JPH0639638A - ボールナットねじ溝研削装置 - Google Patents

ボールナットねじ溝研削装置

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JPH0639638A
JPH0639638A JP13999692A JP13999692A JPH0639638A JP H0639638 A JPH0639638 A JP H0639638A JP 13999692 A JP13999692 A JP 13999692A JP 13999692 A JP13999692 A JP 13999692A JP H0639638 A JPH0639638 A JP H0639638A
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ball nut
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Kazuo Ide
和男 井手
Katsunori Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボールナット内周のねじ溝とボール循環路の嵌
合穴が精度よく整合するようにねじ溝を研削し、ボール
の循環が良好なボールナットを得ることを目的とする。 【構成】前加工されたボールナット側部のボール循環路
部品嵌合穴を基準にナット内周のねじ溝を研削するねじ
溝研削装置であって、嵌合穴の穴中心線がナット軸線と
交差しないボールナットにも適用できるように主軸上方
に設けた測定部をテーブルの移動方向と直角方向(水平
面内,垂直面内)にも移動できるように駆動部を設け、
かつこの測定部の移動位置を検出する手段を具備した。
同時に主軸の回転量検出手段,テーブル移動量検出手段
を有し、これらの検出信号からコンピュータの演算部で
嵌合穴位置を算出し、制御部を介してボールナットの自
動位置決めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種送り装置に利用さ
れるボールねじ用のボールナットねじ溝研削装置に関
し、特に、ボール循環路を有するボール戻しチューブ等
の循環路部品をナット周部に取り付けることにより、前
記ボール循環路の両端部とナット内周のねじ溝とが接合
されるボールナットのねじ溝を研削する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のボールナットねじ溝研削では、前
工程で切削加工されたねじ溝に合せてボールナットのね
じ溝の研削を行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の研
削方式では、前加工されたボールナット内周のねじ溝
と、同じく前加工されたボールナット側部のボール循環
路接合穴との関係位置に誤差があり、またねじ溝に合せ
る砥石の位置の誤差があるため該砥石によるねじ溝研削
後において、ねじ溝とボール循環路部品嵌合穴の関係位
置がずれたものができ易く、ねじ溝研削後にボール循環
路部品を前記ボールナット側部の前記嵌合穴に組み付け
た場合に、ねじ溝とボール循環路部品のボール循環路と
が円滑に接続されず、その結果、ボールの円滑な転動に
必要なボール循環路が形成されず、ボールねじの高精度
な作動を確保できないという問題点がある。また、上記
従来の研削方式では、ボールナットのねじ溝とボール循
環路に対する嵌合穴とが精度良く前加工されている場合
でも、ナット内部で砥石をねじ溝と正確に位置合せしな
ければならず、この位置合せに非常な熟練を必要とする
という問題点がある。
【0004】そこで、本発明は、ボール循環路の形態が
チューブ式,コマ式いずれのボールナットにおいても、
前加工されたボールナットのねじ溝とボール循環路嵌合
穴の関係位置精度の如何に拘らず、ボールナットのねじ
溝を、該ナットのボール循環路嵌合穴に対して精度良く
研削加工することができると共に、研削すべきねじ溝の
位置決めを自動的に行うことができる新規なボールナッ
トねじ溝研削装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、ボールを循環させるボール循環路を設け
たボール循環路部品を嵌合する嵌合穴を周部に有するボ
ールナットのボールねじ溝を研削する装置であって、前
記ボールナットを保持する主軸と、該主軸を支持し且つ
主軸軸方向に移動可能なテーブルと、前記主軸に対して
相対移動可能であり、前記嵌合穴の軸方向及び周方向の
各両端位置を検出する測定部と、該測定部を水平面内で
前記主軸の軸線に対して直角な方向に駆動可能でかつ前
記嵌合穴の前後方向位置を検出する前後方向位置検出手
段と、前記測定部を鉛直面内で前記主軸に直角な方向に
駆動可能でかつ測定子の前記主軸に対する高さ位置を検
出する高さ位置検出手段と、前記主軸の回転角を検出す
るエンコーダ手段と、前記テーブルの移動量を検出する
テーブル移動量検出手段と、前記測定部からの検出信号
及び前記各手段の検出値に基づき前記嵌合穴の位置を演
算する演算部を有して該演算値に基づく駆動指令を出力
する制御手段と、前記制御手段からの駆動指令により少
なくとも前記テーブルを駆動してねじ溝研削砥石に対す
る前記ボールナットの相対位置を調整する駆動手段とを
備えたボールナットねじ溝研削装置を提供する。
【0006】
【作用】上記構成において、ねじ溝とボール循環路とを
接合するためボール循環路部品の先端部を嵌挿する嵌合
穴が前加工されたボールナットを主軸に取付け、前記嵌
合穴のナット軸方向及び周方向にとった各両端位置を測
定部により検出し、この測定部をテーブルに直角な水平
方向(前後方向)および該テーブルに直角な鉛直方向
(高さ方向)に移動可能かつ移動量検出可能に保持し、
該測定部からの嵌合穴位置の検出信号と、前記前後方
向,高さ方向における測定部の移動位置検出値と、エン
コーダ手段及びテーブル移動量検出手段からの各検出値
に基づき、制御手段の演算部が基準穴部の位置を演算
し、該演算値に基づく制御手段からの駆動指令により、
駆動手段が少なくともテーブルを駆動して研削砥石に対
するボールナットの相対位置を調整する。これによっ
て、研削砥石に対するねじ溝が前記嵌合穴の位置を基準
にして位置決めされ、この状態で研削加工を行えば、ボ
ール循環路部品のボール循環路に対して正しい位置にね
じ溝が研削される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に係るボ
ールナットねじ溝研削装置全体の概略構成を示す平面図
である。この実施例はチューブ式ボールナットのねじ溝
研削についての例である。まずボールナット5の側部に
は、図3(a),(b)に示すように、ボール循環路1
6を有するボール戻しチューブ等のボール循環路部品1
4を固定するための取付部3が設けられ、またボール循
環路部品14を取り付けたときに該部品14のボール循
環路16の両端部17を嵌合する一対の嵌合穴4が前記
取付部3に垂直に形成されている。嵌合穴4はナット内
でボールねじ溝9と接合しており、ボールねじ溝内を通
るボール13が一方のボール循環路の一端にすくい上げ
られ、ボール循環路部品14を通って該ボール循環路の
他端から他方のねじ溝内に戻る。したがって嵌合穴4は
ねじ溝9に対する関係位置を高い位置精度で形成されな
ければならない。本発明はねじ溝の研削に際してこの嵌
合穴4の位置を基準にする。
【0008】このボールナットのねじ溝研削装置を概括
的に云えば、図1に示すようにナットねじ研削盤1に、
ボールナット5の前記嵌合穴4の位置を測定すべきタッ
チセンサ20を有する測定部2を組付けたものである。
ナットねじ研削盤1は、具体的には、ボールナット5を
チャッキングしてX軸まわりに回転自在の主軸6と、該
主軸6の回転を検出するエンコーダ手段42と、該主軸
6を支持し且つ該主軸6の軸方向(Y軸方向)に移動す
るテーブル7と、該テーブル7の前記主軸6の軸方向の
移動量を検出するテーブル移動量検出手段8と、所定方
向(Z軸方向)に取り付けられ前記ボールナット5のボ
ールねじ溝9に対し切込みがZ軸の移動により与えられ
ると共に後方に設置されるドレッサー10によりねじ溝
に合致した凸状砥石面が成形される研削砥石11と、図
2に関して後述する測定部2およびその保持機構部とを
有している。
【0009】ボールナット5の嵌合穴4をねじ溝研削の
際の基準穴部としたのは、砥石11によるねじ溝9の研
削後にボール循環路部品14をボールナット5の取付部
3に固定したとき、前記ボール循環路16の両端が該循
環路16先方にあるねじ溝9と正確に合致して円滑なボ
ール循環路が形成されるようにするためである。前記ナ
ットねじ研削盤1に組付けられる測定部2は、図2に示
すように、前記嵌合穴4に挿脱自在となるタッチセンサ
20を備える。該タッチセンサ20は、先端に触子21
を具備し、該触子21によるタッチ信号を送るリード線
22が上方に延び演算手段23(図1参照)に連絡して
いる。そして、このタッチセンサ20は上下動可能な保
持枠24の前部に固定されている。この保持枠24は、
具体的には、その後端部でブラケット32の前面に設け
られた摺動ガイド部27に上下動可能に支持され、かつ
ブラケット32に軸支された上下方向送りねじ31に螺
合し、ブラケット32上部に搭載された上下動用サーボ
モータ28(V軸サーボモータ)による該送りねじ31
の回転でブラケット32に対し上下方向、即ち図2のV
軸方向に上下動するようになっている。このV軸サーボ
モータ28には、上下方向送りねじ31の回転量から測
定部20の研削装置の主軸6を基準とした高さ位置を検
出する高さ位置検出器25が取り付けられている。
【0010】前記ブラケット32は、回動金具34の前
面に一体に固着され、該回動金具34は水平軸35を介
して可動測定台36に軸支されている。そして、該回動
金具34には、水平方向以下の回動を規制するストッパ
ーコマ37が水平軸35の下方に設けられて可動測定台
36側の衝合ネジ38に衝合するようになっている。ま
た、該回動金具34の水平軸35上方には、トラニオン
支持されたシリンダ39のロッド46の一端を止着する
接続部40が設けられている。可動測定台36はベッド
30上に、主軸6に対して直角方向かつ水平方向(前後
方向)に、即ち図1のH軸方向に移動可能に保持されて
いる。具体的には、測定台36はベッド30上の摺動面
に載置され、かつベッド30に軸支された前後方向送り
ねじ29と螺合し、この前後方向送りねじ29を駆動す
る前後移動用サーボモータ(H軸サーボモータ)24に
よる該送りねじ29の回転でベッド30に対し前記H軸
方向に移動するようになっている。前記H軸サーボモー
タ24には測定部2の前後方向位置を検出する前後方向
位置検出器33が設けられている。
【0011】このように構成される測定部2は、非使用
時にあっては、図2の一点鎖線に示す位置Bに、トラニ
オン支持用シリンダ39を介して保持される。一方、使
用時には、同図の時計廻りに略90度回動し同図の実線
位置に設定される。この際、触子21はボールナット5
の外面から僅かに浮き上がっている。そして、実際に、
測定に当っては所定位置にセットされたボールナット5
の前記X軸まわりの回転、および前記Y軸方向、前記V
軸方向および前記H軸方向の制御により嵌合穴4の位置
を触子21の直下に位置付けた後、V軸サーボモータ2
8を作動させて測定部2を下降させ、タッチセンサ20
先端を下降させてその触子21をボールナット5の嵌合
穴4に挿入することになる。このように構成される測定
部2のタッチセンサ20の使用時の位置は、嵌合穴4の
中心位置を測定し、これをコンピュータ(制御手段)4
1に記憶させることになる。具体的には、一対の嵌合穴
4の中心どおしを結ぶ線分の穴間中心点を、各嵌合穴4
の中心位置測定から演算し、この穴間中心点を基準に研
削を行うことから、研削砥石11の中心位置からタッチ
センサ20の中心位置までの距離Aは固定のものであ
る。なお、前記穴間中心点を通る垂直線はボールナット
5の中心軸線と交差する。
【0012】次に、上述のように構成された実施例の位
置検出動作を、図4を参照して説明する。 (1).まず図4(a)における右上の嵌合穴H1 の中
に、図4(b)の如く触子21が挿入されるように、主
軸のX軸まわりの回転、テーブルのY軸方向移動、測定
部2のH軸方向およびV軸方向の移動で測定部2を位置
決めする。 (2).触子挿入後、主軸を図4(b)の矢印方向に回
転させ、触子21が穴壁に接触した位置X11をコンピュ
ータ41にとり込む。その後、触子21を同じ嵌合穴H
1 に挿入したまま主軸を上述と逆方向に回転させて反対
側の穴壁に接触した位置X12を測定する。 (3).触子21を上記(1)の状態に戻した後、テー
ブルをY軸方向で図4(a)の矢印方向に移動させ、触
子21が接触した位置Y11をコンピュータ41にとり込
む。その後、同様にテーブルを上述と逆方向に移動させ
て触子21の接触位置Y12をコンピュータ41にとり込
む。 (4).次に触子21を嵌合穴H1 から抜き出し、適宜
干渉しないように動かして図4(c)の如く左下の嵌合
穴H2 に挿入されるように測定部2の位置決めを行う。 (5).嵌合穴H2 においても前記(2)と同様の操作
で、主軸のX軸回転(両方向回転)により触子21の接
触位置X21,X22をコンピュータ41に記憶させる。 (6).触子21を前記(4)の位置に戻し、テーブル
を前記(3)と同様にY軸の両方向に移動させて触子2
1の接触した位置Y21,Y22をコンピュータ41にとり
込む。 (7).上述の各データからコンピュータ41は嵌合穴
1 の穴中心を(X11+X12)/2,(Y11+Y12)/
2から求め、また嵌合穴H2 の穴中心を(X21+X22
/2,(Y21+Y22)/2からそれぞれ求める。ここ
で、嵌合穴4の位置があらかじめ定められた規格値を外
れる場合は、異常信号を出し、異常品は取り除かれる等
の処理がなされる。さらにコンピュータ41は嵌合穴H
1 ,H2 の穴間中心点Oを、{(X11+X12)/2+
(X21+X22)/2}/2,{(Y11+Y12)/2+
(Y21+Y22)/2}/2として演算する。この穴間中
心点Oを基準にして研削すべきねじ溝の回転方向の位
置,ナット軸方向の位置が定められる。
【0013】上述の場合に、嵌合穴H1 ,H2 のねじの
巻数によって研削すべきねじ溝の位置は異なってくる。
前記穴間中心点OのY軸方向の値から(A−nL)だけ
テーブル7を砥石11側へ移動させる。ここで、nは整
数、Lはねじのリードである。(A−nL)だけ移動さ
せるのは、ねじ溝9の位置に砥石11を位置付けるため
である。nはA/Lの整数部分であり、〔A−nL)は
0か、1ピッチ以内の補正移動量として演算部23で判
断され、補正移動量が判断されたときにはコンピュータ
41の指令でパルスモータ43が稼動しテーブルをその
補正移動量だけ移動させる。引き続いて、ボールねじ溝
9を研削するには、制御手段たるコンピュータ41から
の駆動指令により、砥石11に対するボールナット5の
相対位置を調整する駆動手段たるパルスモータ43,4
5を作動させると、自動的に、テーブル7が砥石11側
に移動すると共にボールナット5が回動し、その砥石1
1がボールナット5のボールねじ溝9内を相対螺線運動
をし、演算値に基づいてそのボールねじ溝9が研削され
る。
【0014】上述の例はチューブ式ボールナットの例で
あるが、図5のような取付穴47をもつコマ式ボールナ
ットの場合は上記チューブ式と同様に2つの円に置きか
えて各々の円について上述の操作を行うことにより、研
削時の基準位置を定めることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定部が3次元方向に移動可能であるため、チューブ式ボ
ールナット,コマ式ボールナットのいずれの場合にも、
ボールの循環用にあけた穴位置が検出でき、この位置を
基準にしてねじ溝の研削を行うことにより、循環部での
ボールの作動が良好なボールナットを得ることができ
る。また研削時のボールナットの位置決めを自動的に行
うことができ、熟練作業が不要となる。ナット側部に前
記嵌合穴と相対的な位置関係のわかった基準用のダミー
穴を前加工で別途形成したりする必要がないので、加工
工数が増える等の心配は全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールナットねじ溝研削装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る研削装置の要部である測定部の一
部破断側面図である。
【図3】本発明に適用されるボールナットの一例による
ボールねじ装置の横断面図および部分的な縦断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例による嵌合穴測定動作を説明す
るための図である。
【図5】本発明に適用されるボールナットの他の例を示
した側面図である。
【符号の説明】
2 測定部 4 嵌合穴 5 ボールナット 6 主軸 7 テーブル 8 テーブル移動検出手段 9 ボールねじ溝 11 砥石 14 ボール循環路部品 20 タッチセンサ 23 演算手段 24 前後移動用サーボモータ(H軸サーボモータ) 25 高さ位置検出器 28 上下動用サーボモータ(V軸サーボモータ) 33 前後方向位置検出器 36 可動測定台 41 コンピュータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、ボールを循環させるボール循環路を設け
たボール循環路部品を嵌合する嵌合穴を周部に有するボ
ールナットのボールねじ溝を研削する装置であって、前
記ボールナットを保持する主軸と、該主軸を支持し且つ
主軸軸方向に移動可能なテーブルと、前記主軸に対して
相対移動可能であり、前記嵌合穴の軸方向及び周方向の
各両端位置を検出する測定部と、該測定部を水平面内で
前記主軸の軸線に対して直角な方向に駆動可能でかつ前
記嵌合穴の前後方向位置を検出する前後方向位置検出手
段と、前記測定部を鉛直面内で前記主軸に直角な方向に
駆動可能でかつ測定子の前記主軸に対する高さ位置を検
出する高さ位置検出手段と、前記主軸の回転角を検出す
回転角検出手段と、前記テーブルの移動量を検出する
テーブル移動量検出手段と、前記測定部からの検出信号
及び前記各手段の検出値に基づき前記嵌合穴の位置を演
算する演算部を有して該演算値に基づく駆動指令を出力
する制御手段と、前記制御手段からの駆動指令により少
なくとも前記テーブルを駆動してねじ溝研削砥石に対す
る前記ボールナットの相対位置を調整する駆動手段とを
備えたボールナットねじ溝研削装置を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】上記構成において、ねじ溝とボール循環路とを
接合するためボール循環路部品の先端部を嵌挿する嵌合
穴が前加工されたボールナットを主軸に取付け、前記嵌
合穴のナット軸方向及び周方向にとった各両端位置を測
定部により検出し、この測定部をテーブルに直角な水平
方向(前後方向)および該テーブルに直角な鉛直方向
(高さ方向)に移動可能かつ移動量検出可能に保持し、
該測定部からの嵌合穴位置の検出信号と、前記前後方
向,高さ方向における測定部の移動位置検出値と、回転
角検出手段及びテーブル移動量検出手段からの各検出値
に基づき、制御手段の演算部が基準穴部の位置を演算
し、該演算値に基づく制御手段からの駆動指令により、
駆動手段が少なくともテーブルを駆動して研削砥石に対
するボールナットの相対位置を調整する。これによっ
て、研削砥石に対するねじ溝が前記嵌合穴の位置を基準
にして位置決めされ、この状態で研削加工を行えば、ボ
ール循環路部品のボール循環路に対して正しい位置にね
じ溝が研削される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このボールナットのねじ溝研削装置を概括
的に云えば、図1に示すようにナットねじ研削盤1に、
ボールナット5の前記嵌合穴4の位置を測定すべきタッ
チセンサ20を有する測定部2を組付けたものである。
ナットねじ研削盤1は、具体的には、ボールナット5を
チャッキングしてX軸まわりに回転自在の主軸6と、該
主軸6の回転を検出する回転角検出手段であるエンコー
42と、該主軸6を支持し且つ該主軸6の軸方向(Y
軸方向)に移動するテーブル7と、該テーブル7の前記
主軸6の軸方向の移動量を検出するテーブル移動量検出
手段8と、所定方向(Z軸方向)に取り付けられ前記ボ
ールナット5のボールねじ溝9に対し切込みがZ軸の移
動により与えられると共に後方に設置されるドレッサー
10によりねじ溝に合致した凸状砥石面が成形される研
削砥石11と、図2に関して後述する測定部2およびそ
の保持機構部とを有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールを循環させるボール循環路を設けた
    ボール循環路部品を嵌合する嵌合穴を周部に有するボー
    ルナットのボールねじ溝を研削する装置であって、前記
    ボールナットを保持する主軸と、該主軸を支持し且つ主
    軸軸方向に移動可能なテーブルと、前記主軸に対して相
    対移動可能であり、前記嵌合穴の軸方向及び周方向の各
    両端位置を検出する測定部と、該測定部を水平面内で前
    記主軸の軸線に対して直角な方向に駆動可能でかつ前記
    嵌合穴の前後方向位置を検出する前後方向位置検出手段
    と、前記測定部を鉛直面内で前記主軸に直角な方向に駆
    動可能でかつ測定子の前記主軸に対する高さ位置を検出
    する高さ位置検出手段と、前記主軸の回転角を検出する
    エンコーダ手段と、前記テーブルの移動量を検出するテ
    ーブル移動量検出手段と、前記測定部からの検出信号及
    び前記各手段の検出値に基づき前記嵌合穴の位置を演算
    する演算部を有して該演算値に基づく駆動指令を出力す
    る制御手段と、前記制御手段からの駆動指令により少な
    くとも前記テーブルを駆動してねじ溝研削砥石に対する
    前記ボールナットの相対位置を調整する駆動手段とを備
    えたボールナットねじ溝研削装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008044003A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Yoshitaka Aoyama 円形断面部材用プロジェクションボルトとその溶接方法
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