JPH0639601A - 薄肉円筒形状ワークの内面加工方法 - Google Patents

薄肉円筒形状ワークの内面加工方法

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JPH0639601A
JPH0639601A JP22066192A JP22066192A JPH0639601A JP H0639601 A JPH0639601 A JP H0639601A JP 22066192 A JP22066192 A JP 22066192A JP 22066192 A JP22066192 A JP 22066192A JP H0639601 A JPH0639601 A JP H0639601A
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Japan
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work
sleeve
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thin
resin
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JP22066192A
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Harumitsu Senda
治光 千田
Yoshinobu Otake
芳宜 大竹
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Okuma Corp
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テーパ状の薄肉円筒形状ワークWAを取付段
取り用スリーブ3内に挿入して切削加工を行う場合、加
工後にワークの取外しが容易で、段取り個数が少なくて
すむ方法を提供する。 【構成】 スリーブ3の内径をワークWAの外径より数
mm大きく形成して、内周又は及び外周に水溶性樹脂を
塗り、硬化後又は硬化中に両者が嵌合可能なように加工
して樹脂層7を作り、スリーブ内に樹脂層を介してワー
クを挿入し、スリーブ3を旋盤の主軸チャックに把持し
て、内径の切削加工を行い、加工後水で樹脂層を溶かし
てワークを取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄肉円筒形状ワークの内
面加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄肉円筒形状のうち例えば図5に
示すようなテーパ状の薄肉円筒形状ワークWの内面を旋
削加工する場合、ワークWをそのままチャックで把持す
るとワークが変形するため、穴をワークの外形とほぼ同
一寸法に形成した取付段取り用スリーブ101に、ワー
クを挿入した状態でスリーブをチャックに把持して内面
加工を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の段取り用スリー
ブにテーパ状の薄肉円筒形状ワークを挿入して、内面加
工を行う方法は、加工後にワークを取外すことが困難
で、取外し時にワークを歪ませてしまう危険があり、ワ
ークの外径寸法に合わせた多数のスリーブが必要になる
という問題点を有している。本発明は従来の技術の有す
るこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは、取外しが容易で段取り個数の削減が
でき、更に隙間を有して重なる多層構造の薄肉ワークに
最適な薄肉円筒形状ワークの内面加工方法を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における薄肉円筒形状ワークの内面加工方法
は、薄肉円筒形状ワークの外径より大きい内径に形成さ
れた取付段取り用スリーブの内周又は及び前記ワークの
外周に硬化後に容易に溶融可能な液状の樹脂を塗り、前
記樹脂の硬化した後又は硬化中に前記スリーブに前記ワ
ークを同心に嵌挿できるように前記樹脂の表面を加工し
て樹脂層を作り、前記スリーブ内に前記樹脂層を介して
前記ワークを嵌挿し、前記スリーブをチャックに把持し
て前記ワークの内面加工を行い、加工後に前記樹脂層を
溶融してワークを取り出すものである。また径が次第に
小さくなる複数の薄肉円筒形状ワークを大きいものから
順に取付段取り用スリーブに樹脂層を介して重ねて嵌挿
することもできる。
【0005】
【作用】テーパ状薄肉円筒形状ワークの外周又は及び取
付段取り用スリーブの内周に水溶性樹脂を均一に塗り、
樹脂が硬化したのち又は硬化中にスリーブにワークが同
心に嵌挿できるよう切削加工して、樹脂層を作り、スリ
ーブ内にワークを嵌挿した状態で内面加工を行い、加工
が終わった後、水で樹脂層を溶かしてワークを取り外
す。
【0006】
【実施例】第1実施例について図1,図2を参照して説
明する。旋盤の主軸台1に回転可能に軸承される主軸の
先端にチャック2が同心に嵌着されており、チャック2
の把持爪2aに取付段取り用スリーブ3が着脱可能に把
持されている。一方、旋盤の図示しないベッド上にX軸
方向の案内を有するサドル4が移動位置決め可能に設け
られており、このX軸案内上に刃物台5が移動可能に設
けられている。刃物台5にZ軸方向の旋回中心軸のまわ
りで旋回割出可能にタレット6が設けられており、タレ
ット6は円周上に複数の工具取付ステーションを有し、
この工具取付ステーションに工具Tが着脱可能に取つけ
られている。
【0007】取付段取り用スリーブ3は図2に示すよう
に先止まりのテーパ状の穴3aを有し、チャック2に把
持されたとき把持歪みが出ないような左側把持部はソリ
ッド構造とされている。穴3aの内径はテーパ状の薄肉
円筒形状ワークWAの外径より数mm大きく形成されて
おり、穴3aの内周又は及びワークWの外周に、嵌挿時
に穴3aとワークWAの隙間を埋めて同心を保つ水溶性
の樹脂層7がコーティングされている。水溶性樹脂7は
例えば(株)スリーボンド社製の光硬化性樹脂3046
系等市販のものを使用することができる。
【0008】続いて第1実施例の作用について説明す
る。先ずワークWAの外周又は及びスリーブ3の内周に
液状の樹脂をほぼ均一に塗り、紫外線を照射して硬化さ
せた後又は硬化中にスリーブ3の内径寸法又は及びワー
クWAの外径寸法を相手寸法に合わせて切削加工して樹
脂層7を作る。次いでスリーブ3に樹脂層7を介してワ
ークWAを嵌挿し、スリーブ3をチャック2に把持し
て、ワークWAの内径加工を行い、加工後、水で樹脂層
7を溶かしてワークWを取外す。
【0009】次に第2実施例について説明する。第2実
施例は、例えば図4に示すように重ねたとき隙間が狭い
上、それぞれ角度が異なる数10個のミラー11を必要
とする多重薄板型X線望遠鏡の、ミラー11の基板を切
削加工する場合のように、各ワークが隙間を有して重な
る径が次第に小さくなる複数個のテーパ状薄肉円筒形状
ワークWBの内面加工方法であって、スリーブ3に水溶
性樹脂層7を介して一番大きいワークを嵌挿して内径加
工を行い、加工したワークWBに樹脂層を介して順次小
さいワークWBを挿入して内径加工を行う。そして全加
工が終わった後に水で樹脂層を溶かして、複数のワーク
WBを取り外すものであり、第1実施例と同一個所は同
一符号を付して説明を省略する。
【0010】以上の実施例はテーパ状薄肉円筒状ワーク
の例について説明したが、ワーク外周及び取付段取り用
スリーブの内周に樹脂を塗り、硬化後又は硬化中に両方
の樹脂の表面を互いに係合するテーパ状に加工した後、
取付段取り用スリーブ内にワークを嵌挿し、ワークの内
面を加工するようにすれば、テーパ状以外の薄肉円筒形
状にも適用可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。取付段取り用スリーブ
にワークを嵌挿して加工を行う場合、スリーブ内周又は
及びワーク外周に、水溶性樹脂層を設け、スリーブに樹
脂層を介してワークを嵌挿するようにしたので、ワーク
の寸法が多少変わった場合に対応できるようになり取付
段取りの個数を削減することができる。また加工後樹脂
層を水で溶かしてワークを取外すようにしたので、取外
しが容易となり、取外し時の外力によるワークの形状精
度の低下がなくなる。更に多重薄肉ワークの加工を行う
場合に、スリーブ径の大きいものから順次重ねて嵌挿す
るようにしたので、一個の取付段取りで多数のワークの
加工が可能となり,段取り個数,段取り時間の削減が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の取付段取り用スリーブを把持した主
軸台及び穴ぐり用工具を有する刃物台の回りを表す旋盤
の部分図である。
【図2】取付段取り用スリーブとワークの斜視図であ
る。
【図3】取付段取り用スリーブに、多重薄肉円筒形状ワ
ークを挿入した状態を表す斜視図である。
【図4】多重薄板型X線望遠鏡のミラーの構成図であ
る。
【図5】従来の技術の取付段取り用スリーブとワークの
傾斜図である。
【符号の説明】
2 チャック 3 スリーブ 5 刃物台 7 樹脂層 WA,WB ワーク T 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉円筒形状ワークの外径より大きい内
    径に形成された取付段取り用スリーブの内周又は及び前
    記ワークの外周に硬化後に容易に溶融可能な液状の樹脂
    を塗り、前記樹脂の硬化した後又は硬化中に前記スリー
    ブに前記ワークを同心に嵌挿できるように前記樹脂の表
    面を加工して樹脂層を作り、前記スリーブ内に前記樹脂
    層を介して前記ワークを嵌挿し、前記スリーブをチャッ
    クに把持して前記ワークの内面加工を行い、加工後に前
    記樹脂層を溶融してワークを取り出すことを特徴とする
    薄肉円筒形状ワークの内面加工方法。
  2. 【請求項2】 径が次第に小さくなる複数の薄肉円筒形
    状ワークを大きいものから順に取付段取り用スリーブに
    樹脂層を介して重ねて嵌挿することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の薄肉円筒形状ワークの内面加工方
    法。
JP22066192A 1992-07-27 1992-07-27 薄肉円筒形状ワークの内面加工方法 Expired - Lifetime JP2717608B2 (ja)

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JPH0639601A true JPH0639601A (ja) 1994-02-15
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003181718A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Nachi Fujikoshi Corp ブローチ加工ジグ
KR100884568B1 (ko) * 2008-08-21 2009-02-19 한국솔타(주) 충격파 생성장치의 진동구 및 이의 제조방법
KR100913314B1 (ko) * 2009-03-11 2009-08-26 한국솔타(주) 충격파 생성장치의 액체충진용 패드의 제조방법

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JP2003181718A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Nachi Fujikoshi Corp ブローチ加工ジグ
KR100884568B1 (ko) * 2008-08-21 2009-02-19 한국솔타(주) 충격파 생성장치의 진동구 및 이의 제조방법
KR100913314B1 (ko) * 2009-03-11 2009-08-26 한국솔타(주) 충격파 생성장치의 액체충진용 패드의 제조방법

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