JPH0639585B2 - 感圧粘着フイルム用粘着剤組成物 - Google Patents

感圧粘着フイルム用粘着剤組成物

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JPH0639585B2
JPH0639585B2 JP4038486A JP4038486A JPH0639585B2 JP H0639585 B2 JPH0639585 B2 JP H0639585B2 JP 4038486 A JP4038486 A JP 4038486A JP 4038486 A JP4038486 A JP 4038486A JP H0639585 B2 JPH0639585 B2 JP H0639585B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感圧粘着フイルム用粘着剤組成物に関し、とく
に、経時的な粘度変化が少なくて顕著に延長された塗布
操作適性保持期間を有し、且つこの延長された期間の可
成り長期間にわたつて所望のクリープ特性を保持できる
という両性能を兼備した意味で卓越したポット・ライフ
を示し、粘着剤としての接着力、耐熱保持力(凝集
力)、耐溶剤性、耐候性などの点でも優れた性能を示し
且つ黄変のトラブルもない顕著に優れた諸性質を有する
感圧粘着フイルム用粘着剤組成物に関する。
更に詳しくは、本発明は、 (a−1)イソシアネート基との反応性を有する官能基
を持つ不飽和共単量体の0.05〜15重量%と、 (a−2)アクリル酸及び/又はメタクリル酸のC
12アルキルエステルの99.95〜85重量%(但し、
該エステルの半量までを、該エステル以外の他の共重合
性不飽和単量体で代替することができる)を、 共重合することにより形成された〔A〕カルボキシル基
含有アクリル系共重合体100重量部に対して、〔B〕
多官能性イソシアネート化合物0.1〜15重量部及び
〔C〕溶媒を含有してなる感圧粘着フイルム用粘着剤組
成物に於て、 (i)該〔B〕多官能性イソシアネート化合物が、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、水添キシ
レンジイソシアネート、リジントリスイソシアネート及
びこれらの官能性誘導体よりなる群からえらばれた化合
物の少なくとも一種であり、且つ (ii)該〔C〕溶媒がtert.-ブタノールであること、 を特徴とする感圧粘着フイルム用粘着剤組成物に関す
る。
なお、本発明において、感圧粘着フイルムと称するのは
フイルムに限らず、たとえば、フイルム、シート、テー
プ、バンドなどの如き広義のフイルム状構造物を包含す
る呼称である。そして、その材質にはとくべつな制約は
なく、合成樹脂その他のフイルム形成性樹脂類、金属、
紙、布など任意の材質のフイルム状構造物を包含する。
従来、感圧粘着フイルム用の粘着剤組成物として、
〔A〕カルボキシル基含有アクリル系共重合体、〔B〕
多官能性イソシアネート化合物及び〔C〕溶媒を含有し
てなる粘着剤組成物が知られている。
例えば、特公昭57−57103号には、イソシアネー
ト基との反応性を有する官能基を持つた不飽和単量体0.
05〜15重量%およびアルキル基の炭素数が4〜12個
のアクリル酸(もしくはメタクリル酸)アルキルエステ
ル99.95〜85重量%(このエステルの約半分までは共
重合可能な他の不飽和単量体に代替されてもよい)から
構成されたアクリル系共重合体と、この共重合体100
重量部に対して0.1〜20重量部の多官能性イソシアネ
ート化合物とを含む感圧性接着剤溶液の調製に当たり、
溶媒として低級の第一級アルコール、たとえばメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコールなど、を単独であるいは沸点
が50〜150℃の範囲にある芳香族炭化水素、エステ
ル化合物およびケトン化合物から選ばれた少なくとも一
種との混合系で使用し、この溶液を調製した後、比較的
短時間のうちに、通常1〜120分程度、好適には5〜
60分程度のうちに、柔軟な基材上に塗布し、すみやか
に加熱乾燥することを特徴とする感圧性接着シートまた
はテープの製造法が提案されている。
この特公昭57−57103号提案においては、従来、
アクリル系感圧性接着剤溶液において、架橋剤として多
官能性イソシアネートを配合すると、すぐれた接着力と
ともに高い凝集力が得られることが知られており、この
場合溶媒としては、トルエン、ベンゼン、エチルアセテ
ート、メチルエチルケトンなどが用いられているが、こ
れらの溶媒を用いた感圧性接着剤溶液は粘度が高く、基
材に塗布する場合、多量の溶剤を用いて粘度を下げなけ
ればならない技術的課題のあることを記載している。そ
して、この特公昭57−57103号提案においては、
上記例示の如き低級の第一級アルコールを溶媒とするこ
とにより、このような技術的課題を克服するものである
が、一方このようなアルコール類は接着剤中に配合する
多官能性イソシアネート化合物に対しかなりの反応性を
示すトラブルがあるので、上記特公昭57−57103
号の要旨に特定されているように、接着剤溶液を調製し
た後、これを好適には5〜60分程度の比較的短時間の
うちに、基材上に塗布し、さらにすみやかに加熱乾燥す
ることが必要であることを記載している。
更に、この特公昭57−57103号提案においては、
第二級アルコールや第三級アルコールでは、これを共重
合体の製造時に重合系内に添加すると連鎖移動を生じさ
せやすく、共重合体の分子量の調節などに支障をきたし
やすいが、前記の第一級アルコールは連鎖移動定数が小
さいためこのような心配も少なくなると記載し、上記し
たとおり、その要旨において低級の第一級アルコールの
使用を特定している。当然のことではあるが、この提案
には、第三級アルコールに属するtert-ブタノールの使
用は全く示唆されていない。
感圧粘着フイルム用粘着剤組成物についての他の提案と
して、特開昭58−111878号の提案が知られてい
る。この提案においては、金属板の絞り加工時に、金型
による部分的な擦傷の発生を防止するために表面保護用
の粘着フイルムを利用する際、高度の絞り加工に耐える
粘着フイルムを与えるのに有用な粘着フイルム用粘着剤
組成物を提供する目的で、酸性基を有するモノマー成分
を1〜20重量%共重合したアクリル系共重合体100
部に対し、溶解パラメータ(SP値)が9以上の極性溶
剤を5重量%以上混合してなることを特徴とする粘着フ
イルム用粘着剤組成物が提案されている。
この特開昭58−111878号提案には、該溶解パラ
メータが9以上の極性溶剤として、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アセトン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、水
が例示されているが、第三級アルコールに属するtert-
ブタノールの利用については、全然、言及されていな
い。
更に他の提案として、特開昭56−34777号には塩
ビ用感圧接着剤組成物に関して提案されている。この特
開昭56−34777号提案においては、アクリル酸も
しくはメタクリル酸とC以下の脂肪族アルコールとの
エステルからなる主単量体50〜99.95重量%、カルボ
キシル基、水酸基、アミド基などの極性基を持つた不飽
和単量体0.05〜20重量%、およびこれらの単量体と共
重合可能なビニル系単量体0〜30重量%からなる平均
分子量が約10万以上の室温で粘着性を有するアクリル
系ポリマーを使用し、このアクリル系ポリマーの存在下
で、さらにホモポリマーないしコポリマーのガラス転移
点が273゜K以上となりうる一種もしくは二種のエチレ
ン性不飽和単量体を付加重合させた特殊な付加共重合体
の利用を必須とする低分子可塑剤が含まれたポリ塩化ビ
ニル成型品を接着するのに用いる感圧接着剤組成物が開
示されている。
この特開昭56−34777号提案においても、有機溶
剤の例としてトルエン、ベンゼン、キシレン、ヘキサ
ン、ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、酢酸エチ
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタ
ノール、イゾプロパノールが例示されているが、第三級
アルコールに属するtert-ブタノールの利用について
は、何等、言及されていない。
本発明者等の検討によれば、前記特公昭57−5710
3号提案においては勿論のこと、他の先行技術提案にお
いても、接着力の観点から望まれるカルボキシル基を含
有するアクリル系共重合体と多官能性イソシアネート化
合物との組み合わせの場合に、延長された長期間にわた
つて、満足すべき塗布操作適性と所望のクリープ特性を
保持できるという両性能を兼備した卓越したポツト・ラ
イフを示す感圧粘着フイルム用粘着剤組成物であつて、
粘着剤としての接着力、耐熱性、耐溶剤性、耐候性など
の点でも優れた性能を示し、更に黄変のトラブルもない
粘着剤組成物は提供し難いことがわかつた。
本発明者等は、上述の如き先行技術が有する技術的課題
を克服できる感圧粘着フイルム用粘着剤組成物を開発す
べく研究を行つてきた。
その結果、前記(i)及び(ii)の結合パラメーターを充足
する前記カルボキシル基を含有するアクリル系共重合体
と多官能性イソシアネート化合物との組み合わせからな
る感圧粘着フイルム用粘着剤組成物が、経時的な粘度変
化が少なく顕著に延長された塗布操作適性保持期間を有
し且つこの延長された期間の可成り長期間にわたつて満
足すべき所望のクリープ特性を保持できるという両性能
を兼備した卓越したポツト・ライフを示し、且つ粘着剤
として接着力、耐熱保持力(凝集力)、耐溶剤性、耐候
性などの点でも優れた性能を示し、更に黄変のトラブル
のない感圧粘着フイルム用粘着剤組成物となることを発
見した。
従つて、本発明の目的は感圧粘着フイルム用の改善され
た粘着剤組成物を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物において使用
する樹脂成分である〔A〕カルボキシル基含有アクリル
系共重合体及びその製法は知られており、本発明で利用
できる。
該〔A〕カルボキシル基含有アクリル系共重合体は、
(a−1)イソシアネート基との反応性を有する官能基
を持つ不飽和共単量体の0.05〜15重量%と、(a−
2)アクリル酸及び/又はメタクリル酸のC〜C12
アルキルエステルの99.95〜85重量%(但し、該エス
テルの半量までを、該エステル以外の他の共重合性不飽
和単量体で代替することができる)を、それ自体公知の
共重合手法を利用して共重合させることにより形成でき
る。
共重合反応は、例えば、反応容器内にtert-ブタノー
ル、酢酸エチル、トルエン、アセトン、メチルエチルケ
トン等の単独もしくは混合溶媒と(a−1)不飽和単量
体と(a−2)不飽和単量体とベンゾイルパーオキサイ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、クメンハイドロパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド等の重合触媒と
ラウリルメルカプタン、2メルカプトエタノール、四塩
化炭素等の連鎖移動剤等を所定量仕込み、50°〜15
0°に加熱攪拌しながら数時間重合反応させることによ
り、行なうことができる。
共重合反応に用いる(a−1)不飽和共単量体の例とし
ては、たとえば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、及びマレイ
ン酸、イタコン酸、フマル酸等とアルコール類のモノエ
ステルなどを挙げることができる。これら(a−1)不
飽和共単量体中、好ましい共単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸及びクロト
ン酸よりなる群からえらばれた共単量体を例示できる。
これら(a−1)不飽和共単量体は単独でも複数種併用
してでも利用できる。その使用量は(a−1)及び(a
−2)成分の合計重量に基いて0.05〜15重量%好まし
くは0.1〜14重量%、更に好ましくは0.5〜12重量%
である。
(a−1)不飽和共単量体の量が上記範囲を離れて少量
すぎると、架橋効果が得られず耐熱保持力、耐溶剤性が
劣り、又、上記範囲を離れて過剰すぎると、ポツトライ
ブが著しく短かく実用に耐えない、例えば経時的な粘度
変化が大きく、塗布操作適性期間が極度に短かく、しか
も粘着シートが加工されても、得られたシートは粘着力
少なく、接着力も劣る。
従つて、上記範囲内で適宜に選択して使用するのがよ
い。
又、共重合反応に用いる主単量体である(a−2)アク
リル酸及び/又はメタクリル酸のC〜C12アルキル
エステルの例としては、たとえば、n−ブチルアクリレ
ート、iso−ブチルアクリレート、アミルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、2・エチル・ヘキシルアク
リレート、ノニルアクリレート、イソノニルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ブチルメタクリレート、2
エチルヘキシルメタクリリレート、ラウリルメタクリレ
ートなどを例示することができる。これら(a−2)主
単量体中、好ましい単量体としては、n−ブチルアクリ
レート、isoブチルアクリレート、2エチルヘキシル
アクリレート、オクチルアクリレート、ラウリルメタア
クリレート、2エチルヘキシルメタアクリレート等を挙
げることができる。これら(a−2)主単量体は単独で
も複数種併用してでも利用できる。その使用量は(a−
1)及び(a−2)成分の合計重量に基いて99.95〜8
5重量%好ましくは99.9〜86重量%更に好ましくは9
9.5〜88重量%である。
更に、該(a−2)アクリル酸及び/又はマタクリル酸
のC〜C12アルキルエステルはその半量(重量で)
までを、該(a−2)成分以外の他の共重合性不飽和単
量体で代替することができる。このような他の共重合性
不飽和単量体の例としては、たとえば、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、バアーサチツク酸ビニル、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、2−メチルスチレン、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸とアルコールのジエステル、2ヒドロキシメタア
クリレート、2ヒドロキシアクリレート、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、グリシジルメタアクリレー
ト、NN′ジエチルアミノメタクリレート、NN′ジメ
チルアミノメタアクリレート、Nメチロールアクリルア
ミド、Nメチロールメタアクリルアミドなどの如き単量
体を例示することができる。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物は、上述した
ようにして得ることのできる〔A〕カルボキシル基含有
アクリル系共重合体100重量部に対して、〔B〕多官
能性イソシアネート化合物0.1〜15重量部好ましくは
0.2〜10重量部更に好ましくは0.3〜5重量部及び
〔C〕溶媒を含有して成るが、本発明に於ては、該
〔B〕多官能性イソシアネート化合物として、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、水添キシ
レンジイソシアネート、リジントリスイソシアネート及
びこれらの官能性誘導体よりなる群からえらばれた化合
物の少なくとも一種が使用される。該官能性誘導体の例
としては、上記イソシアネート類のアダクト体および上
記イソシアネート類のイソシアネート末端を有するプレ
ポリマーを挙げることができる。
上述のように、本発明においては特定の群からえらばれ
たイソシアネート類及び/又はそれらの官能性誘導体が
利用されるが、その使用量は〔A〕共重合体100重量
部に対して前記量範囲で適宜に選択使用できる。前記量
範囲を逸脱して少量すぎると、ポツトライフは長くなる
が架橋密度が不足し、耐熱保持力、耐溶剤性が劣る。ま
た多量にすぎると、ポツトライフが短かく実用に耐えな
いものとなる。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物においては、
前記〔C〕溶媒としてtert.-ブタノールが使用される。
その使用量は適宜に選択変更できるが、組成物の粘度が
50,000cps以下、好ましくは10,000cp
s以下、更に好ましくは7,000cps以下となるよ
うな量で利用するのがよい。例えば〔A〕共重合体に基
いて約5〜約300重量%の如き使用量を例示すること
ができる。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物は、上記
〔A〕、〔B〕及び〔C〕成分のほかに、所望により、
種々の添加剤を含有することができる。このような添加
剤の例としては、可塑剤、粘着付与剤、顔料、染料、酸
化防止剤などを挙げることができる。その使用量も適当
に選択変更できるが、〔A〕共重合体100重量部に基
いて、たとえば約5〜約30重量部の可塑剤、たとえば
約5〜約200重量部の粘着付与剤、たとえば約1〜約
30重量部の顔料の如き使用量を例示することができ
る。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物は、前記の
〔A〕カルボキシル基含有アクリル系共重合体に所定量
の〔C〕tert-ブタノールを加え次いで〔B〕多官能性
イソシアネート化合物を加える。更に必要ならば可塑
剤、粘着付与剤、顔料、染料、酸化防止剤を添加、混合
して調製することができる。
本発明の感圧粘着フイルム用粘着剤組成物は、既述した
ように、経時的な粘度変化が少なく顕著に延長された塗
布操作適性保持期間を有し且つこの延長された期間の可
成り長期間にわたつて満足すべき所望のクリープ特性を
保持できるという両性能を兼備した卓越したポツト・ラ
イフを有するので、粘着フイルム基材への施用操作がき
わめて容易である。フイルム基材にはとくべつな制約は
なく適宜に選択利用できるが、例えばポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン等の合成樹脂、
紙、布、金属などの如き基材を例示することができる。
以下、比較例と共に実施例を挙げて本発明粘着剤組成物
の数態様について詳しく例示する。
尚、以下の例において、塗布操作適性保存期間及びクリ
ープ特性保持期間のテスト及び評価は下記による。
(1)塗布操作適性保持期間:− カルボキシル基を含有するアクリル系共重合体、多官能
性イソシアネート化合物及び溶媒を含有する粘着剤組成
物の形成直後(試料液No.0)、形成後1時間目(試料
液No.1)、形成後2時間目(試料液No.2)と、形成後
1時間目毎に24時間目(試料液No.24)までの粘着
剤組成物試料液のそれぞれについて、ドクター・ブレー
ドを用いて剥離紙上に、該試料液を塗布し、100℃、
60秒の条件で乾燥する。塗布は該乾燥後の塗膜の膜厚
が25μとなるように行う。
形成された剥離紙上乾燥塗膜を有する塗布試料(試料液
No.0を塗布したものを塗布試料No.0、試料液No.1を
塗布したものを塗布試料No.1、試料液No.2を塗布した
ものを塗布試料No.2、以下同様)のそれぞれについ
て、塗布面におけるスジ、ムラなどの塗布ムラ発生の有
無を肉眼で観察し、塗布ムラのない平滑な塗布面が形成
された最大時間をもつて、各試料液の塗布操作適性保持
期間とする。
(2)クリープ特性保持期間:− 上記(1)の塗布操作適性保持期間テストで形成した各塗
布試料のそれぞれを、厚み25μのポリエステルフイル
ムの片面に貼合し、剥離紙を片面に有し他方の面にポリ
エステルフイルムを有する粘着シート試料を形成する。
形成された各粘着シート試料のそれぞれを、20℃、6
5%RH(相対湿度)の雰囲気下に7日間放置したの
ち、各粘着シート試料のそれぞれから巾20mm、長さ1
00mmのテスト用粘着シート試料を切り取つて、クリー
プ特性保持期間テストに供する。
垂直に懸垂した280#耐水研磨紙で磨いたステンレス
板(SUS−304)の下部に、テスト用粘着シート試
料の剥離紙をとりのぞいて、その一方の端部の粘着剤層
の貼着面積が巾20mm、長さ20mmとなるように貼着す
る。30分放置した後、ステンレス板下端より下方に位
置するテスト用粘着シート試料の他端部に1kgの荷重を
加え、負荷後、100℃の条件下1時間目におけるズレ
を測定する。1時間継続して観察し、試料の落下したも
のについては、負荷後、落下するまでの時間を測定す
る。
ズレを生ずるが落下を生じない塗布試料No.に対応する
試料液形成後、その塗布までの期間をもつてクリープ特
性保持期間とする。
(3)ポツトライフ 前記(1)塗布操作適性保持期間、及び(2)クリープ特性保
持期間テストで得られた最大時間のうち短い時間をポツ
トライフとする。
(4)接着力 前記(1)の塗布操作適性保持期間テストで粘着剤組成物
の形成後4時間目(試料液No.4)の試料液から得られ
た試料No.4をJIS Z−0237に準じて測定す
る。
(5)耐熱保持力 前記(4)接着力の試験で使用する試料No.4を前記(2)ク
リープ特性保持期間テストに準じ試験し、ズレもしくは
落下するまでの時間を測定する。
(6)耐溶剤性 前記(4)接着力の試験で使用する試料4をポリエステル
フイルムを貼合せずに20℃、7日間放置する。この粘
着フイルム約0.6gをとりソツクスレー抽出器を使用し
て抽出溶剤酢酸エチル、抽出時間6時間で抽出をおこな
い下記計算式により算出する。
(7)耐熱性 (イ)耐熱接着力 B−1で貼合した試片を100℃2日加熱し、20℃×
65%の室温に4hr放置後接着力を測定する。
(ロ)熱変色 シートをガラス板に貼合し100℃2日加熱し、黄変度
を色差計にて測定。
(8)耐候性 (イ)接着力B−1で貼合した試片をW−O−M200h
r照射テストし20℃×65%RHの室に4hr放置後
接着力を測定する。
(ロ)黄変度 シートをガラス板に貼合しW−O−M200hr照射テ
ストし黄変度を色差計にて測定する。
参考例1(カルボキシル基含有アクリル系共重合体) ブチルアクリレート〔(a−2)のアルキルエステル、
以下BAと略すことがある〕94重量部、アクリル酸
〔(a−1)の不飽和共単量体、以下AAと略すことが
ある〕6重量部、アゾビスイソブチロニトリル(重合触
媒)0.4重量部、酢酸エチル100重量部を混合し、初
期仕込みとして混合物の25%をコンデンサー、温度
計、攪拌装置、逐次滴下装置をとりつけたセパラブルフ
ラスコに入れ加熱し内温80〜85℃還流下で40分重
合をおこない、続いて残りの混合物75%を60分にわ
たり逐次滴下する、更に重合率を上げるために120分
還流し重合反応をおこなう、次にトルエン94重量部を
加えて稀釈し〔A〕カルボキシル基含有アクリル系共重
合体を得た。得られた重合体溶液は粘度4100cps
(BH型回転粘度計10rpm、25℃)固形分は33.8
%であつた。
参考例2〜10(カルボキシル基含有アクリル系共重合
体) 第1表記載の(a−2)のアルキルエステルを第1表記
載の量(重量部)、第1表記載の(a−1)の不飽和共
単量体を第1表記載の量(重量部)アゾビスチソブチロ
ニトリル(重合触媒)0.4重量部、第1表記載の重合溶
剤を同表記載の量(重量部)を混合し、参考例1と同様
に重合し、同表記載の稀釈溶剤を同表記載の量(重量
部)加え混合し同表記載の粘度、固形分のカルボキシル
基含有アクリル系共重合体を得た。
実施例1〜13,比較例1〜23 参考例で得た重合体溶液100重量部に第3,4,5表
記載の溶媒を同表記載の量及び第2表記載のイソシアネ
ートを第3,4,5表に記載の量加え混合し第3,4,
5表記載の各種試験をおこないその結果を同表に記載し
た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−138572(JP,A) 特開 昭56−49782(JP,A) 特開 昭58−111878(JP,A) 特開 昭56−34777(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a−1)イソシアネート基との反応性を
    有する官能基を持つ不飽和共単量体の0.05〜15重量%
    と、 (a−2)アクリル酸及び/又はメタクリル酸のC
    12アルキルエステルの99.95〜85重量%(但し、
    該エステルの半量までを、該エステル以外の他の共重合
    性不飽和単量体で代替することができる)を、 共重合することにより形成された〔A〕カルボキシル基
    含有アクリル系共重合体100重量部に対して、〔B〕
    多官能性イソシアネート化合物0.1〜15重量部及び
    〔C〕溶媒を含有してなる感圧粘着フイルム用粘着剤組
    成物に於て、 (i)該〔B〕多官能性イソシアネート化合物が、ヘキサ
    メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
    ト、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、水添キシ
    レンジイソシアネート、リジントリスイソシアネート及
    びこれらの官能性誘導体よりなる群からえらばれた化合
    物の少なくとも一種であり、且つ (ii)該〔C〕溶媒がtert.-ブタノールであること、 を特徴とする感圧粘着フイルム用粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】該(a−1)不飽和共単量体が、アクリル
    酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸及びクロト
    ン酸よりなる群からえらばれた共単量体である特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
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