JPH0639697Y2

JPH0639697Y2 - 医療看護設備

Info

Publication number: JPH0639697Y2
Application number: JP1990112293U
Authority: JP
Inventors: 昌彦城野; 卓北山
Original assignee: 株式会社くろがね工作所
Priority date: 1990-10-26
Filing date: 1990-10-26
Publication date: 1994-10-19
Anticipated expiration: 2004-10-19
Also published as: JPH0470019U

Description

【考案の詳細な説明】《産業上の利用分野》本考案は病室の患者ベッド頭部上方壁面に取りつけら
れ、医療用ガス設備装置と電気設備装置を有し、患者の
医療、看護に供する医療看護設備に関するものである。

《従来の技術と問題点》従来、医療用ガス配管工事を行い易くした医療看護設備
として、本体ケース内に、医療用ガスの配管スペースの
上方に位置して照明部を設けたものにおいては、前記照
明部を前記配管スペースの上方を覆う照明部ユニット本
体に点燈装置およびランプソケットを取付化てなる照明
部ユニットに構成し、この照明部ユニットの全体を前記
本体ケースに着脱可能に取付けていた。（例えば実開昭
63−16027号公報）この為、照明部ユニットを取外すこ
とにより配管スペースの上面全体が開放され、ガス配管
工事が容易に行えるが、本体ケースと別に照明部ユニッ
トを形成しなければならずコスト高となる問題、又、照
明ユニットと本体ケースの連結作業の問題、さらにコン
セントや各種スイッチの電気設備の配線工事を行う場合
は、各設備プレートを取外す必要があるが、この時、上
端部が照明部ユニットにネジ止めされた上カバーを取外
してからでないと各設備プレートを取外す事が出来ない
という問題があった。すなわち、上記従来装置による
と、ガス配管工事は容易に行えるが、電気設備の配線工
事の煩雑は改善されないままであった。

《本考案の目的と構成》本考案は簡単な構造で安価に製作出来、ガス配管業者、
電気設備の配線業者のそれぞれが独自にかつ容易にメン
テナンスを行う事が出来る医療看護設備を提供する事を
目的とし、その構成は、内部に配管、配線スペースを有
する筐体の医療ガス配管スペースの下方に位置する前面
に、幅方向全幅に渡って、上下嵌合溝を有するカバー係
合部材が取付けられる一方、内部の配管、配線を隠蔽す
る化粧カバーが、電気設備カバーと医療用ガス設備カバ
ーに区分され、電気設備カバー及び医療用ガス設備カバ
ーのそれぞれの一方側の端部が、前記カバー係合部材の
上下嵌合溝のいずれかに嵌合され、他方側の端部が筐体
に連結されると共に、カバー係合部材の上方に取付られ
る電気設備カバー及び医療用ガス設備カバーの筐体との
連結部分が、蝶番を介して上方に開閉自在に支持された
室内照明装置の照明カバーの前縁端部で隠蔽されている
ものである。

《実施例》以下、実施例を図面に基づいて説明する。第１図にコン
セント、ガスアウトレットバルブ等を取り外した状態の
本考案の正面図を示し、符号１は化粧カバーを示し、符
号10、10は端部カバーを示している。

化粧カバー１は第３図に示す筐体２の表面側に着脱自在
にもうけられ、端部カバー10、10は筐体２の左右端部に
着脱自在にもうけられている。

筐体２は背面側上部に位置する断面上向き略コ字形の上
継ぎ材21と、中央部やや下部に位置する断面下向き略コ
字形の下継ぎ材22と、上継ぎ材21の左右方向中央部に形
成された照明用切り欠き孔211のやや下方より前方に突
出せしめた補助照明装置３の支持突片23と、下継ぎ材22
の左側部前側に形成された断面略コ字形の電気設備取付
部材24と、下継ぎ材22の右側部前側に形成された医療用
ガス設備取付部材25と、上継ぎ材21の上側より前側にわ
たり、下継ぎ材22の前側から下側を連結する左右前部継
ぎ材26、26と、上下継ぎ材21、22の後面を連結する左右
後継ぎ材27、27より形成されている。

そして、上継ぎ材21の上方に室内照明装置５が形成さ
れ、室内照明装置５の下方と上継ぎ材21の内部を強電線
配線スペース50とし、強電線配線スペース50の下方で、
上継ぎ材21と下継ぎ材22間を弱電線配線スペース40と
し、弱電線配線スペース40の前方を医療ガス配線スペー
ス30としている。また、下継ぎ材22の中央内部に読書灯
装置６が形成され、医療ガス配管スペースの下方に位置
する前面、すなわち下継ぎ材22の前面壁221の前面に上
下嵌合溝71、72を有するカバー係合部材７が取りつけら
れている。

符号212は上継ぎ材21の後面所定位置に形成された上取
付孔を示し、符号222は下継ぎ材22の後面所定位置に形
成された下取付孔を示している。

化粧カバー１は左前面カバー11、中央前面カバー12、右
前面カバー13、左下面カバー14、中央下面カバー15、右
下面カバー16より構成され、右前面カバー13を医療用ガ
ス設備カバーとし、他のカバーを電気設備カバーとして
いる。

すなわち、右前面カバー13には、酸素、圧縮空気バキュ
ームの取出口131、132、33が形成されている。

符号134は真空吸引ボトル等の保持部材の取付孔を示し
ている。

左前面カバー11には、医療用コンセント取付孔111、ア
ースターミナル取付孔112が形成されている。

左下面カバー14には、テレビ共聴ユニット取付孔141、
読書灯スイッチ取付孔142、生活用コンセント取付孔143
が形成されている。

右下面カバー16には、ナースコール取付孔161、及びス
ピーカー用透し孔162・・・が形成されている。

又、中央前面カバー12は、上パネル120と、下パネル121
と、補助照明装置３の開閉蓋31よりなり、開閉蓋31は回
動自在で、開放位置で停止可能に組込まれている。

そして、左前面カバー11、右前面カバー13の下端面は、
前記係合部材７の上嵌合溝71に嵌合し、上端部に形成さ
れた取付段部100・・・が上継ぎ材21の前壁213の上端に
ネジ止めされて、筐体２の前面側に着脱自在に取りつけ
られている。

一方、左下面カバー14、右下面カバー16の上端面は、前
記係合部材７の下嵌合溝72に嵌合し、後端部は下継ぎ材
22の後壁221の下端に形成された内向き突片223にネジ止
めされて筐体２の下面側に着脱自在に取りつけられる。
室内照明装置５は、上継ぎ材21の上方に位置し、前後上
端縁が、上継ぎ材21の前面上端部に内方に突出して形成
された係止段部214と、後面上端部に内方に突出して取
りつけられた係止突片215に係止され、内面側を鏡面に
仕上げた反射板51と、後端左右端部が、上継ぎ材21の上
端に取りつけられた螺板52、52と連結され、前端部が上
方に回動自在に支持された透明体からなる照明カバー53
と、上継ぎ材21にとりつけらたソケット取付台を介して
反射板51の内部に突出するソケットに左右端部が電気的
に接続された蛍光管54等より構成されている。

そして、照明カバー53が閉鎖された状態で照明カバー53
の前縁端31は、前記取付段部100の上方に位置して前面
カバー11、12、13の取付用のネジ頭を隠蔽する。

また、反射板51の前側中央部には前記上継ぎ材21の切り
欠き孔211に対応して透し孔511が形成されている。

補助照明装置３は、前後後面が開口する箱体32の下面が
前記支持突面23上に載置されて中前面カバー12の下側パ
ネル21の上端とにネジ止め連結され、箱体32の前面側に
開閉蓋31が回動自在で開放位置で停止可能に支持されて
いる。

そして、第２図仮想線で示す如く、開放状態で蛍光管54
の光が前方下方に照射される。そして、閉鎖状態で上下
パネル120、121と面一となり、中央前面カバー12を形成
する。

この時、開閉蓋31の側片311の後端間に取りつけられた
遮蔽板312が反射板51の透し孔511を閉塞する様になる。

読書灯装置６は、上端部が前記係合部材７の下嵌合溝72
に嵌合し、後端部が下継ぎ材22の前面壁221の下端縁224
にネジ止めされる前側パネル151の後方に位置するルー
バー保持枠62と、ルーバー61・・・と、操作レバー63、
63と、下継ぎ材64の内部にもうけられた蛍光管60より構
成されている。

すなわち、ルーバー保持枠62の後端は、下継ぎ材22の下
面に回動自在に保持され、前端部は前側パネル151の後
端の下方に位置し、下継ぎ材22の前面壁221の下端縁224
にネジ止めされて、前側パネル151、ルーバー保持枠6
2、ルーバー61・・・にて中央下面カバー15を構成す
る。

この時、ルーバー保持枠62の前端部は前側パネル151の
取付ネジ頭を隠蔽する。

ルーバー61・・・は左右端部の略中央部がルーバー保持
枠62に回動自在に等間隔をもって保持され、上縁の所定
個所が連結材611にそれぞれが回動自在に取りつけられ
て、一つのルーバー61の角度を変えるのと同じに他のル
ーバー61・・・も同様に角度が変わる構成とし、所定の
ルーバー61の左右端部の回転軸をルーバー保持枠62内に
突出せしめ、この回転軸に操作レバー63、63をルーバー
保持枠62から下方に突出する様連結せしめて、ルーバー
61・・・を同時に前後方向に傾斜せしめ、蛍光管60の照
射範囲を変え得る様構成している。

尚、実施例では、中央前面カバー12を、上下パネル12
0、121、開閉蓋31にて構成しているが、一枚のパネルで
構成しても良い事はいうまでもない。また、中央下面カ
バー15も同様、一枚のパネルで構成しても良い。

《効果》本考案は以上の如く、筐体の医療ガス配管スペースの下
方に位置する前面に、幅方向全幅に渡って、上下嵌合溝
を有するカバー係合部材を設けているので、電気設備カ
バーおよび医療設備カバーを取付ける場合、それぞれ一
方側の端部を嵌合して取付け、他方側の端部を筐体にネ
ジ止めするだけでよく取付作業が非常に容易である。
又、カバー係合部材の上方に取付けられる化粧カバーの
筐体との連結部分は照明カバーの前縁端部で隠蔽される
ので外観上体裁がよい。

そして、上記照明カバーは蝶番を介して上方に開放自在
に筐体に支持されているので、上記化粧カバーを取外し
て配管、配線工事を行う場合は、照明カバーを上方に開
放すれば化粧カバーの連結部分があらわれるので、その
都度照明カバーを取外さなくてもよく作業が簡単であ
る。

さらに、上記カバー係合部材は筐体の幅方向全幅に渡っ
て設けられているから、この部分の色彩あるいは材質を
変える事によって、医療看護設備の前面に意匠的アクセ
ントを設ける事が出来、殺風景となりがちな病室に潤い
を与える事が出来る。

又、化粧カバーを電気設備カバーと医療設備カバーに区
分し、それぞれを筐体に着脱自在に取りつけているの
で、メンテナンスの際、ガス配管業者、あるいは、電気
配線業者が、他に影響されず、作業を行う事が出来非常
に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンセント、ガスアウトレットバルブ等を取り
外した状態の正面図、第２図は本考案の要部縦断面図、第３図は筐体の斜視図である。１……化粧カバー２……筐体 30……医療ガス配管スペース 40……弱電線配線スペース５……室内照明装置 50……強電線配線スペース 52……蝶番 53……照明カバー 531……前縁端７……カバー係合部材 71……上嵌合溝 72……下嵌合溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上部を強電線配線スペースとし、強電線配
線スペースの下方後部側を弱電線配線スペースとし、弱
電線配線スペースの前方を医療ガス配管スペースとなし
た筐体の医療ガス配管スペースの下方に位置する前面
に、幅方向全幅に渡って、上下嵌合溝を有するカバー係
合部材が取付けられる一方、酸素、圧縮空気等の医療用
ガス設備装置と、コンセント、アース端子等の電気設備
装置の内部の配管、配線を隠蔽する化粧カバーが、電気
設備カバーと医療用ガス設備カバーに区分され、電気設
備カバー及び医療用ガス設備カバーのそれぞれの一方側
の端部が、前記カバー係合部材の上下嵌合溝のいずれか
に嵌合され、他方側の端部が筐体に連結されると共に、
カバー係合部材の上方に取付けられる電気設備カバー及
び医療用ガス設備カバーの筐体との連結部分が、蝶番を
介して上方に開閉自在に支持された室内照明装置の照明
カバーの前縁端部で隠蔽されている事を特徴とする医療
看護設備。