JPH0639760B2 - 紙被覆用組成物の製造方法 - Google Patents

紙被覆用組成物の製造方法

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JPH0639760B2
JPH0639760B2 JP60040139A JP4013985A JPH0639760B2 JP H0639760 B2 JPH0639760 B2 JP H0639760B2 JP 60040139 A JP60040139 A JP 60040139A JP 4013985 A JP4013985 A JP 4013985A JP H0639760 B2 JPH0639760 B2 JP H0639760B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は結合剤と無機顔料と特定の非造膜性樹脂粒子と
を含んでなる紙被覆用水性組成物の製造方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、内部に小孔を有するビニル
系樹脂の非造膜性粒子を含有する接着性、光沢性、隠ぺ
い性の優れた紙被覆用水性組成物の製造方法に関するも
ので、得られた水性組成物は紙に適用して各種の塗布製
品を提供することができる。
(従来の技術及びその問題点) 一般に紙の表面には、印刷適性の向上及び光学的性能の
向上のため結合剤と顔料との水性分散液からなる紙被覆
用組成物が塗装される。顔料としては鉱物性の無機顔料
が主に用いられるが、この無機顔料の一部ないし全部を
有機顔料で代替することが提案されている。紙被覆用有
機顔料としては、例えばポリスチレン系重合体ラテック
スを使用することが知られている(特公昭46−6524)。
顔料の一部ないし全部に有機顔料を用いた塗工紙は、無
機顔料だけを用いた塗工紙に比較して軽く、かつ光沢の
すぐれた白色紙とある。しかし有機顔料は無機顔料に比
較して紙に対する接着性が小さい欠点があり、数々の特
長を有するにもかかわらず十分利用されるに至っていな
い。
この欠点を改良するためには結合剤量を増加させる方法
も考えられるが、結合剤の増量はしばしば塗被紙の光学
的性能を悪くするばかりか、紙の透気性を低下させるた
めに耐ブリスターに悪影響する。また有機顔料自身を柔
らかくして接着性を有するようにすることも考えられる
が、接着性を有する程柔らかくすると、常温で被膜を形
成するようになり顔料としての性能が劣っている。
それらを改良する目的で特開昭55−16938 では粒子径の
そろった、即ち0.15〜0.3 μmの範囲にある重合体粒子
が80重量%以上のポリスチレン主体のエマルジョン粒
子を用い、結合剤との混合比率を限定することにより有
機顔料のもつ軽量・白さ等の特長を持たせながら、しか
も接着性能および光沢性能の優れた有機顔料を得てい
る。しかしながら、このような有機顔料では得られた白
度は充分ではなく、かつ透気性を阻害するので耐ブリス
ター性が低下する。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、鋭意研究の結果、結合剤、特にカルボキ
シル変性スチレン−ブタジエン系共重合体及び有機顔料
として内部に小孔を有するコアー形状の非造膜性ビニル
系樹脂粒子エマルジョンを用いることにより上記欠点の
ない、実用性の高い紙被覆用組成物の製造方法を見い出
した。
即ち、本発明は、結合剤(A),無機顔料(B),およ
び重合性ビニル単量体(a)と多官能性架橋性単量体
(b)とを乳化共重合して得られる共重合体エマルジョ
ン(c)0.1〜90重量部を種粒子とし、これに上記
共重合体エマルジョン(c)とは溶解度パラメーターの
差が0.1以上である重合性ビニル単量体(d)99.
9〜10重量部および多官能性架橋性単量体(e)0〜
50重量部を加えて乳化重合することを特徴とする内部
に小孔を有するビニル系樹脂の非造膜性粒子(C)を含
有してなる紙被覆用組成物の製造方法、及び結合剤
(A),無機顔料(B),および重合性ビニル単量体
(a)と多官能性架橋性単量体(b)とを乳化共重合し
て得られる共重合体エマルジョン(c)0.1〜90重
量部を種粒子とし、これに水に不溶の非重合性溶剤0.
1〜100重量部を加え、および該重合性ビニル単量体
(a)99〜10重量部と該多官能性架橋性単量体
(b)0.1〜50重量部を加えて乳化重合することを
特徴とする内部に小孔を有するビニル系樹脂の非造膜性
粒子(C)を含有してなる紙被覆用組成物の製造方法に
関する。
本発明に用いられるビニル系樹脂の非造膜性粒子は内部
に小孔(ミクロボイド)を有するコアー形状の樹脂粒子
である。該粒子の小孔内は空胴であっても、水が存在し
ても良く、水が存在する場合、乾燥時内部の水が輝散
し、小孔を有する非造膜性ビニル系樹脂粒子が形成され
る。又、上記粒子は通常0.1〜5.0ミクロン、好ま
しくは0.2〜1.0ミクロンの粒子径を有するもので
あり、その内部の小孔(ミクロボイド)は通常0.01
〜1.0ミクロン、好ましくは0.02〜0.5ミクロ
ンの径を有しているものである。
本発明での該非造膜性粒子はエマルジョン、粉末の形態
で用いられ、マエルジョンの場合、固形分濃度は特に制
限されないが、一般に5〜70重量%、好ましくは20
〜60重量%が適当である。かかる量が5重量%未満で
は隠ぺい性が不充分であり、又、70重量%を越えると
製造が困難となる。
本発明で用いられる内部に小孔を有するビニル系樹脂の
非造膜性粒子は、それ自体、耐アルカリ性の性能を有す
るものであるのが望ましく、以下に示す如き製造法で得
られたものが用いられる。
(i)通常の方法で重合性ビニル単量体(a)と多官能性
架橋性単量体(b)とを乳化共重合して得られる共重合体
エマルジョン(c)0.1〜90重量部を種粒子とし、該
共重合体エマルジョン(c)とは溶解度パラメーターの差
が0.1以上となる、重合性ビニル単量体(d)及び多官
能性架橋性単量体(e) を該単量体(d) 99.9〜10重
量部、該架橋性単量体(e)0〜50重量部乳化重合する
ことによって得られる隠ぺい性のある非造膜性ビニル系
樹脂粒子エマルジョンを製造する。この方法でつくられ
るエマルジョン粒子は0.1〜3.0μmで光沢を低下
させることなく隠ぺい性が発揮できる。この方法で用い
られる重合性ビニル単量体(a)とは、メチル−、エチル
−、プロピル−、n−ブチル、i−ブチル−、tブチル
−、n−アミル−、i−アミル−、ヘキシル−、オクチ
ル−、ノニル−、デシル−、ドデシル−、オクタデシル
−、シクロヘキシル−、フェニル−もしくはベンジル
(メタ)アクリレートの如き(メタ)アクリル酸エステ
ル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチラ
ートもしくは「バーサティック酸ビニル」の如きビニル
エステル類;メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル
−、アミル−もしくはヘキシルビニルエーテルの如きビ
ニルエーテル類;アクリロニトリルの如きビニルシアニ
ド類;塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンの如きトロゲ
ン化ビニル類;またはマレイン酸−、フマル酸−もしく
はイタコン酸のジアルキルエステルの如き不飽和二塩基
酸ジアルキルエステル類、スチレンもしくはビニルトル
エンの如きオレフィン類;エチレンやブタジエンの如き
モノエン類やジエン類、α,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸、ビニルスルホン酸もしくはスチレンスルホン酸
の如き不飽和酸類またはそれらの塩類;(メチル)グリ
シジル(メタ)アクリレートの如きグリシジル化合物;
(メタ)アクリルアミドもしくはそれらのN−メチロー
ル化物またはそのアルコキシ化物;ヒニルトリクロロシ
ランもしくはビニルトリエトキシシランの如きシラン基
含有α,β−エチレン性不飽和単量体;あるいはβ−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートの如き水酸基含有
α,β−エチレン性不飽和単量体などがあるが、これら
は単独で用できるし、あるいは2種以上を併用すること
もできる。
多官能性架橋性単量体(e)としては、エチレングリコー
ルジメタクリレート、 1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、 1,4−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ジビニル
ベンゼン、トリビニルベンゼン、ジアリルフタレート、
エチレングリコールジアクリレート、 1,3−ブチレング
リコールジアクリレート等を挙げることができる。
また重合性ビニル単量体(d)としては、該単量体(d)と多
官能性架橋性単量体(e)が共重合体エマルジョン(c)に対
して溶解度パラメーターの差が0.1以上、好ましくは
0.1〜10となるものであり、前記単量体(a)の中か
ら選択される。勿論、重合性ビニル単量体(d)は2種以
上で用いてもよい。尚、溶解度パラメータは、例えば S
mall, P. S., J. Appl. Chem.,,75(1973)に示さ
れる如く で算出される。
該重合性ビニル単量体(d)と共重合可能な多官能性架橋
性単量体(e)は種粒子に用いられ多官能性架橋性モノマ
ーと同様のもので差しつかえない。
前記種粒子となす共重合体エマルジョン(c)を製造する
のに用いられる多官能性架橋性単量体の使用量は重合性
ビニル単量体(a)との合計100重量部中0〜50重量
部、好ましくは0〜30重量部が適当である。また、種
粒子形成後に用いられる多官能性架橋性単量体(e)の使
用量は重合性ビニル単量体(d)との合計100重量部中
0〜50重量部が好ましく、特に好ましくは0〜30重
量部である。尚、かかる多官能性架橋性単量体(e)を使
用することにより非造膜性ビニル系樹脂粒子の耐溶剤性
が向上するが、その量が50重量部を超える場合には製
造が困難になる。
上記非造膜性ビニル系樹脂エマルジョンを製造する際に
は、通常乳化剤、触媒が用いられる。用いられる乳化剤
としては、アニオン型乳化剤、非イオン型乳化剤、カチ
オン型乳化剤、その他反応性乳化剤、アクリルオリゴマ
ーなど界面活性能を有する物質が挙げられ、これらは1
種もしくは2種以上併用することができる。これらのう
ち、非イオン型およびアニオン型乳化剤が重合中の凝集
物の生成の少いこと、および安定なエマルジョンが得ら
れることから好ましい。非イオン型乳化剤としてはポリ
オキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級
脂肪酸エステル、エチレンオキサイド−プロピレンオキ
サイドブロック共重合体等の市販非イオン型乳化剤のい
ずれもが用いられ、また、アニオン型乳化剤としてはア
ルキルベンゼンスルホン酸アルカリ塩、アルキルサルフ
ェートアルカリ塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールサルフェートアルカリ塩等の市販のアニオン型乳化
剤のいずれも用いることができる。さらに上述のアニオ
ン型乳化剤の代りに、または併用で水溶性オリゴマーを
使用することも可能であり、とりわけポリカルボン酸あ
るいはスルホン酸塩より成るものが市販されていること
から、容易に利用でき、これによりいわゆる、ソープフ
リー型エマルジョン組成物を得ることも可能である。ま
た、通常、乳化重合においてしばしば用いられる保護コ
ロイドも使用できる。保護コロイドとしてはポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチル、セルロース等の水溶性
高分子物質を挙げることができる。これら保護コロイド
は乳化重合に用いられると、得られたエマルジョンの粒
子径が大きくなり、隠ぺい性が良好となるが、これら保
護コロイドの存在により配合塗膜の耐水性、耐候性が低
下するので使用する場合は総単量体100重量部に対し
5重量部以下、好ましくは2重量部以下にすべきであ
る。
尚、乳化剤と種粒子となる共重合体エマルジョン(c)の
製造時には必ず用いられるが、その後の重合の際には新
たに添加しても若しくは添加しなくてもよく、通常は新
たに添加しない方が好ましい。又、乳化剤の使用量は特
に制限されないが、通常総単量体100重量部当り0.
1〜10重量部程度である。
又、触媒としては、乳化重合に一般に使用されるもので
あれば差しつかえなく、そのうち代表的なものを挙げれ
ば過酸化水素、過硫酸アンモニウムなどの水溶性無機過
酸化物もしくは過硫酸塩;クメンハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化物;ア
ゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ化合物などであ
り、これらは1種もしくは2種以上の混合物として用い
られる。その使用量は単量体の総重量に0.1〜2%程
度である。
なお、これらの触媒と金属イオンおよび還元剤との併用
による一般にレドックス重合方として公知の方法に依っ
てもよいことは勿論である。
また、前記した各種の単量体は、これを一括して、もし
くは分割して、あるいは連続的に滴下して加えてもよ
く、前記した触媒の存在下に、0〜100℃、実用的に
は30〜90℃程度の温度で重合される。
(ii)前記(i)の方法での共重合体エマルジョン(c)
0.1〜90重量部、好ましくは1〜50重量部を種粒
子にし、次に水に不溶のトルエン等の非重合性溶剤を
0.1〜100重量部を加えて種粒子を膨潤させ、これ
に重合性ビニル単量体(a)99〜10重量部、多官能性
架橋性単量体(b)0.1〜50重量部加えて種粒子をさ
らに高度に膨潤させた後乳化重合することによって溶剤
含有のエマルジョンを製造し、次いで溶剤を減圧留去す
ることによって隠ぺい性のある非造膜性ビニル系樹脂エ
マルジョンを製造する。
共重合体エマルジョン(c)は前記(i)の製造方法に示
したものである。
水に不溶の非重合性溶剤としてはプロパン、ブタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素系、ト
ルエン、キシレン等の芳香族系の有機溶媒が用いられ
る。
重合性ビニル単量体(a)、多官能性架橋性単量体(b)も前
記(i)の製造方法で用いたものが用いられる。
本製造方法に於いて乳化剤、触媒を用いるのが好まし
く、それらは前記(i)で用いられたものを同様に用い
ることができる。
また、前記した各種の単量体はこれらを一括して、もし
くは分割して、あるいは連続的に滴下して加えてもよ
く、通常前記した触媒の存在下に0〜100℃、実用的
には30〜90℃の温度で重合される。
溶剤を含有する当該重合体エマルジョンはそのままでも
隠ぺい性のある常温で非造膜性のエマルジョンである
が、好ましくは溶剤を減圧留去し、固形分を10〜75
重量%で好ましくは20〜65重量%にした方が効果が
倍増される。
その他、本発明の内部に小孔を有するビニル系樹脂の非
造膜性粒子を含有してなる組成物の製造方法としては、
重合性ビニル単量体、水及び親油性の乳化剤を攪拌して
安定な油中水型(W/O)エマルジョンを調製し、これ
を適当な親水性の乳化剤で水中に分散させて安定なW/
O/W型複合エマルジョンを得る方法がある。かかる複
合エマルジョンでは内水相体積分率は通常0.10〜
0.95で、好ましくは0.3〜0.9である。また親
油性乳化剤濃度は通常0.1重量%以上で、好ましくは
1重量%以上である。これに対し親水性の乳化剤の濃度
は通常10重量%以下で、好ましくは5重量%以下であ
る。尚、親油性乳化剤/親水性乳化剤の重量比は0.1
以上で、好ましくは1以上である。
上記複合エマルジョン中の重合性ビニル単量体を重合す
ることによって比造膜性ビニル系樹脂エマルジョンを製
造する。
上述の親油性の乳化剤としてはソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレ
エート、グリセロールモノオレエート、ポリオキシエチ
レンモノオレエート、ソルビタンモノラウレート、ポリ
オキシプロピレン−ポリオキシエチレン−セチルアルコ
ール、エチレングリコールモノオレエート、プロピレン
グリコールモノオレエート等が挙げられる。その他HL
Bの低い、好ましくは13未満の乳化剤はすべてこの範
ちゅうに入る。
重合性ビニル単量体としては前記(i)で用いられる重
合性ビニル単量体(a)と同様のものを主とし、前記多官
能性架橋性単量体(b)を併用することができる。
又、親水性の乳化剤としては、アルキルベンゼンスルホ
ン酸アルカリ塩、アルキルサルフェートアルカリ塩、ア
ルキルサルフェートアルカリ塩、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノールサルフェートアルカリ塩等の市販のア
ニオン型乳化剤、HLBの高い好ましくは13以上のノ
ニオン型の乳化剤、カチオン型乳化剤、その他反応性乳
化剤、アクリルオリゴマーなど界面活性能を有する物質
が挙げられ、これらは1種もしくは2種以上併用するこ
とができる。これらのうちアニオン型乳化剤および非イ
オン型乳化剤は安定なW/O/W型複合エマルジョンを
形成するので好ましい。また、乳化重合においてしばし
ば用いられる保護コロイド、即ち前記(i)の製造方法
で示したと同様のものを親水性の乳化剤として用いるこ
とも可能である。
前記W/O/W複合体エマルジョン中のモノマーを通常
の乳化重合する際、触媒を使用して乳化重合を行い粒子
内の内水相を有する隠ぺい性のある常温で非造膜重合体
エマルジョンを製造することができる。かかる触媒の例
として前記(i)の方法で用いるものと同様のもので差
つかえない。また乳化重合時の重合温度としては0〜9
0℃なる範囲が好ましい。
上記の各非造膜性ビニル系樹脂エマルジョンは通常樹脂
分のガラス転移温度(Tg)が40℃以上が好ましく、特
に好ましくは60℃以上である。かかるTgが40℃未満
のものでは隠ぺい性が不充分で常温で相膜する恐れがあ
る。尚、Tgが60℃以上であれば造膜する恐れがなく、
隠ぺい性が発揮できる。
又、前記非造膜性ビニル系樹脂エマルジョンはその樹脂
粒子が内部に小孔(ミクロボイド)を有しているため、
その中に水または揮発性の溶剤が存在していても乾燥時
にそれらが揮散して塗膜形成後光の乱反射により隠ぺい
性を示すことになる。
尚、非造膜性ビニル樹脂エマルジョンのコアー形状の樹
脂粒子が小孔を有しているかどうかは簡単に確認するこ
とができる。例えばそれ自身の透過型および走査型電子
顕微鏡でも小孔が確認できるし、塗料配合後の塗膜でも
容易に小孔を確認することができる。その他エマルジョ
ンの比重を測定することによっても可能である。
又、内部に小孔を有するビニル系樹脂の非造膜性粒子
(以下、非造膜性樹脂粒子と称す。)として、前記非造
膜性ビニル樹脂エマルジョンを粉末化したものも使用で
きる。粉末化は一般に行なわれているエマルジョンの粉
末化法で差しつかえなく、例えば135〜155℃の温
度による噴霧乾燥、50〜70℃の温度によるトレイ乾
燥(熱風雰囲気中)又は流動床乾燥時で行なうことがで
きる。乾燥前のエマルジョンの固形分濃度は20〜60
重量%程度で好ましい。
得られた非造膜性樹脂粒子の内部小孔の径は用いたエマ
ルジョンの内部小孔の径とほぼ同じである。かかる粉末
は必要により分散剤、例えば乳化剤、保護コロイドを加
えて水に再分散が可能である。
本発明の紙被覆用組成物として用いる結合剤(A)とし
ては澱粉、酸化澱粉、2化澱粉、カチオン化澱粉、熔焼
澱粉、酸分解澱粉、ジアルデヒド化澱粉等の変性澱粉、
大豆蛋白、カゼインなどの天然バインダー、スチレン−
ブタジエン系共重合体ラテックス、カルボキシ変性スチ
レン−ブタジエン系共重合体ラテックス、ポリ酢酸ビニ
ルラテックス、ポリビニルアルコールなどの合成バイン
ダーがある。
これら結合剤(A)の中でスチレン−ブタジエン系共重
合体ラテックス、特に酸モノマー共重合量が0.5〜1
0重量%のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重
合体ラテックス、変性澱粉が好ましい。かかるカルボキ
シ変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの酸
モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸等の不飽和酸が挙げられる。
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの中でも、
ブタジエン成分を20重量%以上、好ましくは25〜5
0重量%含有するものが、無機顔料(B)および内部に
小孔を有するビニル系の非造膜性樹脂粒子(C)との相
溶性と、塗工紙への接着性において優れている。更に、
カルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体と変性
澱粉とを固形分重量比で0.01/1〜99/1、好ま
しくは0.1/1〜10/1の割合となるように併用す
るのが好適である。
結合剤(A)と非造膜性樹脂粒子(C)の比(A)/
(C)は、固形分重量で好ましくは90〜40/10〜
60、より好ましくは80〜50/20〜50である。
非造膜性樹脂粒子(C)が10重量%より少ないと光
沢、白色度が不十分となり、また60重量%より多いと
接着強度が低下する傾向がある。
本発明で用いられ得る無機顔料(B)としてはカオリン
クレー、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン(ルチル
型、アナターゼ型)、炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、サチンホワイトなどが使用される。か
かる無機顔料(B)は無機顔料(B)/非造膜性樹脂粒
子(C)の比が、乾燥重量で通常99.5〜50/0.
5〜50の範囲内で用いるのが接着強度等を考慮して好
ましい。
本発明の組成物にはその他の助剤、例えば分散剤(ピロ
リン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリ
カルボン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリコール
脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオイルな
ど)、レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミド、尿
素など)、防腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミ
ン、メラミン樹脂、尿素樹脂、グリオキザール、炭酸ジ
ルコニウムアンモンなど)、離型剤(ステアリン酸カル
シウム、パラフィンエマルジョンなど)、ケイ光染料、
カラー、保水性向上剤(カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸ナトリウムなど)などが必要に応じ添加され
る。
本発明の紙被覆用組成物を紙基質へ塗被する方法は公知
の技術、例えばエアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーターなどにより行われる。また塗被後表
面を乾燥し、カレンダーリングなどにより仕上げる。
〔発明の効果〕
本発明の製法で得られる紙被覆用組成物は軽量でかつ白
度も十分であり、かつ接着性能および光沢性能も良好で
その上小孔を有するため紙の透気性も阻害せず耐ブリス
ター性も良好な被膜をもたらすことができる。したがっ
て本発明の紙被覆用組成物は紙に適用して各種の塗布製
品を提供することができる。
なお、本発明における諸測定は次の方法による。
(固有粘度) エマルジョンを25℃、60rpm ロータNo.1にて、B
M粘度計を用いて測定した。
(粒子径、粒子径分布) 電子顕微鏡写真により、粒子径を測定する。
(塗工紙の作製) 紙被覆用組成物として配合し、固形分濃度を60%に調
整し、アプリケーターで塗工用原紙(坪量100g/m
)に19.0±1.0g/mになるよう塗被する。
そして120℃で10秒乾燥して、70℃、60kg/cm
の条件でカレンダー通しを2回行う。このようにして作
製した塗工紙の評価は次のようにして行う。
(i)ドライピック(RI): RI印刷適性試験機I型を用い、IPIφ6インクで1
5回印刷し、ピッキングの生じた程度でピッキングなし
を5、全面的にピッキングありを0として判定する。
(ii)ウェットピック(WP): RI印刷適性試験機I型を用い、IPIφ4インクで水
をつけてから印刷し裏取りしてピッキングの生じた程度
でピッキングなしを5、全面的にピッキングありを0と
して判定する。
(iii)白色度: ハンター比色、白色度計を用いて測定する。
(iv)白紙光沢: 村上式光沢計を用い入射角75゜、反射角75゜で測定
する。
〔実施例〕
ついで本発明を実施例および比較例により具体的に説明
するが、部および%は特に断りのない限りはすべて重量
基準であるものとする。また重合はすべて不活性ガス
(N)雰囲気下で行った。
実施例1〜5、比較例1〜7 〔非造膜性樹脂粒子(C)の製造〕 攪拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗および温度計を取
りつけた反応容器に水100部および乳化剤5部(花王
アトラス株式会社製のエマルゲン120を3部とエマー
ル20Aを2部)を添加し、よく攪拌した。次に反応容
器を加熱し、内温を80℃に保ちt−ブチルメタクリレ
ート15部、グリシジルメタクリレート0.5部の混合
物および過硫酸アンモニウム0.25部と水5部の混合
物を約1時間で注入して反応せしめ、さらに1時間熟成
した。その後内温を80℃に保ち、p−メチルスチレン
84部、グリシジルメタクリレート0.5部の混合物お
よび過硫酸アンモニウム0.25部と水5部の混合物を
約1時間で注入して反応せしめ、さらに熟成を45分間
行なった。その後冷却し、25%アンモニア水溶液3.
0部を加えpHを8.5に調節した。
得られたエマルジョンは固形分濃度48.0%、粘度1
0cps (BM型回転粘度計ローターNo.1、回転数60r
pm 、温度25℃の値)、pH8.5、電子顕微鏡にて
測定した平均粒子径0.3〜0.4μm、粒子中のミク
ロボイドの平均直径0.1〜0.2μmであった。この
ようにして表1の樹脂粒子A−1を製造した。
又、表1に示す単量体、乳化剤を用い、重合体粒子の平
均粒子径と小孔の粒子径を変化させたほかはA−1と同
様な方法で非造膜性樹脂粒子A−2〜A−5を製造し
た。
比較のために表1に示す条件で重合して内部に小孔を有
していない樹脂粒子A′−1〜A′−6を製造した。各
粒子の性状を表1に示す。
〔結合剤(A)の製造〕
カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス(I)を次のようにして製造した。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗および温度計を取
りつけた反応容器に、水85部、イタコン酸3部、過硫
酸カリウム0.9部、リン酸カリウム0.7部、エチレ
ンジアミン4酢酸ナトリウム0.06部、アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.06部、およびn−ドデ
シルメルカプタン0.6部を仕込んで攪拌昇温した。
反応器の温度が70℃に達したとき、攪拌下に、70℃
に維持しながらスチレン40部、ブタジエン37部、メ
タクリル酸メチル20部、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.5部および水45部からなる乳化液を1
0時間かけて連続的に注入した。さらに3時間攪拌、加
熱を行い、その後アンモニア水溶液を用いて、pH6と
し、濃縮して濃度50%ブタジエン含量37重量%及び
酸モノマー量3重量%のラテックス(I)を得た。
〔紙被覆用組成物の作製〕
前記のようにして非造膜性樹脂粒子と、結合剤(カルボ
キシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスおよ
び酸化澱粉)、無機顔料(クレーおよび炭酸カルシウ
ム)とを次の割合にて配合し、これを用いて塗工紙を作
製した。
紙被覆用組成物の配合(固形分重量部) クレー(ミネラルケミカル 90 フイリップス製UW−90) 炭酸カルシウム(白石工業(株)製PZ) 10 酸化澱粉(王子コーンスターチ(株)製 6 王子エースB) 非造膜性樹脂粒子 表1に示す量 カルボキシ変性スチレン−ブタジエン 10 共重合体ラテックス(I) 塗工紙の評価結果は表2に示す。
表2の評価結果から、本発明の実施例1〜5ではドライ
接着強度、耐水接着強度、白紙光沢、白色度がいずれも
バランスして一定水準以上を維持している。これに対
し、通常の重合方法で作成した平均粒子径が小さなもの
(比較例1〜7)は白色光沢、白色度が低く、ピッキン
グの生じる程度が高い。
実施例6〜7、比較例8 〔非造膜性樹脂粒子(C)の製造〕 (1) 攪拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗および温度
計を取りつけた反応容器に水100部および乳化剤6.
5部(エマルゲン120を5部とハイテノールN−08
を1.5部)を反応容器に入れ内温を50℃に保ってよ
く攪拌した。次に内温を50℃に保ち過硫酸アンモニウ
ム0.2部、ピロ亜硫酸ナトリウム0.2部と各々水5
部の混合物およびメチルメタクリレート25部、アクリ
ロニトリル5部、スチレン50部、p−メチルスチレン
13部、エチレングリコールジメタクリレート部、ジビ
ニルベンゼン2部とヘプタン20部の混合物を3時間で
注入し、さらに1時間熟成した。その後冷却し25%ア
ンモニア水を加えてpHを8.5に調節した。
得られたエマルジョンは固形分濃度48%、粘度950
cps (BM型回転粘度計ローターNo.4、回転数60rpm
、温度25℃の値)、pH8.5で電子顕微鏡にて測
定した平均粒子径0.1μm、粒子中のミクロボイドの
平均直径0.03〜0.05μmであった。このエマル
ジョンをA−6とする。またA−6からヘプタンを30
mmHg、60〜70℃で減圧留去したエマルジョンA−
6′とする。
又、比較のために上記A−6の製造の際にヘプタンを使
用せずに内部に小孔を有していない樹脂エマルジョン
A′−7を得た。これらの性状を表2に示す。
(2) 攪拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗および温度
計を取りつけた反応容器に水50部および乳化剤5.0
部(例えば花王アトラス社製のエマルゲン120を3部
およびエマール20Aを2部)を添加し、よく攪拌し
た。次に反応容器を加熱し、内温を80℃に保ちメチル
メタクリレート20部、エチルメタクリレート10部お
よびKBM−503 0.5部の混合物および過硫酸アンモ
ニウム0.25部と水5部の混合物を約1時間で注入
し、さらに1時間熟成した。このエマルジョンを種粒子
にして、それにトルエン20部を加えて種粒子を膨潤さ
せ、次いでスチレン30部、α−メチルスチレン25
部、n−ブチルアクリレート12部、アクリル酸2部お
よびジビニルベンゼン0.5部の混合物を加えて種粒子
をさらに高度に膨潤させた後、パーブチルo0.5部を
投入し、80℃で3時間重合した。その後、冷却し25
%アンモニア水溶液を加えpHを8.8に調節した。
得られたエマルジョンは固形分濃度45%、粘度110
cps (BM型回転粘度計ローターNo.3、回転数60rpm
、温度25℃の値)、pH8.8で電子顕微鏡にて測
定した平均粒子径は0.5μm、粒子中のミクロボイド
の平均直径0.1〜0.2μmであった。このエマルジ
ョンをA−7とする。またA−7からトルエンを減圧留
去したエマルジョンをA−7′とする。
〔紙被覆用組成物の作製〕
上記各エマルジョンを用い実施例1と同様にして紙被覆
用組成物を作製し、次いで塗工紙を作製した。その塗工
紙の物性を表4に示す。
実施例8〜9、比較例9〜10 〔結合剤(B)の製造〕 カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス(II)を次のようにして製造した。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下漏斗および温度計を取
りつけた反応容器に水85部、過硫酸アンモニウム0.
9部、リン酸カリウム0.7部、エチレンジアミン四酢
酸ナトリウム0.06部、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.06部およびn−ドデシルメルカプタン
0.6部を仕込んで攪拌昇温した。
反応器の温度が70℃に達したとき、攪拌下に70℃に
維持しながらスチレン50部、ブタジエン30部、メタ
クリル酸メチル16部、アクリル酸4部、アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部および水45部から
なる乳化液を10時間かけて連続的に注入した。さらに
3時間攪拌、加熱を行いその後アンモニア水溶液を用い
てpH6とし濃縮して濃度50%のブタジエン含量30
重量%および酸モノマー含量4重量%ラテックス(II)
を得た。
〔紙被覆用組成物の作製〕
前記の非造膜性樹脂粒子A−1、A−2、A′−1、
A′−2と、結合剤(カルボキシ変性スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス(II)およびリン酸エステル化
澱粉、無機顔料(クレーおよび炭酸カルシウム)とを次
の割合にて配合して各組成物を得、これを用いて塗工紙
を作成した。
塗工紙の評価結果を表5に示した。
紙被覆用組成物の配合 (固形分重量部) クレー(ミネラルケミカル 90 フィリップス製UW-90) 炭酸カルシウム(白石工業(株)製PZ) 10 りん酸エステル化澱粉 10 非造膜性樹脂粒子 10 カルボキシ変性スチレン−ブタジエン 10 共重合体ラテックス(II) 実施例10〜11、比較例11〜12 〔紙被覆用組成物の作製〕 前記の非造膜性樹脂粒子A−1、A−2、A′−1、
A′−2と実施例1で得た結合剤、即ちカルボキシ変性
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(I)および
無機顔料(クレーおよび炭酸カルシウム)とを次の割合
にて配合して各組成物を得、これを用いて塗工紙を作成
した。
塗工紙の評価結果を表6に示した。
紙被覆用組成物の配合 (固形分重量部) クレー(ミネラルケミカル 90 フィリップス製UW-90) 炭酸カルシウム(白石工業(株)製PZ) 10 非造膜性重合性粒子 10 カルボキシ変性スチレン−ブタジエン 20 共重合体ラテックス(A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合剤(A)、無機顔料(B)、および重
    合性ビニル単量体(a)と多官能性架橋性単量体(b)
    とを乳化共重合して得られる共重合体エマルジョン
    (c)0.1〜90重量部を種粒子とし、これに上記共
    重合体エマルジョン(c)とは溶解度パラメーターの差
    が0.1以上である重合性ビニル単量体(d)99.9
    〜10重量部および多官能性架橋性単量体(e)0〜5
    0重量部を加えて乳化重合することを特徴とする内部に
    小孔を有するビニル系樹脂の非造膜性粒子(C)を含有
    してなる紙被覆用組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】結合剤(A)、無機顔料(B)、および重
    合性ビニル単量体(a)と多官能性架橋性単量体(b)
    とを乳化共重合して得られる共重合体エマルジョン
    (c)0.1〜90重量部を種粒子とし、これに水に不
    溶の非重合性溶剤0.1〜100重量部を加え、および
    該重合性ビニル単量体(a)99〜10重量部と該多官
    能性架橋性単量体(b)0.1〜50重量部を加えて乳
    化重合することを特徴とする内部に小孔を有するビニル
    系樹脂の非造膜性粒子(C)を含有してなる紙被覆用組
    成物の製造方法。
  3. 【請求項3】結合剤(A)と内部に小孔を有するビニル
    系樹脂の非造膜性粒子(C)との固形分重量比:(A)
    /(C)が90〜40/10〜60である、特許請求の
    範囲第1項又は2項に記載の紙被覆用組成物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】結合剤(A)が、カルボキシル基変性スチ
    レン−ブタジエン系共重合体ラテックスおよび変性澱粉
    よりなる群から選ばれる少なくとも1種のものである、
    特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項記載の紙被覆
    用組成物の製造方法。
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