。その結果、固定型1側の伝
達ブロック50では、弁体556およびピストン55が
後退させられ、伝達口Cが開くので、導入ブロック20
から供給された樹脂が、伝達口Cから送り出されること
になる。移動型2側の伝達ブロック60では、弁体65
6およびピストン65が後退させられて伝達口Dが開
き、伝達口Cから伝達口Dを経て、樹脂が流入すること
になる。
【0056】伝達ブロック60に流入した樹脂は、伝達
ブロック60に連結された通路ブロック30を経て、供
給ブロック70に送り込まれる。供給ブロック70で
は、前記した供給ブロック40における動作と同じこと
が行われ、樹脂の流動圧力によって、ピストン75およ
び弁体756が後退させられて、樹脂供給口Eが開き、
樹脂が型窩4内に送り込まれる。
【0057】すなわち、成形樹脂は、スクリュー装置か
ら、固定型1の導入ブロック20、通路ブロック30、
伝達ブロック50、移動型2の伝達ブロック60、通路
ブロック30、供給ブロック70を経て、型窩4に供給
されるのである。この実施例では、前記図1および図2
の実施例と同様の作用効果が達成できるとともに、樹脂
供給口Eを移動型2側に配置できるので、射出成形品の
表となる個所に樹脂供給口Eの跡が残らないという優れ
た効果が達成できる。
【0058】つぎに、図5に示す実施例は、ブロック同
士の連結構造が異なる場合を表している。各ブロック3
0〜70は、所定の位置に配置した後、全体をボルト締
めして連結固定しておくだけでもよいが、図5に示すよ
うな構造を備えていれば、ブロック同士の連結作業が容
易で、連結状態も強固になる。すなわち、図に示すよう
に、導入ブロック20と通路ブロック30の連結面、お
よび、通路ブロック30と供給ブロック40の連結面
に、それぞれテーパ付あり溝連結構造310を備えてい
る。あり溝連結構造は、各種の装置類で採用されてお
り、あり溝の長手方向にスライドさせるようにして連結
すれば、両側の部材を簡単かつ緊密に連結しておけるも
のである。また、あり溝にテーパを付けておくことによ
り、両側の部材を引き寄せて密着させるような作用が生
じ、テーパのないものに比べて、隙間やガタが少なくな
り、より強固な連結が果たせることになる。
【0059】
【発明の効果】以上に述べた、この発明のうち、請求項
1の発明にかかる射出成形型用ゲート装置および請求項
2の発明にかかる射出成形型は、成形樹脂の流動圧力で
開閉する弁を備えた供給ブロックと、導入ブロックおよ
び通路ブロックで樹脂通路を構成しており、これらのブ
ロックが成形型に自由に組み込み配置できるようになっ
ているので、射出成形品の形状や成形型の構造に合わせ
て、樹脂通路の構成を自由に設定あるいは変更すること
ができる。
【0060】その結果、成形型の構造変更が極めて簡単
かつ能率的に行える。各ブロックは組み合わせや配置を
変えて繰り返す使用することができるので、射出成形品
の形状変更あるいは成形型の構造変更に要するコストも
大幅に削減される。また、ゲート装置に対して、型窩を
構成する型面部材が取り付け自在になっているので、成
形品の形状変更を行うには、型面部材を取り替えるだけ
でも対応でき、このことによっても、射出成形品の形状
変更が容易かつ安価に行える。
【0061】請求項3の発明にかかる射出成形型用ゲー
ト装置および請求項4の発明にかかる射出成形型は、従
来、スクリュー装置を連結する固定型側に設置されてい
た樹脂供給口を、移動型側に設置することが可能にな
る。その結果、射出成形品の表面に残る樹脂供給口の跡
を、移動型側の面、すなわち、通常は射出成形品の裏側
になる面に配置して、外観上目立たないように隠すこと
ができ、射出成形品の表面性状の向上を果たすことがで
きる。また、成形品の形状や機能上の制約によって、固
定型側に樹脂供給口を設けることができないような場合
にも対応することが可能になり、射出成形の適用範囲あ
るいは用途の拡大にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を表す射出成形型の要部構
造断面図
【図2】 樹脂を型窩に供給している状態の断面図
【図3】 別の実施例を表す射出成形型の要部構造断面
【図4】 型開き状態の断面図
【図5】 ブロック同士の連結構造を模式的に表し、
(a) は平面図、(b) は一部断面側面図
【符号の説明】
1 固定型 2 移動型 4 型窩 20 導入ブロック 25 ピストン 256 弁体 A 樹脂導入口 30 通路ブロック 40、70 供給ブロック 45、75 ピストン 456、756 弁体 B、E 樹脂供給口 50、60 伝達ブロック 55、65 ピストン 556、656 弁体 C、D 伝達口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形樹脂を導入する樹脂導入口から、成
    形樹脂を型窩に供給する樹脂供給口につながる樹脂通路
    を備えた射出成形型用ゲート装置であり、樹脂通路が、
    樹脂導入口側に配置された導入ブロックと、樹脂供給口
    側に配置され成形樹脂の流動圧力で開閉する供給弁を有
    する供給ブロックと、導入ブロックと供給ブロックの間
    を連絡する通路空間を有する通路ブロックとを備えてな
    り、各ブロックがゲート装置に組み込み自在に設けら
    れ、ゲート装置の樹脂供給口側に、型窩を構成する型面
    部材が取り付け自在になっていることを特徴とする射出
    成形型用ゲート装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の射出成形型用ゲート装置を備
    え、この射出成形型用ゲート装置の樹脂供給口側に、型
    窩を構成する型面部材が取り付けられていることを特徴
    とする射出成形型。
  3. 【請求項3】 成形樹脂を導入する樹脂導入口を備えた
    固定型側ゲート装置と、成形樹脂を型窩に供給する樹脂
    供給口につながる樹脂通路を備えた移動型側ゲート装置
    とで構成される射出成形型用ゲート装置であり、固定型
    側ゲート装置と移動型側ゲート装置の対向面に、それぞ
    れ型窩を構成する型面部材が取り付け自在になってお
    り、固定型側ゲート装置には、樹脂導入口側に配置され
    た導入ブロックと、固定型と移動型の対向面に開口する
    開閉弁を有する固定側伝達ブロックと、導入ブロックと
    固定側伝達ブロックの間を連絡する通路空間を有する通
    路ブロックで構成された樹脂通路を備えてなり、移動型
    側ゲート装置には、固定側伝達ブロックの開閉弁に対面
    して開口する開閉弁を有する移動側伝達ブロックと、樹
    脂供給口側に配置され成形樹脂の流動圧力で開閉する供
    給弁を有する供給ブロックと、導入ブロックと供給ブロ
    ックの間を連絡する通路空間を有する通路ブロックとで
    構成された樹脂通路を備えてなることを特徴とする射出
    成形型用ゲート装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の射出成形型用ゲート装置を備
    え、この射出成形型用ゲート装置の固定型側ゲート装置
    および移動型側ゲート装置の対向面に、それぞれ型窩を
    構成する型面部材が取り付けられていることを特徴とす
    る射出成形型。
JP19879692A 1992-07-24 1992-07-24 射出成形型用ゲート装置および射出成形型 Pending JPH0639878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19879692A JPH0639878A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 射出成形型用ゲート装置および射出成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19879692A JPH0639878A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 射出成形型用ゲート装置および射出成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0639878A true JPH0639878A (ja) 1994-02-15

Family

ID=16397051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19879692A Pending JPH0639878A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 射出成形型用ゲート装置および射出成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0639878A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4814659A (en) * 1987-02-23 1989-03-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable cross-section piezoelectric actuator
US5237239A (en) * 1990-10-05 1993-08-17 Nec Corporation Piezoelectric actuator

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54133553A (en) * 1978-04-07 1979-10-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd Metal mold runner gate shutting device
JPS63109032A (ja) * 1986-10-20 1988-05-13 モールド−マスターズ、リミテッド バルブゲート型射出成形装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54133553A (en) * 1978-04-07 1979-10-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd Metal mold runner gate shutting device
JPS63109032A (ja) * 1986-10-20 1988-05-13 モールド−マスターズ、リミテッド バルブゲート型射出成形装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4814659A (en) * 1987-02-23 1989-03-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable cross-section piezoelectric actuator
US5237239A (en) * 1990-10-05 1993-08-17 Nec Corporation Piezoelectric actuator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2309103C (en) Elastically deformable nozzle for injection molding
US3535742A (en) Molding apparatus valve and nozzle
US4497624A (en) Injection molding machine
EP0270766B1 (en) Fluid cooled hydraulic actuating mechanism for injection molding
CN101301779B (zh) 具有阀针对准的注射模制喷嘴
US4212625A (en) High speed injector for molding machines
JP3296825B2 (ja) 同心のピン部材を有する流体補助バルブゲートブッシュ
JPH02253911A (ja) 弁ゲート式高温湯道射出成形装置
JPH11207786A (ja) スタックモールド及びスプルーバーアセンブリ
US4004871A (en) Mold gate apparatus
US7252501B2 (en) Nozzle and apparatus for injection molding
US7329118B2 (en) Nozzle and apparatus for injection molding
JPH0337494B2 (ja)
JPH06254927A (ja) 射出成型装置
CN101888923A (zh) 注塑喷嘴
US3758248A (en) Injection plastic feeder
CA2588085C (en) Nozzle and apparatus for injection molding
JPH0639878A (ja) 射出成形型用ゲート装置および射出成形型
US7455515B2 (en) Nozzle and apparatus for injection molding
JP3008394B2 (ja) 射出成形用マニホールド装置
US5336072A (en) Pressurized fluid assisted injection molding apparatus
JP2001145942A (ja) バルブゲート式金型装置
JPH04286616A (ja) 射出成形方法及び射出成形型
JP2003340878A (ja) ホットランナー式金型装置
JP2003340881A (ja) 成形用金型装置