JPH0639731B2 - 混合ポリエステル系バインダー繊維及びその製造方法 - Google Patents

混合ポリエステル系バインダー繊維及びその製造方法

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JPH0639731B2
JPH0639731B2 JP58095940A JP9594083A JPH0639731B2 JP H0639731 B2 JPH0639731 B2 JP H0639731B2 JP 58095940 A JP58095940 A JP 58095940A JP 9594083 A JP9594083 A JP 9594083A JP H0639731 B2 JPH0639731 B2 JP H0639731B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は熱接着性繊維に関するものであり、とりわけ、
ポリエチレンテレフタレート系繊維用の熱接着性バイン
ダー繊維に関するものである。その目的とするところ
は、本発明バインダー繊維単独、あるいは特にポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと略記)繊維等と混用
したウエブをエンボスカレンダーで低温低圧の接着処理
する事によつて安定した工程性と同時に高い耐熱性・適
切な強度と柔軟な風合とを兼ね備えた不織布が得られる
ような、カレンダー接着用混合ポリエステル系バインダ
ー繊維を提供せんとするものである。
不織布接着に於て従来一般的な湿潤タイプの接着剤を使
用するものに比し、熱接着能を有するバインダー繊維を
使用することが、製造コスト、環境保全面等から有利な
かとは衆知である。
バインダー繊維による熱接着の方式のうち、エンボスタ
イプを含む加熱カレンダー方式は、設備の簡潔さ、伝達
効率のよさ、適応範囲の巾広さ等から云つて最も汎用的
かつ工業上有利な方式の1つと考えられている。加えて
この加熱カレンダー方式は熱と圧力とによつてバインダ
ー繊維間およびバインダー繊維と混綿された主体繊維
間、更にはバインダー繊維を介して主体繊維間を熱圧着
接合せしめるものであるが、熱と圧力との共存効果によ
りバインダー繊維の融点以下の温度に於ても充分な接着
効果が得られる特徴がある。従つてバインダー繊維は過
度の加熱なく不織布のテンシヨンメンバーとしての機能
を残し得てかつ接着時の熱収縮も低レベルに保ち得て更
には溶融現象に付随するバインダー成分の熱ロールへの
付着、堆積のトラブルがなく、強靭な不織布を安定して
熱接合することが期待されるという特筆すべき長所を有
するのである。
加熱カレンダー方式は以上のような利点を有するが、こ
の利点を最大限に発揮せしめるには熱接合条件の設定の
みでは限界があり、バインダー繊維が次の様な条件下で
充分な接合力を与えるものでなければならない。
まず熱カレンダーが低温かつ低圧で運転可能であるよう
な繊維であることが必要である。高温下では不織布構成
繊維が損傷を受けるし、ウエブが過度の収縮を起す恐れ
があり、又省エネルギーや設備コストの面でも望ましく
ない。又高圧化は接合温度の低下につながり条件的には
望ましい方向であるが、設備的に多々配慮を要し、該方
式のメリツトを大巾に滅殺することになる。またバイン
ダー繊維はウエブの予熱によつてこの低温低圧下での接
着性が大きく変るものであつてはならない。熱カレンダ
ーは原理的に一対のロールの接触線上で処理されるもの
であるから一般に処理される時間が極めて短いためウエ
ブの昇温が不充分となるので高速処理に際してはウエブ
は予熱することが必要となる。この予熱工程でバインダ
ー繊維が著しい熱結晶化を起すと、低温低圧カレンダー
処理を可能とする良好な対熱、対圧感応性が失われるた
めである。
次にバインダー繊維は熱接着時低収縮である必要があ
る。衆知の様に接着時に大きく収縮するものは工業的意
味をなさない。
一方、不織布用素材の動向をみると、近年PET繊維を代
表とするポリエステル繊維が多量に使用されるようにな
つて来た。これは耐熱性、耐薬品性、耐水性などの物性
的有利性や汎用性に基くものと考えられ、今後ポリエス
テル繊維が中心素材の1つとして益々重要度を増してい
くことが予測されている。
従つて熱接着方式の主流の1つと考えられる熱カレンダ
ー方式でポリエステル素材が適切に処理され得れば、そ
の工業的意義は極めて大きい筈であるが、通常のPET
繊維単独では余りにも高い温度と圧力が必要である等既
述の熱接着条件を満足させ得ず、実際上工業化不能なこ
とから、これを低温かつ低圧で熱接着し得るよう、様々
な試みがなされている。
まず従来PETに代表されるポリエステル繊維を接着す
る方法で一般的なものとしては、PETに化学構造の類
似したポリエステル系ポリマー(主に高改質の共重合ポ
リエステル)を接着材として用いるものがある。しかし
このような共重合ポリエステルをバインダー繊維化して
用いようとしても、これらポリマーは一般に高い接着性
と易溶解性、易溶融性を得るために高改質されていて、
低融点、低ガラス転移点、非晶性である。したがつて、
通常の紡糸、延伸等の繊維化工程でこのポリマー100%
のホモフイラメントタイプで繊維化しようとしても安定
な工程性が得られず、実質的繊維化が不可能である。万
一不充分ながら繊維化できたとしても、続く捲縮、乾
燥、切断等の工程で単糸間あるいはヤーン間、トウ間で
膠着が発生し安定な工程性は得られず、不織布化工程で
もカーデイング不能等のトラブルが発生するし、多くの
場合該バインダー繊維は概して熱収縮が大きい。また接
着後繊維強度が非常に弱く、不織布のテンシヨンメンバ
ーとしての寄与は極めて少ない。
そこでこのような高改質共重合ポリエステルをバインダ
ー成分とし、これの繊維形成性の劣る点、熱収縮の大き
な点ならびに不織布中でテンシヨンメンバーとなりにく
い点を繊維形成性の良好なポリマー、例えばPETと複
合紡糸する事で補つた複合繊維型バインダー繊維が既に
提案されている。これによると前述の高改質共重合ポリ
エステルのホモフイラメントタイプに比べると繊維製造
の工程性は確かに安定化しテンシヨンメンバーとしての
寄与も認められる。しかし延伸工程で許容される温度範
囲はバインダー成分の高改質共重合ポリエステルが単糸
間、ヤーン間で膠着の起こらないところに限定されるた
め、PET成分の熱固定が実質的になされない。したが
つて得られる繊維はホモフイラメントタイプよりは若干
改良されるもののやはり熱収縮性の大きなものにしかな
らない。だからこれを高混率で用いた不織布を熱接着処
理した場合には、大きな不織布の収縮が生じて好ましく
ない。これの低混率で用いるとある程度不織布収縮は小
さくなるが、不織布強度が低下して好ましくない。
これに対して特開昭50−142866号公報では、特定された
PET繊維、すなわち、低密度、低配向のPET紡糸原
糸(未延伸糸)が融点より数〜数十度℃低い温度で融着
性を示すことからこれを用いてPET繊維不織布の接着
を行なう方法が提案されている。この方法では、バイン
ダー繊維(PET紡糸原糸)と被接着繊維との間に若干
の物性差があつても同じPETであるため接着後の不織
布はPET繊維のみで形成されるため耐熱性等の物性の
優れたものになり、繊維状で熱接着できるところから接
着操作の簡略化というメリツトが期待される。しかしこ
の方法でいうPETバインダー繊維はPETの実質的に
未延伸糸であるから機械捲縮がかけにくく、得られた捲
縮は堅牢性に乏しく、カーデイング等で捲縮がすぐに伸
びてカーデイング不良を起こしてしまう。さらに熱接着
工程において熱収縮は通常数十%にも及ぶため、これを
高混率で用いると不織布が著しく形態変化を起こしてし
まい、均一な外観と柔軟な風合の製品を得る事はむつか
しい。
これを低混率で用いるとある程度不織布収縮は改良され
るが、この場合不織布強力の低下を必ず伴なうのでこれ
もあまり好ましくない。さらにPET未延伸糸であるた
め、長時間保存すると繊維の接着性が低下する傾向が認
められ、また高速化のためウエブを予熱する熱結晶化が
進行し、200℃以上の高温かつ100kg/cm以上の高圧にし
ないと充分な接着が得られなかつた。
このような欠点の解消を目的に本発明者らは特開昭57−
167418号において、ポリブチレンテレフタレート系ポリ
マーAとポリエチレンテレフタレート系ポリマーBとか
らなる未延伸複合紡糸繊維においてポリマーAが実質的
に配向結晶化状態にあり、ポリマーが実質的に未配向非
晶状態にあり、さらに繊維外表面の少なくとも一部を占
める熱接着性複合紡糸繊維を提案した。
この繊維は熱接着時の収縮が小さく、これを用いた不織
布は接着工程での形態安定性が良好で品質も優れてい
る。
しかし、この熱接着性複合紡糸繊維は未延伸糸であるた
め、繊維強度が概して小さいため機械捲縮を強固にかけ
る事が出来ず、カーデイング中に捲縮が伸びてしまつて
うまくウエブ形成しにくい傾向があつた。もし強固に捲
縮をかけようとすると、一部の繊維で破断を生じたりす
ることがある。又長期間保存しておいた繊維では接着成
分であるポリエチレンテレフタレート系ポリマーが経時
的に結晶化したためか、接着性能の低下がみられ予熱に
よる接着性低下も認められた。
本発明はこのような従来のポリエステル用各種バインダ
ー繊維の欠点に鑑み又不織布接着方式の今後の動向を考
え、方法装置が簡単なところから、カレンダー方式でし
かも省エネルギー、装置価格、生産性の面から180℃以
下の低温、10kg/cm以下の低圧の接着条件で接着可能
な、特性用途に極めて有効なポリエステル系バインダー
繊維をポリエチレンテレフタレート(以下PETと略
記)とポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略
記)の混合ポリエステルの低結晶性なホモフイラメント
タイプで実現したものである。
すなわち本発明の混合ポリエステル系バインダー繊維の
構成は、PET40〜80重量%とPBT60〜20重量%から
なり繊維強度1.5g/d以上、繊維伸度250%以下
で、180℃における熱風中収縮率が5%以下、その熱風
中熱処理により繊維の複屈折率△nが20×10-3以上増加
し、増加後の複屈折が100×10-3以上であり、下記定義
する180℃のカレンダー処理による収縮率Scが25%以下
であり、かつ該カレンダー処理によつて熱接着する事を
特徴としている。カレンダー処理による収縮率Scと
は、ヤーンデニール1000の長さ1mの繊維束を18
0℃の温度で線圧10kg/cmに設定した一対のフラツトロ
ーラーからなるカレンダー中を速度5m/分で通過せし
めてカレンダー処理した時のヤーンの長さ方向の収縮率
の事である。
本発明において混合ポリエステルの組成はPET40〜80重
量%とPBT60〜20重量%でなければならない。PET
の混合比率が80重量%以上すなわちPBTが20重量%未
満の場合得られるバインダー繊維は180℃以下の低圧の
カレンダー処理によつて充分に接着する事が出来なくな
る。つまり混合ポリマーの融点が高くなると同時に、本
発明の混合ポリエステル系バインダー繊維が接着を生じ
る繊維相互のカレンダー処理による軟化膠着温度が180
℃以上の高温になつてしまい、予熱による接着性低下の
問題も生じる。
それに対してPETの混合比率が40重量%未満すなわち
PBTが60重量%以上の場合、得られる繊維は非常に易
結晶性になつてしまつて、混合ポリマーの融点以下で軟
化膠着性を示す事がなくなる。このような繊維をカレン
ダー接着する為にはポリマー融点以上の温度が必要であ
る。ここでポリマー融点はほぼ180℃以上であつてかな
り高温になるという欠点が生じ、さらに困つた事に融点
以上のカレンダー接着処理を行なう事になるので長時間
連続処理では融着ポリマーがカレンダーローラー上に集
積するいわゆるステイツキングが発生して、接着処理工
程性を著しく低下させてしまう。
したがつてPETとPBTの混合比率はPET40〜80重
量%、PBT60〜20重量%好ましくはPET50〜70重量
%、PBT50〜30重量%にするのがよい。
尚本発明で言うPETやPBTは各種添加剤すなわち、
艶消用のTiO2や、帯電防止剤、その他着色剤、顔料を含
んでいてもよい。
次に本発明のバインダー繊維は繊維強度1.5g/d以
上、繊維伸度250%以下でなければならない。すなわち
繊維強度が1.5g/dに満たない場合、不織布のテン
シヨンメンバーとしての寄与が小さく本発明繊維を高混
率あるいは100%用いて不織布を作つたとき、その強度
が小さくなつてしまい、ポリエステル系バインダー繊維
の特徴が失なわれてしまう。したがつて繊維強度は1.
5g/d以上、好ましくは2.0g/d以上必要であ
る。
又本発明のバインダー繊維の伸度が250%以上あると、
このバインダー繊維を用いてウエブをつくろうとすると
き、カーデイング性良好な繊維に対して低混率で用いる
ときはともかく、高混率あるいは100%用いた場合、カ
ーデイング時にネツプや針布への繊維の沈み等のトラブ
ル発生があつて、操業的実施が困難になる。
さらに本発明のバインダー繊維は、180℃における熱風
中収縮率が5%以下である事が必要である。
その理由は不織布の寸法変化を最少にしなければならな
い事の他に本発明のバインダー繊維を用いて不織布を作
り、これをエンボスカレンダーによつて熱接着処理した
際にエンボス点とエンボス点つまり接着点と接着点とを
結ぶ部分の繊維がたるんだ状態にせしめ柔軟な風合と嵩
高い状態の不織布を得るのに必要である。もしバインダ
ー繊維の熱風中収縮率が180℃で5%以上収縮を起こす
ようなものだと、エンボスカレンダー処理時にエンボス
点間で繊維が収縮して引きつつた状態になつてしまつ
て、得られる不織布はペーパーライクな嵩高性の小さい
粗硬な風合のものにしかならない。とくに手で不織布表
面に触れたとき、エンボス点が直接手に触れる感じがあ
つてどうしても“ザラツキ”感が出てしまい、触織布品
位を著しく低下してしまう。したがつて180℃に於ける
熱風中収縮率が5%以下、好ましくは0%〜−10%の伸
長タイプが好ましい。
尚熱風中収縮率の測定法は、長さl0の試料を180℃に設
定された熱風乾燥機に10分間フリーの状態で放置した試
料長l1から〔l0−l1/l0〕×100(%)で求めた値であ
る。
つづいて本発明のバインダー繊維にとつて重要な点とし
て、180℃の熱風中熱処理によつて繊維の複屈折率(△
n)が処理前より20×10-3以上増加し、増加後の複屈折
率(以下△nと略記)100×10-3以上である事である。
これは、本発明のバインダー繊維をカレンダー接着処理
する際、その接着温度に対応する180℃の熱風中熱処理
によつて△nが増大せず減少したり、増大しても増大量
が20×10-3に満たない場合や、増大量が20×10-3以上で
あつても増大後の△nが100×10-3に満たない場合に
は、長期間に渉つてバインダー繊維を保存、とりわけ気
温の高くなる夏場長期保存した場合その接着性が著しく
低下し、かつ予熱による接着性低下が起こる事が判明し
たからである。
それに対して180℃の熱風中熱風処理で△nが20×10-3
以上増大し、かつ増大後の△nが100×10-3以上である
場合には、このような繊維の経時変化による接着性能低
下トラブルの発生がなく、バインダー繊維としての実用
性のあるものになる。
これらについての正確な理由は分らないが、本発明バイ
ンダー繊維の内部歪が充分に除去されているため、ポリ
エステル未延伸糸のように、長期間保存したり予熱した
程度では、繊維中の内部歪が経時的に緩和したり、分子
が再配列や結晶化を起こすことなく、繊維製造時の結晶
化度や分子配向の状態に安定に維持されるものと考えら
れる。尚ここで、複屈折率△nの測定は偏光顕微鏡にベ
レツクのコンペンセーターを取り付け、光源にNaランプ
(波長589mμ)を用いて測定したものである。
さらに本発明の重要な点として、180℃のカレンダー処
理による収縮率Scが20%以下であり、この処理で充分
に熱接着される事が不可欠である。
ここで言うカレンダー処理による収縮率Scとはヤーン
デニール1000の長さ1mの繊維束を180℃温度で線圧
10kg/cmに設定した一対のフラツトローラーからなるカ
レンダー中を速度5m/分で通過せしめてカレンダー処
理した時のヤーンの長さ方向の収縮率の事である。なお
1000デニールにできない場合(たとえば3デニール
の繊維からなる場合は、999デニールの次が1002
デニールであり、1000デニールにはできない)は、
1000デニールにもっとも近いデニールを意味する。
180℃のカレンダー収縮Scが25%を越えるつまりフ
ラツトカレンダーで処理した時に25%を越えて収縮する
繊維は、これを用いてつくつた不織布をエンボスカレン
ダー(エンボスローラーとフラツトローラーが対をなし
ている)処理した場合にはフラツトローラーを接触する
側の不織布面の繊維が起こす収縮が大きく、不織布形態
が乱れてしまう。
これを避けようとしてフラツトローラーの温度を下げる
事も考えられるが、これでは強固な接着が出来ず好まし
くない。
カレンダー処理によつて不織布接着を行なう時に、エン
ボス点やフラツトローラーなど熱容量の大きい部分に接
触する個所の繊維の熱処理のされ方と、それ以外の熱容
量の大きな部分と直接々触することがない部分の熱処理
のされ方が違うために上記の問題が生じるものと思われ
る。つまり前者の場合繊維は急激に昇温し、後者の場合
比較的緩やかに昇温する。だから不織布をエンボスカレ
ンダーにより接着を行なうのに好適なバインダー繊維と
は、比較的緩やかな昇温において収縮が小さい(これは
前記のよう熱風中収縮率が適当である)と同時に一対の
フラツトローラーからなるカレンダー中で処理するよう
な急激な昇温時にも収縮が小さいものでなければならな
い。したがつて上記定義したような180℃カレンダー処
理による収縮率Scは25%以下、好ましくは15%以下で
ある。この処理で繊維が熱接着するとは、1000drのヤー
ンを構成する単糸が相互に完全融着してヤーン形態がリ
ボン状になる事である。これは実際の不織布をエンボス
カレンダーによつて処理した時にバインダー繊維同志が
熱融着する事に対応する現象である。このように本発明
のバインダー繊維がその融点よりはるかに低い温度で接
着する理由は、この繊維が熱延伸や熱収縮処理された延
伸であるにもかかわらず160℃〜200℃で結晶化するよう
な非晶部分をもつ通常のPET延伸糸に比べて低結晶性
であるからと思われる。
これは例えば、本発明のバインダー繊維を差動走査熱量
計(DSC)で、窒素雰囲気下、10℃/分で昇温すると
90〜130℃にいわゆる低温結晶化に伴なう発熱ピークが
認められることから確かめられる。このピークの大きさ
は0.1cal/g〜2.0cal/gと未延伸糸の5〜7cal/
gより小さいが、必ず認められる。この結晶化する非晶
部分に存在する分子は、融点よりはるかに低いが、Tg
より高い温度では、活発な分子運動が可能で、このよう
な繊維同志が低い圧力であつても相互に加圧下で接触す
ると両方の繊維内の分子が相互に入り込みこれ処理後、
Tg以下の常温になると分子運動が弱まり、接着点とな
るものと考えられる。
次に本発明の混合ポリエステル系バインダー繊維の製造
方法について記す。
すなわち〔η〕=0.55〜0.75のPETと〔η〕=0.8
〜1.2のPBTをチツプ状で混合して一台の押出紡糸
機に供給して紡糸温度285〜295℃、紡糸速度500〜2000
m/分で混合紡糸捲取する。このとき、PETとPBT
の混合比率はPET40〜80重量%、PBT60〜20重量%
とする。尚PETとPBTの混合はチツプ状で混合する
以外に別々の押出機で溶融した後、市販の静止型混合器
の“スタテイツクミキサー”や“ハイミキサー”等によ
つて混合する方法でもよい。
次にこの紡糸原糸を延伸と収縮が連絡して出来る、温水
浴とローラーを備えた水浴延伸機で第1温水浴を40℃〜
60℃として1段延伸し、つづいて第2温水浴を80℃〜98
℃として1段で収縮処理を収縮率30%以上で行なうが、
この時紡糸捲取後の紡糸原糸デニールをD1とし、延伸収
縮後の繊維デニールをD2としたときのD1とD2の比TDR
=1.5〜3とする事によつて製造される。
以上のようにして得られた本発明の混合ポリエステル系
バインダー繊維は所定の機械捲縮後カツトされてステー
プル状で100%使い、あるいは市販のPETステープル
と混綿したカーデイングし、ウエブを得、これをエンボ
スカレンダーで熱接着処理を行なうが、この工程で本発
明バインダー繊維は、その融点よりはるかに低い温度で
しかも低いカレンダー線圧で接着できるため、長時間連
続処理中にもローラー上溶融ポリマーが集積するいわゆ
るステイツキング現象が全くないので、極めて良好な工
程性と処理の高速化可能で生産性の向上が実現される。
又得られた不織布はカレンダー熱接着処理でほとんど繊
維の熱収縮がみられず、エンボス点の繊維がつつぱつた
状態になることがなく、充分にたるんだ状態を保つの
で、不織布は良好な嵩高さを失なう事なくかつ柔軟性に
富んだものとなる。とりわけ硬いエンボス点が不織布表
面に全く浮き出る事がないため、手などで触つた場合の
感触はとくに良好である。したがつて、得られた不織布
は比較的低改質のPETから構成されているので、強伸
度、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性を必要とする分野か
ら、柔軟な風合、触感を要求される用途まで広く使う事
が出来る。紙おむつや生理用ナプキンのフエーシング材
として、あるいはビニールハウス内張りカーテン等農業
用不織布として、又さらには接着芯地用基布など、各種
不織布に極めて有効である。
これまでPET系繊維からなる不織布で適度の物性と良
好な工程性、高い生産性を兼備するものはなかなか得ら
れていなかつたが、本発明バインダー繊維は熱カレンダ
ーとの組合せでそれを現実のものとし、PET系不織布
の用途を一挙に拡げた点でその意義は大きいと言える。
次に本発明を実施例によつて説明するが、これによつて
本発明はなんら限定されるものではない。実施例中ポリ
エステルの〔η〕とは、ポリエステルをフエノールとテ
トラクロルエタンの等量混合溶剤中で測定した極限粘度
(dl/g)の事である。
実施例1 〔η〕=0.68のPET50重量%と〔η〕=0.88のPBT
50重量%をチツプ状で混合し、一台の押出紡糸機に供給
し、紡糸押出温度280℃、紡糸速度1000m/分で混合紡
糸し、単糸デニールD1=6の原糸を得た。これを50℃の
温水浴1段で延伸し、つづいて98℃の温水浴1段で収縮
処理を行なつた。
この延伸収縮後の単糸デニールはD2=2.2でTDR=
2.72であつた。この繊維は強度2.2g/d、伸度169
%、180℃、熱風中熱処理による収縮率が−7%、この
処理による△nの増加は36.3×10-3であり、増加後の△
nは128.4×10-3であつた。さらに180℃におけるカレン
ダー処理による収縮率Sc=13%であつた。この繊維の
DSC測定を行なつたところ114.5℃に0.15cal/gの結
晶化発熱ピークが認められた。
この本発明バインダー繊維100%をカーデイングして目
付け30g/m2のウエブを得、これを十字型エンボスカレ
ンダーでエンボスローラー温度170℃、線圧7kg/cm、
走行速度25m/分で熱接着処理を行なつた。カレンダー
接着後の乾式不織布は強度(タテヨコ平均)21.3(g/c
m/g/m2)、カンチレバー33mm、風合は柔軟で嵩高さに富
む強度、柔軟性、嵩高性にバランスのとれたものとなつ
た。とりわけ風合の良好なものとなつた。
このカレンダー接着処理時には、カレンダーローラーへ
の融着ポリマーが付着集積するいわゆるステイツキング
は全くみられなかつた。又本発明の混合ポリエステル系
バインダー繊維を製造後約10ケ月間(室温)保存した
後、上記と同じカレンダー接着処理を実施したところ、
製造直後と全く変らない良好な接着処理ができ、得られ
た不織布も強度、柔軟性、嵩高さとバランスのとれたも
のとなつた。
実施例2 〔η〕=0.68のPET70重量%と〔η〕=1.01のPBT
30重量%をチツプ状で混合し、一台の押出紡糸機に供給
し、紡糸押出温度280℃、紡糸速度1000m/分で混合紡
糸し、単糸デニールD1=4の原糸を得た。これを50℃の
温水浴で延伸し、つづいて98℃の温水浴で1段で収縮処
理を行なう。
この延伸収縮後の単糸デニールD2=1.5でTDR=2.67
であつた。この繊維の強度は2.4g/d、伸度138
%、180℃熱風中熱処理による収縮率が−2%、この処
理による△nの増加は28.1×10-3であり、増加後の△n
は119.9×10-3であつた。又180℃におけるカレンダー処
理による収縮率Sc=16%であつた。この繊維のDSC
測定を行なつたところ115℃に0.65cal/gの結晶化発熱
ピークが認められた。この本発明バインダー繊維100%
をカーデイングして目付け25g/m2のウエブを得、これ
を十字型エンボスカレンダーでエンボスローラー温度17
5℃、線圧7kg/cm、走行速度30m/分で熱接着処理を
行なつた。カレンダー接着後の不織布は強度19.9(g/
cm/g/m2)、カンチレバー36mm、風合は柔軟で嵩高性
にも富み、強度、柔軟性、嵩高性にバランスのとれたも
のとなつた。
とりわけ風合と触感の良好なものとなつた。
又本発明バインダー繊維を製造後約10ケ月間(室温)保
存した後上記と同じカレンダー接着処理を行なつたとこ
ろ、製造直後と全く変らない接着処理ができ、さらに10
0℃の表面温度を持つ加熱ドラムに0.5秒間片面接触
せしめて予熱しても上記接着条件を変更する事なく接着
処理ができ、両方法で得られた不織布はいづれも強度、
柔軟性、嵩高性のバランスのとれたものとなつた。
実施例3 実施例2で得られた本発明の混合ポリエステル系バイン
ダー繊維を市販のPETステープル1.5dr(カツト長
51mm)と1:1で混綿してカーデイングし、目付30g/
m2のウエブを得る。これを十字型エンボスカレンダーで
エンボスローラー温度175℃、線圧12kg/cm、走行速度3
0m/分で熱接着処理を行なつた。得られた乾式のポリ
エステル不織布は強度(タテヨコ平均15.2(g/cm/g
/m2)、カンチレバー39mm、風合柔軟、嵩高良好なもの
となつた。
比較例1 〔η〕=0.68のPET90重量%と〔η〕=0.88のPBT
10重量%とをチツプ状で混合し、一第の押出紡糸機に供
給し、紡糸押出温度290℃、紡糸速度1000m/分で混合
紡糸し、単糸デニールD1=6の原糸を得た。これを60℃
温水浴で1段延伸し、つづいて98℃の温水浴で収縮処理
を行なつた。
この延伸収縮後の単糸デニールはD2=2.5でTDR=
2.4であつた。
この繊維は強度3.1g/d、伸度136%、180℃熱風中
熱処理による収縮率4%、この処理による△nの増加は
41.3×10-3であり、増加後の△n=144.4×10-3であつ
た。又180℃におけるカレンダー処理による収縮率Sc=1
2%であつた。
この本発明以外のバインダー繊維のカツト長51mmのステ
ーブル、100%をカーデイングし、目付30g/m2のウエ
ブをつくり、エンボスカレンダー温度を180℃にする以
外実施例1と同様の条件でエンボスカレンダー処理を行
なつた。得られたカレンダー接着後の不織布はカンチレ
バー55mmで風合は柔軟であり、嵩高性にも富むものとな
つたが、強度が4.8(g/cm/g/m2)(タテヨコ平
均)と小さくカレンダー温度180℃では充分な不織布強
度のものが得られなかつた。つまり本発明の主旨とする
低温低圧カレンダー接着可能なものとはならなかつた。
比較例2 〔η〕=0.68のPET30重量%と〔η〕=0.88のPBT
70重量%とを比較例1と全く同一の方法で混合紡糸し、
単糸デニールD1=6の原糸を得た。さらに比較例1と同
一条件で延伸収縮を行なつて単糸デニールD2=2.5
(このときのTDR=2.4)の繊維を得た。
この繊維は強度2.2g/d、伸度119%、180℃熱風中
熱処理による収縮率5%、この処理による△nの増加は
39.6×10-3であり、増加後の△n=136.6×10-3であつ
た。又180℃におけるカレンダー処理による収縮率Sc
=16%であつた。
この本発明外のバインダー繊維をカツト長51mmのステー
プルとし、これ100%をカーデイングして目付30g/m2
のウエブを作成した。これをエンボスカレンダー温度18
0℃とする以外全て実施例1と同一の条件でエンボスカ
レンダー接着を試みた。
しかし得られた処理後の不織布はほとんど熱接着のなさ
れていないもので、実用に供せるような不織布強度が得
られなかつた。すなわち本発明の主旨とする低温低圧カ
レンダー接着可能なものとはならなかつた。
比較例3 〔η〕=0.68のPET50重量%と〔η〕=0.88のPBT
50重量%とを実施例1と全く同一の方法で混合紡糸し、
単糸デニールD1=6の原糸を得た。
これを35℃の温水浴で1段延伸し、つづいて75℃温水浴
1段で収縮処理を行なつた。この延伸収縮後の単糸デニ
ールD2=4でTDR=1.5であつた。この繊維は強度
1.1g/d、伸度401%、180℃熱風中熱処理による収
縮率が16%で、この処理による△nの増加は16.6×1
0-3、増加後の△n=113.2×10-3であつた。又180℃に
おけるカレンダー処理による収縮率Sc=32%であつ
た。この本発明外の繊維をカツト長51mmのステーブルと
し、これ100%で目付30g/m2のウエブをつくり、これ
を十字型エンボスカレンダーでエンボスローラー温度17
0℃、線圧10kg/cm、走行速度30m/分で熱接着処理を
行なつた。この接着処理で不織布は大きな収縮による形
態形化を生じた。
得られた不織布は強度(タテヨコ平均)8.8(g/cm
/g/m2)、カンチレバー79mm、風合粗硬、ペーパーラ
イクな外観となり、強度風合、嵩高性のバランスのとれ
たものにはならなかつた。
この本発明外の繊維を製造後約10ケ月間(室温)保存後上
記と同様な接着処理を行なつたところ、繊維の接着性が
著しく低下し、強度3(g/cm/g/m2)以下の不織布
しか得られなかつた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート40〜80重量%
    とポリブチレンテレフタレート60〜20重量%からなり、
    繊維強度1.5g/d以上、繊維伸度250%以下、180℃に
    おける熱風中収縮率が5%以下であり、その熱風中熱処
    理により繊維の複屈折率が20×10-3以上増加し、かつ増
    加後の複屈折率が100×10-3以上であり、かつ下記に定
    義する180℃のカレンダー処理による収縮率(Sc)が2
    5%以下であることを特徴とする混合ポリエステル系カ
    レンダー接着用バインダー繊維。 カレンダー処理による収縮率(Sc)の定義: ヤーンデニール1000の長さ1mの繊維束を180℃の温度
    で線圧10kg/cmに設定した一対のフラツトローラー
    からなるカレンダー中を速度5m/分で通過せしめてカ
    レンダー処理した時のヤーンの長さ方向の収縮率。
  2. 【請求項2】ポリエチレンテレフタレート40〜80重量%
    とポリブチレンテレフタレート60〜20重量%との混合物
    を溶融紡糸して得られた紡糸原糸を、40〜60℃の第1温
    水浴中で1段延伸し、つづいて80〜98℃の第2温水浴中
    で収縮率30%以上の収縮処理を行なつて、紡糸原糸の単
    糸デニールをD1とし、延伸収縮後の繊維の単糸デニー
    ルをD2としたときのD1とD2との比、すなわちTDR
    =D1/D2=1.5〜3とすることを特徴とする特許請求
    の範囲1に記載した混合ポリエステル系カレンダー接着
    用バインダー繊維の製造方法。
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